JP4105495B2

JP4105495B2 - Air curtain device for rain protection at vehicle entrance / exit

Info

Publication number: JP4105495B2
Application number: JP2002222863A
Authority: JP
Inventors: 正道谷
Original assignee: 株式会社未来技研
Priority date: 2002-07-31
Filing date: 2002-07-31
Publication date: 2008-06-25
Anticipated expiration: 2022-07-31
Also published as: JP2004058929A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雨や雪の日に車両に乗降する際、歩行者を濡らさないようにして乗降口上部の一定範囲にエアを吹き付けて自らも雨に濡れないで乗降できるようにした車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両は、その乗降口から出入りするとき開けたドアの上方には雨をさえぎる屋根状のものがない場合が多く、傘を必要とするような降雨量のときには車両から降りる前に乗降口で傘を開閉する必要がある。この乗降口での傘の開閉時に少なくとも片手は外に出た状態となり、降雨量が多いときなど手や衣服の袖、ドア内面などが一瞬の内にずぶ濡れになってしまうことがある。また、車両に乗り込む時にも傘を折り畳む際には同様に濡れてしまうことになる。
従来では、この降雨時において車両に乗降する際、雨に濡れないようにしてできる対策として、例えば実願平４−６１２７３号公報に開示された装置がある。この装置では、キャビンの上部に電動ファンを配置しこれを覆ったカバー内部にダクトを左右乗降口位置に開設したスリットまで延設し、この乗降位置上部のスリットから車両の外方に向けてエアを吹き出させることにより、乗降口近傍に降り込む雨を車両の外方、つまり車両から側方に向けてに吹き飛ばすことで乗降口近辺に雨除けエリアを形成して乗降者が雨に濡れないで乗降できるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この乗降口近傍に降り込む雨を、乗降位置上部の外向きのスリットから吹き出させたエアで吹き飛ばすと、雨は車両から横方向、つまりドアを開ける方向に向けて直接飛び散るから、車両近くの歩行者などを濡らしてしまうという問題がある。
【０００４】
本発明は、上述のような従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、まず、歩行者などに対して雨や雪を吹き付けさせないようにし、そして、降ってくる雨や雪に濡れることなく車両に乗降できるようにした車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明請求項１記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、ファンの送風により横に幅広くエアを吹き出すノズルを車両乗降口ドアの上縁部に設け、該ノズルの吹き出し方向を、ドアの開き始めからエアが車両の上方に向け雨を吹き上げる方向に設定した車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置であって、
ノズルの横長の吹き出し口に横方向の吹き出し方向を設定する整流板が多数配置されていることを特徴とする。尚、ここで車両乗降口ドアとはヒンジ式のドアを指す。
【０００６】
請求項２記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、ファンの送風により横に幅広くエアを吹き出すノズルを車両乗降口ドアの上縁部に設け、該ノズルの吹き出し方向を、ドアの開き始めからエアが車両の上方に向け雨を吹き上げる方向に設定した車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置であって、
ドアのガラス窓サッシ上框部分に取付けられた雨除けひさしが中空状でファンに連通する送風路を有すると共に該上框の上面に沿って車両側にエアを吹き出す吹き出し口が開設されていることを特徴とする。
【０００７】
請求項３記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、請求項２に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置において、ファンの電源回路にはドアスイッチの作動に連動して電源が供給されることを特徴とする。
【０００８】
請求項４記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、請求項２ないし請求項３の内いずれかの項に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置において、ファンの電源回路が雨感知センサ回路で開閉可能に設けられていることを特徴とする。
【０００９】
請求項５記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、請求項２ないし請求項４の内いずれかの項に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置において、ノズルの横長の吹き出し口に横方向の吹き出し方向を設定する整流板が多数配置されていることを特徴とする。
【００１０】
【作用および効果】
本発明請求項１に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置では、車両のドアに設けるノズルは、ドア内側または外側の上縁などに配置される。そして、そのノズルはドアを小さく開けた段階でエアの吹き出し方向が乗降口より上を向いている。このため、ノズルから吹き出すエアは乗降口の上方向、つまり車両の屋根の上方向に雨を吹き払うことになり、ドアを開けたとき、雨が乗降口から内部に浸入することはない。大きく開けてもこの状態は保たれ、ドアと乗降口との間には雨が落ちてこない状態となっている。
【００１１】
従って請求項１に記載の発明にあっては、ノズルから吹き出すエアは降っている雨や雪を開いたドアから車両の屋根の上方向に吹き付け、車両の側方、つまり歩行者がいる方向には吹き付けることがないから、この雨除け用エアカーテン装置を使用することによって車両側方の歩行者を濡らすような迷惑を掛けることはない。尚、送風ファンの吹き付け力は、屋根の上方に向けて吹き付けた雨が車両を越えてその側の歩行者にかからないように調整される。
また、開いたドアと乗降口との間には雨が落ちてこないため、乗降口から出した手や衣服の袖を濡らすことなく傘の開閉を行ない濡れることなく乗降することができる。
また、吹き出しはドア側から行なわれるので、ドアを大きく開けてもドア内面を濡らさず快適に使用することができるなどの効果が得られる。
【００１２】
本発明請求項２に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置では、ドア上部に取付けた雨除けひさしがファンに連通する送風路を有しているので、ファンの駆動により雨除けひさし内部に送風されたエアは、該雨除けひさしの吹き出し口から吹き出し、このドアと乗降口との間に降ってくる雨を車両側上方に吹き上げることになる。
従って、本発明請求項２に記載の発明にあっては、走行中開けた窓から雨が吹き込まない機能を有しながら、停車時にあっては歩行者などに雨を吹きかけないようにして乗降者も雨に濡れることなく乗降できる機能をコンパクトに形成することができるなどの効果が得られる。
【００１３】
本発明請求項３に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置では、エア吹き出し用ファンの電源回路にドアスイッチの作動に連動して電源が供給されるように形成されている。この場合、閉じたドアを開けると、ドアスイッチの作動に連動してノズルのエア吹き出しが行なわれる。
