JP4096494B2 - 配色支援装置および配色支援方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ、デスクトップ・パブリッシング(DTP:Desk Top Publishing)、ワードプロセッサ、Webドキュメント作成ツールなどの文書作成編集装置や、複写機、Fax上などで文書を編集する文書編集装置における支援ツールに関するものであり、特に、電子的なカラー資料の作成に適した配色支援装置および配色支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ、DTP(Desk Top Publishing)、ワードプロセッサ、Webドキュメント作成ツールなどの文書作成編集装置において、カラーの資料を作成するツール、すなわち配色支援ツールが使用される。
【0003】
図1に、パーソナルコンピュータ等においてカラー資料の作成を行なう配色支援の一般的構成を示す。ディスプレイには、図形、文字等、ユーザが任意のデータを入力可能な編集領域101と、その編集領域101に対して特定の図形を選択して貼り付けたりする場合の図形選択領域102、特定の色を割り付けるためのカラーパレット領域103が表示される。
【0004】
ユーザは、キーボード104、あるいはマウス105を操作することにより、ディスプレイ上の編集領域101に任意の形状を図形選択領域102から選択して貼り付け、さらに任意のカラーをカラーパレット領域103から選択して編集領域の特定図形に任意のカラーを割り当てて着色をすることができる。
【0005】
このような文書編集装置は、昨今さらに機能が充実し、文書の配色やレイアウトなどのデザインに対しても詳細な指示や高度な処理が可能になってきている。簡易製版システムなどのカラー文書作成システムを扱う専門家にとってこのような配色支援機能は扱い易いものではあるが、一般的なパソコンユーザにとってカラー文書の作成における配色は必ずしも容易なものとはなっていない。
【0006】
例えば、グラフの色を順次に色が変化するように割り振る処理において、従来のカラーパレットから、順次、カラーを選択していくという手法によって調和のとれた配色を行なうことは困難である。すなわち、例えばn個の棒グラフが順次、自然にその色が変化するように配色するためにはn個の均等に色が変化するパレットが必要となるが実際には、カラーパレットに準備されている色は限定的なものであり、ユーザの必要とするパターンが揃えられていることは希である。
【0007】
例えば、適切な色で順次色分けされた棒グラフ、あるいは円グラフ等は、視覚的に効果的であることは間違いない。しかしながら、パーソナルコンピュータ、DTP等を使用する一般ユーザにとって、現状の配色パレットを使用した着色手法では、このような品質の高いカラー文書を容易に作成することは難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、文書作成の専門家でない一般のユーザにとっては、どのような配色やレイアウトにしたらよいかというデザインに関する知識が必ずしも十分であるとは言えず、配色処理を行なう際に詳細な配色指示を実行したり、高度な操作や処理を利用することは困難であった。また、たとえ、そのような知識があったとしても、実際上、高度な配色を行なうためには、処理が煩雑になってしまい、利用する上で効率が悪くなってしまっていた。
【0009】
本発明の配色支援装置および配色支援方法は、上記のような従来の配色支援装置、方法の欠点を解決するものである。配色したい文書の複数の要素に対して、明度や彩度を揃えると、配色として調和する。また、色相を揃えると落ち着いた印象を与える。そこで、本発明は、既に配色された文書の複数の要素から、1つの要素を指定して、色相、明度、彩度、またはそれら2つ以上を同時に揃えた複数の色を他の要素の色として生成して各要素に配色することにより、視覚的に調和のとれた配色処理を可能とし、カラー文書の作成に不慣れなユーザであっても容易に調和のとれた視覚的効果の高いカラー文書の作成を可能とする配色支援装置および配色支援方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明の第1の側面は、
各々が任意の色で配色された複数の要素の色を調和のとれた配色に変更する配色支援装置であり、
前記複数の要素から1つの要素を指定要素として指定し、前記指定要素の持つ色に基づいて配色を変更すべき要素を変更要素として前記複数の要素中から選択する要素指定および要素選択手段と、
前記指定要素の属性値としての色情報に基づいて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を変更色として設定する色変更手段であり、前記変更要素に対して既に配色されている色に対応する表色系の少なくとも1つの変数を変更しない非変更変数とし、前記非変更変数以外の変数を前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくした色を前記変更要素に対して割り当てる変更色として設定する色変更手段と、
前記色変更手段において設定された色を前記変更要素に割り当てる色割当手段と、
を有することを特徴とする配色支援装置にある。
【0012】
