JP4113636B2 - 表示画面用スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチ情報を表示画面に表示し、この表示画面上で操作される表示画面用スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スイッチ機能のマルチ化を目的として、スイッチ情報をディスプレイの表示画面に表示し、この表示画面上で操作される表示画面用スイッチが提案されている。この表示画面用スイッチとしては、表示画面上のタッチパネル自体を押下するタッチパネル式のものや、表示画面上の透過操作部材を押下することで接触式スイッチを作動させるもの等がある。タッチパネル式のものは押下による操作ストロークがほとんどないため入力感覚に欠ける。しかし、透過操作部材と接触式スイッチによるものは押下による操作ストロークが十分であるため、入力感覚に優れており、本出願人はかかる構成の表示画面用スイッチを先に提案した (特許出願平10−371600号出願書類参照)。
【0003】
上記表示画面用スイッチの構成を図6〜図10を用いて簡単に説明する。図6〜図10は車載用電装機器の表示画面用スイッチに適用した場合が示され、図6は車載用電装機器Aの斜視図、図7は車載用電装機器Aの分解斜視図、図8は車載用電装機器Aの正面図、図9は表示画面用スイッチの分解斜視図、図10は表示画面用スイッチの断面図である。
【0004】
図6〜図10において、車載用電装機器Aは前面が開口された板金ケース1内にCDやカセット等の機器2が内蔵され、板金ケース1の前面には操作パネル3が固定されている。操作パネル3はスイッチ基板4とスイッチ操作体5と表示画面用スイッチ6、7とフェイスカバー8とから成り、これらが積層状態で配置されている。スイッチ基板4の表面側には表示手段である液晶ディスプレイ9が設けられており、この液晶ディスプレイ9の周囲にはスイッチ本体10が多数設けられている。液晶ディスプレイ9はスイッチ情報を含めて種々の情報を表示画面9aに表示できる。スイッチ操作体5には前記複数のスイッチ本体10に対応する位置にスイッチ操作部11がそれぞれ設けられ、この各スイッチ操作部11を押下する等により各スイッチ本体10が作動される。表示画面用スイッチ6、7の詳しい構成は下記する。
【0005】
フェイスカバー8には前記各スイッチ操作部11に対応する位置にスイッチ用開口部8aがそれぞれ形成され、この各スイッチ用開口部8aよりスイッチ操作部11が露出されている。又、フェイスカバー8には液晶ディスプレイ9に対応する位置にディスプレイ用開口部8bが形成され、このディスプレイ用開口部8bより液晶ディスプレイ9の表示画面9aの一部が露出されている。このディスプレイ用開口部9bは、図8に詳しく示すように、液晶ディスプレイ9の外形寸法よりも小さく、液晶ディスプレイ9の表示エリアE1は液晶ディスプレイ9の外形寸法よりも小さく設定されている。
【0006】
そして、液晶ディスプレイ9の表示エリアE1以外の表示画面9aの一部は、常駐表示エリアE2として構成されている。常駐表示エリアE2には時計、エアコン設定温度等の常時表示が必要な情報が表示される。常駐表示は各機能ゾーンの位置に近付けた位置に表示すると共に、光学系(例えば集束型レンズ)を利用して表示画面9aに対して手前の位置に表示情報が見えるように構成されている。従って、操作者は表示画面9aの表示位置とずれた手前の位置に表示情報が見えるため、常駐表示が判別しやすい。
【0007】
一方、液晶ディスプレイ9の表示エリアE1及び常駐表示エリアE2以外の表示画面9a上には、表示画面用スイッチ6、7が配設される。
【0008】
表示画面用スイッチ6は、モジュール化されており、図9及び図10に示すように、液晶ディスプレイ9の表示画面9a上に配設された板状のベースケース12と、このベースケース12に固定された複数のスイッチ本体13と、ベースケース12の表面側に配置された複数の透過操作板14とを備えている。
【0009】
ベースケース12は、表示画面9a上に配設される板状のケース本体部15と、このケース本体部15に表裏を貫通して形成され、表示画面9aに表示されたスイッチ情報が透過操作板14側へ透照される複数併設の透照窓部16とを有する。
【0010】
複数のスイッチ本体13は、複数併設の透照窓部16に対応するケース本体部15の位置にそれぞれ固定されており、各スイッチ本体13は、例えばメタルコンタクトによる接点を有する。ケース本体部15の裏面側にはコネクタ部17が設けられており、コネクタ部17と複数のスイッチ本体13との間はケース本体部15に形成された導電路である配線パターン(図示せず)を介して電気的に接続されている。このコネクタ部17はスイッチ基板4側のコネクタ部18と接続される。
