JP4103748B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気通路に排気中の粒子状物質であるPM(Particulate Matter)を捕集するフィルタを備える内燃機関の排気浄化装置に関し、特にそのフィルタの再生技術に関する。
従来より、特許文献1に示されるように、排気通路にPM捕集用フィルタを配置し、所定の再生時期に、フィルタの温度を上昇させる再生処理を行ってフィルタに捕集されているPMを燃焼除去することが行われている。
再生時期の判断については、フィルタの目詰まりにより圧力損失が増大することから、フィルタの前後差圧(上流側と下流側との圧力差)を検出することで、PM堆積量(PM捕集量)を推定し、これが基準値以上となると、再生時期と判断している。
ところで、フィルタには、その後部(下流側)からPMが堆積して行くが、再生を開始すると、フィルタ中心部の方が、フィルタ周辺部に比べて、温度が高くなるので、PMの燃焼は中心部から始まり、徐々に周辺部に波及していく。
このため、再生中に、運転状態が変化し、再生が続行できなくなるような運転状態に飛び込んで、再生を中断した場合、部分再生状態となるが、周辺部のPMが燃え残るため、PMの偏在を生じてしまう。PMが偏在して堆積し始めると、PM堆積量に対してフィルタ前後差圧が低く現れるようになる。従って、フィルタ前後差圧とPM堆積量との関係が、完全再生後と、部分再生後(再生中断後)とで、変化してしまう。
従って、部分再生後(再生中断後)に、フィルタ前後差圧よりPM堆積量を推定して、この推定値が基準値に達したところで、再生を開始すると、推定誤差により、完全再生後に比べ、実際のPM堆積量が多いため、フィルタ内の温度が急激に上昇し、限界温度を超えてしまうおそれがあるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、部分再生後(再生中断後)におけるPM堆積量の推定精度を高めて、再生時期の判断の適正化を図ることができるようすることを目的とする。
このため、本発明では、部分再生後(再生中断後)に再生時期の判断をする場合は、再生中断時のPM残量に応じて、フィルタ前後差圧に対する補正係数を設定し、前後差圧の検出値に補正係数を乗じることにより、PM堆積量の推定に用いる前後差圧を補正する構成とする。
更に、前記補正係数は、再生中断時のPM残量の他、現在の車速に応じて設定する構成とする。
本発明によれば、部分再生後(再生中断後)で、PMの偏在を生じているときは、PM残量に応じてフィルタ前後差圧を補正することにより、PM偏在による誤差分を補正して、PM堆積量の推定精度を高めることができ、適切なタイミングで再生を行うことができる。
また、現在の車速に応じてもフィルタ前後差圧を補正することにより、車速が高いほど、再生が容易であることから、再生時期をより早めるなどして、偏在状態をより早期に解消することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す車両用ディーゼルエンジンのシステム図である。
ディーゼルエンジン1の各気筒の燃焼室2には、吸気系のエアクリーナ3から、可変ノズル型過給機4の吸気コンプレッサ5、インタークーラ6、吸気絞り弁7、及び、吸気マニホールド8を経て、空気が吸入される。燃料供給系は、コモンレール(図示せず)からこれに蓄圧された高圧燃料を導いて各気筒の燃焼室2内に任意のタイミングで燃料噴射可能な燃料噴射弁9を備えて構成され、各気筒の圧縮行程にて燃料噴射(メイン噴射)がなされ、圧縮着火により燃焼する。燃焼後の排気は、排気系の排気マニホールド10、可変ノズル型過給機4の排気タービン11を経て排出される。
ここで、ディーゼルエンジン1から排出される排気中のPMを浄化するため、排気通路には、ディーゼル・パティキュレート・フィルタ(以下「DPF」という)12を設け、これによりPMを捕集する。
DPF12は、図2の斜視図に示すように、多孔質セラミックからなり、円柱状の外形を有するハニカム構造体であり、図示しない円筒状のケーシング内に保持マットを介して収納される。
DPF12の内部構造について説明すると、ハニカム構造体の拡大断面図である図3に示すように、ハニカム構造体の多孔質の格子状セル壁21により仕切られて複数の並列なセル空間22が設けられ、各セル空間22はそれぞれ排気流れ方向に延在している。そして、セル空間22の隣接するもの同士において、一方は出口側を、他方は入口側を、それぞれ封止材23、24により交互に封止してある。
