JP4096497B2 - 色調補正方法および画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、色調補正方法および画像処理装置に関し、さらに詳しくは、カラー複写機、カラー自動現像機、カラープリンタなどの各種カラー画像記録を行う装置でのグレイバランス調整に用いる色調補正方法および画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近は画像出力装置の底辺が広がり、様々な出力方式や用紙サイズに対応した画像出力装置が製品化されるようになった。特に用紙サイズの面では、A0,A1といった大判サイズからA6など通常の銀塩写真サイズに特化したものまで、目的や用途に応じて開発されるようになった。
【0003】
(1)色調補正のためのカラーマトリクスチャートに関しては、特公平6−63844号公報に、濃度変化率を固定にして、一回のみ試行する手法が提案されている。また、特許第2867651号には、色パッチの配列順序を変えて作成した複数枚のカラーマトリクスチャートでプリントムラに対応することが提案されている。
【0004】
(2)画像出力装置でグレイバランス校正もしくは調整といった色調補正を行う場合、グレイや各原色のステップチャートを画像出力装置で出力・印刷し、計測値等でグレイのずれ量を判別し、各種の方法でバランスを校正したり調整するのが一般的である。
【0005】
▲1▼例えば、富士写真フイルム株式会社から市販されている「ピクトログラフィー」(銀塩写真プリンタの商品名)をキャリブレーションする際には、プリント進行方向に平行して2列ずつ各原色(シアンCy、マゼンタMg、イエローYe)の濃度が異なるパッチが配置したものをプリントし、これら計6列のパッチをキャリブレータで計測することによってグレーバランスの調整を行うことができる。なお、このとき使用されるステップチャートの構成は特に定まっておらず、各社独自のチャートを使用しているのが現状である。
【0006】
▲2▼また、特開平11−160152号公報にも記載されているように、カラーマトリクスチャートを測色計で測色し、データを解析してキャリブレーションを行うようにした技術がある。
【0007】
▲3▼なお、特公平6−63844号公報には、基準となるグレイスケールと調色時のプリントとを目測で対比させてキャリブレーションを行う技術も提案されている。
【0008】
(3)また、色調補正に関する画像処理装置として、インクジェットプリンタにおけるノズル位置調整やそれに伴う濃度調整の支援ユーティリティとして、プリンタドライバ上で実現するものや、プリンタドライバ以外の専用の色調補正支援ユーティリティで実現するものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
(1)特公平6−63844号公報で提案されているカラーマトリクスチャートでは、濃度変化率が固定にして、一回のみ試行する手法であるため、色調補正の校正精度が良くない問題があった。また、特許第2867651号に提案されているカラーマトリクスチャートでは、色パッチの配列順序を変えて作成した複数枚のカラーマトリクスチャートを用いるため、面倒であるという問題がある。
【0010】
(2)画像出力装置でグレイバランス校正もしくは調整といった色調補正を行う場合、測色計やスキャナなどの画像計測装置を使用することが前提になっており、システム全体が高価になるという問題を有している。
【0011】
(3)既存の濃度調整の支援ユーティリティでは、目測によるグレイバランス調整を支援するように構成されたものは存在していなかった。
従って本発明では、画像出力機器の初期設定や経時劣化、インクシート、トナー、受像紙の取り替えに伴うグレイバランスのずれを、画像出力機器のユーザーが計測機器や画像入力機器を使用せず簡単な目測によってしかもユーザーの望む精度で調整することが可能な色調補正方法および画像処理装置を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、前記した課題は以下の構成により解決される。
【0017】
(1)請求項1記載の発明は、カラーマトリクスチャート全体に対する各色パッチの濃度の変化を濃度変化率とした場合に、第一原色を縦軸方向に第一濃度変化率で変化させるとともに、第二原色を横軸方向に第二濃度変化率で変化させ、前記第一原色と前記第二原色とを組み合わせて形成される色パッチ画像を前記縦軸方向および前記横軸方向に列設し、あらかじめ記録されている前記縦軸方向および前記横軸方向の座標を用いた演算処理に基づいて前記色パッチ画像を形成し、前記第一濃度変化率および第二濃度変化率から導出される該色パッチ画像の指標を所定の位置に形成して作成する際に、該第一濃度変化率および該第二濃度変化率を任意に設定されたカラースケールと、同一信号値の原色で組み合わせた混色を第三濃度変化率で変化させて形成される色パッチ画像を一方向に列設し、あらかじめ記録されている座標を用いた演算処理に基づいて前記色パッチ画像を形成し、前記第三濃度変化率から導出される該色パッチ画像の指標を所定の位置に形成して作成する際に、前記第三濃度変化率を任意に設定されたグレイスケールと、の2種類のスケールを備えたカラーマトリクスチャートを用いてグレイバランス調整する画像処理装置であって、濃度制御設定値に基づいて前記カラーマトリクスチャートをプリントする制御を行う制御部と、プリントされたカラーマトリクスチャートの相似画像を表示するカラーマトリクスチャート相似画像表示部と、前記カラーマトリクスチャート相似画像表示部における該相似画像内の最も色と濃度が近い色パッチ画像を選択するカラーマトリクスチャート画像選択部と、を備え、前記制御部は、前記カラーマトリクスチャートのプリント後に選択された色パッチ画像に対応する各原色および混色の指標から前記第一濃度変化率,第二濃度変化率及び前記第三濃度変化率を小さく設定してプリンタの濃度制御設定値を算出し、該濃度設定値を適用して次回のカラーマトリクスチャートのプリントを繰り返す、ことを特徴とする画像処理装置である。
【0020】
(2)請求項2記載の発明は、グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャート画像を単数もしくは複数種類使用して画像出力装置のグレイバランスを調整するための画像処理装置であって、カラーマトリクスチャート画像の濃度制御設定値およびその時点におけるカラーマトリクスチャートの総出力枚数のうち少なくとも一方がグレイバランス調整用の表示画面に表示される、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0021】
(3)請求項3記載の発明は、グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャート画像を単数もしくは複数種類使用して画像出力装置のグレイバランスを調整する画像処理装置であって、カラーマトリクスチャート画像のプリント時のシステム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中で少なくとも1つの情報をプリントに付記する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0022】
(4)請求項4記載の発明は、前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、グレイバランス調整作業における総プリント枚数が含まれる、ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置である。
【0023】
(5)請求項5記載の発明は、前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、プリント作成時のプリンタの濃度制御設定値が含まれる、ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置である。
【0024】
(6)請求項6記載の発明は、前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、該カラーマトリクスチャートの種類が含まれる、ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置である。
【0025】
(7)請求項7記載の発明は、データを保持するデータ保持手段を備え、グレイバランス調整を開始する際に、その時点での設定内容を前記データ保持手段に保持する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0026】
(8)請求項8記載の発明は、グレイバランス調整を開始する際に、その時点での設定内容をグレイバランス調整作業時に反映させるかどうかを選択できる機能を有する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0027】
(9)請求項9記載の発明は、グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャートを画像データで保持している画像処理装置であって、グレイバランス調整を開始する際に、少なくとも一枚のグレイバランス調整用のカラーマトリクスチャートを自動的にプリントする機能を持つ、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0028】
(10)請求項10記載の発明は、前記制御部は、初めての使用時、一定期間の不使用の後の使用時、あるいは、メディアを交換した直後の使用時には自動的にグレイバランス調整を開始する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0029】
(11)請求項11記載の発明は、前記カラーマトリクスチャート相似画像表示部は、カラーマトリクスチャートのプリント中に、プリント状況を表示する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1はカラーマトリクスチャートを作成する画像処理装置の構成を示す構成図である。
【0031】
〈画像処理装置の構成〉
