JP4077567B2

JP4077567B2 - クロマトグラフカラムの密閉システム

Info

Publication number: JP4077567B2
Application number: JP35220998A
Authority: JP
Inventors: アールフオンス・エンゼン; ラールフ・ヴアトコーヴイアク
Original assignee: サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
Priority date: 1997-12-12
Filing date: 1998-12-11
Publication date: 2008-04-16
Anticipated expiration: 2018-12-11
Also published as: US6090190A; ATE308714T1; DE59813160D1; EP0922898A3; EP0922898A2; JPH11237371A; DK0922898T3; EP0922898B1; DE19755244C1; ES2251055T3

Description

【０００１】
本発明は、クロマトグラフカラムのための連結・密閉システムに関する。
これまで使われてきたクロマトグラフシステムにおいて、ネジ・フランジ連結がクロマトグラフカラムの連結・密閉のために主に使用されてきた。
【０００２】
ネジ式密閉装置は、たとえば、ガラスと金属で作ったクロマグラフカラムの密閉装置として使われてきた。これらの公知の密閉装置の場合、カラム・チューブといわゆるカラム・ヘッドの両方が対応するねじ山（内ねじ、外ねじのそれぞれ）を備えている。対応する回転運動を行うことによって対応するシール（通常、カラム・チューブの端上にある）と共に２つの部分を相互にねじ止めする。間に位置するシールと共に気密連結部がこうして創り出される。
【０００３】
ガラスおよび金属から作ったクロマトグラフカラムの密閉装置としては、フランジ連結も同様に使われている。公知の密閉装置の場合、金属の第１リングがガラス管（カラムを表す）に押し付けられ、フランジの背後に配置され、これがガラス管を密閉する。第２リングが密閉部分上へ対応する方法で押し付けられ、これがカウンターフランジを形成する。両方のリングは大きな内径孔を備えており、したがって、フランジを対応するシールと共に意図した位置へ持っていったときに、リングがねじ山によって連結され、間に位置するフランジおよびシールが互いに圧迫されて気密連結部を創り出す。それによって、第１フランジは軸受を形成し、第２フランジはネジ連結のためのカウンター軸受を形成する。
【０００４】
これら公知の連結は、比較的長い時間をかけて確立し、再び元通りにすることしかできないという不利な点を有する。これに加えて、ねじ込み式連結の場合、ねじ山が損傷しやすく、細かい分散材料をカラムに充填したときやカラムを傾けたときに漏洩、圧力損失を生じることになる。充分に役に立つ連結を再確立するには、カラム・チューブ、カラム・ヘッド両方のねじ山を再加工しなければならない。フランジ式連結は、カラム直径に応じて、いくつかの螺合継手（通常４〜１０個）を正確に調節し、同じトルクで締め付け、継手に応力を生じさせないようにしなければならないという不利な点を有する。この継手は特に高圧（HPLC）の下で作動する場合に重要である。
【０００５】
したがって、本発明は、より簡単、迅速、確実に操作することができるフランジ連結を提供する目的に基づいている。
この目的は、請求の範囲の主請求項に記載の装置によって達成される。
【０００６】
したがって、本発明の主題は、第１フランジに作用することができる軸受と、第２フランジに作用することのできるカウンター軸受と、これら２つの軸受を連結する手段とを有するフランジ連結を確立する装置であって、前記手段が、引っ張り要素を有するレバーの形で設けてあり、この引っ張り要素とレバーの各々が、第１端および第２端を有し、引っ張り要素がその第１端で軸受内に係合し、その第２端がレバーの第１端と第２端との間に連結状態で装着してあり、カウンター軸受が、レバーの第１端のための少なくとも１つの接触位置と、引っ張り要素のための凹部とを有し、前記手段が、装置が意図した要領で作動するときに、引っ張り要素または各引っ張り要素が軸受内に係合し、前記レバーまたは各レバーの第１端または各第１端の各々がカウンター軸受の接触位置または各接触位置に係合し、また、前記レバーまたは各レバーの第２端または各第２端が端位置に移動したときに、第１端または各第１端が接触位置または各接触位置に留まり、引っ張り要素または各引っ張り要素が凹部または各凹部に嵌合し、第１、第２のフランジを一緒に圧迫して気密連結部を形成することを特徴とする装置にある。
【０００７】
本発明の好ましい実施例は請求の範囲の従属項に記載してある。請求の範囲の従属項に開示した実施例のうちの１つまたはそれ以上は、単独でも、組み合わせでも、先の目的を達成する解決策を提供することができ、請求の範囲のカテゴリー内の個々の特徴は任意所望の方法で組み合わせることもできる。
【０００８】
引っ張り要素は、第１端にねじ山を有する金属製の棒であり、ナットによって軸受内に止めることができる。しかしながら、金属で作った適切な強さのばねを引っ張り要素として使用してもよい。好ましい形態では、２つの引っ張り要素が共通のレバーによって連結されている。
【０００９】
適当な材料としては、普通の金属材料、好ましくはさび止め鋼および／または耐酸性鋼ならびにプラスチック、好ましくは高強度プラスチックがある。軸受の外径は５０〜１５０mmの範囲でよいが、この範囲より上であってもよい。
【００１０】
本発明による装置は、特に、引っ張り要素の均一な設定を一度だけしか必要とせず、更なる閉鎖をより迅速に、そして、漏洩の生じることなく実施できるという利点を有する。本発明による装置は、ガラス製、金属製、プラスチック製であるを問わず、特に、内径が、好ましくは２０〜１００mmの範囲あるいはそれ以上の範囲にあるチューブを連結するのに適している。好ましい適用分野は中圧クロマトグラフの分野、すなわち、１〜約４０バールまでの範囲の内圧に耐えなければならない連結式または閉鎖式クロマトグラフカラムの分野である。ここでは、最高５００mmの内径がパイロットプラント・スケールで生じ得る。
【００１１】
本発明の典型的な形態を第１図および第２図を参照しながらより詳しく説明するが、この説明はいかなる意味でも発明を限定する意図はない。
第１図において、ここには、本発明による密閉装置１を使用してクロマトグラフカラム２、本実施例ではガラス管を金属キャップ３によってどのようにして閉じるのかが示してある。ガラス管２は第１フランジ４を有し、金属キャップは対応する第２フランジ５を有する。閉じた状態でこれら２つのフランジの間にはシール６が挿入してある。密閉装置１は、第１フランジ４の背後に配置され、軸受として作用する第１の金属リング７と、本実施例では第２フランジ５と同一であり、密閉装置部分２１に嵌合し、カウンター軸受として作用する第２の金属リング８と、金属リング（７，８）を連結する棒９として設計した４つの引っ張り手段と、２本のレバー１０と、ボルト１１と、ナット１２を包含する。
金属リング７内には棒９の数に対応して４つの孔１３がある。棒９はそれらのねじ山１４を有する第１端をこれらの孔１３に挿入しており、ナット１２によって固定されている。棒の第２端は、内径孔１６を有し、ボルト１１によってレバー１０の凹部１５内に結合装着してある。ボルトは、レバー１０の内径孔１６および対応する内径孔１７内に係合している。レバー１０は、それらが各々２本の棒９を受け入れることができ、それによって、２本の棒９を同時に作動させることができるように設計してある。さらに、棒９は、密閉装置が作動するときに凹部１５内を案内され、端位置（密閉位置）で凹部１５内に延びている。取り扱いをより簡単にするために、レバー１０は傾斜形態となっている。
【００１２】
２つの溝１８が第２金属リング８に加工してあり、これらの溝はレバー１０の接触位置として役立つ。また、孔１３に関して対応するカウンター位置に凹部１９がもうけてある。ガラス製部分（特に、フランジ４）を損傷しないように、可撓性の材料、好ましくはプラスチックで作ったリング２０が第１フランジ４（本実施例では、ガラス製）と金属リング７との間に挿入してある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による装置を用いて閉じたクロマトグラフカラムの概略の斜視側面図である。
【図２】第１図の密閉装置の部分断面側面図である。
【符号の説明】
１…密閉装置
２…クロマトグラフカラム
３…金属キャップ
４…第１フランジ
５…第２フランジ
６…シール
７…第１金属リング
８…第２金属リング
９…棒
１０…レバー
１１…ボルト
１２…ナット
１３…孔
１４…ねじ山
１５…凹部
１６…内径孔
１７…内径孔
１８…溝
１９…凹部
２０…リング

