JP4082411B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給紙装置の技術に関し、より詳細には、係止部材をソレノイドによって操作してピックアップローラの回転・停止を規制する構造を備えた給紙装置に関する。
一般に、ファクシミリ装置、複写機及びこれらを含めた複数の機能を有する複合機等の給紙装置は、装置本体の下方に形成され、機体の前後方向に取り出すことができる給紙カセットに用紙が積層収納される。この給紙装置において、装置本体の用紙を繰り出す一側に、ケーシングに両端が取付支持されたピックアップローラが配設され、このピックアップローラが回転・停止を繰り返して、収納された用紙のうち最上層のものから順に一枚ずつ繰り出されるように構成されている。
例えば、特許文献1に記載されるように、従来の給紙装置は、ピックアップローラが、ケーシングに両端支持された駆動軸に固定され、このピックアップローラの側方に、ピックアップローラの回転を規制する係止部材が構成されている(特許文献1参照)。この係止部材は、ピックアップローラの駆動軸と連動する回転体としてのギアと、このギアに係止し駆動軸の回転を停止させるレバーとで構成されている。このレバーは、ソレノイドによって操作され、レバーがギアと係止したり解消したりする方向に変位されて、ピックアップローラの回転が規制される。
そして、係止部材を構成するレバーの近傍には、トーションスプリングやコイルスプリング等の弾性部材が配設され、この弾性部材によって、レバーをギアに当接させる方向に常時付勢されており、ソレノイドによって引き付けられて変位されたレバーが、ピックアップローラの回転を規制する位置に復帰させるように構成されている。かかる構成においては、ソレノイドによるレバーを引き付ける力と、弾性部材による弾性力とが均衡するように調整されており、ソレノイドがOFFの状態(励磁が切れている状態)には、弾性部材によってレバーがギアに当接するように付勢され、ソレノイドがONの状態(励磁される状態)になって、弾性部材の付勢力に抗して係止部材が引き付けられて、変位されるように構成されている。
なお、特許文献2には、このようなピックアップローラの回転を規制するための構成として、給紙装置の中間搬送ローラに関して、ソレノイドがストッパギアと係合するフラッパを操作して、ストッパギアを介して中間搬送ローラの回転を規制するような構成も開示されている(特許文献2参照)。
特開平6−115730号公報 特開平11−157694号公報
しかし、上述した特許文献1又は特許文献2に開示される構成では、ソレノイドの引き付ける力と弾性部材の弾性力とを均衡させる調整が困難であり、かかる調整の不備は、ピックアップローラの動作不良の原因となっていた。このように、従来の給紙装置では、ピックアップローラの回転制御の精度が高くなかった。
すなわち、弾性部材の弾性力が、ソレノイドの引き付ける力より大きすぎると、上記レバーを作動させることができない。逆に、弾性部材の弾性力が、ソレノイドの引き付ける力より小さすぎると、ソレノイドをOFFにしても、レバーが回転体に当接する位置まで復帰することができず、さらに、ソレノイドに残留磁力等の余分な負荷がある場合には、弾性部材の弾性力のみでは、レバーを回転体との当接位置まで迅速に復帰させることができない場合があった。
そこで、本発明においては、給紙装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、簡易な構成によってピックアップローラの回転制御の精度を向上させることを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、用紙を搬出するピックアップローラと、該ピックアップローラの回転を規制する係止部材とを備え、該係止部材は、該ピックアップローラに対して相対回転不能に支持される回転体と、該回転体に係止して該回転体の回転を規制するレバーと、該レバーを変位させるソレノイドと、該レバーを回転体に当接させる方向に常時付勢する弾性部材とを備えてなる給紙装置において、前記レバーとソレノイドとの間に補助弾性部材が介設され、該補助弾性部材は、レバーを前記回転体に当接する方向に付勢するものである。
請求項2においては、前記補助弾性部材は、前記ソレノイドによって前記レバーが引き付けられると、該レバー及びソレノイドによって押圧されるものである。
請求項3においては、前記補助弾性部材は、前記レバーが前記回転体に当接した状態では、レバー又はソレノイドのいずれか一方と非接触であるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示す構成としたので、補助弾性部材の弾性力を利用して、ソレノイドによるレバーの操作を確実にし、簡易な構成によって、ピックアップローラの回転制御の精度を向上できる。