10はカラーマトリクスチャートを作成するための階調データが格納されたルックアップテーブル、11はクロックのカウント結果を受けてカラーマトリクスチャートのX軸とY軸の値を出力するデコード用ROM、12はカラーマトリクスチャートのX軸方向のクロックを受けてカウントするX軸カウンタ、13はカラーマトリクスチャートのY軸方向のクロックを受けてカウントするY軸カウンタ、14はデコード用ROM11からの出力と濃度設定部15からの設定値とを切り替えるセレクタ、17は外部からの映像信号(ノーマル動作時)と定数設定部16からの定数(カラーマトリクスチャート作成時)とを切り替えるセレクタ、20はルックアップテーブル10からの階調データに基づいてカラーマトリクスチャートを作成(画像出力)する記録部である。
【0032】
また、30は各部を制御する制御部、40は各種入力がなされる入力部、50は画像表示を行う表示部である。
ここで、ルックアップテーブル10には、各種の濃度変化の濃度に対応するように計算された階調データが記憶されている。すなわち、定数設定によるマトリクスチャートの刻み幅の値に応じて計算された階調データが記憶されている。ここで刻み幅には、画像処理装置の画像処理形態に適応できるもの、例えば、γ関数によるトーンカーブで色バランス調整が可能な場合はγ係数を一定の刻み幅で設定する。または、濃度によりバランス調整する場合は、濃度を一定の刻み幅で設定する。またγか濃度かといった項目やその刻み幅は、カラーチャート作成者が入力部40を通じて任意に設定することが可能である。
【0033】
このルックアップテーブル10に対し、カラーマトリクスチャートの縦軸及び横軸に対応するX軸及びY軸の値によって、デコード用ROM11がセレクタ14を切換えて、濃度設定部15の出力を供給する。
【0034】
これにより出力されるパッチが形成されたカラーマトリクスチャートは、画像処理装置の各原色と混色の色調及び濃度についての出力状態を表している。そこで、このカラーマトリクスチャート1(図2参照)及びグレースケール2(図3参照)を基にして、後述するようにして色調及び濃度の検出が行われる。なお、この画像処理装置では、通常の場合には外部の機器からの映像信号を受けて記録部20からプリント出力する。
【0035】
以下、画像処理装置から出力されるカラーマトリクスチャート1,2,3について説明する。
〈カラーマトリクスチャートの作成〉
ここでは、イエロー(以下、Y)、マゼンタ(以下、M)、シアン(以下、C)の3色のインクを用いるプリンタにおける具体例を説明する。
【0036】
ここでは、YMCの各濃度を異ならせてカラーとするカラーマトリクスチャートの例を図2に示す。図2は、本発明の実施の形態例によって得られたカラーマトリクスチャートを表す正面図である。
【0037】
この図2において、カラーマトリクスチャート1は、記録紙等の記録媒体の上に、Mの濃度を固定にして、Y及びCの濃度がそれぞれγが0.1ピッチで変化する複数のパッチで作成されたものである。すなわち、M=濃度固定、C=濃度変化、Y=濃度変化として、さらに、濃度変化率をγを用いて表し、M=1、CとYの濃度変化率=0.1ピッチとした。なお、実際のYMCによる各パッチの着色は省略してある。また、各パッチが隣合って接触しているとマッハ現象(またはエッジ効果)により目測が不正確となるので、各パッチの周囲の色は、白または黒とするのが好ましい。
【0038】
なお、この図2において、CとYとがγ=1.0に該当する位置のパッチでは、グレイバランスがとれている画像出力装置で出力された場合には、ニュートラルなグレイになっている。
【0039】
なお、以上の図2に示したカラーマトリクスチャートが、第一原色を縦軸方向に第一濃度変化率で変化させるとともに、第二原色を横軸方向に第二濃度変化率で変化させ、前記第一原色と前記第二原色とを組み合わせて形成される色パッチ画像を前記縦軸方向および前記横軸方向に列設し、あらかじめ記録されている前記縦軸方向および前記横軸方向の座標を用いた所定の演算処理に基づいて前記色パッチ画像を形成し、前記第一濃度変化率および第二濃度変化率から導出される該色パッチ画像の指標を所定の位置に形成してカラーマトリクスチャートを作成する際に、該第一濃度変化率および該第二濃度変化率を任意に設定したもの、に相当する。
【0040】
また、YMCの各濃度を等しくしてグレイスケールとしたカラーマトリクスチャートの例を図3に示す。図3は、本発明の実施の形態例によって得られたグレイスケールのカラーマトリクスチャートを表す正面図である。この図3において、カラーマトリクスチャート2は、記録紙等の記録媒体の上に、YおよびMならびにCの濃度がそれぞれγが0.1ピッチで変化する複数のパッチで作成されたものである。すなわち、M=濃度変化、C=濃度変化、Y=濃度変化として、さらに、濃度変化率の指標をγを用いて表し、濃度変化率=0.1ピッチとした。なお、実際のYMCによる各パッチの着色は省略してある。また、各パッチが隣合って接触しているとマッハ現象(またはエッジ効果)により目測が不正確となるので、各パッチの周囲の色は、白または黒とするのが好ましい。
【0041】
なお、この図3において、各パッチは、グレイバランスがとれている画像出力装置で出力された場合には、ニュートラルなグレイになっている。
