JP4090319B2 - 荷姿変換方法および荷姿変換設備 - Google Patents

荷姿変換方法および荷姿変換設備 Download PDF

Info

Publication number
JP4090319B2
JP4090319B2 JP2002284599A JP2002284599A JP4090319B2 JP 4090319 B2 JP4090319 B2 JP 4090319B2 JP 2002284599 A JP2002284599 A JP 2002284599A JP 2002284599 A JP2002284599 A JP 2002284599A JP 4090319 B2 JP4090319 B2 JP 4090319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
case body
case
transport
stacked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002284599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004115258A (ja
Inventor
操 佐藤
一好 大喜多
卓也 権藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2002284599A priority Critical patent/JP4090319B2/ja
Publication of JP2004115258A publication Critical patent/JP2004115258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4090319B2 publication Critical patent/JP4090319B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stacking Of Articles And Auxiliary Devices (AREA)
  • De-Stacking Of Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば食品の生産ラインに直結されて、食品を収納した容器(物品)を積め込んだケース体群を搬送用パレットに段積みして生産ラインで搬送したのち、運搬車両により出荷するに際して運搬用パレットに積みなおしするときなどに採用される荷姿変換方法および荷姿変換設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、物品搬送ライン上の物品を、物品移載手段(ロボット)によってパレット上に複数段に段積みするに、各段において複数個の物品を設定配置パターンに並べている。そして最上段に配置する物品の数が、設定配置パターンに並べるに要する物品数よりも少ない端数の場合には、この端数の物品の重心をパレットの中心位置に近付けた端数用の配置パターンにて、最上段に移載している(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2856269号公報(第1−2頁、図1、図7)
【0004】
【特許文献2】
特開平11−59909号公報(第2頁、図4)
【0005】
【特許文献3】
特許第2765362号公報(第1−2頁、図1、図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記した従来構成によると、物品群が段積みされたパレットは、その1段(各段)の配置数や段数が、たとえば生産設備における生産ラインでの搬送や保管装置での保管に好適な数として形成されており、したがって、保管装置から取り出したのち、そのまま運搬車両に積み込んで出荷したとき、車両走行時に不安定になったり、出荷先でのパレットの取り扱い、たとえば荷捌き作業(フォークリフトによる作業など)や棚設備での保管などに不便が生じたりするなどの問題がある。
【0007】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、搬送用パレットに段積みされているケース体群を、容易にかつ迅速にして運搬用パレットに積みなおしし得る荷姿変換方法を提供することを目的としたものである。
【0008】
また請求項6記載の発明は、搬送用パレットに段積みされているケース体群の段ばらしと、段ばらししたケース体群の運搬用パレットに積みなおしを、容易にかつ迅速にして実現し得る荷姿変換設備を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の荷姿変換方法は、複数個のケース体を並べて配置することを1段として、搬送用パレット上に複数段を段積みした状態で、この搬送用パレットを段ばらし手段に供給し、この段ばらし手段によって搬送用パレット上のケース体群を段ばらししたのち、段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送し、次いで段積み手段によって、搬送用パレットとは異なる数の複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に複数段を段積みしたのち、運搬用パレットを段積み手段から搬出させ、運搬用パレット上に複数段を段積みした際に最上段に端数のケース体が生じたとき、この端数のケース体を矯正手段によってパレット中心側へ移動させたのち、運搬用パレットを段積み手段から搬出させることを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項1の発明によると、搬送用パレットに段積みされているケース体群を段ばらし手段によって段ばらししたのち、搬送用パレットとは異なる数の複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に段積み(積み替え)し得、以て搬送用パレットに段積みされていたケース体群を運搬用パレットに積みなおしし得る。したがって、運搬用パレットを運搬車両に積み込んで出荷したとき、車両走行時に安定姿勢を維持し得るとともに、出荷先での取り扱い、たとえば荷捌き作業や棚設備での保管などを好適に行える。その際に、最上段に段積みされた端数のケース体を、矯正手段により運搬用パレットのパレット中心側へ移動させることによって、出荷時における車両走行時にケース体の安定姿勢をより好適に維持し得る。
【0011】
また本発明の請求項2記載の荷姿変換方法は、複数個のケース体を並べて配置することを1段として、搬送用パレット上に複数段を段積みした状態で、この搬送用パレットを段ばらし手段に供給し、この段ばらし手段によって搬送用パレット上のケース体群を段ばらししたのち、段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送し、次いで段積み手段によってケース体群を、複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に複数段を段積みしたのち、運搬用パレットを段積み手段から搬出させるに際し、搬送用パレットが運搬用に兼用されることを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項2の発明によると、搬送用パレットに段積みされているケース体群を段ばらし手段によって段ばらししたのち、運搬用パレット上に段積み(積み替え)し得、以て搬送用パレットに段積みされていたケース体群を運搬用パレットに積みなおしし得る。これにより、運搬用パレットを運搬車両に積み込んで出荷したとき、車両走行時に安定姿勢を維持し得るとともに、出荷先での取り扱い、たとえば荷捌き作業や棚設備での保管などを好適に行える。その際に、出荷先での取り扱い、たとえば荷捌き作業や棚設備での保管などに不便が生じないときには、搬送用パレットを、そのまま出荷エリアなどに搬送して、この搬送用パレットを運搬用に兼用し得る。
