JP4076763B2 - 婦人用睡眠環境制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者が睡眠をとる環境を制御するための睡眠環境制御装置に関するものであり、特に、婦人に対して快適且つ有益な睡眠環境を提供できるような睡眠環境制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
婦人の月周期で現れる体調は、基礎体温と密接な関係を有しており、添付図面の図10に示されるように、***日を境に基礎体温は低温期から高温期に推移し、月経開始日を境に高温期から低温期に推移するということが知られている。従来、この関係を利用して、婦人用基礎体温計で毎朝起床時に基礎体温の推移を測定、記録することにより、婦人の月周期で現れる体調が判定されてきた。
【0003】
更に、この女性の1ヶ月の体調変化は、一般的に月経中、月経後、***後、月経前の4つの期間に分けて説明され、実際にその期間毎に精神と身体が微妙に変化すると言われる。特に、月経前から月経中は、水分や脂肪を体に蓄え易く、人によっては、通常より体重が1〜3kg程度増加するとも言われる。
【0004】
また、月経前一週間は、PMS(Premenstrual Syndrome)期とも呼ばれ、多くの婦人が頭痛やイライラ、腹痛、むくみ等の何らかの不快な症状に悩まされている。更に、この時期は、前述の諸症状により快適な睡眠を得ることができず、疲労は溜まり辛い状況である。
【0005】
このような時期に、運動や食事制限をして減量を行っても、ストレスが溜まりやすく効率が悪いうえに、その反動で普段以上に飲食をしてしまうという事態も起き、返って逆効果であるとも言われている。
【0006】
また、PMS期の不快な症状を緩和するには、自分がその状態にあることを認識し、その症状も健康の証であるとポジティブに捕らえることがよいと言われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の基礎体温の推移に基づく婦人の体調判定では、毎日起床時に横臥位の静止した状態で通常約5分間程度の時間をかけて基礎体温を測定しなければならず、これを実際に実施するのは非常に面倒であり、被判定者が測定中に再び眠ってしまい寝過してしまう原因にもなっている。
【0008】
また、基礎体温の推移に基づく婦人の体調判定では、主にバースコントロールに活用されている***日、月経期及び妊娠可能期等を判定することはできるが、近年、婦人の日常生活上の問題として認識が高まっているPMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)期を判定することはできない。月経開始の7日程前から始まるPMS期には、多くの婦人が頭痛やイライラ、腹痛、むくみ等の何らかの不快な症状に悩まされており、「自分はPMS期にある」と自覚することが、その症状緩和のための有効な一手段であるといわれている。
【0009】
そこで、本出願人は、特開2001−78977号公報に記載されるような、生体電気インピーダンスの推移から、婦人の月周期で現れる体調を判定する婦人用体調判定方法及び婦人用体調判定装置を開発し提案している。これにより月経周期や***の有無だけでなく、PMSの発生も判定することが可能となる。
【0010】
しかし、従来の基礎体温計は、測定した基礎体温の推移から、単に月経周期や現在の体調を判定するものである。
【0011】
また、特開2001−78977号公報に記載の婦人用体調判定方法及び婦人用体調判定装置においても婦人の体調を判定するのみである。
【0012】
一方、近年、女性が盛んにダイエットを行っている。しかし、その方法は、毎日継続的に運動や食事制限をすることで、体重を減らしていくものであり、本人の精神状態や体調をあまり考慮せず行われている。これは不調時においては、体に対する負担は大きなものであった。特に、精神的に不安定な時期でのダイエットは前述した通り逆効果であるばかりか、無理な減量は身体の様々な機能に悪影響を及ぼす。肌の艶が無くなったり、髪がパサパサになったり、爪がもろくなったりする。
【0013】
このような症状は減量を行っていなくとも、女性の身体は月周期のホルモン変化が起きるため、周期的に発生するものである。しかし、このような症状に悩んでしまい、無理に症状を改善すると言われる食品や薬品を過大に摂取して副作用が発生したり、必要以上に化粧をして返って肌荒れを引き起こしたりしていた。
