JP4098166B2 - Driving method of throwing ear cutter for pile loom - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、布移動式のパイル用無杼織機に備えられている捨て耳カッターの駆動方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
布移動式のパイル用無杼織機は、織布を移動させることにより織前を移動させ、織前と筬打ち位置に位置する筬とが接触するファーストピック位置（第１の位置）と、ファーストピック位置から織布の巻取方向に離間するルーズピック位置（第２の位置）とに移動させる。
【０００３】
パイル用無杼織機に備えられる捨て耳カッターは、織機のフレームに組み付けられていると共に、織布と反給糸側のキャッチコードとの間に配置されている。
【０００４】
そのような、捨て耳カッターは、全製織期間（非パイル組織製織期間及びパイル組織製織期間）を通じて同一の周期（例えば、２ピック毎に１回）で駆動される。
【０００５】
【解決しようとする課題】
しかし、織機は、パイル組織製織期間においては、織前を所定の移動パターンに基づいてファーストピックの位置とルーズピックの位置とに移動させる。織前がファーストピック位置に位置する時も切断動作が行われ、その場合、緯糸は、織布と共に移動して捨て耳カッターの緯糸切断領域外にあることから、切断されない。このため、織前がファーストピック位置からルーズピック位置に移動した状態においては、捨て耳カッターの緯糸切断領域に位置する緯糸の数が多くなり、緯糸切断領域に位置しているそれらの緯糸を一度に確実に切断することができない、という切断ミスが生じやすく、次回の切断動作では、ますます多くの緯糸が切断されることになり、ますます切断ミスが生じる。また、一度に多くの緯糸を切断するので、捨て耳カッターの刃も早急に摩耗して切断性能が低下し、早期に取り替えを必要とする。
【０００６】
また、一度に多くの緯糸を切断することができる大型の捨て耳カッターを用いることも考えられる。しかし、捨て耳カッターに高速の切断動作をさせると、捨て耳カッターの慣性力が大きくなり、大型の捨て耳カッター駆動装置が必要になる。
【０００７】
本発明の目的は、緯糸の切断ミスの発生を抑えると共に、効率よく捨て耳カッターを駆動することにある。
【０００８】
【解決手段、作用、効果】
本発明に係る、第１及び第２の捨て耳カッターの駆動方法は、織前を、筬打ち位置に位置する筬と接触する第１の位置と、前記第１の位置から織布の巻取方向に離間する第２の位置とに移動させる布移動式のパイル用無杼織機の捨て耳カッターの駆動方法に適用される。
【０００９】
本発明の駆動方法は、パイル組織製織期間のうち、少なくとも定常パイル組織製織期間において、前記織前が前記第２の位置に位置しているときのみに切断動作を行う前記捨て耳カッターを所定の周期で駆動させることを含む。ここで、定常パイル組織製織期間とは、パイル組織製織期間のうち非パイル組織製織期間から切り替わり直後の期間に続く期間である。
【００１０】
本発明の駆動方法は、さらに、パイル組織製織期間のうち、非パイル組織製織期間から切り替わり直後の初期パイル組織製織期間において、前記織前が前記第２の位置に位置しているときに定常パイル組織製織期間よりも短い周期で捨て耳カッターが駆動されることを含む。
【００１１】
本発明によれば、定常パイル組織製織期間に、織前が第２の位置に位置しているときのみに緯糸を切断させるから、捨て耳カッターが駆動されるときは、緯糸が織布と共に巻取方向に移動しており、捨て耳カッターの緯糸切断領域に常に存在する。このため、捨て耳カッターにより緯糸を確実に切断することができる。
【００１２】
本発明によれば、さらに、初期パイル組織製織期間には、非パイル組織製織期間からの移行に伴って多くの緯糸がまとまって捨て耳カッターの切断領域に進出するが、切断周期を短くすることにより、早急に緯糸を切断でき、長期間にわたり未切断緯糸が切断領域にあることによる更なる切断ミスの発生をなくすことができる。
【００１３】
本発明の駆動方法において、非パイル組織製織期間中は、前記パイル組織製織期間とは異なる１緯入れ当たり切断動作回数で前記捨て耳カッターを駆動させてもよい。
【００１４】
本発明の駆動方法においては、前記パイル組織製織期間中の前記捨て耳カッターの切断動作周期が緯糸種に応じて設定され、前記パイル組織製織期間中、前記緯糸種の情報に基づいて前記切断動作周期が変更されてもよい。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本実施例において、「前後方向」とは、経糸の送り出しによる経糸の移動方向をいい、移動方向の上流側を「後」、下流側を「前」とし、「左右方向」とは、緯糸の飛走方向をいう。また、「前方」とは、前後方向において織布が製織され巻き取られていく方向をいい、「後方」とは、前後方向において前方と反対方向をいう。
【００１６】
図１から図５を参照するに、布移動式のパイル用無杼織機１０は、捨て耳カッター１２を、左右方向における織機１０の反給糸側、すなわち、織布１４とキャッチコード１６との間に備えている。
【００１７】
図１及び図２に示すように、織機１０は、複数の綜絖枠（図示せず）を上下方向に移動させることにより、複数の経糸１８及び複数のキャッチコード１６を上下の群に分けて開口を形成し、その開口に緯糸２０を緯入れし、緯入れされた緯糸２０を筬２２により織前２４に筬打ちして織布１４を製織する。
【００１８】
製織された織布１４は、服巻ロールによる送り出し速度にしたがって巻取ビーム（図示せず）に巻き取られる。キャッチコード１６は、経糸１８に対し、緯糸到達側（反緯入れ側）の織り端に位置する。
【００１９】
織機１０は、主軸２６を回転させるための主軸モータ２８と、主軸２６の回転角度θを常時検出するエンコーダ３０と、主軸２６の回転角度θに基づいて主軸モータ２８を制御する主制御装置３２を含む。
【００２０】
エンコーダ３０は、主軸２６の回転角度θを常時検出し、検出された回転角度θをカッター駆動装置３４の駆動制御装置３６及び主制御装置３２に回転角度信号Ｓ１として出力する。
【００２１】
主制御装置３２は、供給される回転角度信号Ｓ１並びに現在の緯糸の種類（緯糸種）及び製織すべき組織に基づいて主軸２６が最適な速度となるように主軸モータ２８を制御するために、回転指令信号Ｓ２を主軸モータ２８に出力すると共に、開口装置、緯入れ装置、経糸送出装置、布移動装置等の他の機械装置に所定の制御信号を出力する。
