JP4085879B2

JP4085879B2 - Spare tire carrier

Info

Publication number: JP4085879B2
Application number: JP2003124245A
Authority: JP
Inventors: 国弘中村
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 2003-04-28
Filing date: 2003-04-28
Publication date: 2008-05-14
Anticipated expiration: 2023-04-28
Also published as: TW200424081A; JP2004322974A; TWI238795B; CN100551760C; CN1541878A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体にスペアタイヤを保持するためのスペアタイヤキャリアに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、自動車に備えられ、タイヤのパンク時等の緊急時に交換して使用するためのスペアタイヤを、車体下面（床下）に保持するスペアタイヤキャリアが実用化されている。このようなスペアタイヤキャリアには、例えば、図３に示すようにスペアタイヤキャリアバーを用いたものがある。
【０００３】
図３（ａ），（ｂ）に示すように、スペアタイヤキャリアバー３２は、略Ｕ字型に曲折形成されたメインバー３４と、このメインバー３４と交差した状態でメインバー３４に固着された補助バー３５とから略カゴ状に形成されており、スペアタイヤキャリアバー３２（メインバー３４）の一端部を、車体下面から突出して車体に固着されたブラケット３６の先端に枢着されて、この枢着端部を軸としてタイヤキャリアバー３２全体が揺動可能に備えられている。
【０００４】
また、タイヤキャリアバー３２の揺動端を固定するためのホルダ（係止具）３３が車体下面の取付部（クロスメンバ）３７に固定されている（図３（ｃ）参照）。そして、スペアタイヤキャリアバー３２を下方へ揺動させて揺動端を開口させ、スペアタイヤキャリアバー３２の内側（スペアタイヤキャリアバー３２と車体下面との間）にスペアタイヤ２１を入れて、スペアタイヤキャリアバー３２を上方へ揺動させ、揺動端を閉じるようにしてホルダ３３でこの揺動端を係止することで、スペアタイヤキャリアバー３２とクロスメンバ３７との間にスペアタイヤ２１が挟持され保持されるようになっている。
【０００５】
この例において、ホルダ３３は、ボルト状の第１部材３８とこの第１部材３８に螺合するナット状の結合部４２を有する第２部材３９とから構成されており、第１部材３８と第２部材３９とで挟持するようにしてホルダ３３全体をクロスメンバ３７へ固設するようになっている。また、第２部材３９の先端部には、スペアタイヤキャリアバー３２を係止するために上方へ折り返されてフック状に形成された折り返し（以下、フック部という）４１が設けられており、スペアタイヤキャリアバー３２はフック部４１に係止されるとともに、この係止状態では、第１部材３８のボルトの下端の先端部がフック部４１内のスペアタイヤキャリアバー３２に接近し、スペアタイヤキャリアバー３２のフック部４１内からの離脱を防止するようになっている。このようにして、スペアタイヤキャリア３１によればスペアタイヤ２１が車体に対して確実に固定されるようになっている。
【０００６】
一方、車体下面にスペアタイヤを装備する他のスペアタイヤキャリアとして、特許文献１には、図４に示すように、ハンガ５２本体（これは、上述の例におけるタイヤキャリアバー３２に相当する構成要素である）の長手方向両端を上方へ傾斜する傾斜面に形成して、このタイヤキャリアバー３２を車体下面５４に固着された係着手段（これは、上述の例におけるホルダ３３に相当する構成要素である）５３により係止して、傾斜面上にサイズの異なる複数種類のスペアタイヤ２１を積載可能とした技術が開示されている。
【０００７】
【特許文献１】
特開平１１−１９８８６８号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図３に示すような構成のスペアタイヤキャリア３１では、予め定められたタイヤ幅のスペアタイヤ２１を挟持することしかできない。すなわち、車体のクロスメンバ３７から第２部材３９のフック部４１までの距離を調整することができないため、幅の違うスペアタイヤ２１を挟持しようとしても、クロスメンバ３７とスペアタイヤ２１との間に隙間が生じるか、あるいは、クロスメンバ３７とスペアタイヤキャリアバー３２との間隔が狭すぎてスペアタイヤ２１を挟持することができないといった課題が発生する。
【０００９】
また、スペアタイヤキャリア３１で挟持させたいスペアタイヤ２１のタイヤ幅に合わせて第２部材３９自体を複数種類用意することも考えられるが、この場合、第２部材３９によってスペアタイヤキャリアバー３２を係止することはできるようになるものの、第２部材３９のフック部４１と第１部材３８のボルトの先端との間隙が変わってしまうため、例えばスペアタイヤ２１の内部の空気が抜けた状態であれば、スペアタイヤキャリアバー３２をフック部４１内から外部へ離脱することが可能になって、スペアタイヤ２１の盗難のおそれも発生する。そのため、第１部材３８及び第２部材３９の双方を、第２部材３９のフック部４１と第１部材３８のボルトの先端とが適切な間隙を持つように、スペアタイヤキャリア３１が挟持するスペアタイヤ２１のタイヤ幅に合わせて交換する必要が生じる。
【００１０】
一方、上述の特許文献１に記載の技術によれば、車体下面５４との間にスペアタイヤ２１を挟持するハンガ５２の長手方向両端（ハンガ５２がスペアタイヤ２１と当接する部位付近）が、傾斜角ａで傾斜する傾斜面に形成されているため、径が大きく幅の小さいタイヤや、径が小さく幅の大きいタイヤに対応してハンガ５２がタイヤを固定することができる。つまり、一つのハンガ５２で、径の大きさやタイヤ幅の異なる複数のスペアタイヤ２１に対応させて挟持することができる。また、この技術によれば、幅の異なるスペアタイヤ２１を固定した場合にも、ハンガ５２の位置は変化しないため、係着手段５３を変更することなくハンガ５２を保持することができる。
【００１１】
