JP4081429B2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、プランジャバレル内のプランジャを、カムにて上下動させる構成の燃料噴射ポンプに関するものであり、特に、タペット室内に浸入した潤滑油をタペット室外に排出することによって、該潤滑油がプランジャの摺動面を伝って燃料油に混入することを防止するための構成に関する。
従来、ハウジングに軸受支持されるカム軸をエンジンにて駆動し、前記カム軸に設けたカムによってプランジャを上下動させ、該プランジャにより燃料油を圧縮させる構成の燃料噴射ポンプは公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。この従来構成では、ハウジングに形成されるカム室内に潤滑油が供給され、該潤滑油によって、前記カムや、ギア等の駆動系部品が潤滑されるようになっている。この潤滑油は、エンジンを潤滑するとともに、エンジンと燃料噴射ポンプとの間に介設されるギアケース内の潤滑油としても機能するものであり、該ギアケースと、前記カム室との間では、循環路を通って潤滑油が循環されるようになっている。
また、前記プランジャは、プランジャバレルにて上下摺動自在に支持されており、前記カムによりタペットを介してプランジャの下部が上方に押圧されると、プランジャが上方へ移動し、プランジャの上方に形成される燃料圧室内の燃料油が圧縮されるようになっている。また、ポンプハウジングにおいては、上下方向に筒状に形成される摺動孔にてタペット室を構成し、該タペット室内にタペットが上下摺動自在に配設される。そして、該タペットの上方の空間に、プランジャを下方に付勢するプランジャスプリングや、プランジャを回転させて噴射量を制御するためのコントロールスリーブ等が配設されている。
特開2003−254186号公報
従来の構成においては、タペット室に潤滑油が浸入することがあり、この潤滑油が、プランジャとプランジャバレルとの間の摺動面の隙間を通過して、燃料室内まで浸入してしまう恐れがあった。燃料油に潤滑油が混入すると、燃料の噴射ノズルにおいて噴射不良を起こしたり、噴射ノズルまでの圧送段階において障害が発生したりして、出力低下といったエンジン性能の悪化につながってしまうことになる。そこで、エンジンの潤滑油によりカム室内の駆動系部品が潤滑される構成の燃料噴射ポンプにおいては、燃料油に潤滑油を混入させないようにすることが必要となる。
他方、上述したごとく、前記潤滑油は、エンジン、ギアケース、燃料噴射ポンプを潤滑するものであり、これらの間では、潤滑油の循環を良好に行う必要がある。従来は、カム室とギアケースとの間では、潤滑油が循環路を通じて循環する構成としているが、カム面とカム室の間の隙間が狭く構成されており、カムの存在によって潤滑油の循環が妨げられるといった問題があった。
本発明は、以上の問題に鑑み、タペット室内に浸入した潤滑油をタペット室外に排出することによって、該潤滑油がプランジャの摺動面を伝って燃料油に混入することを防止するための技術を提案するものである。また、カム室とギアケースとの間での潤滑油の循環を良好とするための技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、エンジンの潤滑油によりカム室(13)内の駆動系部品が潤滑される構成の燃料噴射ポンプ(1)において、該燃料噴射ポンプ(1)は、上部のハイドロリックヘッド(3)と下部のポンプハウジング(2)を上下に接合して構成し、該ポンプハウジング(2)の一側にギアケース(9)を固設し、該ポンプハウジング(2)内において、カム(6)の上方に上下方向に摺動孔(15a)を形成し、該摺動孔(15a)にてタペット室(15)を構成し、該摺動孔(15a)内に、タペット(12)を上下移動自在に配置し、該タペット(12)の環状の壁部(12a)により上方を開放した筒型を構成し、前記摺動孔(15a)において、該タペット(12)の上方に上部スプリング受け(33)を嵌設し、該上部スプリング受け(33)の下端は、環状の壁部(33a)により下方を開放した筒型に構成し、該上部スプリング受け(33)の壁部(33a)と、該タペット(12)の壁部(12a)により、ポンプハウジング(2)の内部空間(2a)から分断されたタペット室(15)を形成し、前記ポンプハウジング(2)には、タペット室(15)と、前記ギアケース(9)とを連通させる第一の連通路(20)を構成し、前記摺動孔(15a)内において、該タペット(12)の壁部(12a)の上端と、上部スプリング受け(33)の壁部(33a)の下端との間には隙間(36)を形成し、該隙間(36)を介して、前記第一の連通路(20)とギアケース(9)に連通させたものである。
請求項2においては、請求項1記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記タペット(12)の内部空間と、前記第一の連通路(20)と、を連通させる第二の連通路(12c)をタペット(12)に穿設して設けたものである。
