JP4113038B2 - 通信システム、通信機器の機能設定方法及びセンタ装置並びにユーザ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電子構内交換機やボタン電話装置、その他事務用通信機器における付加機能の利用を可能にする通信システム、この通信システムで使用される機能設定方法、及びこの機能設定制御を実行するセンタ装置、並びに通信機器を備えるユーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスや学校、事業所等においては、電子構内交換機やボタン電話装置、ファクシミリ装置等の通信機器が多く使用されている。これらの通信機器を購入して使用する場合、ユーザは一般にその時点で基本サービス機能以外で必要なオプションサービス機能を備えた機器を選択するようにしている。
【0003】
しかし、使用開始後において、人員の増加や業務内容の変化等に応じて機器のオプションサービス機能を追加する必要が生じたり、また不要なオプションサービス機能を削除する必要が生じることがある。このような場合従来では、例えばユーザからメーカのカスタマセンタ等に対しオプションサービス機能の追加を希望する旨を連絡し、その内容に応じて保守サービス担当者が通信機器の設置場所まで出張して、ユーザが希望する機能を通信機器に追加する設定作業を行なうようにしている。
【0004】
また、従来では、例えばユーザが販売点に出向いて設定希望のオプションサービス機能を通信機器に実行させるためのソフトウェアを購入し、このソフトウェアを自身の通信機器にセットする方法もある(例えば特許文献1及び特許文献2)
【0005】
【特許文献1】
特開2000−261589号公報。
【0006】
【特許文献2】
特開2001−160100号公報。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのような従来の変更方法では、ユーザからの機能変更要求の受付から通信機器に対する機能変更作業までの作業の大半を、カスタマセンタの保守サービス担当者による人為的作業によって行なっている。このため、ユーザが機能変更要求の連絡を行なってから機能設定が完了するまでに多くの手間と時間がかかる。
【0008】
したがって、ユーザにとっては、新たな機能を即時使用することができないばかりか、追加機能自体の対価だけでなく保守サービス担当者の出張費用や工事費等を負担しなければならず、費用負担が大きくなる。一方、カスタマセンタにとっては、機能変更要求の発生数を予測してこの数に見合う保守サービス担当者を確保しておかなければならないためコストがかかり、また担当者によって作業の質にばらつきが生じるおそれがあるという問題点があった。
【0009】
また、通信機器に機能設定を行うために、ユーザが販売店に出向いて該機能のソフトウェアを購入し、ユーザ自身で機能設定を行う場合には、機能設定が完了するまでに多くの手間と時間がかかるとともに、機能設定中に説明書を見なければならないのは非常に不便である。
【0010】
そこで、この発明の目的は、通信機器に対する機能設定を保守サービス担当者による手作業を要することなくユーザ自身により迅速かつ適切に行えるようにし、これによりユーザにおける費用負担の軽減と機能設定所要時間の短縮と、機能提供側におけるコスト及び労力の低減を可能とする通信システム、通信機器の機能設定方法及びセンタ装置並びにユーザ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)通信機器を備えるユーザ装置と、このユーザ装置に対し通信ネットワークを介して接続され、前記通信機器に対し機能設定に関する支援業務を行うセンタ装置とを備えた通信システムで使用される通信機器の機能設定方法であって、センタ装置において、通信機器に設定すべく機能を表す機能紹介情報をユーザ装置に通知し、ユーザ装置において、センタ装置からの機能紹介情報に基づき、当該機能の取得要求を通信ネットワークを介してセンタ装置へ送出し、センタ装置において、ユーザ装置から通信ネットワークを介して送られた取得要求に応じて、該当する機能を通信機器に実行させるための制御プログラムデータ及び該機能を通信機器に設定させるためのガイダンスデータを通信ネットワークを介して要求元のユーザ装置へ送信し、ユーザ装置において、センタ装置から送られたガイダンスデータをユーザに提示し、この提示に対しユーザがガイダンスデータに基づいて機能設定指示を入力した場合に、制御プログラムデータを通信機器にセットするようにしたものである。
【0012】
(1)の発明によれば、ユーザによる機能の取得要求から当該ユーザの通信機器における機能設定処理までの工程が、センタ装置側の保守サービス担当者による手作業を要することなくすべて通信ネットワークを介してユーザ自身により行なわれることになる。したがって、ユーザにとっては自身の通信機器の機能設定を短時間の内にしかも少ない費用負担で行うことが可能となり、一方センタ装置にとっては機能設定に必要な労力とコストを大幅に低減することが可能となる。また、センタ装置から制御プログラムデータ及びガイダンスデータが送られてくるごとに、ユーザがそのガイダンスデータを見て自身でその機能が必要か否かを判断して設定することができ、これにより真に必要な機能のみを通信機器に設定することが可能となる。
【0013】
(2)センタ装置の機能設定通知手段は、ユーザ装置からの要求に応じて、機能紹介情報をユーザ装置に通知することを特徴とする。
(2)の発明によれば、真に機能設定を必要としているユーザに対し機能紹介情報を通知することができるので、センタ装置にとっては新機能の提供を効率良く行うことができる。
【0014】
(3)センタ装置において、取得を希望する機能を表す機能識別情報と、当該ユーザ装置に対し通信ネットワークから割り当てられた加入者情報とを含む登録要求がユーザ装置から送られた場合に、この登録要求を記録媒体に記録する登録手段をさらに備え、機能設定通知手段は、新たに作成した機能を表す機能識別情報と記録媒体に記録された機能識別情報とを比較し、この比較結果に基づいて機能紹介情報を加入者情報に基づき通信ネットワークを介してユーザ装置に送出することを特徴とする。
【0015】
(3)の発明によれば、ユーザが取得を希望する機能を表す機能識別情報と、当該ユーザ装置に対し前記通信ネットワークから割り当てられた加入者情報とをセンタ装置の記録媒体に登録しておくことで、センタ装置ではこの記録媒体に登録された機能識別情報を用いて、機能紹介情報の送信や機能設定の可否判定等が行なわれることになる。このため、ユーザは着目している機能が作成されるごと、もしくは着目している機能がバージョンアップされるごとに、その機能に関する機能紹介情報を常にタイムリーに取得することができる。しかもユーザが着目している機能の制作判定やその機能の更新判定がセンタ装置によって行われるため、その分ユーザにかかる処理負担を軽減できる。
