JP4088212B2 - 下垂型壁面緑化システム - Google Patents

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  • Supports For Plants (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下垂型壁面緑化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、都市部におけるヒートアイランド現象の緩和や大気の浄化、アメニティ空間の創出等を目的に、建物の屋上や壁面、ベランダ等の緑化が試みられている。壁面緑化には様々な方法が考案されているが、例えば、特許文献1では、植生基材を収納した収納ポットに植裁したツタ類を壁面に登坂させる方法が示されている。このような場合は、植物が壁面に付着しながら比較的早く生育するが、伸びた植物の管理や、収納ポットの配置位置及びメンテナンス等に課題が生じる。
【0003】
また最近では、特許文献2に示すように、蔓性植物が植えられた植生基材を備えた植物ユニットを建物壁面に設置する方法や、セダムやコケ等の植裁されたパネルを壁面に設置する方法もとられている。しかし、植物ユニットや植生基材を必要とするセダムを植裁したパネルは、荷重やメンテナンスに課題が生じる。また、コケの場合は、緑化の効果や意匠的に課題が生じる。
【0004】
さらに、特許文献3に示すように、収納ポットを構造物の屋上に配置し、該収納ポットに植裁したツタ等の蔓性植物を構造物の壁面に沿って下垂させる方法も考案されている。このような方法は、収納ポットを屋上に配置することにより、植生基材を収納した収納ポットの管理やメンテナンスを容易に実施できるといった利点を有している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−272281号公報
【特許文献2】
特開2000−300079号公報
【特許文献3】
特開平5−331869号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述する蔓性植物を下垂させる構成において、蔓性植物は、構造物の壁面に沿って下垂させると、壁面を登坂させる場合と比較して、伸長が遅い、また、壁面に付着しにくいといった習性を有しており、風等の影響を受けて揺れを生じるなど、壁面に対して不安定な構成となりやすいだけでなく、揺れにより損傷しやすい。
【0007】
上記事情に鑑み、本発明は、蔓性植物を下垂させる場合においても、伸長が早く、壁面に安定しやすい下垂型壁面緑化システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の下垂型壁面緑化システムは、構造物の上部より蔓性植物を下垂させて壁面を緑化する下垂型壁面緑化システムであって、構造物の上部に位置する平面に配置され、前記蔓性植物を植裁する土壌を収納するための収納ポットと、該収納ポットより下方に位置し構造物に垂設される、蔓性植物が育成する補助資材を備え、前記補助資材の表面に、補助資材に育成する蔓性植物の横揺れを防止する揺れ止め材が備えられ、前記収納ポットの上方には、内方に収納された土壌を遮光する遮光屋根が、壁面側にのみ開口を有するように備えられていることを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の下垂型壁面緑化システムは、前記揺れ止め材が、補助資材の表面に対して所定の離間距離をもって平行に配される揺れ止め部、及び該揺れ止め部を該補助資材に支持する支持部を備えてなり、前記揺れ止め部を水平に配置された揺れ止め材が、該補助資材の高さ方向に所定の離間間隔をもって複数設置されて、蔓性植物を該揺れ止め部と前記補助資材との間に挟み込むことを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の下垂型壁面緑化システムは、前記揺れ止め材が、補助資材の表面に対して所定の離間距離をもって平行に配される揺れ止め部、及び該揺れ止め部を該補助資材に支持する支持部を備えてなり、前記揺れ止め部を鉛直に配置された揺れ止め材が、該補助資材の幅方向に所定の離間間隔をもって複数設置されて、蔓性植物を補助資材の幅方向に近接して配置された揺れ止め材の間に配置することを