【００２２】
織機１０は、パイル組織を形成するために、織前２４を、筬打ち時（主軸２６の回転角度θが０°のとき）に筬２２に接触するファーストピック位置（第１の位置）４２と、ファーストピック位置４２から前方に離間するルーズピック位置（第２の位置）４４（図２参照）とに移動させる布移動機構（図示せず）を有している。布移動機構は、主制御装置３２からの制御信号に基づいて制御される。
【００２３】
捨て耳カッター１２は、パイル用無杼織機１０のフレーム３８に組み付けられている捨て耳カッター装置４６に備えられている。また、捨て耳カッター１２は、ルーズピック位置４４に対し前方に配置されている。
【００２４】
捨て耳カッター１２は、固定刃４８と可動刃５０とが鋏状に交差して、緯糸２０を切断する切断領域を固定刃４８及び可動刃５０により形成している。切断領域は、織布１４とキャッチコード１６との間の部分において、１以上の緯糸２０を固定刃４８及び可動刃５０間に受け入れるように、位置されている。
【００２５】
切断領域は、通常開放されており、可動刃５０が捨て耳カッター装置４６に備えられているカッター駆動装置３４のステッピングモータ５４によって所定のタイミングで駆動されることにより、閉じて、切断領域に入り込んでいる１以上の緯糸２０を切断する。
【００２６】
カッター駆動装置３４は、ステッピングモータ５４に加え、設定器５６と駆動制御装置３６とを含む。ステッピングモータ５４は、捨て耳カッター専用のモータである。
【００２７】
設定器５６には、緯糸種毎及びパイル組織と非パイル組織との製織期間毎の捨て耳カッター１２の駆動時期及び周期が予め設定されている。駆動制御装置３６は、後に説明するように、設定器に設定されている駆動時期及び周期を基に、捨て耳カッター１２を駆動させる指令を出力する。
【００２８】
テンプル台５８には、リングテンプル６０とラック６２とが組み付けられている。テンプル台５８は、スライドガイド６４を介して織布１４の移動方向に往復移動可能にフレーム３８に組み付けられている。
【００２９】
リングテンプル６０は、その回転軸線が左右方向に伸びると共に、その先端が織布１４側に向くように、左右方向へ伸びる軸線の周りに回転可能にテンプル台５８に支持されている。
【００３０】
テンプル台５８を前後方向に往復運動させるテンプル駆動装置６６は、サーボモータ６８と、サーボモータ６８の出力軸に組み付けられたピニオンギア７０とを含む。ピニオンギア７０は、テンプル台５８に組み付けられたラック６２と噛合している。
【００３１】
サーボモータ６８は、ピニオンギア７０を回転させて、ラック６２を移動させて、リングテンプル６０を織前２４のファーストピック位置４２とルーズピック位置４４との距離と同じ距離だけ、布移動機構と同期して往復運動させる。
【００３２】
図４及び図５を参照するに、緯糸２０は、非パイル組織用として緯糸Ｃを、パイル組織用として緯糸Ａ及び緯糸Ｂを用いている。この実施形態では、緯糸Ａ，Ｂ，Ｃは、緯糸Ｃが最も太く、次いで緯糸Ｂが太く、そして緯糸Ａが最も細い関係にある。
【００３３】
図４及び図５のいずれにおいても、製織期間（製織パターン）は、パイル組織を形成しない非パイル組織製織期間と、非パイル組織製織期間に続くパイル組織製織期間とに分けられている。
【００３４】
パイル組織製織期間は、さらに、非パイル組織製織期間に続き切り替わり直後の初期パイル組織製織期間と、初期パイル組織製織期間に続く定常パイル組織製織期間とに分けられている。
【００３５】
図４及び図５に示すように、捨て耳カッター１２の動作周期は、緯糸種毎及び製織期間毎に異なる。
【００３６】
いずれの製織期間においても、織機は、以下のように動作する。
【００３７】
緯糸２０は、メインノズル（図示しない）により経糸１８の開口及びキャッチコード１６の開口に緯入れされる。緯入れされた緯糸２０は、筬２２によって織前２４に筬打ちされる。これにより、織布１４が製織される。
【００３８】
緯糸２０の先端は、それが複数のキャッチコード１６の開口内に緯入れされ、キャッチコード１６の開口運動により、キャッチコード１６間に挟持されて保持される。
【００３９】
筬打ちは、緯入れのたびに行われる。しかし、織前は、非パイル組織製織期間においてはファーストピック位置に維持されるが、本実施形態の３ピックパイル組織では、パイル組織製織期間においてはルーズピック位置４４に２回、その後にファーストピック位置４２に１回維持するように前後方向に１回往復移動される。
【００４０】
上記のことから、パイル組織製織期間においては、筬打ちは、ルーズピック位置４４で２回、その後にファーストピック位置４２で１回行われる。
【００４１】
筬打ちされた緯糸２０の先端はキャッチコード１６に保持された状態で、織布１４の移動にともなって捨て耳カッター１２の切断領域に移動される。
【００４２】
捨て耳カッター１２は、ステッピングモータ５４により、次に説明するように、製織期間及び緯糸種に個々に対応する切断パターンで駆動され、一度に１以上の緯糸２０を切断する。
【００４３】
主制御装置３２は、エンコーダ３０からの回転角度信号Ｓ１に基づき、所定の主軸２６の回転角度θで、組織信号Ｓ４と緯糸種の情報としての糸種信号Ｓ３を駆動制御装置３６に出力する。主制御装置３２には、設定器５６から緯糸種と製織期間毎の切断角度信号Ｓ５と周期信号Ｓ６が予め入力されている。主制御装置３２は、入力された糸種信号Ｓ３と組織信号Ｓ４から捨て耳カッター１２の駆動時期と駆動周期を決定し、エンコーダ３０からの回転角度信号Ｓ１に基づき、緯糸種と製織期間に最適の時期と周期で、切断動作信号Ｓ７をステッピングモータ５４に出力する。
【００４４】
本実施形態では、非パイル組織製織期間において、緯糸Ｃに対する捨て耳カッター１２の駆動時期及び駆動周期は、それぞれ、主軸２６の回転角度θが６０°のとき及び主軸２６が３６０°回転する毎（すなわち、主軸２６が１回転する毎）に設定されている。
【００４５】
定常パイル組織製織期間において、捨て耳カッター１２は、織前２４がルーズピック位置４４に位置している時のみに駆動されるように設定される。ファーストピック位置４２に位置している緯糸２０の筬打ちによるパイル形成から次のファーストピック位置４２に位置している緯糸２０の筬打ちによるパイル形成までの１パイル形成期間を単位切断周期として緯糸種毎に切断動作の駆動周期が設定される。