請求項2に示す構成としたので、ソレノイドを切り換えてレバーを操作する際に、逐一補助弾性部材が押圧されるため、この補助弾性部材の弾性力を利用して、ソレノイドによるレバーの操作をより確実にすることができる。
請求項3に示す構成としたので、レバーと回転体との係止を速やかに解消して、ソレノイドが励磁されてからピックアップローラを回転始動させるまでのタイミングのズレを低減できる。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本実施例に係る給紙装置を備えた複合機の全体的な構成を示した斜視図、図2は同じく図1の側面断面図、図3は給紙装置の平面図、図4はピックローラ及び係止装置の拡大斜視図、図5は同じく図4の側面図、図6は同じく図4においてソレノイドが励磁された状態を表す側面図である。
以下に、本発明に係る給紙装置7を備えた画像形成装置として、ファクシミリ機能と複写機のコピー機能を備えた複合機1について述べるが、本実施例はこれに限定されるものではなく、単なるファクシミリ装置や複写機等に適用することが可能である。また、以下の説明では、便宜上、図2に示す複合機1の左方を前面側、右方を後面側として、各構造体の前後・左右位置を説明するものとする。他の図面におけるその各構造体の前後・左右位置についても同様である。
まず、複合機1の全体構成について、以下に説明する。
図1及び図2に示すように、複合機1は、記録部2、読取部3、記録装置4、給紙装置7、自動原稿搬送装置8等で構成されている。記録部2の上方に読取部3が配置され、該記録部2は、記録装置4及び給紙装置7をそれぞれ上下に内装している。給紙カセット5内に収納された用紙は、給紙装置7によって記録装置4へ搬出され、記録装置4で転写されて、記録紙排出トレイ11から排出される。
読取部3は、読取ケース6内に原稿等の内容を読み取るための読取装置(図略)を収納しており、該読取ケース6上面に載置された原稿を読取装置により走査して、原稿の画像情報を読み取るようにしている。その一方、読取ケース6の一端部には、原稿を自動的に給紙する自動原稿搬送装置8が付設され、この自動原稿搬送装置8によって、原稿供給トレイ9に載置した原稿が、一枚ずつピックアップされて読取ケース6上面の一端部へ搬送され、静止状態の読取装置により内容が読み取られた後に、原稿排出トレイ10へ排出される。
なお、読取部3は、読取装置を走査させて静止原稿を読み取るフラットベットタイプのイメージスキャナとして用いるとともに、読取装置を位置固定して原稿を給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成される。
本実施例における複合機1において、自動原稿搬送装置8に載置した原稿をファックス送信する場合には、原稿供給トレイ9に原稿が載置され、この原稿は、一枚ずつ分離されて自動原稿搬送装置8内へと取り込まれ、装置本体側の読取装置において原稿の画像情報が読み取られた後に、排紙口から排出されて原稿排出トレイ10上に積載される。読取装置にて読み取られた画像情報は、電気信号に変換されて、電話回線を通じて相手先に送信される。一方、ファックス受信する場合には、相手側ファックス装置から受信した信号は、画像情報に変換され、給紙カセット5に収納された用紙は、給紙装置7によって記録装置4へ搬出されて画像が形成され、その後記録紙排出トレイ11に排出される。
次に、給紙装置7の構成について、以下に詳述する。
図1乃至図3に示すように、本実施例に係る給紙装置7は、上面が開放された略直方体形状の給紙カセット5が、ケーシング12に摺動自在に配設され、この給紙カセット5が、ケーシング12から機体前後方向に引き出し可能に構成されている。ケーシング12は、装置本体と一体として形成されるが、装置本体とケーシング12とが別体に構成されてもよい。また、ケーシング12は、上下方向に複数段設けることができ、その場合、最上位のケーシング12の上方に装置本体が載置固定される。
給紙カセット5内は、用紙をセットする底板たるフラッパ13が駆動自在に支持され、このフラッパ13は、用紙を繰り出す側に配置された図示せぬスプリングによって上方に付勢されている。給紙カセット5に用紙をセットするには、給紙カセット5をケーシング12から引き出して、フラッパ13上に複数枚の用紙を載置する。フラッパ13上に用紙を載置すると、スプリングによってフラッパ13が上方に駆動されて、用紙の上面の先端(前端)が、給紙カセット5の左右両隅の二箇所に形成された分離爪15・15の下面に押し当てられる。このように用紙が分離爪15・15に係止した状態で、給紙カセット5がケーシング12に収納される。
分離爪15・15の上方には、ピックアップローラ16・16が設けられ、このピックアップローラ16・16の後側であって用紙の搬出方向下流側には、フィードローラ17とプレスローラ18とが配設されている。