入口側が開口し出口側を封止材23により封止されているセル空間22が排気流入側セル空間22Aであり、入口側を封止材24により封止され出口側が開口しているセル空間22が排気流出側セル空間22Bである。
ここで、エンジンからの排気は、排気流入側セル空間22Aに流入し、多孔質のセル壁21(その気孔)を介してのみ、排気流出側セル空間22Bに流出するので、セル壁21にて排気中のPMを確実に捕集することができる。
DPF12でのPMの捕集によりPM堆積量が増加すると、排気抵抗が増大して、運転性が悪化する。よって、所定の再生時期か否かを判断し、再生時期の場合は、再生処理手段(DPF12の温度、より具体的にはDPF12に流入する排気温度を上昇させる手段)、例えば燃料噴射弁9の燃料噴射時期(メイン噴射時期)の遅角、燃料噴射弁9による膨張行程もしくは排気行程での追加的な燃料噴射であるポスト噴射、吸気絞り弁7の開度減少(吸気量減少→空燃比リッチ化→排気温度上昇)、又は、可変ノズル型過給機4による過給圧の低下(吸気量減少→空燃比リッチ化→排気温度上昇)などを用いて、PMを燃焼させることにより、DPF12を再生する。
このため、図1に示してあるように、燃料噴射弁9、吸気絞り弁7、可変ノズル型過給機4の作動を制御するエンジンコントロールユニット(以下ECUという)13に、エンジン回転数を検出する回転数センサ14、エンジン負荷(例えばアクセル開度)を検出する負荷センサ15、車速を検出する車速センサ16などの他、DPF12での圧力損失の検出のためDPF12の前後差圧を検出する差圧センサ17、DPF12の入口側及び出口側で排気温度をそれぞれ検出する排気温度センサ18、19の信号を入力してある。
ここにおいて、ECU13では、差圧センサ17の信号に基づいてDPF12の前後差圧を検出し、検出された前後差圧に基づいてPM堆積量を推定する。そして、推定されたPM堆積量に基づいて再生時期を判断し、再生時期と判断されたときに、所定の再生実施条件(再生可能な運転状態)であることを条件として、再生処理を行う。
次に、ECU13による具体的な制御内容を図4及び図5のフローチャートにより説明する。
図4は再生時期判断のフローチャートであり、バックグラウンドジョブとして実行される。
S1では、完全再生後(前回の再生は完全再生)か、部分再生後(再生中断後;前回の再生は部分再生)かを判定する。
完全再生後の場合は、S2へ進む。部分再生後(再生中断後)の場合については、後述する。
S2では、差圧センサ17の信号を読込んで、DPF12の前後差圧ΔPを検出し、これをαとする。
S3では、エンジン回転数と負荷(アクセル開度)とからマップを参照するなどして排気流量Veを推定する。
S4では、所定のマップを参照し、DPF前後差圧ΔP=αと、排気流量Veとから、DPF12のPM堆積量を推定し、これをPMαとする。
ここで、PM堆積量の増加と共にDPF前後差圧が大きくなるので、DPF前後差圧が大きくなるほどPM堆積量を多く推定するが、DPF前後差圧は、排気流量に応じても変化し、同一PM堆積量のときは、排気流量が増加するほど大きくなるので、排気流量によりPM堆積量の推定値を補正するようにしている。
S5では、推定されたPM堆積量(PMα)と、再生時期判断用の基準値(PMγ)と比較して、PM堆積量(PMα)≧PMγか否かを判定する。
PM堆積量<PMγの場合は、再生時期ではないと判断して、S2へ戻るが、PM堆積量≧PMγの場合は、再生時期(要再生)と判断して、S6から再生制御(図5)へ進む。
図5は再生制御のフローチャートであり、図4のS6(又はS19)に引き続いて実行される。
S21では、再生時期と判断された場合に、現在の運転条件が再生実施条件を満たしているか否かの判定を行い、アイドル運転時、減速運転時、極低車速時以外は、再生実施条件が成立しているとして、再生処理を開始すべく、S22へ進む。
S22では、DPF12の再生のため、DPF12の温度(DPF12に流入する排気温度)を上昇させる再生処理を行って、DPF12に捕集されているPMを燃焼除去する。具体的には、例えば燃料噴射弁9の燃料噴射時期(メイン噴射時期)の遅角、燃料噴射弁9による膨張行程もしくは排気行程での追加的な燃料噴射であるポスト噴射、吸気絞り弁7の開度減少、又は、可変ノズル型過給機4による過給圧の低下などを用いて、排気温度を上昇させることで、DPF12内の温度をPMの燃焼可能な温度まで上昇させて、DPF12に捕集されているPMを燃焼除去する。この場合、目標再生処理温度として目標DPF入口側排気温度を設定し、これに基づいて、DPF入口側排気温度センサ18により実際の温度を検出しつつ、燃料噴射時期(メイン噴射時期)、ポスト噴射量あるいはポスト噴射時期、吸気絞り弁開度、又は過給圧を制御する。