【００４６】
捨て耳カッター１２は、緯糸Ａの単位切断周期（主軸２６が３回転する毎）において１回だけ切断動作が行われる。すなわち、緯糸Ａの単位切断周期において、捨て耳カッター１２の駆動時期は、織前２４が１番目のルーズピック位置４４に位置しているときの筬打ち後の主軸２６の回転角度θが６０°のときのみに設定されている。捨て耳カッター１２の駆動周期は、主軸２６が１０８０°回転する毎（すなわち主軸２６が３回転する毎）と見なすこともできる。
【００４７】
捨て耳カッター１２は、緯糸Ｂの単位切断周期（主軸２６が３回転する毎）において２回の切断動作が行われる。すなわち、緯糸Ｂの単位切断周期において、捨て耳カッター１２の駆動時期は、織前２４が１番目と２番目のルーズピック位置４４に位置しているときの筬打ち後の主軸２６の回転角度θが６０°のときに設定されている。
【００４８】
緯糸Ｂの駆動周期は、主軸２６が３６０°回転する毎（すなわち主軸２６が１回転する毎）と主軸２６が７２０°回転する毎（すなわち主軸２６が２回転する毎）の繰り返しと見なすこともできる。
【００４９】
また初期パイル組織製織期間において、緯糸Ｂの駆動時期は、織前２４が１番目のルーズピック位置４４に位置しているときの筬打ち後の主軸２６の回転角度θが６０°のときから主軸２６が１８０°回転する毎（すなわち、主軸２６の回転角度θが６０°及び２４０°のとき）に設定されており、初期パイル組織製織期間の駆動周期は１８０°と設定されている。換言すると、初期パイル組織製織期間の駆動周期は、定常パイル組織製織期間における駆動周期の１０８０°よりも短く設定されると共に、織前２４がファーストピック位置４２に位置している時も駆動される。
【００５０】
単位切断周期として複数の１パイル形成期間を単位切断周期としてもよい。
【００５１】
例えば、捨て耳カッター１２の切断動作は、１番目の１パイル形成期間では、織前２４が１番目のルーズピック位置４４に位置しているときの筬打ち後の主軸２６の回転角度θが６０°のとき、２番目の１パイル形成期間では、織前２４が２番目のルーズピック位置４４に位置しているときの筬打ち後の主軸２６の回転角度θが６０°のときに行われ、２つの１パイル形成期間を単位切断周期としてもよい。
【００５２】
なお、太い等の切断されにくい緯糸２０を用いる製織期間ほど、切断の周期を短く設定されて、パイル形成期間における切断回数を多くされる。
【００５３】
次に、図３、図４及び図５を参照して、捨て耳カッター１２の動作を説明する。この例においては、非パイル組織製織期間は緯糸Ｃを用い、パイル組織製織期間は緯糸Ａ及び緯糸Ｂを用いる。
【００５４】
先ず、非パイル組織製織期間において、織機１０は、非パイル組織（ボーダ組織）を製織する。この間、織前２４はファーストピック位置４２に維持される。
【００５５】
主制御装置３２は、非パイル組織用の緯糸２０として緯糸Ｃを緯入れノズルから噴射させると共に、非パイル組織の組織信号Ｓ４及び緯糸Ｃの糸種信号Ｓ３を駆動制御装置３６に出力し、さらに制御信号をサーボモータ６８に出力する。
【００５６】
非パイル組織製織期間において、駆動制御装置３６は、組織信号Ｓ４が非パイル組織を表していることから、製織期間を非パイル組織製織期間として扱う。
【００５７】
これにより、サーボモータ６８は、ピニオンギア７０を回転させ、ラック６２及びテンプル台５８を介してリングテンプル６０を、織前２４がファーストピック位置４２になる位置に移動させる。また、リングテンプル６０の移動と同期して図示しない布移動機構により織布１４が移動され、織前２４がファーストピック位置４２に移動される。
【００５８】
非パイル組織製織期間においては、織前２４がファーストピック位置４２に維持された状態で、緯入れのたびに筬打ちが行われる。
【００５９】
捨て耳カッター１２は、主軸２６の回転角度θが６０°のときに毎回駆動されて緯糸２０を切断する。切断周期は、主軸２６の回転角度θが３６０°とパイル組織製織期間における周期よりも短く、これにより、非パイル組織製織期間においては、緯糸２０を確実に切断することができる。
【００６０】
織機１０は、非パイル組織の製織が完了すると、緯糸２０を緯糸Ａとする初期パイル組織を製織する。この初期パイル組織製織期間は、図４に示す例においては、非パイル組織製織期間の終了後から１つのパイルを形成するまでの期間程度（３ピックの期間）とされている。
【００６１】
初期パイル組織製織期間において、主制御装置３２は、パイル組織用の緯糸２０として緯糸Ａを緯入れノズルから噴射させると共に、パイル組織を製織する旨の組織信号Ｓ４及び緯糸Ａの糸種信号Ｓ３を駆動制御装置３６に出力し、さらに制御信号をテンプル駆動装置６６のサーボモータ６８に出力する。
【００６２】
駆動制御装置３６は、組織信号Ｓ４が非パイル組織から定常パイル組織に切り替わったことから、パイル組織の製織の最初の期間（図４に示す例では、１パイル形成期間）を初期パイル組織製織期間として扱う。
【００６３】
サーボモータ６８は、主制御装置３２から供給される制御信号に基づいて、布移動機構による前後方向への織前の移動と同期してテンプル台５８及びリングテンプル６０を移動させる。織前２４は、実施例が３ピックパイル組織であり、１パイル形成期間においてファーストピック位置４２に１回及びルーズピック位置４４に２回維持される。
【００６４】
非パイル組織からパイル組織に移行した初期パイル組織製織期間では、織前２４のルーズピック位置４４への移動に伴って、多数本の緯糸２０が捨て耳カッター１２の緯糸切断領域に進出する。また、一般にパイル組織は、非パイル組織よりも緯糸密度が低く織布１４の１ピック当たりの巻取速度が大きいので、緯糸切断領域には多くの非パイル組織の緯糸２０が進出し、さらに、非パイル組織に用いられる緯糸２０（すなわち緯糸Ｃ）はパイル組織に用いられる緯糸２０（すなわち緯糸Ａ）よりも太くて切断が困難である。
【００６５】
したがって、初期パイル組織製織期間には、切断困難な緯糸２０が多数本、緯糸切断領域に進出し、切断ミスが生じやすい。本実施形態では、初期パイル組織製織期間において、駆動時期を主軸２６の回転角度θが６０°及び２４０°、駆動周期を１８０°と設定することにより、駆動周期を定常パイル組織製織期間におけるよりも短く設定して進出した緯糸２０を早急に切断し、未切断の緯糸２０が、緯糸切断領域に長く留まり長期間にわたって切断ミスの原因となるを防止している。