ピックアップローラ16・16は、給紙カセット5の左右方向に沿って二個配置され、フラッパ13の上方において、ケーシング12に両端を駆動自在に支持固定された駆動軸19によって略等間隔に支持されている。駆動軸19は、ケーシング12側に配設された図示せぬ駆動機構を介して駆動可能とされている。ピックアップローラ16・16は、側面視略扇形に形成され、一回転するときに、そのローラ面がフラッパ13上にセットされた複数枚の用紙の内、最上層の用紙の上面に接触して、機体後方に繰り込むように構成されている。なお、ピックアップローラ16は、駆動軸19に一個のみ配置してもよく、その個数及び配設位置は限定されない。
ピックアップローラ16・16による用紙の搬出機構を詳述すると、ピックアップローラ16・16が回転されると、給紙カセット5に収納された用紙の内、最上層の用紙が繰り込まれ始める。この際、給紙カセット5上の用紙は、前記分離爪15・15によって先端両隅が規制されているので、かかる繰り込みに対して一定の抵抗が発生するが、用紙同士の摩擦係数は小さく、ピックアップローラ16・16に接触する最上層の用紙のみが、それ以外の用紙に対して滑りを起こしながら繰り出される。そして、用紙が搬出される際には、最初その隅部を分離爪15・15に係止されたまま略中央部が凸部に盛り上がり、やがて、隅部が分離爪15・15から跳ね上がって脱離し、給紙装置7より搬出される。
フィードローラ17及びプレスローラ18は、ケーシング12に配設された図示せぬ駆動機構を介して回転駆動され、ピックアップローラ16・16によって搬出された用紙が、給紙装置7の上方であって、用紙搬出方向下流側の記録装置4内へと搬出されるように構成されている。
図3乃至図5に示すように、本実施例に係る給紙装置7には、ピックアップローラ16の回転を規制する係止部材14としてカム20及びレバー21が配設され、このレバー21を揺動操作して変位させるソレノイド22が配設されている。レバー21には、レバー21をカム20のカム面に当接させる方向に常時付勢する弾性部材23が取り付けられている。レバー21とソレノイド22との間には、ソレノイド22によって変位されたレバー21をカム20に当接させる位置に復帰させるための補助弾性部材26が配設されている。
なお、本実施例においては、係止部材14(カム20及びレバー21)やソレノイド22等は、左右のピックアップローラ16の内、機体右方のピックアップローラ16のみに配設される。ただし、カム20等の配設位置はこれに限定するものではなく、左右のピックアップローラ16の略中間に配設されてもよい。
カム20は、ピックアップローラ16の側方であって、前記駆動軸19上に取り付けられ、ピックアップローラ16に対して同一方向に連動して回転するように、相対位置変動不能に固定されている。このカム20は、側面視略「6」字状の非円形カムとして形成され、駆動軸19を中心として半径方向長さが最大の位置から半径方向長さが徐々に連続して短くなるように形成されている。カム20のカム面には、レバー21が係止される係止部20aが形成され、この係止部20aは、半径方向長さが最大の位置と最小の位置との境界部の段差に形成されている。
カム20は、図4において矢印方向(図5において右方)に、駆動軸19及びピックアップローラ16と同一方向に回転される。カム20は、一回転される間に係止部20aの回転の開始位置での半径方向長さが連続して短くなる向きに取り付けられている。レバー21がカム20に係止した状態で、ピックアップローラ16は、略扇形部分が上方に位置して停止される(図4参照)。
このようにカム面を連続させた係止部20aを形成することで、カム20及びピックアップローラ16をスムーズに回転させることができるとともに、レバー21によってカム20及びピックアップローラ16の回転・停止を確実に規制することができる。なお、カム20は、ピックアップローラ16に対して相対回転不能に支持された回転体であれば、その形状は特に限定されず、例えば、レバー21と係止可能なギアとしてもよく、また、係止部20aを半径方向に凸設して形成したものでもよい。
レバー21は、平面視においてカム20と重なる位置に配置され、支持軸25によって前後揺動自在に軸支されている。レバー21には、この支持軸25を中心として、前斜下方にアーム部21aが延出され、端部が下方に屈曲されて前記カム20の係止部20aと係止される先端部21bが形成されている。この先端部21bが、カム20の係止部20aに係止することで、カム20の回転が規制され、駆動軸19上に配設されたピックアップローラ16の回転が規制される。