また、図3のカラーマトリクスチャートが、同一信号値の原色で組み合わせた混色を第三濃度変化率で変化させて形成される色パッチ画像を一方向に列設し、あらかじめ記録されている座標を用いた所定の演算処理に基づいて前記色パッチ画像を形成し、前記第三濃度変化率から導出される該色パッチ画像の指標を所定の位置に形成してカラーマトリクスチャートを作成する際に、前記第三濃度変化率を任意に設定したもの、に相当する。
【0042】
なお、以上の説明において、縦方向と横方向の濃度変化率は等しくてもよいが、異なっていてもよい。また、図2と図3のそれぞれのカラーマトリクスチャートの濃度変化率を同じにしなくてもよい。また、図2では、Mを濃度固定にしたが、他の色を濃度固定にしてもよい。さらに、ここで使用したパッチの指標も一例であり、γではなく写真の濃度などでよく使われる+1などであってもよく、使用するシステム(記録部の構成)に合わせればよい。また、指標の配置位置をパッチの脇にしているが、この限りではない。なお、ここでは、YMCを記録色とした場合であるが、印画紙などにRGB記録色として用いる場合も同様に適用できる。
【0043】
また、図2のカラーマトリクスチャートと図3のカラーマトリクスチャートとを一体化して、図4のようなカラースケールとグレイスケールとを併合したカラーマトリクスチャート3を作成することも可能である。
【0044】
また、図2〜図4のカラーマトリクスチャートにおいて、該カラーマトリクスチャートのいずれかの位置に、複数個の同一色かつ同一濃度のパッチからなるパッチ列が埋め込んでおくことで、画像記録部の記録ムラ等に関する情報を得ることができ、そのカラーマトリクスチャートが校正用のデータとして使用できるかどうかの判別をユーザが目視で行うことができる。
【0045】
〈色調補正:グレイバランス調整▲1▼〉
従来例である特公平6−63844号公報に記載された手法ではカラーマトリクスチャートの濃度変化率が固定されており、調整精度に対するユーザの意見を採り入れることが困難であった。また、プリントドライバやアプリケーションソフトが許容する調整の刻み幅(たとえば、濃度変化率)を考慮してカラーマトリクスチャートを構成すると、色パッチ数が膨大な量になって実用的でない。
【0046】
そのため、本実施の形態例では、刻み幅(たとえば、濃度変化率)を複数段に分けて複数のカラーマトリクスチャートを構成し、刻み幅の荒い(濃度変化率の大きい)カラーマトリクスチャートを用いて始めに粗調整を行い、その後にカラーマトリクスチャートの刻み幅を細かく(濃度変化率を小さく)して微調整を行うことにより、最終的な調整の精度を上げるようにする。
【0047】
このような段階的な色調補正によれば、調整の精度に対するユーザーの判断を取り入れることができる。
このような色調補正は以下のような手順による。
【0048】
(a)リファレンスとなる色パッチ(所定の濃度値を持ったグレイ。調整に用いるグレイスケールを含んだカラーマトリクスチャート(図4参照)をそのまま使用してもいい)を、あらかじめ製品開発者・装置提供者側が作成しておき、ユーザーに渡しておく。
【0049】
(b)ユーザーがグレイバランスの校正を行う際に、その色パッチを参考にする。
(c)調整対象のプリンタなどの装置で、粗めの刻み幅(たとえば、濃度変化率:大)で作成したグレイスケールを含むカラーマトリクスチャート(例えば、図4)を出力し、そのカラーマトリクスチャートの中から、レファレンスの色パッチの色味および濃度に近い色パッチを選択し、そのパッチに対応する指標(濃度の数値)を取得する。
【0050】
(d)次に、さきほど出力したカラーマトリクスチャートよりも刻み幅を細かく(濃度変化率:小)したカラーマトリクスチャートを、さきほどのカラーマトリクスチャートにより得た指標を用いて出力する。
【0051】
(e)以上と同様な作業を、濃度変化率を小さくしつつ繰り返すことによってグレイバランス調整の精度を上げることが可能となる。なお、この繰り返しにおいて、どの段階まで作業を行うかは、ユーザーの判断に任せることができる。
【0052】
〈色調補正:グレイバランス調整▲2▼〉
以下、画像処理装置においてグレイバランス調整の色調補正を行う具体例を説明する。
【0053】
まず、アプリケーションソフトとしての色調補正プログラム、あるいは、プリンタドライバが動作している画像処理装置が、色調補正に関して図5のような画面を表示装置に表示する。一例として図5に示したこの画面では各種の設定をすることができるが、▲1▼部分で「グレイ校正」を選択してクリックすることで、グレイバランス調整が進行する。
【0054】
図5の画面で「グレイ校正」が選択されてクリックされると、画像処理装置は図6の「グレイバランス校正ユーティリティ」の画面を表示する。ここでは、画面全体を図6(a)に示しており、その中の左下部分は表示内容を省略表示している。そして、図6(a)で省略した部分を、図6(b)に拡大表示している。
【0055】
ここでは、実際にプリント出力するカラーマトリクスチャートの元画像を画像縮小して作成、あるいは、予め保持するサムネイル画像データを用いて、図6(b)の表示を行っている(図6(b)▲1▼)。
【0056】