Claims

第１フランジ(４)に作用することができる軸受(７)と、第２フランジ(５)に作用することができるカウンター軸受(８)と、これら２つの軸受（７，８）を連結する手段とを有する、フランジ連結を行うための装置(１)であって、前記手段が、引っ張り要素(９)を有するレバー（10）の形で設けてあり、この引っ張り要素(９)とレバー（10）の各々が、第１端(ａ)および第２端(ｂ)（９ａ，９ｂ，10ａ，10ｂ）を有し、引っ張り要素(９)がその第１端（９ａ）で軸受(７)内に係合し、その第２端（９ｂ）がレバー（10）の第１端（10ａ）と第２端（10ｂ）との間に連結状態で装着してあり、カウンター軸受(８)が、レバー（10）の第１端（10ａ）のための少なくとも１つの接触位置（18）と、引っ張り要素(９)のための凹部（19）とを有し、前記手段が、装置(１)が意図した要領で作動するときに、引っ張り要素(９)または各引っ張り要素が軸受(７)内に係合し、前記レバー（10）または各レバーの第１端（10ａ）または各第１端の各々がカウンター軸受(８)の接触位置（18）または各接触位置に係合し、また、レバー（10）または各レバーの第２端（10ｂ）または各第２端が端位置に移動したときに、第１端（10ａ）または各第１端が接触位置（18）または各接触位置に留まり、引っ張り要素(９)または各引っ張り要素が凹部（19）または各凹部に嵌合し、第１、第２のフランジを一緒に圧迫して気密連結部を形成することを特徴とする装置。
軸受(７)および第１フランジ(４)が同一であることを特徴とする請求項１に記載の装置。
カウンター軸受(８)および第２フランジ(５)が同一であることを特徴とする請求項１または２に記載の装置。
４つの引っ張り要素(９)を有し、そのうちの２つが共通のレバー（10）によってそれぞれ連結していることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の装置。
引っ張り要素(９)が棒であることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の装置。
引っ張り要素(９)が金属ばねであることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の装置。