さらに、本発明の配色支援装置の一実施例において、前記色変更手段は、前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の少なくとも1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくする処理を実行するとともに、前記固定変数および非変更変数以外の少なくとも1つの変数を前記指定要素および変更要素間で均等に変化させて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定する構成を有することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の配色支援装置の一実施例において、前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、前記色変更手段は、前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の色相、明度、彩度の少なくともいずれか1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ色相、明度、彩度と等しくする処理を実行して前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定する構成を有すること特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の配色支援装置の一実施例において、前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、前記色変更手段は、前記表色系の色相、明度、彩度の各変数をCIELAB表色系、またはCIELUV表色系のいずれかに対応する色空間において求める構成を有すること特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の配色支援装置の一実施例において、前記配色支援装置は、さらに、前記変更要素の持つ色情報に対応する表色系の複数の変数のいずれの変数を固定変数として、前記指定要素の持つ色を示す表色系の変数と等しく設定するかを選択する変数選択手段を有することを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の配色支援装置の一実施例において、前記変数選択手段は、前記指定要素と、前記変更要素の属性情報としての要素種類データに基づいて前記固定変数を設定する構成であることを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の配色支援装置の一実施例において、前記指定要素および変更要素の色情報を色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に変換する色情報変換手段を有し、前記色変更手段は、前記色情報変換手段において変換された色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に基づいて、前記変更要素の変更色を設定する構成を有することを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の配色支援装置の一実施例において、前記色変更手段において設定された色の色相、明度、彩度を出力装置に出力可能な表色系の色情報に変換する色情報逆変換手段を有し、前記色割当手段は、前記色情報逆変換手段において生成された色情報に従って前記色変更手段において設定された色の各々を前記変更要素各々に割り当てる構成を有することを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の側面は、
配色支援装置において、各々が任意の色で配色された複数の要素の色を調和のとれた配色に変更する配色支援方法であり、
要素指定手段が、前記複数の要素から1つの要素を指定要素として指定する要素指定ステップと、
要素選択手段が、前記指定要素の持つ色に基づいて配色を変更すべき要素を変更要素として前記複数の要素中から選択する変更要素選択ステップと、
色変更手段が、前記指定要素の属性値としての色情報に基づいて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を変更色として設定する色変更ステップであり、前記変更要素に対して既に配色されている色に対応する表色系の少なくとも1つの変数を変更しない非変更変数とし、前記非変更変数以外の変数を前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくした色を前記変更要素に対して割り当てる変更色として設定する色変更ステップと、
色割当手段が、前記色変更ステップにおいて設定された色を前記変更要素に割り当てる色割当ステップと、
を有することを特徴とする配色支援方法にある。
【0021】
さらに、本発明の配色支援方法の一実施例において、前記色変更ステップは、前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の少なくとも1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくする処理を実行するとともに、前記固定変数および非変更変数以外の少なくとも1つの変数を前記指定要素および変更要素間で均等に変化させて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明の配色支援方法の一実施例において、前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、前記色変更ステップは、前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の色相、明度、彩度の少なくともいずれか1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ色相、明度、彩度と等しくする処理を実行して前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定すること特徴とする。
【0023】
さらに、本発明の配色支援方法の一実施例において、前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、前記色変更ステップは、前記表色系の色相、明度、彩度の各変数をCIELAB表色系、またはCIELUV表色系のいずれかに対応する色空間において求める構成を有すること特徴とする。
【0024】
さらに、本発明の配色支援方法の一実施例において、前記配色支援方法は、さらに、 変数選択手段が、前記変更要素の持つ色情報に対応する表色系の複数の変数のいずれの変数を固定変数として、前記指定要素の持つ色を示す表色系の変数と等しく設定するかを選択する変数選択ステップを有することを特徴とする。
