JP4113324B2 - 冷菓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイスクリームなどの冷菓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、アイスクリームなどで代表される冷菓は、デザートなどとして、多くの人に食されている。アイスクリームは、通常、原料である乳脂肪、無脂乳固形物、砂糖等の糖類、卵黄、乳化剤、安定剤などを混合して、均質化後、殺菌、冷却、エージングすることで−5℃前後で柔らかな状態で凍結される。この凍結されたアイスクリームは、モールドやカップ、モナカ、コーンカップなどに充填され、−20℃以下で凍結硬化される。そして、包装後、流通などの目的のために、一般に−30〜−20℃の冷凍状態で貯蔵庫などに保存される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、市販のアイスクリームは、−30〜−20℃の冷凍状態で保存されているので、消費者が実際に食する際には、スプーンなどが入らない硬い状態となっており、摂食するのに適切な状態になっていない。一方、食べ易くするために、常温の状態で放置しておくことにより、軟らかくすることができるが、軟らかさの程度が分からないため、溶け出してしまい固まりの弱いアイスクリームになってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、摂食するのに適した状態であることを認識することができるアイスクリームなどの冷菓を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明は、摂食するのに適した温度になると、摂食するのに適した状態であることを表示する表示手段を設けたことを特徴とする冷菓である。本発明によれば、摂食するのに適した温度になると、摂食するのに適した状態であることを表示する表示手段を設けたので、消費者は、摂食するのに適した状態で冷菓を食することができる。例えば、冷菓を冷凍室から取り出して、常温で放置しておくと、前記表示手段は、摂食するのに適した状態であることを表示するので、溶け出してしまう前に冷菓を食することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る冷菓において、前記表示手段は、色の変化又は濁度の変化によって摂食するのに適した状態であることを表示するよう構成されていることが好ましく、このように色の変化又は濁度の変化によって、摂食するのに適した状態であることを表示することにより、消費者は、容易に摂食するのに適した温度を認識することができ、適切な状態で冷菓を食することができる。
【0007】
例えば、表示手段は、凍結点での氷結された白化状態から融解され、解凍物そのものの色に変化させ、また透明性を変化させることによって、摂食するのに適した状態を表示するよう構成される。さらに、色の変化を明確にするために、色素を加えることが好ましい。
【0008】
また、本発明に係る冷菓において、前記表示手段は、糖質が含まれた食品から構成されていることが好ましく、前記糖質の種類及び糖濃度を調整することにより、色の変化又は濁度の変化が生じる温度を調整するよう構成されていることが好ましい。
【0009】
たとえば、アイスクリームの摂食するのに適した温度が−10℃である場合、表示手段として、−10℃前後で色又は濁度が変化するゲル状物が用いられる。−10℃前後で色又は濁度が変化するゲル状物は、糖度45〜50%の単糖、糖度55〜60%の二糖、糖度60〜70%の三糖、糖度70%以上の四糖を含有させることにより調製される。
【0010】
具体的には、表1に示すようになる。
【0011】
【表1】
【0012】
本発明に係る冷菓においては、これら糖質のうち、甘味質、甘味度などを考慮してブドウ糖、ソルビトールなどが前記食品に含有させることが好ましい。本発明において、糖質が含まれている食品は、例えば、シロップ状としてカップのアイスクリームの上にかけられることによって使用させる。この際に、果汁、果肉、コーヒー、ココアなど様々な味を付けることが好ましい。また、前記糖質が含まれる食品には、糊料を加えることにより増粘させたり、ゼリー状としても良い。
【0013】
また、本発明に係る冷菓において、前記表示手段は、外表面に設けられていることが好ましく、表示手段を外表面に設けることによって、摂食するのに適した温度を容易に認識することができる。
【0014】
前記表示手段を外表面に設ける場合、前記色の変化又は濁度の変化が生じる温度は、摂食するのに適した状態の温度よりも若干高くなるよう調整されていることが好ましい。一般に冷菓の外表面は、内側よりも温度が高いので、摂食するのに適した温度よりも若干高い温度で色の変化又は濁度の変化が生じると、その際、冷菓の内側は、外表面よりも温度が低いので、摂食するのに適した状態で冷菓を食することができる。
