JP4101778B2 - 射出成形用金型装置 - Google Patents

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本発明は、ベアリングリテーナー等の射出成形品の射出成形に用いる金型装置に関する。
従来の射出成形によるベアリングリテーナー等の射出成形品は、図3及び図4に示すように、例えば直径が10cm、厚さが4cm程度の肉厚品であって、その射出成形には、図11に示すような射出成形用金型装置を用いていた。
すなわち、この射出成形用金型装置は、図11に示すように(型締めし、金型が閉じた状態を示す)、この金型装置3は、固定側金型部材Aと可動側金型部材Bとから構成されている。
固定側金型部材Aは、図11に示すように、4本のタイバー8(図1及び図2参照)に4本のガイドピンを介して(図8参照)固着された固定側取付板12と、これに当接する固定側型板10とからなる。そして、固定側取付板12には、射出ヘッド2のノズル(射出口)と整合して溶融樹脂をキャビティC内に導入するスプルーブッシュ11aがロケートリング13を介して取り付けられている。本従来例では、キャビティCを1個備えた1個取りになっている。
さらに、固定側型板10には、固定入子11が嵌入され、固定入子11には、キャビティCの片半分を構成する凹部が刻設されている。
他方、可動側金型部材Bは、同じく図11に示すように、4本のガイドピンに案内されて図示しない駆動装置によって水平方向に移動して金型部材を開閉して型締め、型開きする可動側取付板36と、エジェクターピン37を横設した下側エジェクタープレート35と、エジェクターピン37を案内する上側エジェクタープレート34と、から構成されている。
また、上記した可動側型板30には、可動入子31が嵌入され、可動入子31には射出成形品キャビティCの片半部が刻設されている。
さらに、図11に示すように、可動側型板30の固定側型板10との当接面(パーティング面)には、キャビティCに連通した所定の巾を有し、かつ、深さが0.01mm程度のエアベント溝30aと、このエアベント溝に連通し、キャビティ内からガス等を金型3の外に排気する所定巾を有し、かつ、深さが0.2mm程度のエアベント溝30dが可動側型板30の外縁まで連設されている。
そして、型締めされ、金型が閉じられて、固定側型板10と可動側型板30の端面(パーティング面)が当接すると、キャビティC内に溶融樹脂がスプルーブッシュ11aから射出され、パーティング面の方向に形成されたエアベント通路(エアベント溝30a,30b)から射出成形時に発生したガス等は、金型3の外に排気される。
しかしながら、このような従来の金型装置では、このエアベント通路からのガス等の排気が十分に行われないため、射出成形品の表面及び内部にヒケ(エアの混入による凹部)、フクレ(エアの混入による巣の発生に起因する凸部)、スラグウェル(残滓等の不純物による表面のザラザラ状態)等の欠陥が生じ、不良な射出形成品が度々発生していた。
特開平7−329128号公報 特開平11−34121号公報
そこで、本発明は、このような従来の射出成形用金型装置のもつ問題点に鑑みてなされたもので、キャビティからのガス等の排気をさらに促進して、欠陥のない高精度、高品質の射出成形品を高生産性、高歩留りをもって成形する射出成形用金型装置を提供することを目的としている。
射出成形用金型装置において、可動側型板または固定側型板あるいは両方の型板のパーティング面に金型のキャビティ端に連通したエアベント溝を該設し、かつ該エアベント溝に鉛直方向に前記キャビティに近接してガス逃げ孔を連通して配設し、前記キャビティから前記エアベント溝と前記ガス逃げ孔を介してガスを金型外に排気するようにしたことを特徴とする。
金型のキャビティから溶融樹脂から発生したガスの排気が促進されて、ヒケ、フクレ、スラグウェル等の欠陥のない射出成形品が得られるようになる。
まず、図1及び図2は、本発明の射出成形用金型装置が装着されて、図3と図4に示す射出成形品M(例えば、ベアリングリテーナー)を成形する射出成形装置を示す。
この射出成形装置1は、床面FLに防振ゴム等を介して据え付けられ、この射出成形装置1の本体上で水平方向に移動して射出口を射出成形用金型装置3のスプルーブッシュ(後述する)に接合して溶融したナイロン樹脂等の成形樹脂(ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂等)を金型内に導入する射出シリンダーヘッド2と、射出成形操作を監視する操作画面装置4と、粒子状のナイロン樹脂を射出ヘッド2内に供給するホッパー5と、射出成形金型から取り出された射出成形品を収納するシュート6と、射出成形装置1全体の制御機器を格納した制御盤7と、射出成形用金型装置3を射出成形装置1に取り付ける4本のタイバー8と、から構成され、所定の射出成形作業を行うようになっている。
次に、本発明の射出成形用金型装置3を図5から図10により説明する。
図5は、本発明の射出成形用金型装置3が閉鎖し型締めされた状態を示し、この金型装置3は、固定側金型部材Aと可動側金型部材Bとから構成されている。
固定側金型部材Aは、図5と図8に示すように、4本のタイバー8(図1及び図2参照)に4本のガイドピン40を介して固着された固定側取付板12と、これに当接する固定側型板10とからなる。そして、固定側取付板12には、射出ヘッド2のノズル(射出口)を整合して溶融樹脂をキャビティC内に導入するスプルーブッシュ11aがロケートリング13を介して取り付けられている。本実施の形態では、キャビティCを1個備えた1個取りになっている。なお、ここで、キャビティCを複数個形成して多数個取りにしてもよい。