【００６６】
なお、本実施形態では初期パイル組織製織期間において、織前２４がファーストピック位置４２に位置するときも切断動作が行われ、緯糸２０は緯糸切断領域外に在るため実際には切断されない。しかし、初期パイル組織製織期間は短期間であり、初期パイル組織製織期間の無効な切断動作により、捨て耳カッター１２の有効動作率が低下したり、刃やカッター駆動装置３４の摩耗が増大したりすることがない。
【００６７】
次いで、主制御装置３２は、初期パイル組織製織期間の製織が終了すると、定常パイル組織製織期間の製織に移行する。
【００６８】
定常パイル組織製織期間において、主制御装置３２は、定常パイル組織を製織する旨の組織信号Ｓ４を駆動制御装置３６に出力する。
【００６９】
駆動制御装置３６は、信号Ｓ１，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ５，Ｓ６に基づいて切断動作信号Ｓ７をステッピングモータ５４に出力する。
【００７０】
緯糸Ａを用いる定常パイル組織製織期間においては、３ピック毎に捨て耳カッター１２が駆動されることから、捨て耳カッター１２の切断可能領域に位置する緯糸２０の数が非パイル組織製織期間のときの緯糸２０の数より多い。
【００７１】
駆動制御装置３６は、織前２４がファーストピック位置４２からルーズピック位置４４に移動した直後のクランク角６０°のときに緯糸２０を切断すべく切断動作信号Ｓ７をステッピングモータ５４に出力する。
【００７２】
織前２４がルーズピック位置４４に移動するとき、未切断の３本前後の緯糸２０は、捨て耳カッター１２の切断領域に確実に入り込む。これにより、切断領域に入り込んだ緯糸２０は確実に切断される。
【００７３】
主制御装置３２は、緯糸Ａを用いる定常パイル組織製織期間の製織が終了すると、緯糸Ｂを用いるパイル組織製織の製織に移行する。
【００７４】
駆動制御装置３６は、主制御装置３２からの緯糸Ｂに対応する糸種信号Ｓ３に基づき織前２４がファーストピック位置４２からルーズピック位置４４に移動した直後の主軸２６の回転角度θが６０°のときと次の回転角度θが６０°のときに緯糸２０を切断すべく切断動作信号Ｓ７をステッピングモータ５４に出力する。
【００７５】
これにより、緯糸Ｂは緯糸Ａより太くて切断されにくいが、１パイル形成期間における捨て耳カッター１２の駆動回数が多くなり１回当たりの切断本数が少なくなるから、捨て耳カッター１２の切断領域に入り込んだ緯糸２０は確実に切断される。
【００７６】
以上の捨て耳カッター１２を、ステッピングモータ５４で駆動させる代わりに、他の駆動装置で駆動させてもよい。そのような装置として、流体圧で駆動するもの、ロータリーソレノイド等をあげることができる。
【００７７】
織機１０の主軸２６や他の駆動装置（例、電動筬打ち装置）の回転軸の回転運動を変換する運動変換装置を捨て耳カッター１２の駆動装置として用いてもよい。この場合、最初の実施形態の運動変換装置としては、例えば、織前２４がファーストピック位置４２に位置するときにクラッチ機構により捨て耳カッター１２の切断動作を停止させ、無効な切断動作をなくす装置であってもよい。
【００７８】
テンプル台５８は、サーボモータ６８の駆動力により前後方向に移動されるとして説明したが、主軸モータ２８により駆動される布移動機構に連結して駆動させてもよい。
【００７９】
非パイル組織製織期間中も、パイル組織製織期間と同様に、緯糸種類情報に基づいて切断周期を変更してもよい。例えば、緯糸Ｃから細い緯糸Ｄに替わった場合、切断動作を１回／１ピックから１回／２ピックに変更してもよい。
【００８０】
捨て耳カッター１２の動作周期は、捨て耳カッター１２自体の性能、緯糸２０の切断の容易性、１パイル当たりの緯入れ（ピック）回数等により決定されるから、これらに応じて定まる所定の周期とすればよい。
【００８１】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る捨て耳カッターの第１の実施例を示す概略図である。
【図２】 図１に示す捨て耳カッターの別の状態を示す概略図である。
【図３】 図１に示す捨て耳カッターを備える織機のブロック線図である。
【図４】 図１に示す捨て耳カッターの動作を示すタイミングチャート図である。
【図５】 図１に示す捨て耳カッターの他の動作を示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
Ｓ１ 回転角度信号
Ｓ２ 回転指令信号
Ｓ３ 糸種信号
Ｓ４ 組織信号
Ｓ５ 切断角度信号
Ｓ６ 周期信号
Ｓ７ 切断動作信号
１０ パイル用無杼織機
１２ 捨て耳カッター
１４ 織布
１６ キャッチコード
１８ 経糸
２０ 緯糸
２２ 筬
２４ 織前
２６ 主軸
２８ 主軸モータ
３０ エンコーダ
３２ 主制御装置
３４ カッター駆動装置
３６ 駆動制御装置
３８ フレーム
４２ ファーストピック位置
４４ ルーズピック位置
４６ 捨て耳カッター装置
４８ 固定刃
５０ 可動刃
５４ ステッピングモータ
５６ 設定器
５８ テンプル台
６０ リングテンプル
６２ ラック
６４ スライドガイド
６６ テンプル駆動装置
６８ サーボモータ
７０ ピニオンギア[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for driving a throwing-off cutter provided in a cloth-moving pile unwoven loom.
[0002]
[Prior art]
The cloth moving type pile-less weaving loom moves the weaving cloth by moving the weaving cloth, and the first pick position (first position) where the weaving cloth and the wrinkle positioned at the hammering position are in contact with each other. It is moved from the pick position to a loose pick position (second position) that is separated in the winding direction of the woven fabric.