【0013】
そして本発明の請求項3記載の荷姿変換方法は、上記した請求項1記載の構成において、矯正手段においては、端数のケース体の数、ケース体の寸法に基づいてパレット中心側へ移動させることを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項3の発明によると、端数のケース体を、最も好ましい姿勢で運搬用パレットのパレット中心側へ移動させ得る。
さらに本発明の請求項4記載の荷姿変換方法は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送し、この搬送中にケース体内の物品を検査手段により検査し、不良物品を検出したときにケース体単位で主搬送経路から払い出すことを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項4の発明によると、出荷前の物品を検査手段により検査して、不良物品を払い出しし得る。
しかも本発明の請求項5記載の荷姿変換方法は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構成において、段ばらしした所定個数のケース体を主搬送経路上で搬送し、この搬送中にケース体内の物品を検査手段により検査し、不良物品を検出したときにケース体単位で主搬送経路から払い出し、良検出したケース体を主搬送経路上で搬送して、この主搬送経路中のストレージ経路部分でストレージし、主搬送経路から払い出したケース体と同数のケース体を検査手段の上手に補充し、この補充したケース体を検査手段により検査したのち、良検出したケース体をストレージ経路部分のケース体群に合流させて所定個数とし、この所定個数のケース体をストレージ経路部分から搬出して段積み手段へ搬入させることを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項5の発明によると、出荷前の物品を検査手段により検査して、不良物品を払い出しし得るとともに、払い出したケース体と同数のケース体を補充して、段積み手段には常に所定個数のケース体を供給し得る。
【0019】
そして本発明の請求項6記載の荷姿変換設備は、複数個のケース体を並べて配置することを1段として、搬送用パレット上に複数段を段積みした状態で、この搬送用パレットを段ばらし手段に供給する供給手段と、前記段ばらし手段によって搬送用パレット上から段ばらししたケース体を搬送する主搬送経路と、この主搬送経路上のケース体群を、複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に複数段を段積みする段積み手段とからなり、段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送中に、ケース体内の物品を検査する検査手段を設け、不良物品を検出したケース体を主搬送経路から払い出す払い出し手段と、払い出されたケース体を受け入れる回収経路とを設けたことを特徴としたものである。
【0020】
したがって請求項6の発明によると、各手段を作動制御することによって、搬送用パレットに段積みされているケース体群の段ばらしと、段ばらししたケース体群の運搬用パレットに積みなおしを、容易にかつ迅速にして実現し得るとともに、出荷前の物品を検査手段により検査して、不良物品を払い出しし得る。
さらに本発明の請求項7記載の荷姿変換設備は、上記した請求項6記載の構成において、段積み手段によって、運搬用パレット上に複数段を段積みしたときで、最上段に端数のケース体が生じたとき、この端数のケース体をパレット中心側へ移動させる矯正手段を設けたことを特徴としたものである。
【0021】
したがって請求項7の発明によると、矯正手段によって、最上段に段積みされた端数のケース体をパレット中心側へ移動し得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、たとえば食品の生産ラインに直結されて、食品を収納した容器を積め込んだケース体を取り扱う状態として、図に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図4、図10に示すように、建屋1内は、中間床部2により下層階3と上層階4とに区画されている。そして、下層階3から上層階4に亘って自動倉庫(保管装置の一例)10が配設されている。この自動倉庫10は、一対の棚装置11と、この棚装置11の端部に対応して配設された入庫装置18ならびに出庫装置19と、これら入庫装置18ならびに出庫装置19と前記棚装置11の格納空間12との間で、搬送用パレット(後述する。)を受け渡し可能な出し入れ手段14などにより構成されている。
【0025】
すなわち、一対の棚装置11は通路を置いて併設され、この通路内には前記出し入れ手段14が配設されている。この出し入れ手段14は、床側レールや天井側レール(いずれも図示せず。)に支持案内されて通路内の一定経路13上で往復走行可能な走行機体15と、この走行機体15側に案内される昇降台16と、この昇降台16上に配設される出し入れ体17などにより構成されている。そして出し入れ体17は、前記格納空間12や入庫装置18ならびに出庫装置19に作用可能(出し入れ動)に構成されている。前記棚装置11には、搬送用パレットなどを格納可能な格納空間12が上下複数段にかつ左右複数列に形成されている。以上の11〜19などにより自動倉庫10の一例が構成される。
【0026】
前記自動倉庫10では搬送用パレット5が取り扱われる。ここで図13に示すように、搬送用パレット5の長さ5Lと幅5Wは、後述する運搬用パレットよりも長く形成されている。そして搬送用パレット5においては、同一状の平面(パレット上面や各段の上面)に[14個](複数個)のケース体6を並べて配置することを1段として、ケース体6群が[11段](複数段)に段積されている。すなわち搬送用パレット5上には、[14個×11段=154個]のケース体6が段積されている。
【0027】
なおケース体6には、たとえば食品の生産ラインにおいて生産された所定本数の容器(物品の一例)7が積め込まれており、そして生産ライン側の段積み手段20によって、上述したように搬送用パレット5に対して、[14個]を1段として[11段]に段積されて取り扱われる。
【0028】
図2、図3に示すように、前記下層階3内には、前記段積み手段20からの搬送用パレット(実のパレット)5を受け入れる搬出コンベヤ装置21が配設されるとともに、この搬出コンベヤ装置21を介して前記段積み手段20からの搬送用パレット5を受け入れる搬送台車装置(搬送手段の一例)23が設けられている。