この場合、ユーザーが、実際にプリントしたカラーマトリクスチャートの相似画像(サムネイル画、縮小画像、拡大画像、請求項における「カラーマトリクスチャート相似画像表示部」の表示)内の枠(色パッチ選択枠(図6(b)▲2▼))を移動させることで色パッチを指定するので、ユーザーによるパッチ濃度の指標の読み間違いや登録時のミスなどを防ぐことができる。なお、この図6(b)には、現在プリントしているカラーマトリクスチャートがどのような濃度変化率のレベル(ここでは、粗、中、密)か、カラーマトリクスチャートの総プリント数なども表示されている(図6(b)▲3▼)。そして、色パッチ選択枠で選択された色パッチから、グレイスケール(CMY)とカラースケール(C、M、Y)のパラメータが自動的に求められる(図6(a)▲4▼)。このパラメータは、プリンタドライバやアプリケーションのパラメータ設定部へ自動的に入力される。
【0057】
なお、図2〜図4のカラーマトリクスチャートの指標をユーザが読み取って、キーボードなどの入力装置から入力するシステムの場合には、画像処理装置は図7のような「グレイバランス校正ユーティリティ」の画面を表示する。この場合、パラメータ登録部(図7▲1▼、請求項におけるパラメータ入力部)に、グレイスケール(CMY)とカラースケール(C、M、Y)のパラメータを、カラーマトリクスチャートの指標を読み取ってユーザが入力する。なお、ユーザが数値を入力するかわりに、プルダウンメニューから該当する数値を選択して入力する手法もある。
【0058】
図8は上述した画像処理装置におけるグレイバランス校正ユーティリティの詳細な動作状態を示すフローチャートである。まず、画像処理装置は、「現在の出力トーンカーブを用いてチャートをプリントするか」といった内容のメッセージを画面に表示する(図8S1)。
【0059】
この段階で、ヘルプ画面の表示が要求されれば、所定のヘルプ画面を表示し(図8S2)、ユーザからヘルプを閉じる指示があれば(図8S3)、ヘルプ画面を閉じる(図8S4)。また、このS1の段階で、ユーザからキャンセルの指示があれば、上述した画面を閉じる(図8S5)。
【0060】
また、このS1の段階で、「現在の設定を用いてプリント」が選択されれば、ドライバ「出力トーンカーブ」の設定値((γ:CMY),(γ:C),(γ:M),(γ:Y),)を読み込む(図8S6)。そして、グレイバランス校正ユーティリティの補正パラメータの欄に((γ:CMY),(γ:C),(γ:M),(γ:Y))の値を入力する(図8S7)。
【0061】
また、このS1の段階で、「現在の設定を用いずにプリント」が選択されれば、グレイバランス校正ユーティリティの補正パラメータの欄に((γ:CMY)=1,(γ:C)=1,(γ:M)=1,(γ:Y)=1)の値を入力する(図8S8)。
【0062】
そして、S7またはS8で補正パラメータの入力がなされたら、上述したS1のメッセージを画面からクリアする(図8S9)。さらに、ここで、プリンタドライバ上の現設定(プロファイル、各種パラメータなど)を不揮発性メモリなどに保持する(図8S10)。そして、プリンタドライバのパラメータ設定を“無し”の状態にし、「出力トーンカーブ」に前述した補正パラメータの((γ:CMY),(γ:C),(γ:M),(γ:Y))の値を組み込む(図8S11)。
【0063】
そして、さらに、グレイバランス校正ユーティリティで、チャート選択=中粗調整用、チャート画像表示=粗調整用チャート画像、としておいて、参照用のプリントを用いて最も色と濃度が近いパッチを選択するよう促すメッセージを前述した図6や図7のメッセージ画面に表示する(図8S12)。
【0064】
この時点で、レベル1(濃度変化率のレベル=粗)のカラーマトリクスチャートを画像処理装置がプリントアウトする(図8S13)。
このカラーマトリクスチャートのプリントアウトの後、画像処理装置は、グレイバランス校正ユーティリティで、チャート選択=直前出力よりも一段密なピッチのチャート、チャート画像表示=直前に出力したチャート画像、としておいて、参照用のプリントを用いて最も色と濃度が近いパッチを選択するよう促すメッセージを、メッセージ画面に表示する(図8S14)。
【0065】
ここで、「調整終了」が選択された場合には、調整終了に関するサブルーチンである図9の「PART A」にジャンプする。また、S14で「プリント」が選択された場合には、ユーザによる矩形パッチ位置変更や、次回出力のカラーマトリクスチャートの変更を受け付け(図8S15)、選択されたパッチのγを内部演算により加えたγ値を算出し表示する(図8S16)。ここでユーザからプリントが指示(図8S17)されると、画像処理装置は、現在の設定でチャートをプリントするかを尋ねる画面に表示する(図8S18)。
【0066】
この段階で、ユーザから「OK」の指示があれば、グレイバランス校正ユーティリティのγの値を作用させて、カラーマトリクスチャートをプリントし(図8S19)、S14に戻る。なお、このS18の段階で、ユーザからキャンセルの指示があればS15に戻る。
【0067】
S14に戻り、「調整終了」が選択された場合には、調整終了に関するサブルーチンである図9の「PART A」にジャンプする。また、S14で「プリント」が選択された場合には、上述の手順を繰り返す。
【0068】
グレイバランス校正ユーティリティの終了処理としてのサブルーチンである「PART A」では、画像処理装置は、今回のパラメータを今後用いるかを尋ねるメッセージを画面に表示する(図9S20)。