【0025】
さらに、本発明の配色支援方法の一実施例において、前記変数選択ステップは、前記指定要素と、前記変更要素の属性情報としての要素種類データに基づいて前記固定変数を設定することを特徴とする。
【0026】
さらに、本発明の配色支援方法の一実施例において、色情報変換手段が、前記指定要素および変更要素の色情報を色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に変換する色情報変換ステップを有し、前記色変更ステップは、前記色情報変換ステップにおいて変換された色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に基づいて、前記変更要素の変更色を設定することを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明の配色支援方法の一実施例において、色情報逆変換手段が、前記色変更ステップにおいて設定された色の色相、明度、彩度を出力装置に出力可能な表色系の色情報に変換する色情報逆変換ステップを有し、前記色割当ステップは、前記色情報逆変換ステップにおいて生成された色情報に従って前記色変更ステップにおいて設定された色の各々を、前記変更要素各々に割り当てる処理を実行することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の配色支援装置および配色支援方法の詳細について図面を参照しながら説明する。
【0029】
【実施例】
本発明の配色支援装置の構成例を図2に示す。図2に示すように本発明の配色支援装置は、要素指定手段201、変更要素選択手段202、変数選択手段203、色情報変換手段204、色変更手段205、色情報逆変換手段206、色割当手段207によって構成される。
【0030】
要素指定手段201は、ディスプレイに表示され着色済みの要素を指示する手段である。具体的には、その要素の位置をマウス等の入力装置を用いて指示することにより、座標値として入力したり、またはデジタイザなどを利用して座標値を直接入力する等の手段によって構成される。ここで、要素とは、文字、記号、絵、図表、グラフ、イメージ画像などや、それらを構成する線、図形、領域などを示す。
【0031】
図3に要素指定の具体例を示す。図3はディスプレイに表示された棒グラフを示しており、5つの棒がそれぞれ予め配色されている。図では白黒で示されているが、それぞれがカラー値を持つ色に配色されているものとする。これらの5本の棒の配色は、初期的にユーザが例えば配色パレット等を用いた色選択により任意に配色したものであり、視覚的にばらばらな印象を与えるものである。これらの5本の棒グラフの各々の棒、すなわち矩形領域が要素、すなわち配色要素である。ユーザはこれらの配色要素を視覚的に調和のとれた配色に変更しようとする場合、基準となる1つの要素を指定する。図3では、例えばマウスで移動可能なカーソル301によって1つの要素を指示してクリック等の指示入力により、要素302が指定要素として識別される。指定要素302は、既に配色され、システム固有の色パラメータ、例えばCMY(K)、RGB値等を色を示す属性データとして有している。
【0032】
本発明の配色支援装置では、図3に示す他の要素、すなわち、棒グラフ中の左端、および右3本の棒が指定要素302を基準とした色、具体的には後段で説明するが、指定された要素302の持つ色相H・明度V・彩度Cに基づいて調和のとれた色に変更する処理を実行することになる。
【0033】
図2に戻り、本発明の配色支援装置を構成する各手段についての説明を続ける。変更要素選択手段202は、色情報を変更すべき要素を選択する。これは、ユーザが指定しても、システムが選択しても構わない。ユーザが選択する場合、その要素の位置を座標値として入力、またはデジタイザなどを利用して直接入力させる。また、同様に、要素を含む範囲やページで指定しても構わない。システムが選択する場合、文字、記号、絵、図表、グラフ、イメージ画像などの要素の種類に基づき、指定された要素と、同じ種類の要素だけを選択することが考えられる。
【0034】
図4に変更要素選択処理の具体例を示す。図4は、図3と同様の棒グラフの示された描画領域と、その下部に示された配色処理の設定領域とが表示されたディスプレイ画面の例を示したものである。図3で説明したようにすでに指定要素302が指定されており、棒グラフを構成する他の4つの棒を色を変更する要素として選択する。この場合、例えば、それぞれの要素401,402にカーソルを移動させてクリックする等の手法により、要素の位置を座標値として入力、またはデジタイザなどを利用して要素を選択する。
【0035】
変数選択手段203は、変更要素選択手段202の選択した要素について、要素指定手段201から入力された指定要素の持つ色情報、色相H・明度V・彩度Cの、どの変数と略等しくさせるか、あるいはどの変数を変化させるかを選択する。この変数はユーザが指定する構成としたり、システムに固定的な処理、例えば明度V・彩度Cは変化させて、色相Hを一律にする等、固定した変数選択処理を実行する構成としてもよい。
【0036】
さらに、システムが変化変数あるいは固定変数の選択を実行する場合、設定を固定的とする構成に限らず、ユーザが色変更すべき要素として選択した要素の種類に基づいて変化変数あるいは固定変数を選択する処理を実行する構成としてもよい。すなわち、色情報を変更する複数の要素の種類が、指定された要素の種類と異なる場合は、色相を固定変数として設定する等の構成である。
【0037】
具体的には、背景となる矩形領域を示す要素を指定要素として指定し、その矩形領域に描画された文字、模様等の要素を色変更対象の変更要素として選択した場合、色相Hのみを固定変数とする処理を行なう。これは、文字や線に対して適している色の明度、彩度と、領域として適している色の明度、彩度が異なっているために、色相を揃えることによる視覚的効果が高い、すなわち調和のとれた配色となることによる。
【0038】
