JP4104271B2 - ネジ締結部品の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば高圧燃料ポンプのポンプハウジングに対して逆止弁を取り付ける構造のように、一方の部品の雌ネジ部に他方の部品の雄ネジ部を螺合させて、両部品を締結固定するようにしたネジ締結部品の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の高圧燃料ポンプのポンプハウジングに対する逆止弁の取付構造としては、例えば特開平11−153069号公報(第1従来構成)及び特開平11−82239号公報(第2従来構成)に開示されるような構成のものが知られている。
【0003】
第1従来構成においては、ポンプハウジングの取付孔の内周面に雌ネジ部が形成されるとともに、逆止弁の外周面には雄ネジ部が形成されている。そして、この雌ネジ部に雄ネジ部を螺合させて、ポンプハウジングに逆止弁を締結することにより、ポンプハウジングの内部に設けられた燃料の流路と、逆止弁の内部に設けられた燃料の流路とが接続されるようになっている。また、ポンプハウジングの取付孔の内底面と逆止弁の先端部との間にはガスケットが介在され、このガスケットにより雌ネジ部と雄ネジ部とのネジ締結部がシールされるようになっている。
【0004】
一方、第2従来構成においても、第1従来構成と同様に、ポンプハウジングの取付孔内周の雌ネジ部に逆止弁の外周の雄ネジ部を螺合させて、ポンプハウジングに逆止弁を締結することにより、ポンプハウジング内の燃料の流路と、逆止弁内の燃料の流路とが接続されるようになっている。また、この第2従来構成では、ポンプハウジングの取付孔の開口端周縁と逆止弁の雄ネジ部の基端外周との間にガスケットが介在され、このガスケットにより雌ネジ部と雄ネジ部とのネジ締結部がシールされるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記の従来構成においては、次のような問題点があった。
すなわち、第1及び第2従来構成では、ポンプハウジングの雌ネジ部に逆止弁の雄ネジ部を螺合させて、それらの部品をネジ締結する際に、そのネジ締結部で発生する切粉等の異物が、ポンプハウジング及び逆止弁内の燃料の流路に混入する。そのため、その後の高圧燃料ポンプの作動時に、前記異物がポンプ側又は燃料噴射弁側に運ばれて摺動部に挟まったり、流路を閉塞したりして作動不良や焼き付き等を招くおそれがあった。
【0006】
このような不具合を防止するため、第1及び第2従来構成では、ポンプハウジングに対する逆止弁のネジ締結に先立って、雌ネジ部及び雄ネジ部に対してバリ取り作業を施すとともに、両部品のネジ締結後に、流路内への異物混入の有無を検査していた。このため、両ネジ部のバリ取り作業やネジ締結後の検査に多大な工数を必要として、生産性が悪くなるという問題があった。
【0007】
また、第1従来構成では、ポンプハウジングの取付孔の内底面と逆止弁の先端部との間にガスケットが介在されて、雌ネジ部と雄ネジ部とのネジ締結部が内端部側でシールされている。このため、ポンプハウジングの雌ネジ部に逆止弁の雄ネジ部を螺合させて、それらの部品をネジ締結する際に、そのネジ締結力がガスケットを介して取付孔の内底面にかかり、その内側に配置されたシリンダ壁に歪みを発生させるという問題があった。
【0008】
これに対して、第2従来構成では、ポンプハウジングの取付孔の開口端周縁と逆止弁の雄ネジ部の基端外周との間にガスケットが介在されて、雌ネジ部と雄ネジ部とのネジ締結部が外端部側にてシールされている。よって、ポンプハウジングの雌ネジ部に逆止弁の雄ネジ部を螺合させて、それらの部品をネジ締結する際には、逆止弁の先端部と取付孔の内底面との間に空間が形成されて、そのネジ締結力が取付孔の内底面に作用せず、シリンダ壁に歪みを発生させるおそれはなかった。
【0009】
しかしながら、この第2従来構成では、逆止弁の先端部と取付孔の内底面との間に形成された空間が、ポンプハウジング内の加圧室を含む加圧空間に連通することになる。このため、加圧室のデッドボリュームが大きくなり、その分、高圧時の燃料体積収縮量が大きくなって吐出効率が低下するという問題があった。
【0010】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、第1部品の雌ネジ部に第2部品の雄ネジ部を螺合させて、両部品をネジ締結する際に、そのネジ締結部で発生する切粉等の異物が、両部品内の流体の流路に混入するのを防止することができるネジ締結部品の取付構造を提供することにある。
【0011】