また、レバー21には、アーム部21aの基部から上方に延出された当接部21cが突設され、この当接部21cは、後述する補助弾性部材26を機体前方から押圧するように構成されている(図6参照)。当接部21cの一部に、ソレノイド22のプランジャ24が係止される接続部21dが切欠き形成されている。
ソレノイド22は、レバー21の後方であって、平面視においてカム20及びレバー21と重なる位置に配置されている。ソレノイド22には、機体前後方向に伸縮されるプランジャ24が機体前方に向けて取り付けられている。プランジャ24は、ソレノイド22が「ON」の状態、すなわち、ソレノイド22が励磁されるとソレノイド22本体に収納される方向に収縮される。一方、ソレノイドが「OFF」の状態、すなわち、ソレノイド22の励磁が切れると、ソレノイド22本体から突出する方向に伸長される。
プランジャ24のレバー21側の端部には、円周面から半径方向に凹設された溝部24aが穿設され、この溝部24aが前記レバー21の接続部21dに係止され、レバー21とプランジャ24とが連動連結されている。プランジャ24がソレノイド22本体に対して伸縮されると、溝部24aと係止された接続部21dを介して、レバー21が支持軸25を中心に揺動操作される。なお、レバー21とプランジャ24との連結機構は、上述したものに限定されず、プランジャ24の伸縮に連動してレバー21が揺動される機構であればよい。
弾性部材23は、一辺が支持軸25に当接し、他辺がレバー21に当接するトーションスプリングとして形成され、レバー21内部に取り付けられている(図5参照)。この弾性部材23は、レバー21を図4において矢印方向(図5において右方)に回転させて、先端部21bをカム20のカム面に当接させる方向に常時付勢している。なお、弾性部材23は、トーションスプリングに限定するものではなく、コイルスプリング等を用いてもよい。
ソレノイド22が「OFF」の状態では、プランジャ24がソレノイド22の本体から伸長されるとともに、弾性部材23によってレバー21の先端部21bがカム20のカム面に当接するように付勢される。ソレノイドが「ON」にされると、プランジャ24がソレノイド22本体に収縮され、弾性部材23の弾性力に抗してレバー21が引き付けられて、先端部21bがカム20のカム面に当接しない位置まで変位される。すなわち、ソレノイドが「ON」の状態で、カム20の回転が許容され、ピックアップローラ16が回転される。
なお、本実施例では、ピックアップローラ16が一回転する間に、給紙カセット5に収納された用紙が一枚ずつ搬出されるように構成されるため、ソレノイド22は、レバー21の先端部21bとカム20の係止部20aとの係止が解消される間だけ、「ON」に切り換えられればよい。カム20のいずれかのカム面にレバー21が当接されれば、カム20が一回転する間に先端部21bがカム面を摺動して、やがて係止部20aで係止される。
図5及び図6に示すように、補助弾性部材26は、前記レバー21とソレノイド22との間に介設され、具体的には、ソレノイド22の前面とレバー21の当接部21cの後面との空間であって、ソレノイド22の前壁面に取り付けられている。本実施例では、補助弾性部材26は、略直方体に形成され、前面がソレノイド22の前壁面と略平行となるようにして取り付けられている。
補助弾性部材26は、弾性力を有する部材より形成される。具体的には、ソレノイド22本体に対するプランジャ24の伸縮方向に対して弾性力を有する部材より形成され、本実施例では、ゴムスポンジやウレタンフォーム等のスポンジ材より形成されている。補助弾性部材26をスポンジ材より形成することで、当接部21cを補助弾性部材26の前面に対して斜め方向から当接させても、これを効果的に付勢できるため好ましい。ただし、補助弾性部材26の素材をスポンジ材に限定するものではなく、ゴムやバネ等より形成してもよい。
補助弾性部材26は、ソレノイド22が「ON」に切り換えられて励磁されると、支持軸25を中心に揺動されたレバー21の当接部21cによって押圧される。ソレノイド22が「ON」の状態では、補助弾性部材26は、当接部21cによって前方から押圧された状態で保持され、当接部21cの押圧に抗する方向に当接部21cを付勢している。ソレノイド22が「OFF」の状態に切り換えられて励磁が切れると、当接部21cによる補助弾性部材26の押圧が解消されて、補助弾性部材26によって、レバー21がカム20のカム面に当接する方向に反発される。すなわち、ソレノイド22が「OFF」の状態に切り換えられると、弾性部材23及び補助弾性部材26とが協動した弾性力によって、レバー21がカム20のカム面に当接する位置にまで直ちに復帰される。