【0029】
ここで搬送台車装置23は、無端状の走行経路24上で自動走行可能な自走台車25を有し、この自走台車25には、前記搬出コンベヤ装置21や、前記自動倉庫10における入庫装置18ならびに出庫装置19などとの間で搬送用パレット5を受け渡し可能な受け渡し部26が設けられている。なお受け渡し部26は、コンベヤ形式やフォーク形式などからなる。
【0030】
図1〜図6に示すように、前記下層階3と上層階4とに亘って段ばらし手段30が配設され、この段ばらし手段30に対して、前記出庫装置19に出庫された搬送用パレット5が、前記搬送台車装置23とパレット捌き装置(供給手段の一例)28とを介して供給可能に構成されている。ここでパレット捌き装置28はコンベヤ形式であって、受け入れ側コンベヤ部28Aと、この受け入れ側コンベヤ部28Aに対して直交状の供給側コンベヤ部28Bなどにより構成されている。
【0031】
前記段ばらし手段30は、受け入れた搬送用パレット5上のケース体6群を段ばらしするように構成されている。すなわち段ばらし手段30は、前記供給側コンベヤ部28B上で搬送されてきた搬送用パレット5を昇降させるリフター31と、最上段のケース体6群を把持するクランプ装置35と、最上段のケース体6群を取り出すフォーク装置40と、このフォーク装置40に載置されたケース体6群を横方向へ押し出して中継コンベヤ装置56上へ移送する押し出し装置47などにより構成されている。
【0032】
前記リフター31は、マスト32に昇降自在に設けられたキャレッジ33と、このキャレッジ33を昇降させる昇降駆動装置34などにより構成されている。また、前記クランプ装置35は、リフター31の上方に設けられており、以下のように構成されている。すなわちクランプ装置35は、最上段のケース体6群を左右方向から挟んで把持する左右一対の第1把持部材36a,36bと、最上段のケース体6群を前後方向から挟んで把持する前後一対の第2把持部材37a,37bとを有している。
【0033】
前記第1把持部材36a,36bはそれぞれ、架台フレーム38に設けられた一対の第1シリンダ装置(図示せず。)によって、左右経路に沿って互いに接近離間するように構成されている。同様に、前記第2把持部材37a,37bはそれぞれ、架台フレーム38に設けられた一対の第2シリンダ装置(図示せず。)によって、前後経路に沿って互いに接近離間するように構成されている。このうち、一方の第1把持部材36aは、左右経路に沿って移動自在な横行フレームに昇降駆動装置(いずれも図示せず。)を介して昇降自在に設けられている。
【0034】
前記フォーク装置40は、前後一対のガイドレール間に支持案内されて左右方向へ移動自在なフォーク本体41と、このフォーク本体41を移動させる横移動装置42などにより構成されている。ここでフォーク本体41は、各把持部材36a,36b,37a,37bの下方に突出するケース体受け取り位置と、一方の第1把持部材36aの下方を通って第1把持部材36aの背後へ退避するケース体取り出し位置との範囲で往復移動する。
【0035】
前記横移動装置42は、左右一対のプーリー43,44間に巻回されたベルト45と、一方のプーリー43を回転駆動させる回転駆動装置(モータなど)46などにより構成されている。なお、前記プーリー43,44とベルト45とは前後一対設けられ、前後の両プーリー43は回転軸で連結され、フォーク本体41は前後の両ベルト45に接続されて両ベルト45の回動により移動するように構成されている。
【0036】
また、前記押し出し装置47は、ケース体取り出し位置に復帰したフォーク本体41上に載置されたケース体6群を中継コンベヤ装置56側へ横方向に押し出すものであり、以下のような構成を有している。
【0037】
すなわち押し出し装置47は、前後一対のガイドレール間に支持案内され左右方向へ移動自在な横移動部材48と、この横移動部材48を左右方向へ移動させる横移動装置50と、前記横移動部材48に昇降自在に設けられた押し出し部材49と、この押し出し部材49を押出側上限位置と押出側下限位置との間で昇降させる昇降用シリンダ装置などにより構成されている。なお前記押し出し部材49は、横移動装置50によって、一方の第1把持部材36aの背後に隣接する押出開始位置と、押出開始位置から所定ストロークだけ中継コンベヤ装置56側へ離れた押出終了位置との範囲で左右方向へ往復移動する。
【0038】
前記横移動装置50は、左右一対のプーリー51,52間に巻回されたベルト53と、一方のプーリー51を回転駆動させる回転駆動装置(モータなど)54などにより構成されている。以上の31〜54などにより段ばらし手段30の一例が構成される。
【0039】
前記段ばらし手段30によって搬送用パレット5上から段ばらししたケース体6は、チェーンコンベヤ形式やローラコンベヤ形式などからなる主搬送経路60に供給され、この主搬送経路60上で搬送される。ここで主搬送経路60は、前記中継コンベヤ装置56からのケース体6群を受け入れる受け入れコンベヤ装置61や、この受け入れコンベヤ装置61の終端に連続される主コンベヤ装置62などにより構成され、その際に主コンベヤ装置62は多数のコンベヤ装置を連続して形成されている。
【0040】
そして段ばらし手段30から主搬送経路60へのケース体6群の供給、すなわち中継コンベヤ装置56から受け入れコンベヤ装置61への供給は、1段づつの[14個](所定個数)を1グループとして連続的に行われ、このときグループ間には、段ばらし手段30の操作手順などによって、所定の時間差(距離差、間隔)を持たせている。
【0041】
前記主搬送経路60中の所定箇所には、段ばらししたケース体6を主搬送経路60上で搬送中において、このケース体6内の容器7を検査する検査手段64が設けられ、そして不良容器(不良物品)を検出したケース体6をケース体単位で主搬送経路60から払い出す払い出し手段65と、払い出されたケース体6を受け入れる回収経路66とが設けられている。
【0042】
すなわち主搬送経路60中の所定箇所には、この主搬送経路60に対して分岐されたのち合流される検査経路部(主搬送経路60の一部を形成する。)60Aが検査部コンベヤ装置63により形成され、この検査経路部60Aに検査手段64が設けられている。また前記回収経路66は、前記検査部コンベヤ装置63に対して分岐された回収部コンベヤ装置67により形成されている。そして分岐部に設けられる前記払い出し手段65は、たとえば横方向からのプッシャー形式が採用されている。なお回収経路66はストレージ形式であって、払い出されたケース体6群は、適宜に台車などに移されて取り除かれる。
【0043】
前記検査手段64により良検出したケース体6は検査経路部60A上で搬送され、この検査経路部60A中に形成されたアキューム機能を有するストレージ経路部分60aでストレージされる。ここでストレージ経路部分60aでは、前述した1グループ、すなわち1段づつの[14個](所定個数)がストレージ状態になったことを確認したときに、このグループを搬出して段積み手段80へ搬入させるように構成されている。
【0044】
したがって、不良容器(不良物品)を検出したケース体6を検査経路部60Aから払い出したとき、グループの個数が少なくなり、以てストレージ経路部分60aからの搬出が行われないことになる。このとき、検査経路部60Aから払い出されたケース体6と同数のケース体6が、検査手段64の上手に形成された補充部68から、人為的または機械的手段によって検査経路部60Aへ補充される。