[0003]
A throw-away-edge cutter provided in a pile loom is installed in a frame of a loom and is disposed between a woven fabric and a catch cord on the non-feed side.
[0004]
Such a discarded ear cutter is driven at the same cycle (for example, once every two picks) throughout the entire weaving period (non-pile texture weaving period and pile texture weaving period).
[0005]
[Problems to be solved]
However, during the pile structure weaving period, the loom moves the pre-weaving to a first pick position and a loose pick position based on a predetermined movement pattern. The cutting operation is also performed when the pre-weaving position is located at the first pick position. In this case, the weft is not cut because it moves with the woven fabric and is outside the weft cutting area of the throwing ear cutter. For this reason, in the state in which the weaving has moved from the first pick position to the loose pick position, the number of wefts located in the weft cutting area of the throwing-off cutter increases, and these wefts located in the weft cutting area are once In the next cutting operation, more and more wefts are cut, and more and more cutting errors occur. In addition, since many wefts are cut at a time, the blades of the abandoned ear cutter are also worn out quickly and the cutting performance deteriorates, requiring early replacement.
[0006]
It is also conceivable to use a large throw-away cutter that can cut many wefts at once. However, if the throwing-ear cutter is made to perform a high-speed cutting operation, the inertial force of the throwing-ear cutter increases, and a large-sized throwing-ear cutter driving device is required.
[0007]
An object of the present invention is to suppress the occurrence of weft cutting mistakes and to efficiently drive a throwing ear cutter.
[0008]
[Solution, action, effect]
According to the present invention, there is provided a driving method of the first and second throwing-edge cutters, a first position where the front of the weave is in contact with the scissors positioned at the striking position, and winding of the woven fabric from the first position. The present invention is applied to a driving method of a throwing ear cutter of a cloth moving type pileless loom for moving to a second position separated in the direction.
[0009]
In the driving method of the present invention, at least a steady pile structure weaving period of the pile structure weaving period, the discard ear cutter that performs a cutting operation only when the pre-weaving is located at the second position is a predetermined amount. Including driving in a cycle. Here, the steady pile structure weaving period is a period following the period immediately after switching from the non-pile structure weaving period in the pile structure weaving period.
[0010]
The driving method of the present invention further provides a steady pile when the pre-weaving is located at the second position in the initial pile structure weaving period immediately after switching from the non-pile structure weaving period in the pile structure weaving period. This includes driving the throwing ear cutter at a cycle shorter than the tissue weaving period.
[0011]
According to the present invention, since the weft is cut only when the pre-weaving is located at the second position during the regular pile structure weaving period, the weft is wound together with the woven fabric when the discard ear cutter is driven. It moves in the take-off direction and is always present in the weft cutting area of the abandoned ear cutter. For this reason, a weft can be cut | disconnected reliably with a discard ear cutter.
[0012]
Further, according to the present invention, in the initial pile structure weaving period, a lot of wefts are gathered together with the transition from the non-pile structure weaving period and advance into the cutting area of the abandoned ear cutter, but the cutting cycle is shortened. Thus, the weft can be cut quickly, and the occurrence of further cutting mistakes due to the uncut weft being in the cutting region for a long period of time can be eliminated.
[0013]
In the driving method of the present invention, during the non-pile structure weaving period, the discard ear cutter may be driven at a different number of cutting operations per weft insertion than the pile structure weaving period.
[0014]
In the driving method of the present invention, a cutting operation period of the discard ear cutter during the pile structure weaving period is set according to a weft type, and the cutting operation is performed based on information of the weft type during the pile structure weaving period. The period may be changed.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In this embodiment, the “front / rear direction” refers to the warp moving direction by sending out the warp, the upstream side of the moving direction is “rear”, the downstream side is “front”, and the “left / right direction” is the weft direction. The direction of flight. “Front” means a direction in which the woven fabric is woven and wound in the front-rear direction, and “rear” means a direction opposite to the front in the front-rear direction.
[0016]
Referring to FIGS. 1 to 5, a cloth-moving pile unwoven weaving machine 10 is configured such that a lapping ear cutter 12 is disposed on the side opposite to the yarn feeding side of the loom 10, that is, between the woven cloth 14 and the catch cord 16. Have in between.
[0017]
As shown in FIGS. 1 and 2, the loom 10 opens a plurality of warps 18 and a plurality of catch cords 16 in an upper and lower group by moving a plurality of reed frames (not shown) in the vertical direction. The weft yarn 20 is inserted into the opening, and the weft yarn 20 is beaten against the front of the weave 24 with a reed 22 to weave the woven fabric 14.
[0018]
The woven fabric 14 woven is wound around a winding beam (not shown) according to the feeding speed by the clothing roll. The catch cord 16 is located at the weaving end on the weft arrival side (counter weft insertion side) with respect to the warp yarn 18.
[0019]
The loom 10 includes a main shaft motor 28 for rotating the main shaft 26, an encoder 30 that constantly detects the rotation angle θ of the main shaft 26, and a main control device 32 that controls the main shaft motor 28 based on the rotation angle θ of the main shaft 26. Including.
[0020]
The encoder 30 constantly detects the rotation angle θ of the main shaft 26, and outputs the detected rotation angle θ to the drive control device 36 and the main control device 32 of the cutter drive device 34 as a rotation angle signal S1.
[0021]
The main control device 32 controls the main shaft motor 28 so that the main shaft 26 has an optimum speed based on the supplied rotation angle signal S1, the current weft type (weft type) and the structure to be woven. The rotation command signal S2 is output to the spindle motor 28, and a predetermined control signal is output to other mechanical devices such as an opening device, a weft insertion device, a warp feeding device, and a cloth moving device.
[0022]
In order to form a pile structure, the loom 10 is configured so that the pre-weaving 24 is brought into contact with the scissors 22 at the time of scissors (when the rotation angle θ of the main shaft 26 is 0 °) 42 and a first pick position (first position) 42 And a cloth moving mechanism (not shown) for moving to a loose pick position (second position) 44 (see FIG. 2) that is spaced forward from the first pick position 42. The cloth moving mechanism is controlled based on a control signal from the main control device 32.
[0023]
The discarded ear cutter 12 is provided in a discarded ear cutter device 46 assembled to the frame 38 of the pileless loom 10. Further, the discard ear cutter 12 is disposed in front of the loose pick position 44.