【0014】
特に、PMS期においては、むくみの発生により様々な症状が現れるが、その発生や程度を把握する方法もなく、また対策もされずに多くの女性が悩まされてきた。
【0015】
本発明の目的は、上述したような従来技術の問題点を解消し、婦人に対して快適且つ有益な睡眠環境を提供できるような睡眠環境制御装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、使用者が睡眠をとる環境を制御するための睡眠環境制御装置において、使用者が睡眠をとるための寝床環境を形成する寝床手段と、使用者の身体パラメータを入力する入力手段と、該入力手段によって入力された身体パラメータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された身体パラメータから、使用者の月周期で現れる体調の変化を推定し、現在の体調を判定する体調判定手段と、前記寝床環境内の温度を調節する温度調節手段と、前記体調判定手段によって判定された現在の体調に基づいて前記温度調節手段の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする睡眠環境制御装置が提供される。
【0017】
本発明の一つの実施の形態によれば、前記入力手段から入力される身体パラメータは、使用者の月経に関する情報である。
【0018】
本発明の別の実施の形態によれば、前記入力手段から入力される身体パラメータは、使用者の基礎体温である。
【0019】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記入力手段から入力される身体パラメータは、使用者の生体電気インピーダンス値である。
【0020】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記制御手段は、前記体調判定手段によって判定された現在の体調が月経前か月経中の場合に、前記温度調節手段の動作を制御して、前記寝床環境内の温度を、使用者が安眠できる温度となるように制御する。
【0021】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記制御手段は、前記体調判定手段によって判定された現在の体調が月経終了後か***後の場合に、前記温度調節手段の動作を制御して、前記寝床環境内の温度を、睡眠中の使用者がエネルギーを消費する温度となるように制御する。
【0022】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記睡眠環境制御装置は、前記体調判定手段において判定された現在の体調を報知する報知手段を更に備える。
【0023】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記報知手段は、前記体調判定手段によって判定された現在の体調に基づいてアドバイスを表示する。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳細に説明する。
【0025】
本発明の睡眠環境制御装置では、基本的には、使用者の月経周期に基づき現在の体調を判断し、その体調に応じて、睡眠環境を制御することとしている。使用者の月経周期の判定は、使用者の毎日の体温や生体電気インピーダンスの変動から求める。あるいは月経日からの日数計算により求めてもよい。または、それらを組み合わせて判定する。尚、生体電気インピーダンス値と、女性の月周期で現れる体調の変化については、本出願人による特開2001−78977号公報に記載されている。
【0026】
前述したように、女性は月経前から月経中にかけては、精神的にも肉体的にも辛い状況にあるため、本発明においては、その時期には熟睡できる睡眠環境に制御することで痛みや不定愁訴を和らげることとし、月経後や***前後は比較的体調もよく、また基礎代謝が高いため、本発明においては、この時期には積極的に減量、体脂肪の燃焼ができる睡眠環境に制御することとしている。
【0027】