【0016】
(4)センタ装置において、代金決済機関に対し通信ネットワークを介して接続可能な場合に、データ送信手段による制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信に先立ち、要求元のユーザ装置に対しユーザの口座識別情報の取得要求を送信する口座識別情報取得要求送信手段と、この取得要求に対し口座識別情報が送られた場合に、制御プログラムデータ及びガイダンスデータを送信し通信機器に対する制御プログラムデータがセットされた後で、該口座識別情報をもとに、代金決済機関との間で、機能設定に要した代金を口座から引き落とす決済処理を実行する決済処理手段とをさらに備えたことを特徴とする。
(4)の発明によれば、機能設定に要した代金の決済についても、センタ装置と代金決済機関との間で、通信ネットワークを利用して自動的に行うことができる。
【0017】
(5)センタ装置において、登録手段は、ユーザ装置から登録要求とともに、当該ユーザ装置に予め付与された秘密情報が送られた場合に、この秘密情報を記録媒体に登録し、データ送信手段は、記録媒体中の要求元のユーザ装置に対応する秘密情報を用いて制御プログラムデータ及びガイダンスデータを暗号化し、この暗号化された制御プログラムデータ及びガイダンスデータをユーザ装置へ送信し、ユーザ装置において、データ取得手段は、秘密情報を用いて暗号化された制御プログラムデータ及びガイダンスデータを受信し、自装置に付与された秘密情報を用いて制御プログラムデータ及びガイダンスデータを復号することを特徴とする。
【0018】
(5)の発明によれば、制御プログラムデータ及びガイダンスデータはセンタ装置からユーザ装置へ送信される際に、ユーザ装置に付与された秘密情報により暗号化される。このため、制御プログラムデータ及びガイダンスデータが誤って異なるユーザ装置に送信された場合や、他のユーザが故意に他のユーザ装置宛の制御プログラムデータ及びガイダンスデータを盗用して自己の通信機器の機能設定を行おうとしても、誤った機能設定あるいは不正な機能設定が行われないようにすることができる。
【0019】
(6)センタ装置において、制御プログラムデータ及びガイダンスデータを制作する制作装置に対し通信ネットワークを介して接続可能な場合に、データ送信手段は、ユーザ装置から通信ネットワークを介して取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて制作装置に対し該当する機能の制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作を要求し、この要求に対し制御プログラムデータ及びガイダンスデータが送られた場合に、これら制御プログラムデータ及びガイダンスデータを通信ネットワークを介して要求元のユーザ装置へ送信することを特徴とする。
(6)の発明によれば、制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作が制作装置により行われるので、センタ装置の処理負荷は低く抑えられる。
【0020】
(7)センタ装置において、登録手段は、ユーザ装置から登録要求とともに、当該ユーザ装置に対し認証を行うための認証情報が送られた場合に、この認証情報を前記記録媒体に登録し、データ送信手段は、制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信に先立ち、要求元のユーザ装置に対し認証情報の送信を要求し、この要求に対し該ユーザ装置から認証情報が送られた場合に、この認証情報と記録媒体に登録された認証情報とを比較し、この比較結果に基づき、制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信を実行することを特徴とする。
(7)の発明によれば、制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信に先立ち、センタ装置に登録されている認証情報を利用して、ユーザの認証についてチェックされ、これによりユーザの正当性を事前に確実に判断することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わる機能設定方法の第1の実施形態を実施するための通信システムの概略構成図であり、CMはユーザシステム、CCはサービス提供センタ、CRはクレジット会社をそれぞれ示している。
【0022】
ユーザシステムCMは、主装置BTと、ネットワーク電話端末(IP電話端末)DKT1〜DKTnと、パーソナル・コンピュータPCと、ルータRTとを備え、これらをLAN1を介して相互に接続している。主装置BTは、発着信に応じてIP電話端末DKT1〜DKTn相互間及びこれらIP電話端末DKT1〜DKTnと図示しない公衆網の加入者線との間を交換接続する機能を基本機能とし、その他にこの交換接続処理に関係する複数のオプションサービス機能を有する。
ルータRTは、プロバイダISPを介してインターネットINWに接続され、このインターネットINWからさらにサービス提供センタCCに接続される。
【0023】
サービス提供センタCCは、管理サーバCSVと、ユーザデータベースDBと、ルータCRTとを備え、これらをLAN2を介して相互に接続している。管理サーバCSVは、ルータCRTを介してインターネットINWに接続され、サポート契約を結んだ上記ユーザシステムCMとの間で、機能設定に関する情報の通信を行う。また、管理サーバCSVは、例えば専用線を介してクレジット会社CRに接続され、クレジット会社CRとの間で機能設定に要した代金の決済処理を行う。
【0024】
ユーザデータベースDBには、図2に示すごとく、各ユーザごとに割り当てられた個別識別番号(ユーザID)に対応付けて、ユーザに割り当てられたIPアドレス、ユーザの主装置BTへのセットを希望する設定機能、ユーザに付与された秘密情報としての機器識別番号、認証情報としてのパスワードがそれぞれ記憶されている。
【0025】
図3及び図4は、ユーザシステムCMの主装置BTと、パーソナル・コンピュータPCと、サービス提供センタCCと、クレジット会社CRとの間における信号の送受信動作を示すシーケンス図である。