請求項3においては、請求項2記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記第二の連通路(12c)は該第二の連通路(12c)の下部が、前記タペット(12)の内部空間(12b)の下部と連通する位置に配置し、該内部空間(12b)の下部に溜まることとなる潤滑油を、第一の連通路(20)側へ排出可能としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明では、エンジンの潤滑油によりカム室(13)内の駆動系部品が潤滑される構成の燃料噴射ポンプ(1)において、該燃料噴射ポンプ(1)は、上部のハイドロリックヘッド(3)と下部のポンプハウジング(2)を上下に接合して構成し、該ポンプハウジング(2)の一側にギアケース(9)を固設し、該ポンプハウジング(2)内において、カム(6)の上方に上下方向に摺動孔(15a)を形成し、該摺動孔(15a)にてタペット室(15)を構成し、該摺動孔(15a)内に、タペット(12)を上下移動自在に配置し、該タペット(12)の環状の壁部(12a)により上方を開放した筒型を構成し、前記摺動孔(15a)において、該タペット(12)の上方に上部スプリング受け(33)を嵌設し、該上部スプリング受け(33)の下端は、環状の壁部(33a)により下方を開放した筒型に構成し、該上部スプリング受け(33)の壁部(33a)と、該タペット(12)の壁部(12a)により、ポンプハウジング(2)の内部空間(2a)から分断されたタペット室(15)を形成し、前記ポンプハウジング(2)には、タペット室(15)と、前記ギアケース(9)とを連通させる第一の連通路(20)を構成し、前記摺動孔(15a)内において、該タペット(12)の壁部(12a)の上端と、上部スプリング受け(33)の壁部(33a)の下端との間には隙間(36)を形成し、該隙間(36)を介して、前記第一の連通路(20)とギアケース(9)に連通させたので、タペット室に浸入した潤滑油を、ギアケースへ排出することができ、タペット室内に潤滑油が溜まってしまうこともなく、潤滑油がプランジャとプランジャバレルの摺動面の隙間を通過して燃料圧室内へ浸入することを防止できる。そして、これにより、燃料油に潤滑油が混入することがなくなり、噴射不良や、出力低下といった不具合を防止できる。
請求項2に記載の発明では、前記タペット(12)の内部空間と、前記第一の連通路(20)と、を連通させる第二の連通路(12c)をタペット(12)に穿設して設けたので、タペット(12)内に貯留された潤滑油を、連通路を通過させて前記連通路へ排出することができ、連通路を構成しないものと比較して、より確実に、潤滑油をタペット室外へ排出することができるようになる。
請求項3に記載の発明では、前記第二の連通路(12c)は該第二の連通路(12c)の下部が、前記タペット(12)の内部空間(12b)の下部と連通する位置に配置したので、該内部空間(12b)の下部に溜まることとなる潤滑油を、第一の連通路(20)側へ排出可能とすることが出来たものてある。
タペット室内に浸入した潤滑油をタペット室外に排出することによって、該潤滑油がプランジャの摺動面を伝って燃料油に混入することを防止するという目的を、ポンプハウジングに、タペット室と、エンジンと燃料噴射ポンプとの間に介設されるギアケースと、を連通させる連通路を設けることで達成する。
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は実施例1及び実施例2における燃料噴射ポンプの例を示す側面断面図、図2は図1におけるA−A線におけるポンプハウジングの平面断面図、図3は実施例1及び実施例2の要部の構成について示す側面断面図、図4は実施例1及び実施例2における燃料噴射ポンプの例を示す側面断面図、図5は実施例3の要部の構成について示す側面断面図、図6は同じく平面断面図、図7は実施例4の連通路の配置について示す図である。なお、以下の説明において、図1における紙面左側を前側とし、同じく紙面右側を後側とする。
図1に示すごとく、該燃料噴射ポンプ1は、ポンプハウジング2とハイドロリックヘッド3を上下に接合して構成されている。また、ポンプハウジング2の前側には、ガバナ装置4が配されている。また、ポンプハウジング2の後側には、ギアケース9が配されている。
また、前記ハイドロリックヘッド3には、プランジャバレル8が挿嵌されており、該プランジャバレル8内にプランジャ7が上下摺動自在に内装され、ポンプカム軸5に形設したカム6の回転により、タペットローラー11及びタペット12を介して、プランジャ7が上下移動するように構成されている。また、プランジャ7の上方の空間は、燃料圧室19として、図示せぬ燃料ギャラリより流入される燃料油をプランジャ7により圧縮するようにしている。
