JP4101088B2 - 情報記録装置、情報読取装置、情報記録方法、情報読取方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報記録装置、情報読取装置、情報記録方法、情報読取方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光ディスク等の記録媒体に情報を記録する情報記録装置および情報記録方法、記録媒体に記録された情報を読み取る情報読取装置および情報読取方法、並びに情報記録装置、情報読取装置を実現するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、書換可能な光ディスク等の記録媒体の記録面にひっかき傷等が形成され、または指紋による汚れ、塵、埃等が付着する場合がある。また、記録媒体の製造過程において記録層内に塵等が混入する場合もあり得る。さらに、情報の書換を繰り返し行うことによって記録媒体が部分的に劣化する場合がある。このような傷、塵埃、劣化等(以下、これらを「ディフェクト」という。)が存在すると、情報を記録媒体に確実に記録することができなくなる場合があり、記録媒体の情報記録の信頼性が低下するおそれがある。
【0003】
このような弊害を防止するため、記録媒体にディフェクトが存在していても、その場所を避けて情報を記録することにより、情報の記録を確実に行う技術が開発され、普及している。このような技術は一般に「ディフェクト管理」と呼ばれている。以下、従来のディフェクト管理の典型的な例をいくつか挙げる。
【0004】
例えば、コンピュータプログラム、画像データ、音声データ、文書データなどの情報を記録するための記録媒体としてDVD−RAMを使用する場合、一般に、DVD−RAMにこれらの情報を記録する前にDVD−RAMをフォーマットする。そして、DVD−RAMをフォーマットするときには、一般に初期検査(サーティファイ)を行う。この初期検査の実行時に、DVD−RAMの記録面等に存在するディフェクトを検出し、そのディフェクトの存在するDVD−RAM上の位置(例えばアドレス)を特定し、その位置を示す情報をメモリ等に記憶する。このようなディフェクト検出およびディフェクト位置情報の収集をDVD−RAMの記録面全体にわたって行い、ディフェクトの位置を示すリスト(以下、これを「ディフェクトリスト」と呼ぶ。)を作成する。そして、フォーマットが済んだDVD−RAMに情報を記録するときには、ディフェクトリストを参照しながら情報の記録を行う。これにより、DVD−RAM上においてディフェクトが存在する場所を避けるようにして情報の記録を行うことができ、情報記録の確実性を高めることができる。
【0005】
また、例えばDVD−RAM上に情報を記録するときには、一般に照合(ベリファイ)を行う。照合の実行時に、記録が正常に行われなかったことを認識したときには、その照合の対象となった部分の情報を、記録媒体の代替領域に記録する。さらに、このとき、その照合の対象となった情報を本来記録すべきDVD−RAM上の場所にディフェクトが存在すると判定し、この位置をディフェクトリストに記録して、ディフェクトリストを新たに作成し、または既存のディフェクトリストを更新する。これにより、情報記録の確実性をより一層高めることができる。
【0006】
このような従来のディフェクト管理の例のうち、記録媒体の初期検査時に行うディフェクト検出およびディフェクトリスト作成は、記録媒体の製造過程において記録層内に塵等が混入するといった初期的なディフェクトを管理するのに役立つ。一方、記録情報の照合時に行うディフェクト検出およびディフェクトリスト作成・更新は、ひっかき傷や塵埃の付着といった記録媒体の搬送や使用等により事後的に形成されたディフェクトを管理するのに役立つ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録情報の照合時において、ディフェクトリストを作成・更新するためのディフェクト検出は、ECC(エラー訂正符号、Error−Correcting Code)に基づくエラー訂正の結果に基づいて行われる。すなわち、ECCに基づくエラー訂正が不可能であることが判明した場合に、そのECCブロックに含まれる情報が記録されていた記録媒体上の場所にディフェクトが存在すると判定し、その判定結果に基づいてディフェクトリストを作成または更新する。
【0008】
しかし、エラー訂正の結果に基づいてディフェクト検出を行う方法では、ディフェクト検出を行うために、記録媒体から情報を読み取って、それを復調してから、エラー訂正を行う必要がある。この結果、ディフェクト検出およびディフェクトリスト作成・更新を行う時期が、照合時または再生時に限定されるという問題がある。すなわち、ディフェクト検出およびディフェクトリスト作成・更新を、純粋な記録時(すなわち照合を行わずに記録のみを行う時)に行うことができないという問題がある。
【0009】
また、記録情報の照合時におけるディフェクト検出を、ECCに基づくエラー訂正の結果に基づいて行うのみでは、ディフェクト検出の精度を高めるのに限界があるという問題がある。
【0010】
本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、ディフェクトリストを作成・更新するためのディフェクト検出を情報の記録時に行うことができる情報記録装置、情報記録方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【0011】
本発明の第2の課題は、ディフェクト検出の精度を高めることができる情報記録装置、情報再生装置、情報記録方法、情報再生方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載の情報記録装置は、情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された情報を記録媒体に記録する記録手段と、前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記記録手段の記録動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出手段とを備え、前記ディフェクト検出手段は、前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成手段と、前記ディフェクト検出情報生成手段により生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定手段とを備え、前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、前記ディフェクト判定手段は、ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定手段と、前記欠陥ユニット判定手段による判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定手段とを備える。
【0013】
上記課題を解決するために請求項8に記載の情報読取装置は、記録媒体に記録された情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた情報を復調する復調手段と、前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記読取手段の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記読取手段の読取動作を制御する制御手段と、前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出手段とを備え、前記ディフェクト検出手段は、前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成手段と、前記ディフェクト検出情報生成手段により生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定手段とを備え、前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、前記ディフェクト判定手段は、ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定手段と、前記欠陥ユニット判定手段による判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定手段とを備える。
【0016】
上記課題を解決するために請求項15に記載のコンピュータプログラムは、コンピュータを請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報記録装置として機能させる。
【0017】
上記課題を解決するために請求項16に記載のコンピュータプログラムは、コンピュータを請求項8乃至請求項14のいずれか一項に記載の情報読取装置として機能させる。
【0018】
上記課題を解決するために請求項17に記載の情報記録方法は、情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された情報を記録手段により記録媒体に記録する記録工程と、前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記記録手段の記録動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係を制御する制御工程と、前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出工程とを備え、前記ディフェクト検出工程は、前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成工程と、前記ディフェクト検出情報生成工程において生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定工程とを備え、前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、前記ディフェクト判定工程は、ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定工程と、前記欠陥ユニット判定工程における判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定工程とを備える。
【0019】