主装置BTの機能設定を行う場合にユーザは、パーソナル・コンピュータPCを使用してインターネットINW経由でサービス提供センタCCにアクセスし、サービス提供センタCCからダウンロードされる画面の案内に従い、機能設定に関する必要事項を入力する。入力する必要事項は、設定したい機能を表す情報と、インターネットINWから割り当てられたIPアドレス、機器識別番号、パスワードである。そして、これらの必要事項の入力が終了すると、これらの情報を含む登録要求をインターネットINWを介してサービス提供センタCCに向け送信する。
【0026】
上記登録要求を受信するとサービス提供センタCCは、この登録要求に含まれる設定機能情報、IPアドレス、機器識別番号及びパスワードを個別識別番号に対応付けてユーザデータベースDBに記憶する。かくして、サービス提供センタCCに対する取得希望の機能の登録がなされる。
【0027】
サービス提供センタCCは、新たな機能が制作されるか又は既存の機能の内容がバージョンアップされるごとに、この機能情報とユーザデータベースDBに記憶されている登録機能情報とを比較し、これにより登録元つまりサポート契約を結んだユーザシステムCMが取得を希望している機能、またその機能を購入するか否かを示す機能紹介情報を当該ユーザシステムCMに対し通知する。
【0028】
この機能紹介情報の通知に対しユーザがパーソナル・コンピュータPCを用いて購入指示を入力すると、パーソナル・コンピュータPCは購入要求をサービス提供センタCCに向け送信する。この購入要求を受信するとサービス提供センタCCは、機能設定に要する費用をパーソナル・コンピュータPCに通知する。
【0029】
そして、この通知に対しユーザから確認の応答を受信すると、サービス提供センタCCはパーソナル・コンピュータPCに対し、クレジット番号及び認証のためのパスワードの入力要求を送信する。この入力要求に対しユーザがパーソナル・コンピュータPCを用いてクレジット番号及びパスワードを入力すると、パーソナル・コンピュータPCはこれら入力情報をサービス提供センタCCに向け送信する。
【0030】
サービス提供センタCCは、送られてくるユーザのパスワードをもとにユーザの正当性を判断し、問題がなければユーザのパーソナル・コンピュータPCに対し取得希望の機能を主装置BTに実行させるための制御プログラムデータ、及びこの制御プログラムデータを主装置BTにセットするためのガイダンスデータを送信する。このガイダンスデータには、プログラムダウンロードや機能拡張の際に音声・画像等による利用ガイダンスや自動設定スクリプトを行う旨を示すデータが含まれる。このとき、制御プログラムデータ及びガイダンスデータは、ユーザデータベースDBに記憶された秘密情報としての機器識別番号により暗号化される。
【0031】
パーソナル・コンピュータPCは、サービス提供センタCCから制御プログラムデータ及びガイダンスデータを受信すると、これら制御プログラムデータ及びガイダンスデータを自己に割り当てられた機器識別番号を用いて復号し、ガイダンスデータをモニタ(図示せず)に表示させる。そして、ユーザがモニタに表示されたガイダンスデータに基づき機能設定指示を入力すると、制御プログラムデータが主装置BTにセットされることになる。制御プログラムデータのセットが完了するとパーソナル・コンピュータPCは、機能設定処理が正常に終了した旨の情報をサービス提供センタCCに返送する。
【0032】
サービス提供センタCCは、上記終了通知を受信すると、クレジット会社CRに対しアクセスして機能設定料金の決済を依頼する。その際サービス提供センタCCは、ユーザが設定を希望しこれに対し実際に設定した各機能についてその請求金額を計算し、電子請求明細書を作成する。例えばユーザが、機能3及び機能5の設定を希望した場合には、この機能3の設定料(=¥1000)と機能5の設定料(¥1000)とを合算することでその合計金額(=¥2000)を算出し、その電子請求明細書を作成する。そして、この電子請求明細書を決済依頼情報に含めてクレジット会社CRへ送信する。
【0033】
クレジット会社CRは、この決済依頼情報を受信すると、先ずこの決済依頼情報に含まれるユーザのクレジット番号及び電子請求明細書をもとに代金の決済受付処理を行う。そして、この決済受付処理の終了後に依頼元のサービス提供センタCCに対し決済依頼を受付けた旨の応答を返送する。
【0034】
なお、以上述べた機能設定方法を実現する通信システム各部の構成は次のようになっている。
図5は、ユーザシステムCMのパーソナル・コンピュータPC及びサービス提供センタCCの機能構成を示すブロック図である。
【0035】
ユーザシステムCMのパーソナル・コンピュータPCは、登録要求送信部11と、機能紹介情報受信部12と、購入要求送信部13と、入力要求受信部14と、入力情報送信部15と、データ受信部16と、データ復号部17と、機能設定部18と、設定終了通知部19とを備えている。このうち登録要求送信部11は、ユーザが入力した設定機能情報、IPアドレス、機器識別番号及びパスワードを含む登録要求をサービス提供センタCCに送信する。機能紹介情報受信部12は、サービス提供センタCCから送られてくる機能紹介情報を受信する。
【0036】
購入要求送信部13は、上記機能紹介情報受信部12により受信された機能紹介情報に基づき、ユーザからの購入指示に応じてサービス提供センタCCに対し購入要求を送出する。入力要求受信部14は、上記購入要求の送出に対しサービス提供センタCCからクレジット番号及びパスワードの入力要求が送られた場合に、この入力要求を受信する。そして、入力情報送信部15は、この入力要求に対しユーザがクレジット番号及びパスワードを入力した場合に、これら入力情報をサービス提供センタCCに送信する。
【0037】
データ受信部16は、サービス提供センタCCから送られた制御プログラムデータ及びガイダンスデータを受信する。そして、データ復号部17は、自己に付与された機器識別番号を用いて受信した制御プログラムデータ及びガイダンスデータを復号する。
【0038】
機能設定部18は、ガイダンスデータに基づくユーザからの機能設定指示に応じて制御プログラムデータを主装置BTにセットする。そして、設定終了通知部19は、主装置BTに対する制御プログラムデータのセットが完了すると、その完了した旨の通知をサービス提供センタCCに対し行う。
【0039】
一方、サービス提供センタCCの管理サーバCSVは、登録制御部21と、機能作成部22と、機能紹介情報送信部23と、購入要求受信部24と、入力要求送信部25と、入力情報受信部26と、データ暗号化部27と、データ送信部28と、設定終了受信部29と、料金請求部30とを備えている。このうち登録制御部21は、ユーザシステムCMから機能の通知登録要求が送られた場合に、この登録要求に含まれる設定機能情報、IPアドレス、機器識別番号及びパスワードをユーザデータベースDBに記憶する。
【0040】