S23では、所定の再生中断条件を満たしているか否かを判定するため、前記再生実施条件が不成立となったか否かを判定し、再生実施条件が成立している場合は、S24へ進む。
S24では、所定の完全再生条件を満たしているか否かを判定するため、例えば所定の再生時間が経過したか否かを判定する。
所定の再生時間が経過していない場合は、未だ完全再生ではないと判断し、再生を続行すべく、S22へ戻る。
所定の再生時間が経過した場合は、完全再生と判断し、S25で完全再生である旨を記憶した後、S27へ進んで再生処理を終了する。ここでは、S22で再生処理用の値に変更したパラメータを全て元の値(運転状態の応じた通常値)に戻す。
S23での判定で、再生実施条件不成立となった場合、すなわち、再生途中でアイドル運転、減速運転、極低車速運転などに移行した場合は、再生を中断すべきと判断し、S26で部分再生(再生中断)である旨を記憶した後、S27へ進んで再生処理を終了する。
ところで、DPF12の再生を開始すると、DPF12の温度は再生可能な温度まで上昇する。しかし、DPF12の温度は排気ガスによって昇温させているため、排気流量分布により均一にはならず、中心部に比べ、周辺部の温度が若干低い値となってしまう。従って、再生中のPMの燃焼除去は中心部から始まり、徐々に周辺部に波及していく。
DPF12が完全に再生されれば、DPF12内のPMがほぼ全て燃焼除去されるので、完全再生後は、図6(A)に示すように、PMはDPF12の後部(下流側)から均一に層状に堆積していき、PMの偏在は生じない。但し、堆積していくのは、図3の排気流入側セル空間22Aである。
これに対し、再生を中断して、部分再生となると、温度分布の関係から、図6(B)に示すように、DPF12の周辺部に多くPMが残り(再生残し分)、その後、PMは中心部が少なく、周辺部が多い偏在状態で、湾曲状に堆積していき、PMの偏在を生じてしまう。
ここで、図6(B)に示したような部分再生後のPM堆積分布(偏在有り)の場合、PMが外側に多く、中心に少ないことにより、図6(A)に示したような完全再生後のPM堆積分布(偏在無し)と比較した場合に、同一PM堆積量でのDPF12における圧力損失が少なくなってしまう。
このため、偏在有りの場合に、偏在無しの場合と同様に、DPF前後差圧からPM堆積量を推定すると、誤差が生じる。
従って、偏在有りの場合に、PM堆積量の推定値が基準値に達したところで、再生を開始すると、偏在無しの場合に比べ、実際のPM堆積量が多いため、図7に示すPM堆積量(及びDPF入口側排気温度)と再生時DPF温度との関係からわかるように、DPF温度が急激に上昇し、限界温度を超えてしまうおそれがある。
そこで、本発明では、部分再生後(再生中断後)に再生時期の判断をする場合は、再生中断時のPM残量を推定し、これに応じて補正係数を設定し、DPF前後差圧の検出値に補正係数を乗じることにより、PM堆積量の推定に用いるDPF前後差圧を補正して、推定誤差の発生を防止する。
図8は排気流量が一定の場合のDPF前後差圧とPM堆積量との関係を示している。図示実線の完全再生後の特性に対し、部分再生後(再生中断後)は図示点線のように特性が変化してしまう。
従来は、完全再生後であると、部分再生後であるとを問わず、DPF前後差圧がγとなったときに、PM堆積量が再生時期判断用のPMγに達したと判定するので、部分再生後は、実際のDPF前後差圧ΔP=αのとき、実際のPM堆積量がPMγより多いにもかかわらず、完全再生後の特性に基づいてPM堆積量をPMαと推定して、PMγより少ないと誤判定してしまう。
従って、本発明では、部分再生後の場合、例えば、実際のDPF前後差圧ΔP=α’のとき、これに補正係数Kを乗じて、β=α’×Kとし、このβに基づいてPM堆積量をPMβと推定することにより、推定精度を向上させる。
ここで、補正係数Kは、再生中断時のPM残量に応じて、PM残量が多いほど大きく、設定する。再生中断時のPM残量が多いほど、偏在の程度が大きいと考えられ、またPM残量が多いほど、なるべく早期に再生する必要があるからである。
更に、補正係数Kは、再生中断時のPM残量と、現在の車速とに応じて、設定するのが望ましい。ここで、車速に関しては、車速が高いほど、大きく設定する。車速が高いときは、PM残量が少なくても、再生が可能であり、偏在状態を早期に解消することが望ましいからである。
同じ理由から、補正係数Kの設定に際しては、PM残量と車速の重み付けを車速に応じて変化させ、車速が高いほど、車速の重み付けを大きくし、逆にPM残量の重み付けを小さくするのが望ましい。
従って、補正係数Kは、次式により算出する。
K=Kp×Wpmx +Kv×Wvsp