従って請求項３に記載の発明にあっては、特別の操作をすることなく、ただ、単にドアを開閉する簡単な操作だけで自動的にエア吹き出しを行なうことができる。
また、ドアが開いている時のみエア吹き出しを行なうため、電力の消費を最小限にすることができるなどの効果が得られる。
【００１４】
本発明請求項４に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置では、ファンの電源回路が雨感知センサ回路で開閉可能となっており、雨天時に雨感知センサが降雨を感知した段階で電源回路を閉じる、つまり作動状態とすることにより、雨の日にはファンを自動的に駆動させることができる。
従って請求項４に記載の発明にあっては、電源回路をドアスイッチで開閉できるようにしておくと、雨の日、エンジンキーを抜いた状態でもドアを開閉させるだけで直ちにファンを駆動させることができるなどの効果が得られる。
【００１５】
本発明請求項５に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置では、ノズルはドアと一体となって回動するから、ドアの開度によってエア吹き出し口が乗降口に向けた状態から車体にほぼ直交した状態まで変位する。このエア吹き出し口が車体にほぼ直交する状態となったとき、整流板がエアを乗降口方向に向けて吹き出すように調整しておくとドアの開け始めから大きく開けた状態までエアを乗降口上方に集中して吹き出させることができる。
従って、請求項５に記載の発明にあっては、ドアの開け始めから大きく開けた状態までエアを乗降口上方に集中して吹き出させ良好なエアカーテンを設けることができるという効果が得られる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図１は実施の形態１の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置の使用状態示す説明図、図２は車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置を取付けたドア内面側を示す説明図、図３は要部を拡大して示す説明図であり（イ）はドアを閉じた不使用の状態を示し、（ロ）はドアの開き始めた使用状態を示している。
図中１はノズル、２は運転席側のドアであり、前記ノズル１は長尺な筒状に形成されてドア２の内面側における上縁部、つまりサッシ３の上框に沿って装着されている。
また、前記ノズル１は略全長に亘るスリット状の吹き出し口４が開設され、この吹き出し口４は図３（イ）に示すようにドア２の開け始めでも乗降口５の屋根６より上方にエア７を吹き付ける角度が付与されている。また、この吹き出し口４にはドア２を最大開けた状態で乗降口５の上方に向けエア吹き出しを行なうように方向が調整された整流板４ａが多数設けられている。
【００１７】
前記ノズル１の一端側にはダクト８が連通され、このダクト８はドア２内に導入されてドア内部で送風ファン９に接続されている。この送風ファン９の図示しない電源回路にはドアスイッチの作動に連動して電源（例えば足下照明用の電源と同系統の電源）が供給され、かつ同電源回路は図示しないワイパー装置の雨感知センサ回路で開閉するように設けられている。尚、１０はこの雨除け用エアカーテン装置を備えた乗用車の車体、１１はそのドア２を開けたときのドア２と乗降口５との間の空間部分、１２は雨である。
【００１８】
次に、本実施の形態の雨除け用エアカーテン装置における作用を説明する。
降雨時に乗車する時、ドア２を開けるとドアスイッチが作動しバッテリからの電源を接続する。この時雨感知センサは降雨を感知しているので、電源回路は閉じられた状態となっており、送風ファン９は直ちに駆動する。この送風ファンの駆動により、ダクト８を介して送られたエア７が吹き出し口４を介して吹き出す。このエアの吹き出しは図３（ロ）に示すようにドア２の開け始めから乗降口５の屋根６を越えるように行なわれ、雨１２をその屋根６方向に吹き飛ばす。このため雨が室内に吹き込まれたりドア内面を濡らすことがない。
また、この場合、整流板４ａによって、ドア２を最大開けた状態でも乗降口５の上方に向けエア吹き出しを行なうように方向が調整されているから、ドア２を大きく開けても空間部分１１の範囲内は雨よけが良好に維持される。
また、その乗降口５から乗り込んだ後、大きく開けたドア２と乗降口５との間の空間部分で傘を折り畳む。この空間部分１１には雨が降り込んでいないため、その手や衣服の袖などを濡らすことなく行なうことができる。
乗用車から降りる場合も同様に行なうことができ、いずれにしても雨は乗用車の屋根方向に吹き上げるから、歩行者に吹き付けることはない。
【００１９】
以上、説明してきたように本実施の形態１の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、ノズル１から吹き出すエア７は降っている雨１２や雪を開いたドア２から乗用車の屋根６の上方向に吹き付け、車体１０の側方、つまり歩行者がいる方向には吹き付けることがないから、この雨除け用エアカーテン装置を使用することによって車両側方の歩行者を濡らすような迷惑を掛けることはない。タクシー等歩行者に近づけて停止するような車両には極めて有効である。
また、開いたドア２と乗降口５との間には雨１２が落ちてこないため、乗降口５から出した手や衣服の袖を濡らすことなく傘の開閉を行なうことができる。
また、吹き出しはドア２側から行なわれるので、ドア２を大きく開けてもドア内面を濡らさず快適に使用することができる。
また、送風ファン９の電源回路がドアスイッチで開閉できるようにしているため特別の操作をすることなく、ただ、単にドア２を開閉する簡単な操作だけで自動的にエア１２の吹き出しを行なうことができる。
更に、電源回路への電源供給を乗用車が備えたワイパー装置の雨感知センサ回路で行なうようにしたので、雨の日、エンジンキーを抜いた状態でもドアを開閉させるだけで確実にファンを駆動させることができる。
また、ドアが開いている時のみエア吹き出しを行なうため、電力の消費を最小限にすることができる。
また、ドア２を大きく開けたときでもエアカーテンが乗降口５に向くようにノズルの整流板４ａの向きを設定しておくことにより、大きく開けたドア２の遠い先の方からでもエア１２を乗降口５に向け吹き出させ雨除けに良好なエアカーテンを設けることができるなどの効果が得られる。
【００２０】
次に、実施の形態２を図面により説明する。図４は実施の形態２のノズル兼用としたドアのガラス窓サッシにおける上框部分示す断面図、図５は同部分の作動状態を順を追って示す説明図である。尚、以下に説明する実施の形態において前記実施の形態１の構成と同一構成部分には同一の符号を付してその具体的な説明は省略することとする。
図中１５は本実施の形態におけるドア２のガラス窓サッシ、１６はこのガラス窓サッシ１５の上框部分である。この上框部分１６は中空状に形成されてその内部を送風路１７と成している。そして、ドア２を閉じたとき、この上框部分１６の上面は図４に示すように車体１０側に向けて傾斜した状態となっており、その中央付近長手方向に吹き出し口４が開設されノズル兼用となっている。送風路１７の基端側はドア本体内部まで挿入されて送風ファンに連通されている。
１８は昇降口上部の横縁部分であって前記上框部分１６を覆う広さを有しており、前記吹き出し口４を挟んでその上部には上框部分１６側に防水用シール１９が、また下部には横縁部分１８側に防水用のシール２０が貼付されている。図中２１はガラス窓である。
【００２１】
次に、図５を追加して実施の形態２の作用・効果を説明する。
本実施の形態ではドア２を少し開けたとき、ドアガラスサッシの上框部分１６からエアを吹き出す。つまり、上框部分１６に開設した吹き出し口４からエア７を吹き出す。このとき防水用シール１９が昇降口上部の横縁部分１８から離れた状態となっているから、この開口部に降る雨は下方から吹き出したエアによって上方に吹き上げられる。さらにドア２を開けると横縁部分１８などの障害物がなくなるから、乗降口５の上方に向けてエアを吹き出しこの乗降口５とドア２との間に降る雨１２を乗降口上方にて車両の屋根６側に吹き飛ばすことになる。