【0011】
各透過操作板14は、スイッチ情報が透過・表示される透明表示部20と、この透明表示部20の一側に設けられた固定部21と、この固定部21と複数の透明表示部20との間に介在され、これらを連結する複数の弾性部22と、透明表示部20の他側に設けられたスイッチ押圧部23とから構成されている。
【0012】
各弾性部22は、細長い湾曲形状に構成されており、透明表示部20の表示画面9a側への押下力で弾性変形して透明表示部20の下方変位を許容し、押下力が解除されると弾性復帰して透明表示部20を元の上方位置に戻す。
【0013】
固定部21は、ケース本体部15の操作板用係止ピン(特に、符号を付けず)に圧入等されることによってベースケース12に固定されている。複数の透過操作板14は、複数併設の透照窓部16上及びスイッチ本体13上にそれぞれ対応して配置されている。スイッチ押圧部23は、透明表示部20より一段低く設けられ、スイッチ本体13の上方に配置されている。
【0014】
他の表示画面用スイッチ7も、前記表示画面用スイッチ6と略同様に構成されている。
【0015】
上記構成において、液晶ディスプレイ9の表示画面9aには種々の情報が選択的に表示され、複数の透過操作板14に対応する表示画面9aの箇所にはスイッチ情報が表示される。表示画面9aに表示された複数のスイッチ情報は各透過操作板14の透明表示部20の表面側に透過表示され、操作者はこれを見て所望の透過操作板14の透明表示部20を押下する。すると、透明表示部20が弾性部22の弾性変形により下方に変位してスイッチ押圧部23がスイッチ本体13を押圧してスイッチ本体13が作動される。
【0016】
こ従来例にあっては、液晶ディスプレイ9の表示画面9a上に板状のベースケース12と薄形の透過操作板14とを積層状態で配置し、透過操作板14の押圧動作によりベースケース12に固定されたスイッチ本体13を作動させるものであるから、図10に示すように、表示画面9aとキートップである透過操作板14の透明表示部20の上面との距離Yが短いために、操作者は表示画面9aに表示されたスイッチ情報が見えやすいものである。
【0017】
つまり、透過操作部材と接触式スイッチによる表示画面用スイッチにあっては、液晶ディスプレイの表示画面からキートップ上面までの距離が長いと、表示画面に表示されたスイッチ情報が奥まって見え、又、運転者から見る視角によりディスプレイ表示が観察できる領域が少なくなるため、表示画面からキートップ上面までの距離が短かい方がスイッチ情報が見えやすいからである。そして、表示画面からキートップ上面までの距離は短ければ短いほど良いため、図10に示すように、ベースケース12はディスプレイ9の表示画面9aにほとんど隙間なく設置される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、透過操作板14が押圧され、この透過操作板14の押圧力がスイッチ本体13を介して、又は、直接にベースケース12に伝達されると、ベースケース12は樹脂によって作成されているため、上記押圧力によって撓み変形して液晶ディスプレイ9のガラス面に干渉する。応力がガラス面に作用すると、TFT等の液晶ディスプレイ9の場合には、表示画面9aに歪みが発生して視認性が悪くなると共に機器自体の品位を下げてしまうおそれもある。特に、透過操作板14はスイッチ本体13が作動するよりも遥かに強い押圧力で押圧されることも有り得るため、ベースケース12と液晶ディスプレイ9の表示画面9aとの干渉を回避することが好ましい。
【0019】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ベースケースと表示画面との干渉を極力防止できる表示画面用スイッチを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、スイッチ情報が表示可能な表示手段の表示画面上に配設されると共に導電路を設けた薄形のベースケースと、このベースケースに固定されて前記導電路と接続されたスイッチと、前記ベースケースの表面側に配置されて前記ベースケースを透過したスイッチ情報を透過・表示すると共に押圧動作により前記スイッチを作動させる薄形の透過操作板とを備え、前記表示画面上で操作される表示画面用スイッチにあって、前記ベースケースが金属部材をインサート成形した樹脂によって形成され、前記金属部材の一部が前記導電路として構成されると共に、前記金属部材の一部が樹脂より露出されて前記スイッチのスイッチ端子として構成されたことを特徴とする。