この発明のその他の目的は、高圧燃料ポンプにおいて、ポンプハウジングに逆止弁をネジ締結する際に、シリンダ壁に歪みが発生するのを防止することができ、さらには、加圧室のデッドボリュームを小さくすることができて、ポンプの吐出効率を向上させることができるネジ締結部品の取付構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、第1部品の取付孔の内周面に形成された雌ネジ部に対して、第2部品の外周面に形成された雄ネジ部を螺合させて、両部品を締結することにより、第1部品の内部に設けられた流体の第1流路と、第2部品の内部に設けられた流体の第2流路とを接続し、第1部品の取付孔の開口端周縁と第2部品の雄ネジ部の基端外周との間にシール手段を施してなるネジ締結部品の取付構造において、前記第2部品の先端部と第1部品の取付孔の内底面との間に、雌ネジ部及び雄ネジ部のネジ締結部と両流路との間を仕切るための仕切り部材が介在されてなり、前記仕切り部材は、第2部品の第2流路の内周面に沿って延びる筒状部と、第2部品の先端部に接触する第1接触部と、第1部品の取付孔の内底面に接触する第2接触部と、両接触部間を接続し、かつ流路の延長方向に沿って塑性変形可能な接続部とを備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
従って、請求項1に記載の発明によれば、第1部品の雌ネジ部に第2部品の雄ネジ部を螺合させて、両部品をネジ締結する際に、そのネジ締結部で発生する切粉等の異物が両部品内の流体の流路に混入するのを、仕切り部材にて確実に抑制することができる。よって、第1部品に対する第2部品のネジ締結に先立って、雌ネジ部及び雄ネジ部に対してバリ取り作業を施したり、両部品のネジ締結後に、流路内への異物混入の有無を検査したりする必要がなく、工数を削減して生産性の向上を図ることができる。
【0015】
しかも、簡単な構造の仕切り部材により、ネジ締結部と両流路との間を確実に仕切ることができて、ネジ締結部で発生する切粉等の異物が両部品内の流体の流路に混入するのを有効に防止することができる。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記第2接触部が、取付孔の内底面側に向かって凸状に形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
従って、請求項に記載の発明によれば、凸状の第2接触部が取付孔の内底面に引っ掛かり等を生じることなく接触しながら塑性変形して、ネジ締結部と両流路との間を一層確実に仕切ることができる。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記第2部品が逆止弁機能を有することを特徴とするものである。
従って、請求項に記載の発明によれば、逆止弁機能を有する第2部品をハウジング等の第1部品にネジ締結する取付構造において、ネジ締結部で発生する切粉等の異物が両部品内の流体の流路に混入するのを有効に防止することができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記第1部品が高圧燃料ポンプのポンプハウジングであり、前記第2部品がポンプハウジング内の加圧室から燃料噴射弁への高圧燃料通路の途中に設けられる逆止弁であることを特徴とするものである。
【0020】
従って、請求項に記載の発明によれば、高圧燃料ポンプにおいて、ポンプハウジングに逆止弁をネジ締結する際に、ネジ締結部で発生する切粉等の異物がポンプハウジング及び逆止弁内の燃料の流路に混入するのを、仕切り部材にて確実に抑制することができる。また、ポンプハウジングに逆止弁をネジ締結する際に、取付孔の内底面にネジ締結力がかからないため、シリンダ壁に歪みが発生するのを防止することができる。さらに、逆止弁の先端部と取付孔の内底面との間に形成された空間が、仕切り部材によってポンプハウジング内の加圧室を含む加圧空間から区画分離されるため、加圧室のデッドボリュームを小さくすることができ、ポンプの吐出効率を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、この発明を高圧燃料ポンプのポンプハウジングに対する逆止弁の取付構造に具体化した第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
【0022】
図1に示すように、この高圧燃料ポンプ11においては、ポンプハウジング12内にシリンダ13が配置され、その先端側の内部には加圧室14が形成されている。シリンダ13内にはプランジャ15が同シリンダ13の軸線方向へ往復摺動可能に嵌入支持されている。プランジャ15は、図示しないカムシャフトの回転に伴い、そのカムシャフト上に設けられた図示しない駆動カムのカム面形状に応じて往復移動されるようになっている。
【0023】