上記課題を解決するために請求項18に記載の情報読取方法は、記録媒体に記録された情報を読取手段により読み取る読取工程と、前記読取工程において読み取られた情報を復調する復調工程と、前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記読取手段の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係を制御する制御工程と、前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出工程とを備え、前記ディフェクト検出工程は、前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成工程と、前記ディフェクト検出情報生成工程において生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定工程とを備え、前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、前記ディフェクト判定工程は、ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定工程と、前記欠陥ユニット判定工程における判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定工程とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
(情報記録装置の実施形態)
本発明の情報記録装置の実施形態について図1を参照して説明する。図1は本発明の情報記録装置の実施形態を示している。なお、図1は、本発明の実施形態による情報記録装置の構成要素等を、その技術思想を説明する限りにおいて具体化したものであり、各構成要素等の形状、大きさ、位置、接続関係などは、これに限定されるものではない。このことについては、本発明の情報記録装置の他の実施形態および本発明の情報読取装置の実施形態の説明で用いる図2ないし図5についても同様である。
【0022】
図1中の情報記録装置10は、本発明の情報記録装置の実施形態であり、これは、情報を、ヘッド、ピックアップ、プローブなどの記録手段を介して記録媒体の記録面に記録する装置である。一般に記録媒体には、光記録媒体、光磁気記録媒体、相変化記録媒体、誘電体記録媒体など様々あるが、情報記録装置10における記録媒体は、これらの記録媒体のいずれであってもよい。もっとも、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、相変化ディスク、誘電体ディスク、誘電体カード状記録媒体のような比較的記録面に傷が形成される可能性が高く、また記録面に塵、埃、汚れなどが付着する可能性が高い記録媒体、すなわちディフェクトの存在が想定される記録媒体に対し、情報記録装置10の有利な効果が顕著に得られる場合が多い。また、情報記録装置10による情報記録に用いられる記録媒体は、情報の書換または追記が可能な記録媒体である。情報記録装置10により記録媒体に記録する情報は、コンピュータプログラム、画像データ、音声データ、文書データ、数値データ、制御データなどが典型的であるが、これらに限られない。
【0023】
情報記録装置10は、図1に示すように、取得手段11、記録手段12、制御手段13、ディフェクト検出手段14およびリスト作成手段15を備えている。
【0024】
取得手段11は、情報を取得する手段である。取得手段11は、外部機器等から情報記録装置10に供給される情報を受け取る機能を有する手段であれば何でもよい。例えば、取得手段11は、入出力制御回路またはインターフェース等が典型的であるが、情報を無制限に受け取るような場合には、単なる入力端子または入力線路であってもよい。なお、情報記録装置が情報を生成するような装置ないし回路等を一体的に含んでいる場合には、取得手段11は、そのような装置ないし回路から情報を受け取る手段であってもよい。
【0025】
記録手段12は、取得手段11により取得された情報を記録媒体に記録する手段である。記録手段12は、例えば、ヘッド、ピックアップまたはプローブなどであり、記録媒体の種類に応じて任意に選択することができる。例えば記録媒体が光ディスクである場合には、記録手段12は、光ピックアップであることが好ましい。
【0026】
制御手段13は、記録手段12と記録媒体との間の位置関係または記録手段12の記録動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて記録手段12と記録媒体との間の位置関係または記録手段12の記録動作を制御する手段である。情報を記録媒体の記録面の特定の場所に記録する場合には、記録手段12が記録媒体上のその特定の場所に対応する位置となるように、記録手段12または記録媒体を移動させる必要がある。例えば、記録媒体が光ディスクである場合には、光ピックアップの照射位置を特定のトラック上に位置させる必要がある。一方、記録方式によっては、記録手段12と記録媒体との間の適切な離間距離または適度な接触強度を設定する必要がある。例えば、記録媒体が光ディスクである場合には、光ピックアップから照射される光ビームの焦点が光ディスクの記録面ないし記録層に合うように、光ピックアップと光ディスクとの間の離間距離(具体的にはレンズの焦点距離)を設定する必要がある。このように、制御手段13は、記録媒体の記録面に平行な方向または記録面に直交する方向に関して、記録手段12と記録媒体との間の位置関係を制御する手段である。他方で、情報の記録を実現するためには、記録手段12が記録媒体に付与する光、熱、磁気、電圧または圧力などを適切に設定する必要がある。例えば、記録媒体が光ディスである場合には、光ピックアップから照射される光ビームの強度を適切に設定する必要がある。制御手段13は、光ビームの強度などの記録手段の記録動作を制御する手段であってもよい。このような制御手段13は、例えばサーボ制御回路によって実現することができる。
【0027】
また、制御手段13による制御に用いられる制御信号は、記録手段12と記録媒体との間の位置関係または記録手段12の記録動作の状態に応じて変化する信号である。例えば、制御手段13が記録手段12と記録媒体との間の位置関係をサーボ制御するサーボ制御回路である場合には、この制御信号は、記録手段12と記録媒体との間の位置関係をサーボ制御するためのサーボ制御信号である。このサーボ制御信号は、通常、記録手段12と記録媒体との間の位置関係に応じて変化する。より具体的には、制御手段13が光ピックアップと光ディスクとの間の位置関係を制御するサーボ制御回路である場合には、制御信号として、光ピックアップから出力されるRF(Radio Frequency)信号を用いることができる。また、制御信号として、トラックエラー信号またはフォーカスエラー信号を用いてもよい。また、制御手段13が記録手段12の記録動作をサーボ制御するサーボ制御回路である場合には、制御信号は、記録手段12の記録動作を制御するためのサーボ制御信号である。このサーボ制御信号は、通常、記録手段12の記録動作の状態に応じて変化する。より具体的には、制御手段13が光ピックアップから照射される光ビームの強度をサーボ制御するためのサーボ制御回路である場合には、制御信号として、光ピックアップから出力されるRF信号などを用いることができる。特に、制御信号は、記録媒体の記録面ないし記録層にディフェクトが存在するときに、敏感に変化する信号であることが望ましい。この観点からすると、制御信号としてRF信号、トラックエラー信号またはフォーカスエラー信号を用いることが望ましい。
【0028】
ディフェクト検出手段14は、制御信号に基づいて記録媒体のディフェクトを検出する手段である。例えば、記録媒体の記録面上に傷が形成されている場合には、記録手段12と記録媒体の記録面との間の離間距離が傷の深さに応じて変化する。また、記録媒体の記録面上に指紋による汚れが付着している場合には、記録手段12の記録動作の状態が変化する。例えば、光ディスクの記録面上に汚れが付着している場合には、光ピックアップから照射される光ビームが光ディスクの鏡面に反射する際の反射率が変化する。この結果、記録媒体の記録面上ないし記録層内の傷または汚れなどのディフェクトの存在によって、制御信号が変化する。したがって、制御信号の変化に基づいてディフェクトの存在を検出することができる。さらに、記録媒体の記録面と平行な方向に関する記録手段12と記録媒体との間の位置関係などに基づいて、記録手段12が情報を記録する位置を示す情報(例えば記録面上の物理アドレス)を得ることができるので、この位置情報とディフェクトの検出結果とを合わせれば、記録媒体上においてディフェクトが存在する場所を特定することができる。特に、記録媒体が光ディスクである場合には、RF信号、トラックエラー信号およびフォーカスエラー信号は、ディフェクトの存在に応じて振幅が敏感に変化する。このため、これらの信号のいずれかを制御信号として用いることにより、ディフェクトの検出を高精度に行うことができ、かつディフェクトの存在する場所を正確に特定することができる。
【0029】
リスト作成手段15は、ディフェクト検出手段14の検出結果により、ディフェクトが存在する場所を示すリストを作成または更新する手段である。例えば、ディフェクト検出手段の検出結果に基づいてディフェクトの存在する記録面上の位置を示す位置情報(例えばアドレス)を取得することができる場合には、リスト作成手段15は、その位置情報をメモリ等の記憶手段に記憶させる。そして、リスト作成手段15は、記録手段12による情報記録の実行中に得られるディフェクトの位置情報を収集し、記憶手段内に蓄積する。これにより、記憶手段内には、記録媒体の記録面上ないし記録層内に存在する1ないし複数のディフェクトの位置を示す位置情報のリスト、すなわちディフェクトリストが作成される。なお、すでに過去に作成されたディフェクトリストが記憶手段内に存在する場合には、現在得られたディフェクトの位置情報をもって、そのディフェクトリストを書換または追記し、ディフェクトリストを更新する構成としてもよい。
【0030】
記録手段12と記録媒体との間の位置関係または記録手段12の記録動作の状態に応じて変化する制御信号、例えばRF信号、トラックエラー信号またはフォーカスエラー信号は、記録手段12が情報を記録媒体に記録している最中に得られる。そして、この制御信号に基づいてディフェクトを検出し、このディフェクト検出結果に基づいて直ちにディフェクトリストを作成・更新するので、ディフェクトリストの作成・更新を、情報の記録時に行うことができる。
【0031】
以上より、情報記録装置10によれば、情報の記録時にディフェクトリストを作成・更新することができるので、情報の照合時または再生時でなければディフェクトリストを作成することができない従来の情報記録装置と比較して、ディフェクトリストの作成効率を高めることができ、ディフェクトリストを利用する機会を増やすことができる。例えば、本実施形態に係る情報記録装置10によれば、情報の記録のみを連続的に行い、これによりディフェクトリストを作成・更新し、記録が終了した後で、ただ今作成したばかりの最新のディフェクトリストを参照しながら、ディフェクトが存在する部分の記録状態を確認することができる。これにより、記録が失敗している可能性が高い場所のみを効率よく確認することができる。
【0032】
(情報記録装置の実施形態の具体的態様1)
本発明の情報記録装置の実施形態の具体的な態様について図1および図2を参照して説明する。図2は、図1に示す情報記録装置10のディフェクト検出手段14の具体的な態様の一例を示している。
【0033】
図2に示すように、ディフェクト検出手段14に、ディフェクト検出情報生成手段21およびディフェクト判定手段22を備える構成としてもよい。