[0024]
In the abandoned ear cutter 12, the fixed blade 48 and the movable blade 50 intersect with each other in a hook shape, and a cutting region for cutting the weft 20 is formed by the fixed blade 48 and the movable blade 50. The cutting region is positioned so as to receive one or more wefts 20 between the fixed blade 48 and the movable blade 50 in the portion between the woven fabric 14 and the catch cord 16.
[0025]
The cutting area is normally open, and the movable blade 50 is closed at a predetermined timing by the stepping motor 54 of the cutter driving device 34 provided in the throwing-off cutter apparatus 46, and enters the cutting area. One or more weft yarns 20 are cut.
[0026]
The cutter driving device 34 includes a setting device 56 and a drive control device 36 in addition to the stepping motor 54. The stepping motor 54 is a dedicated motor for the throwing ear cutter.
[0027]
In the setting device 56, the driving timing and cycle of the throwing ear cutter 12 are set in advance for each weft type and each weaving period of the pile structure and the non-pile structure. As will be described later, the drive control device 36 outputs a command for driving the throwing edge cutter 12 based on the drive timing and period set in the setting device.
[0028]
A ring temple 60 and a rack 62 are assembled to the temple table 58. The temple table 58 is assembled to the frame 38 via a slide guide 64 so as to be able to reciprocate in the moving direction of the woven fabric 14.
[0029]
The ring temple 60 is supported by the temple base 58 so as to be rotatable around an axis extending in the left-right direction so that a rotation axis thereof extends in the left-right direction and a tip thereof faces the woven fabric 14 side.
[0030]
A temple driving device 66 that reciprocates the temple base 58 in the front-rear direction includes a servo motor 68 and a pinion gear 70 assembled to the output shaft of the servo motor 68. The pinion gear 70 meshes with a rack 62 assembled to the temple table 58.
[0031]
The servo motor 68 rotates the pinion gear 70 to move the rack 62 and synchronizes the ring temple 60 with the cloth moving mechanism by the same distance as the distance between the first pick position 42 and the loose pick position 44 of the weave 24. And reciprocate.
[0032]
4 and 5, the weft 20 uses weft C for non-pile texture and weft A and weft B for pile texture. In this embodiment, the wefts A, B, and C are in a relationship in which the weft C is the thickest, the weft B is then thick, and the weft A is the thinnest.
[0033]
4 and 5, the weaving period (weaving pattern) is divided into a non-pile texture weaving period in which no pile structure is formed and a pile texture weaving period following the non-pile texture weaving period.
[0034]
The pile structure weaving period is further divided into an initial pile structure weaving period immediately after switching after the non-pile structure weaving period and a steady pile structure weaving period following the initial pile structure weaving period.
[0035]
As shown in FIG.4 and FIG.5, the operation | movement period of the discard ear cutter 12 changes for every weft type and every weaving period.
[0036]
In any weaving period, the loom operates as follows.
[0037]
The weft 20 is inserted into the opening of the warp 18 and the opening of the catch cord 16 by a main nozzle (not shown). The wefts 20 inserted into the weft are beaten on the front of the weave 24 by the barb 22. Thereby, the woven fabric 14 is woven.
[0038]
The front ends of the wefts 20 are inserted into the openings of the plurality of catch cords 16 and are held between the catch cords 16 by the opening movement of the catch cords 16.
[0039]
The beating is done at every weft insertion. However, before weaving, the first pick position is maintained in the non-pile weaving period, but in the three-pick weaving period of the present embodiment, the loose pick position 44 is twice in the pile weaving period, and then the first pick is performed. It is reciprocated once in the front-rear direction so as to maintain once at the position 42.
[0040]
From the above, in the pile structure weaving period, hammering is performed twice at the loose pick position 44 and then once at the first pick position 42.
[0041]
The tip of the beaten weft 20 is held by the catch cord 16 and is moved to the cutting area of the throwing edge cutter 12 as the woven fabric 14 moves.
[0042]
As will be described below, the throwing edge cutter 12 is driven in a cutting pattern corresponding to the weaving period and the weft type, as will be described below, and cuts one or more wefts 20 at a time.
[0043]
Based on the rotation angle signal S <b> 1 from the encoder 30, the main control device 32 outputs a tissue signal S <b> 4 and a yarn type signal S <b> 3 as weft type information to the drive control device 36 at a predetermined rotation angle θ of the main shaft 26. The main controller 32 is inputted in advance with a weft type, a cutting angle signal S5 and a periodic signal S6 for each weaving period from the setting device 56. The main control device 32 determines the driving timing and driving cycle of the throwing edge cutter 12 from the input yarn type signal S3 and the texture signal S4, and is optimal for the weft type and the weaving period based on the rotation angle signal S1 from the encoder 30. The cutting operation signal S7 is output to the stepping motor 54 at the time and cycle.
[0044]
In the present embodiment, during the non-pile texture weaving period, the driving timing and the driving cycle of the throwing edge cutter 12 with respect to the weft C are respectively set when the rotation angle θ of the main shaft 26 is 60 ° and when the main shaft 26 rotates 360 ° ( That is, it is set every time the main shaft 26 rotates once.
[0045]
In the steady pile structure weaving period, the discarding ear cutter 12 is set to be driven only when the pre-weaving 24 is located at the loose pick position 44. Weft type with one pile formation period from the pile formation by the beating of the weft 20 located at the first pick position 42 to the pile formation by the beating of the weft 20 located at the next first pick position 42 as a unit cutting cycle The driving cycle of the cutting operation is set every time.
[0046]
The throwing edge cutter 12 performs the cutting operation only once in the unit cutting cycle of the weft A (each time the main shaft 26 rotates three times). That is, in the unit cutting cycle of the weft A, the driving timing of the throwing edge cutter 12 is such that the rotation angle θ of the main shaft 26 after the beating when the front 24 is located at the first loose pick position 44 is 60 °. It is set only when. The driving cycle of the throwing edge cutter 12 can also be regarded as every rotation of the main shaft 26 by 1080 ° (that is, every time the main shaft 26 rotates three times).
[0047]
The discard ear cutter 12 is cut twice in a unit cutting cycle of the weft B (every main shaft 26 rotates three times). That is, in the unit cutting cycle of the weft B, the driving timing of the throwing-off cutter 12 is the rotation angle θ of the main shaft 26 after beating when the front of the weaving 24 is located at the first and second loose pick positions 44. Is set when the angle is 60 °.