【0045】
この補充されたケース体6は検査手段64により検査され、良検出したケース体6はストレージ経路部分60aのケース体6群に合流される。また不良検出したケース体6は検査経路部60Aから払い出され、再び新たなケース体6が、補充部68から検査経路部60Aへ補充される。前述したように良検出したケース体6がストレージ経路部分60aのケース体6群に合流されることにより、このストレージ経路部分60aでのケース体6群は所定個数となり、以て所定個数のケース体6群はストレージ経路部分60a、すなわち検査経路部60Aから搬出されて主搬送経路60に合流され、この主搬送経路60上で搬送される。
【0046】
図1〜図4、図9〜図12に示すように、前記主コンベヤ装置62の終端に接続されて振り分けコンベヤ装置(振り分け手段の一例)70が配設され、以て主コンベヤ装置62からのケース体6を左右方向(コンベヤ幅方向)において2列や3列(複数列)に振り分けるように構成されている。前記振り分けコンベヤ装置70の終端に接続されて中継コンベヤ装置71が配設され、この中継コンベヤ装置71の中間部分にはストレージ用ストッパー手段72が設けられている。
【0047】
前記中継コンベヤ装置71の終端に接続されて、昇降装置81と可動コンベヤ装置89などからなる段積み手段80が設けられ、ここで段積み手段80は下層階3から上層階4に亘って配設されている。そして段積み手段80によって、同一状の平面(パレット上面や各段の上面)に[10個](複数個)のケース体6を並べて配置することを1段として、搬送されてきたケース体6群が運搬用パレット8上に[10段](複数段)で段積みされるように構成されている。すなわち運搬用パレット8上には、[10個×10段=100個]のケース体6が段積されるように構成されている。ここで運搬用パレット8の長さ8Lと幅8Wは、前述したように、搬送用パレット5の長さ5Lと幅5Wよりも短く、すなわち[8L<5L、8W<5W]に形成されている(図14参照)。
【0048】
前記昇降装置81には、上下方向のガイド体82に案内されて昇降可能な昇降体83が設けられ、そして昇降駆動装置84に連動される駆動歯輪85に掛けられたチェーン86の一端が前記昇降体83に連結されるとともに、他端にカウンターウエイト87が連結されている。前記昇降体83には二股フォーク状の昇降部88が設けられている。また可動コンベヤ装置89は、中継コンベヤ装置71に接続される前進位置と後退位置との間で横方向に移動自在に構成されている。以上の81〜89などによって段積み手段80の一例が構成される。
【0049】
そして、段積み手段80を挟んで下層階3内には、この段積み手段80に空のパレット8を搬入させる搬入コンベヤ装置105と、段積み手段80からの段積みした運搬用パレット(実の運搬用パレット)8を受け入れる搬出コンベヤ装置107とが配設されている。
【0050】
前記段積み手段80によって、運搬用パレット8上に複数段を段積みするときで、最上段に端数のケース体6が生じるとき、この端数のケース体6を、矯正手段110によってパレット中心8a側へ移動させるように構成されている。その際に端数のケース体6は、中継コンベヤ装置71の箇所において向き変更(90度ターン)され、そして矯正手段110においては、端数のケース体6の数、ケース体6の寸法に基づいてパレット中心8a側へ移動させるように構成されている。
【0051】
ここで矯正手段110は、最上段のケース体6群に対して左右方向から当接可能な左右一対の第1横押し体111a,111bと、最上段のケース体6群に対して前後方向から当接可能な前後一対の第2横押し体113a,113bとを有している。
【0052】
前記横押し体111a,111bはそれぞれ、架台フレーム115に設けられた一対の第1シリンダ装置112a,112bによって、左右方向から互いに接近離間するように構成されている。また前記第2横押し体113a,113bは、それぞれ第2シリンダ装置114a,114bによって昇降自在に設けられるとともに、両第2シリンダ装置114a,114bは接近離間動装置(図示せず。)によって、相対的に接近離間するように構成されている。
【0053】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
生産ラインにおいて生産された容器7は、図13の(b)に示すように、所定本数がケース体6に積め込まれ、このケース体6は搬送手段を介して段積み手段20に供給される。そして段積み手段20によって、図13の(c〜f)に示すように、同一状の平面に[14個]のケース体6を並べて配置することを1段として、ケース体6群が搬送用パレット5上に[11段]で段積みされる。この段積みした搬送用パレット5は搬出コンベヤ装置21に移される。
【0054】
この搬出コンベヤ装置21上の搬送用パレット5は、図2に示すように、前記搬送台車装置23の自走台車25に受け渡し部26を介して受け取られ、そして自走台車25は、走行経路24上で自動走行されて、自動倉庫10における目的とする棚装置11の入庫装置18に対向して停止されたのち、この入庫装置18に渡される。次いで、出し入れ手段14における走行機体15の往復走行動と、昇降台16の昇降動と、出し入れ体17の出退動との組み合わせ動作などによって、段積みした搬送用パレット5は、目的とする棚装置11の目的とする格納空間12に入庫され、保管管理される。
【0055】
以下に、客先からの注文により出荷する作業を、図15を主なる参照図として説明する。なお、客先からの注文数は[195個]のケース体6に相当するものとする。
【0056】
搬送用パレット5の出庫は、出し入れ手段14を上述とは逆動作させることにより、目的とする棚装置11の目的とする格納空間12から取り出して、出庫装置19に渡すことで行える。そして出庫装置19に出庫された搬送用パレット5は、前記搬送台車装置23の自走台車25に受け取られてパレット捌き装置28の部分へ搬送され、その受け入れ側コンベヤ部28Aに移されたのち、供給側コンベヤ部28Bを介して、図5に示す段ばらし手段30に供給される。
【0057】
この段ばらし手段30に供給された搬送用パレット5は、まず図6の(a)に示すように、下限位置まで下降したリフター31のキャレッジ33上に載置される。このとき、一方の第1把持部材36aは把持側下限位置まで下降し、各把持部材36a,36b,37a,37bは互いに開き、押し出し部材49は押出開始位置において押出側上限位置まで上昇し、フォーク本体41は荷取り出し位置へ退避している。
【0058】
そして図6の(b)に示すように、キャレッジ33を上昇させて、最上段のケース体6群を、第1把持部材36a,36bの左右間および第2把持部材37a,37bの前後間に位置させる。その後、各シリンダ装置の収縮動により、第2把持部材37a,37bの前後間隔を閉じるとともに、第1把持部材36a,36bの左右間隔を閉じる。これにより図6の(c)に示すように、最上段のケース体6群は、把持部材36a,36b,37a,37bによって左右方向および前後方向から挟まれて把持される。
【0059】