【0021】
この表示画面用スイッチでは、透過操作板が押圧されると、この透過操作板の押圧動作によってベースケースに固定されたスイッチが作動され、上記押圧力がベースケースに伝達されるがベースケースは金属部材をインサート成形した樹脂であることから容易に撓まない。
【0022】
請求項2の発明は、請求項1記載の表示画面用スイッチであって、前記スイッチは、2つの固定側端子とこの2つの固定側端子間を接続・離間する可動側端子とから成り、前記2つの固定側端子及びこれらの前記導電路が共に前記金属部材にて構成されたことを特徴とする。
【0023】
この表示画面用スイッチでは、請求項1の発明の作用に加え、2つの固定側端子及びその導電路が共に金属部材にて構成され、可動側端子は2つの固定側端子間の接続・離間のみを行う構成であるから導電路が必要ない。
【0024】
請求項3の発明は、請求項2記載の表示画面用スイッチであって、前記可動側端子は、前記透過操作板の押圧動作により弾性変形して2つの固定側端子間を接続し、前記透過操作板が元に戻ると弾性復帰変形して2つの固定側端子間を非接続とする可動側端子部材にて構成されたことを特徴とする。
【0025】
この表示画面用スイッチでは、請求項2の発明の作用に加え、スイッチが金属部材の一部と弾性変形可能な可動側端子部材とで構成される。
【0026】
請求項4の発明は、請求項3記載の表示画面用スイッチであって、前記可動側端子部材は、前記2つの金属端子が露出する樹脂の穴に配置されたドーム形状を有し、このドーム形状の中央部分が前記透過操作板の押圧動作で潰れるよう弾性変形することによって2つの固定側端子間を接続することを特徴とする。
【0027】
この表示画面用スイッチでは、請求項3の発明の作用に加え、可動側端子部材が樹脂の穴に配置されるため、さらに薄型化が可能になる。
【0028】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記載の表示画面用スイッチであって、前記金属部材は、前記ベースケースのほぼ骨格をなす形状を有することを特徴とする。
【0029】
この表示画面用スイッチでは、請求項1〜請求項4の発明の作用に加え、補強強度が向上する。
【0030】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5記載の表示画面用スイッチであって、前記金属部材によって前記スイッチ端子及びこれに接続される導電路が複数組構成され、前記各スイッチをそれぞれ作動させる前記透過操作板も複数設けられたことを特徴とする。
【0031】
この表示画面用スイッチでは、請求項1〜請求項5の発明の作用に加え、複数の透過操作板とこれに対応するスイッチとを有するため、複数の入力が可能である。
【0032】
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6記載の表示画面用スイッチであって、前記ベースケースと前記透過操作板との間には、前記スイッチの全周囲を囲むように弾性部材が設けられたことを特徴とする。
【0033】
この表示画面用スイッチでは、請求項1〜請求項6の発明の作用に加え、外部からの塵・埃の進入が弾性部材によって防止される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
本発明の一実施形態も前記従来例と同様に、本発明を車載用電装機器の表示画面用スイッチに適用した場合であり、同一構成の箇所は重複説明を回避するため説明を省略し、異なる構成箇所のみを説明する。つまり、異なる構成箇所は表示画面用スイッチの箇所であり、図1〜図5を用いて説明する。
【0036】
図1(A)は表示画面用スイッチの斜視図、図1(B)はその断面図、図2は金属部材の斜視図、図3はベースケースの斜視図、図4はベースケースの一部拡大斜視図、図5(A)は透過操作板の押圧前の状態を示す要部断面図、図5(B)は透過操作板を押圧した状態を示す要部断面図である。
【0037】
図1〜図5において、表示画面用スイッチ30は、液晶ディスプレイ9の表示画面9a上に配設された薄形のベースケース31と、このベースケース31に固定された複数のスイッチ32と、ベースケース31の表面側に配置された複数の透過操作板33と、ベースケース31の上面を覆い、且つ、各透過操作板33を支持するカバーケース34とを備えている。
【0038】