【0069】
ここで、ユーザより「キャンセル」の入力があれば、S20のメッセージを閉じて(図9S21)、このサブルーチンを終了して、グレイバランス校正ユーティリティの全ての処理を終了する。
【0070】
S20において、ユーザよりYES(設定を用いる)の入力があれば、出力トーンカーブ以外の図8S10で保持した設定を読み戻す。そして、出力トーンカーブの設定は、直前プリント出力時の設定を登録する(図9S22)。
【0071】
また、S20において、ユーザよりNO(設定を用いない)の入力があれば、上述したS20のメッセージを閉じて、調整内容が全て消去される旨を画面に表示する(図9S23)。そして、このS23の段階でNO(キャンセル)の入力があれば、S20に戻る。このS23で「OK」の入力があれば、図8S10で保持した設定を全てプリンタドライバに読み戻す(図9S24)。
【0072】
そして、S22あるいはS24が完了した時点で、“グレイバランス校正ユーティリティ”のダイアログボックスを閉じて、全ての処理を終了する(図9S25)。
【0073】
なお、以上の動作説明において、以下の▲1▼〜▲7▼のようにすることで良好な結果が得られる。
▲1▼グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャート画像を単数もしくは複数種類使用して画像出力装置のグレイバランスを調整する画像処理装置では、カラーマトリクスチャート画像のプリント時のシステム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中で少なくとも1つの情報をプリントに付記することが望ましい。これにより、カラーマトリクスチャートプリント時の設定の情報を付記するようにしているので、プリント時の状況や情報がすぐにわかり、プリントを整理する時に便利になる。
【0074】
▲2▼前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、プリント作成時のプリンタの濃度制御設定値が含まれることが望ましい。これにより、プリンタの設定値を参照することで、そのプリントを再現できるようになる。
【0075】
▲3▼前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、該カラーマトリクスチャートの種類が含まれる、ことが望ましい。これにより、プリントの整理および再現に役立つ。
【0076】
▲4▼グレイバランス調整用のプログラムを起動する際に、その時点でのプリンタおよびプリント機能制御手段の設定内容を制御装置もしくは画像出力装置内データ保持手段に保持することが望ましい。このように、設定内容を保持するようにしているので、グレイバランス調整プログラムを強制終了したり、調整結果を使用拒否した場合に調整前の状態に戻すことができる。
【0077】
▲5▼グレイバランス調整用のプログラムを起動する際に、その時点でのプリンタおよびプリント機能制御手段の設定内容をグレイバランス調整作業時に反映させるかどうかを選択できる機能を有することが望ましい。これにより、プリンタの経時変化などの微調整を行う場合に、比較的短時間でおこなうことができる。
【0078】
▲6▼グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャートを画像データで保持している画像処理装置であって、グレイバランス調整用のプログラムが起動された際に、少なくとも一枚のグレイバランス調整用のカラーマトリクスチャートを自動的にプリントする機能を持つことが望ましい。これにより、ユーザの操作を簡略化できる。
【0079】
▲7▼カラーマトリクスチャートの印刷中に、印刷状況を該カラーマトリクスチャート相似画像表示部に表示する、ことが望ましい。これにより、プリンタドライバや印刷状況を示すユーティリティを表示せずにプリント終了までに必要な時間を予想することができる。
〈その他の実施の形態例〉
初めての使用時、一定期間の不使用の後の使用時、あるいは、メディアを交換した直後の使用時には自動的にグレイバランス調整用のプログラムを起動する制御手段を備えることが望ましい。これにより、グレイバランスが大きくずれていると予想される状況では無条件でグレイバランス補正を行うことにより、ユーザーがいつも安定した出力を得られるような状況を作り出すことができる。
【0080】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0081】
(1)以上の発明では、カラーマトリクスチャートを作成する際に濃度変化率を任意に変えられるため、粗めにマトリクススケールを作成した時はラフな調整、密に作成した時は微調整という様に、使用者の要望と使用目的に応じた粗密のマトリクススケールを有するカラーマトリクスチャートを作成して色調補正することができる。
【0082】
(2)以上の発明では、グレイスケールを有するカラーマトリクスチャートに関して濃度変化率を変えられるため、使用者の要望に応じた粗密のグレイスケールを作成して色調補正をすることができる。
【0083】