前記加圧室14と連通するように、ポンプハウジング12には燃料供給通路16が形成されている。燃料供給通路16には電磁スピル弁17が配設され、図示しない電子制御装置の制御に基づいて開閉されるようになっている。そして、この電磁スピル弁17が開弁された状態で、プランジャ15が下降されるとき、流体としての低圧燃料が図示しない燃料タンクから図示しない燃料ポンプ及び燃料供給通路16を介して加圧室14内に吸入される。また、プランジャ15が上昇されるとき、電磁スピル弁17が閉弁されると、加圧室14の容積が縮小変化されて、その内部の燃料が加圧されるようになっている。
【0024】
前記加圧室14と連通するように、シリンダ13及びポンプハウジング12には流体としての高圧燃料を圧送するのための第1流路18が形成され、この第1流路18には逆止弁19が接続されている。そして、加圧室14内から第1流路18を介して圧送される高圧燃料の圧力により弁体26を下流側に向かって押す力が、スプリング27の弾性力と弁下流の燃料の圧力により、弁体26を上流側に向かって押す力を上回った時、この逆止弁19が開かれる。これにより、高圧燃料が第1流路18から逆止弁19内を通って図示しない燃料分配管に供給されて、エンジンのシリンダヘッドに取り付けられた各燃料噴射弁に分配されるようになっている。
【0025】
次に、前記ポンプハウジング12に対する逆止弁19の取付構造について説明する。
図1及び図3に示すように、第1部品としてのポンプハウジング12の側面にはボス部21が突設されている。ボス部21の中心には取付孔22が形成され、その取付孔22の内周面には雌ネジ部23が形成されている。そして、取付孔22の内底面22aの中心に前記第1流路18の端部が開口されている。
【0026】
前記ポンプハウジング12の取付孔22に取り付けられる第2部品としての逆止弁19は、弁ケーシング24と、その弁ケーシング24内に嵌着されたシート体25と、そのシート体25に接離移動可能に対向配置された弁体26と、その弁体26をシート体25に対する圧接位置に向かって付勢するスプリング27とを備えている。そして、この逆止弁19は、弁ケーシング24内にスプリング27、弁体26及びシート体25を順に挿入した状態で、弁ケーシング24の端縁をかしめて、かしめ部28を形成することにより、一体的に組み付けられている。
【0027】
前記逆止弁19の弁ケーシング24の外周面には雄ネジ部29が形成され、その雄ネジ部29の基端部と対応するように、弁ケーシング24の外周中央部には段差面24aが形成されている。そして、ポンプハウジング12の雌ネジ部23に逆止弁19の雄ネジ部29が螺合されることにより、ポンプハウジング12の取付孔22に逆止弁19がネジ締結されている。この状態で、逆止弁19のシート体25の中心に設けられた高圧燃料のための第2流路30が、ポンプハウジング12の第1流路18に接続されるようになっている。
【0028】
前記逆止弁19の雄ネジ部29の基端外周にはシール手段としての円環状のガスケット31が嵌挿され、ポンプハウジング12の取付孔22の開口端周縁と弁ケーシング24上の段差面24aとの間に介在されている。そして、このガスケット31により、雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結部が、外端部側にてシールされるようになっている。
【0029】
図1〜図3に示すように、前記逆止弁19の先端部とポンプハウジング12の取付孔22の内底面22aとの間には、金属製の仕切り部材32が介在されている。そして、この仕切り部材32によって、雌ネジ部23及び雄ネジ部29のネジ締結部と、第1及び第2流路18,30との間が仕切られるようになっている。
【0030】
前記仕切り部材32は、逆止弁19の第2流路30の内周面に沿って延びる筒状部33と、逆止弁19の先端部に接触する第1接触部34と、ポンプハウジング12の取付孔22の内底面22aに接触する第2接触部35と、両接触部34,35間を接続する接続部36とから構成されている。第1接触部34は逆止弁19の先端部に面接触するように平坦面状に形成され、第2接触部35は取付孔22の内底面22a側に向かって円弧凸状に形成されている。
【0031】
また、前記仕切り部材32の接続部36は、雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結時に、流路18,30の延長方向に沿って塑性変形して、各接触部34,35を逆止弁19の先端部及び取付孔22の内底面22aに密着させるようになっている。さらに、仕切り部材32の筒状部33の外周面と逆止弁19の第2流路30の内周面との間の間隙S1は、雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結部で発生する切粉等の異物のうちで、第1及び第2流路18,30に混入したときに支障を来す可能性のある異物の大きさよりも小さくなるように設定されている。