以上、説明してきたように本実施の形態２の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、ドアガラスサッシの上框部分１６をノズル兼用に設けたので、窓の周りがすっきりとなり、視界も良好となる。また、雨除け作用はドアのほぼ上端から行なわれるのでドアの内面をほとんど濡らすことなく開閉できるなどの効果が得られる。
【００２２】
次に、実施の形態３を図面により説明する。図６（イ）はこの実施の形態３のノズル兼用に設けられたガラス窓の雨除けひさしを示す断面図、同（ロ）は雨除けひさし装着部分を示す断面図である。
図中２３は雨よけひさしであり、ドア２のガラス窓サッシ２４における上框部分２５の外面側に装着されている。この雨よけひさし２３は、長手方向に沿って設けられた中空状の送風路２６を有すると共に、この送風路２６に連通し上框部分２５の上縁に沿って車両の屋根６側にエア７を吹き出す吹き出し口２７が開設されている。この吹き出し口２７は、ドア２を閉じた状態で車両の屋根６の上方に向けてエア７を吹き出すように向けられている。
そして前記ガラス窓サッシ２４にはドア内部に収納された送風ファン９からのダクト２８の開口部２９が開設されており、前記送風路２６はその基端側がこの開口部２９に連通されている。
【００２３】
次に、この実施の形態３の作用・効果を説明する。
本実施の形態ではドア２を開ける瞬間からこのドア２の上縁外側から車両の屋根６の上方に向けエアを吹き出す。つまり、送風ファンのエアはダクト２８から開口部２９を介し雨除けひさし２３の送風路２６に送風され、屋根６の上部を目指した吹き出し口２７により雨除けひさし２３の略全長に亘って吹き出し、何にも邪魔されることなくドア２を開く瞬間から乗降口上部の雨を屋根６側に吹き飛ばすことになる。
以上、説明してきたように本実施の形態３の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置にあっては、雨除けひさし２３をノズル兼用に設けたので、室内側への突起物もなく安全にした上、走行中に開けている窓の雨除け機能を有しながら停止時の雨除け効果も得られる。また、ドアの開け始めから雨が乗降口５に落ちてこないのでほぼ濡れることなく乗降できるなどの効果が得られる。
【００２４】
次に、実施の形態４を図面により説明する。図７（イ）はこの実施の形態４の送風要領を示す説明図、同（ロ）は要部を示す説明図である。
本実施の形態４の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置は、送風ファン９をエンジンルーム３１に設けたことに特徴がある。車体側の送風ファン９からのダクト８とドア２側のダクト８はフレキシブルチューブ３２で連通させている。
本実施の形態の雨除け用エアカーテン装置は送風ファン９をエンジンルームに配置させたことから、要領の大きなファンが設置でき、このため複数のドア分を１台で賄わせ電気配線などを簡略化できると共に室内の騒音低減に役立つという効果が得られる。
【００２５】
次に、実施の形態５を図面により説明する。図８はこの実施の形態５のノズル取付け部構造を示す説明図、図９（イ）はノズル単体を示す斜視図、同（ロ）〜（ニ）は（イ）図のＡ−Ａ線における断面図、同（ホ）は（イ）図のＢ−Ｂ線における断面図であり、このＢ−Ｂ断面は吹き出し口の傾斜方向と平行に断面したものである。
本実施の形態５の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置は、エアの吹き出し口を適宜距離を離して点在させたことに特徴がある。
つまり、実施の形態２ではガラス窓サッシ１５の上框部分１６を中空状に形成してその内部を送風路１７とし、その上面中央付近長手方向に吹き出し口４を開設したが、本実施の形態５では、ガラス窓サッシの上框３４は中空状に形成されると共に略水平部分上面に適宜距離で３カ所に貫通穴３５が設けられている。
そして３６ａ〜３６ｃはボタン形ノズルであり、それぞれ上面には下面に貫通する吹き出し口３７ａ〜３７ｃが断面視して平面の扇状（図９（ホ）参照）に開設されると共に、その平面方向が垂線に対し３６ａ、３６ｂ、３６ｃの順に傾斜角が大きくなるように設定されている。３８は整流板である。図中ａの斜線部がノズル３６ａによるエアカーテン部、以下同様にｂの斜線部がノズル３６ｂによるエアカーテン部、ｃの斜線部がノズル３６ｃによるエアカーテン部である。
また、３９は前記貫通穴３５への嵌合部であり周囲に抜け止め４０が突設されている。そして前記貫通穴３５への嵌め込みは、図１０に示すようにドア２を乗降可能な程度に開いたとき、各吹き出し口３７ａ〜３７ｃが適宜ダブリながら乗降口５とドア２との間を覆うように行なわれる。そうすると、各吹き出し口３７ａ〜３７ｃの角度が異なるため車両の屋根からフロントガラスの傾斜による乗降口形状に各々が沿ってその上方に吹き出すようになっている。
尚、前記ノズルの個数は任意に設定できるものであり、２個でもよいし４個以上に設定してもよい。また、取付け部位も任意に設定することができる。
【００２６】
以上、説明してきたように本実施の形態５の雨除け用エアカーテン装置にあっては、各ノズルにおけるエアの吹き出しを扇状に広げたので吹き出したエア同士をダブらせることができ、これにより雨の漏れるのを良好に防止することができる。また、吹き出し方向も簡単に調整することができる。
また、ガラス窓サッシの上框３４は３カ所に小さな穴を空けるだけで済むから、サッシの強度をほとんど弱めることがない。
ノズルもプラスチックで製造できコスト低減を図ることができるし取り換えも簡単で安価に行なうことができるなどの効果が得られる。
【００２７】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限定されるものではない。
ノズルの装着位置、吹き出し口の形状、送風ファンの構造や収納場所などは任意に設定できるものである。また、小型のエアコンプレッサを使用することもできる。
送風ファンを別置きする代わりに、ノズル内部に長尺な多翼ファンを軸支して直接送風させるようにしてもよい。
送風ファンの電源回路には手動で操作する電源スイッチを設けて任意に操作できるようにしてもよい。
また、図１１（イ）に示すようにドアの開き角度を利用してノズル１の吹き出し口４の角度を適正方向に向ける構成とすることもできる。この場合、図１１（ロ）に示すように、ドア側とノズル側をユニバーサルジョイント４２と伸縮アーム４３で接続し、この伸縮アーム４３を六角棒４４とこの六角棒４４を挿入する六角穴付きパイプ４５で形成してもよい。ノズル１は適宜軸受け４６で回動自在に軸支するようにする。ノズル１はドアのヒンジ側で傾斜の大きい部分１ａのみを回動可能とし、傾斜が少ないかほぼ水平な部分は固定することとし、この固定部分１ｂとは簡単なスイベルジョイント４７等で接続する。このような構成とすることにより、傾斜側のノズル部分もドアの開き度に合わせてエアカーテンを乗降口上部に向かわせ雨を室内に吹き込ませることなく効率よく雨除けさせることができるという効果が得られる。
【００２８】
また、図１２（イ）、（ロ）は前記ユニバーサルジョイント４２と伸縮アーム４３の組み合わせ部分に代え、回転力付与をリンク式にした他の例を示す。
つまり支軸５０でドア２と同方向に回動可能とするアーム５１を車体１０側に設け、ノズル１ａ側にはその終端から軸５２を延設しリンク５３の一端を固定する。そして、このリンク５３の他端側に長穴５４を開設し、この長穴５４に前記アーム５１の先端に突設した突起５５を摺動自在に嵌合させることにより構成されている。
この構造による作用は次のようになる。つまりドア２が閉じている時にはリンク５３はほぼ垂直に立った状態となって突起５５は長穴５４の下端側に配置された状態となっている。そしてドア２を開けるに連れリンク５３の軸固定部と突起５５との距離は長くなっていくから、リンク５３は突起５５を長穴５４で摺動させながら倒れて行くことで対応する。このリンク５３の倒れ動作により、軸５２を介してノズルを上向きから車体上方に向け回転させることになる。また、この際、ドア２の回転に連れリンク５３が向きを変えるから、アーム５１は支軸５０でドア開き側に回転することにより対応するのである。