次いで図7の(a)に示すように、キャレッジ33を所定距離だけ下降して、最上段のケース体6群と上から2段目のケース体6群との間に空間を形成する。そしてフォーク装置40の回転駆動装置46によって、プーリー43,44を介してベルト45を一方に回動させ、これにより、図7の(b)に示すように、フォーク本体41が横移動して最上段のケース体6群の下方へ突出する。
【0060】
次いで図7の(c)に示すように、各シリンダ装置の伸展動により、第2把持部材37a,37bの前後間隔を開くとともに、第1把持部材36a,36bの左右間隔を開く。これにより、各把持部材36a,36b,37a,37bによる把持動作が解除され、最上段のケース体6群がフォーク本体41上に降ろされる。さらに、昇降駆動装置によって一方の第1把持部材36aを、図7の(c)の仮想線に示す把持側下限位置から図7の(c)の実線に示す把持側上限位置まで上昇させる。そして、フォーク装置40のベルト45が他方に回動し、これにより図7の(d)に示すように、フォーク本体41が横移動して一方の第1把持部材36aの背後へ復帰する。
【0061】
その後、昇降駆動装置によって、図8の(a)に示すように、一方の第1把持部材36aを下降させるとともに押し出し部材49を下降させ、さらに、キャレッジ33を上昇させて、次の最上段のケース体6群を、互いに開いた各把持部材36a,36b,37a,37bの前後左右間に位置させる。
【0062】
そして、押し出し装置47の回転駆動装置54によって、プーリー51,52を介してベルト53を一方に回動させ、これにより図8の(b)に示すように、押し出し部材49が横移動して、フォーク本体41上のケース体6群を中継コンベヤ装置56上へ押し出し、以て最上段のケース体6群は中継コンベヤ装置56によって搬送される。
【0063】
その後、押し出し装置47のベルト53を他方に回動させることによって、図8の(c)に示すように、押し出し部材49を横移動させて戻し、さらに押し出し部材49を上昇させる。上述したような手順を繰り返すことによって、最上段に位置されたケース体6群から1段ずつ順次段ばらしを行う。
【0064】
このようにして、段ばらし手段30によって搬送用パレット5上から段ばらしされたケース体6は、1段づつの[14個](所定個数)を1グループとして、各グループのケース体6群が、中継コンベヤ装置56から受け入れコンベヤ装置61に連続的に供給される。そしてケース体6群は主コンベヤ装置62に移され、以て主搬送経路60上で、グループ間に所定の時間差(距離差、間隔)を持たせて搬送される。
【0065】
なお、段ばらしは[195個]に対応して行われる。すなわち、自動倉庫10から2台の搬送用パレット5が出庫され、そのうち1台目の搬送用パレット5は[154個]のケース体6の全て段ばらしし、さらに不足分[195個−154個=41個]のケース体6に対応して、2台目の搬送用パレット5から3段分の段ばらし、すなわち[14個×3段=42個]の段ばらしが行われる。つまり合計[154個+42個=196個]の段ばらしが行われる。
【0066】
そして残り[8段]が段積みされたままの搬送用パレット5は、搬送台車装置23などを介して自動倉庫10に戻されて保管管理される。なお、この[8段]が段積みされた搬送用パレット5は、次の出荷時に数合わせ(数管理)されて、好適に出庫される。
【0067】
図1、図4に示すように、主搬送経路60上のケース体6群は検査経路部60Aに分岐搬送され、検査手段64の箇所を通る際にケース体6内の容器7群がチエックされる。そして不良容器(不良物品)を検出したケース体6は、払い出し手段65によって検査経路部60Aから回収経路66へ払い出され、この回収経路66でストレージされる。また、検査手段64により良検出されたケース体6は、回収経路66へ払い出されることなく引き続いて検査経路部60A上で搬送され、ストレージ経路部分60aでストレージされる。
【0068】
そしてストレージ経路部分60aでは、1グループ、すなわち1段を形成していた[14個]のケース体6がストレージ状態になったときに、この1グループのケース体6群を搬出して段積み手段80へ搬入させる。
【0069】
したがって、不良容器を検出したケース体6を検査経路部60Aから払い出したとき、1グループでの個数が少なくなり、以てストレージ経路部分60aからの搬出が行われないことになる。このとき、検査経路部60Aから払い出されたケース体6と同数のケース体6が、補充部68から検査経路部60Aへ補充される。
【0070】
この補充されたケース体6は検査手段64により検査され、良検出したケース体6はストレージ経路部分60aのケース体6群に合流される。また不良検出したケース体6は検査経路部60Aから払い出され、再び新たなケース体6が補充部68から検査経路部60Aへ補充され、所期の検査が行われる。
【0071】
このように、補充されたのち良検出されたケース体6がストレージ経路部分60aのケース体6群に合流されることにより、このストレージ経路部分60aでのケース体6群は1グループに相当した所定個数、すなわち、[14個]に達し、以てケース体6群はストレージ経路部分60aから主搬送経路60に合流されたのち、この主搬送経路60を介して振り分けコンベヤ装置70へ搬出される。
【0072】
この振り分けコンベヤ装置70においてケース体6群は、左右方向において3列(複数列)に振り分けられたのち中継コンベヤ装置71に供給され、この中継コンベヤ装置71により搬送される。そして搬送中において、各列の先頭のケース体6はストレージ用ストッパー手段72に当接して停止され、また後続のケース体6は停止しているケース体6に当接して停止される。
【0073】
その際にケース体6は、振り分けコンベヤ装置70に供給される前に、適宜の向き変更手段(図示せず。)によって、搬送方向に対して、その長さ方向を沿わせた向きと、その長さ方向を直交状とした向きとに、任意に向き変更されている。したがって各列では、向きが任意に異なる状態で振り分けられることになる。
【0074】
このようにして、各列においてそれぞれ所定個数のケース体6がストレージ状態になったことを検出して、ストレージ用ストッパー手段72を開放動させる。これにより各列のケース体6群、すなわち1段分のケース体6群が、中継コンベヤ装置71によって列車状で可動コンベヤ装置89上に搬送され、そして段積み手段80の部分で、下降している第2横押し体113aに受け止められることで、合計[14個]のケース体6を並べて配置して整列される。その際に第2横押し体113aによる受け止め位置は、ケース体6や運搬用パレット8の寸法や形状に応じて調整されている。
【0075】
この後に、第1横押し体111a,111bが互いに接近動されるとともに、第2横押し体113bが下降したのち接近動され、以て前述した1段分のケース体6群のうちの一部、すなわち[3列で合計10個]のケース体6群が矯正される。
【0076】
このとき段積み手段80においては、可動コンベヤ装置89(積み付け場所)の下に空の運搬用パレット8を位置させている。すなわち、昇降装置81の昇降体83を下降動させ、最初の運搬用パレット8を搬送コンベヤ装置105によって昇降部88の上方に搬入させている。この状態で、昇降部88を上昇動させて搬送コンベヤ装置105上の運搬用パレット8を持ち上げ、以て運搬用パレット8を積み付け場所に位置させる。
【0077】