図4の配色処理画面では、変数指定用のボタン、変数指定ボタン403、すなわちH,V,Cをそれぞれ選択可能なボタンが設定されており、ユーザは、これらの変数指定ボタン403から1つ、または2つを選択して各配色要素間で変更すべき変数を指定することができる。なお、図4では、さらに、変化範囲設定用のインジケータ、変化範囲設定インジケータ404が表示され、ユーザは、変数として設定した色相H・明度V・彩度Cについて、任意の変化範囲を設定することが可能な構成となっている。各設定が完了し、配色実行ボタン405を押下することにより、選択要素の色が調和のとれた色に変更されて表示される。
【0039】
なお、図4に示す配色処理画面は、1つの例であり、様々な構成とすることが可能である。図4では、ボタン403は、各配色要素間で変化する変数、すなわち変化変数を指定する構成としているが、各配色要素で略等しくする固定変数、すなわち選択要素の変数を指定要素の変数に一致させる変数を選択する構成としてもよい。例えば、指定要素の色相Hを、他の選択要素の色相として設定する場合、色相Hを固定変数として設定可能な構成とすることができる。
【0040】
図2に戻って本発明の配色支援装置を構成する各手段について説明を続ける。色情報変換手段204は、要素指定手段201から入力された要素の持つ色情報が、色相H・明度V・彩度Cで表す表色系以外の表色系の変数、例えばCMY(K)やRGB等の色情報である場合に、その変数を色相H・明度V・彩度Cで表す表色系の変数に変換する構成を有する。
【0041】
色情報変換手段204は要素指定手段201から入力される要素の持つCMY(K)やRGB等の色情報を、例えば色情報変換手段202内のルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)、あるいは予め設定された変換処理演算を実行することによって色相H・明度V・彩度Cで表す表色系の変数に変換する。
【0042】
色情報変換手段204は、例えばCIELAB表色系のL*a*b*を要素指定手段201から要素の持つ色情報として入力した場合には、次の式を用いて色相H・明度V・彩度Cで表す表色系の変数に変換する。
【0043】
【数1】
【0044】
色変更手段205は、要素指定手段201によって指定された要素の持つ色、または、色情報変換手段204の変換により生成された色相H・明度V・彩度Cで表す表色系の変数に基づいて、複数、すなわち変更要素選択手段202によって選択された要素数分の色を生成する機能を持つ。
【0045】
具体的には、変更要素選択手段202によって選択された複数の要素の色を表す変数の少なくとも1つを、指定された要素、すなわち、要素指定手段201によって指定された要素の色を表す変数の値と等しく、または略等しくする。既に配色されているN個の要素の色を(H1,V1,C1), (H2,V2,C2),,, (HN,VN,CN)とする。例えば、図3に示す棒グラフにおいて、ユーザにより左から2番目の要素が指定要素として指定され、色相H・明度V・彩度Cの値のうち、明度V、彩度Cを等しくさせる処理を実行する場合には、他の要素、すなわち変更要素選択手段202によって選択された要素のH,V,C値を(H1,V2,C2), (H2,V2,C2),,, (HN,V2,C2)となるように変更する。
【0046】
ユーザにより図3または図4に示す要素302が要素指定手段201によって指定要素として指定され、変数選択手段203によって、色相H・明度V・彩度Cの値のうち色相Hを固定変数とする設定を実行した場合、色変更手段205は、変更要素選択手段202によって選択された複数の要素の色を(H2,V1,C1), (H2,V2,C2),,, (H2,VN,CN)となるように色相Hのみを同一とする変更処理を実行する。HVCとしては、CIELAB表色系やCIELUV表色系の心理メトリック量や、マンセルの表色系などを用いることができる。
【0047】
色情報逆変換手段206は、先に説明した色情報変換手段204の逆の変換処理を行う構成を有する。
【0048】
すなわち、要素指定手段201によって入力された要素の持つ色情報がCMY(K)やRGB等の色情報である場合、色情報変換手段204は、CMY(K)やRGB等の色情報に基づいて色相H・明度V・彩度Cで表す表色系の変数に変換処理を行なっており、この場合、色情報逆変換手段206は、色相H・明度V・彩度Cで表す表色系からCMY(K)やRGB等の色情報に逆変換する。色情報変換手段204が、CIELAB表色系のL*a*b*を色相H・明度V・彩度Cで表す表色系の変数に変換している場合は、色情報逆変換手段206は、色相H・明度V・彩度Cで表す表色系からCIELAB表色系のL*a*b*の色情報に逆変換する。
【0049】
色割当手段207は、生成された複数の色を、色の値として直接配色要素に対して、または予め用意された配色パレットとして割り当てる。色の値として直接配色要素に対して割り当てる処理の場合は、図4に示す配色実行ボタン405を押下することにより、選択要素の色が調和のとれた色に変更されて表示される。
【0050】
配色要素の割当、または配色パレットの割当は、システムが扱う出力形式を自動的に選択しても、利用者が指定する構成としても構わない。色の値として直接割り当てる場合は、生成された複数の色を、色相H・明度V・彩度Cや、CMY(K)、RGBなどの値で出力する。配色パレットとして割り当てる場合は、生成された複数の色で構成される配色パレットを表示する。
【0051】
次に、本発明の配色支援装置および配色支援方法の処理フローについて説明する。図5に本発明の配色支援装置および配色支援方法の処理を説明するフローチャートを示す。
【0052】
図5のフローに従って説明する。図5のステップ501において、要素の指定が要素指定手段201においてなされ、また、変更要素の選択が変更要素選択手段202において実行されたか否かを判定する。それぞれの指定、選択がなされていない場合は、ステップ502において指定および選択を待つ。また、フローには示していないが、変数選択についても、システムの自動設定でない場合は、ユーザによる変数選択手段203からの変数、すなわちHまたはVまたはCのいずれか、または組合せの選択処理を待つ。