機能紹介情報送信部23は、機能作成部22において新たな機能が制作されるか又は制作済みの機能のバージョンアップが更新されるごとに、その機能情報と上記ユーザデータベースDBに登録されている設定機能情報とを比較し、これによりユーザが取得を希望している機能が制作または更新されたか否かを判定する。そして、希望機能の制作又は更新が判定された場合に、当該希望機能の制作又は更新通知を機能紹介情報として要求元のユーザシステムCMに向け送信する。このとき、ユーザデータベースDBに記憶されているユーザシステムCMのIPアドレスをもとに、機能紹介情報の送信を行う。
【0041】
購入要求受信部24は、ユーザシステムCMから送られてくる購入要求を受信する。入力要求送信部25は、上記購入要求を受信した場合に、その要求元のユーザシステムCMに対しクレジット番号及びパスワードの入力要求を送信する。そして、入力情報受信部26は、上記入力要求に対しユーザから送られたクレジット番号及びパスワードを受信する。
【0042】
データ暗号化部27は、上記パスワードをもとにユーザが正当であることを判定した場合に、ユーザシステムCMに送信すべく制御プログラムデータ及びガイダンスデータを該ユーザに付与された機器識別番号を用いて暗号化する。そして、データ送信部28は、暗号化された制御プログラムデータ及びガイダンスデータをユーザシステムCMに向け送信する。
【0043】
料金請求部30は、設定終了受信部29によりユーザシステムCMから主装置BTに対する制御プログラムデータのセットが完了した旨の通知を受けた場合に、ユーザのクレジット番号をもとに、クレジット会社CRとの間で、機能設定に要した代金をユーザの口座から引き落とすための決済処理を実行する。
【0044】
図6は、上記サービス提供センタCCの動作を示すフローチャートであり、ステップST6a乃至ステップST6gの手順に従って、ユーザが希望する機能の制御プログラムデータ及びガイダンスデータを提供するための処理動作が行われる。
サービス提供センタCCの管理サーバCSVは、機能の制作状態を監視しており(ステップST6a)、新たな機能が制作されるか又は既存の機能の内容がバージョンアップされると(Yes)、その機能に対しユーザデータベースDBに取得希望の旨が登録されているか否かの判断を行う(ステップST6b)。そして、取得希望の旨が登録されている場合に(Yes)、管理サーバCSVは、登録元のユーザシステムCMに対し発呼・接続して通信リンクを確立し、この通信リンクを介して取得希望の機能が制作または更新された旨を示す機能紹介情報を登録元のユーザシステムCMに送信する(ステップST6c)。
【0045】
続いて、管理サーバCSVは、機能紹介情報の送信に対し要求元から購入要求が到来したか否かの判断を行い(ステップST6d)、購入要求が到来した場合に(Yes)、要求元のユーザシステムCMに対しクレジット番号及びパスワードの入力要求を送信し(ステップST6e)、ユーザシステムCMからクレジット番号及びパスワードが送られてくるか否かの判断を行う(ステップST6f)。ここで、パスワードを受信し、このパスワードとユーザデータベースDB中の要求元のユーザに対応する登録パスワードとが一致した場合に(Yes)、管理サーバCSVは要求元のユーザシステムCMに対し取得希望の機能の制御プログラムデータ及びガイダンスデータを送信する(ステップST6g)。
【0046】
一方、上記ステップST6fにおいて、一定時間内にクレジット番号及びパスワードが到来しなかったり、また到来したパスワードがユーザデータベースDB中の登録パスワードと一致しなかった場合には(No)、管理サーバCSVは要求元のユーザシステムCMに対しパスワードの誤りもしくは制御プログラムデータ及びガイダンスデータを提供できない旨の通知を行う。
【0047】
また、上記ステップST6bにおいて、ユーザデータベースDB中に該当する機能情報が登録されていなかった場合には、管理サーバCSVは処理をそのまま終了する。さらに、ステップST6dにおいて一定期間内に購入要求が到来しない場合には、管理サーバCSVはユーザシステムCMとの間に通信リンクを切断して処理を終了するが、所定期間経過して購入要求が到来した場合には上記ステップST6eの処理に移行する。
【0048】
図7は、ユーザシステムCMにおけるパーソナル・コンピュータPCの処理手順を示すフローチャートである。
サービス提供センタCCから希望の機能が制作またはバージョンアップされるごとに、通知をリアルタイムに受けるために、ユーザはパーソナル・コンピュータPCにステップST7a乃至ステップST7cの処理を実行させる。まず、パーソナル・コンピュータPCはサービス提供センタCCから画面情報を受信すると、図8(a)〜図8(c)に示すように画面表示を行う(ステップST7a)。ここで、ユーザが、パーソナル・コンピュータPCを用いて図8(a)に示す画面中の「機能設定」をクリックし、図8(b)に示す画面において電話番号又はIPアドレスを入力し、図8(c)に示す画面において「機能3」「機能5」を選択して「送信する」をクリックしたとする。この間、パスワード及び機器識別番号の入力も行う。そうすると、パーソナル・コンピュータPCは、ステップST7bからステップST7cに移行してこれら入力情報を含む登録要求をサービス提供センタCCに送信する。
【0049】
パーソナル・コンピュータPCは、ステップST7dで機能紹介情報の到来を監視しており、サービス提供センタCCからこの機能紹介情報を受信すると、図9(a)に示す画面をモニタに表示する(ステップST7e)。従って、この表示によりユーザは希望する機能の制作又は更新をリアルタイムに知ることができる。
【0050】
この状態でユーザが、上記制作または更新された機能の制御プログラムデータを取得するべくパーソナル・コンピュータPCにおいて購入指示を入力したとする。そうするとパーソナル・コンピュータPCは、ステップST7fからステップ7gに移行してサービス提供センタCCに対し発呼・接続して通信リンクを確立し、この通信リンクを介して購入要求を送信する。
【0051】
以後、パーソナル・コンピュータPCは、サービス提供センタCCから送られ、機能設定に要する費用、つまり設定機能の合計金額を示す画面情報を受信すると、図9(b)に示す画面をモニタに表示し、この表示に対しユーザが「送信する」をクリックすると、図9(c)に示す画面をモニタに表示し、この表示に対しユーザがクレジット番号及びパスワードを入力して「送信する」をクリックすると、ステップST7hに移行して制御プログラムデータ及びガイダンスデータの到来を監視する。
【0052】