ベースケース31は、図2に示す金属部材35、36をインサート成形した樹脂(例えば黒色のABS樹脂)によって形成されている。ベースケース31は、図3に示すように、板状のケース底面部31aと、このケース底面部31aの周縁端より立設された壁部31bと、この壁部31bに固定されたコネクタ部31cと、壁部31bよりさらに上方に延設された一対の係止部31dとから構成されている。ケース底面部31aには表裏を貫通して形成され、表示画面9aに表示されたスイッチ情報が透過操作板33側へ透照される複数の透照窓部37が併設されていると共に、この各透照窓部37の近傍位置には有底の円形の穴38がそれぞれ設けられている。一対の係止部31dは、フェイスカバー15(図9参照)の係止溝(図示せず)に係止されている。
【0039】
前記金属部材35、36は、導電性の金属材(例えば銅材)であり、メインの金属部材35と6つの金属部材36とから構成されている。図2に示すように、メインの金属部材35は、ベースケース31のほぼ骨格をなす形状を有し、各穴38に対応する位置に切欠部35dを有すると共に、各透照窓部37に対応する位置にも穴35eを有する。6つの金属部材36は、前記金属部材35には非接触状態で、且つ、前記金属部材35の各切欠部35dの位置に配置されている。尚、インサート成形時には、取扱を容易にするため双方の金属部材35、36同士を連結状態とし、インサート成形後にその連結状態を解除するようにしても良い。
【0040】
金属部材35と6つの金属部材36には、ロッド状のコネクタ端子35a、36aがそれぞれ一体に設けられ、この各コネクタ端子35a、36aがインサート成形後には前記コネクタ部31cの端子として構成される。又、樹脂の円形の各穴38からは、前記金属部材35、36の一部が露出され、この露出された部分がスイッチ32のスイッチ端子35b、36bとして構成されている。メインの金属部材35のスイッチ端子35bは、アース用の固定側端子として、6つの金属部材36の各スイッチ端子36bは、入力用の固定側端子としてそれぞれ構成されている。
【0041】
そして、金属部材35にあって、スイッチ端子35bとコネクタ端子35aを構成する以外の部分は、これらの端子35b、35a間を電気的に接続する導電路35cとして構成されている。6つの各金属部材36においても、スイッチ端子36bとコネクタ端子36aを構成する以外の部分は、これらの端子36b、36a間を電気的に接続する導電路36cとして構成されている。
【0042】
各スイッチ32は、2つの固定側端子とこの2つの固定側端子間を接続・離間する可動側端子とからなり、2つの固定側端子が前記したように金属部材35、36のスイッチ端子35b、36bにて構成されている。各可動側端子は、図1(B)、図4に示すように、樹脂の穴38に嵌合された可動側端子部材40にてそれぞれ構成されている。この各可動側端子部材40は、弾性変形可能な導電性部材にてドーム状に構成されており、各可動側端子部材40の下面はアース側のスイッチ端子35bに接触されているが、入力側のスイッチ端子36bに接触されていない。そして、可動側端子部材40の中央部分が潰されるように弾性変形されると、入力側のスイッチ端子36bにも接触状態となる。
【0043】
各透過操作板33は、スイッチ情報が透過・表示される透明表示部33aと、この透明表示部33aに連続して設けられたスイッチ押圧部33bと、透明表示部33a及びスイッチ押圧部33bの両側に設けられた鍔部33cとから構成されている。透過操作板33は、全体を単に透明部材にて構成しても良いが、この実施形態では、光を透過させたい部分とそうでない部分とを、透明材と不透明材の2色成形によって形成されている。又、全体を単に透明部材にて構成し、光透過させたい透明表示部33a以外は、他からの反射や光漏れを防止するために塗装しても良い。
【0044】
透明表示部33aは、ベースケース31の各透照窓部37の真上に位置し、スイッチ押圧部33bは、ベースケース31の各穴38の真上に位置する。そして、各スイッチ押圧部33bの下面にはプッシュロッド部41がそれぞれ設けられ、このプッシュロッド部41の下端は各穴38に嵌合された可動側端子部材40の上方近接位置まで達している。
【0045】
又、各透過操作板33の下面の全周縁には弾性部材であるラバー42が接着されており、このラバー42の下面はベースケース31に当接されている。つまり、各透過操作板33とベースケース31との間には、各スイッチ32の全周囲を囲むようにラバー42が設けられいる。このラバー42は若干圧縮変形され、この変形復帰力を透過操作板33の一対の鍔部33cがカバーケース34の下面に当接することによって受けている。
【0046】