しかし、ハンガ５２がスペアタイヤ２１に当接する部位の傾斜面の傾斜角ａに見合った大きさや幅を持ったスペアタイヤ２１しか挟持，固定することができない。つまり、ハンガ５２に傾斜を持たせることで、スペアタイヤ２１とハンガ５２との接触する部位が、タイヤの径に応じて変化するようになることを利用して、その径の変化に対応した幅のスペアタイヤ２１を保持できるように傾斜面の傾斜角ａを設定したものであるため、ハンガ５２が保持，固定することのできるスペアタイヤ２１の径と幅との組み合わせが制限されてしまい、同径で幅の異なる複数種類のスペアタイヤ２１を挟持できるように構成することが技術的に困難である。
【００１２】
このため、例えば二輪駆動車と四輪駆動車とで、タイヤの径は略同径であってタイヤ幅のみが異なるような複数種類のタイヤを選択して装備しようとする場合等には、上述の特許文献１に記載の技術を適用することができず、結局、各々の幅に応じた形状を持ったハンガ５２と係着手段５３とを装備することが必要となる。
【００１３】
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、簡素な構成で、異なる幅のスペアタイヤに対しても確実に固定することができるようにした、スペアタイヤキャリアを提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項１記載の本発明のスペアタイヤキャリアは、車体の下面に一端側を枢支されて他端側を揺動可能としたスペアタイヤキャリアバーと、前記車体側に設けられた開口孔部と、一端側に前記開口孔部の端面に当接しうる頭部を有し、他端側が前記開口孔部に挿通されて下方に延在する第１部材と、前記第１部材に前記開口孔部の下方側で上下方向位置を調節可能に結合されるとともに、下端に上方へ折り返したフック部を有する第２部材とを有し、前記第１部材の他端部と前記第２部材の前記フック部との間で前記スペアタイヤキャリアバーの前記他端側を挟持して保持するスペアタイヤキャリアにおいて、前記第１部材に環装されるとともに、前記開口孔部の下端と前記第２部材との間に介在する第１位置と、前記頭部と前記開口孔部の上端との間に介在する第２位置とのいずれかの位置を選択して配置可能なスペーサを備え、前記の第１部材，第２部材及びスペーサを前記車体側に取り付けた状態で、前記第１部材の他端部と前記フック部との間隙が、前記スペアタイヤキャリアバー他端部が離脱不能な大きさに設定されていることを特徴としている。
【００１５】
なお、前記開口孔部は、該スペアタイヤの幅方向へ略沿う向きに形成されることが好ましい。
【００１６】
また、前記第１部材はボルトであるとともに、前記第２部材は前記ボルトと螺合するナット部を有することが好ましい（請求項２）。
【００１７】
また、前記車体には、前記車体の車室内から工具を挿し込み、前記ボルトと前記ナット部との螺合操作を行うための作業用開口部が設けられることが好ましい（請求項３）。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態にかかるスペアタイヤキャリアを説明する。
図１は本スペアタイヤキャリアの係止具の構成を示す断面構成図であり、（ａ）はスペーサが挿通孔の下部に備えられた場合の構成図、（ｂ）はスペーサが挿通孔の上部に備えられた場合の構成図、図２は本スペアタイヤキャリアが備えられた車両の構成を示す構成図であり、（ａ）は本スペアタイヤキャリアを装備された車体の下面図、（ｂ）は本スペアタイヤキャリアの係止部におけるＡ−Ａ拡大断面図である。
【００１９】
本実施形態にかかるスペアタイヤキャリア１は、図１（ａ），（ｂ）及び、図２（ａ），（ｂ）に示すように、スペアタイヤキャリアバー２及び係止具３を備えて構成されている。
スペアタイヤキャリアバー２は、一本の線材を略Ｕ字状に屈曲形成されたメインバー２ａと、このメインバー２ａと交差した状態でメインバー２ａに固着された補助バー２ｂとから、スペアタイヤ２１を支持しうるように略カゴ状の形状に形成されており、スペアタイヤキャリアバー２（メインバー２ａ）の一端部、すなわち、一本の線材の両端を車体下面のクロスメンバ２３及びサイドメンバ２４に枢支されている（図２（ａ）参照）。このスペアタイヤキャリアバー２の二つの枢支端は、同一の回動軸を有するように車体下面に枢支されており、スペアタイヤキャリアバー２全体がこの回動軸を中心として揺動しうるように、車体下面に装備されている。
【００２０】
係止具３は、第１部材（ボルト）４と第２部材５とから構成されており、車体下面の係止具ブラケット（係止具取付部）１２に取り付けられている。なお、係止具ブラケット１２は車体下面のクロスメンバ２２に固設されており、この係止具ブラケット１２には、係止具３を固設するための挿通孔（開口孔部）１１が設けられている。この挿通孔１１は、スペアタイヤ２１の幅方向へ略沿う向きに形成されている。
【００２１】
第１部材４には、挿通孔１１に挿通されスペーサ１０が環装される軸部７と、軸部７の一端側に形成され挿通孔１１の端面に当接しうる頭部６とが設けられており、軸部７には雄ネジが形成されている。また、第２部材５には、下端に上方へ折り返した、スペアタイヤキャリアバー２を係止するためのフック部９が湾曲形成された軸部１５と、この軸部１５の他端に固設され第１部材４に螺合する結合部（ナット部）８とが備えられている。第２部材５は、この結合部８を第１部材４との螺合によって、上下方向位置を調節することが可能になっている。
【００２２】
なお、本実施形態では、軸部１５及び結合部８に中間部材１６が装着されており、この中間部材１６を介して結合部８が軸部１５に固設されている。また、第１部材４には、一般的な規格のボルト部材が用いられているので、第１部材４を単に、ボルトとも呼び、第２部材５の結合部８には、このボルト４に螺合する一般的な規格のナット部材が用いられているので、結合部８を単に、ナットとも呼ぶ。また、ボルト４に環装されるスペーサ１０の内周は、ボルト４の軸部７の外周との間にクリアランスを設けた円筒面となっている。
【００２３】
第１部材（ボルト）４の軸部７は、挿通孔１１及びスペーサ１０に挿通されてから第２部材５のナット８を螺合されるようになっている。そして、ナット８をボルト４へ締結すると、ナット８とボルト４の頭部６とによって係止具ブラケット１２が挟持され、係止具３がクロスメンバ２２に対して固定されるようになっている。
【００２４】
スペアタイヤキャリアバー２は、第２部材５のフック部９に係止されるようになっており、係止されたスペアタイヤキャリアバー２が軸部７の下端の先端部によってフック部９内から外部へ離脱しないように、フック部９の形状と軸部７の長さが設定されている。すなわち、図１（ａ），（ｂ）に示すように、軸部７の先端部と第２部材５のフック部９との間隙ｄが、スペアタイヤキャリアバー２の外径Ｄよりも小さくなるように、フック部９の形状と軸部７の長さが設定されている。
【００２５】
スペーサ１０は、第１部材４の頭部６と係止具ブラケット１２の挿通孔１１との間（以下、この位置を第１位置１３という）と、第２部材５の結合部８と係止具ブラケット１２の挿通孔１１との間（以下、この位置を第２位置１４という）とのいずれかの位置を選択して配置されるようになっている。
【００２６】
図１（ｂ）に示すように、スペーサ１０が第１位置１３に外装された時には、係止具３がスペアタイヤキャリアバー２を、本スペアタイヤキャリア１が保持しうる２種類のスペアタイヤのうち、タイヤ幅の狭い方のタイヤを固定できる位置に係止するようになっている。また同様に、図１（ａ）に示すように、スペーサ１０が第２位置１４に外装された時には、係止具３がスペアタイヤキャリアバー２を、本スペアタイヤキャリア１が保持しうる２種類のスペアタイヤのうち、タイヤ幅の広い方のスペアタイヤを固定できる位置に係止するようになっている。また、スペーサ１０の高さは、本スペアタイヤキャリア１が保持しうる２種類のスペアタイヤの幅の差と等しくなるように設定されている。
【００２７】
また、図２（ｂ）に示すように、係止具３の上方には、車室内から開閉可能に備えられた作業用開口部２０が設けられており、この作業用開口２０を開けることで、レンチ等の工具を用いて第１部材４の頭部６を回転させることができるようになっている。
本実施形態のスペアタイヤキャリアは、以上のように構成されているので、以下のようにして組立てることができる。
【００２８】
まず、スペアタイヤ２１を支持しうる形状に形成されたスペアタイヤキャリアバー２を、車体下面のクロスメンバ２２に取り付ける。つまり、スペアタイヤキャリアバー２が回動軸に沿って揺動しうるように、スペアタイヤキャリアバー２の一端部をクロスメンバ２２へ枢支させて取り付ける（工程１）。
一方、車体のクロスメンバ２２に固定された係止具ブラケット１２の挿通孔１１には、車室内側に設けられた作業用開口部２０の上方から、第１部材（ボルト）４の軸部７を挿通し、その軸部７に、車体下面の下方から、第２部材５の結合部（ナット）８を螺合させる。
【００２９】
この時、第１部材４の頭部６と係止具ブラケット１２の挿通孔１１との間（第１位置１３）と、第２部材５の結合部８と係止具ブラケット１２の挿通孔１１との間（第２位置１４）とのいずれかの位置に、スペーサ１０を外装させる。この時、スペアタイヤキャリアバー２に保持させるスペアタイヤ２１が、本スペアタイヤキャリア１が保持しうる２種類のスペアタイヤのうち、タイヤ幅の狭い方の場合には、スペーサ１０を第１位置１３に外装させ、タイヤ幅の広い方の場合には、スペーサ１０を第２位置１４に外装させる（工程２）。
【００３０】
次に、スペアタイヤキャリアバー２にスペアタイヤ２１を支持させながら、第２部材５のフック部９にスペアタイヤキャリアバー２を係止させ、第１部材４の頭部６を車室内側の作業用開口部２０から工具を用いて回転させて、締め付ける（工程３）。
つまり、第１部材４の頭部６を回転させることによって、第１部材４の頭部６と第２部材５の結合部８とがスペーサ１０及び係止具ブラケット１２を締め付けると同時に、第１部材４の軸部７の先端部と第２部材５のフック部９との間に、スペアタイヤキャリアバー２が保持されて外れることのない幅の間隙ｄが形成される。このため、係止具３が確実にクロスメンバ２２へ固定されるとともに、スペアタイヤキャリアバー２が確実に係止具３に係止される。この時、スペアタイヤ２１は、スペアタイヤキャリアバー２とクロスメンバ２２とに挟持されて固定される。
【００３１】
ここで、スペーサ１０の位置に注目すると、スペーサ１０が第１位置１３に配置されている場合、係止具３はスペアタイヤキャリアバー２を、本スペアタイヤキャリア１が保持しうる２種類のスペアタイヤのうちタイヤ幅の狭い方のスペアタイヤを固定できる位置に係止するようになっているため、スペアタイヤキャリアバー２に保持されるスペアタイヤ２１を、確実にスペアタイヤキャリアバー２とクロスメンバ２２とに挟持させて固定することができる。
【００３２】
また、スペーサ１０が第２位置１４に配置されている場合にも、係止具３はスペアタイヤキャリアバー２を、本スペアタイヤキャリア１が保持しうる２種類のスペアタイヤのうちタイヤ幅の広い方のスペアタイヤを固定できる位置に係止するようになっているため、スペアタイヤキャリアバー２に保持されるスペアタイヤ２１を、確実にスペアタイヤキャリアバー２とクロスメンバ２２とに挟持させて固定することができる。
【００３３】
また、この係止具３によるスペアタイヤキャリアバー２の係止位置の変更は、上記のようにスペーサ１０の位置の変更、すなわち、第１部材４の挿通孔１１に対する相対位置を変更することで行っているので、第１部材４と第２部材５との相対位置を変更することなく、タイヤ幅の異なるスペアタイヤに対応させることができる。また、第１部材４と第２部材５との相対位置が変化しないため、スペーサ１０の位置に係わらず、第１部材４の軸部７の先端部と第２部材５のフック部９との間の、スペアタイヤキャリアバー２がフック部９内から外れることのない幅の間隙を一定に保つことができる。
【００３４】
また、本実施形態のスペアタイヤキャリア１に取り付けられているスペアタイヤ２１を異なるタイヤ幅のものに交換する場合、例えば、ユーザが異なるタイヤ幅のスペアタイヤ２１を本スペアタイヤキャリア１に取り付ける場合には、以下のような手順となる。
まず、上記の工程３の逆の手順を辿り、第１部材４の頭部６を車室内側の作業用開口２０から工具を用いて回転させて緩める。第１部材４の頭部６を緩めることで、係止具３の係止具ブラケット１２への係止状態が緩むと同時に、第１部材４の軸部７の下端の先端部と第２部材５のフック部９との間隙が広くなる。そのため、スペアタイヤキャリアバー２をフック部９内から外部へ離脱させることができるようになる。
【００３５】
スペアタイヤキャリアバー２をフック部９内から外部へ離脱させてスペアタイヤ２１を取り外した後で、上記の工程２の逆の手順を辿り、係止具３を取り外す。そして、新たに取り付けたいスペアタイヤ２１のタイヤ幅に合わせてスペーサ１０の位置を決め、上記の工程２及び工程３に倣って、スペアタイヤ２１の取り付けを行う。
【００３６】
このように、本願発明にかかるスペアタイヤキャリアにおいては、同一の部品を用いてタイヤ幅の異なる２種類のスペアタイヤを確実に固定することができ、また固定することができるスペアタイヤの幅を簡単に変更することができる。
また、構成が簡素なため、安価に実現することができ、組立も容易であり、製造コストを低減させることができる。また、組立に関して、係止具３を構成する各々の部品は、スペアタイヤのタイヤ幅に係わらず同一形状のものが同一個数使用されるため、部品管理が容易である。
【００３７】
また、係止具３を構成する部材として一般的な規格のボルトとナットを使用しているため、安価で確実に締結することができる係止具３が実現される。
また、係止具３の係止具ブラケット１２への固定は、車室内に設けられた作業用開口部２０を介して第１部材４の頭部６を回転させることで行っているため、係止具３を取り外すためには、この作業用開口部２０から第１部材４の頭部６を回転させる必要がある。そのため、車室内へ入ることができなければ係止具３を取り外すことができず、スペアタイヤの盗難防止構造として優れている。
【００３８】
また、第１部材４の軸部７の下端の先端部と第２部材５のフック部９との間の間隙ｄ（図１（ａ），（ｂ）参照）は、スペアタイヤキャリアバー２がフック部９内から外れることのない大きさ（すなわち、間隙ｄ＜スペアタイヤキャリアバー２の外径Ｄ）に設定されているため、例えば、スペアタイヤ内の空気を抜いたとしても、スペアタイヤキャリアバー２がフック部９内から外れることがなく、盗難防止に効果的である。
【００３９】
特に、搭載されるスペアタイヤのタイヤ幅に係わらず、係止具３の第１部材４と第２部材５との相対位置が変化しないため、第１部材４の軸部７の先端部と第２部材のフック部９との間の、スペアタイヤキャリアバー２がフック部９内から外れることのない幅の間隙ｄを一定に保つことができ、搭載されるスペアタイヤのタイヤ幅に係わらず、効果的に盗難防止を図ることができる。
【００４０】
また、フック部９に係止されるスペアタイヤキャリアバー２の移動が拘束されるように第２部材５のフック部９の形状と第１部材４の軸部７の長さとが設定され、また、スペーサ１０の移動によっても第１部材４と第２部材５の相対位置が変化しないように構成されているため、スペーサ１０の位置に係わらず、スペアタイヤキャリアバー２を適切に拘束することができる。
【００４１】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されたものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態においては、一個のスペーサの配置位置を第１位置と第２位置とのいずれかに変更することで、スペアタイヤキャリアを２種類のスペアタイヤの幅に対応させているが、軸方向長さの異なるスペーサを複数種類用意して、これらを組み合わせて（ただし、組み合わせた軸方向の長さは一定とする）用いるようにして、各々のスペーサの配置位置を第１位置と第２位置とのいずれかに設定するように構成してもよい。このように構成した場合、スペアタイヤキャリアを複数のスペアタイヤの幅に対応させることが可能になる。
【００４２】
あるいは、同一軸方向長さを有するスペーサを複数（所定の個数）用いるようにして、第１位置に配置するスペーサの個数と第２位置に配置するスペーサの個数とを変更することによっても、同様の効果を得ることができる。
【００４３】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１記載の本発明のスペアタイヤキャリアによれば、スペーサが第１位置と第２位置とのいずれかの位置に配置可能になっているため、第１部材の他端部と第２部材のフック部との間隙を一定に保ったままスペアタイヤが保持される幅（車体下面とスペアタイヤキャリアバーとの距離）を簡単に変更することができ、スペアタイヤキャリアを複数のタイヤ幅に対応させることができる。また、スペーサの位置を変更するだけでこのような効果が得られるので、構成が極めて簡素であって、低コストで製造でき、組立も容易である。
【００４４】
また、第１部材の他端部と第２部材のフック部との間隙が、前記スペアタイヤキャリアバー他端部が離脱不能な大きさに設定されているため、スペアタイヤキャリアバーのフック部内から外部への抜けが防止され、スペアタイヤを確実に保持でき、効果的に盗難防止が図れる。
【００４５】
また、請求項２記載の本発明のスペアタイヤキャリアによれば、一般的なボルトとナットを使用することで、安価で高品質な係止具を実現することができる。また、簡素な構造で係止具を車体の所要箇所へ固定することができる。
【００４６】
また、請求項３記載の本発明のスペアタイヤキャリアによれば、係止具の係止を解除するためには車体の車室内からボルトの頭部を回転させる必要があるため、確実に盗難防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態としてのスペアタイヤキャリアの係止具の構成を示す断面構成図であり、（ａ）はスペーサが挿通孔の下部に備えられた場合の構成図、（ｂ）はスペーサが挿通孔の上部に備えられた場合の構成図である。
【図２】本発明の一実施形態としてのスペアタイヤキャリアが備えられた車両の構成を示す構成図であり、（ａ）は車体下面からの本スペアタイヤキャリアの見上図、（ｂ）は本スペアタイヤキャリアの係止部におけるＡ−Ａ拡大断面図である。
【図３】従来のスペアタイヤキャリアの構成を示す全体構成図である。
【図４】特許文献１にかかる、従来技術としてのスペアタイヤキャリアの構成を示す全体構成図である。
【符号の説明】
１スペアタイヤキャリア
２スペアタイヤキャリアバー
２ａメインバー
２ｂ補助バー
３係止具
４第１部材（ボルト）
５第２部材
６頭部（ボルト頭）
７軸部（第１部材の軸部）
８結合部（ナット部，ナット）
９フック部
１０スペーサ
１１挿通孔（開口孔部）
１２係止具ブラケット（係止具取付部）
１３第１位置
１４第２位置
１５軸部（第２部材の軸部）
２０作業用開口部
２１スペアタイヤ
２２，２３クロスメンバ
２４サイドメンバ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a spare tire carrier for holding a spare tire on a vehicle body.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a spare tire carrier that is provided in an automobile and holds a spare tire for replacement in an emergency such as when a tire is punctured on the lower surface (under the floor) of a vehicle body has been put into practical use. Such spare tire carriers include, for example, those using spare tire carrier bars as shown in FIG.
[0003]
As shown in FIGS. 3 (a) and 3 (b), the spare tire carrier bar 32 is fixed to the main bar 34 in a state of intersecting with the main bar 34 bent in a substantially U shape and the main bar 34. The auxiliary bar 35 is formed in a substantially cage shape, and one end of the spare tire carrier bar 32 (main bar 34) is pivotally attached to the tip of a bracket 36 that protrudes from the lower surface of the vehicle body and is fixed to the vehicle body. The tire carrier bar 32 as a whole is provided so as to be swingable about the pivot end portion.
[0004]
Further, a holder (locking tool) 33 for fixing the swinging end of the tire carrier bar 32 is fixed to a mounting portion (cross member) 37 on the lower surface of the vehicle body (see FIG. 3C). Then, the spare tire carrier bar 32 is swung downward to open the swing end, and the spare tire 21 is placed inside the spare tire carrier bar 32 (between the spare tire carrier bar 32 and the lower surface of the vehicle body). The tire carrier bar 32 is swung upward, and the rocking end is closed by the holder 33 so as to close the rocking end, so that the spare tire 21 is placed between the spare tire carrier bar 32 and the cross member 37. It is sandwiched and held.
[0005]
In this example, the holder 33 includes a bolt-shaped first member 38 and a second member 39 having a nut-shaped coupling portion 42 that is screwed to the first member 38. The entire holder 33 is fixed to the cross member 37 so as to be sandwiched between the two members 39. In addition, the tip of the second member 39 is provided with a turn-up (hereinafter referred to as a hook portion) 41 that is turned up and formed in a hook shape so as to lock the spare tire carrier bar 32. The tire carrier bar 32 is locked to the hook portion 41. In this locked state, the tip of the lower end of the bolt of the first member 38 approaches the spare tire carrier bar 32 in the hook portion 41, and the spare tire carrier The bar 32 is prevented from being detached from the hook portion 41. Thus, according to the spare tire carrier 31, the spare tire 21 is securely fixed to the vehicle body.
[0006]
On the other hand, as another spare tire carrier equipped with a spare tire on the lower surface of the vehicle body, as shown in FIG. 4, Patent Document 1 discloses a hanger 52 main body (this corresponds to the tire carrier bar 32 in the above example). The engagement means (this is a component corresponding to the holder 33 in the above-mentioned example), in which both ends of the longitudinal direction of the tire carrier bar 32 are fixed to the lower surface 54 of the vehicle body. And the like, and a plurality of types of spare tires 21 having different sizes can be loaded on an inclined surface.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-198868
[Problems to be solved by the invention]
However, the spare tire carrier 31 configured as shown in FIG. 3 can only hold the spare tire 21 having a predetermined tire width. That is, since the distance from the cross member 37 of the vehicle body to the hook portion 41 of the second member 39 cannot be adjusted, even if the spare tire 21 having a different width is to be sandwiched, the cross member 37 and the spare tire 21 are There arises a problem that a gap is generated or the interval between the cross member 37 and the spare tire carrier bar 32 is too narrow to hold the spare tire 21.
[0009]
It is also conceivable to prepare a plurality of types of the second member 39 itself according to the tire width of the spare tire 21 to be clamped by the spare tire carrier 31. In this case, the spare tire carrier bar 32 is engaged by the second member 39. Although it can be stopped, the gap between the hook portion 41 of the second member 39 and the tip of the bolt of the first member 38 changes, so that, for example, the air inside the spare tire 21 has escaped. In this case, the spare tire carrier bar 32 can be detached from the inside of the hook portion 41 to the outside, so that the spare tire 21 may be stolen. Therefore, the spare tire carrier 31 holds both the first member 38 and the second member 39 so that the hook portion 41 of the second member 39 and the tip of the bolt of the first member 38 have an appropriate gap. It is necessary to replace the tire 21 in accordance with the tire width.
[0010]
On the other hand, according to the technique described in Patent Document 1 described above, both longitudinal ends of the hanger 52 that sandwich the spare tire 21 between the lower surface 54 of the vehicle body (near the portion where the hanger 52 contacts the spare tire 21) are inclined. The hanger 52 can fix the tire corresponding to a tire having a large diameter and a small width, or a tire having a small diameter and a large width because it is formed on the inclined surface inclined at the angle a. That is, the single hanger 52 can be sandwiched in correspondence with a plurality of spare tires 21 having different diameters and tire widths. Further, according to this technique, even when the spare tires 21 having different widths are fixed, the position of the hanger 52 does not change, so that the hanger 52 can be held without changing the engaging means 53.
[0011]
However, only the spare tire 21 having a size or width corresponding to the inclination angle a of the inclined surface where the hanger 52 contacts the spare tire 21 can be clamped and fixed. In other words, by providing the hanger 52 with an inclination, the contact portion between the spare tire 21 and the hanger 52 changes according to the diameter of the tire, and the width corresponding to the change in the diameter. Therefore, the combination of the diameter and width of the spare tire 21 that the hanger 52 can hold and fix is limited. It is technically difficult to configure so that a plurality of types of spare tires 21 having different diameters and widths can be sandwiched.
[0012]
For this reason, for example, when two-wheel drive vehicles and four-wheel drive vehicles are to select and equip a plurality of types of tires whose tire diameters are substantially the same and only the tire widths are different, Therefore, it is necessary to equip the hanger 52 having the shape corresponding to each width and the engaging means 53 after all.
[0013]
The present invention was devised in view of such problems, and an object thereof is to provide a spare tire carrier that can be securely fixed to spare tires having different widths with a simple configuration. To do.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a spare tire carrier according to the first aspect of the present invention includes a spare tire carrier bar that is pivotally supported at one end side on the lower surface of the vehicle body and swingable at the other end side, and the vehicle body. An opening hole provided on the side, a first member having a head that can abut on an end surface of the opening hole on one end side, and the other end side being inserted through the opening hole and extending downward; A second member having a hook portion folded upward at the lower end and coupled to the first member so that the vertical position can be adjusted on the lower side of the opening hole, and the other end of the first member A spare tire carrier that sandwiches and holds the other end of the spare tire carrier bar between a hook portion of the second member and the hook portion of the second member. A first position interposed between the lower end of the second member and the second member And a spacer that can be selected and arranged at any one of the second position interposed between the head and the upper end of the opening hole, and the first member, the second member, and the spacer The gap between the other end portion of the first member and the hook portion is set such that the other end portion of the spare tire carrier bar cannot be detached when attached to the vehicle body side.
[0015]
In addition, it is preferable that the said opening hole part is formed in the direction in alignment with the width direction of this spare tire.
[0016]
In addition, it is preferable that the first member is a bolt and the second member has a nut portion screwed with the bolt.
[0017]
Preferably, the vehicle body is provided with a working opening for inserting a tool from a vehicle interior of the vehicle body and performing a screwing operation between the bolt and the nut portion.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a spare tire carrier according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional configuration diagram showing a configuration of a locking device of the spare tire carrier, (a) is a configuration diagram in the case where a spacer is provided at the lower portion of the insertion hole, and (b) is an upper portion of the insertion hole. FIG. 2 is a configuration diagram showing a configuration of a vehicle equipped with the spare tire carrier, (a) is a bottom view of a vehicle body equipped with the spare tire carrier, and (b). These are AA expanded sectional views in the latching | locking part of this spare tire carrier.
[0019]
A spare tire carrier 1 according to this embodiment includes a spare tire carrier bar 2 and a locking tool 3 as shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b) and FIGS. 2 (a) and 2 (b). Has been.
The spare tire carrier bar 2 includes a main bar 2a formed by bending a single wire in a substantially U shape, and an auxiliary bar 2b fixed to the main bar 2a in a state of intersecting with the main bar 2a. 21 is formed in a substantially cage shape so that one end of the spare tire carrier bar 2 (main bar 2a), that is, both ends of one wire rod are connected to the cross member 23 and the side member on the lower surface of the vehicle body. 24 (see FIG. 2A). The two pivot ends of the spare tire carrier bar 2 are pivotally supported on the lower surface of the vehicle body so as to have the same pivot axis, and the entire spare tire carrier bar 2 can swing around the pivot axis. As shown, it is equipped on the underside of the car body.
[0020]
The locking tool 3 includes a first member (bolt) 4 and a second member 5 and is attached to a locking bracket (locking tool mounting portion) 12 on the lower surface of the vehicle body. The locking bracket 12 is fixed to the cross member 22 on the lower surface of the vehicle body. The locking bracket 12 is provided with an insertion hole (opening hole) 11 for fixing the locking tool 3. It has been. The insertion hole 11 is formed in a direction substantially along the width direction of the spare tire 21.
[0021]
The first member 4 is provided with a shaft portion 7 that is inserted into the insertion hole 11 and is provided with the spacer 10, and a head portion 6 that is formed on one end side of the shaft portion 7 and can abut on the end surface of the insertion hole 11. The shaft portion 7 is formed with a male screw. The second member 5 has a shaft portion 15 that is bent upward at the lower end and has a hook portion 9 for locking the spare tire carrier bar 2, and is fixed to the other end of the shaft portion 15. And a connecting portion (nut portion) 8 that is screwed into the first member 4. The second member 5 can be adjusted in vertical position by screwing the connecting portion 8 with the first member 4.
[0022]
In this embodiment, the intermediate member 16 is attached to the shaft portion 15 and the coupling portion 8, and the coupling portion 8 is fixed to the shaft portion 15 via the intermediate member 16. Further, since a bolt member of a general standard is used for the first member 4, the first member 4 is also simply referred to as a bolt, and the coupling portion 8 of the second member 5 is screwed to the bolt 4. Since a general standard nut member is used, the coupling portion 8 is also simply referred to as a nut. In addition, the inner periphery of the spacer 10 mounted around the bolt 4 is a cylindrical surface provided with a clearance between the outer periphery of the shaft portion 7 of the bolt 4.
[0023]
The shaft portion 7 of the first member (bolt) 4 is inserted into the insertion hole 11 and the spacer 10 and then the nut 8 of the second member 5 is screwed together. When the nut 8 is fastened to the bolt 4, the locking bracket 12 is sandwiched between the nut 8 and the head 6 of the bolt 4, and the locking tool 3 is fixed to the cross member 22. .
[0024]
The spare tire carrier bar 2 is locked to the hook portion 9 of the second member 5, and the locked spare tire carrier bar 2 is moved from the hook portion 9 by the tip of the lower end of the shaft portion 7. The shape of the hook portion 9 and the length of the shaft portion 7 are set so as not to leave outside. That is, as shown in FIGS. 1A and 1B, the gap d between the tip portion of the shaft portion 7 and the hook portion 9 of the second member 5 is smaller than the outer diameter D of the spare tire carrier bar 2. As described above, the shape of the hook portion 9 and the length of the shaft portion 7 are set.
[0025]
The spacer 10 is engaged between the head 6 of the first member 4 and the insertion hole 11 of the locking bracket 12 (hereinafter, this position is referred to as the first position 13), and is engaged with the coupling portion 8 of the second member 5. Any position between the tool bracket 12 and the insertion hole 11 (hereinafter, this position is referred to as a second position 14) is selected and arranged.
[0026]
As shown in FIG. 1B, when the spacer 10 is mounted on the first position 13, the locking tool 3 holds the spare tire carrier bar 2, and the two types of spare tires that the spare tire carrier 1 can hold. Among them, the tire with the narrower tire width is locked at a position where it can be fixed. Similarly, as shown in FIG. 1 (a), when the spacer 10 is mounted on the second position 14, the locking tool 3 can hold the spare tire carrier bar 2 and the spare tire carrier 1 can hold two types. Of these spare tires, the spare tire having the wider tire width is locked at a position where it can be fixed. The height of the spacer 10 is set to be equal to the difference between the widths of two types of spare tires that can be held by the spare tire carrier 1.
[0027]
Further, as shown in FIG. 2 (b), a working opening 20 provided so as to be openable and closable from the passenger compartment is provided above the locking tool 3. By opening the working opening 20, the working opening 20 is opened. The head 6 of the first member 4 can be rotated using a tool such as a wrench.
Since the spare tire carrier of the present embodiment is configured as described above, it can be assembled as follows.
[0028]
First, the spare tire carrier bar 2 formed in a shape capable of supporting the spare tire 21 is attached to the cross member 22 on the lower surface of the vehicle body. That is, one end of the spare tire carrier bar 2 is pivotally attached to the cross member 22 so that the spare tire carrier bar 2 can swing along the rotation axis (step 1).
On the other hand, the shaft portion 7 of the first member (bolt) 4 is inserted into the insertion hole 11 of the locking bracket 12 fixed to the cross member 22 of the vehicle body from above the work opening 20 provided on the vehicle interior side. And a coupling portion (nut) 8 of the second member 5 is screwed into the shaft portion 7 from below the lower surface of the vehicle body.
[0029]
At this time, between the head 6 of the first member 4 and the insertion hole 11 of the locking bracket 12 (first position 13), the coupling portion 8 of the second member 5 and the insertion hole 11 of the locking bracket 12 The spacer 10 is externally mounted at any position between the first position and the second position (second position 14). At this time, when the spare tire 21 to be held by the spare tire carrier bar 2 is the narrower one of the two types of spare tires that can be held by the spare tire carrier 1, the spacer 10 is moved to the first position 13. If the tire width is wider, the spacer 10 is externally mounted at the second position 14 (step 2).
[0030]
Next, while the spare tire 21 is supported by the spare tire carrier bar 2, the spare tire carrier bar 2 is locked to the hook portion 9 of the second member 5, and the head 6 of the first member 4 is operated inside the vehicle interior. Rotate and tighten from the opening 20 using a tool (step 3).
That is, by rotating the head portion 6 of the first member 4, the head portion 6 of the first member 4 and the coupling portion 8 of the second member 5 tighten the spacer 10 and the locking bracket 12 at the same time as the first member 4. Between the front end of the shaft 7 of the member 4 and the hook 9 of the second member 5, a gap d having a width that prevents the spare tire carrier bar 2 from being detached is formed. For this reason, the locking tool 3 is securely fixed to the cross member 22 and the spare tire carrier bar 2 is securely locked to the locking tool 3. At this time, the spare tire 21 is sandwiched and fixed between the spare tire carrier bar 2 and the cross member 22.
[0031]
Here, paying attention to the position of the spacer 10, when the spacer 10 is arranged at the first position 13, the locking tool 3 is used for the spare tire carrier bar 2 and the spare tire carrier 1 can hold two types of spares. Since the spare tire having the narrower tire width among the tires is locked at a position where the spare tire can be fixed, the spare tire 21 held by the spare tire carrier bar 2 is securely connected to the spare tire carrier bar 2 and the cross member. 22 and can be fixed.
[0032]
Further, even when the spacer 10 is disposed at the second position 14, the locking tool 3 has a wide tire width among the two types of spare tires that the spare tire carrier 1 can hold the spare tire carrier bar 2. The spare tire 21 held by the spare tire carrier bar 2 is securely clamped between the spare tire carrier bar 2 and the cross member 22 and fixed. can do.
[0033]
Moreover, the change of the locking position of the spare tire carrier bar 2 by the locking tool 3 is performed by changing the position of the spacer 10 as described above, that is, by changing the relative position of the first member 4 with respect to the insertion hole 11. Since this is done, spare tires having different tire widths can be handled without changing the relative positions of the first member 4 and the second member 5. Further, since the relative position between the first member 4 and the second member 5 does not change, regardless of the position of the spacer 10, the tip portion of the shaft portion 7 of the first member 4 and the hook portion 9 of the second member 5 are not affected. In the meantime, it is possible to keep a gap having a width such that the spare tire carrier bar 2 does not come out of the hook portion 9.
[0034]
Further, when the spare tire 21 attached to the spare tire carrier 1 of the present embodiment is replaced with one having a different tire width, for example, when the user attaches the spare tire 21 having a different tire width to the spare tire carrier 1. The procedure is as follows.
First, following the reverse procedure of the above step 3, the head 6 of the first member 4 is loosened by rotating it from the working opening 20 on the vehicle interior side with a tool. By loosening the head 6 of the first member 4, the locking state of the locking tool 3 to the locking bracket 12 is loosened, and at the same time, the tip of the lower end of the shaft portion 7 of the first member 4 and the second member. 5 is widened with the hook portion 9. Therefore, the spare tire carrier bar 2 can be detached from the hook portion 9 to the outside.
[0035]
After the spare tire carrier bar 2 is detached from the hook portion 9 to the outside and the spare tire 21 is removed, the reverse procedure of the above step 2 is followed to remove the locking tool 3. Then, the position of the spacer 10 is determined in accordance with the tire width of the spare tire 21 to be newly attached, and the spare tire 21 is attached according to the above steps 2 and 3.
[0036]
As described above, in the spare tire carrier according to the present invention, two types of spare tires having different tire widths can be reliably fixed using the same parts, and the width of the spare tire that can be fixed can be simply set. Can be changed.
In addition, since the configuration is simple, it can be realized at a low cost, the assembly is easy, and the manufacturing cost can be reduced. In addition, regarding the assembly, since the same number of parts of the same shape are used regardless of the tire width of the spare tire, the parts can be easily managed.
[0037]
Moreover, since the bolt and nut of a general specification are used as a member which comprises the locking tool 3, the locking tool 3 which can be fastened cheaply and reliably is implement | achieved.
Further, since the locking tool 3 is fixed to the locking bracket 12 by rotating the head 6 of the first member 4 through the work opening 20 provided in the vehicle interior, In order to remove the stopper 3, it is necessary to rotate the head 6 of the first member 4 from the working opening 20. Therefore, the locking tool 3 cannot be removed unless the vehicle interior can be entered, which is excellent as an antitheft structure for spare tires.
[0038]
In addition, a clearance d (see FIGS. 1A and 1B) between the tip of the lower end of the shaft portion 7 of the first member 4 and the hook portion 9 of the second member 5 is determined by the spare tire carrier bar 2. Since the size is set so as not to be disengaged from the hook portion 9 (that is, the clearance d <the outer diameter D of the spare tire carrier bar 2), for example, even if the air in the spare tire is removed, the spare tire carrier The bar 2 is not detached from the hook portion 9 and is effective in preventing theft.
[0039]
In particular, the relative position between the first member 4 and the second member 5 of the locking tool 3 does not change regardless of the tire width of the mounted spare tire. The gap d between the two hook portions 9 and the spare tire carrier bar 2 that does not come off the hook portion 9 can be kept constant, regardless of the tire width of the mounted spare tire, Theft can be effectively prevented.
[0040]
Further, the shape of the hook portion 9 of the second member 5 and the length of the shaft portion 7 of the first member 4 are set so that the movement of the spare tire carrier bar 2 locked to the hook portion 9 is restrained. Since the relative positions of the first member 4 and the second member 5 are not changed by the movement of the spacer 10, the spare tire carrier bar 2 can be appropriately restrained regardless of the position of the spacer 10. it can.
[0041]
Although one embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to this embodiment, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
For example, in the above-described embodiment, the spare tire carrier is made to correspond to the widths of two types of spare tires by changing the arrangement position of one spacer to either the first position or the second position. A plurality of types of spacers having different axial lengths are prepared, and these are used in combination (however, the combined axial length is constant). You may comprise so that it may set to either of a 2nd position. When comprised in this way, it becomes possible to make a spare tire carrier respond | correspond to the width | variety of a some spare tire.
[0042]
Alternatively, by using a plurality (a predetermined number) of spacers having the same axial length, the number of spacers arranged at the first position and the number of spacers arranged at the second position can be changed. The effect of can be obtained.
[0043]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the spare tire carrier of the first aspect of the present invention, since the spacer can be disposed at either the first position or the second position, The spare tire carrier can be easily changed in the width (distance between the lower surface of the vehicle body and the spare tire carrier bar) in which the spare tire is held while keeping the gap between the other end portion and the hook portion of the second member constant. Can be made to correspond to a plurality of tire widths. Further, since such an effect can be obtained only by changing the position of the spacer, the configuration is extremely simple, can be manufactured at low cost, and is easy to assemble.
[0044]
Further, since the gap between the other end portion of the first member and the hook portion of the second member is set to such a size that the other end portion of the spare tire carrier bar cannot be detached, the gap from the hook portion of the spare tire carrier bar It is possible to prevent the outside from coming out, to hold the spare tire securely, and to effectively prevent theft.
[0045]
According to the spare tire carrier of the present invention as set forth in claim 2, an inexpensive and high-quality locking tool can be realized by using general bolts and nuts. Further, the locking tool can be fixed to a required position of the vehicle body with a simple structure.
[0046]
Further, according to the spare tire carrier of the present invention described in claim 3, since it is necessary to rotate the head of the bolt from the vehicle interior of the vehicle body in order to release the locking of the locking tool, it is surely prevented from theft. Can be planned.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional configuration diagram showing a configuration of a spare tire carrier locking device according to an embodiment of the present invention, in which (a) is a configuration diagram in the case where a spacer is provided at a lower portion of an insertion hole; ) Is a configuration diagram in the case where the spacer is provided in the upper portion of the insertion hole.
FIG. 2 is a configuration diagram showing a configuration of a vehicle equipped with a spare tire carrier as one embodiment of the present invention, (a) is a top view of the spare tire carrier from the bottom surface of the vehicle body, and (b) is It is AA expanded sectional drawing in the latching | locking part of this spare tire carrier.
FIG. 3 is an overall configuration diagram showing a configuration of a conventional spare tire carrier.
FIG. 4 is an overall configuration diagram showing a configuration of a spare tire carrier according to Patent Document 1 as a prior art.
[Explanation of symbols]
1 Spare tire carrier 2 Spare tire carrier bar 2a Main bar 2b Auxiliary bar 3 Locking tool 4 First member (bolt)
5 Second member 6 Head (bolt head)
7 Shaft (Shaft of the first member)
8 Joint (Nut, Nut)
9 Hook part 10 Spacer 11 Insertion hole (opening hole part)
12 Locking bracket (locking bracket mounting part)
13 1st position 14 2nd position 15 Shaft part (shaft part of 2nd member)
20 Work opening 21 Spare tires 22, 23 Cross member 24 Side member

Claims

車体の下面に一端側を枢支されて他端側を揺動可能としたスペアタイヤキャリアバーと、
前記車体側に設けられた開口孔部と、
一端側に前記開口孔部の端面に当接しうる頭部を有し、他端側が前記開口孔部に挿通されて下方に延在する第１部材と、
前記第１部材に前記開口孔部の下方側で上下方向位置を調節可能に結合されるとともに、下端に上方へ折り返したフック部を有する第２部材とを有し、
前記第１部材の他端部と前記第２部材の前記フック部との間で前記スペアタイヤキャリアバーの前記他端側を挟持して保持するスペアタイヤキャリアにおいて、
前記第１部材に環装されるとともに、前記開口孔部の下端と前記第２部材との間に介在する第１位置と、前記頭部と前記開口孔部の上端との間に介在する第２位置とのいずれかの位置を選択して配置可能なスペーサを備え、
前記の第１部材，第２部材及びスペーサを前記車体側に取り付けた状態で、前記第１部材の他端部と前記フック部との間隙が、前記スペアタイヤキャリアバー他端部が離脱不能な大きさに設定されている
ことを特徴とする、スペアタイヤキャリア。A spare tire carrier bar pivotally supported at one end on the lower surface of the vehicle body and swingable at the other end;
An opening hole provided on the vehicle body side;
A first member that has a head that can contact the end face of the opening hole portion on one end side, and the other end side is inserted through the opening hole portion and extends downward;
A second member having a hook portion folded upward at the lower end and coupled to the first member so that the vertical position can be adjusted on the lower side of the opening hole portion;
In the spare tire carrier holding and holding the other end side of the spare tire carrier bar between the other end portion of the first member and the hook portion of the second member,
A first position interposed between the lower end of the opening hole portion and the second member, and interposed between the head and the upper end of the opening hole portion while being mounted on the first member. A spacer that can be arranged by selecting any of the two positions is provided,
With the first member, the second member, and the spacer attached to the vehicle body side, the gap between the other end portion of the first member and the hook portion cannot be removed from the other end portion of the spare tire carrier bar. Spare tire carrier, characterized in that it is sized.

前記第１部材はボルトであるとともに、前記第２部材は前記ボルトと螺合するナット部を有する
ことを特徴とする、請求項１記載のスペアタイヤキャリア。2. The spare tire carrier according to claim 1, wherein the first member is a bolt, and the second member has a nut portion screwed with the bolt. 3.

前記車体には、前記車体の車室内から工具を挿し込み、前記ボルトと前記ナット部との螺合操作を行うための作業用開口部が設けられる
ことを特徴とする、請求項２記載のスペアタイヤキャリア。3. The spare according to claim 2, wherein the vehicle body is provided with a working opening for inserting a tool from a vehicle interior of the vehicle body and performing a screwing operation between the bolt and the nut portion. Tire carrier.