Kpは、再生中断時のPM残量に応じて設定される補正係数で、図9に示されるように、PM残量が多いほど大きくする(1≦Kp≦Kmax ;Kmax は例えば2)
Kvは、現在の車速に応じて設定される補正係数で、図10に示されるように、車速が高いほど大きくする(1≦Kv≦Kmax ;Kmax は例えば2)。
Wpmx は、Kpに対する重み付け定数、Wvsp はKvに対する重み付け定数で、Wpmx +Wvsp =1とする。
また、Wvsp は、図11に示されるように、車速が高いほど大きくする(0≦Wvsp ≦1)。Wpmx は、Wpmx =1−Wvsp であるので、同じく図11に示されるように、車速が高いほど小さくなる(0≦Wpmx ≦1)。
上記の部分再生後(再生中断後)の再生時期判断について、図12及び図4(S1、S7〜S19)のフローチャートにより説明する。
図12は再生中断時PM残量推定のフローチャートであり、所定時間(Δt)毎に実行される。
S101では、再生中(図5のS22の実行中)か否かを判定し、再生中の場合は、S102へ進む。
S102では、排気温度センサ27、28の信号よりDPF入口側排気温度Tin及び出口側排気温度Tout を検出し、これらよりDPF温度Tbed を推定する。具体的には、Tbed =k×(Tin+Tout )/2として推定する(但し、kは定数)。
S103では、エンジン回転数と負荷(アクセル開度)とからマップを参照するなどして排気流量Veを推定する。
S104では、DPF温度Tbed と排気流量Veとからマップを参照するなどして再生速度(単位時間当たりのPM処理量)Sを推定する。尚、再生速度は、DPF温度が高いほど、排気流量が小さい(ガス冷却が小さい)ほど、大きくなる。
S105では、再生速度Sに本ルーチンの実行時間隔Δtを乗じて、PM処理量ΔPMd=S×Δtを算出する。
S106では、PM処理量ΔPMdを積算して、累積PM処理量ΣPMdを求め(ΣPMd=ΣPMd+ΔPMd)、リターンする。
S101での判定で、再生中でない場合は、S107へ進む。
S107では、再生中断時(図5でS23からS26へ進んだ場合)か否かを判定し、再生中断時は、S108へ進む。
S108では、再生中断時のPM残量を算出する。すなわち、再生中に、DPF温度と排気流量とから求められる再生速度と、再生時間とから、累積PM処理量ΣPMdを算出しているので、これを読込み、再生開始時のPM堆積量PMsから累積PM処理量ΣPMdを減算することで、PM残量PMxを算出する(PMx=PMs−ΣPMd)。尚、再生開始時のPM堆積量PMsは、再生時期と判断した時にS4で求めたPMα(又はS17で求めたPMβ)である。
この後、及び、S107での判定で再生中断時でない時は、S109へ進み、累積PM処理量ΣPMdを0に初期化して、リターンする。
図4は、そのS1→S7〜S19に、部分再生後(再生中断後)の再生時期判断について示している。
S1での判定で、部分再生後(再生中断後;前回の再生が部分再生)の場合は、S7へ進む。
S7では、図12のフローにより算出されている再生中断時のPM残量PMxを読込む。
S8では、図9のテーブル(T1)を参照し、再生中断時のPM残量PMxから、これに対応する補正係数Kpを求める。
S9では、車速センサ16の信号より、現在の車速VSPを検出する。
S10では、図10のテーブル(T2)を参照し、現在の車速VSPから、これに対応する補正係数Kvを求める。
S11では、図11のテーブル(T3)を参照し、現在の車速VSPから、これについての重み付け定数Wvsp 求める。
S12では、Wpmx =1−Wvsp として、PM残量についての重み付け定数Wpmx を求める。
S13では、補正係数Kp、Kv、重み付け定数Wpmx 、Wvsp を用いて、次式により、最終的な補正係数Kを算出する。
K=Kp×Wpmx +Kv×Wvsp
S14では、差圧センサ17の信号を読込んで、DPF12の前後差圧ΔPを検出し、これをαとする。
S15では、次式のように、DPF前後差圧の検出値(α)に、補正係数Kを乗じて、PM堆積量推定用のDPF前後差圧(β)を求める。
β=α×K
S16では、エンジン回転数と負荷(アクセル開度)とからマップを参照するなどして排気流量Veを推定する。
S17では、所定のマップを参照し、DPF前後差圧ΔP=βと、排気流量Veとから、DPF12のPM堆積量を推定し、これをPMβとする。
S18では、推定されたPM堆積量(PMβ)と、再生時期判断用の基準値(PMγ)と比較して、PM堆積量(PMβ)≧PMγか否かを判定する。