この例ではノズル全体を回転させるようになっており、従って折り曲げ部分はジャバラ状ホース等により接続されている。
尚、このノズルの回動は上記に限らず、ギア等を利用してドアの回転角度を得たり、あるいはドアストッパ等の動作から回転角度を取り出し、または予めノズルにスプリングで回転力を付与して吹き出し口を上向きまたは下向きにしておきドアの開度でワイヤが引っ張るにつれノズルを戻すようにして必要の範囲を回動させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明実施の形態１の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置の使用状態を示す説明図である。
【図２】実施の形態１の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置を取付けたドア内面側を示す説明図である。
【図３】実施の形態１の要部を拡大して示す説明図であり（イ）はドアを閉じた不使用の状態を示す説明図、（ロ）はドアの開き始めた使用状態を示す説明図である。
【図４】実施の形態２のノズル兼用としたドアのガラス窓サッシにおける上框部分示す断面図である。
【図５】実施の形態２の同部分の作動状態を順を追って示す説明図である。
【図６】実施の形態３を示す図であり（イ）はノズル兼用に設けられたガラス窓の雨除けひさしを示す断面図、（ロ）は雨除けひさし装着部分を示す断面図である。
【図７】実施の形態４を示す図であり（イ）は送風要領を示す説明図、（ロ）は要部を示す説明図である。
【図８】実施の形態５のノズル取付け部構造を示す説明図である。
【図９】実施の形態５を示す図であり（イ）はノズル単体を示す斜視図、同（ロ）〜（ニ）は（イ）図のＡ−Ａ線における断面図、同（ホ）は（イ）図のＢ−Ｂ線において吹き出し口の傾斜方向と平行に断面した断面図である。
【図１０】実施の形態５の各ノズルによるエアカーテンの配置状態を示す説明図である。
【図１１】その他の実施の形態を示す図であり、（イ）はドアの開き角度を利用してノズルの吹き出し口を変更させる説明図、（ロ）は固定側と可動側の接続状態を示す説明図である。
【図１２】その他の実施の形態を示す図であり、（イ）はドアの開き角度を利用してノズルの吹き出し口を変更させるリンク構造の正面図、（ロ）は同平面図である。
【符号の説明】
１ノズル
２運転席側のドア
３ドアサッシ（ドアの上縁）
４吹き出し口
４ａ整流板
５乗降口
６乗用車の屋根
７エア
８ダクト
９送風ファン
１０乗用車（車両）
１１ドアと乗降口との間の空間部分
１２雨
１６ガラス窓サッシの上框部分（ノズル）
２３雨除けひさし（ノズル）
２７雨除けひさしの吹き出し口
３６ａ〜３６ｃボタン型ノズル
３７ａ〜３７ｃボタン型ノズルの吹き出し口
３８整流板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a vehicle entrance / exit that allows a person to get in / out without getting wet by rain by blowing air to a certain range above the entrance / exit so that the pedestrian does not get wet when getting on / off the vehicle on a rainy or snowy day The present invention relates to an air curtain device for preventing rain.
[0002]
[Prior art]
Vehicles often do not have a roof-like roof that blocks rain above the doors that open when entering and exiting from the entrance and exit, and in the case of rainfall that requires an umbrella, umbrellas should be used at the entrance and exit before getting out of the vehicle. Need to open and close. At the time of opening / closing the umbrella at the entrance / exit, at least one hand comes out, and when there is a lot of rainfall, the sleeves of hands, clothes, the inner surface of the door, etc. may get drenched in an instant. In addition, when getting into the vehicle, the umbrella gets wet when folded.
Conventionally, there is a device disclosed in, for example, Japanese Utility Model Publication No. 4-61273 as a countermeasure that can be taken so as not to get wet when getting on and off the vehicle during the rain. In this device, an electric fan is placed in the upper part of the cabin, and a duct is extended inside the cover that covers this to the slit opened at the left and right entrance positions, and air is directed from the slit at the upper part of the entrance position toward the outside of the vehicle. By blowing off the rain that gets near the entrance, it will blow off the outside of the vehicle, that is, from the vehicle toward the side, so that a rain protection area will be formed near the entrance and exit so that the passenger will not get wet in the rain You can get on and off.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the rain that falls near the entrance / exit is blown off with the air blown out from the outward slit at the upper part of the entrance / exit position, the rain will scatter directly from the vehicle in the lateral direction, that is, in the direction of opening the door. There is a problem of getting wet pedestrians.