【0053】
ステップ503では指定された色の変数を色情報変換手段204において変換する。この変換処理は、上述のように、要素指定手段201から入力される要素の属性としての色情報である、CMY(K)やRGB等の色情報を、例えば色情報変換手段204内のルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)、あるいは予め設定された変換処理演算を実行することによって色相H・明度V・彩度Cで表す表色系の変数に変換する処理である。
【0054】
ステップ504では、要素指定手段201においてなされた指定要素の色に基づいて、変更要素選択手段202の選択した要素の色を色変更手段において変更する。この色変更処理は、前述のように、変更要素選択手段202によって選択された複数の要素の色を表す変数、色相H・明度V・彩度Cの少なくとも1つを、指定された要素、すなわち、要素指定手段201によって指定された要素の色を表す変数、色相H・明度V・彩度Cの値と等しく、または略等しくする処理によって実行される。
【0055】
次に、ステップ505において、色変更手段205において変更された色の色相H、明度V、再度Cをシステムの扱う表色系の変数に変換する。これは先に説明したように、色情報逆変換手段206において実行される処理であり、色相H・明度V・彩度Cで表す表色系からCMY(K)やRGB等の色情報への変換、または、CIELAB表色系のL*a*b*の色情報への変換処理等である。
【0056】
次にステップ506において、変更要素選択手段202の選択した要素のすべてに変更色が割り当てられたか否かを判定し、割り当てが済んでいない場合は、ステップ507において割り当て処理を実行し、すべての要素に対する色の割り当てが終了すると配色処理が終了する。
【0057】
次に、本発明の配色支援装置の具体的な処理について、変数処理の観点からみた処理例について説明する。
【0058】
図6は、異なる色合いで配色した棒グラフ原稿の例を示している。添付図面は白黒表現であるため明確ではないが、グラフ中の各棒は異なる色、例えばオレンジ、ブルー、グリーン等でそれぞれ着色されている。本発明の配色支援装置は、例えば図6に示す任意の棒グラフを要素指定手段201を介して指定し、指定した要素の持つ色を基点として棒グラフの他の要素、すなわち他の棒の部分を調和のとれた色に変更する。
【0059】
本発明の配色支援装置において生成する複数の調和のとれた色とは、具体的には、HVC空間上で色相,明度,彩度のうちどれか1つだけ、あるいはいずれか2つを固定し、他の変数を変化させて得られる複数の色である。
【0060】
色変更処理は、色変更手段205において実行される。すなわち、要素指定手段201により指示された要素の色のRGB色信号を色情報変換手段204において色相(H)信号、明度(V)信号、彩度(C)信号に変換し、色変更手段205が、変換処理によって得られた指示色のHVC信号に基づいて色相軸方向、明度軸方向および彩度軸方向にHVC座標を生成することにより、指定要素の色のHVC信号を基点としてHVC方向に沿った複数の色信号を生成し、HVC信号の色相または彩度または明度のどれか1つまたは2つを同一にし、調和のとれた複数の色を選定して、これを変更要素選択手段の要素に割り当てる色とする。
【0061】
すなわち、HVC空間で均等に複数の色を選択することによって調和のとれた複数の色を選択する。このようにして得られた複数の色に関するHVC信号を、色信号逆変換手段206に出力してRGB色信号に逆変換を実行し、ディスプレイに表示された変更要素に割り当てて表示する。
【0062】
図7は、色変更手段205において実行される指定要素の色に基づく複数の色の生成処理例を示すものである。図7は、明度(V)信号と彩度(C)信号を一定として、色相(H)のみを均等に変化させることで複数の調和色を生成する処理における色のHVC空間上での軌跡を示している。本発明の配色支援装置における色変更手段205は、指定要素の色の持つH,V,Cのいずれかを固定して、いずれかを変更することによって複数の調和色を生成する。図7の例は、明度(V)信号と彩度(C)信号を一定として、色相(H)のみを変化させる処理によって複数の調和色を生成する例である。この場合、色変更手段205は、図7に示す軌跡701に沿って複数の色を設定する。
【0063】
図8、図9は、図6の棒グラフの左から3番目の色、添付図面では灰色に表現されているが、実際は所定の明るさを持ったオレンジ色であるとする。まず、要素指定手段201がディスプレイ上において図6の棒グラフの左から3番目の色(オレンジ色)を持つ要素を指定要素として指定する。
【0064】
オレンジ色を持つ要素を指定すると、前述したように、オレンジ色に対応するRGB信号が図2に示す色情報変換手段204において色相(H)信号、明度(V)信号、彩度(C)信号に変換される。色変更手段205は、このオレンジ色に基づくHVC信号から複数の調和色をHVC空間において生成する。
【0065】
例えば図8,9の例では、色変更手段205は、明度(V)信号、彩度(C)信号を指定要素の属性として持つ色情報であるオレンジ色のV、Cと同一にして、色相(H)信号のみを変化させる処理を実行することにより、複数の調和色のHVC値を決定することができる。なお、図8は、生成される複数の色情報の有するHCV値、図9は、生成される複数の色情報の有するL*a*b*値を示している。
【0066】
このようにして生成された調和のとれた色を図6の各要素に割り当てることで、指定要素以外の要素、すなわち変更要素選択手段202において選択した要素の色が調和のとれた色に変更される。
【0067】