【0034】
ディフェクト検出情報生成手段21は、制御信号に基づいてディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成する手段である。ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報は、例えば、ディフェクトの存否に対応して内容が変化する情報であってもよいし、ディフェクトの存否に対応して振幅または周波数が変化する信号であってもよい。
【0035】
ディフェクト判定手段22は、ディフェクト検出情報生成手段21により生成されたディフェクト検出情報に基づいて、ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定する手段である。例えば、ディフェクト検出情報が、記録媒体の記録面上に存在する塵の大きさに応じて振幅の変化量が異なる信号である場合には、ディフェクト判定手段22は、そのディフェクト検出情報の振幅の変化量の大小を検出してディフェクトの大きさを認識することができる。この場合、ディフェクト判定手段22は、実際に得られたディフェクト検出情報の振幅を、予め設定された振幅の基準値と比較することによって、ディフェクトの大きさが基準の大きさを超えたか否かを判定することができる。
【0036】
また、ディフェクト検出情報がディフェクトの存在・不存在を示す2値情報である場合には、ディフェクト判定手段22は、ディフェクトの存在を示す値が連続的に得られる期間を計測し、これに基づいてディフェクトの大きさを推測することができる。さらに、ディフェクトの存在を示す値が短期間のうちに断続的に多数得られる場合には、ディフェクト判定手段22は、細かいディフェクトが狭い領域に密集して存在することを推測することができる。この場合、ディフェクト判定手段22は、ディフェクトの存在を示す値が連続的または断続的に得られた期間を、予め設定された基準値と比較することによって、ディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定することができる。
【0037】
さらに、本態様においてリスト作成手段15は、ディフェクト判定手段22の判定結果に基づき、ディフェクトの程度が基準程度を超えたときに、当該ディフェクトが存在する場所を示す位置情報をリストに記録する。
【0038】
このような構成によれば、ディフェクトの程度が基準程度を越えたときに限り、ディフェクトリストの作成・更新が行われるので、情報記録の障害とならないような軽微なディフェクトをディフェクトリストから除外することができる。また、細かいディフェクトが狭い領域に密集している場合には、このようなディフェクトが存在する領域を示す位置情報をリストに記録することができるので、情報記録の障害となり得るディフェクトないしディフェクト群を高精度に検出し、ディフェクトリストに反映することができる。このように、現実的に情報記録の障害となる可能性の高いディフェクトのみをディフェクトリストに収集することができる。
【0039】
(情報記録装置の実施形態の具体的態様2)
本発明の情報記録装置の実施形態の他の態様について図1ないし図4を参照して説明する。図3は、図2に示すディフェクト判定手段22の具体的な態様の一例を示している。図4は記録媒体のトラック構造の一例を示している。
【0040】
図3に示すように、ディフェクト判定手段22に、欠陥ユニット判定手段31および欠陥ブロック判定手段32を備える構成としてもよい。この場合、図4に示すように、記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、さらに各ブロックを複数のユニットに分割する。
【0041】
欠陥ユニット判定手段31は、ある1個のユニット内においてディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する手段である。欠陥ユニット判定手段31は、ディフェクト検出情報生成手段21により生成されたディフェクト検出情報に基づいて個々のユニットが欠陥ユニットか否かを判定する。上述したように、ディフェクト検出情報は、記録媒体の記録面上ないし記録層内におけるディフェクトの存否を示す情報である。ディフェクト検出情報の検出の場所的単位が、ユニットよりも十分に細かい場合には、ディフェクト検出情報に基づいて、1個のユニット内においてディフェクトが存在する部分とディフェクトが存在していない部分とを認識することができる。これにより、1個のユニット内に1個のユニット内においてディフェクトが存在する部分が占める割合を認識することができる。例えば、欠陥ユニット判定手段31は、1個のユニット内においてディフェクトが存在する部分が占める割合を認識し、実際に認識された割合を、予め設定された第1基準と比較し、その割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する。
【0042】
欠陥ブロック判定手段32は、欠陥ユニット判定手段31による判定結果に基づき、ある1個のブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する手段である。例えば、欠陥ブロック判定手段32は、欠陥ユニット判定手段31による判定結果に基づき、1個のブロック内に存在する欠陥ユニットの個数をカウントし、その個数を、予め設定された第2基準と比較し、その個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する。
【0043】
そして、本態様においてリスト作成手段15は、欠陥ブロックの位置を示す位置情報をディフェクトリストに記録する。
【0044】
このような構成によれば、欠陥ブロックと判定されたブロックの位置情報のみがディフェクトリストに記録されるので、情報記録の障害とならないような軽微なディフェクトが存在するにすぎないブロックの位置情報をディフェクトリストから除外することができる。例えば、情報の記録に支障のないようなきわめて細かいディフェクトが記録面上において散在している場合には、1個のユニットに存在するディフェクトの割合が第1基準を超えることはないので、当該ユニットが欠陥ユニットと判定されることはない。そして、このような情報の記録に支障のないユニットが1個のブロック内に多数含まれる場合には、当該ブロックが欠陥ブロックと判定されることもない。この結果、情報の記録に支障のないようなきわめて細かいディフェクトが記録面上において散在している場合には、ブロックの位置情報はディフェクトリストに記録されない。一方、多数の細かいディフェクトが記録面上の狭い領域に密集している場合には、それは情報記録の支障となる可能性が高い。1個のユニット内に多数の細かいディフェクトが密集している場合には、そのユニット内に存在するディフェクトの割合が第1基準を超えるので、当該ユニットは欠陥ユニットと判定される。さらに、多数の細かいディフェクトが、この欠陥ユニットの周辺に位置するユニットにも拡散しかつ密集している場合には、それらのユニットも欠陥ユニットを判定される。その結果、1個のブロック内の欠陥ユニットの個数が第2基準を超えるので、当該ブロックは欠陥ブロックと判定される。この結果、多数の細かいディフェクトが記録面上の狭い領域に密集している場合には、その領域に対応するブロックの位置情報がディフェクトリストに記録される。したがって、現実的に情報記録の障害となる可能性の高いディフェクトを含むブロックのみをディフェクトリストに記録することができる。
【0045】
ブロックおよびユニットのそれぞれの大きさは、記録情報の記録単位、記録媒体の記録密度、記録手段12の性能、記録手段12と記録媒体との間の位置関係を制御する単位、記録手段12の記録動作を制御する単位、記録媒体に記録すべき情報もしくは記録媒体から読み取る情報に対する処理の単位、または変調・復調処理の都合などにより決することが望ましい。例えば、ブロックをECC(Error−Correcting Code)ブロックに対応させてもよい。また、ユニットをフレームに対応させてもよい。これにより処理の効率を高めることができる。
【0046】
(情報読取装置の実施形態)
本発明の情報読取装置の実施形態について図5を参照して説明する。図5は本発明の情報読取装置の実施形態を示している。
【0047】
図5中の情報読取装置40は、本発明の情報読取装置の実施形態であり、これは記録媒体の記録面に記録された情報を、ヘッド、ピックアップ、プローブなどの読取手段を介して読み取る装置である。情報読取装置40により用いられる記録媒体は、光記録媒体、光磁気記録媒体、相変化記録媒体、誘電体記録媒体のいずれであってもよいが、これらのうち、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、相変化ディスク、誘電体ディスク、誘電体カード状記録媒体のような比較的記録面に傷が形成される可能性が高く、また記録面に塵、埃、汚れなどが付着する可能性が高い記録媒体、すなわちディフェクトの存在が想定される記録媒体を用いた場合には、情報読取装置10における有利な効果が顕著に得られる場合が多い。また、情報読取装置10に用いられる記録媒体は、読取専用の記憶媒体であると、書換・追記可能な記録媒体であるとを問わない。
【0048】
情報読取装置10は、図5に示すように、読取手段41、復調手段42、制御手段43、ディフェクト検出手段44およびリスト作成手段45を備えている。
【0049】
読取手段41は、記録媒体に記録された情報を読み取る手段である。読取手段42は、例えば、ヘッド、ピックアップまたはプローブなどであり、記録媒体の種類に応じて任意に選択することができる。例えば記録媒体が光ディスクである場合には、読取手段41は、光ピックアップであることが好ましい。
【0050】
復調手段42は、読取手段41により読み取られた情報を復調する手段である。
【0051】
制御手段43は、読取手段41と記録媒体との間の位置関係または読取手段41の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて読取手段41と記録媒体との間の位置関係または読取手段41の読取動作を制御する手段である。情報を記録媒体の記録面の特定の場所から読み取る場合には、読取手段41が記録媒体上のその特定の場所に対応する位置となるように、読取手段41または記録媒体を移動させる必要がある。例えば、記録媒体が光ディスクである場合には、光ピックアップの照射位置を特定のトラック上に位置させる必要がある。一方、読取方式によっては、読取手段41と記録媒体との間の適切な離間距離または適度な接触強度を設定する必要がある。例えば、記録媒体が光ディスクである場合には、光ピックアップから照射される光ビームの焦点が光ディスクの記録面ないし記録層に合うように、光ピックアップと光ディスクとの間の離間距離(具体的にはレンズの焦点距離)を設定する必要がある。このように、制御手段13は、記録媒体の記録面に平行な方向または記録面に直交する方向に関して、読取手段41と記録媒体との間の位置関係を制御する手段である。他方で、情報の読取を実現するためには、読取手段41が記録媒体に付与する光、熱、磁気、電圧または圧力などを適切に設定する必要がある。例えば、記録媒体が光ディスである場合には、光ピックアップから照射される光ビームの強度を適切に設定する必要がある。制御手段13は、光ビームの強度などの読取手段41の読取動作を制御する手段であってもよい。このような制御手段13は、例えばサーボ制御回路によって実現することができる。