[0004]
The present invention has been made to solve the above-described conventional problems. The purpose of the present invention is to first prevent pedestrians from blowing rain and snow, and then fall down. An object of the present invention is to provide a rain curtain air curtain device that can get on and off a vehicle without getting wet by rain or snow.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in the rain curtain air curtain apparatus according to claim 1 of the present invention, the nozzle that blows wide air laterally by the blower of the fan is provided at the upper edge of the vehicle entrance door. An air curtain device for rain protection at a vehicle entrance / exit, in which the blowing direction of the nozzle is set to a direction in which air blows rain upward from the beginning of the door opening,
A large number of rectifying plates for setting a horizontal blowing direction are arranged in a horizontally long blowing port of the nozzle. Here, the vehicle entrance door refers to a hinged door.
[0006]
In the rain curtain air curtain device according to claim 2, a nozzle that blows wide air laterally by blowing air from a fan is provided at the upper edge of the vehicle door, and the blowing direction of the nozzle is set as follows: An air curtain device for rain protection at a vehicle entrance / exit set in a direction in which air blows up rain from the beginning of the door opening,
The rain eaves attached to the upper window portion of the glass window sash of the door have a hollow air passage that communicates with the fan and has a blowout opening that blows air toward the vehicle along the upper surface of the upper window. It is characterized by.
[0007]
The rain curtain air curtain device according to claim 3, wherein the air curtain device for rain guard at the vehicle door according to claim 2 is linked to the operation of a door switch in the fan power circuit. Thus, power is supplied.
[0008]
In the rain curtain air curtain device according to claim 4, in the rain curtain air curtain device according to any one of claims 2 to 3, The power supply circuit is provided so as to be opened and closed by a rain detection sensor circuit.
[0009]
In the rain curtain air curtain device according to claim 5, in the rain curtain air curtain device according to any one of claims 2 to 4, A large number of rectifying plates for setting a horizontal blowing direction are arranged in a horizontally long blowing port.
[0010]
[Action and effect]
In the air curtain device for preventing rain at the vehicle entrance / exit according to the first aspect of the present invention, the nozzle provided on the door of the vehicle is arranged at the upper edge of the door inside or outside. And the nozzle has the air blowing direction upward from the entrance / exit when the door is opened small. For this reason, the air blown from the nozzles blows rain upwards at the entrance / exit, that is, above the roof of the vehicle, and when the door is opened, rain does not enter the interior from the entrance / exit. This state is maintained even when the door is opened wide, and rain does not fall between the door and the entrance.
[0011]
Therefore, in the first aspect of the present invention, the air blown from the nozzle is blown from the rain or snow opening door to the upper side of the vehicle roof, to the side of the vehicle, that is, in the direction where there are pedestrians. Therefore, there is no inconvenience that wets the pedestrians on the side of the vehicle by using the rain curtain air curtain device. Note that the blowing force of the blower fan is adjusted so that rain blown toward the upper side of the roof does not reach the pedestrian on the side beyond the vehicle.
Further, since rain does not fall between the opened door and the entrance / exit, the umbrella can be opened / closed without getting wet the hands and clothes sleeves taken out of the entrance / exit, and the passenger can get on / off without getting wet.
Further, since the blowing is performed from the door side, there is an effect that even if the door is opened widely, it can be used comfortably without wetting the inner surface of the door.
[0012]
The present invention Claim 2 In the air curtain device for preventing rain at the vehicle entrance / exit described in the above, since the rain eaves attached to the upper part of the door have an air passage communicating with the fan, the air blown into the rain eaves by driving the fan Is blown out from the outlet of the rain eaves, and the rain falling between the door and the entrance is blown upward on the vehicle side.
Therefore, the present invention Claim 2 In the invention described in, passengers can get on and off without getting wet by rain so as not to blow rain on pedestrians and the like when stopping, while having the function of preventing rain from blowing through windows opened during driving. The effect that the function which can be formed can be formed compactly is acquired.
[0013]
The present invention Claim 3 In the air curtain device for preventing rain at the vehicle entrance / exit described above, power is supplied to the power supply circuit of the air blowing fan in conjunction with the operation of the door switch. In this case, when the closed door is opened, the air blowing from the nozzle is performed in conjunction with the operation of the door switch.
Therefore Claim 3 In the invention described in (1), the air can be automatically blown out by a simple operation of opening and closing the door without performing a special operation.
Further, since the air is blown out only when the door is open, it is possible to obtain an effect of minimizing power consumption.
[0014]
The present invention Claim 4 In the air curtain device for preventing rain at the vehicle entrance / exit described in the above, the power circuit of the fan can be opened and closed by the rain sensor circuit, and the power circuit is closed when the rain sensor detects rain in the rain, that is, By setting the operation state, the fan can be automatically driven on a rainy day.
Therefore Claim 4 If the power supply circuit can be opened and closed with a door switch, the fan can be driven immediately by opening and closing the door even when the engine key is removed on a rainy day. An effect is obtained.
[0015]
The present invention Claim 5 In the air curtain device for preventing rain at the vehicle entrance / exit described in the above, since the nozzle rotates integrally with the door, the air outlet is directed substantially perpendicular to the vehicle body from the state where the air outlet is directed toward the entrance / exit depending on the opening of the door. Displace up to. When the air outlet is almost perpendicular to the vehicle body, if the rectifying plate is adjusted so that the air is blown out toward the entrance, the air will flow upward from the beginning of the door until it is opened widely. Can be concentrated and blown out.
Therefore, Claim 5 In the invention described in (1), an effect can be obtained in which a good air curtain can be provided by allowing air to concentrate and blow out above the entrance / exit from the beginning of opening the door to a state where the door is largely opened.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is an explanatory view showing a use state of an air curtain device for rain removal at a vehicle entrance / exit of Embodiment 1, and FIG. 2 is an explanatory view showing an inner surface of a door to which an air curtain device for rain removal at a vehicle entrance / exit is attached. 3 is an explanatory view showing an enlarged main part. (A) shows a non-use state in which the door is closed, and (b) shows a use state in which the door starts to open.
In the figure, 1 is a nozzle, 2 is a door on the driver's seat side, and the nozzle 1 is formed in a long cylindrical shape and is mounted along the upper edge on the inner surface side of the door 2, that is, along the upper edge of the sash 3. ing.