図8,9の例では、図6に示す10個の要素(棒グラフの各棒)の各々について、最初に各要素に設定された色相(H)信号はそのままにして、指定要素の属性として持つ色情報であるオレンジ色のV、Cと同じ、明度(V)信号、彩度(C)信号を選択要素に割り当てる処理を実行したものである。図8,9の処理においても、明度(V)信号、彩度(C)信号がすべての要素において一致するように色変更がなされており、調和のとれた配色が実現されるが、さらに、変数として設定される色相(H)信号を各要素についてほぼ均等に変化させる処理を実行することにより、より一層、調和のとれた配色を実行することができる。
【0068】
このように変化変数を各要素にほぼ均等に変化させる処理の実行例を図10,11に示す。図10,11は、変更要素選択手段202において選択した要素と、要素指定手段201で指定した要素の数の合計10の要素について明度(V)信号、彩度(C)信号を略均一とし、さらに、色相(H)信号を各要素について、ほぼ均等に変化させる処理を実行して、各要素の変更色を設定したものである。
【0069】
例えば図10において、1001が要素指定手段201によって指定された要素の持つ色を示しているとする。この場合、色変更手段205は、所定の変化範囲、例えば図4で示したユーザ設定用のインジケータによって指示された範囲において、色相(H)信号を均等に変化させた10個の色の色情報を設定する。すなわち、図10に示すように点1001を含む10個の色の値が設定される。これらの色情報を持つ色を図6に示す棒グラフの各要素(棒)に割り当てることによって、さらに調和のとれた配色が可能となる。
【0070】
図11は、図10と同様、合計10の要素について明度(V)信号、彩度(C)信号を均一とし、さらに、色相(H)信号を各要素について、均等に変化させる処理を実行した場合に生成される複数の色の有するL*a*b*値を示している。
【0071】
色変更手段205において、各要素に対する変化変数の均等割り付けを実行する場合の各要素に対する変数設定処理の具体例について説明する。
【0072】
要素指定手段201によって指定された要素の持つ色をAとする。色:Aの持つパラメータ、例えば色相H・明度V・彩度Cを、Ha、Va、Caとする。以下、Ha、Va、Caのいずれかの値を示す表記として代表的にXaとして示す。
【0073】
色変更手段205は、要素指定手段201によって指定された要素の属性としての色Aおよび、変数選択手段203で設定された変化変数、例えば色相H・明度V・彩度Cのいずれか1つまたは複数を変数Xとして、N個の配色カラーを生成する。なおここで、Nは、要素指定手段201によって指定された要素と、変更要素選択手段202によって選択された要素の合計数に相当する数である。
【0074】
変化させる変数をXとすると、N個の配色カラー中のi番目の変数Xの値:Xiは次式で求められる。
【0075】
【数2】
【0076】
ただし、上記式において、
Xa:指定された要素の持つ色Aの変数の値、
N:要素数、
d:変数の変化範囲
int( ) :小数点以下を切り捨てる関数
である。
【0077】
色変更手段205は、上記式(数2)に従って指定された要素の色Aを含むN個の配色を行なう。上記式(数2)に従ったN個の配色は、変数として指定された値がN個の要素間で均等に変化することになり、視覚的に良好な配色を得ることが可能となる。
【0078】
なお、上記式(数2)において、変数の変化範囲:dは、予め装置に設定された値を用いることができる。例えば、色相H・明度V・彩度Cの各々を変数として設定可能な構成の場合は、色相H・明度V・彩度Cの各々についてそれぞれ変数の変化範囲として、d(H)、d(V)、d(C)を予め設定しておく。これはディスプレイにおける表示可能な色データに基づいて設定される。
【0079】
あるいは、変数の変化範囲:dは、変更要素選択手段202によって選択された複数の要素数に応じて決定する構成とすることができる。
【0080】
例えば、配色対象の要素数が2つしかない場合、変数の変化範囲を大きくとりすぎると配色される2つの色の差が大きくなってしまい、視覚的に良好とは言えなくなる場合がある。一方、配色要素数Nが例えば10、あるいは20のように多い場合は、変数の変化範囲を大きくとらないと、各要素の色差が小さくなってしまい視覚的に区別がつかなくなる場合がある。
【0081】
このような不具合を防止するため、配色要素数:Nによって、変数の変化範囲:dを変化させる構成とすることにより、さらに良好な配色が可能となる。
【0082】
具体的な構成例としては、例えば、変数の変化範囲:dの最大変化範囲をd(max)としたとき、要素数:Nが10以上の場合に最大変化範囲をd(max)を適用し、要素数:Nが9以下の場合は要素数に応じて変数の変化範囲:dを小さくするように設定する。例えば次式(数3)によって変数の変化範囲:dを定義する。
【0083】
【数3】
【0084】
なお、最大変化範囲であるd(max)は、表示システムにおいて表示可能な色の範囲に応じて設定される。
【0085】
さらに、図4において説明したように、変数の変化範囲:dは、ユーザが任意に指定する構成とすることもできる。例えば、変数の変化範囲:dの設定幅を「min(最小)〜max(最大)」の範囲で任意に設定する構成として、ユーザがディスプレイの表示を観察しながら設定を変更するようにしてもよい。
【0086】
図10,11に示すように、色を決定するパラメータとしての色相H・明度V・彩度Cの値のうち、明度V、彩度Cを固定して、色相Hのみを変化させる場合、色変更手段205は、次のように各要素の変更色を生成する。
【0087】
要素指定手段201によって指定された指定要素の持つ色が色:A(Ha,Va,Ca)である場合、色変更手段205は、N個の配色要素中のi番目の要素の色の表色系パラメータを、(Hi,Va,Ca)として設定する。ここで、Hiは上述の式(数2)の計算によって求められる値である。Va,Caは、要素指定手段201によって指定された要素の持つ色が色:Aの持つ値と同じ値が設定される。
【0088】
次に、色相H・明度V・彩度Cの値のうち色相Hを固定して、明度V、彩度Cを同時に変化させる場合の色変更手段205の処理について説明する。
【0089】