カバーケース34は、樹脂(例えば黒色のABS樹脂)によって形成され、ベースカバー31に上方から装着されている。カバーケース34には、複数の穴34aが形成され、この各穴34aより透過操作板33の透明表示部33aとスイッチ押圧部33bの上方が露出されている。
【0047】
上記構成において、液晶ディスプレイ9の表示画面9aには種々の情報が選択的に表示され、複数の透過操作板33に対応する表示画面9aの箇所にはスイッチ情報が表示される。表示画面9aに表示された複数のスイッチ情報は各透過操作板33の透明表示部33aの表面側に透過表示され、図5(A)に示すように、操作者はこれを見て所望の透過操作板33のスイッチ押圧部33bを押下する。
【0048】
すると、図5(B)に示すように、透明表示部33aがラバー42の弾性変形により下方に変位してスイッチ押圧部33bのプッシュロッド部41がスイッチ32の可動側端子部材40を押圧して可動側端子部材40の中央部分が潰れるように弾性変形する。この弾性変形により可動側端子部材40の中央部分が入力側のスイッチ端子36bにも接触してスイッチ32がオン状態とされる。
【0049】
操作者が透過操作板33の押圧をやめると、ラバー42の弾性復帰変形により透過操作板33が上方に変位して元の位置に戻る。又、透過操作板33の上方変位によってスイッチ押圧部33bのプッシュロッド部41が可動側端子部材40から離間する。すると、可動側端子部材40も弾性復帰変形して可動側端子部材40の中央部分が入力側のスイッチ端子36bから離間してスイッチ32がオフ状態に戻る。
【0050】
つまり、液晶ディスプレイ9の表示画面9a上に薄形のベースケース31と薄形の透過操作板33とを積層状態で配置し、透過操作板33の押圧動作によりベースケース31に固定されたスイッチ32を作動させるものであるから、図1 (B)に示すように、表示画面9aとキートップである透過操作板33の透明表示部33aの上面との距離Yが短いために、操作者は表示画面9aに表示されたスイッチ情報が見えやすいものである。
【0051】
上記動作過程にあって、透過操作板33が押圧されると、この透過操作板33の押圧力がベースケース31に伝達されるが、ベースケース31は金属部材35、36をインサート成形した樹脂であることから強度的に強く容易に撓まないため、ベースケース31と表示画面9aとの干渉を極力防止できる。従って、この実施形態のように表示手段がTFT等の液晶ディスプレイ9の場合にあっても、表示画面9aに歪みが発生せず、良好な視認性を保持できると共に機器自体の品位も維持できる。又、金属部材35、36にて導電路35c、36cを構成したので、スイッチ端子35b、36bについて導電路35c、36cを別途設ける必要がない。又、この実施形態では、コネクタ端子35a、36aをも金属部材35、36にて構成したので、さらに製造工程や部品点数等の点でも有利である。
【0052】
また、この実施形態では、スイッチ32は、2つの固定側端子とこの2つの固定側端子間を接続・離間する可動側端子とから成り、2つの固定側端子及びこれらの前記導電路が共に金属部材35、36にて構成されているので、可動側端子部材40は2つの固定側端子間の接続・離間のみを行えば良いため、全く配線の引き回しが必要ない。
【0053】
さらに、この実施形態では、スイッチ32が金属部材35、36の一部と弾性変形可能な可動側端子部材40とで構成されているため、従来例のようにスイッチ本体13(図10に示す)を搭載する場合に比べて安価に作成でき、又、部品点数が削減できるため、組み付け工数を削減できる。
【0054】
また、この実施形態では、スイッチ32がベースケース31にインサート成形された金属部材35、36の一部とベースケース31の樹脂の穴38に配置されるドーム状の可動側端子部材40にて構成されているため、従来例のようにスイッチ本体13(図10に示す)を搭載する場合に比べてさらに薄型化が可能になり、よりスイッチ情報が見えやすい。
【0055】
さらに、この実施形態では、金属部材35がベースケース31のほぼ骨格をなす形状を有するので、ベースケース31の補強強度が非常に大きいため、ベースケース31と表示画面9aとの干渉をより防止できる。
【0056】
また、この実施形態では、複数の透過操作板33とこれに対応するスイッチ32とを有するため、複数の入力が可能である。
【0057】
さらに、この実施形態では、各透過操作板33とベースケース31との間には、各スイッチ32の全周囲を囲むようにラバー42が設けられているため、外部からの塵・埃がラバー42によってスイッチ32の箇所に進入するのを防止できるため、塵・埃によるスイッチ32の接触不良を防止できる。
【0058】