(3)以上の発明では、プリンタドライバや各種画像処理アプリケーションでγ係数による階調補正カーブの設定が可能な場合に、この指標をそのまま入力して色調補正することができる。
【0084】
(4)以上の発明では、濃度変化率を任意に変化させたカラースケールとグレイスケールとを有するカラーマトリクスチャートを用いることで、濃度変化率を任意に変化させたカラースケールとグレイスケールを同一プリント面内に配置することで、一枚のプリントで色度と濃度を同時に調整することができ、さらにプリント毎の濃度違いを考慮せずに調整することが可能になる。
【0085】
(5)以上の発明では、ユーザーが目的に応じて調整の度合いを調整することができる。
(6)以上の発明では、ユーザーによるグレイバランス調整を支援することができ、さらにカラーマトリクスチャートの相似画像の中から任意のパッチ画像を選択できるようにすることで、ユーザーがカラーチャート画像のプリントから色パッチに対応する調整用の指標を読みとる時や数値入力のミスが少なくなり、作業効率の向上も見込まれる。
【0086】
(7)以上の発明では、複雑な処理を必要としないため、ユーティリティの構成が簡単となる。
(8)以上の発明では、直前に出力したチャートを参考にして次回出力するチャートを決定しているため、ユーザーの操作負担を軽くすることができる。
【0087】
(9)以上の発明では、カラーマトリクスチャートを画面に表示しているため、カラーマトリクスチャートの種類や総出力枚数を表示しているため、文字情報としてそれらを知ることができる。
【0088】
(10)以上の発明では、カラーマトリクスチャートプリント時の設定の情報を付記するようにしているので、プリント時の状況や情報がすぐにわかり、プリントを整理する時に便利になる。
【0089】
(11)以上の発明では、カラーマトリクスチャートプリント時に付記する設定情報に総プリント枚数を含めているため、履歴がわかりプリントを整理しやすい。
【0090】
(12)以上の発明では、カラーマトリクスチャートプリント時に付記する設定情報にプリンタの濃度制御設定値を含めているため、プリンタの設定値を参照することで、そのプリントを再現できるようになる。
【0091】
(13)以上の発明では、カラーマトリクスチャートプリント時に付記する設定情報にカラーマトリクスチャートの種類の情報を含めているため、プリントの整理および再現に役立つ。
【0092】
(14)以上の発明では、設定内容を保持するようにしているので、グレイバランス調整プログラムを強制終了したり、調整結果を使用拒否した場合に調整前の状態に戻すことができる。
【0093】
(15)以上の発明では、グレイバランス調整用のプログラム起動時に、その時点でのプリンタおよびプリント機能制御手段の設定内容をグレイバランス調整作業時に反映させるかどうかを選択できるため、プリンタの経時変化などの微調整を行う場合に、比較的短時間でおこなうことができる。
【0094】
(16)以上の発明では、グレイバランス調整を開始する際に、少なくとも一枚のグレイバランス調整用のカラーマトリクスチャートを自動的にプリントする機能を持つため、ユーザーの操作を簡略化できる。
【0095】
(17)以上の発明では、初めての使用時、一定期間の不使用の後の使用時、あるいは、メディアを交換した直後の使用時には自動的にグレイバランス調整を開始するため、グレイバランスが大きくずれていると予想される状況では無条件でグレイバランス補正を行うことにより、ユーザーがいつも安定した出力を得られるような状況を作り出すことができる。
【0096】
(18)以上の発明では、カラーマトリクスチャートのプリント中に、プリント状況を該カラーマトリクスチャート相似画像表示部に表示するため、プリンタドライバや印刷状況を示すユーティリティを表示せずにプリント終了までに必要な時間を予想することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例のカラーマトリクスチャートの状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態例のカラーマトリクスチャートの状態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例のカラーマトリクスチャートの状態を示す説明図である。
【図5】本発明の形態例における色調補正の画面の一例の様子を示す説明図である。
【図6】本発明の形態例におけるグレイバランス校正ユーティリティの画面の一例の様子を示す説明図である。
【図7】本発明の形態例におけるグレイバランス校正ユーティリティの画面の他の一例の様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例の処理の様子を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態例の処理の様子を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ルックアップテーブル
11 デコード用ROM
12 X軸カウンタ
13 Y軸カウンタ
14 セレクタ
15 濃度設定部
16 定数設定部
17 セレクタ
20 記録部(プリンタ)
30 制御部
40 入力部
50 表示部
Claims (11)