【0052】
また、制御手段13による制御に用いられる制御信号は、読取手段41と記録媒体との間の位置関係または読取手段41の読取動作の状態に応じて変化する信号である。例えば、制御手段13が読取手段41と記録媒体との間の位置関係をサーボ制御するサーボ制御回路である場合には、この制御信号は、読取手段41と記録媒体との間の位置関係をサーボ制御するためのサーボ制御信号である。このサーボ制御信号は、通常、読取手段41と記録媒体との間の位置関係に応じて変化する。より具体的には、制御手段13が光ピックアップと光ディスクとの間の位置関係を制御するサーボ制御回路である場合には、制御信号として、光ピックアップから出力されるRF信号を用いることができる。また、制御信号として、トラックエラー信号またはフォーカスエラー信号を用いてもよい。また、制御手段13が読取手段41の読取動作をサーボ制御するサーボ制御回路である場合には、制御信号は、読取手段41の読取動作を制御するためのサーボ制御信号である。このサーボ制御信号は、通常、読取手段41の読取動作の状態に応じて変化する。より具体的には、制御手段が光ピックアップから照射される光ビームの強度をサーボ制御するためのサーボ制御回路である場合には、制御信号として、光ピックアップから出力されるRF信号などを用いることができる。特に、制御信号は、記録媒体の記録面ないし記録層にディフェクトが存在するときに、敏感に変化する信号であることが望ましい。この観点からすると、制御信号としてRF信号、トラックエラー信号またはフォーカスエラー信号を用いることが望ましい。
【0053】
ディフェクト検出手段44は、制御信号に基づいて記録媒体のディフェクトを検出する手段である。例えば、記録媒体の記録面上に傷が形成されている場合には、読取手段41と記録媒体の記録面との間の離間距離が傷の深さに応じて変化する。また、記録媒体の記録面上に指紋による汚れが付着している場合には、読取手段41の読取動作の状態が変化する。例えば、光ディスクの記録面上に汚れが付着している場合には、光ピックアップから照射される光ビームが光ディスクの鏡面に反射する際の反射率が変化する。この結果、記録媒体の記録面上ないし記録層内の傷または汚れなどのディフェクトの存在によって、制御信号が変化する。したがって、制御信号の変化に基づいてディフェクトの存在を検出することができる。さらに、記録媒体の記録面と平行な方向に関する読取手段41と記録媒体との間の位置関係などに基づいて、読取手段41が情報を読み取る位置を示す情報(例えば記録面上の物理アドレス)を得ることができるので、この位置情報とディフェクトの検出結果とを合わせれば、記録媒体上においてディフェクトが存在する場所を特定することができる。特に、記録媒体が光ディスクである場合には、RF信号、トラックエラー信号およびフォーカスエラー信号は、ディフェクトの存在に応じて振幅が敏感に変化する。このため、これらの信号のいずれかを制御信号として用いることにより、ディフェクトの検出を高精度に行うことができ、かつディフェクトの存在する場所を正確に特定することができる。
【0054】
リスト作成手段45は、ディフェクト検出手段44の検出結果により、ディフェクトが存在する場所を示すリストを作成または更新する手段である。例えば、ディフェクト検出手段の検出結果に基づいてディフェクトの存在する記録面上の位置を示す位置情報(例えばアドレス)を取得することができる場合には、リスト作成手段45は、その位置情報をメモリ等の記憶手段に記憶させる。そして、リスト作成手段45は、読取手段41による情報記録の実行中に得られるディフェクトの位置情報を収集し、記憶手段内に蓄積する。これにより、記憶手段内には、記録媒体の記録面上ないし記録層内に存在する1ないし複数のディフェクトの位置を示す位置情報のリスト、すなわちディフェクトリストが作成される。なお、すでに過去に作成されたディフェクトリストが記憶手段内に存在する場合には、現在得られたディフェクトの位置情報をもって、そのディフェクトリストを書換または追記し、ディフェクトリストを更新する構成としてもよい。
【0055】
以上より、情報読取装置40によれば、読取手段41と記憶媒体との間の位置関係または読取手段41の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいてディフェクトを検出し、この検出結果に基づいてディフェクトリストを作成する構成としたから、きわめて高精度にディフェクトリストを作成・更新することができる。すなわち、記録媒体の記録密度が高い場合には、読取手段41と記憶媒体との間の位置関係はきわめて細かい単位で制御され、また、読取手段41の読取動作の状態もきわめて細かい単位で制御される。このため、読取手段41と記憶媒体との間の位置関係または読取手段41の読取動作の状態の制御を実現するための制御信号には、読取手段41と記憶媒体との間の位置関係または読取手段41の読取動作の状態がきめ細かく反映される。この結果、記録媒体の記録面上ないし記録層内にきわめて小さなディフェクトが存在する場合でも、そのディフェクトの存在に応じて制御信号が変化する。ディフェクト検出手段44は、このような制御信号に基づいてディフェクトを検出するので、ディフェクトをきわめて高精度に検出することができる。そして、リスト作成手段45は、ディフェクト検出手段44の高精度な検出結果に基づいてディフェクトリストを作成・更新するので、きわめて高精度にディフェクトリストを作成・更新することができる。例えば、情報の記録・読取に現実的に支障がないディフェクトを除外し、他方で、情報の記録・読取に現実的に支障があるディフェクトを確実に把握することができる。
【0056】
(情報読取装置の実施形態の具体的態様1)
本発明の情報読取装置の実施形態の具体的な態様について図5を参照して説明する。
【0057】
図5中に点線で示すように、情報読取装置40にエラー訂正手段46を追加してもよい。エラー訂正手段46は、復調手段42により復調された情報に対しエラー訂正を行い、エラー訂正不能なときにはその旨を実質的に示すエラー訂正不能情報を出力する手段である。記録媒体の記録面上または記録層内にディフェクトが存在すると、その部分に情報を正常に記録することができず、また、情報の記録がうまくいったとしても、それを正常に読み取ることができない。ディフェクトの程度が大きい場合には、読取手段41により読み取られた情報に対してエラー訂正をすることができない場合がある。エラー訂正手段46は、このようにエラー訂正が不能なときに、その旨を実質的に示すエラー訂正不能情報を出力する。エラー訂正不能情報は、例えば、エラー訂正が不能であるか否かに応じて値が変化する2値の情報である。なお、エラー訂正不能情報は、他の表現方法を用いてエラー訂正不能を表現する情報であってもよい。
【0058】
そして、本態様において、リスト作成手段45は、ディフェクト検出手段44による検出結果およびエラー訂正手段46から出力されるエラー訂正不能情報に基づいてリストを作成または更新する。
【0059】
このように構成によれば、ディフェクトの存在を、制御信号に基づく検出過程とエラー訂正に基づく検出過程との2種類の検出過程によって判定することができ、ディフェクトリストの作成・更新をより一層高精度に行うことができる。
【0060】
(情報読取装置の実施形態の具体的態様2)
本発明の情報読取装置の実施形態の具体的な態様について図2および図5を参照して説明する。
【0061】
図2に示す情報記録装置10のディフェクト検出手段14と同様に、情報読取装置40のディフェクト検出手段44に、制御信号に基づいてディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成手段21と、ディフェクト検出情報生成手段21により生成されたディフェクト検出情報に基づいて、ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定手段22を備える構成としてもよい。この場合、リスト作成手段45は、ディフェクト判定手段22の判定結果に基づき、ディフェクトの程度が基準程度を超えたときに、当該ディフェクトが存在する場所を示す位置情報をリストに記録する構成とする。
【0062】
このような構成によれば、ディフェクトの程度が基準程度を越えたときに限り、ディフェクトリストの作成・更新が行われるので、情報の記録・読取の障害とならないような軽微なディフェクトをディフェクトリストから除外することができる。また、細かいディフェクトが狭い領域に密集している場合には、このようなディフェクトが存在する領域を示す位置情報をリストに記録することができるので、情報の記録・読取の障害となり得るディフェクトないしディフェクト群を高精度に検出し、ディフェクトリストに反映することができる。このように、現実的に情報記録の障害となる可能性の高いディフェクトのみをディフェクトリストに収集することができる。
【0063】
(情報読取装置の実施形態の具体的態様3)
本発明の情報読取装置の実施形態の他の態様について図3ないし図5を参照して説明する。
【0064】
図4に示すように、記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、各ブロックをさらに複数のユニットに分割する構成とし、図3に示すように、ディフェクト判定手段22に、ある1個のユニット内においてディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定手段31と、欠陥ユニット判定手段31による判定結果に基づき、ある1個のブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定手段32とを備える構成としてもよい。
【0065】
このような構成によれば、現実的に情報記録の障害となる可能性の高いディフェクトを含むブロックのみをディフェクトリストに記録することができる。
【0066】
なお、ブロックをECCブロックに対応させてもよい。また、ユニットをフレームに対応させてもよい。これにより処理の効率を高めることができる。
【0067】
また、以上の情報記録装置または情報読取装置の実施形態は、専用の装置としてハードウェアと一体的に構成する形態で実現してもよいし、コンピュータにプログラムを読み込ませることによって実現してもよい。
【0068】
(情報記録方法の実施形態)