【0015】
【実施例】
次に、本発明に係る冷菓の実施例について説明する。
【0016】
実施例1
本発明に係る冷菓の実施例1として、アイス饅頭を作った。アイス饅頭の生地は、澱粉、ローカストビーンガム又はキサンタンガムなどの冷凍状態でも老化しないくず餅様の食感となるゲル化製剤(イナゲル低温露草(伊那食品工業株式会社製))と、ブドウ糖と、水とを表2に示す配合比で混合して、蒸発する分の水を補いながら加熱し完全に糊化することにより作った。このときのアイス饅頭の生地の糖度は、49%(アッベ屈折計によって測定)であった。
【0017】
【表2】
【0018】
次に、この生地によって、乳脂肪12.0%、乳固形分9.0%のアイスクリームを包饅機(コバード社製)で包饅し、−20℃の冷凍庫で凍結させて、アイスクリーム饅頭を得た。このとき、生地は、完全に凍結して白化していた。
【0019】
次に、この凍結されたアイスクリーム饅頭を冷凍庫から取り出し、外側の饅頭生地の温度と内側のアイスクリームの温度を測定するとともに、外観の状態を観察し、さらにそれぞれの状態において、官能試験を行った。その結果を表3に示す。
【0020】
【表3】
【0021】
以上のように、生地が凍結した白化状態から解凍されてゲル状の半透明の状態となり、その時がアイスクリームを摂食するのに適した状態であることが分かった。
【0022】
実施例2
次に、本発明に係る冷菓の実施例2として、イチゴソースを表示手段として用いた。イチゴソースは、表4に示す配合比でペクチンとブドウ糖の一部を混合し、水に分散させて溶解させた後、イチゴのピューレー(太陽化学株式会社製)に残りのブドウ糖、クエン酸、色素、香料、水を混合して、蒸発分の水を補いながら加熱処理することによって製造した。このときのイチゴソースの糖度は、48%であった。
【0023】
【表4】
【0024】
このイチゴソースをカップに詰めたアイスクリームの上にかけて、−20℃の冷凍庫で凍結させた。このときイチゴソースは、完全に凍結して白化していた。
【0025】
次に、このイチゴソースがかかった凍結されたアイスクリームを冷凍庫から取り出し、外側のイチゴソースの温度と内側のアイスクリームの温度を測定するとともに、外観の状態を観察し、さらにそれぞれの状態において、官能試験を行った。その結果を表5に示す。
【0026】
【表5】
【0027】
以上のように、イチゴソースが凍結した白化状態から解凍されてゲル状の半透明の状態となり、その時がアイスクリームを摂食するのに適した状態であることが分かった。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、摂食するのに適した温度になると、摂食するのに適した状態であることを表示する表示手段が設けられているので、摂食するのに適した状態であることを認識することができるアイスクリームなどの冷菓を提供することができる。
Claims (5)
- 摂食するのに適した温度になると、摂食するのに適した状態であることを表示する表示手段を設けたことを特徴とする冷菓であって、
前記表示手段は、色の変化又は濁度の変化によって摂食するのに適した状態であることを表示するよう構成されていることを特徴とする冷菓。 - 前記表示手段は、糖質が含まれた食品から構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷菓。
- 前記糖質の種類及び糖濃度を調整することにより、色の変化又は濁度の変化が生じる温度を調整するよう構成されていることを特徴とする請求項2記載の冷菓。
- 前記表示手段は、外表面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の冷菓。
- 前記色の変化又は濁度の変化が生じる温度は、摂食するのに適した温度よりも若干高くなるよう調整されていることを特徴とする請求項4記載の冷菓。
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ITBO20130213A1 (it) * | 2013-05-10 | 2014-11-11 | Carpigiani Group Ali Spa | Metodo ed impianto per la produzione di gelato in stecco e macchina per la produzione e l'erogazione di un prodotto liquido o semiliquido per realizzare un gelato in stecco. |
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