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の下垂型壁面緑化システムは、前記揺れ止め材に、前記補助資材の表面に対して所定の離間間隔を設けて遮光プレートが備えられ、前記遮光プレートは板状または箱形であり、前記補助資材の表面との間の離間距離が中間部より上部および下部において大きくされていることを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の下垂型壁面緑化システムは、揺れ止め材が、波形鋼板により形成されており、該波形鋼板の波紋が壁面の幅方向に連続し、また、高さ方向に延在する波紋の凹部及び凸部が千鳥配置されるように、前記補助資材の表面に波形鋼板が複数連接されることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る下垂型壁面緑化システムを、図1から図5を用いて詳述する。本発明の下垂型壁面緑化システムは、蔓性植物を構造物の上方から下垂させる壁面緑化工法であって、構造物の壁面や角部等に蔓性植物が育成する補助資材を備えるとともに、該補助資材に揺れ止め材を設置することにより、構造物の壁面に沿って下垂する蔓性植物を安定させるものであり、かつ、蔓性植物を植裁する土壌を収納するための収納ポットを構造物の上部に位置する平面に配置するとともに、該収納ポットの上方には、内方に収納された土壌を遮光する遮光屋根が、壁面側にのみ開口を有するように備えられていることを要旨としている。
なお、上記のように本発明においては遮光屋根は必須要件であるが、以下の実施の形態においては遮光屋根についての説明は便宜的に第2の実施の形態において行うこととする。第1の実施の形態においては遮光屋根についての説明は省略するが、第1の実施の形態においても第2の実施の形態と同様の遮光屋根2a(図5参照)が設置されるものであり、同様の効果が得られるものである。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、下垂型壁面緑化システム1は、収納ポット2と、補助資材3により構成されている。収納ポット2は、構造物10の上部に位置する平面に配置され、蔓性植物7が植裁されている土壌等の緑化基材8を収納する収納体であり、その内方には、緑化基材8に水分や栄養分を補給するためのチューブ状の部材等よりなる散水装置9が備えられている。
本実施の形態では、複数を長さ方向に連結することによって部材長を自在に延長することができ、蔓性植物7の根が自由に広がりやすく、またチューブ状の部材等よりなる散水装置9を用いた散水が容易である、といった利点を考慮し、該収納ポット2に、いわゆるU字溝を用いているが、その形状は必ずしもこれにこだわるものではなく、緑化基材8を収納できる形状であれば何れの形状を用いても良い。
【0017】
また、前記補助資材3は、蔓性植物7が構造物10の外壁10aに直接的に付着することを防止するため、構造物10の外壁10aを覆うように設置して、蔓性植物7を故意に這わせるものである。また、これら補助資材3は、蔓性植物7の植裁初期時に蔓性植物7を緊結することにより、蔓性植物7を、補助資材3ひいては外壁10aに沿って下垂させるよう誘導する機能をも有するものである。
【0018】
上述する機能を有する補助資材3は、前記収納ポット2の下方に位置するように配置され、例えば高強力ポリエステル繊維やカーボンファイバー繊維等、軽量かつ高強度に構成されたシート状のネットにより形成されている。本実施の形態において、該補助資材3の設置は、上端部が収納ポット2に取り付けられた上で、構造物10の壁面10aに沿って垂設されており、側面、及び下端部がアンカー等の固定手段4により壁面10aに固定されている。しかし、補助資材3の上端部は、必ずしも収納ポット2に取り付ける必要はなく、前記収納ポット2の下方に位置すれば、構造物10の構造に応じて角部やパラペット、外壁10等、何れに固定しても良い。なお、構造物10の角部に補助資材3を設置する際には、角部に蔓性植物7の損傷を防止するための保護材を取り付けても良い。
【0019】
さらに、該補助資材3には、揺れ止め材5が備えられている。該揺れ止め材5は、蔓性植物7が風等の影響を受けて横揺れし、損傷すること防止するもので、補助資材3の所望位置で、高さ方向に所定の離間間隔Lをもって、複数設置されている。これらは、図2(a)に示すように、揺れ止め部5aと支持部5bにより構成されており、棒材よりなる揺れ止め部5aが、補助資材3の表面に対して、平行でかつ所定の離間距離Lを設けて水平に配置され、該揺れ止め部5aと一体に成形された前記支持部5bを介して、前記補助資材3に支持されている。