本発明の情報記録方法の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る情報記録方法は、情報を取得する取得工程と、取得工程において取得された情報を記録手段により記録媒体に記録する記録工程と、記録手段と記録媒体との間の位置関係または記録手段の記録動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて記録手段と記録媒体との間の位置関係を制御する制御工程と、制御信号に基づいて記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出工程と、ディフェクト検出工程における検出結果により、ディフェクトが存在する場所を示すリストを作成または更新するリスト作成工程とを備えている。
【0069】
この情報記録方法は、情報を、ヘッド、ピックアップ、プローブなどの記録手段を介して記録媒体の記録面に記録する方法である。取得工程より取得された情報は、記録工程において記録手段を介して記録媒体に記録される。一方、制御工程においては、記録手段と記録媒体との間の位置関係または記録手段の記録動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、記録手段と記録媒体との間の位置関係または記録手段の記録動作の制御が行われる。制御信号は、上述した情報記録装置10の場合と同様に、例えば、記録媒体が光ディスクである場合には、RF信号、トラックエラー信号およびフォーカスエラー信号であることが望ましい。制御信号は、記録媒体の記録面上ないし記録層内の傷または汚れなどのディフェクトの存在によって変化するので、ディフェクト検出工程では、この制御信号の変化に基づいてディフェクトの存在が検出される。リスト作成工程では、ディフェクト検出工程における検出結果により、ディフェクトが存在する場所を示すリストの作成または更新が行われる。
【0070】
記録手段と記録媒体との間の位置関係または記録手段の記録動作の状態に応じて変化する制御信号、例えばRF信号、トラックエラー信号またはフォーカスエラー信号は、記録手段が情報を記録媒体に記録している最中に得られる。そして、この制御信号に基づいてディフェクトが検出され、このディフェクト検出結果に基づいて直ちにディフェクトリストが作成・更新される。したがって、記録工程、制御工程、制御工程、ディフェクト検出工程、リスト作成工程は、実質的に同時に、または連続的に実行される。この結果。ディフェクトリストの作成・更新を、情報の記録時に行うことができる。
【0071】
以上より、本発明の実施形態に係る情報記録方法によれば、情報の記録時にディフェクトリストを作成・更新することができるので、情報の照合時または再生時でなければディフェクトリストを作成することができない従来の情報記録方法と比較して、ディフェクトリストの作成効率を高めることができ、ディフェクトリストを利用する機会を増やすことができる。
【0072】
(情報読取方法の実施形態)
本発明の情報読取方法の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る情報読取方法は、記録媒体に記録された情報を読取手段により読み取る読取工程と、読取工程において読み取られた情報を復調する復調工程と、読取手段と記録媒体との間の位置関係または読取手段の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて読取手段と記録媒体との間の位置関係を制御する制御工程と、制御信号に基づいて記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出工程と、ディフェクト検出工程における検出結果により、ディフェクトが存在する場所を示すリストを作成または更新するリスト作成工程とを備えている。
【0073】
この情報読取方法は、記録媒体の記録面に記録された情報を、ヘッド、ピックアップ、プローブなどの読取手段を介して読み取る方法である。読取工程において、記録媒体に記録された情報が読み取られ、復調工程においてこの情報が復調される。一方、制御工程においては、読取手段と記録媒体との間の位置関係または読取手段の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、読取手段と記録媒体との間の位置関係または読取手段の読取動作の制御が行われる。制御信号は、上述した情報読取装置40の場合と同様に、例えば、記録媒体が光ディスクである場合には、RF信号、トラックエラー信号およびフォーカスエラー信号であることが望ましい。制御信号は、記録媒体の記録面上ないし記録層内の傷または汚れなどのディフェクトの存在によって変化するので、ディフェクト検出工程では、この制御信号の変化に基づいてディフェクトの存在が検出される。リスト作成工程では、ディフェクト検出工程における検出結果により、ディフェクトが存在する場所を示すリストの作成または更新が行われる。
【0074】
以上より、本発明の実施形態に係る情報読取方法によれば、読取手段と記憶媒体との間の位置関係または読取手段の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいてディフェクトを検出し、この検出結果に基づいてディフェクトリストを作成する構成としたから、きわめて高精度にディフェクトリストを作成・更新することができる。
【0075】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の実施例は、本発明の情報記録装置および情報読取装置を包含する情報記録読取装置をDVD−RAMドライブ装置に適用した例である。
【0076】
(第1実施例)
図6は本発明の第1実施例に係るDVD−RAMドライブ装置の全体的な構成を示している。
【0077】
図6に示すように、本発明の第1実施例に係るドライブ装置100は、DVD−RAM50に情報を記録すると共に、DVD−RAM50に記録された情報を読み取る装置である。
【0078】
DVD−RAM50は書換可能な光ディスクである。DVD−RAM50はウォブルランドグルーブ方式を採用しており、その記録面上にはウォブルの付いたランドおよびグルーブ並びにプリピットなどが予め形成されている。
【0079】
ドライブ装置100は、図6に示すように、スピンドルモータ51、光ピックアップ52、RFアンプ53およびサーボ回路54を備えている。これらの要素は、主としてドライブ装置100の駆動機構およびその駆動制御手段を構成するものである。
【0080】
スピンドルモータ51はDVD−RAM50を回転させるモータである。
【0081】
光ピックアップ52は、DVD−RAM50の記録面に対して光ビームを照射することによって情報を記録面上に記録すると共に、光ビームの反射光を受け取ることによって記録面上に記録された情報を読み取る装置である。以下、光ピックアップ52の光ビームによりDVD−RAM50に記録すべきまたは記録された情報を「記録情報」と呼ぶ。
【0082】
光ピックアップ52は、記録時および読取時のいずれにおいても、光ビームの反射光に対応するRF信号を出力する。DVD−RAM50の記録面上にはウォブルの付いたランドおよびグルーブ並びにプリピットなどが予め形成されているので、RF信号の中にはウォブル、ランド、グルーブ、プリピット等の制御情報が含まれている。さらに、DVD−RAM50に記録情報がすでに記録されている場合には、この記録情報もRF信号の中に取り込まれる。
【0083】
RFアンプ53は、光ピックアップ52から出力されたRF信号を増幅して、そのRF信号を変調復調部57およびディフェクト検出部59にそれぞれ出力する。図6中の符号「RF」は、RFアンプ53により増幅されて出力されたRF信号を示している。さらに、RFアンプ53は、RF信号から、ウォブル周波数信号WF、トラックエラー信号TEおよびフォーカスエラー信号FEを作り出し、これらを出力する。
【0084】
サーボ回路54は、トラックエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEその他のサーボ制御信号に基づいて光ピックアップ52およびスピンドルモータ51の駆動を制御するサーボ制御回路である。すなわち、トラックエラー信号TEは、記録面に平行な方向に関する、光ピックアップ52とDVD−RAM50との間の位置関係に応じて変化する。サーボ回路54は、トラックエラー信号TEに基づいて、光ピックアップ52とDVD−RAM50との間の位置関係を制御する。また、フォーカスエラー信号FEは、光ピックアップ52の光ビームのフォーカシングの状態に応じて変化する。サーボ回路54は、フォーカスエラー信号FEに基づいて、光ピックアップ52の光ビームのフォーカシングを制御する。
【0085】
さらに、ドライブ装置100は、図6に示すように、インターフェース55、バッファ56、変調復調部57および光ビーム駆動部58を備えている。これらの要素は、主としてDVD−RAM50に記録すべき記録情報の受取および変調を担うと共に、DVD−RAM50から読み取られた記録情報の復調および出力を担う。
【0086】
インターフェース55は、ドライブ装置100と外部機器との間の記録情報等の入出力制御ないし通信制御を行う回路である。具体的には、インターフェース55は、記録時においては、外部機器からドライブ装置100に入力される記録情報を受け取り、これをバッファ56に出力する。また、インターフェース55は、再生時においては、バッファ56から出力される記録情報(すなわちDVD−RAM50から読み取られた記録情報)を外部機器へ出力する。なお、外部機器は、例えばドライブ装置100をパーソナルコンピュータの周辺機器として用いるのであれば、パーソナルコンピュータであり、ドライブ装置100をDVDレコーダまたはプレーヤの中に組み込むのであれば、DVDレコーダまたはプレーヤのバックエンド(例えば音声・画像をMPEG圧縮・復調する回路や、音声・画像を最終的に出力するための情報変換処理などを行う回路等を備えた部分)である。
【0087】
バッファ56は、記録情報を一時的に蓄える記憶回路である。
【0088】
変調復調部57は、記録時において、記録情報にエラー訂正符号を付加してこれを変調する機能と、読取時において、記録情報に対してエラー訂正を行う機能とを備えた回路である。具体的には、変調復調部57は、記録時においては、バッファ56から出力される記録情報にエラー訂正符号を付加した後、これを、DVD−RAM50の光学的特定等に適合する符号となるように変調し、変調された記録情報を光ビーム駆動部58に出力する。一方、変調復調部57は、読取時においては、RFアンプ53から出力されるRF信号を復調し、これに対してエラー訂正を行った後、これをバッファ56に出力する。
【0089】
光ビーム駆動部58は、記録時において、変調復調部57から出力された記録情報に対応する光ビーム駆動信号を生成し、これを光ピックアップ52に出力する。光ピックアップ52は、光ビーム駆動信号に基づいて光ビームを変調し、DVD−RAM50の記録面に照射する。これにより、記録情報が記録面上に記録される。
【0090】
さらに、ドライブ装置100は、図6に示すように、ディフェクト検出部59、ディフェクト判定部60およびリスト作成管理部61を備えている。これらの要素は、主としてDVD−RAM50の記録面上ないし記録層内に存在するディフェクトを検出し、その検出結果に基づいてディフェクトリストの作成・更新を行う。
【0091】