尚、前記実施形態では、スイッチ32は、2つの固定側端子とこれらを接触する可動側端子にて構成したが、スイッチ32の形態は種々適用できる。例えば、1つの固定側端子と可動側端子にて構成し、固定側端子を金属部材の一部にて構成し、可動側端子を他の金属部材のバネ性を持たせた一部にて構成し、この2つのスイッチ端子を上下方向に離間して配置し、透過操作板33の押圧力によってバネ性のあるスイッチ端子が下方に弾性変形して他のスイッチ端子に接触するよう構成しても良い。このように構成すれば、前記実施形態のような可動側端子部材40自体が必要ない。又、固定側端子を金属部材の一部にて構成し、可動側端子を可動側端子部材40にて構成し、透過操作板33の押圧力によって可動側端子部材40が下方に弾性変形して固定側端子に接触するよう構成しても良い。但し、この場合には可動側端子部材40側に配線の引き回しが必要である。
【0059】
尚、前記実施形態では、表示画面用スイッチ30をモジュール化すると共に、係止爪部31dを設け、取付け相手であるフェイスカバー8に係止溝(図示せず)を設けたので、表示画面用スイッチ30が簡単に取付け可能である。
【0060】
尚、前記実施形態では、本発明を車載用電装機器の表示画面用スイッチ30に適用した場合を示したが、車載用電装機器以外の表示画面用スイッチに適用できることはもちろんである。
【0061】
尚、この実施形態では、表示手段として液晶ディスプレイ9を用いたが、種々の情報を表示画面に表示できるものであれば良く、陰極線管等を用いて構成しても良い。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、薄形のベースケースと、このベースケースに固定されたスイッチと、ベースケースの表面側に配置されスイッチを作動させる薄形の透過操作板とを備える表示画面用スイッチにあって、ベースケースが金属部材をインサート成形した樹脂によって形成され、金属部材の一部が導電路として構成されると共に、金属部材の一部が樹脂より露出されてスイッチのスイッチ端子として構成されたので、透過操作板が押圧されると、この透過操作板の押圧動作によってベースケースに固定されたスイッチが作動され、上記押圧力がベースケースに伝達されるがベースケースは金属部材をインサート成形した樹脂であることから容易に撓まないため、ベースケースと表示画面との干渉を極力防止できる。従って、表示手段がTFT等の液晶デバイスの場合に表示画面に歪みが発生せず、良好な視認性を保持できると共に機器自体の品位も維持できる。又、金属部材にて導電路を構成したので、スイッチ端子について導電路を別途設ける必要がない。
【0063】
請求項2の発明によれば、請求項1記載の表示画面用スイッチであって、スイッチは、2つの固定側端子とこの2つの固定側端子間を接続・離間する可動側端子とから成り、2つの固定側端子及びこれらの前記導電路が共に金属部材にて構成されたので、請求項1の発明の効果に加え、2つの固定側端子及びその導電路が共に金属部材にて構成され、可動側端子は2つの固定側端子間の接続・離間のみを行う構成であるから導電路が必要ないため、全く配線の引き回しが必要ない。
【0064】
請求項3の発明によれば、請求項2記載の表示画面用スイッチであって、可動側端子は、透過操作板の押圧動作により弾性変形して2つの固定側端子間を接続し、透過操作板が元に戻ると弾性復帰変形して2つの固定側端子間を非接続とする可動側端子部材にて構成されたので、請求項2の発明の効果に加え、スイッチが金属部材の一部と弾性変形可能な可動側端子部材とで構成されるため、安価に作成でき、又、部品点数が削減できるため、組み付け工数を削減できる。
【0065】
請求項4の発明によれば、請求項3記載の表示画面用スイッチであって、前記可動側端子部材は、2つの金属端子が露出する樹脂の穴に配置されたドーム形状を有し、このドーム形状の中央部分が前記透過操作板の押圧動作で潰れるよう弾性変形することによって2つの固定側端子間を接続するので、請求項3の発明の効果に加え、可動側端子部材が樹脂の穴に配置されるため、さらに薄型化が可能になり、よりスイッチ情報が見えやすい。
【0066】
請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4記載の表示画面用スイッチであって、金属部材はベースケースのほぼ骨格をなす形状を有するので、請求項1〜請求項4の発明の効果に加え、ベースケースの補強強度が向上するため、ベースケースと表示画面との干渉をより防止できる。
【0067】
請求項6の発明によれば、請求項1〜請求項5記載の表示画面用スイッチであって、金属部材によってスイッチ端子及びこれに接続される導電路が複数組構成され、各スイッチをそれぞれ作動させる透過操作板も複数設けられたので、請求項1〜請求項5の発明の効果に加え、複数の透過操作板とこれに対応するスイッチとを有するため、複数の入力が可能である。