【0020】
なお、本実施の形態では、複数の揺れ止め材5が、水平方向に連続して配置されているが、必ずしもこれにこだわるものではなく、千鳥状に配置される等、補助資材3と、揺れ止め材5を構成する揺れ止め部5aとの間に蔓性植物7を挟み込み、蔓性植物7の横揺れを防止できる構成であれば、何れの配置構成を用いても良い。
また、該揺れ止め材5は、外力により変形することがなく、軽量であれば、何れの材料を用いる構成としても良い。
【0021】
さらに、揺れ止め部5aの配置方向は、必ずしも水平である必要はなく、図2(b)に示すように、補助資材3の幅方向に所定の離間間隔Lをもって鉛直に配置しても良い。この場合においても、複数の揺れ止め材5は、補助資材3の長さ方向に連続して配置しても、また千鳥状に配置しても、隣り合う揺れ止め材5の間に蔓性植物7を配置することで横揺れを防止できる構成であれば、何れの配置構成を用いても良い。
また、風等が比較的生じにくく、蔓性植物7が大きな揺れを生じにくい場合には、図2(c)に示すように、揺れ止め材5を棒状等簡略な構成としても良く、揺れ止め材5は、蔓性植物7の横揺れを防止できる構成であれば、何れの形状でも良い。
【0022】
上述する構成の下垂型壁面緑化システム1は、図1に示すように、前記収納ポット2が構造物10の屋上で外縁に沿って配置されているとともに、前記補助資材3が収納ポット2の配置位置に最も近い壁面10aに垂設された状態で、収納ポット2に植裁された蔓性植物7が、前記補助資材3と前記揺れ止め材5との間に挟み込まれるように下垂して生育することにより、壁面10aを緑化している。
【0023】
このような収納ポット2を構造物10の屋上に配置する構成は、壁面10aに配置する場合と比較して、その重量支持や、散水及び肥料供給等のメンテナンスを容易にすることができるものである。また、屋上の面積に応じて、収納ポット2を長さ方向や幅方向に拡張することができることから、植裁する蔓性植物7の根を自由に拡げることができるとともに、蔓性植物7を容易に増加させることができるものである。
なお、前記構造物10に対する収納ポット2の設置位置は、屋上にこだわるものではなく、構造物10の形状に応じてベランダ等、構造物10の上部に位置する平面であれば、何れに設置しても良い。
【0024】
ところで、前記補助資材3に備えられている揺れ止め材5には、図3(a)に示すように、遮光プレート6を設置することも可能である。該遮光プレート6は、光を遮断する軽量の板材により形成されており、図3(b)に示すように、前記補助資材3の表面に対して所定の離間距離Lを設けて配置されている。これらは、図4に示すように、補助資材3の所望位置で、高さ方向に所定の離間間隔Lをもって、複数設置されている揺れ止め材5各々に設置されているが、必ずしもすべての揺れ止め材5に設置する必要はない。
また、遮光プレート6は、図4に示すように、複数の蔓性植物7各々に取り付けるよう、側方に複数を並設しても、側方に隣り合うものどうしを連結したユニット6aを構成し、これを揺れ止め材5に設置してもよく、蔓性植物7に対して光を遮断すれば何れに設置しても良い。
【0025】
このような揺れ止め材5に遮光プレート6を備える構成は、一般に植物が有している、光を遮断されると光を求めて蔓の伸長を早める習性を利用するものである。つまり、蔓性植物7の先端部が前記遮光プレート6によって光を遮断されると、遮断しない場合と比較して早く生育し、遮光プレート6より下方に伸びる。これらが補助資材3に沿ってさらに生育すると、下方に位置する新たな遮光プレート6によって再度光を遮断される。これを繰り返すことにより、蔓性植物7の伸長を促し、壁面10aの緑化を早期に形成することができるものである。
【0026】
なお、遮光プレート6は、必ずしも板状にこだわるものではなく、例えば、図3(c)に示すように、側方からの光をも遮断する箱形に形成する等、光を遮断する形状を有していれば、何れの形状を用いても良い。いずれにしても、図3(b)、(c)に示しているように、遮光プレート6と補助資材3の表面との間の離間間隔L を中間部より上部および下部において大きくすることが好ましい。