ディフェクトとは、DVD−RAM50の記録面上または記録層内に形成された傷、またはこれらの場所に付着した塵埃、汚れ等である。また、DVD−RAM50の同じ場所に記録情報の記録を何度も繰り返し行うと、その場所が劣化し、記録機能が低下する場合がある。このような劣化もディフェクトに含まれる。
【0092】
ディフェクト検出部59は、RF信号およびトラックエラー信号TEに基づいてDVD−RAM50のディフェクトを検出する回路である。そして、ディフェクト検出部59は、ディフェクトの存否を示すディフェクト検出信号DDを生成し、これを出力する。例えば、DVD−RAM50の記録面上にディフェクトが存在すると、RF信号またはトラックエラー信号TEの波形が通常と異なる波形に変化する。ディフェクト検出部59は、RF信号およびトラックエラー信号TEの波形を監視し、これらが通常の波形であるときには、ディフェクト検出信号DDをハイレベルにする。一方、RF信号およびトラックエラー信号TEが通常と異なる波形となったときには、ディフェクト検出部59は、ディフェクト検出信号DDをローレベルにする。この結果、ディフェクト検出信号DDは、DVD−RAM50の記録面上にディフェクトが存在しないときにはハイレベルとなり、ディフェクトが存在するときにはローレベルとなる(図8参照)。
【0093】
RF信号は光ビームの反射光に対応する信号である。したがって、RF信号には、光ピックアップ52の受光素子に入力される反射光の強度の変化がほぼそのまま反映される。よって、DVD−RAM50の記録面上ないし記録層内にディフェクトが存在すると、RF信号には、その存在が高精度に反映される。例えば、きわめて細かいディフェクトが存在する場合でも、そのディフェクトの存在により、RF信号の波形は通常と異なる波形となる。このことは、トラックエラー信号TEについても同様である。したがって、ディフェクト検出信号DDはディフェクトの存在を高精度に、忠実に反映した信号となり、ディフェクト検出信号DDの信号レベルは、記録面上にきわめて細かいディフェクトが散在している場合でも、それらのディフェクトの存在に対応して敏感に切り替わる。
【0094】
ディフェクト判定部60は、ディフェクト検出部59から出力されたディフェクト検出信号DDに基づいて、ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定する回路である。そして、ディフェクト判定部60は、ディフェクトの程度が基準程度を超えたときには、その旨を示すディフェクト判定信号FDをリスト作成管理部61に出力する。ディフェクト判定部60についてはさらに後述する。
【0095】
リスト作成管理部61は、ディフェクト判定部60から出力されたディフェクト判定信号FDに基づいて、ディフェクトリストDLを作成し、または更新する回路である。ディフェクトリストDLとは、図9に示すように、記録面上に存在するディフェクトの位置を示す位置情報を記録したリストである。ディフェクトリストDLは、リスト作成管理部61内に設けられた記憶回路に書換可能な状態で記憶されている。リスト作成管理部61についてはさらに後述する。
【0096】
さらに、図6に示すように、ドライブ装置100はCPU62を有している。CPU62は、ドライブ装置100の全体的な制御および上述したドライブ装置100内の各要素間の情報のやり取りを制御・管理する。
【0097】
次に、図7はディフェクト判定部60の内部構成を示している。図8はディフェクト判定部60の動作中に生じる各種信号の波形を示している。以下、これらの図面を参照しながら、ディフェクト判定部60の機能・構成、ディフェクト検出・判定およびディフェクトリストの作成・更新について説明する。
【0098】
ディフェクト判定部60は、上述したように、ディフェクト検出部59から出力されたディフェクト検出信号DDに基づいて、ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定する回路である。ディフェクト判定部60は、概ね次のような方法で、ディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定する。
【0099】
ディフェクト判定部60はディフェクトの程度の判定を、クラスタとフレームの2つの単位に基づいて行う。クラスタとは、DVD−RAM50から読み取られたRF信号(記録情報)を、第1長さをもって分割した場合の1個の部分を意味する。フレームとは、1個のクラスタを、第2長さをもってさらに分割した場合の1個の部分を意味する。一般に、DVD−RAMにおける記録情報の記録処理および読取処理は、フレーム単位で行われる。また、一般に、DVD−RAMにおける記録情報のエラー符号付加処理およびエラー訂正処理は、クラスタ(ECCブロック)単位で行われる。ディフェクト判定部60は、DVD−RAMにおける記録情報の記録処理および読取処理の単位であるフレームと、記録情報のエラー符号付加処理およびエラー訂正処理の単位であるクラスタとに基づいて、ディフェクトの程度を判定するのである。
【0100】
具体的に説明すると、ディフェクト判定部60は、1個のフレーム内においてディフェクトが存在する部分が占める割合を検出し、その割合が閾値Mを超えたときに、当該フレームを欠陥フレームと判定する。ディフェクト判定部60は、このような判定処理を1個のクラスタに属するすべてのフレームについて行う。さらに、ディフェクト判定部60は、当該1個のクラスタの中に含まれる欠陥フレームの個数をカウントし、その個数が閾値Nを超えたときに、当該クラスタを欠陥クラスタと判定する。このように、当該1個のクラスタにおけるディフェクトの程度が閾値Mおよび閾値Nとから定まる基準程度を超えたときに、当該クラスタが欠陥クラスタと判定されるのである。
【0101】
ディフェクト判定部60は、このようなフレームおよびクラスタに対する一連のディフェクト判定処理を、記録時には記録情報の記録処理と同時に、読取時には記録情報に読取処理と同時に行う。すなわち、ディフェクト判定部60は、記録処理および読取処理が実行されている間、その処理の対象となる1または複数のクラスタに対して、上述した一連のディフェクト判定処理を行う。
【0102】
ディフェクト判定部60の上述した一連のディフェクト判定処理は、図7に示す具体的な回路によって実現される。
【0103】
図7に示すように、ディフェクト判定部60は、ディフェクトカウンタ71、欠陥フレーム閾値設定部72、欠陥フレーム判定部73、
欠陥フレームカウンタ74、欠陥クラスタ閾値設定部75および欠陥クラスタ判定部76を備えている。
【0104】
ディフェクトカウンタ71は、1個のフレーム内においてディフェクト検出信号DDがローレベルとなっている期間の合計を計測するカウンタである。上述したように、ディフェクト検出信号DDは、DVD−RAM50の記録面上にディフェクトが存在しないときにハイレベルとなり、ディフェクトが存在するときにローレベルとなる。したがって、1個のフレーム内においてディフェクト検出信号DDがローレベルになっている期間の合計と、1個のフレーム全体の期間とを認識することができれば、両者の比に基づいて、1個のフレーム内においてディフェクトが存在する部分が占める割合を知ることができる。ディフェクトカウンタ71は、図7に示すように、ディフェクト検出信号DDとクロック信号とを受け取り、図8に示すように、クロック信号を基準としてディフェクト検出信号DDがローレベルとなっている期間の合計を計測し、その計測結果であるカウンタ値C1を出力する。なお、クロック信号は、ドライブ装置100内に設けられたクロック発振器(図示せず)から供給される。また、ディフェクトカウンタ71はフレームが変わる度に、そのカウンタ値C1をゼロにリセットする。
【0105】
欠陥フレーム閾値設定部72は、閾値Mを記憶し、必要に応じて閾値Mを出力する回路である。
【0106】
欠陥フレーム判定部73は、1個のフレーム内においてディフェクト検出信号DDがローレベルとなっている期間の合計が、閾値Mを超えたか否かを判定する回路である。さらに、欠陥フレーム判定部73は、1個のフレーム内においてディフェクト検出信号DDがローレベルとなっている期間の合計が閾値Mを超えたときに、その旨を示す欠陥フレーム判定信号EDを生成し、これを出力する。すなわち、欠陥フレーム判定部73は、当該1個のフレームが欠陥フレームか否かを判定する機能を実現するものである。より具体的には、欠陥フレーム判定部73は、図7に示すように、カウンタ値C1と閾値Mとを受け取り、両値を相互に比較する。そして、欠陥フレーム判定部73は、図8に示すように、カウンタ値C1が閾値Mを超えたときに、欠陥フレーム判定信号EDをハイレベルにする。一方、欠陥フレーム判定部73は、カウンタ位置C1が閾値Mを超えないときには、欠陥フレーム判定信号EDをローレベルにする。また、欠陥フレーム判定部73は、フレームが変わる度に欠陥フレーム判定信号EDをローレベルにする。
【0107】
欠陥フレームカウンタ74は、1個のクラスタ内における欠陥フレームの個数をカウントするカウンタである。具体的には、欠陥フレームカウンタ74は、図7に示すように、欠陥フレーム判定信号EDを受け取り、欠陥フレーム判定信号EDがローレベルからハイレベルに切り替わった回数をカウントし、そのカウント値C2を出力する。
【0108】
欠陥クラスタ閾値設定部75は、閾値Nを記憶し、必要に応じて閾値Nを出力する回路である。
【0109】
欠陥クラスタ判定部76は、1個のクラスタ内における欠陥フレームの個数が閾値Nを超えたか否かを判定する回路である。そして、欠陥クラスタ判定部76は、1個のクラスタ内における欠陥フレームの個数が閾値Nを超えたときには、その旨を示すディフェクト判定信号FDを生成し、これを出力する。すなわち、欠陥クラスタ判定部76は、当該1個のクラスタが欠陥クラスタか否かを判定する機能を実現するものである。より具体的には、欠陥クラスタ判定部76は、図7に示すように、カウンタ値C2と閾値Nとを受け取り、両値を相互に比較する。そして、欠陥クラスタ判定部76は、図8に示すように、カウンタ位置C2が閾値Nを超えたときに、欠陥クラスタ判定信号FDをハイレベルにする。一方、欠陥クラスタ判定部76は、カウンタ位置C2が閾値Nを超えないときには、欠陥クラスタ判定信号FDをローレベルにする。また、欠陥クラスタ判定部76は、クラスタが変わる度に欠陥クラスタ判定信号FDをローレベルにする。
【0110】
欠陥クラスタ判定信号FDは、欠陥クラスタ判定部76からリスト作成管理部61に出力される。リスト作成管理部61は、ディフェクト判定信号FDがハイレベルになったとき、その時点においてディフェクト検出・判定の対象となっているクラスタの位置情報を取得し、それをディフェクトリストに記録する。すなわち、ディフェクトリストDLには、図9に示すように、欠陥クラスタの位置情報(例えばクラスタの先頭に対応する記録面上の物理アドレス)が記録される。図9に示すディフェクトリストDL中の「xxxx」、「yyyy」などは、例えばクラスタの先頭に対応する記録面上の物理アドレスである。
【0111】