Further, the nozzle 1 has a slit-like outlet 4 extending substantially over its entire length, and the outlet 4 is air above the roof 6 of the entrance / exit 5 even when the door 2 is opened as shown in FIG. An angle for spraying 7 is given. The outlet 4 is provided with a number of rectifying plates 4a whose directions are adjusted so that air is blown upwardly from the entrance / exit 5 with the door 2 being fully opened.
[0017]
A duct 8 communicates with one end of the nozzle 1, and the duct 8 is introduced into the door 2 and connected to the blower fan 9 inside the door. The power supply circuit (not shown) of the blower fan 9 is supplied with power (for example, the same power supply as the power for the foot lighting) in conjunction with the operation of the door switch, and the power supply circuit is a rain detection sensor of a wiper device (not shown). It is provided to open and close with a circuit. In addition, 10 is a vehicle body of a passenger car equipped with this rain protection air curtain device, 11 is a space portion between the door 2 and the entrance 5 when the door 2 is opened, and 12 is rain.
[0018]
Next, an operation of the air curtain device for rain protection according to the present embodiment will be described.
When getting on during rain, opening the door 2 activates the door switch to connect the power from the battery. At this time, since the rain detection sensor detects rain, the power supply circuit is in a closed state, and the blower fan 9 is immediately driven. By driving the blower fan, the air 7 sent through the duct 8 blows out through the blowout port 4. As shown in FIG. 3B, the air is blown over the roof 6 of the entrance 5 from the beginning of opening the door 2, and the rain 12 is blown off toward the roof 6. For this reason, rain does not blow into the room and does not wet the inside of the door.
Further, in this case, the direction is adjusted by the current plate 4a so that the air is blown out above the entrance 5 even when the door 2 is fully opened. Within the range, rain protection is well maintained.
In addition, after getting in from the entrance / exit 5, the umbrella is folded in a space portion between the door 2 and the entrance / exit 5 which is wide open. Since this space portion 11 is not raining, it can be carried out without wetting its hands or clothes sleeves.
The same can be done when getting off the passenger car. In any case, rain blows up in the direction of the roof of the passenger car, so that it does not blow onto the pedestrian.
[0019]
As described above, in the rain curtain air curtain device of the vehicle entrance / exit according to the first embodiment, the air 7 blown out from the nozzle 1 is applied to the passenger car from the rain 12 or the snow-opening door 2. Since it is sprayed upward on the roof 6 and is not sprayed on the side of the vehicle body 10, that is, in the direction where the pedestrian is present, using this rain protection air curtain device wets the pedestrian on the side of the vehicle. There is no inconvenience. It is extremely effective for vehicles such as taxis that stop near pedestrians.
Moreover, since rain 12 does not fall between the opened door 2 and the entrance / exit 5, the umbrella can be opened / closed without getting wet hands and clothes sleeves coming out of the entrance / exit 5.
Further, since the blowing is performed from the door 2 side, even if the door 2 is opened widely, it can be used comfortably without getting the door inner surface wet.
Further, since the power supply circuit of the blower fan 9 can be opened and closed by a door switch, the air 12 is automatically blown out by a simple operation of opening and closing the door 2 without performing any special operation. Can do.
In addition, the power supply to the power supply circuit is performed by the rain sensor sensor circuit of the wiper device provided in the passenger car, so even on rainy days, even if the engine key is removed, the fan can be driven reliably by simply opening and closing the door. be able to.
Further, since air is blown out only when the door is open, power consumption can be minimized.
Further, by setting the direction of the nozzle baffle 4a so that the air curtain faces the entrance 5 even when the door 2 is opened wide, the air 12 can be released from the far end of the door 2 that is opened wide. It is possible to obtain such an effect that a good air curtain can be provided for preventing rain by blowing out toward the entrance / exit 5.
[0020]
Next, Embodiment 2 will be described with reference to the drawings. FIG. 4 is a cross-sectional view showing an upper collar portion of a glass window sash of a door that also serves as a nozzle according to the second embodiment, and FIG. In the embodiment described below, the same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the detailed description thereof will be omitted.
In the figure, reference numeral 15 denotes a glass window sash of the door 2 in the present embodiment, and 16 denotes an upper part of the glass window sash 15. The upper flange portion 16 is formed in a hollow shape and the inside thereof forms a blower passage 17. When the door 2 is closed, the upper surface of the upper flange portion 16 is inclined toward the vehicle body 10 as shown in FIG. 4, and the outlet 4 is opened in the longitudinal direction near the center thereof. It is combined. The base end side of the air passage 17 is inserted to the inside of the door body and communicated with the air blowing fan.
Reference numeral 18 denotes a lateral edge portion at the upper part of the lift opening, and has a size covering the upper flange part 16, and a waterproof seal 19 is provided on the upper flange part 16 side at the upper part across the outlet 4. Further, a waterproof seal 20 is attached to the lower portion on the side of the lateral edge portion 18. In the figure, 21 is a glass window.
[0021]
Next, operations and effects of the second embodiment will be described with reference to FIG.
In the present embodiment, when the door 2 is slightly opened, air is blown out from the upper collar portion 16 of the door glass sash. That is, the air 7 is blown out from the outlet 4 opened in the upper collar portion 16. At this time, since the waterproof seal 19 is separated from the lateral edge portion 18 at the upper part of the elevator opening, the rain falling on the opening is blown upward by the air blown from below. Further, when the door 2 is opened, obstacles such as the side edge portion 18 disappear, so that air is blown out above the entrance 5 and the rain 12 falling between the entrance 5 and the door 2 is passed above the entrance. Will be blown off to the roof 6 side.
As described above, in the rain curtain air curtain device of the vehicle entrance / exit of the second embodiment, the upper edge portion 16 of the door glass sash is provided as a nozzle, so that the area around the window is clean. , Visibility will be better. In addition, since the rain protection is performed from almost the upper end of the door, it is possible to obtain an effect such that the door can be opened and closed almost without getting wet.
[0022]
Next, Embodiment 3 will be described with reference to the drawings. FIG. 6 (a) is a cross-sectional view showing the rain eaves of the glass window provided for the nozzle of Embodiment 3, and FIG. 6 (b) is a cross-sectional view showing the rain eaves mounting portion.
In the figure, reference numeral 23 denotes a rain eave, which is attached to the outer surface side of the upper collar portion 25 of the glass window sash 24 of the door 2. The rain eaves 23 has a hollow air passage 26 provided along the longitudinal direction, and communicates with the air passage 26 to supply air 7 to the roof 6 side of the vehicle along the upper edge of the upper gutter portion 25. A blow-out opening 27 is formed. The air outlet 27 is directed so as to blow out the air 7 toward the upper side of the vehicle roof 6 with the door 2 closed.