このようにして積み付け場所に位置させている空の運搬用パレット8の上面(平面)に対して、前述した可動コンベヤ装置89上で矯正されている1段分のケース体6群が、この可動コンベヤ装置89を後退動させることによって落下状に供給され、以て最下段の積み付けを行う。このとき、次のグループのケース体6群が中継コンベヤ装置71の部分に供給され、合流されている。
【0078】
そして、昇降部88の下降によって運搬用パレット8を所定量下降させたのち、上述と同様にして、2段目のケース体6群が、中継コンベヤ装置56を介して供給され、以て1段目のケース体6群の上面(平面)に対して2段目の[10個]のケース体6群の積み付け(段積み)を行う。
【0079】
上述した作用の繰り返しにより、段積み手段80によって、同一状の平面に[10個]のケース体6を並べて配置することを1段として、ケース体6群が運搬用パレット8上に[10段]で、すなわち運搬用パレット8上に、[10個×10段=100個]のケース体6が段積される。
【0080】
このようにして、1台目の段積みした運搬用パレット8を形成したのち、昇降装置81の昇降体83を下降動させる。この下降が所定の位置にまで行われたのち、ここで注文数が[195個]であることから、残りの[95個]は2台目の運搬用パレット8上に段積される。その際に前述した段ばらし手段30においては、注文数[195個]に応じて合計[196個]の段ばらしが行われており、[1個]のケース6が余分となる。この余分の[1個]のケース6は、段積み手段80から取り出され、搬出コンベヤ装置109などを介して保管部などに搬送される。
【0081】
前述した2台目の運搬用パレット8に対するケース6の段積は[95個]であり、したがって、[10個×9段=90個]の段積みに加えて、[5個]の端数が生じることになる。この端数のケース体6群は、中継コンベヤ装置71の箇所において適宜に向き変更(90度ターン)され、そして最上段(9段目)のケース体6群の上に段積みされたのち矯正手段110に対向される。
【0082】
次いで矯正手段110において、シリンダー装置112a,112b、114a,114bによって各横押し体111a,111b、113a,113bを、各別にまたは同時に横移動させることで、端数のケース体6群を、その数やケース体6の寸法に基づいて所定の方向で所定の距離に横押し移動させ、以てパレット中心8a側へ集合した状態に位置し得る。このようにして、段積み形成した2台目の運搬用パレット8は、前述したよう搬出コンベヤ装置107に移される。
【0083】
この搬出コンベヤ装置107上の1台目や2台目の運搬用パレット8は、前記搬送台車装置23の自走台車25に受け渡し部26を介して受け取られる。そして運搬用パレット8は、自走台車26が走行経路24上で自動走行されることで、出荷エリア(トラックヤードなど)などに搬送されたのち、フォークリフトなどの適宜の出荷手段(図示せず。)に受け取られる。
【0084】
あるいは、自走台車25に受け取られた運搬用パレット8は、自走台車26が走行経路24上で自動走行されることで、自動倉庫10における目的とする棚装置11の入庫装置18に対向して停止されたのち、出し入れ手段14の動作によって、目的とする棚装置11の目的とする格納空間12に入庫され、次の出荷に備えて一旦保管管理される。
【0085】
上記した実施の形態では、搬送用パレット5上のケース体6群を段ばらし手段30により段ばらししたのち、段積み手段80によって運搬用パレット8に段積み、すなわち積み替えているが、これは出荷先での取り扱い、たとえば荷捌き作業や棚設備での保管などに不便が生じないときには、自動倉庫10から出庫した搬送用パレット5を、そのまま出荷エリアなどに搬送して、この搬送用パレット5を運搬用に兼用してもよい。この場合には、段ばらし作業や段積み作業を不要として、迅速な出荷を可能にし得る。
【0086】
上記した実施の形態では、主搬送経路60のケース体6を検査経路部60Aに分岐して検査手段64による検査を受けさせているが、異なる物品(各種の壜、ペットボトル、缶など)が積め込まれた異なるケース体の場合、検査経路部60Aに分岐させることなく主搬送経路60で搬送させてもよい。
【0087】
上記した実施の形態では、段ばらし手段30と段積み手段80が2台(複数台)設けられるとともに、その周辺の搬送手段も複数配設されているが、これによると、前述した異なる物品が積め込まれた異なるケース体などを、検査経路部60Aを備えていない主搬送経路60で搬送して同様にして取り扱えるものである。
【0088】
上記した実施の形態では、自動倉庫10により搬送用パレット5や運搬用パレット8を格納保管しているが、この自動倉庫10においては、生産などに必要な各種材料などをパレット単位で格納保管してもよい。この場合、その入出庫のための搬送は、搬送用パレット5や運搬用パレット8の搬送経路を利用してもよく、または別の搬送経路を利用してもよい。
【0089】
上記した実施の形態では、ケース体6群を[14個]を1段として[11段]で段積みして搬送用パレット5を形成し、ケース体6群を[10個]を1段として[10段]で段積みして運搬用パレット8を形成しているが、それぞれ1段の個数や段数は任意であり、また各段におけるケース体6群の配置(配列)も任意である。
【0090】
上記した実施の形態では、搬送手段として搬送台車装置23が示されているが、これは搬送コンベヤ形式などであってもよい。また、主搬送経路60をコンベヤ装置61,62により形成しているが、これは搬送台車形式などで形成してもよい。
【0091】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、搬送用パレットに段積みされているケース体群を段ばらし手段によって段ばらししたのち、搬送用パレットとは異なる数の複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に段積み(積み替え)でき、以て搬送用パレットに段積みされていたケース体群を、容易にかつ迅速にして運搬用パレットに積みなおしできる。したがって、運搬用パレットを運搬車両に積み込んで出荷したとき、車両走行時に安定姿勢を維持できるとともに、出荷先での取り扱い、たとえば荷捌き作業や棚設備での保管などを好適に行うことができる。その際に、矯正手段により、最上段に段積みされた端数のケース体を運搬用パレットのパレット中心側へ移動させることによって、出荷時における車両走行時にケース体の安定姿勢をより好適に維持できる。
【0092】
また上記した本発明の請求項2によると、搬送用パレットに段積みされているケース体群を段ばらし手段によって段ばらししたのち、運搬用パレット上に段積み(積み替え)でき、以て搬送用パレットに段積みされていたケース体群を、容易にかつ迅速にして運搬用パレットに積みなおしできる。これにより、運搬用パレットを運搬車両に積み込んで出荷したとき、車両走行時に安定姿勢を維持できるとともに、出荷先での取り扱い、たとえば荷捌き作業や棚設備での保管などを好適に行うことができる。その際に、出荷先での取り扱い、たとえば荷捌き作業や棚設備での保管などに不便が生じないときには、搬送用パレットを、そのまま出荷エリアなどに搬送して、この搬送用パレットを運搬用に兼用でき、この場合には、段ばらし作業や段積み作業を不要にできて、迅速な出荷を可能にできる。
【0093】
そして上記した本発明の請求項3によると、端数のケース体を、最も好ましい姿勢で運搬用パレットのパレット中心側へ移動できる。