なお、一般に、DVD−RAMの記録面上の物理アドレスは、記録面上に予め形成されたプリピット等に基づいて得ることができる。ドライブ装置100においては、記録処理時および読取処理時において、DVD−RAM50のプリピットを読み取り、CPU62等がそれを認識している。したがって、リスト作成管理部61は、必要に応じてクラスタの位置情報をCPU62等から取得することができる。
【0112】
以下、ドライブ装置100の記録時における全体的な動作について説明する。外部機器からドライブ装置100に供給される記録情報をDVD−RAM50に記録するとき、外部機器から供給された記録情報は、インターフェース55およびバッファ56を介して変調復調部57に供給され、変調復調部57および光ビーム駆動部58により、エラー訂正符号の付加および変調等が行われた後、光ピックアップ52に供給される。これにより記録情報に基づいて変調された光ビームがDVD−RAM50の記録面上に照射され、記録情報に対応するピットが記録面上に形成される。このとき、光ビームの反射光は、光ピックアップ52の受光素子に入力され、RF信号となってRFアンプ53に供給される。そして、RFアンプ53により増幅されたRF信号、およびRFアンプ53により生成されたトラックエラー信号TEは、ディフェクト検出部59に供給される。ディフェクト検出部59およびディフェクト判定部60は、このRF信号およびトラックエラー信号TEに基づいてディフェクト検出・判定を行い、欠陥クラスタを検出し、リスト作成管理部61は欠陥クラスタの位置情報をディフェクトリストDLに記録する。
【0113】
次に、ドライブ装置100の読取時における全体的な動作について説明する。DVD−RAM50に記録された記録情報を読み取り、これを外部機器に出力するとき、DVD−RAM50に記録された記録情報は、光ピックアップ52により読み取られ、RF信号となってRFアンプ53により増幅され、変調復調部57に供給される。さらに、そのRF信号は変調復調部57によって復調され、かつエラー訂正処理が行われた後、バッファ56およびインターフェース55を介して外部機器へ出力される。このとき、RFアンプ53により増幅されたRF信号と、RFアンプ53により生成されたトラックエラー信号TEは、ディフェクト検出部59に供給される。そして、ディフェクト検出部59およびディフェクト判定部60はディフェクト検出・判定を行い、リスト作成管理部61はディフェクトリストDLを作成・更新する。
【0114】
記録時または再生時に作成・更新されたディフェクトリストDLは、記録処理または再生処理の途中または終了後にDVD−RAM50の所定の領域に記録される。DVD−RAM50に記録されたディフェクトリストDLは、次回の記録処理に用いられる。例えば、次回の記録処理において、DVD−RAM50に記録されたディフェクトリストDLが読み取られ、このディフェクトリストDLに記録された欠陥クラスタの位置情報が参照される。そして、欠陥クラスタの位置情報に基づき、欠陥クラスタに対応する記録面上の領域を避けるようにして記録情報の記録が行われる。
【0115】
以上より、ドライブ装置100によれば、ディフェクト検出・判定を復調される前のRF信号およびトラックエラー信号TEに基づいて行う構成としたから、記録情報の読取時だけでなく記録時にもディフェクトリストDLを作成・更新することができる。したがって、ディフェクトリストDLの作成効率を高めることができ、ディフェクトリストDLを利用する機会を増やすことができる。例えば、通常、ディフェクトリストDLは次回の記録処理に用いられるものであるが、これを今回の記録処理の終了直後に用いて、記録状態の確認を行うことが可能となる。より具体的には、まず、記録情報の記録のみを連続的に行い(すなわち記録と照合とを交互に繰り返すといった処理はせずに記録のみを行い)、これによりディフェクトリストDLを作成・更新し、記録が終了した後で、ただ今作成したばかりの最新のディフェクトリストDLを参照しながら、欠陥クラスタに対応する記録面上の領域の記録状態を確認することができる。これにより、記録が失敗している可能性が高い場所のみを効率よく確認することができる。
【0116】
また、ドライブ装置100によれば、ディフェクト検出を、復調前のRF信号およびトラックエラー信号TEに基づいて行う構成としたから、きわめて高精度なディフェクト検出を実現することができる。
【0117】
さらに、ドライブ装置100によれば、このような高精度なディフェクト検出の結果に基づいて、まず1個のフレーム内においてディフェクトが存在する部分の割合を計測することによって欠陥フレームの判定を行い、さらに、1個のクラスタ内における欠陥フレーム内の個数をカウントすることによって欠陥クラスタの判定を行い、欠陥クラスタの位置情報のみをディフェクトリストDLに記録する構成としたから、現実的に情報記録の障害となる可能性の高いディフェクトのみを的確に抽出して、ディフェクトリストDLに収集することができる。例えば、きわめて細かいディフェクトが広範囲に散在している場合には、現実的に情報記録の障害となる可能性は低いので、このようなディフェクトは無視することができる。また、多数の細かいディフェクトが狭い領域に密集している場合には、現実的に情報記録の障害となる可能性が高いので、このようなディフェクトが存在する領域は、欠陥クラスタとしてディフェクトリストDLに記録される。
【0118】
(第2実施例)
図10は本発明の第2実施例に係るDVD−RAMドライブ装置の全体的な構成を示している。
【0119】
図10に示すように、本発明の第2実施例に係るドライブ装置200の構成は、変調復調部71およびリスト作成管理部72を除き、第1実施例に係るドライブ装置100と同じである。
【0120】
変調復調部71は、変調復調部57と同様に、記録時において、記録情報にエラー訂正符号を付加してこれを変調する機能と、読取時において、記録情報に対してエラー訂正を行う機能とを備えている。さらに、本実施例における変調復調部71は、復調されたRF信号に対してエラー訂正を行った結果、エラー訂正が不能であるときには、その旨を実質的に示すエラー訂正不能信号ECを生成し、これをリスト作成管理部61に出力する。
【0121】
リスト作成管理部72は、ディフェクト判定部60から出力されたディフェクト判定信号FDおよび変調復調部71から出力されたエラー訂正不能信号ECに基づいて、ディフェクトリストDLを作成し、または更新する。
【0122】
このように、ドライブ装置200によれば、RF信号およびトラックエラー信号TEに基づくディフェクト検出・判定の結果と、エラー訂正の結果との2つの結果に基づいてディフェクトリストDLの作成・更新を行うので、より高精度な、かつより現実的利用に即したディフェクトリストの作成・更新を実現することができる。
【0123】
なお、上述した実施例では、RF信号とトラックエラー信号TEを用いてディフェクト検出・判定を行う構成としたが、RF信号のみまたはトラックエラー信号TEのみでディフェクト検出・判定を行う構成としてもよい。さらに、フォーカスエラー信号FE、ウォブル周波数信号WFなどの他の制御信号もディフェクト検出・判定に用いることができる。
【0124】
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録装置、情報読取装置、情報記録方法および情報読取方法並びにこれらの機能を実現するコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
【0127】
請求項に記載の発明によれば、各情報に一対一に対応する出力回数情報を当該各情報と共に端末装置に出力し、更に当該端末装置から返還されてきた出力回数情報に基づき、端末装置への出力回数が閾値以上となった情報が、当該出力回数が当該閾値と等しくなった端末装置への出力以後の当該出力において端末装置へ出力されることを禁止するようにサーバプログラムがサーバコンピュータを機能させるので、出力回数が多い情報が端末装置において何度も活用されることを防止することができ、端末装置における情報活用のマンネリ化を防止できる。
【0128】
【0129】
請求項に記載の発明によれば、各情報に一対一に対応する出力回数情報を当該出力の度に増大させると共に、その増大後の出力回数情報情報に基づき、端末装置への出力回数が閾値以上となった情報が、当該出力回数が当該閾値と等しくなった端末装置への出力以後の当該出力において端末装置へ出力されることを禁止するようにサーバプログラムがサーバコンピュータを機能させるので、出力回数が多い情報が端末装置において何度も活用されることを防止することができ、端末装置における情報活用のマンネリ化を防止できる。
【0130】
【0131】
請求項に記載の発明によれば、各情報と共に出力されてきた出力回数情報を増大させた後にサーバ装置に返還するように端末プログラムが端末コンピュータを機能させるので、当該サーバ装置において返還されてきた出力回数情報に基づき、端末装置への出力回数が閾値以上となった情報が、当該出力回数が当該閾値と等しくなった端末装置への出力以後の当該出力において端末装置へ出力されることを禁止することで、出力回数が多い情報が端末装置において何度も活用されることを防止することができ、端末装置における情報活用のマンネリ化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録装置の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報記録装置のディフェクト検出手段の具体的な態様の一例を示すブロック図である。
【図3】図2に示すディフェクト判定手段の具体的な態様の一例を示すブロック図である。
【図4】記録媒体のトラック構造の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の情報読取装置の実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施例に係るDVD−RAMドライブ装置の全体的な構成を示すブロック図である。
【図7】図6中のディフェクト判定部の内部構成を示すブロック図である。
【図8】ディフェクト判定部の動作中に生じる各種信号の波形およびそれらの時間関係を示すタイミングチャートである。
【図9】ディフェクトリストの一例を示す説明図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るDVD−RAMドライブ装置の全体的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…情報記録装置
11…取得手段
12…記録手段
13…制御手段
14、44…ディフェクト検出手段
15…リスト作成手段
21…ディフェクト検出情報生成手段
22…ディフェクト判定手段
31…欠陥ユニット判定手段
32…欠陥ブロック判定手段
40…情報読取装置
41…読取手段
42…復調手段
43…制御手段
44…ディフェクト検出手段
45…リスト作成手段
46…エラー訂正手段
50…DVD−RAM
52…ピックアップ
53…RFアンプ
54…サーボ回路
57…変調復調部
59…ディフェクト検出部
60…ディフェクト判定部
61…リスト作成管理部
71…ディフェクトカウンタ
72…欠陥フレーム閾値設定部