[0048]
The driving cycle of the weft B may be regarded as a repetition every time the main shaft 26 rotates 360 ° (that is, every time the main shaft 26 rotates once) and every time the main shaft 26 rotates 720 ° (that is, every time the main shaft 26 rotates twice). it can.
[0049]
In the initial pile structure weaving period, the driving timing of the weft B is from the time when the rotation angle θ of the main shaft 26 after the beating when the front 24 is located at the first loose pick position 44 is 60 °. 26 is set every 180 ° (that is, when the rotation angle θ of the main shaft 26 is 60 ° and 240 °), and the driving cycle of the initial pile structure weaving period is set to 180 °. In other words, the driving cycle of the initial pile structure weaving period is set to be shorter than 1080 ° of the driving period in the steady pile structure weaving period, and is also driven when the pre-weaving 24 is located at the first pick position 42. .
[0050]
A plurality of one pile formation periods may be used as the unit cutting cycle as the unit cutting cycle.
[0051]
For example, in the cutting operation of the throwing edge cutter 12, the rotation angle θ of the main shaft 26 after the hammering when the weaving 24 is located at the first loose pick position 44 is 60 in the first one pile formation period. At the time of °, the second one pile formation period is performed when the rotation angle θ of the main shaft 26 after the beating when the front 24 is located at the second loose pick position 44 is 60 °, Two 1 pile formation periods may be set as a unit cutting cycle.
[0052]
In addition, the weaving period using the wefts 20 that are difficult to cut, such as thick, sets the cutting cycle to be shorter and increases the number of cuttings in the pile forming period.
[0053]
Next, with reference to FIG. 3, FIG. 4 and FIG. In this example, weft C is used during the non-pile texture weaving period, and weft A and weft B are used during the pile texture weaving period.
[0054]
First, in the non-pile texture weaving period, the loom 10 weaves a non-pile texture (border texture). During this time, the pre-weaving 24 is maintained at the first pick position 42.
[0055]
The main control device 32 ejects the weft C from the weft insertion nozzle as the weft 20 for the non-pile structure, and outputs the non-pile texture signal S4 and the yarn type signal S3 of the weft C to the drive control device 36. A control signal is output to the servo motor 68.
[0056]
In the non-pile tissue weaving period, the drive control device 36 treats the weaving period as a non-pile tissue weaving period because the tissue signal S4 represents a non-pile structure.
[0057]
As a result, the servo motor 68 rotates the pinion gear 70 and moves the ring temple 60 to the position where the pre-weaving 24 becomes the first pick position 42 via the rack 62 and the temple base 58. Further, in synchronization with the movement of the ring temple 60, the woven fabric 14 is moved by a cloth moving mechanism (not shown), and the woven fabric 24 is moved to the first pick position 42.
[0058]
In the non-pile texture weaving period, the hammering is performed for each weft insertion in a state where the pre-weaving 24 is maintained at the first pick position 42.
[0059]
The discard ear cutter 12 is driven every time when the rotation angle θ of the main shaft 26 is 60 ° to cut the weft 20. The cutting cycle is shorter than the cycle in the pile structure weaving period when the rotation angle θ of the main shaft 26 is 360 °, and thus the weft 20 can be reliably cut during the non-pile structure weaving period.
[0060]
When the weaving of the non-pile structure is completed, the loom 10 weaves the initial pile structure with the weft 20 as the weft A. In the example shown in FIG. 4, the initial pile structure weaving period is about the period from the end of the non-pile structure weaving period to the formation of one pile (a period of three picks).
[0061]
During the initial pile structure weaving period, the main controller 32 ejects the weft A from the weft insertion nozzle as the weft 20 for the pile structure, and outputs the structure signal S4 and the yarn type signal S3 of the weft A to weave the pile structure. The control signal is output to the drive control device 36, and the control signal is output to the servo motor 68 of the temple drive device 66.
[0062]
Since the tissue signal S4 is switched from the non-pile structure to the steady pile structure, the drive control device 36 sets the initial period of weaving of the pile structure (in the example shown in FIG. 4, one pile forming period) as the initial pile structure weaving period. Treat as.
[0063]
The servo motor 68 moves the temple table 58 and the ring temple 60 in synchronization with the movement of the cloth moving mechanism in the front-rear direction based on the control signal supplied from the main controller 32. The pre-weaving 24 is a three-pick pile structure in the embodiment, and is maintained once at the first pick position 42 and twice at the loose pick position 44 during one pile formation period.
[0064]
In the initial pile structure weaving period in which the transition from the non-pile structure to the pile structure is made, a large number of wefts 20 advance into the weft cutting region of the throwing edge cutter 12 with the movement of the pre-weaving 24 to the loose pick position 44. In general, the pile structure has a lower weft density than the non-pile structure and a higher winding speed per pick of the woven fabric 14, so that a large number of non-pile structure wefts 20 advance into the weft cutting region. The weft 20 (that is, weft C) used for the non-pile structure is thicker than the weft 20 (that is, weft A) used for the pile structure and is difficult to cut.
[0065]
Therefore, during the initial pile structure weaving period, a large number of wefts 20 that are difficult to cut advance into the weft cutting region, and a cutting error tends to occur. In the present embodiment, in the initial pile structure weaving period, the driving period is set to 60 ° and 240 ° as the rotation angle θ of the main shaft 26 and the driving period is set to 180 °, so that the driving period is more than that in the steady pile structure weaving period. The weft 20 that has been set short and advanced is cut quickly, and the uncut weft 20 stays in the weft cutting region for a long period of time, thereby preventing a cutting error from occurring for a long period of time.
[0066]
In the present embodiment, during the initial pile structure weaving period, the cutting operation is performed even when the pre-weaving 24 is located at the first pick position 42, and the weft 20 is outside the weft cutting area and is not actually cut. However, the initial pile structure weaving period is short, and an invalid cutting operation during the initial pile structure weaving period results in a decrease in the effective operation rate of the throwing edge cutter 12 and an increase in wear of the blade and the cutter driving device 34. There is nothing to do.
[0067]
Next, when the weaving in the initial pile structure weaving period is completed, the main control device 32 shifts to weaving in the steady pile structure weaving period.
[0068]
In the steady pile structure weaving period, the main control device 32 outputs a tissue signal S4 indicating that the steady pile structure is woven to the drive control device 36.