さらに上記した本発明の請求項4によると、出荷前の物品を検査手段により検査して、不良物品を払い出すことができ、以て常に良物品を出荷できる。
【0094】
しかも上記した本発明の請求項5によると、出荷前の物品を検査手段により検査して、不良物品を払い出すことができるとともに、払い出したケース体と同数のケース体を補充して、段積み手段には常に所定個数のケース体を供給でき、以て段積み手段での段積み作業は、簡単な制御で常に正確に行うことができるとともに、常に良物品を出荷できる。
【0096】
そして上記した本発明の請求項6によると、各手段を作動制御することによって、搬送用パレットに段積みされているケース体群の段ばらしと、段ばらししたケース体群の運搬用パレットに積みなおしを、容易にかつ迅速にして実現できるとともに、出荷前の物品を検査手段により検査して、不良物品を払い出すことができ、以て常に良物品を出荷できる。
さらに上記した本発明の請求項7によると、矯正手段によって、最上段に段積みされた端数のケース体を、簡単迅速にしてパレット中心側へ移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、荷姿変換設備における上層階部分の要部の平面図である。
【図2】同荷姿変換設備における下層階部分の平面図である。
【図3】同荷姿変換設備における下層階部分の要部の平面図である。
【図4】同荷姿変換設備における上層階部分の平面図である。
【図5】同荷姿変換設備における段ばらし手段の側面図である。
【図6】同荷姿変換設備における段ばらし手段の作用を示し、(a)は搬送用パレット搬入時の概略側面図、(b)は搬送用パレット上昇時の概略側面図と概略平面図、(c)はクランプ時の概略側面図と概略平面図である。
【図7】同荷姿変換設備における段ばらし手段の作用を示し、(a)は搬送用パレット下降時の概略側面図、(b)はフォーク本体突入時の概略側面図、(c)はクランプ開放時の概略側面図と概略平面図、(d)はフォーク本体退出時の概略側面図である。
【図8】同荷姿変換設備における段ばらし手段の作用を示し、(a)はケース体の押し出し開始時の概略側面図、(b)はケース体の押し出し時の概略側面図、(c)は次のクランプ開始前の概略側面図である。
【図9】同荷姿変換設備における段積み手段付近の平面図である。
【図10】同荷姿変換設備における段積み手段付近の側面図である。
【図11】同荷姿変換設備における段積み手段の正面図である。
【図12】同荷姿変換設備における段積み手段の側面図である。
【図13】同荷姿変換設備における搬送用パレットとケース体とを示し、(a)は搬送用パレットの斜視図、(b)はケース体の斜視図、(c)は段積みした搬送用パレットの正面図、(d)は段積みした搬送用パレットの側面図、(e)は段積みした搬送用パレットの平面図、(f)は段積みした搬送用パレットの中間平面図である。
【図14】同荷姿変換設備における運搬用パレットを示し、(a)は運搬用パレットの斜視図、(b)は段積みした運搬用パレットの正面図、(c)は段積みした運搬用パレットの正面図、(d)は段積みした運搬用パレットの平面図、(e)は段積みした運搬用パレットの中間平面図である。
【図15】同荷姿変換設備における積み替え作業の説明図である。
【符号の説明】
5 搬送用パレット
6 ケース体
7 容器(物品)
8 運搬用パレット
8a パレット中心
10 自動倉庫(保管装置)
11 棚装置
12 格納空間
14 出し入れ手段
17 出し入れ体
18 入庫装置
19 出庫装置
20 段積み手段
23 搬送台車装置(搬送手段)
25 自走台車
28 パレット捌き装置(供給手段)
28A 受け入れ側コンベヤ部
28B 供給側コンベヤ部
30 段ばらし手段
31 リフター
33 キャレッジ
35 クランプ装置
40 フォーク装置
41 フォーク本体
42 横移動装置
47 押し出し装置
49 押し出し部材
56 中継コンベヤ装置
60 主搬送経路
60A 検査経路部(主搬送経路)
60a ストレージ経路部分
61 受け入れコンベヤ装置
62 主コンベヤ装置
63 検査部コンベヤ装置
64 検査手段
65 払い出し手段
66 回収経路
67 回収部コンベヤ装置
68 補充部
70 振り分けコンベヤ装置(振り分け手段)
71 中継コンベヤ装置
72 ストレージ用ストッパー手段
80 段積み手段
81 昇降装置
83 昇降体
88 昇降部
105 搬送コンベヤ装置
107 搬出コンベヤ装置
110 矯正手段
111a 第1横押し体
111b 第1横押し体
113a 第2横押し体
113b 第2横押し体

Claims (7)

  1. 複数個のケース体を並べて配置することを1段として、搬送用パレット上に複数段を段積みした状態で、この搬送用パレットを段ばらし手段に供給し、この段ばらし手段によって搬送用パレット上のケース体群を段ばらししたのち、段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送し、次いで段積み手段によって、搬送用パレットとは異なる数の複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に複数段を段積みしたのち、運搬用パレットを段積み手段から搬出させ、運搬用パレット上に複数段を段積みした際に最上段に端数のケース体が生じたとき、この端数のケース体を矯正手段によってパレット中心側へ移動させたのち、運搬用パレットを段積み手段から搬出させることを特徴とする荷姿変換方法。
  2. 複数個のケース体を並べて配置することを1段として、搬送用パレット上に複数段を段積みした状態で、この搬送用パレットを段ばらし手段に供給し、この段ばらし手段によって搬送用パレット上のケース体群を段ばらししたのち、段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送し、次いで段積み手段によってケース体群を、複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に複数段を段積みしたのち、運搬用パレットを段積み手段から搬出させるに際し、搬送用パレットが運搬用に兼用されることを特徴とする荷姿変換方法。
  3. 矯正手段においては、端数のケース体の数、ケース体の寸法に基づいてパレット中心側へ移動させることを特徴とする請求項1記載の荷姿変換方法。
  4. 段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送し、この搬送中にケース体内の物品を検査手段により検査し、不良物品を検出したときにケース体単位で主搬送経路から払い出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の荷姿変換方法。
  5. 段ばらしした所定個数のケース体を主搬送経路上で搬送し、この搬送中にケース体内の物品を検査手段により検査し、不良物品を検出したときにケース体単位で主搬送経路から払い出し、良検出したケース体を主搬送経路上で搬送して、この主搬送経路中のストレージ経路部分でストレージし、主搬送経路から払い出したケース体と同数のケース体を検査手段の上手に補充し、この補充したケース体を検査手段により検査したのち、良検出したケース体をストレージ経路部分のケース体群に合流させて所定個数とし、この所定個数のケース体をストレージ経路部分から搬出して段積み手段へ搬入させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の荷姿変換方法。