以上のように、弾性部材23の他にレバー21とソレノイド22との間に補助弾性部材26を介設し、ソレノイド22の励磁が切れると、補助弾性部材26によって、レバー21をカム20に当接する方向に付勢するように構成することで、補助弾性部材26の弾性力を利用して、レバー21をカム20に当接させる位置にまで迅速かつ確実に復帰させることができる。そのため、ピックアップローラ16の回転・停止を容易に規制でき、簡易な構成によって、ピックアップローラ16の回転制御の精度を向上できる。
弾性部材23の他に補助弾性部材26を設けることで、弾性部材23には、少なくともレバー21の先端部21bがカム20のカム面に当接させる程度の弾性力が付与されればよく、レバー21を復帰させる弾性力が補助弾性部材26に付与されるように構成することができる。そのため、ソレノイド22のレバー21を引き付ける力と弾性部材23及び補助弾性部材26の弾性力との均衡は、補助弾性部材26を選択・変更して取り付けることで容易に調整できる。また、ソレノイド22が「OFF」の状態であるにもかかわらず、ソレノイド22に磁力が残留している場合であっても、補助弾性部材26の弾性力によってレバー21を反発させて、ソレノイド22によるレバー21の操作を確実にすることができる。
また、本実施例では、図5及び図6に示したように、補助弾性部材26は、ソレノイド22が励磁されてレバー21が引き付けられた状態で、レバー21及びソレノイド22によって押圧されるように構成される。このように構成することで、ソレノイド22の「ON/OFF」を切り換えてレバー21を操作する際には、逐一補助弾性部材26を押圧させることができる。そのため、補助弾性部材26の弾性力を利用して、ソレノイド22によって引き付けられたレバー21を、カム20に当接する位置まで確実に復帰させて、ソレノイドによるレバー21の操作をより確実にすることができる。
さらに、本実施例では、図5及び図6に示したように、ソレノイド22が「OFF」の状態では、補助弾性部材26の前面とレバー21の当接部21cの後面とは非接触で離間されている。そして、ソレノイド22が「ON」の状態に切り換えられると、まず当接部21cの後面が補助弾性部材26の前面に当接してから、補助弾性部材26が押圧される。補助弾性部材26とレバー21との離間は、レバー21が揺動されて補助弾性部材26に当接するまでに、レバー21の先端部21bとカム20の係止部20aとの係止が解消できる距離としてもよい。
このように構成することで、当接部21cの後面が補助弾性部材26の前面に当接する間は、ソレノイド22は、弾性部材23の弾性力のみに抗してレバー21を引き付ければよいため、補助弾性部材26の弾性力による負荷を低減して、レバー21の先端部21bとカム20の係止部20aとの係止を迅速に解消させることができる。そのため、ソレノイド22が励磁されてから、ピックアップローラ16を始動させるタイミングのズレを低減でき、ピックアップローラ16の回転制御の精度を向上できる。
なお、以上の本実施例においては、補助弾性部材26をソレノイド22の前面に取り付けた構成について説明したが、これに限定するものではなく、補助弾性部材26をレバー21の当接部21cの後面に取り付けてもよく、また、当接部21c自体を弾性力を有する部材より形成してもよい。
本実施例に係る給紙装置を備えた複合機の全体的な構成を示した斜視図。 同じく図1の側面断面図。 給紙装置の平面図。 ピックローラ及び係止装置の拡大斜視図。 同じく図4の側面図。 同じく図4においてソレノイドが励磁された状態を表す側面図。
符号の説明
7 給紙装置
14 係止部材
16 ピックアップローラ
20 カム(回転体)
21 レバー
22 ソレノイド
23 弾性部材
26 補助弾性部材

Claims (3)

  1. 用紙を搬出するピックアップローラと、該ピックアップローラの回転を規制する係止部材とを備え、該係止部材は、該ピックアップローラに対して相対回転不能に支持される回転体と、該回転体に係止して該回転体の回転を規制するレバーと、該レバーを変位させるソレノイドと、該レバーを回転体に当接させる方向に常時付勢する弾性部材とを備えてなる給紙装置において、前記レバーとソレノイドとの間に補助弾性部材が介設され、該補助弾性部材は、レバーを前記回転体に当接する方向に付勢することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記補助弾性部材は、前記ソレノイドによって前記レバーが引き付けられると、該レバー及びソレノイドによって押圧されることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記補助弾性部材は、前記レバーが前記回転体に当接した状態では、レバー又はソレノイドのいずれか一方と非接触であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給紙装置。
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