The glass window sash 24 is provided with an opening 29 of a duct 28 from the blower fan 9 housed inside the door, and the blower passage 26 communicates with the opening 29 on the base end side.
[0023]
Next, functions and effects of the third embodiment will be described.
In the present embodiment, air is blown from the outside of the upper edge of the door 2 toward the upper side of the roof 6 of the vehicle from the moment when the door 2 is opened. That is, the air of the blower fan is blown from the duct 28 through the opening 29 to the blower passage 26 of the rain eave 23 and blown out over the substantially entire length of the rain eave 23 through the blowout port 27 aimed at the top of the roof 6. The rain at the top of the entrance / exit is blown off to the roof 6 side from the moment of opening the door 2 without being disturbed by anything.
As described above, in the rain curtain air curtain device of the vehicle entrance / exit of the third embodiment, since the rain guard 23 is also used as a nozzle, there is no protrusion to the indoor side and it is safe. In addition, it has a rain-preventing function for windows that are open during traveling, and can also provide a rain-preventing effect when stopped. In addition, since rain does not fall on the entrance 5 from the beginning of opening the door, it is possible to get on and off without getting wet.
[0024]
Next, a fourth embodiment will be described with reference to the drawings. FIG. 7 (a) is an explanatory view showing a blowing procedure of the fourth embodiment, and FIG. 7 (b) is an explanatory view showing a main part.
The air curtain device for preventing rain at the vehicle entrance / exit of the fourth embodiment is characterized in that the blower fan 9 is provided in the engine room 31. The duct 8 from the blower fan 9 on the vehicle body side and the duct 8 on the door 2 side are communicated by a flexible tube 32.
Since the air curtain device for rain protection according to the present embodiment has the blower fan 9 arranged in the engine room, a large fan can be installed, and thus a plurality of doors can be covered by a single unit to simplify electrical wiring and the like. As well as helping to reduce indoor noise.
[0025]
Next, a fifth embodiment will be described with reference to the drawings. FIG. 8 is an explanatory view showing the structure of the nozzle mounting portion of the fifth embodiment, FIG. 9 (a) is a perspective view showing a single nozzle, and FIGS. 9 (b) to (d) are taken along line AA in FIG. The cross-sectional view, (e) is a cross-sectional view taken along the line BB of FIG. (A), and the BB cross section is a cross section parallel to the inclination direction of the outlet.
The rain curtain air curtain device at the vehicle entrance / exit of the fifth embodiment is characterized in that the air outlets are scattered at an appropriate distance.
That is, in the second embodiment, the upper window portion 16 of the glass window sash 15 is formed in a hollow shape and the inside thereof is used as the air passage 17, and the outlet 4 is opened in the longitudinal direction near the center of the upper surface. In FIG. 5, the upper lip 34 of the glass window sash is formed in a hollow shape, and through holes 35 are provided at three positions at an appropriate distance on the upper surface of the substantially horizontal portion.
36a to 36c are button-shaped nozzles, and blowout ports 37a to 37c penetrating the lower surface are opened on the upper surface in a sectional fan shape (see FIG. 9 (e)), and the plane direction thereof is The inclination angle is set to increase in the order of 36a, 36b, and 36c with respect to the perpendicular. Reference numeral 38 denotes a current plate. In the figure, the hatched portion of a is an air curtain portion by the nozzle 36a, and similarly, the hatched portion of b is an air curtain portion by the nozzle 36b, and the hatched portion of c is an air curtain portion by the nozzle 36c.
Reference numeral 39 denotes a fitting portion to the through-hole 35, and a stopper 40 is provided around the periphery. Then, when the door 2 is opened to the extent that it is possible to get on and off as shown in FIG. 10, the fitting into the through hole 35 covers each of the air outlets 37 a to 37 c so as to cover the space between the entrance 5 and the door 2. To be done. Then, since the angles of the air outlets 37a to 37c are different from each other, the air outlets 37b blow out upward from the roof of the vehicle along the shape of the entrance / exit by the inclination of the windshield.
The number of the nozzles can be arbitrarily set, and may be 2 or 4 or more. Moreover, an attachment site | part can also be set arbitrarily.
[0026]
As described above, in the rain protection air curtain device according to the fifth embodiment, since the air blowing at each nozzle is fanned out, the blown air can be doubled. It is possible to prevent the rain from leaking well. Further, the direction of blowing can be easily adjusted.
In addition, the upper edge 34 of the glass window sash only needs to have small holes in three places, so that the strength of the sash is hardly reduced.
The nozzle can also be made of plastic, so that the cost can be reduced and replacement can be performed easily and inexpensively.
[0027]
Although the embodiment of the present invention has been described above, the specific configuration of the present invention is not limited to this embodiment.
The mounting position of the nozzle, the shape of the outlet, the structure of the blower fan, the storage location, etc. can be arbitrarily set. A small air compressor can also be used.
Instead of separately placing the blower fan, a long multi-blade fan may be pivotally supported inside the nozzle and directly blown.
The power supply circuit of the blower fan may be provided with a manually operated power switch so that it can be arbitrarily operated.
Moreover, as shown to FIG. 11 (a), it can also be set as the structure which orient | assigns the angle of the blower outlet 4 of the nozzle 1 to an appropriate direction using the opening angle of a door. In this case, as shown in FIG. 11 (b), the door side and the nozzle side are connected by a universal joint 42 and a telescopic arm 43, and the telescopic arm 43 is connected to a hexagonal bar 44 and a hexagonal hole pipe into which the hexagonal bar 44 is inserted. 45 may be formed. The nozzle 1 is pivotally supported by a bearing 46 as appropriate. The nozzle 1 can rotate only a portion 1a having a large inclination on the hinge side of the door, and a portion having a small inclination or substantially horizontal is fixed, and the fixed portion 1b is connected by a simple swivel joint 47 or the like. By adopting such a configuration, the nozzle part on the inclined side also has an effect that the air curtain can be directed to the upper part of the entrance / exit according to the degree of opening of the door and rain can be efficiently removed without blowing rain into the room. can get.
[0028]
12 (a) and 12 (b) show another example in which a rotational force is applied in the form of a link instead of the combined portion of the universal joint 42 and the telescopic arm 43. FIG.
That is, an arm 51 that can be rotated in the same direction as the door 2 by the support shaft 50 is provided on the vehicle body 10 side, and a shaft 52 is extended from the end of the nozzle 1 a side to fix one end of the link 53. A long hole 54 is formed on the other end side of the link 53, and a protrusion 55 protruding from the tip of the arm 51 is slidably fitted into the long hole 54.