73…欠陥フレーム判定部
74…欠陥フレームカウンタ
75…欠陥クラスタ閾値設定部
76…欠陥クラスタ判定部

Claims (18)

  1. 情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報を記録媒体に記録する記録手段と、
    前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記記録手段の記録動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記記録手段の記録動作を制御する制御手段と、
    前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出手段と
    を備え、
    前記ディフェクト検出手段は、
    前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成手段と、
    前記ディフェクト検出情報生成手段により生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定手段と
    を備え、
    前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、
    前記ディフェクト判定手段は、
    ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定手段と、
    前記欠陥ユニット判定手段による判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定手段と
    を備えることを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記ブロックは、ECC(Error−Correcting Code)ブロックに対応しており、前記ユニットは、フレームに対応していることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
  3. 前記ディフェクト検出手段の検出結果により、前記ディフェクトが存在する場所を示すリストを作成または更新するリスト作成手段を更に備え、
    前記リスト作成手段は、前記記録手段が前記情報を前記記録媒体に記録している間に、前記リストを作成または更新することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
  4. 前記作成または更新されたリストにより示される前記ディフェクトが存在する場所に記録された情報を読み取る読取手段と、
    該読取手段により読み取られた情報を復調する復調手段と、
    該復調手段により復調された情報に対しエラー訂正を行い、エラー訂正不能なときにはその旨を実質的に示すエラー訂正不能情報を出力するエラー訂正手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
  5. 前記制御信号は、前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記記録手段の記録動作をサーボ制御するためのサーボ制御信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報記録装置。
  6. 前記制御信号は、前記記録手段から出力されるRF(Radio Frequency)信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報記録装置。
  7. 前記制御信号は、トラックエラー信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報記録装置。
  8. 記録媒体に記録された情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた情報を復調する復調手段と、
    前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記読取手段の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記読取手段の読取動作を制御する制御手段と、
    前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出手段と
    を備え、
    前記ディフェクト検出手段は、
    前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成手段と、
    前記ディフェクト検出情報生成手段により生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定手段と
    を備え、
    前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、
    前記ディフェクト判定手段は、
    ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定手段と、
    前記欠陥ユニット判定手段による判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定手段と
    を備えることを特徴とする情報読取装置。
  9. 前記ディフェクト検出手段の検出結果により、前記ディフェクトが存在する場所を示すリストを作成または更新するリスト作成手段と、
    前記復調手段により復調された情報に対しエラー訂正を行い、エラー訂正不能なときにはその旨を実質的に示すエラー訂正不能情報を出力するエラー訂正手段
    を更に備え、
    前記リスト作成手段は、前記ディフェクト検出手段による検出結果および前記エラー訂正手段から出力されるエラー訂正不能情報に基づいて前記リストを作成または更新することを特徴とする請求項8に記載の情報読取装置。
  10. 前記リスト作成手段は、前記ディフェクト判定手段の判定結果に基づき、前記ディフェクトの程度が前記基準程度を超えたときに、当該ディフェクトが存在する場所を示す位置情報を前記リストに記録することを特徴とする請求項9に記載の情報読取装置。
  11. 前記リスト作成手段は、前記欠陥ブロックの位置を示す位置情報を前記リストに記録することを特徴とする請求項9又は10に記載の情報読取装置。
  12. 前記制御信号は、前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記読取手段の読取動作をサーボ制御するためのサーボ制御信号であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  13. 前記制御信号は、前記読取手段から出力されるRF(Radio Frequency)信号であることを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  14. 前記制御信号は、トラックエラー信号であることを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  15. コンピュータを請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報記録装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  16. コンピュータを請求項8乃至請求項14のいずれか一項に記載の情報読取装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  17. 情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された情報を記録手段により記録媒体に記録する記録工程と、
    前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記記録手段の記録動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記記録手段と前記記録媒体との間の位置関係を制御する制御工程と、
    前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出工程
    を備え、
    前記ディフェクト検出工程は、
    前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成工程と、
    前記ディフェクト検出情報生成工程において生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定工程と
    を備え、
    前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、
    前記ディフェクト判定工程は、
    ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定工程と、
    前記欠陥ユニット判定工程における判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定工程と
    を備えることを特徴とする情報記録方法。
  18. 記録媒体に記録された情報を読取手段により読み取る読取工程と、
    前記読取工程において読み取られた情報を復調する復調工程と、
    前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係または前記読取手段の読取動作の状態に応じて変化する制御信号に基づいて、前記読取手段と前記記録媒体との間の位置関係を制御する制御工程と、
    前記制御信号に基づいて前記記録媒体のディフェクトを検出するディフェクト検出工程
    を備え、
    前記ディフェクト検出工程は、
    前記制御信号に基づいて、前記ディフェクトの存否を示すディフェクト検出情報を生成するディフェクト検出情報生成工程と、
    前記ディフェクト検出情報生成工程において生成されたディフェクト検出情報に基づいて、前記ディフェクトの程度を認識し、このディフェクトの程度が基準程度を超えたか否かを判定するディフェクト判定工程と
    を備え、
    前記記録媒体の記録面に形成されたトラックを複数のブロックに分割し、前記各ブロックをさらに複数のユニットに分割し、
    前記ディフェクト判定工程は、
    ユニット内において前記ディフェクトが存在する部分が占める割合が第1基準を超えたときに当該ユニットを欠陥ユニットと判定する欠陥ユニット判定工程と、
    前記欠陥ユニット判定工程における判定結果に基づき、ブロック内に存在する欠陥ユニットの個数が第2基準を超えたときに当該ブロックを欠陥ブロックと判定する欠陥ブロック判定工程と
    を備えることを特徴とする情報読取方法。
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