PM堆積量<PMγの場合は、再生時期ではないと判断して、S9へ戻るが、PM堆積量≧PMγの場合は、再生時期(要再生)と判断して、S19から再生制御(図5)へ進む。
以上説明したように、本実施形態によれば、PM堆積量推定用のDPF前後差圧に対する補正係数を、再生中断時のPM残量に応じて設定し、また特に、PM残量が多いほど大きく設定することにより、PM偏在の程度などを考慮して、PM堆積量の推定精度を向上させることができると共に、PM残量が多いほど、再生時期を早めて、偏在状態を早期に解消することができる。
また、本実施形態によれば、PM堆積量推定用のDPF前後差圧に対する補正係数を、再生中断時のPM残量と現在の車速とに応じて設定し、特にまた、車速が高いほど大きく設定することにより、車速が高いほど、再生が容易であることから、再生時期をより早めて、偏在状態をより早期に解消することができる。
また、本実施形態によれば、補正係数の設定に際し、PM残量と車速との重み付けを車速に応じて変化させ、また特に、車速が高いほど、車速の重み付けを大きくすることにより、PM堆積量が少ない場合でも運転状態から再生可能であれば再生時期を早めるような制御に変わり、偏在状態をより早期に解消することができる。
また、本実施形態によれば、再生中断時のPM残量の推定に際し、再生中に、DPF温度と排気流量とから求められる再生速度と、再生時間とから、累積PM処理量を算出し、再生開始時のPM堆積量から累積PM処理量を減算して、PM残量を算出することにより、PM残量を的確に推定することができる。
本発明の一実施形態を示すディーゼルエンジンのシステム図 DPFの概略斜視図 DPFの内部構造を示す拡大断面図 再生時期判断のフローチャート 再生制御のフローチャート 完全再生後と部分再生後のPM堆積分布を示す図 PM堆積量と再生時DPF温度との関係を示す図 DPF前後差圧とPM堆積量との関係を示す図 PM残量と補正係数との関係を示す図 車速と補正係数との関係を示す図 車速と重み付け定数との関係を示す図 再生中断時PM残量推定のフローチャート
符号の説明
1 ディーゼルエンジン
4 可変ノズル型過給機
7 吸気絞り弁
9 燃料噴射弁
12 DPF
13 ECU
14 回転数センサ
15 負荷センサ
16 車速センサ
17 差圧センサ
18、19 排気温度センサ

Claims (6)

  1. 排気通路に排気中のPMを捕集するフィルタを備える一方、前記フィルタの前後差圧を検出する前後差圧検出手段と、検出された前後差圧に基づいてPM堆積量を推定するPM堆積量推定手段と、推定されたPM堆積量に基づいて再生時期を判断する再生時期判断手段と、再生時期と判断されたときに前記フィルタの温度を上昇させる再生処理を行って前記フィルタに捕集されているPMを燃焼除去する再生処理手段とを備える内燃機関の排気浄化装置において、
    前回の再生中に再生を中断した後の再生時期の判断のため、
    前回の再生中の運転履歴に基づいて再生中断時のPM残量を推定するPM残量推定手段と、
    再生中断時のPM残量と、現在の車速とに応じて、フィルタ前後差圧に対する補正係数を設定する補正係数設定手段と、
    前記検出された前後差圧に補正係数を乗じることにより、前記PM堆積量推定手段にて用いる前後差圧を補正する前後差圧補正手段と、
    を設けたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記補正係数設定手段は、PM残量が多いほど、補正係数を大きくすることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記補正係数設定手段は、車速が高いほど、補正係数を大きくすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記補正係数設定手段は、補正係数の設定に際し、PM残量と車速との重み付けを車速に応じて変化させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記補正係数設定手段は、車速が高いほど、車速の重み付けを大きくすることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記PM残量算出手段は、再生中に、前記フィルタの温度と排気流量とから求められる再生速度と、再生時間とから、累積PM処理量を算出し、再生開始時のPM堆積量から累積PM処理量を減算して、PM残量を算出するものであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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