また、前記タペット12は、カム6の上方であって、ハイドロリックヘッド3に上下方向に形設された摺動孔15a内に上下摺動自在に設けられている。また、前記カム6は、ポンプハウジング2に形設されたカム室13内に配設されている。また、前記ポンプカム軸5には、ギアケース9内に内装するカム軸フランジ14が固設されており、該カム軸フランジ14を介してエンジンからの駆動力が伝達されるようにしている。
図2に示すごとく、前記ポンプハウジング2において、カム室13とギアケース9のそれぞれの内部空間を連通させる循環路16・16が形成されている。潤滑油は、該循環路16・16を通ってカム室13とギアケース9の間で循環され、カム室13内においては、カム6、ベベルギヤ17a・17b、軸受18等(図1参照)の駆動系部品を潤滑し、ギアケース内においては、図示せぬギア列を潤滑する。
次に、図3を用いて、本発明の要部に関する構成について説明する。図3に示すごとく、ポンプハウジング2において、ポンプカム軸5に形設されるカム6の上方には、上下方向に摺動孔15aが形成されており、該摺動孔15aにてタペット室15を構成している。そして、該タペット室15内に、タペット12が上下移動自在に配されている。該タペット12には、タペットローラー11が回転自在に支持されており、カム6の回転によりタペットローラー11を介してタペット12が上下移動する。該タペット12は、環状の壁部12aにより上方を開放した椀型に構成される。そして、壁部12aの内側を内部空間12bとし、該内部空間12bには、上方よりプランジャ7の下端部、及び下部スプリング受け31が挿入される。下部スプリング受け31の上部は、プランジャ7の下端部と係止されている。下部スプリング受け31の下面と、内部空間12bの底部の間には、リング32が介挿されている。
また、摺動孔15aにおいて、タペット12の上方には、上部スプリング受け33が嵌設される。該上部スプリング受け33の上端はハイドロリックヘッド3によって抑えられている。該上部スプリング受け33は筒状に構成されており、筒内部にはコントロールスリーブ41が回転自在に配されている。そして、該上部スプリング受け33と前記下部スプリング受け31の間には、プランジャスプリング34が挟装されており、該プランジャスプリング34によって下部スプリング受け31が下方へ付勢され、これにより、プランジャ7が下方へ付勢されている。また、上部スプリング受け33においては、環状の壁部33aにより下方を開放した筒型に構成される。そして、該壁部33aにより形成される内部空間33bに、前記プランジャスプリング34の上部が挿入されている。また、該壁部33aにより、摺動孔15aと、ポンプハウジング2の内部空間2aとが分断されるようになっている。
以上の構成により、タペット12の内部空間12bと、上部スプリング受け33の内部空間33bとで、ポンプハウジング2の内部空間2aから分断されたタペット室15が形成されるようにしている。
また、ポンプハウジング2において、ギアケース9側となる壁部2bには、上下連通路20aと、該左右連通路20bが形成され、これらの通路20a・20bにより一連の連通路20(第一の連通路)が形成されている。上下連通路20aは、斜状に形成され、上側が摺動孔15aに開放される一方、下側が左右連通路20bに開放される。左右連通路20bは、前端が閉じられる一方、後端がギアケース9内に開放される。こうして、摺動孔15a内と、ギアケース9内とが連通路20を介して連通されるようになっている。そして、該摺動孔15aにおいては、タペット12が上下移動するものであり、該タペット12の壁部12aと、上部スプリング受け33の壁部33aの間には隙間36が形成され、該隙間36を介して、タペット室15が上下連通路20aと連通するようになっている。
以上の構成により、タペット室15と、ギアケース9とが、隙間36、連通路20を介して連通されるようになっている。
そして、以上のように、該燃料噴射ポンプ1のポンプハウジング2において、ポンプハウジング2の内部空間2aから分断されたタペット室15を形成するとともに、ポンプハウジング2には、タペット室15と、エンジンと燃料噴射ポンプ1との間に介設されるギアケース9と、を連通させる第一の連通路20を形成しており、これにより、タペット室15内に浸入した潤滑油を、タペット室15からギアケース9へ排出することができる。
このように、タペット室15に浸入した潤滑油を、ギアケース9へ排出することによれば、タペット室15内に潤滑油が溜まってしまうこともなく、潤滑油がプランジャ7とプランジャバレル8の摺動面の隙間を通過して燃料圧室内へ浸入することを防止できる。そして、これにより、燃料油に潤滑油が混入することがなくなり、噴射不良や、出力低下といった不具合を防止できる。