【0032】
次に、前記のように構成されたポンプハウジング12に対する逆止弁19の取付構造について、その組み付け方法を図3に基づいて説明する。
さて、この組み付け時には、取付孔22を上方に向けた状態でポンプハウジング12を配置し、その取付孔22の内底面22a上に仕切り部材32を挿入する。その後、逆止弁19の雄ネジ部29の基端外周にガスケット31を嵌挿した状態で、その雄ネジ部29をポンプハウジング12の取付孔22の雌ネジ部23に螺合させる。
【0033】
この場合、図3に鎖線で示すように、仕切り部材32の第2接触部35が取付孔22の内底面22aに接触して、ポンプハウジング12の第1流路18が雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結部から遮蔽されている。よって、この雌ネジ部23に対する雄ネジ部29の螺合時に、ネジ締結部で切粉等の異物が発生しても、その異物が下方の第1流路18内に混入するおそれはない。
【0034】
また、この雌ネジ部23に対する雄ネジ部29の螺合時には、仕切り部材32の筒状部33が逆止弁19の第2流路30内に徐々に進入して、逆止弁19の第2流路30が雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結部から遮蔽されている。よって、ネジ締結部で発生した切粉等の異物が、上方の第2流路30内に混入するおそれもない。
【0035】
このように、雌ネジ部23に対する雄ネジ部29の螺合が終了すると、図1に示すように、ポンプハウジング12の取付孔22に逆止弁19がネジ締結されて、ポンプハウジング12の第1流路18と逆止弁19の第2流路30とが接続される。この状態で、ガスケット31が取付孔22の開口端周縁と逆止弁19上の段差面24aとの間に挟着されて、雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結部が外端部側でシールされる。
【0036】
また、このポンプハウジング12に対する逆止弁19のネジ締結状態では、仕切り部材32の接続部36が流路18,30の延長方向に沿って塑性変形して、第1接触部34が逆止弁19の先端部に密着されるとともに、第2接触部35が取付孔22の内底面22aに密着される。これによって、第1及び第2流路18,30が雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結部から遮蔽される。このため、ネジ締結部で発生した切粉等の異物が逆止弁19の先端部と取付孔22の内底面22aとの間の空間S2に溜まっていても、その異物が高圧燃料ポンプ11の作動時に、第1及び第2流路18,30に混入するおそれはない。
【0037】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) このネジ締結部品の取付構造においては、ポンプハウジング12の取付孔22の内周面に雌ネジ部23が形成されるとともに、逆止弁19の外周面に雄ネジ部29が形成されている。そして、この雄ネジ部29に対して雌ネジ部23を螺合させて、ポンプハウジング12に逆止弁19を締結することにより、ポンプハウジング12の内部に設けられた燃料の第1流路18が、逆止弁19の内部に設けられた燃料の第2流路30に接続されるようになっている。また、ポンプハウジング12の取付孔22の開口端周縁と逆止弁19の雄ネジ部29の基端外周との間にはガスケット31が配設され、このガスケット31により雌ネジ部23と雄ネジ部29とのネジ締結部がシールされている。さらに、逆止弁19の先端部とポンプハウジング12の取付孔22の内底面22aとの間には、雌ネジ部23及び雄ネジ部29のネジ締結部と両流路18,30との間を仕切るための仕切り部材32が介在されている。
【0038】
このため、ポンプハウジング12の雌ネジ部23に逆止弁19の雄ネジ部29を螺合させて、両部品12,19をネジ締結する際に、そのネジ締結部で発生する切粉等の異物がポンプハウジング12及び逆止弁19内の燃料の流路に混入するのを、仕切り部材32にて確実に抑制することができる。よって、ポンプハウジング12に対する逆止弁19のネジ締結に先立って、雌ネジ部23及び雄ネジ部29に対してバリ取り作業を施したり、両部品12,19のネジ締結後に、流路内への異物混入の有無を検査したりする必要がなく、工数を削減して生産性の向上を図ることができる。
【0039】