要素指定手段201によって指定された指定要素の持つ色が色:A(Ha,Va,Ca)である場合、色変更手段205は、N個の配色要素中のi番目の要素の色のパラメータを、(Ha,Vi,Ci)として設定する。ここで、ViおよびCiは上述の式(数2)の計算によって求められる値である。Haは、要素指定手段201によって指定された要素の持つ色:Aの持つ値と同じ値が設定される。
【0090】
このように色変更手段205は、要素指定手段201の指定した要素の持つ色に基づいて、1または複数のパラメータを配色要素数に応じて均等に変化させた色を自動生成する。
【0091】
なお、上述の説明においては、HVCとしてCIELAB表色系やCIELUVの心理メトリック量を用い、特にHについては単位としてradを用いたものを想定しているが、マンセルの表色系などを用いても構わない。
【0092】
このように、変化させる変数を配色要素数に応じて均等に変化させることにより、一層、調和のとれた配色処理が可能となる。
【0093】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0094】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の本発明の配色支援装置および配色支援方法によれば、パーソナルコンピュータ、デスクトップ・パブリッシング(DTP:Desk Top Publishing)、ワードプロセッサ、Webドキュメント作成ツールなどの文書作成編集装置や、複写機、Fax上などで文書を編集する文書編集装置においてカラーの資料を作成する場合におけるユーザの負担を軽減し、カラー配色に熟練していないユーザであってもより視覚的効果の高い配色処理が可能となる。
【0095】
さらに、本発明の本発明の配色支援装置および配色支援方法によれば、配色に対する知識を持たないユーザであっても基準となる1つの要素を指定するのみで、適切な配色が自動的に実行可能となり、視覚的効果の高いカラー文書の作成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の配色支援装置としての構成例を示す図である。
【図2】本発明の配色支援装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の配色支援装置の配色処理を適用する棒グラフにおける要素指定の具体例を示す図である。
【図4】本発明の配色支援装置の配色処理を適用する棒グラフにおける変更要素選択処理、および各設定手段の構成例を示す図である。
【図5】本発明の配色支援装置の配色処理フローを示すフローチャート図である。
【図6】本発明の配色支援装置の配色処理を適用する棒グラフの例を示す図である。
【図7】本発明の配色支援装置の処理例として、HVC空間上で色相変化させた場合の色軌跡を示す図である。
【図8】本発明の配色支援装置の処理例として、色相を変化させた例(明度、彩度は一定)を示す図である。
【図9】本発明の配色支援装置の処理例として、色相を変化させた例(明度、彩度は一定)を示す図である。
【図10】本発明の配色支援装置の処理例として、色相を均等に変化させた例(明度、彩度は一定)を示す図である。
【図11】本発明の配色支援装置の処理例として、色相を均等に変化させた例(明度、彩度は一定)を示す図である。
【符号の説明】
201 色指定手段
202 変更要素選択手段
203 変数選択手段
204 色情報変換手段
205 色変更手段
206 色情報逆変換手段
207 色割当手段
301 カーソル
302 指定要素
401,402 変更要素
403 変数指定ボタン
404 変化範囲設定インジケータ
405 配色実行ボタン
Claims (16)
- 各々が任意の色で配色された複数の要素の色を調和のとれた配色に変更する配色支援装置であり、
前記複数の要素から1つの要素を指定要素として指定し、前記指定要素の持つ色に基づいて配色を変更すべき要素を変更要素として前記複数の要素中から選択する要素指定および要素選択手段と、
前記指定要素の属性値としての色情報に基づいて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を変更色として設定する色変更手段であり、前記変更要素に対して既に配色されている色に対応する表色系の少なくとも1つの変数を変更しない非変更変数とし、前記非変更変数以外の変数を前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくした色を前記変更要素に対して割り当てる変更色として設定する色変更手段と、
前記色変更手段において設定された色を前記変更要素に割り当てる色割当手段と、
を有することを特徴とする配色支援装置。 - 前記色変更手段は、
前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の少なくとも1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくする処理を実行するとともに、
前記固定変数および非変更変数以外の少なくとも1つの変数を前記指定要素および変更要素間で均等に変化させて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の配色支援装置。 - 前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、
前記色変更手段は、
前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の色相、明度、彩度の少なくともいずれか1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ色相、明度、彩度と等しくする処理を実行して前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定する構成を有すること特徴とする請求項1または2に記載の配色支援装置。 - 前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、
前記色変更手段は、