ここで、制御プログラムデータ及びガイダンスデータが到来すると(Yes)、パーソナル・コンピュータPCは、制御プログラムデータ及びガイダンスデータをバッファ(図示せず)に記憶保持するとともに、機能設定を行う旨のメッセージと復号したガイダンスデータを図10に示すようにモニタに表示する(ステップST7i)。
【0053】
この状態でユーザが、上記制御プログラムデータを主装置BTにセットするべくパーソナル・コンピュータPCにおいて例えば「A」「D」「K」「1」という順番でキー操作を行ったとする。そうするとパーソナル・コンピュータPCはステップST7jからステップST7kに移行してバッファに記憶保持された制御プログラムデータを主装置BTにセットする。
以後、主装置BTに対する制御プログラムデータのセットが完了すると、パーソナル・コンピュータPCはその設定完了通知をサービス提供センタCCに送信する。
【0054】
なお、ステップST7fにおいてユーザが購入指示を入力しない場合や、上記ステップST7jにおいてユーザが機能設定指示を入力しない場合には、パーソナル・コンピュータPCは処理を終了する。
【0055】
以上のように上記第1の実施形態によれば、ユーザシステムCM側のユーザによる機能の購入要求から当該ユーザの主装置BTにおける機能設定処理までの工程が、サービス提供センタCC側の保守サービス担当者による手作業を要することなくすべてインターネットINWを介してユーザ自身により行なわれることになる。したがって、ユーザにとっては自身の主装置BTの機能設定を短時間の内にしかも少ない費用負担で行うことができ、一方サービス提供センタCCにとっては機能設定に必要な労力とコストを大幅に低減することができる。
【0056】
また、サービス提供センタCCから制御プログラムデータ及びガイダンスデータが送られてくるごとに、機能設定を行う通知メッセージ及びガイダンスデータをパーソナル・コンピュータPCのモニタに表示し、ユーザの指示を待って主装置BTに対し制御プログラムデータをセットするようにしている。このため、ユーザは取得希望の機能であっても、現時点で主装置BTに設定する必要がない場合には制御プログラムデータを主装置BTにセットせずに済む。
【0057】
また、上記第1の実施形態では、ユーザが取得を希望する機能を表す機能情報と、ユーザのIPアドレスとをサービス提供センタCCのユーザデータベースDBに登録しておくことで、サービス提供センタCCにおいて、このユーザデータベースDBに登録された機能情報を用いて、機能紹介情報の送信や機能設定の可否判定等が行なわれることになる。このため、ユーザは、着目している機能が作成されるごともしくはバージョンアップされるごとに、その機能に関する機能紹介情報を常にタイムリーに取得することができる。また、ユーザが着目している機能の制作やその機能の更新判定がサービス提供センタCCによって行われるため、これによりユーザにかかる処理負担を軽減できる。
【0058】
また、上記第1の実施形態では、機能設定に要した代金の決済についても、サービス提供センタCCとクレジット会社CRとの間で、ユーザから送られたクレジット番号をもとに通信ネットワークを利用して自動的に行うことができ、これによりサービス提供センタCC側における支払業務の軽減を図ることができる。
【0059】
また、上記第1の実施形態では、制御プログラムデータ及びガイダンスデータはサービス提供センタCCからユーザシステムCMへ送信される際に、予めユーザデータベースDBに登録されたユーザの機器識別番号により暗号化される。このため、制御プログラムデータ及びガイダンスデータが誤って異なるユーザシステムCMに送信された場合や、第三者が故意に他のユーザシステムCM宛の制御プログラムデータ及びガイダンスデータを盗用して自己の主装置BTの機能設定を行おうとしても、誤った機能設定あるいは不正な機能設定が行われないようにすることができる。
【0060】
さらに、上記第1の実施形態では、制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信に先立ち、サービス提供センタCCのユーザデータベースDBに登録されているユーザのパスワードを利用して、ユーザの認証についてチェックするようにしている。これにより、制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信前に、ユーザの正当性を事前に確実に判断することができる。
【0061】
(第2の実施形態)
図11は、この発明に係わる機能設定方法の第1の実施形態を実施するための通信システムの概略構成図である。なお、図11において、上記図1と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0062】
すなわち、この第2の実施形態では、サービス提供センタCCの管理サーバCSVに対し、例えば専用線を介して制作会社AOを接続している。この管理サーバCSVは、制作会社AOとの間でユーザが希望する機能の制作依頼を行う。
【0063】
図12及び図13は、ユーザシステムCMの主装置BTと、パーソナル・コンピュータPCと、サービス提供センタCCと、クレジット会社CRと、制作会社AOとの間における信号の送受信動作を示すシーケンス図である。なお、図12及び図13において、上記図3及び図4と同一の処理手順については、詳細な説明を省略する。
【0064】
サービス提供センタCCは、制作会社AOから新たな機能が制作されるか又は既存の機能の内容がバージョンアップされた旨が通知された場合に、この通知された機能情報とユーザデータベースDBに記憶されている登録機能情報とを比較し、これにより登録元つまりサポート契約を結んだユーザシステムCMが取得を希望している機能、またその機能を購入するか否かを示す機能紹介情報を当該ユーザシステムCMに対し通知する。
【0065】
この機能紹介情報の通知に対しユーザがパーソナル・コンピュータPCを用いて購入指示を入力すると、パーソナル・コンピュータPCは購入要求をサービス提供センタCCに向け送信する。この購入要求を受信するとサービス提供センタCCは、機能設定に要する費用をパーソナル・コンピュータPCに通知する。
【0066】
そして、この通知に対しユーザから確認の応答を受信すると、サービス提供センタCCはパーソナル・コンピュータPCに対し、クレジット番号及び認証のためのパスワードの入力要求を送信する。この入力要求に対しユーザがパーソナル・コンピュータPCを用いてクレジット番号及びパスワードを入力すると、パーソナル・コンピュータPCはこれら入力情報をサービス提供センタCCに向け送信する。
【0067】
サービス提供センタCCは、送られてくるユーザのパスワードをもとにユーザの正当性を判断し、問題がなければユーザが取得希望した機能を示す情報を制作依頼情報に含めて制作会社AOへ送信する。