さらに、固定側型板10には、固定入子11が嵌入され、固定入子11には、キャビティCの片半分を構成する凹部が刻設されている。
他方、可動側金型部材Bは、同じく図5、図7に示すように、4本のガイドピン40に案内されて図示しない駆動装置によって水平方向に移動して金型部材を開閉して型締めする可動側取付板36と、エジェクターピン37を横設した下側エジェクタープレート35と、エジェクターピン37を案内する上側エジェクタープレート34と、から構成されている。
また、上記した可動側型板30には、可動入子31が嵌入され、可動入子31には射出成形品キャビティCの片半部が刻設されている。
さらに、図5と図6(一部拡大縦断面図)に示すように、可動側型板30の固定側型板10との当接面(パーティング面)には、キャビティCに連通した所定の巾を有し、かつ、深さが0.01mm程度の溝状のエアベント溝30aと、このエアベント溝30aに連通し、かつ、深さが0.2mm程度の環状のエアベント溝30bが連設されている。
またさらに、この環状のエアベント溝30bに連通するように、複数個の、例えば4個の直径が6mm程度のガス逃げ孔33a,33bが可動側型板30と可動側受板33bを金型の移動方向に貫いて設けられ、ガス逃げ孔33bの開放端は上側エジェクタープレート34と可動側受板32の間に形成される空間Sに開口している。なお、エアベント溝30a,30bを固定側型板10に設け、かつ、ガス逃げ孔33aを固定側型板10と固定側取付板12を貫いて形成し、キャビティCからガスを排気するようにしてもよい。また、固定側と可動側の両方の型板10、30にエアベント溝30a、30bとガス逃げ孔33aをそれぞれ形成してキャビティCからガスを排気するようにしてもよい。
そして、図5に示すように、キャビティC内のエアーあるいは溶融樹脂から生じたガスがエアベント溝30a、環状エアベント溝30b、このベント溝30bと連通し、流路面積の大きいガス逃げ孔33a,33bから空間S内に排気されるようになる。ここで、射出製品形状1cm当り、1,000kgfの射出圧力がかかるので、これらのエアーベント部は、さらに圧縮(パワーアップ)され、排気が促進される。とくに、ガス逃げ孔33aは、キャビティCに出来るだけ近接して設けられているので、ガスの逃げが良く、ヒケ、フクレ、スラグウェル等の欠陥がなくなり、例えば、射出成形品の不良率も1%以内に減少した。
図9は、射出成形が終了し、成形品Mが冷却され、可動側金型がガイドピン40に沿って後退して型開し、スプルー部M押出ピン当接部M、をもつ射出成形品Mが可動側金型に残された状態を示す。
図10は、上側エジェクタープレート34と下側エジェクタープレート35とが型締方向に移動して押出ピン37により射出成形品Mを金型内から押出した状態を示す。金型内から押出された射出成形品は、図1に示すシュート6内に収納される。ここで、スプルー部Mと押出ピン当接部Mは、離型後、射出成形品Mから除去される。
溶融樹脂から生じたガスをキャビティ内から金型外に完全に排気できるので、精密な寸法、形状を必要とする射出成形品の射出成形に広く適用できる。
本発明の射出成形用金型装置を装着した射出成形装置の正面図。 図1に示した射出成形装置の平面図。 本発明の射出成形用金型装置により成形される射出成形品(例えばベアリングリテーナー)の正面図。 図3に示した射出成形品のIV−IV矢視断面図。 本発明の射出成形用金型装置の図1のZ−Z矢視断面図であって、射出成形金型を型締めして閉じた状態を示す。 図5に示したV部の一部拡大縦断面図。 図5に示した本発明の射出成形用金型装置の可動側金型の正面図。 図5に示した本発明の射出成形用金型装置の固定側金型の正面図。 図3に示した本発明の射出成形用金型装置の縦断面図であって、射出成形品を射出成形した後、金型を開いた状態を示す。 図3に示した本発明の射出成形用金型装置の縦断面図であって、射出成形品を射出成形した後、金型を開いて、射出成形品を金型から押出し、離型した状態を示す。 従来の射出成形用金型装置の縦断面図であって、型締めして金型を閉じた状態を示す。
符号の説明
1 射出成形装置
2 射出シリンダーヘッド
3 金型装置
4 操作画面装置
5 ホッパー
6 シュート
10 固定側型板
11 固定入子
12 固定側取付板
13 ロケートリング
30 可動側型板
30a,30b エアベント溝
31 可動入子
32 可動側受板
33a,33b ガス逃げ孔
34 上側エジェクタープレート
35 下側エジェクタープレート
36 可動側取付板
37 押出しピン
40 ガイドピン
A 固定側金型
B 可動側金型
C キャビティ
S 空間
M 射出成形品

Claims (1)

  1. 可動側型板のパーティング面に金型のキャビティに直接連通した所定巾のエアベント溝を刻設し、かつ該エアベント溝に環状のエアベント溝を連接し、さらに該環状のエアベント溝に対して鉛直方向に前記キャビティに近接して流路横断面積が前記エアベント溝の流路横断面積より大であり、かつ開放端が上側エジェクタープレートと可動側受板との間に形成される空間に開口した複数個のガス逃げ孔を可動側型板を金型の移動方向に貫通するよう連通して配設して大気に連通させ、もって、前記キャビティから前記エアベント溝、前記環状のエアベント溝及び前記ガス逃げ孔とを介してガスを射出圧力により金型外に排気するようにした射出成形用金型装置。
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