前記表色系の色相、明度、彩度の各変数をCIELAB表色系、またはCIELUV表色系のいずれかに対応する色空間において求める構成を有すること特徴とする請求項1または2に記載の配色支援装置。 - 前記配色支援装置は、さらに、
前記変更要素の持つ色情報に対応する表色系の複数の変数のいずれの変数を固定変数として、前記指定要素の持つ色を示す表色系の変数と等しく設定するかを選択する変数選択手段を有することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の配色支援装置。 - 前記変数選択手段は、
前記指定要素と、前記変更要素の属性情報としての要素種類データに基づいて前記固定変数を設定する構成であることを特徴とする請求項5に記載の配色支援装置。 - 前記配色支援装置は、さらに、
前記指定要素および変更要素の色情報を色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に変換する色情報変換手段を有し、
前記色変更手段は、前記色情報変換手段において変換された色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に基づいて、前記変更要素の変更色を設定する構成を有することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の配色支援装置。 - 前記配色支援装置は、さらに、
前記色変更手段において設定された色の色相、明度、彩度を出力装置に出力可能な表色系の色情報に変換する色情報逆変換手段を有し、
前記色割当手段は、前記色情報逆変換手段において生成された色情報に従って前記色変更手段において設定された色の各々を前記変更要素各々に割り当てる構成を有することを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の配色支援装置。 - 配色支援装置において、各々が任意の色で配色された複数の要素の色を調和のとれた配色に変更する配色支援方法であり、
要素指定手段が、前記複数の要素から1つの要素を指定要素として指定する要素指定ステップと、
要素選択手段が、前記指定要素の持つ色に基づいて配色を変更すべき要素を変更要素として前記複数の要素中から選択する変更要素選択ステップと、
色変更手段が、前記指定要素の属性値としての色情報に基づいて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を変更色として設定する色変更ステップであり、前記変更要素に対して既に配色されている色に対応する表色系の少なくとも1つの変数を変更しない非変更変数とし、前記非変更変数以外の変数を前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくした色を前記変更要素に対して割り当てる変更色として設定する色変更ステップと、
色割当手段が、前記色変更ステップにおいて設定された色を前記変更要素に割り当てる色割当ステップと、
を有することを特徴とする配色支援方法。 - 前記色変更ステップは、
前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の少なくとも1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ変数と等しくする処理を実行するとともに、
前記固定変数および非変更変数以外の少なくとも1つの変数を前記指定要素および変更要素間で均等に変化させて、前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定することを特徴とする請求項9に記載の配色支援方法。 - 前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、
前記色変更ステップは、
前記変更要素に対する変更色の色情報に対応する表色系の色相、明度、彩度の少なくともいずれか1つの変数を固定変数として、前記指定要素の属性値としての色情報に対応する表色系の持つ色相、明度、彩度と等しくする処理を実行して前記変更要素に対して割り当てるべき色を設定すること特徴とする請求項9または10に記載の配色支援方法。 - 前記表色系は、色相、明度、彩度の3変数で示される表色系であり、
前記色変更ステップは、
前記表色系の色相、明度、彩度の各変数をCIELAB表色系、またはCIELUV表色系のいずれかに対応する色空間において求める構成を有すること特徴とする請求項9または10に記載の配色支援方法。 - 前記配色支援方法は、さらに、
変数選択手段が、前記変更要素の持つ色情報に対応する表色系の複数の変数のいずれの変数を固定変数として、前記指定要素の持つ色を示す表色系の変数と等しく設定するかを選択する変数選択ステップを有することを特徴とする請求項9乃至12いずれかに記載の配色支援方法。 - 前記変数選択ステップは、
前記指定要素と、前記変更要素の属性情報としての要素種類データに基づいて前記固定変数を設定することを特徴とする請求項13に記載の配色支援方法。 - 前記配色支援方法は、さらに、
色情報変換手段が、前記指定要素および変更要素の色情報を色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に変換する色情報変換ステップを有し、
前記色変更ステップは、前記色情報変換ステップにおいて変換された色相、明度、彩度で表す表色系の色情報に基づいて、前記変更要素の変更色を設定することを特徴とする請求項9乃至14いずれかに記載の配色支援方法。 - 前記配色支援方法は、さらに、
色情報逆変換手段が、前記色変更ステップにおいて設定された色の色相、明度、彩度を出力装置に出力可能な表色系の色情報に変換する色情報逆変換ステップを有し、
前記色割当ステップは、前記色情報逆変換ステップにおいて生成された色情報に従って前記色変更ステップにおいて設定された色の各々を、前記変更要素各々に割り当てる処理を実行することを特徴とする請求項9乃至15いずれかに記載の配色支援方法。
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