【0068】
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6記載の表示画面用スイッチであって、ベースケースと透過操作板との間には、スイッチの全周囲を囲むように弾性部材が設けられたので、請求項1〜請求項6の発明の効果に加え、外部からの塵・埃の進入が防止されるため、塵・埃によるスイッチの接触不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(A)は表示画面用スイッチの斜視図、(B)はその断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、金属部材の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、ベースケースの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、ベースケースの一部拡大斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、(A)は透過操作板の押圧前の状態を示す要部断面図、(B)は透過操作板を押圧した状態を示す要部断面図である。
【図6】従来例を示し、車載用電装機器の斜視図である。
【図7】従来例を示し、車載用電装機器の分解斜視図である。
【図8】従来例を示し、車載用電装機器の正面図である。
【図9】従来例を示し、表示画面用スイッチの分解斜視図である。
【図10】従来例を示し、表示画面用スイッチの断面図である。
【符号の説明】
9 液晶ディスプレイ(表示手段)
9a 表示画面
31 ベースケース
32 スイッチ
33 透過操作板
35、36 金属部材
35b、36b スイッチ端子
35c、36c 導電路
38 穴
40 可動側端子部材
42 ラバー(弾性部材)

Claims (7)

  1. スイッチ情報が表示可能な表示手段の表示画面上に配設されると共に導電路を設けた薄形のベースケースと、このベースケースに固定されて前記導電路と接続されたスイッチと、前記ベースケースの表面側に配置されて前記ベースケースを透過したスイッチ情報を透過・表示すると共に押圧動作により前記スイッチを作動させる薄形の透過操作板とを備え、前記表示画面上で操作される表示画面用スイッチにあって、
    前記ベースケースが金属部材をインサート成形した樹脂によって形成され、前記金属部材の一部が前記導電路として構成されると共に、前記金属部材の一部が樹脂より露出されて前記スイッチのスイッチ端子として構成されたことを特徴とする表示画面用スイッチ。
  2. 請求項1記載の表示画面用スイッチであって、
    前記スイッチは、2つの固定側端子とこの2つの固定側端子間を接続・離間する可動側端子とから成り、前記2つの固定側端子及びこれらの前記導電路が共に前記金属部材にて構成されたことを特徴とする表示画面用スイッチ。
  3. 請求項2記載の表示画面用スイッチであって、
    前記可動側端子は、前記透過操作板の押圧動作により弾性変形して2つの固定側端子間を接続し、前記透過操作板が元に戻ると弾性復帰変形して2つの固定側端子間を非接続とする可動側端子部材にて構成されたことを特徴とする表示画面用スイッチ。
  4. 請求項3記載の表示画面用スイッチであって、
    前記可動側端子部材は、前記2つのスイッチ端子が露出する樹脂の穴に配置されたドーム形状を有し、このドーム形状の中央部分が前記透過操作板の押圧動作で潰れるよう弾性変形することによって2つの固定側端子間を接続することを特徴とする表示画面用スイッチ。
  5. 請求項1〜請求項4記載の表示画面用スイッチであって、
    前記金属部材は、前記ベースケースのほぼ骨格をなす形状を有することを特徴とする表示画面用スイッチ。
  6. 請求項1〜請求項5記載の表示画面用スイッチであって、
    前記金属部材によって前記スイッチ端子及びこれに接続される導電路が複数組構成され、前記各スイッチをそれぞれ作動させる前記透過操作板も複数設けられたことを特徴とする表示画面用スイッチ。
  7. 請求項1〜請求項6記載の表示画面用スイッチであって、
    前記ベースケースと前記透過操作板との間には、前記スイッチの全周囲を囲むように弾性部材が設けられたことを特徴とする表示画面用スイッチ。
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