The effect of this structure is as follows. That is, when the door 2 is closed, the link 53 stands substantially vertically, and the projection 55 is disposed on the lower end side of the elongated hole 54. As the door 2 is opened, the distance between the shaft fixing portion of the link 53 and the projection 55 becomes longer. Therefore, the link 53 responds by falling while sliding the projection 55 through the elongated hole 54. By the tilting operation of the link 53, the nozzle is rotated from the upward direction toward the upper side of the vehicle body via the shaft 52. At this time, since the link 53 changes its direction as the door 2 rotates, the arm 51 responds by rotating the support shaft 50 toward the door opening side.
In this example, the entire nozzle is rotated, and therefore the bent portions are connected by a bellows-like hose or the like.
The rotation of the nozzle is not limited to the above, and the rotation angle of the door is obtained by using a gear or the like, or the rotation angle is extracted from the operation of the door stopper or the like, or the rotation force is previously applied to the nozzle with a spring. Then, the blowing port may be turned upward or downward, and the required range may be rotated by returning the nozzle as the wire is pulled by the opening of the door.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a usage state of a rain curtain air curtain device at a vehicle entrance / exit of Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing an inner surface of a door to which an air curtain device for rain protection at a vehicle entrance / exit of Embodiment 1 is attached.
FIG. 3 is an explanatory view showing an enlarged main part of the first embodiment (a) is an explanatory view showing a non-use state in which the door is closed, and (b) is a use state in which the door starts to open. It is explanatory drawing.
4 is a cross-sectional view showing an upper collar portion of a glass window sash of a door that also serves as a nozzle according to Embodiment 2. FIG.
FIG. 5 is an explanatory view showing the operating state of the same part of the second embodiment step by step.
6A and 6B are diagrams showing a third embodiment, where FIG. 6A is a cross-sectional view showing a rain eaves of a glass window provided also as a nozzle, and FIG. 6B is a cross-sectional view showing a rain eaves mounting portion.
7A and 7B are diagrams showing a fourth embodiment, where FIG. 7A is an explanatory diagram showing a blowing procedure, and FIG. 7B is an explanatory diagram showing a main part.
FIG. 8 is an explanatory view showing a nozzle mounting portion structure according to a fifth embodiment.
FIGS. 9A and 9B are diagrams showing a fifth embodiment, wherein FIG. 9A is a perspective view showing a single nozzle, FIGS. 9B to 9D are cross-sectional views taken along line AA in FIG. 9A, and FIG. (A) It is sectional drawing which carried out the cross section parallel to the inclination direction of a blower outlet in the BB line of a figure.
10 is an explanatory diagram showing an arrangement state of an air curtain by each nozzle according to a fifth embodiment. FIG.
11A and 11B are diagrams showing another embodiment, in which FIG. 11A is an explanatory diagram for changing the nozzle outlet using the door opening angle, and FIG. 11B is a diagram showing a connection state between the fixed side and the movable side. It is explanatory drawing shown.
FIGS. 12A and 12B are diagrams showing another embodiment, in which FIG. 12A is a front view of a link structure for changing a nozzle outlet using an opening angle of a door, and FIG.
[Explanation of symbols]
1 nozzle
2 Door on the driver's seat
3 Door sash (upper edge of the door)
4 Outlet
4a Current plate
5 Exit
6 Passenger car roof
7 Air
8 Duct
9 Blower fan
10 Passenger cars (vehicles)
11 Space between the door and the entrance
12 Rain
16 Upper part of the glass window sash (nozzle)
23 Rain eaves (nozzles)
27 Rain eaves outlet
36a-36c Button type nozzle
37a-37c Button type nozzle outlet
38 Current plate

Claims

ファンの送風により横に幅広くエアを吹き出すノズルを車両乗降口ドアの上縁部に設け、該ノズルの吹き出し方向を、ドアの開き始めからエアが車両の上方に向け雨を吹き上げる方向に設定した車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置であって、
ノズルの横長の吹き出し口に横方向の吹き出し方向を設定する整流板が多数配置されていることを特徴とする車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置。A vehicle in which a nozzle that blows air widely by blowing air from the fan is provided at the upper edge of the vehicle entrance door, and the blowing direction of the nozzle is set to the direction in which air blows up rain from the beginning of the door opening An air curtain device for avoiding rain at the entrance and exit,
An air curtain device for rain protection at a vehicle entrance / exit, wherein a plurality of rectifying plates for setting a horizontal blowing direction are arranged at a horizontally long blowing port of a nozzle.

ファンの送風により横に幅広くエアを吹き出すノズルを車両乗降口ドアの上縁部に設け、該ノズルの吹き出し方向を、ドアの開き始めからエアが車両の上方に向け雨を吹き上げる方向に設定した車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置であって、
ドアのガラス窓サッシ上框部分に取付けられた雨除けひさしが中空状でファンに連通する送風路を有すると共に該上框の上面に沿って車両側にエアを吹き出す吹き出し口が開設されていることを特徴とする車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置。A vehicle in which a nozzle that blows air widely by blowing air from the fan is provided at the upper edge of the vehicle entrance door, and the blowing direction of the nozzle is set to the direction in which air blows up rain from the beginning of the door opening An air curtain device for avoiding rain at the entrance and exit,
The rain eaves attached to the upper window portion of the glass window sash of the door have a hollow air passage that communicates with the fan in a hollow shape, and a blowout port for blowing air to the vehicle side along the upper surface of the upper window is established. An air curtain device for rain protection at a vehicle entrance / exit.

ファンの電源回路にはドアスイッチの作動に連動して電源が供給されることを特徴とする請求項２に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置。 The air curtain device for rain protection at a vehicle entrance / exit according to claim 2, wherein power is supplied to the power circuit of the fan in conjunction with the operation of the door switch.

ファンの電源回路が雨感知センサ回路で開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項２ないし請求項３の内いずれかの項に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置。 The rain curtain air curtain device according to any one of claims 2 to 3, wherein a fan power supply circuit is provided so as to be opened and closed by a rain detection sensor circuit.

ノズルの横長の吹き出し口に横方向の吹き出し方向を設定する整流板が多数配置されていることを特徴とする請求項２ないし請求項４の内いずれかの項に記載の車両乗降口の雨除け用エアカーテン装置。 5. A rain guard for a vehicle entrance / exit according to any one of claims 2 to 4, wherein a plurality of rectifying plates for setting a lateral blowing direction are arranged at a horizontally long blowing port of the nozzle. Air curtain device.