また、ポンプハウジング12に逆止弁19をネジ締結する際に、逆止弁19の先端部が取付孔22の内底面22aに圧接されないため、その取付孔22の内底面22aにネジ締結力がかかることがなく、シリンダ13の内壁に歪みが発生するのを防止することができる。さらに、逆止弁19の先端部と取付孔22の内底面22aとの間に形成された空間S2が、仕切り部材32によりポンプハウジング12内の加圧室14を含む加圧空間から区画分離されるため、加圧室14のデッドボリュームを小さくすることができて、高圧燃料ポンプ11の吐出効率を向上させることができる。
【0040】
(2) このネジ締結部品の取付構造においては、前記仕切り部材32が、逆止弁19の第2流路30の内周面に沿って延びる筒状部33と、逆止弁19の先端部に接触する第1接触部34と、ポンプハウジング12の取付孔22の内底面22aに接触する第2接触部35と、両接触部34,35間を接続し、かつ流路の延長方向に沿って塑性変形可能な接続部36とから構成されている。このため、簡単な構造の仕切り部材32により、ネジ締結部と両流路18,30との間を確実に仕切ることができて、ネジ締結部で発生する切粉等の異物が両部品12,19内の燃料の流路18,30に混入するのを有効に防止することができる。
【0041】
(3) このネジ締結部品の取付構造においては、前記第2接触部35が、取付孔22の内底面22a側に向かって円弧凸状に形成されている。このため、円弧凸状の第2接触部35が取付孔22の内底面22aに引っ掛かり等を生じることなく接触しながら塑性変形し、ネジ締結部と両流路18,30との間を一層確実に仕切ることができる。
【0042】
(4) このネジ締結部品の取付構造においては、前記仕切り部材32の筒状部33の外周面と逆止弁19内の第2流路30の内周面との間の間隙S1が、燃料の流路18,30に混入して支障を来す可能性のある異物の大きさよりも小さくなるように設定されている。このため、ポンプハウジング12の雌ネジ部23に逆止弁19の雄ネジ部29をネジ締結する途中で、特定以上の大きさの異物が仕切り部材32の筒状部33の外周面と逆止弁19内の第2流路30の内周面との間の間隙S1を介して、逆止弁19の第2流路30内に侵入するのを確実に抑制することができる。
【0043】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。なお、この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一又は近似する構成については、重複説明を避けるために、第1実施形態と同じ参照符号を付して、それらの詳細な説明は省略する。
【0044】
さて、この実施形態においては、ポンプハウジング12の取付孔22の内底面22aの中央に、規制手段としてのほぼ円錐台形状の規制突部40が形成されている。そして、ポンプハウジング12の取付孔22の内底面22a上に仕切り部材32を挿入したとき、仕切り部材32の接続部36が規制突部40に係合されて、筒状部33の軸線が逆止弁19の第2流路30の軸線とほぼ一致するように仕切り部材32の位置が規制されるようになっている。これにより、ポンプハウジング12の雌ネジ部23に逆止弁19の雄ネジ部29をネジ締結する際に、仕切り部材32が第2流路30の延長方向と交差する方向に位置ずれするおそれが抑制される。
【0045】
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5) このネジ締結部品の取付構造においては、前記ポンプハウジング12の取付孔22の内底面22aに規制突部40が設けられ、この規制突部40が仕切り部材32と係合することにより、仕切り部材32が逆止弁19内の第2流路30の延長方向と交差する方向に位置規制されるようになっている。このため、ポンプハウジング12の取付孔22に仕切り部材32を挿入した状態で、ポンプハウジング12の雌ネジ部23に逆止弁19の雄ネジ部29をネジ締結する際に、仕切り部材32が第2流路30の延長方向と交差する方向に位置ずれするのを抑制することができる。よって、仕切り部材32によりネジ締結部と両流路18,30との間を一層確実に仕切ることができて、ネジ締結部で発生する切粉等の異物がポンプハウジング12及び逆止弁19内の第2流路30に混入するのを有効に防止することができる。
【0046】
(変更例)
なお、この実施形態は上記の構成に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。このように構成した場合でも、前記各実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0047】
・ 前記各実施形態では、逆止弁19における弁ケーシング24の端縁をシート体25に対して、かしめ付けにより抜け止め固定しているが、これを溶接等の他の方法で抜け止め固定してもよい。
【0048】