【0027】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、前記補助資材3に揺れ止め材5及び遮光プレート6を備える構成を示したが、第2の実施の形態では、補助資材3に両者の機能を兼ね備えた波状鋼板11を用いた下垂型壁面緑化システム1を示す。
【0028】
図5に示すように、該下垂型壁面緑化システム1は、前記収納ポット2及び補助資材3と、波状鋼板11を備えている。前記収納ポット2及び補助資材3は、第1の実施の形態で示したものと同様のものを用いているが、前記収納ポット2の上方には、遮光屋根2aが備えられている。
【0029】
該遮光屋根2aは、収納ポット2の内方に収められている植生基材8を遮光することを目的に備えられるものであり、遮光することにより光のある方向へ蔓性植物7の伸長を促進させるものである。また、該遮光屋根2aの設置に際し、前記壁面10a側にのみ開口を形成する構成は、蔓性植物7の生育方向を上方や屋上側ではなく、開口より光が捉えられる壁面10a側へ誘導するものである。
【0030】
ところで、該波状鋼板11は、波紋が構造物10の壁面10aの幅方向に連続するように水平方向に複数を連続させて配置、つまり波紋の凹部もしくは凸部が高さ方向に延在するように配置されており、図示しない支持部材を介して補助資材3もしくは、壁面10aに固定されている。これらはさらに、波紋の凹部及び凸部が壁面10aの高さ方向で千鳥配置となるように、高さ方向にも複数配置されて、補助資材3の前面を覆っている。
【0031】
このような波状鋼板11の配置構成は、壁面10aにおける高さ方向の同一直線上で、高さ方向に延在する凹部と凸部が交互に連続する、つまり光のあたる領域と光の遮断される領域が交互に形成されることとなる。このため、前記蔓性植物7は、波紋の凹部の表面と、波紋の凸部で遮光された補助資材3の表面を交互に下垂することとなり、その生育を早めることができるとともに、風等による蔓性植物7の横揺れを防止できるものである。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の下垂型壁面緑化システムによれば、構造物の上部より蔓性植物を下垂させて壁面を緑化する下垂型壁面緑化システムであって、構造物の上部に位置する平面に配置され、前記蔓性植物を植裁する土壌を収納するための収納ポットと、該収納ポットより下方に位置し構造物に垂設される、蔓性植物が育成する補助資材を備える。
これにより、下垂型壁面緑化システムは、屋上やベランダ等構造物の上部に位置する平面に収納ポットを配置するとともに、補助資材を外壁に垂設し固定するのみで良いため、施工性が良く、工期短縮、工費削減に大きく寄与することが可能となる。また、散水や肥料の供給等のメンテナンスは、収納ポットに対してのみ行えばよいため、安全でかつ作業性を大幅に向上することが可能となる。
また、前記補助資材の表面に、補助資材に育成する蔓性植物の横揺れを防止する揺れ止め材が備えられる。
これにより、揺れ止め材によって風等による蔓性植物の横揺れや舞い上がりを防止できるため、蔓性植物の損傷を抑制することが可能となる。
さらに、前記収納ポットの上方には、内方に収納された土壌を遮光する遮光屋根が、壁面側にのみ開口を有するように備えられていることを特徴としている。
これにより、光のある方向へ蔓性植物の伸長を促進させるとともに、蔓性植物の生育方向を上方や屋上側ではなく、開口より光が捉えられる壁面側へ誘導することが可能となる。
【0033】
請求項2、3記載の下垂型壁面緑化システムによれば、前記揺れ止め材が、補助資材の表面に対して所定の離間距離をもって平行に配される揺れ止め部、及び該揺れ止め部を該補助資材に支持する支持部を備えてなり、前記揺れ止め部を水平に配置された揺れ止め材が、該補助資材の高さ方向に所定の離間間隔をもって複数設置されて、蔓性植物を該揺れ止め部と前記補助資材との間に挟み込む。
もしくは、前記揺れ止め部を水平に代わり鉛直に配置された揺れ止め材が、該補助資材の幅方向に所定の離間間隔をもって複数設置されて、蔓性植物を補助資材の幅方向に近接して配置された揺れ止め材の間に配置する。
【0034】
これにより、揺れ止め材によって風等による蔓性植物の横揺れや舞い上がりを効果的に防止できるため、蔓性植物の損傷を抑制することが可能となる。
【0035】