【0068】
制作会社AOは、この制作依頼情報を受信すると、先ずこの制作依頼情報に含まれるユーザの取得希望の機能情報をもとに制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作を行う。そして、この制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作終了後に依頼元のサービス提供センタCCに対し、制御プログラムデータ及びガイダンスデータを送信する。以後、サービス提供センタCCは、要求元のパーソナル・コンピュータPCに対し制御プログラムデータ及びガイダンスデータを送信する。
【0069】
ユーザシステムCMにおいて、制御プログラムデータのセットが完了するとパーソナル・コンピュータPCは、機能設定処理が正常に終了した旨の情報をサービス提供センタCCに返送する。
【0070】
サービス提供センタCCは、上記終了通知を受信すると、クレジット会社CRに対しアクセスして機能設定料金の決済を依頼する。その際サービス提供センタCCは、ユーザが設定を希望しこれに対し実際に設定した各機能についてその請求金額を計算し、電子請求明細書を作成する。例えばユーザが、機能3及び機能5の設定を希望した場合には、この機能3の設定料(=¥1000)と機能5の設定料(¥1000)とを合算することでその合計金額(=¥2000)を算出し、その電子請求明細書を作成する。そして、この電子請求明細書を決済依頼情報に含めてクレジット会社CRへ送信する。
【0071】
クレジット会社CRは、この決済依頼情報を受信すると、先ずこの決済依頼情報に含まれるユーザのクレジット番号及び電子請求明細書をもとに代金の決済受付処理を行う。そして、この決済受付処理の終了後に依頼元のサービス提供センタCCに対し決済依頼を受付けた旨の応答を返送する。
【0072】
このとき、サービス提供センタCCは、制作会社AOに対し、自動的に制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作に要したライセンス料を支払うことになる。
【0073】
なお、以上述べた機能設定方法を実現する通信システム各部の構成は次のようになっている。
図14は、ユーザシステムCMのパーソナル・コンピュータPC及びサービス提供センタCCの機能構成を示すブロック図である。なお、図14において、上記図5と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0074】
すなわち、サービス提供センタCCには、機能制作要求送信部31が新たに設けられている。この機能制作要求送信部31は、上記入力情報受信部26によりユーザの認証が得られた場合に、ユーザが取得希望した機能を示す情報を制作依頼情報に含めて制作会社AOへ送信する。
【0075】
以上のように上記第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様に、ユーザにとっては自身の主装置BTの機能設定を短時間の内にしかも少ない費用負担で行うことができ、一方サービス提供センタCCにとっては機能設定に必要な労力とコストを大幅に低減することができ、しかも制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作が制作会社AOにより行われるので、サービス提供センタCCの処理負荷の低減を図ることができる。
【0076】
また、この第2の実施形態によれば、制作会社AOにて制御プログラムデータ及びガイダンスデータを制作してサービス提供センタCCに送出した場合に、サービス提供センタCCから制作会社AOに対し制御プログラムデータ及びガイダンスデータのライセンス料が自動的に支払われることになる。このため、制作会社AO側では、自社が制作した制御プログラムデータ及びガイダンスデータの評価に応じた報償金額を受け取ることができ、これにより制作意欲のさらなる増進が期待できる。
【0077】
(その他の実施形態)
この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば上記各実施形態では、予め契約を結んだユーザシステムCMに対し、取得希望の機能が制作あるいはバージョンアップされるごとに、機能紹介情報をインターネットINWを介して送信するようにした。しかしこれに限ることなく、契約していないユーザからの要求に応じて、機能紹介情報を送信するようにしてもよい。この場合、真に機能設定を必要としているユーザに対し機能紹介情報を送信することができるので、サービス提供センタCCにとっては新機能の提供を効率良く行うことができる。このとき、ユーザから電話、ファクシミリあるいは郵送により要求を受けるようにしてもよい。
【0078】
また、上記各実施形態では、機能紹介情報をインターネットINWによるオンラインで送信するようにしたが、これに限ることなく、例えば郵送によるオフラインで機能紹介情報を通知するようにしてもよい。
【0079】
また、上記各実施形態では、ユーザがサービス提供センタCCから送られてくる機能紹介情報に基づいて該サービス提供センタCCに対し購入要求を送信する例について説明したが、新聞や雑誌等から得られた機能紹介情報に基づいて、ユーザがパーソナル・コンピュータPCを用いてサービス提供センタCCに対し発呼・接続して取得希望の機能情報を含めた購入要求を送信するようにしてもよい。
【0080】
また前記各実施形態では、制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信前にユーザからクレジット番号を送信するようにした。しかし、それに限らずクレジット番号をユーザデータベースDBにユーザIDに対応付けて格納しておき、ユーザから送られたユーザIDをもとにユーザデータベースDBからクレジット番号を読み出すようにしてもよい。このようにすると、ユーザのクレジット番号はユーザデータベースDBにユーザ情報を登録する時にのみ伝送すればよいことになり、この結果通信ネットワーク上でクレジット番号が盗み見られる心配がなくなってセキュリティを高めることができる。
【0081】
また、上記各実施形態では、制御プログラムデータ及びガイダンスデータをユーザに付与した機器識別番号を用いて暗号化する例について説明したが、これに限ることなくサービス提供センタCCからユーザに対し通知された機器識別番号以外の秘密情報を用いるようにしてもよい。この場合、秘密情報は、サービス提供センタCCからユーザに対し電話または郵送により通知されることになる。
【0082】