  6. 複数個のケース体を並べて配置することを1段として、搬送用パレット上に複数段を段積みした状態で、この搬送用パレットを段ばらし手段に供給する供給手段と、前記段ばらし手段によって搬送用パレット上から段ばらししたケース体を搬送する主搬送経路と、この主搬送経路上のケース体群を、複数個のケース体を並べて配置することを1段として、運搬用パレット上に複数段を段積みする段積み手段とからなり、段ばらししたケース体を主搬送経路上で搬送中に、ケース体内の物品を検査する検査手段を設け、不良物品を検出したケース体を主搬送経路から払い出す払い出し手段と、払い出されたケース体を受け入れる回収経路とを設けたことを特徴とする荷姿変換設備。
  7. 段積み手段によって、運搬用パレット上に複数段を段積みしたときで、最上段に端数のケース体が生じたとき、この端数のケース体をパレット中心側へ移動させる矯正手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の荷姿変換設備。
JP2002284599A 2002-09-30 2002-09-30 荷姿変換方法および荷姿変換設備 Expired - Fee Related JP4090319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284599A JP4090319B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 荷姿変換方法および荷姿変換設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284599A JP4090319B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 荷姿変換方法および荷姿変換設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004115258A JP2004115258A (ja) 2004-04-15
JP4090319B2 true JP4090319B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=32278099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002284599A Expired - Fee Related JP4090319B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 荷姿変換方法および荷姿変換設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4090319B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7201896B2 (ja) * 2018-09-10 2023-01-11 澁谷工業株式会社 ネスティング容器の処理システム
CN117383226B (zh) * 2023-12-12 2024-03-08 常州市钧达轴承有限公司 一种轴承用上下料输送***及其工作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004115258A (ja) 2004-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210114816A1 (en) Pickface builder for storage and retrieval systems
CN108146948B (zh) 用于存入和取出物体的方法以及用于执行该方法的仓储***
US9371183B2 (en) Multilevel vertical conveyor platform guides
US8494673B2 (en) Warehouse system and method for operating the same
KR101825853B1 (ko) 적층 가능한 저장 용기용 저장 장치
CN107428465B (zh) 储存和取回***
AU2012257735B2 (en) Method for storing and/or order-picking product units
DE102006057758B4 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Kommissionieren von Waren und Lagerverwaltungssystem
NL1037378C2 (nl) Werkwijze voor het verzamelen van een aantal verschillende, tot een opdracht behorende, producten, stellingsbedienapparaat voor toepassing in een dergelijke werkwijze en systeem voor het verzamelen van verschillende producten op een verzamelpallet.
CN113335815A (zh) 排序***和方法
US11180327B2 (en) Method for automatically stacking packages in layers on a support
US8801358B2 (en) Method and loading system for order-picking articles onto destination load carriers
CN112978278B (zh) 货物托盘分离处理设备和自动装车设备
JP4090319B2 (ja) 荷姿変換方法および荷姿変換設備
JP4082918B2 (ja) 段積み物形成方法および段積み物形成設備
AU2018232402B2 (en) Method for removing goods from a storage device in order to fulfill an order
JPH08133416A (ja) 荷搬出装置
JPH07196166A (ja) 物品の積付け方法及び装置
JP4151364B2 (ja) ケース体保管方法およびケース体保管設備
JP3906877B2 (ja) 自動倉庫設備におけるパレットおよびケースの搬送方法および搬送装置
JP2019127347A (ja) ケース移載システム及びケース移載方法
JP2002120939A (ja) 瓶ケース用ピッキング装置およびそれを用いた瓶ケース・段ボール箱両用積替機
JPH0314721B2 (ja)
JPH01172104A (ja) 物品の荷揃え方法
JPH082620A (ja) ピッキング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4090319

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees