JP4083153B2 - 家庭用衛生薄葉紙 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭用衛生薄葉紙の内、柔軟性を有し、かつ衛生薄葉紙として機能し得る程度の吸水性を維持しつつ、ムラ無く水分の裏抜けを低減したトイレットティッシュペーパーに関する。
従来より、家庭用衛生薄葉紙として、ティッシュペーパー等が市場に多く提供されている。この種の衛生薄葉紙は、例えば風邪などの際に鼻をかんだり、排便の際に汚物を拭き取ったり、化粧落しなどに使用されていることはもちろんであるが、この他にもかなりの割合で、ふきんの代わりとしてテーブルや床などにこぼした液体の拭き取りにも使用されている。
しかし、これまで使用されてきた家庭用衛生薄葉紙は、手触り感や吸水性を向上させることに重点が置かれて製造されており、吸収した水分が裏抜けしてしまうことが多く、これが手に付着したり、強度が弱いために水分を若干多めに吸収しただけでシートが破れてしまうことが多く使用者に不快感を与えていた。この場合に米坪を上げたり、ラミネート加工する等してシートの強度を向上させることは行われていたが、この方法の場合にはコストが余計に掛かってしまう上、シートの柔軟性が損なわれるので使用感が悪くなるため好ましくない。
上記問題点に鑑み、撥水剤を含有させることによりコストを掛けずに裏抜けを少なくした技術が提案されている。例えば下記特許文献1では、第1セルロースプライと、第2セルロースプライとを含み、これら各セルロースプライの合わせ面部分に撥水剤(サイズ剤、疎水性化学物質)を印刷又はスプレー塗布したトイレットティッシュ又は前記各セルロースプライの間に撥水剤層を介在させたトイレットティッシュが提案されている。
特表2002−519533号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のトイレットティッシュ製品では撥水剤による層が中間層として形成されているものであるため、この撥水剤層に水分が達するまでは従来のティッシュ同様の吸水性を有することになるため製品がベタ付き易いという問題があった。また、撥水剤層を超えて水分が染み込んだ場合には裏抜けを全く防止できなくなってしまうとともに、サイズ剤は多く添加すると吸水性が損なわれて製品本来の機能を果たせなくなる虞がある。
そこで本発明の主たる課題は、柔軟性を有し、かつ衛生薄葉紙として機能し得る程度の吸水性を維持しつつ、ムラ無く水分の裏抜けを低減した家庭用衛生薄葉紙を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、撥水剤としてジメチルジラウリルアンミニウムクロライド、ジメチルジオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノステアリルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルジオレイルアンモニウムクロライドの単独または2以上の組合せをパルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.1〜0.2重量%含有するとともに、前記撥水剤が抄紙時にパルプスラリー中に混合された家庭用衛生薄葉紙であって、
前記家庭用衛生薄葉紙がトイレットティッシュペーパーであり、
前記ペーパーの米坪が10〜35g/m、紙厚が80〜200μm、JIS P 8113に基づく乾燥引張強度が(縦方向)200〜400cN/15mm、(横方向)60〜200cN/15mmであり、
JIS P 4501に基づく水解性が25〜30秒であり、
吸水速度が3.5〜35.0秒及び水浸透度が3〜6枚であることを特徴とする家庭用衛生薄葉紙が提供される。
ここで、前記吸水速度は次記(1)〜(5)の工程を、前記水浸透度は次記(6)〜(8)の工程を、各々経て得た値である。
(吸水速度)
(1)蒸留水及びデジタルマイクロピペット、ストップウォッチ、三脚台を用意。
(2)試料2枚重ねを一組(試験片)として、中央部直径40mm以上の穴のある支持台に置く。
(3)試験片に約10mmの高さからデジタルマイクロピペットで蒸留水5μlを滴下。
(4)蒸留水が試験片に接触した瞬間から、水が完全に吸収されて紙表面の反射が消えるまでの時間をストップウォッチで測定(0.01秒単位)。
(5)この試験を5回行い、その平均値の小数点第1位までを吸水速度(秒)とする。
(水浸透度)
(6)シートを10枚重ねて、1.3mlの水を滴下。
(7)水分のすべてが浸透したのを目視により確認。
(8)水分の浸透枚数を水浸透度(枚)とする。
上記請求項1記載の本発明においては、家庭用衛生薄葉紙に、撥水剤として柔軟効果を有するジメチルジラウリルアンミニウムクロライド、ジメチルジオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノステアリルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルジオレイルアンモニウムクロライドの単独または2以上の組合せをパルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.1〜0.2重量%含有させたので、柔軟性を有し、かつ衛生薄葉紙として機能しうる程度の吸水性を損なうことなく水分の裏抜けを低減することが可能となる。また、前記撥水剤は抄紙時にパルプスラリー中に混合することとしたため、撥水剤が紙繊維中に均一に分散されるため、水分を拭き取った場合、ムラ無く裏抜けを低減することができる。また、本発明においては、米坪、紙厚、乾燥紙力、水解性、吸水速度、水浸透度を所定範囲に規定したので、ゴワ付き感もなく、適度な柔軟性を有し、かつ使用時に所要の強度が確保されるようになる。
本発明における「吸水速度」および「水浸透度」について、吸水速度は数値が小さいほど吸水性が高く、水浸透度は数値が大きいほど浸透性が高いことになる。なお、前記「吸水速度」および「水浸透度」は双方の条件を同時に満たすのが望ましい。
請求項に係る本発明として、サイズ剤としてアルキルケテンダイマーをパルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.02〜0.04重量%含有するとともに、前記サイズ剤が抄紙時にパルプスラリー混合された家庭用衛生薄葉紙であって、
前記家庭用衛生薄葉紙がトイレットティッシュペーパーであり、
前記ペーパーの米坪が10〜35g/m、紙厚が80〜200μm、JIS P 8113に基づく乾燥引張強度が(縦方向)200〜400cN/15mm、(横方向)60〜200cN/15mmであり、
JIS P 4501に基づく水解性が25〜30秒であり、
吸水速度が3.5〜35.0秒及び水浸透度が3〜6枚であることを特徴とする家庭用衛生薄葉紙が提供される。
ここで、前記吸水速度は次記(1)〜(5)の工程を、前記水浸透度は次記(6)〜(8)の工程を、各々経て得た値である。
(吸水速度)
(1)蒸留水及びデジタルマイクロピペット、ストップウォッチ、三脚台を用意。
(2)試料2枚重ねを一組(試験片)として、中央部直径40mm以上の穴のある支持台に置く。
(3)試験片に約10mmの高さからデジタルマイクロピペットで蒸留水5μlを滴下。
(4)蒸留水が試験片に接触した瞬間から、水が完全に吸収されて紙表面の反射が消えるまでの時間をストップウォッチで測定(0.01秒単位)。
(5)この試験を5回行い、その平均値の小数点第1位までを吸水速度(秒)とする。
(水浸透度)
(6)シートを10枚重ねて、1.3mlの水を滴下。
(7)水分のすべてが浸透したのを目視により確認。
(8)水分の浸透枚数を水浸透度(枚)とする。
上記請求項2記載の本発明においては、家庭用衛生薄葉紙に、サイズ剤としてアルキルケテンダイマーをパルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.02〜0.04重量%含有させたので、柔軟性を有し、かつ衛生薄葉紙として機能しうる程度の吸水性を損なうことなく水分の裏抜けを低減することが可能となる。また、前記サイズ剤は抄紙時にパルプスラリー中に混合することとしたため、サイズ剤が紙繊維中に均一に分散されるため、水分を拭き取った場合、ムラ無く裏抜けを低減することができる。また、本発明においては、米坪、紙厚、乾燥紙力、水解性、吸水速度、水浸透度を所定範囲に規定したので、ゴワ付き感もなく、適度な柔軟性を有し、かつ使用時に所要の強度が確保されるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、柔軟性を有し、かつ衛生薄葉紙として機能し得る程度の吸水性を維持しつつ、ムラ無く水分の裏抜けを低減することが可能となる。
以下、本発明について具体的に詳述する。
〔第1形態例〕
本発明に係る家庭用衛生薄葉紙は、撥水剤としてアルキル基及び/又はアルケニル基を有する第4級アンモニウム塩を所定の割合で含有するとともに、前記撥水剤は抄紙時にパルプスラリー中に混合され製造されたものである。例えば、広葉樹クラフトパルプ(LBKP)及び針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を配合したパルプスラリー中に前記撥水剤を混合した後、抄紙することにより撥水剤を紙全体に均一に散在させた状態とすることができる。
前記撥水剤としては、上述のようにアルキル基及び/又はアルケニル基を有する第4級アンモニウム塩が使用されるが、この第4級アンモニウム塩としては、ハロゲン化物が容易に化合しやすいことから望ましく、ジメチルモノアルキルアンモニウムハライド、トリメチルモノアルキルアンモニウムハライドを単独でまたは組合せて用いることができる。さらに、前記ハロゲン化物の中でも塩化物が最も一般的であることから望ましい。具体的にはジメチルジラウリルアンミニウムクロライド、トリメチルモノラウリルアンミニウムクロライド、ジメチルジセチルアンモニウムクロライド、トリメチルモノセチルアンモニウムクロライド、ジメチルジパルミチルアンモニウムクロライド、トリメチルモノパルミチルアンモニウムクロライド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロライド、トリメチルモノステアリルアンモニウムクロライド、ジメチルジオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、ジメチルジベヘニルアンモニウムクロライド、トリメチルモノベヘニルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルジオレイルアンモニウムクロライドの単独または2以上の組合せを挙げることができる。
特に、上記に挙げた化合物の中でも、ジメチルジラウリルアンミニウムクロライド、ジメチルジオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノステアリルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルジオレイルアンモニウムクロライドの単独または2以上の組合せが最も柔軟効果を有することから望ましい。
前記家庭用衛生薄葉紙の吸水速度は3.5〜35秒、好ましくは5.5〜35秒の範囲であることが望ましい。この「吸水速度」試験は、測定器具としてデジタルマイクロピペット、ストップウォッチ、三脚台を使用し、試料2枚重ねを一組として中央部直径40mm以上の穴のある支持台に置き、デジタルマイクロピペットに蒸留水を5μm取り、約10mmの高さから試験片に滴下し、水滴が試験片に接触した瞬間から、水が完全に吸収されて紙表面の反射が消えるまでの時間をストップウォッチで0.01秒単位で測定する試験であり、試験は5回行い、その平均値を小数点第1位まで記録する試験要領によって得た数値とする。
この吸水速度が3.5秒未満である場合には、本発明が所望する裏抜け低減効果を得ることができない。逆に吸水速度が35秒を超えると撥水性が強すぎて水分を吸い取るという衛生薄葉紙本来の機能を損なう虞がある。
また、前記家庭用衛生薄葉紙は、水浸透度が6枚以下、好ましくは3〜6枚であることが望ましい。この「水浸透度」試験は、シートを10枚重ねて1.3mlの水を滴下し、水分のすべてが浸透したのを目視により確認したならば、その浸透枚数を数えて得た数値とする。前記水浸透度が6枚を超えると本発明が所望する裏抜け低減効果が得られない。特に、水浸透度が3〜6枚の範囲内であると、吸水性能と裏抜け防止効果とがバランスし使用感が良好となる。
上記吸水速度および水浸透度を満たすには、前記撥水剤をパルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.02〜0.5重量%、好ましくは0.05〜0.25重量%、より好ましくは0.1〜0.2重量%の割合で含有させるようにする。前記撥水剤含有率が0.02重量%未満であると、本発明が所望する撥水性効果を得られなくなる。一方、前記撥水剤含有率が0.5重量%を超えると撥水性が強すぎて水分を吸い取ることができなくなる虞があるとともに、製造コストが上がるので好ましくない。特に、前記撥水剤含有率が0.1〜0.2重量%の範囲内であると、撥水性、吸水性、コストのいずれにおいてもバランスが取れたものとなる。
他方、前記家庭用薄葉紙は、基本的には通常ティッシュペーパー、トイレットティッシュペーパーとして使用されるものの他、キッチンタオルなどを含むことができるが、薄葉紙がティッシュペーパー、トイレットティッシュペーパーである場合には、米坪が10〜35g/m、紙厚が80〜200μm、JIS P 8113に基づく乾燥引張強度が(縦方向)200〜400cN/15mm、(横方向)60〜200cN/15mmの範囲内に夫々あるものを使用することが望ましい。これらの各数値範囲内であると、ゴワ付き感もなく、適度な柔軟性を有し、かつ使用時に所要の強度が確保されるようになる。
〔第2形態例〕
上記第1形態例では、撥水剤としてアルキル基及び/又はアルケニル基を有する第4級アンモニウム塩を用いたが、サイズ剤を用いることもできる。サイズ剤の種類としては、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、無水ステアリン酸などの中性サイズ剤、けん化天然ロジン、強化ロジンなどの酸性サイズ剤などを使用することができる。
前記サイズ剤は、パルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.02〜0.06重量%と少量だけ含有することにより、吸水速度を3.5〜35.0秒とし、及び/又は水浸透度を6枚以下とすることができる。添加率が0.02重量%未満であると水分の裏抜けが十分に低減できない。0.06重量%を超えると撥水性が強すぎてしまう。特に、サイズ剤は0.05重量%以上含有させると急激に撥水性が強くなる性質があるので、サイズ剤の添加率は0.02〜0.04重量%とするのが望ましい。
〔他の形態例〕
(1)前記衛生薄葉紙の用途がトイレットティッシュペーパーである場合には、JIS P 4501に基づく水解性が20〜40秒、より好ましくは25〜30秒であることが望ましい。水解性が20秒未満であると強度特性が確保できないおそれがあり、40秒を超えるとトイレでの詰まりの原因となることがある。
撥水剤としてジメチルモノアルキルアンモニウムハライドを固形分重量で0.1重量%含有させたもの(実施例1)、0.2重量%含有させたもの(実施例2)、サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを固形分重量で夫々0.02重量%含有させたもの(実施例3)、0.04重量%含有させたもの(実施例4)、0.06重量%含有させたもの(比較例4)、0.005重量%含有させたもの(比較例1)、0.01重量%含有させたもの(比較例2)、撥水剤及びサイズ剤を全く含有しないもの(比較例3)の各供試体について米坪、吸水速度、水浸透度を測定した。その結果を表1に示す。
なお、衛生薄葉紙は広葉樹クラフトパルプ(LBKP):針葉樹クラフトパルプ(NBKP)=9:1の割合で配合したパルプスラリーを、pH8.0の抄紙用水を用いて抄紙した後、80℃の温度条件で120秒乾燥させたものである。
Figure 0004083153

Claims (2)

  1. 撥水剤としてジメチルジラウリルアンミニウムクロライド、ジメチルジオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノステアリルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルジオレイルアンモニウムクロライドの単独または2以上の組合せをパルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.1〜0.2重量%含有するとともに、前記撥水剤が抄紙時にパルプスラリー中に混合された家庭用衛生薄葉紙であって、
    前記家庭用衛生薄葉紙がトイレットティッシュペーパーであり、
    前記ペーパーの米坪が10〜35g/m、紙厚が80〜200μm、JIS P 8113に基づく乾燥引張強度が(縦方向)200〜400cN/15mm、(横方向)60〜200cN/15mmであり、
    JIS P 4501に基づく水解性が25〜30秒であり、
    吸水速度が3.5〜35.0秒及び水浸透度が3〜6枚であることを特徴とする家庭用衛生薄葉紙。
    ここで、前記吸水速度は次記(1)〜(5)の工程を、前記水浸透度は次記(6)〜(8)の工程を、各々経て得た値である。
    (吸水速度)
    (1)蒸留水及びデジタルマイクロピペット、ストップウォッチ、三脚台を用意。
    (2)試料2枚重ねを一組(試験片)として、中央部直径40mm以上の穴のある支持台に置く。
    (3)試験片に約10mmの高さからデジタルマイクロピペットで蒸留水5μlを滴下。
    (4)蒸留水が試験片に接触した瞬間から、水が完全に吸収されて紙表面の反射が消えるまでの時間をストップウォッチで測定(0.01秒単位)。
    (5)この試験を5回行い、その平均値の小数点第1位までを吸水速度(秒)とする。
    (水浸透度)
    (6)シートを10枚重ねて、1.3mlの水を滴下。
    (7)水分のすべてが浸透したのを目視により確認。
    (8)水分の浸透枚数を水浸透度(枚)とする。
  2. サイズ剤としてアルキルケテンダイマーをパルプスラリーの対パルプ乾燥重量に対して固形分重量で0.02〜0.04重量%含有するとともに、前記サイズ剤が抄紙時にパルプスラリー混合された家庭用衛生薄葉紙であって、
    前記家庭用衛生薄葉紙がトイレットティッシュペーパーであり、
    前記ペーパーの米坪が10〜35g/m、紙厚が80〜200μm、JIS P 8113に基づく乾燥引張強度が(縦方向)200〜400cN/15mm、(横方向)60〜200cN/15mmであり、
    JIS P 4501に基づく水解性が25〜30秒であり、
    吸水速度が3.5〜35.0秒及び水浸透度が3〜6枚であることを特徴とする家庭用衛生薄葉紙。
    ここで、前記吸水速度は次記(1)〜(5)の工程を、前記水浸透度は次記(6)〜(8)の工程を、各々経て得た値である。
    (吸水速度)
    (1)蒸留水及びデジタルマイクロピペット、ストップウォッチ、三脚台を用意。
    (2)試料2枚重ねを一組(試験片)として、中央部直径40mm以上の穴のある支持台に置く。
    (3)試験片に約10mmの高さからデジタルマイクロピペットで蒸留水5μlを滴下。
    (4)蒸留水が試験片に接触した瞬間から、水が完全に吸収されて紙表面の反射が消えるまでの時間をストップウォッチで測定(0.01秒単位)。
    (5)この試験を5回行い、その平均値の小数点第1位までを吸水速度(秒)とする。
    (水浸透度)
    (6)シートを10枚重ねて、1.3mlの水を滴下。
    (7)水分のすべてが浸透したのを目視により確認。
    (8)水分の浸透枚数を水浸透度(枚)とする。
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