・ 前記各実施形態では、高圧燃料ポンプ11のポンプハウジング12に対する逆止弁19の取付構成に具体化しているが、これを高圧燃料ポンプ11とは異なった製品におけるネジ締結部品の取付構造に具体化してもよい。
【0049】
さらに、上記各実施形態から把握できる他の技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
(a) 前記取付孔の内底面と仕切り部材との間に、仕切り部材を第2部品内の流路の延長方向と交差する方向に位置規制するための規制手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のネジ締結部品の取付構造。従って、この構成によれば、第1部品の取付孔に仕切り部材を挿入した状態で、第1部品の雌ネジ部に第2部品の雄ネジ部をネジ締結する際に、仕切り部材が流体の流路の延長方向と交差する方向に位置ずれするのを抑制することができる。よって、仕切り部材によりネジ締結部と両流路との間を一層確実に仕切ることができて、ネジ締結部で発生する切粉等の異物が両部品内の流体の流路に混入するのを有効に防止することができる。又、シート体25の端部及び仕切り部材32の筒状部33の端部に面取り等を施さなくても、シート体25の端部と、仕切り部材32の筒状部33の端部との干渉を防止することができる。
【0050】
(b) 前記仕切り部材の筒状部の外周面と第2部品内の第2流路の内周面との間の間隙を、流体の流路に混入して支障を来す可能性のある異物の大きさよりも小さくなるように設定したことを特徴とする請求項2〜請求項5及び前記(a)のいずれか一項に記載のネジ締結部品の取付構造。従って、この構成によれば、第1部品の雌ネジ部に第2部品の雄ネジ部をネジ締結する途中で、特定以上の大きさの異物が仕切り部材の筒状部の外周面と第2部品内の第2流路の内周面との間の間隙を介して、第2部品の流路内に侵入するのを確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した高圧燃料ポンプのポンプハウジングに対する逆止弁の取付構造の第1実施形態を示す断面図。
【図2】図1の逆止弁の取付構造における仕切り部材を示す斜視図。
【図3】図1の逆止弁の取付構造を分解して示す部分断面図。
【図4】ポンプハウジングに対する逆止弁の取付構造の第2実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
11…高圧燃料ポンプ、12…第1部品としてのポンプハウジング、13…シリンダ、14…加圧室、15…プランジャ、18…第1流路、19…第2部品としての逆止弁、22…取付孔、22a…内底面、23…雌ネジ部、24…弁ケーシング、25…シート体、26…弁体、27…スプリング、29…雄ネジ部、30…第2流路、31…シール手段としてのガスケット、32…仕切り部材、33…筒状部、34…第1接触部、35…第2接触部、36…接続部、40…規制手段としての規制突部、S1…間隙。

Claims (4)

  1. 第1部品の取付孔の内周面に形成された雌ネジ部に対して、第2部品の外周面に形成された雄ネジ部を螺合させて、両部品を締結することにより、第1部品の内部に設けられた流体の第1流路と、第2部品の内部に設けられた流体の第2流路とを接続し、第1部品の取付孔の開口端周縁と第2部品の雄ネジ部の基端外周との間にシール手段を施してなるネジ締結部品の取付構造において、
    前記第2部品の先端部と第1部品の取付孔の内底面との間に、雌ネジ部及び雄ネジ部のネジ締結部と両流路との間を仕切るための仕切り部材が介在されてなり、
    前記仕切り部材は、第2部品の第2流路の内周面に沿って延びる筒状部と、第2部品の先端部に接触する第1接触部と、第1部品の取付孔の内底面に接触する第2接触部と、両接触部間を接続し、かつ流路の延長方向に沿って塑性変形可能な接続部とを備えてなる
    ことを特徴とするネジ締結部品の取付構造。
  2. 前記第2接触部は、取付孔の内底面側に向かって凸状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のネジ締結部品の取付構造。
  3. 前記第2部品は逆止弁機能を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のネジ締結部品の取付構造。
  4. 前記第1部品は高圧燃料ポンプのポンプハウジングであり、前記第2部品はポンプハウジング内の加圧室から燃料噴射弁への高圧燃料通路の途中に設けられる逆止弁であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のネジ締結部品の取付構造。
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