[0069]
The drive control device 36 outputs a cutting operation signal S7 to the stepping motor 54 based on the signals S1, S3, S4, S5, and S6.
[0070]
In the steady pile structure weaving period using the weft A, the discard ear cutter 12 is driven every three picks. Therefore, when the number of wefts 20 positioned in the cuttable region of the discard ear cutter 12 is the non-pile structure weaving period. More than the number of wefts 20.
[0071]
The drive control device 36 outputs a cutting operation signal S7 to the stepping motor 54 to cut the weft 20 when the crank angle is 60 ° immediately after the weaving front 24 moves from the first pick position 42 to the loose pick position 44.
[0072]
When the pre-weaving 24 moves to the loose pick position 44, the uncut three weft yarns 20 surely enter the cutting area of the throwing edge cutter 12. Thereby, the weft 20 that has entered the cutting region is reliably cut.
[0073]
When the weaving of the regular pile structure weaving period using the weft A is completed, the main control device 32 shifts to the weaving of the pile structure weaving using the weft B.
[0074]
In the drive control device 36, the rotation angle θ of the main shaft 26 immediately after the weaving 24 moves from the first pick position 42 to the loose pick position 44 based on the yarn type signal S 3 corresponding to the weft B from the main control device 32 is 60 °. When the next rotation angle θ is 60 °, a cutting operation signal S7 is output to the stepping motor 54 to cut the weft 20.
[0075]
As a result, the weft B is thicker than the weft A and is difficult to cut, but the number of times the discard ear cutter 12 is driven during one pile formation period and the number of cuts per one is reduced. The entering weft 20 is surely cut.
[0076]
Instead of being driven by the stepping motor 54, the abandoned ear cutter 12 may be driven by another driving device. Examples of such a device include a device driven by fluid pressure and a rotary solenoid.
[0077]
A motion conversion device that converts the rotational motion of the main shaft 26 of the loom 10 and the rotation shaft of another drive device (eg, an electric hammering device) may be used as the drive device of the throw-away cutter 12. In this case, as the motion converting device of the first embodiment, for example, when the weaving front 24 is located at the first pick position 42, the cutting operation of the throwing-off cutter 12 is stopped by the clutch mechanism and the invalid cutting operation is eliminated. It may be.
[0078]
Although the temple table 58 has been described as being moved in the front-rear direction by the driving force of the servo motor 68, it may be driven by being connected to a cloth moving mechanism driven by the spindle motor 28.
[0079]
During the non-pile structure weaving period, the cutting cycle may be changed based on the weft type information as in the pile structure weaving period. For example, when the weft C is changed to the thin weft D, the cutting operation may be changed from once / 1 pick to once / 2 pick.
[0080]
The operation cycle of the discard ear cutter 12 is determined by the performance of the discard ear cutter 12 itself, the ease of cutting the weft yarn 20, the number of weft insertions (picks) per pile, etc., and a predetermined cycle determined according to these factors. And it is sufficient.
[0081]
The present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a first embodiment of the abandoned ear cutter according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing another state of the abandoned ear cutter shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a block diagram of a loom equipped with the abandoned ear cutter shown in FIG.
4 is a timing chart showing the operation of the abandoned ear cutter shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a timing chart showing another operation of the throwing edge cutter shown in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
S1 Rotation angle signal S2 Rotation command signal S3 Yarn type signal S4 Tissue signal S5 Cutting angle signal S6 Periodic signal S7 Cutting operation signal 10 Pileless weaving machine 12 Ditch ear cutter 14 Woven cloth 16 Catch cord 18 Warp yarn 20 Weft yarn 22 筬 24 Weave Front 26 Main shaft 28 Main shaft motor 30 Encoder 32 Main control device 34 Cutter drive device 36 Drive control device 38 Frame 42 First pick position 44 Loose pick position 46 Disposal ear cutter device 48 Fixed blade 50 Movable blade 54 Stepping motor 56 Setting device 58 Temple stand 60 Ring Temple 62 Rack 64 Slide Guide 66 Temple Drive Device 68 Servo Motor 70 Pinion Gear

Claims (4)

織前を、これが、筬打ち位置に位置する筬と接触する第１の位置と、前記第１の位置から織布の巻取方向に離間する第２の位置とに移動させる布移動式のパイル用無杼織機の捨て耳カッターの駆動方法であって、
パイル組織製織期間のうち、少なくとも定常パイル組織製織期間において、前記織前が前記第２の位置に位置しているときに切断動作を行うべく前記捨て耳カッターを所定の周期で駆動させ、非パイル組織製織期間から切り替わり直後の初期パイル組織製織期間において、前記織前が前記第２の位置に位置しているときに前記所定の周期よりも短い周期で前記捨て耳カッターが駆動されることを含む、パイル用無杼織機の捨て耳カッターの駆動方法。A cloth-moving pile that moves the weaving front to a first position where it comes into contact with the scissors located in the hammering position and to a second position spaced from the first position in the winding direction of the fabric. It is a driving method of a throwing ear cutter of a non-woven loom,
During the pile structure weaving period, at least in the steady pile structure weaving period, when the pre-weaving is located at the second position, the scraping ear cutter is driven at a predetermined cycle to perform a cutting operation, and the non-pile In the initial pile tissue weaving period immediately after switching from the tissue weaving period, when the pre-weaving is located at the second position, the discard ear cutter is driven at a cycle shorter than the predetermined cycle. , Driving method of throwing ear cutter of pile loom for pile. 前記捨て耳カッターを専用のアクチュエータで駆動させる、請求項１に記載の方法。  The method according to claim 1, wherein the throwing edge cutter is driven by a dedicated actuator. 非パイル組織製織期間中は、前記パイル組織製織期間とは異なる１緯入れ当たり切断動作回数で前記捨て耳カッターを駆動させることを含む、請求項１又は２に記載の方法。  3. The method according to claim 1, wherein the non-pile tissue weaving period includes driving the discard ear cutter with a different number of cutting operations per weft insertion than the pile structure weaving period. 前記パイル組織製織期間中の前記捨て耳カッターの切断動作周期が緯糸種に応じて設定され、前記パイル組織製織期間中、前記緯糸種に基づいて切断動作の周期が変更されることを含む、請求項１，２又は３に記載の方法。  The cutting operation cycle of the discard ear cutter during the pile structure weaving period is set according to the weft type, and the cutting operation period is changed based on the weft type during the pile structure weaving period. Item 4. The method according to Item 1, 2 or 3.

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