- カラーマトリクスチャート全体に対する各色パッチの濃度の変化を濃度変化率とした場合に、第一原色を縦軸方向に第一濃度変化率で変化させるとともに、第二原色を横軸方向に第二濃度変化率で変化させ、前記第一原色と前記第二原色とを組み合わせて形成される色パッチ画像を前記縦軸方向および前記横軸方向に列設し、あらかじめ記録されている前記縦軸方向および前記横軸方向の座標を用いた演算処理に基づいて前記色パッチ画像を形成し、前記第一濃度変化率および第二濃度変化率から導出される該色パッチ画像の指標を所定の位置に形成して作成する際に、該第一濃度変化率および該第二濃度変化率を任意に設定されたカラースケールと、同一信号値の原色で組み合わせた混色を第三濃度変化率で変化させて形成される色パッチ画像を一方向に列設し、あらかじめ記録されている座標を用いた演算処理に基づいて前記色パッチ画像を形成し、前記第三濃度変化率から導出される該色パッチ画像の指標を所定の位置に形成して作成する際に、前記第三濃度変化率を任意に設定されたグレイスケールと、の2種類のスケールを備えたカラーマトリクスチャートを用いてグレイバランス調整する画像処理装置であって、
濃度制御設定値に基づいて前記カラーマトリクスチャートをプリントする制御を行う制御部と、
プリントされたカラーマトリクスチャートの相似画像を表示するカラーマトリクスチャート相似画像表示部と、
前記カラーマトリクスチャート相似画像表示部における該相似画像内の最も色と濃度が近い色パッチ画像を選択するカラーマトリクスチャート画像選択部と、を備え、
前記制御部は、前記カラーマトリクスチャートのプリント後に選択された色パッチ画像に対応する各原色および混色の指標から前記第一濃度変化率,第二濃度変化率及び前記第三濃度変化率を小さく設定してプリンタの濃度制御設定値を算出し、該濃度設定値を適用して次回のカラーマトリクスチャートのプリントを繰り返す、
ことを特徴とする画像処理装置。 - グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャート画像を単数もしくは複数種類使用して画像出力装置のグレイバランスを調整するための画像処理装置であって、
カラーマトリクスチャート画像の濃度制御設定値およびその時点におけるカラーマトリクスチャートの総出力枚数のうち少なくとも一方がグレイバランス調整用の表示画面に表示される、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャート画像を単数もしくは複数種類使用して画像出力装置のグレイバランスを調整する画像処理装置であって、
カラーマトリクスチャート画像のプリント時のシステム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中で少なくとも1つの情報をプリントに付記する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、グレイバランス調整作業における総プリント枚数が含まれる、
ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - 前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、プリント作成時のプリンタの濃度制御設定値が含まれる、
ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - 前記システム設定、環境設定および調整作業の状況に関連する情報の中には、該カラーマトリクスチャートの種類が含まれる、
ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - データを保持するデータ保持手段を備え、
グレイバランス調整を開始する際に、その時点での設定内容を前記データ保持手段に保持する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - グレイバランス調整を開始する際に、その時点での設定内容をグレイバランス調整作業時に反映させるかどうかを選択できる機能を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - グレイバランス調整用のカラーマトリクスチャートを画像データで保持している画像処理装置であって、
グレイバランス調整を開始する際に、少なくとも一枚のグレイバランス調整用のカラーマトリクスチャートを自動的にプリントする機能を持つ、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、
初めての使用時、一定期間の不使用の後の使用時、あるいは、メディアを交換した直後の使用時には自動的にグレイバランス調整を開始する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記カラーマトリクスチャート相似画像表示部は、
カラーマトリクスチャートのプリント中に、プリント状況を表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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