請求項4記載の下垂型壁面緑化システムは、前記揺れ止め材の揺れ止め部に、前記補助資材の表面に対して所定の離間間隔を設けて遮光プレートが備えられ、前記遮光プレートは板状または箱形であり、前記補助資材の表面との間の離間間隔が中間部より上部および下部において大きくされている。
これにより、従来の下垂式の壁面の緑化方法と比較して、蔓性植物の生長を大幅に促進することができ、これに伴い壁面の緑化を短期間で完了することが可能となる。
【0036】
請求項5記載の下垂型壁面緑化システムは、前記揺れ止め材が、波形鋼板により形成されており、該波形鋼板の波紋が壁面の幅方向に連続し、また、高さ方向に延在する波紋の凹部及び凸部が千鳥配置されるように、前記補助資材の表面に波形鋼板が複数連接される。
これにより、壁面における高さ方向の同一直線上で、光のあたる領域と光の遮断される領域が交互に形成されることとなる。このため、前記蔓性植物は、波紋の凹部の表面と、波紋の凸部で遮光された補助資材の表面を交互に下垂することとなり、その生育を早めることが可能になるとともに、風等による蔓性植物の横揺れを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る下垂型壁面緑化システムの概略を示す図である。
【図2】 本発明に係る補助資材と揺れ止め材を示す図である。
【図3】 本発明に係る遮光プレートを示す図である。
【図4】 本発明に係る遮光プレートを備えた下垂型壁面緑化システムを示す図である。
【図5】 本発明に係る下垂型壁面緑化システムの他の事例を示す図である。
【符号の説明】
1 下垂型壁面緑化システム
2 収納ポット
2a 遮光屋根
3 補助資材
4 固定手段
5 揺れ止め材
6 遮光プレート
7 蔓性植物
8 緑化基材
9 散水装置
10 構造物
11 波状鋼板

Claims (5)

  1. 構造物の上部より蔓性植物を下垂させて壁面を緑化する下垂型壁面緑化システムであって、
    構造物の上部に位置する平面に配置され、前記蔓性植物を植裁する土壌を収納するための収納ポットと、
    該収納ポットより下方に位置し構造物に垂設される、蔓性植物が育成する補助資材を備え、
    前記補助資材の表面に、補助資材に育成する蔓性植物の横揺れを防止する揺れ止め材が備えられ、
    前記収納ポットの上方には、内方に収納された土壌を遮光する遮光屋根が、壁面側にのみ開口を有するように備えられていることを特徴とする下垂型壁面緑化システム。
  2. 請求項1に記載の下垂型壁面緑化システムにおいて、
    前記揺れ止め材が、補助資材の表面に対して所定の離間距離をもって平行に配される揺れ止め部、及び該揺れ止め部を該補助資材に支持する支持部を備えてなり、
    前記揺れ止め部を水平に配置された揺れ止め材が、該補助資材の高さ方向に所定の離間間隔をもって複数設置されて、蔓性植物を該揺れ止め部と前記補助資材との間に挟み込むことを特徴とする下垂型壁面緑化システム。
  3. 請求項1に記載の下垂型壁面緑化システムにおいて、
    前記揺れ止め材が、補助資材の表面に対して所定の離間距離をもって平行に配される揺れ止め部、及び該揺れ止め部を該補助資材に支持する支持部を備えてなり、
    前記揺れ止め部を鉛直に配置された揺れ止め材が、該補助資材の幅方向に所定の離間間隔をもって複数設置されて、蔓性植物を補助資材の幅方向に近接して配置された揺れ止め材の間に配置することを特徴とする下垂型壁面緑化システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の下垂型壁面緑化システムにおいて、
    前記揺れ止め材に、前記補助資材の表面に対して所定の離間間隔を設けて遮光プレートが備えられ、
    前記遮光プレートは板状または箱形であり、前記補助資材の表面との間の離間距離が中間部より上部および下部において大きくされていることを特徴とする下垂型壁面緑化システム。
  5. 請求項1に記載の下垂型壁面緑化システムにおいて、
    揺れ止め材が、波形鋼板により形成されており、
    該波形鋼板の波紋が壁面の幅方向に連続し、また、高さ方向に延在する波紋の凹部及び凸部が千鳥配置されるように、前記補助資材の表面に波形鋼板が複数連接されることを特徴とする下垂型壁面緑化システム。
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