また、上記各実施形態では、ユーザのパーソナル・コンピュータPCとサービス提供センタCCとの間で、主装置BTに対する機能設定を行う処理手順を実行する例について説明したが、これに限ることなく、例えばユーザのIP電話端末DKT1とサービス提供センタCCとの間で、主装置BTに対する機能設定を行う処理手順を実行するようにしてもよい。この場合、IP電話端末DKT1の表示器にガイダンスデータが表示されることになる。また、主装置BT以外の例えばIP電話端末DKT2に対する機能設定を行うようにしてもよい。
【0083】
さらに、上記第2の実施形態では、制作会社AOにてユーザが購入希望する機能の制御プログラムデータ及びガイダンスデータを制作してサービス提供センタCCに送信した後、サービス提供センタCCから制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作に要したライセンス料が自動的に支払われる例について説明した。しかし、これに限ることなく、例えば制作会社AOがユーザが購入希望する機能の制御プログラムデータ及びガイダンスデータを制作してサービス提供センタCCに送信した後、この制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作に要したライセンス料を算出して、サービス提供センタCCに請求するようにしてもよい。
【0084】
その他、機能設定の手順やその内容、通信システムの構成やその動作内容、ユーザデータベースの記憶内容、通信機器の種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、通信機器に対する機能設定を保守サービス担当者による手作業を要することなくユーザ自身により迅速かつ適切に行えるようにし、これによりユーザにおける費用負担の軽減と機能設定所要時間の短縮と、機能提供側におけるコスト及び労力の低減を可能とする通信システム、通信機器の機能設定方法及びセンタ装置並びにユーザ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態における機能設定方法を実施する通信システムの概略構成図。
【図2】 図1に示したユーザデータベースの記憶内容の一例を示す図。
【図3】 第1の実施形態における機能設定方法を説明するための信号シーケンス図。
【図4】 同じく第1の実施形態における機能変更方法を説明するための信号シーケンス図。
【図5】 図1に示したシステム各部の機能構成を示すブロック図。
【図6】 図1に示したシステムのサービス提供センタの処理手順とその内容を示すフローチャート。
【図7】 図1に示したシステムのパーソナル・コンピュータの処理手順とその内容を示すフローチャート。
【図8】 図1に示したパーソナル・コンピュータにおける表示画面の一例を示す図。
【図9】 図1に示したパーソナル・コンピュータにおける表示画面の一例を示す図。
【図10】 図1に示したパーソナル・コンピュータにおける表示画面の一例を示す図。
【図11】 この発明の第2の実施形態における機能設定方法を実施する通信システムの概略構成図。
【図12】 第2の実施形態における機能設定方法を説明するための信号シーケンス図。
【図13】 同じく第2の実施形態における機能変更方法を説明するための信号シーケンス図。
【図14】 図11に示したシステム各部の機能構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…登録要求送信部、12…機能紹介情報受信部、13…購入要求送信部、14…入力要求受信部、15…入力情報送信部、16…データ受信部、17…データ復号部、18…機能設定部、19…設定終了通知部、21…登録制御部、22…機能作成部、23…機能紹介情報送信部、24…購入要求受信部、25…入力要求送信部、26…入力情報受信部、27…データ暗号化部、28…データ送信部、29…設定終了受信部、30…料金請求部、31…機能制作要求送信部、CM…ユーザシステム、BT…主装置、PC…パーソナル・コンピュータ、RT…ルータ、DKT1〜DKTn…ネットワーク(IP)電話端末、ISP…プロバイダ、INW…インターネット、CC…サービス提供センタ、CSV…管理サーバ、DB…ユーザデータベース、CRT…ルータ、CR…クレジット会社、AO…制作会社。
Claims (12)
- 通信機器を備えるユーザ装置と、このユーザ装置に対し通信ネットワークを介して接続され、前記通信機器に対し機能設定に関する支援業務を行うセンタ装置とを備えた通信システムであって、
前記ユーザ装置は、
前記センタ装置から前記通信機器に設定すべく機能を表す機能紹介情報が送られた場合に、当該機能の取得要求を前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送出する取得要求送出手段と、
この取得要求に対し前記センタ装置から通信ネットワークを介して送られ、該機能を前記通信機器に実行させるための制御プログラムデータ及びこの制御プログラムデータを前記通信機器にセットさせるためのガイダンスデータを受信するデータ取得手段と、
このデータ取得手段により得られたガイダンスデータをユーザに提示し、この提示に対しユーザが前記ガイダンスデータに基づいて機能設定指示を入力した場合に、前記制御プログラムデータを前記通信機器にセットする機能設定制御手段とを備え、
前記センタ装置は、
前記通信機器に設定すべく機能を表す機能紹介情報を前記ユーザ装置に通知する機能設定通知手段と、
この通知に対し前記ユーザ装置から通信ネットワークを介して前記取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて該当する機能の制御プログラムデータ及びガイダンスデータを前記通信ネットワークを介して要求元のユーザ装置へ送信するデータ送信手段とを備えたことを特徴とする通信システム。 - 通信機器を備えるユーザ装置と、このユーザ装置に対し通信ネットワークを介して接続され、前記通信機器に対し機能設定に関する支援業務を行うセンタ装置とを備えた通信システムで使用される通信機器の機能設定方法であって、
前記センタ装置において、前記通信機器に設定すべく機能を表す機能紹介情報を前記ユーザ装置に通知する第1の過程と、
前記ユーザ装置において、前記センタ装置からの機能紹介情報に基づき、当該機能の取得要求を前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送出する第2の過程と、
前記センタ装置において、前記ユーザ装置から通信ネットワークを介して送られた取得要求に応じて、該当する機能を前記通信機器に実行させるための制御プログラムデータ及び該機能を前記通信機器に設定させるためのガイダンスデータを前記通信ネットワークを介して要求元のユーザ装置へ送信する第3の過程と、
前記ユーザ装置において、前記センタ装置から送られたガイダンスデータをユーザに提示し、この提示に対しユーザが前記ガイダンスデータに基づいて機能設定指示を入力した場合に、前記制御プログラムデータを前記通信機器にセットする第4の過程とを具備したことを特徴とする通信機器の機能設定方法。 - 通信機器を備えるユーザ装置に対し通信ネットワークを介して接続され、前記通信機器に対し機能設定に関する支援業務を行うセンタ装置であって、
前記通信機器に設定すべく機能を表す機能紹介情報を前記ユーザ装置に通知する機能設定通知手段と、
この通知に対し前記ユーザ装置から通信ネットワークを介して前記取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて該当する機能を前記通信機器に実行させるための制御プログラムデータ及びこの制御プログラムデータを前記通信機器にセットさせるためのガイダンスデータを前記通信ネットワークを介して要求元のユーザ装置へ送信するデータ送信手段とを具備したことを特徴とするセンタ装置。 - 前記機能設定通知手段は、前記ユーザ装置からの要求に応じて、前記機能紹介情報を前記ユーザ装置に通知することを特徴とする請求項3記載のセンタ装置。
- 取得を希望する機能を表す機能識別情報と、当該ユーザ装置に対し前記通信ネットワークから割り当てられた加入者情報とを含む登録要求が前記ユーザ装置から送られた場合に、この登録要求を記録媒体に記録する登録手段をさらに備え、
前記機能設定通知手段は、新たに作成した機能を表す機能識別情報と前記記録媒体に記録された機能識別情報とを比較し、この比較結果に基づいて前記機能紹介情報を前記加入者情報に基づき前記通信ネットワークを介して前記ユーザ装置に送出することを特徴とする請求項3記載のセンタ装置。 - 代金決済機関に対し通信ネットワークを介して接続可能な場合に、
前記データ送信手段による制御プログラムデータ及びガイダンスデータの送信に先立ち、要求元のユーザ装置に対しユーザの口座識別情報の取得要求を送信する口座識別情報取得要求送信手段と、
この取得要求に対し前記口座識別情報が送られた場合に、前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータを送信し前記通信機器に対する制御プログラムデータがセットされた後で、該口座識別情報をもとに、前記代金決済機関との間で、機能設定に要した代金を口座から引き落とす決済処理を実行する決済処理手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項3記載のセンタ装置。 - 前記登録手段は、前記ユーザ装置から前記登録要求とともに、当該ユーザ装置に予め付与された秘密情報が送られた場合に、この秘密情報を前記記録媒体に登録し、
前記データ送信手段は、前記記録媒体中の要求元のユーザ装置に対応する秘密情報を用いて前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータを暗号化し、この暗号化された前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータを前記ユーザ装置へ送信することを特徴とする請求項5記載のセンタ装置。 - 前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータを制作する制作装置に対し通信ネットワークを介して接続可能な場合に、
前記データ送信手段は、前記ユーザ装置から通信ネットワークを介して前記取得要求が送られた場合に、この取得要求に応じて前記制作装置に対し該当する機能の制御プログラムデータ及びガイダンスデータの制作を要求し、この要求に対し制御プログラムデータ及びガイダンスデータが送られた場合に、これら制御プログラムデータ及びガイダンスデータを前記通信ネットワークを介して要求元のユーザ装置へ送信することを特徴とする請求項3記載のセンタ装置。 - 前記登録手段は、前記ユーザ装置から前記登録要求とともに、当該ユーザ装置に対し認証を行うための認証情報が送られた場合に、この認証情報を前記記録媒体に登録し、
前記データ送信手段は、前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータの送信に先立ち、要求元のユーザ装置に対し前記認証情報の送信を要求し、この要求に対し該ユーザ装置から認証情報が送られた場合に、この認証情報と前記記録媒体に登録された認証情報とを比較し、この比較結果に基づき、前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータの送信を実行することを特徴とする請求項5記載のセンタ装置。 - 通信機器を備え、この通信機器に対し機能設定に関する支援業務を行うセンタ装置に対し通信ネットワークを介して接続されるユーザ装置であって、
前記センタ装置から前記通信機器に設定すべく機能を表す機能紹介情報が送られた場合に、当該機能の取得要求を前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送出する取得要求送出手段と、
この取得要求に対し前記センタ装置から通信ネットワークを介して送られ、該機能を前記通信機器に実行させるための制御プログラムデータ及びこの制御プログラムデータを前記通信機器にセットさせるためのガイダンスデータを受信するデータ取得手段と、
このデータ取得手段により得られたガイダンスデータをユーザに提示し、この提示に対しユーザが前記ガイダンスデータに基づいて機能設定指示を入力した場合に、前記制御プログラムデータを前記通信機器にセットする機能設定制御手段とを具備したことを特徴とするユーザ装置。 - 取得を希望する機能を表す機能識別情報と、当該ユーザ装置に対し前記通信ネットワークから割り当てられた加入者情報とを含み、前記センタ装置の記録媒体に登録すべく登録要求を前記センタ装置に対し通信ネットワークを介して送信する登録要求送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10記載のユーザ装置。
- 前記登録要求送信手段は、前記登録要求とともに、自装置に予め付与された秘密情報を送信し、
前記データ取得手段は、前記秘密情報を用いて暗号化された前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータを受信し、該秘密情報を用いて前記制御プログラムデータ及び前記ガイダンスデータを復号することを特徴とする請求項11記載のユーザ装置。
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