上述したごとく、タペット12においては、環状の壁部12aにより内部空間12b(図3参照)を形成しているため、内部空間12b内に潤滑油が溜まってしまう恐れがある。上記実施例1の構成においては、壁部12aから溢れた潤滑油だけしか排出できないためである。そこで、本実施例2においては、図3に示すごとく、上記実施例1に加え、タペット12に、該タペット12の内部空間12bと、前記第一の連通路20と、を連通させる第二の連通路12cを設けた構成としている。
前記壁部12aにおいて、内部空間12bと、前記上下連通路20aと連通させる連通路12cを設ける構成とし、該連通路12cによって内部空間12bと上下連通路20aとを連通させるようにしている。これにより、タペット室15内の潤滑油を、連通路12cを通過させて連通路20(上下連通路20a)へ排出することができ、連通路12cを構成しないものと比較して、より確実に、潤滑油をタペット室15外へ排出することができるようになる。
さらに、連通路12cは、該連通路12cの下部が、タペット12の内部空間12bの下部と連通する位置に配されており、内部空間12bの下部に溜まることとなる潤滑油を、連通路20(上下連通路20a)側へ排出することができるようにしている。これにより、潤滑油が内部空間12bに溜まってしまうことを防止できる。
本実施例は、図4乃至図6に示すごとく、エンジンの潤滑油によりカム室13内の駆動系部品が潤滑される構成の燃料噴射ポンプ100において、ポンプハウジング102に、タペット室15と、カム室13と、を連通させる連通路120を設けた構成とするものである。図5に示すごとく、ポンプハウジング102において、ポンプカム軸5に形設されるカム6の上方には、上下方向に摺動孔115aが形成されており、該摺動孔115aには、タペット12が上下移動自在に配されている。該タペット12には、タペットローラー11が回転自在に支持されており、カム6の回転によりタペットローラー11を介してタペット12が上下移動する。該タペット12は、環状の壁部120aにより上方を開放した椀型に構成される。そして、壁部120aの内側を内部空間120bとし、該内部空間120bには、上方よりプランジャ7の下端部、及び下部スプリング受け31が挿入される。下部スプリング受け31の上部は、プランジャ7の下端部と係止されている。下部スプリング受け31の下面と、内部空間120bの底部の間には、リング32が介挿されている。
また、摺動孔115aにおいて、タペット12の上方には、上部スプリング受け133が嵌設される。該上部スプリング受け133の上端はハイドロリックヘッド3によって抑えられている。該上部スプリング受け133は筒状に構成されており、筒内部にはコントロールスリーブ41が回転自在に配されている。そして、該上部スプリング受け133と前記下部スプリング受け31の間には、プランジャスプリング34が挟装されており、該プランジャスプリング34によって下部スプリング受け31が下方へ付勢され、これにより、プランジャ7が下方へ付勢されている。また、上部スプリング受け133においては、環状の壁部133aにより下方を開放した筒型に構成される。そして、該壁部133aにより形成される内部空間133bに、前記プランジャスプリング34の上部が挿入されている。以上のようにして、タペット12の内部空間120bと、上部スプリング受け133の内部空間133bとで、タペット室115が形成されるようにしている。また、上部スプリング受け133の壁部133aと、タペット12の壁部120aとの間には隙間136が形成されるようになっており、該隙間136を介して、ポンプハウジング102の内部空間102aと、タペット室115とが、連通されるようになっている。
また、図4及び図5に示すごとく、ポンプハウジング102においては、摺動孔115aの上開口部から斜め前方に向かう連通溝120aが形成されている。また、ポンプハウジング102においては、該連通溝120aの底面から、カム室13に向かう連通孔120bが形成されており、これら連通溝120a、連通孔120bにより一連の連通路120が形成されるようになっている。
以上の構成により、タペット室115と、カム室13とが、隙間136、連通路120を介して連通されるようになっている。
そして、以上のように、該燃料噴射ポンプ100のポンプハウジング102において、ポンプハウジング102に、タペット室115と、カム室13と、を連通させる連通路120を形成しており、これにより、タペット室115内に浸入した潤滑油を、タペット室115からカム室13へ排出することができる。
このように、タペット室115に浸入した潤滑油を、カム室13へ排出することによれば、タペット室115内に潤滑油が溜まってしまうこともなく、潤滑油がプランジャ7とプランジャバレル8の摺動面の隙間を通過して燃料圧室内へ浸入することを防止できる。そして、これにより、燃料油に潤滑油が混入することがなくなり、噴射不良や、出力低下といった不具合を防止できる。