次に、本発明の睡眠環境制御装置の一実施例について説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施例である婦人用睡眠環境制御装置の外観図である。この図1に示されるように、この実施例の婦人用睡眠環境制御装置は、使用者が横臥して睡眠をとるための寝床環境を構成するマットレス1を備えている。このマットレス1は、内部に空気が注入された複数の空気チューブからなるエアマットであり、その側面部には操作ボックス2を有する。マットレス1の上面には、生体電気インピーダンスの測定に用いる電流供給電極3A、3B、3C、3D、電圧測定電極4A、4B、4C、4Dが設けられ、また、使用者の体温を測定する体温測定パッド5も設けられている。
【0029】
操作ボックス2の上面には、表示部6、複数のスイッチからなる入力装置7が設けられる。図1には現れていないが、操作ボックス2には、後述するような機能を果たす、高周波定電流回路8、電圧測定回路9、圧力センサ10、演算制御部11、外気温測定部13、加熱冷却部16、空気圧制御部17、時計装置18、記憶装置19等が設けられている。勿論、これら各構成部分は、場合によっては、操作ボックス2とは別の場所に設けることができる。
【0030】
図2は、図1に示す装置の使用状態を表すもので、マットレス1上で睡眠中の使用者を点線で示している。このように、電流供給電極3A〜3D、電圧測定電極4A〜4Dおよび体温測定パッド5は、使用者が横臥位で寝たときに、各部位に接触するような位置に配置されている。
【0031】
図3は、図1に示したマットレス1を含む睡眠環境制御装置の各構成部分の接続関係を示すブロック図である。この図3に示されるように、電流供給電極3A〜3Dは、高周波の微弱な定電流を印加するための高周波定電流回路8に接続されている。別の電圧測定電極4A〜4Dは、前述の定電流による電圧降下分を測定するための電圧測定回路9に接続されている。また、圧力センサ10は、後述するように種々な機能を果たすものであり、そのうちの一つの機能として、使用者がマットレス1に乗ったとき、その重量である体重を測定する体重測定手段としての機能を果たす。圧力センサ10は、マットレス1内の空気圧を表す圧力信号を発生しうるものであり、使用者がマットレス1上に乗る前の圧力センサ10からの圧力信号と使用者がマットレス1上の乗った後の圧力センサ10からの圧力信号とから使用者の体重を知ることができる。この電圧測定回路9と圧力センサ10は、アナログ値からデジタル値への変換や月経周期、体調の判定、加熱や空気圧等各種の制御を行う演算手段である演算制御部(CPU)11に接続されている。
【0032】
表示部6、複数のスイッチからなる入力装置7は、演算制御部(CPU)11に接続され、使用者の各身体情報を設定するのに用いられる。
【0033】
マットレス1の上面に設けられた複数の体温測定パッド5は、体温測定手段を構成する体温測定部12を構成しており、これら体温測定パッド5は、例えば、内部にサーミスタのような感温素子が設けられているようなものでもよい。この体温測定部12は、CPU11に接続され、使用者の体温を測定する。
【0034】
尚、この体温測定パッド5は、使用者の背中や肩に接触する構成のため、実際に測定される温度は使用者の体表面温度であるが、本発明ではこの体表面温度を体温として説明する。また、実際には使用者は睡眠中には、体表面と体温測定パッド5が接触しない状況もあるが、掛け布団を掛けることで、寝床環境内の温度(掛け布団とマットレスとの間の温度)と体表面の温度はほぼ同一であると仮定し、この寝床環境内温度を使用する。
【0035】
また、外気温測定部13も同様に感温素子を備え、寝床環境外の温度(睡眠状態にある部屋の気温)を測定するものである。この外気温測定部13は、操作ボックス2に設けるよりも、寝床環境の存在する部屋の温度をより正確に測定できるような場所に設ける方が好ましい場合もある。表示手段である表示部6は、判定された使用者の体調の結果表示を行う。
【0036】
また、操作ボックス2の内部に設けられた温度調節手段を構成する加熱冷却部16は、この実施例ではマットレス1を構成するエアマット内の空気を加熱冷却するものである。この加熱冷却部16は、一般的なエアーコンディショナー(エアコン)と同様な構成でよく、ヒーターにより空気を温め、コンプレッサーにより冷やす構造のもでよい。更に、空気圧制御部17は、マットレス1を構成するエアマット内の空気圧を調整するためのものである。図1に示した実施例では、マットレス1を構成するエアマットは、多数の互いに仕切られた空気ブロックからなるものである。空気圧制御部17は、これら各空気ブロック内の空気圧の調整を個々に行なえるものである。これら加熱冷却部16および空気圧制御部17も、CPU11に接続され、それらの動作を制御されるようになっている。