本実施例は、図2及び図7に示すごとく、エンジンの潤滑油によりカム室13内の駆動系部品が潤滑される構成の燃料噴射ポンプにおいて、ポンプハウジング2には、カム6の半径方向外側となる位置に、カム室13内におけるカム室13の前後の空間13a・13bを連通させる連通路50・50を設けた構成とするものである。
図2及び図7に示すごとく、前記ポンプハウジング2においては、カム室13とギアケース9のそれぞれの内部空間を連通させる循環路16・16が形成されており、これにより、カム室13とギアケース9の間で潤滑油が循環されるようになっている。そして、カム6の半径方向外側となる位置には、カム室13の前後の空間13a・13bを連通させるべく、溝状の連通路50・50が形成されており、それぞれ循環路16・16と接続されて、連続的な通路が形成されるようになっている。また、図2に示すごとく、連通路50・50においては、カム室13の前側の空間13a側から、後側の空間13bに向って溝深さが深くなるように傾斜させている。
以上の構成により、カム6のカム面とカム室13の間の隙間が狭く構成されるような場合であっても、連通路50・50を介することにより、潤滑油の循環を円滑に行わせることができる。また、連通路50・50は、前述のように傾斜させることにより、前側の空間13aに潤滑油が過度に溜まってしまうことを防止することができる。なお、本実施例では、溝状の連通路50・50による構成としたが、カム室13の前後の空間13a・13bを連通させる構成であればよく、溝状の代わりに孔状にするなど、特に具体的な構成については限定されるものではない。
本発明は、エンジンの潤滑油によりカム室内の駆動系部品が潤滑される構成の燃料噴射ポンプにおいて適用可能である。
実施例1及び実施例2における燃料噴射ポンプの例を示す側面断面図である。 図1におけるA−A線におけるポンプハウジングの平面断面図である。 実施例1及び実施例2の要部の構成について示す側面断面図である。 実施例1及び実施例2における燃料噴射ポンプの例を示す側面断面図である。 実施例3の要部の構成について示す側面断面図である。 同じく平面断面図である。 実施例4の連通路の配置について示す図である。
符号の説明
1 燃料噴射ポンプ
2 ポンプハウジング
9 ギアケース
12 タペット
12b 内部空間
12c 連通路
13 カム室
15 タペット室
20 連通路

Claims (3)

  1. エンジンの潤滑油によりカム室(13)内の駆動系部品が潤滑される構成の燃料噴射ポンプ(1)において、該燃料噴射ポンプ(1)は、上部のハイドロリックヘッド(3)と下部のポンプハウジング(2)を上下に接合して構成し、該ポンプハウジング(2)の一側にギアケース(9)を固設し、該ポンプハウジング(2)内において、カム(6)の上方に上下方向に摺動孔(15a)を形成し、該摺動孔(15a)にてタペット室(15)を構成し、該摺動孔(15a)内に、タペット(12)を上下移動自在に配置し、該タペット(12)の環状の壁部(12a)により上方を開放した筒型を構成し、前記摺動孔(15a)において、該タペット(12)の上方に上部スプリング受け(33)を嵌設し、該上部スプリング受け(33)の下端は、環状の壁部(33a)により下方を開放した筒型に構成し、該上部スプリング受け(33)の壁部(33a)と、該タペット(12)の壁部(12a)により、ポンプハウジング(2)の内部空間(2a)から分断されたタペット室(15)を形成し、前記ポンプハウジング(2)には、タペット室(15)と、前記ギアケース(9)とを連通させる第一の連通路(20)を構成し、前記摺動孔(15a)内において、該タペット(12)の壁部(12a)の上端と、上部スプリング受け(33)の壁部(33a)の下端との間には隙間(36)を形成し、該隙間(36)を介して、前記第一の連通路(20)とギアケース(9)に連通させたことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 請求項1記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記タペット(12)の内部空間と、前記第一の連通路(20)と、を連通させる第二の連通路(12c)をタペット(12)に穿設して設けたことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  3. 請求項2記載の燃料噴射ポンプにおいて、前記第二の連通路(12c)は該第二の連通路(12c)の下部が、前記タペット(12)の内部空間(12b)の下部と連通する位置に配置し、該内部空間(12b)の下部に溜まることとなる潤滑油を、第一の連通路(20)側へ排出可能としたことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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