【0037】
更に、時計装置18および記憶装置19もCPU11に接続されており、時計装置18は、現在の時刻や一定時間を計測し、記憶装置19は、測定結果や基準となる値を記憶しておくものである。
【0038】
次に、このような構成を有した本発明の睡眠環境制御装置の動作の流れについて説明する。
【0039】
図4は、本発明の装置の動作のメインフロー図である。図4に示されたメインフローにおいて、ステップS1で電源スイッチをオンすると、ステップS2で、個人情報が記憶装置19に記憶されているかをチェックし、記憶されている場合には、その情報を表示部6に表示する。記憶されていない場合には、記憶されていない事を表示する。ここで、ステップS3で、入力装置7のうちの設定スイッチが押された場合には、設定モードとなる。この設定モードであるステップS4で、使用者は、入力手段である入力装置7を用いて身長、年齢、性別を入力する。更に、使用者の前回の月経開始日も入力する。数値の入力後、設定スイッチを押すことで入力数値が確定される。従って、使用者は月経が起きる毎に、設定モードにおいてその開始日を設定することになる。
その後、ステップS5にて、測定スイッチが押されると、ステップS6の初期測定モードになる。この初期測定モードについては後述する。
【0040】
初期測定が行われると、ステップS7に進み、その日が月経周期のどの時期であるかを判断する身体状況判定モードになる。身体状況判定モードについても後述する。
【0041】
ここで、ステップS8における身体状況判定において、身体状況が良好か不良かによって、睡眠中の環境の制御が異なる。このステップ8における判断は、記憶装置19の体調フラグにより行なうことができる。これは女性の月周期で現れる体調変化において、現在の体調が月経終了後から***後にかけては比較的体調が良好と言われるため、睡眠中の寝床内温度を下降させて、積極的に体脂肪を燃焼し易い環境とし、月経前や月経中は一般的に体調が優れないため、被験者の疲労回復や休息がとれるように、熟睡できる環境に制御する。
【0042】
従って、体調が不良の時期と判断された場合には、ステップS9の代謝制御(脂肪燃焼制御)モードとなり(S9)、体調が良好な時期と判断された場合には、ステップS10の安眠環境制御モードとなる。これら各モードについても後述する。
【0043】
その後、通常の睡眠状態における測定となる。この睡眠中の測定においては、常に使用者の体温または寝床環境内温度の測定を温度測定部12において行い、身体振動を圧力センサ10によって検出し、その信号から前述の心拍数と呼吸数を算出し記憶していくが、これらはメインルーチンとは別処理で行うものとして本フローには示していない。
【0044】
次に、使用者が起床(覚醒状態)したかを判断するステップS11の起床判定モードになる。ここで、ステップS12にて、記憶装置19内の起床フラグから使用者が起床したかを判断し、起床していない場合には、再度、身体状況を判定するためステップS7に戻る。起床したと判断された場合には、ステップS13にて、一晩の睡眠測定における結果を算出する。この結果の算出としては、初期測定において算出した使用者の基礎代謝量と睡眠時間や体温データ等から、今回の睡眠において燃焼したと考えられる体脂肪量を算出する。
【0045】
ここで算出された結果や現在の体調、その体調に基づいたアドバイスを、ステップS14にて表示部6に表示する。この判定された体調に応じたアドバイスの例を図12の表に示している。尚、このアドバイス表示においては、身体状況判定モードにてPMSが発生している、あるいは妊娠可能期であると判断されている場合には、その事に対するアドバイスも表示することとする。その後、ステップS15において、測定結果が記憶装置19に記憶される。その後、装置の電源はオフとなり終了となる。
【0046】
次に、各モードについて説明する。
初期測定モード
図5は、初期測定モードの流れを示すフロー図である。この初期測定モードでは、まず、睡眠前に使用者の体重および生体電気インピーダンス、その他の身体パラメータを測定する。ステップS21にて、最初に体重を測定する。この体重の測定は、マットレス1内の空気圧を感知する圧力センサ10によって行う。前述したように、使用者マットレス1内の空気圧が変化するが、この変化量を圧力センサ10により検出し、CPU11において得られた信号の平均値から体重値に換算する。
【0047】
更に、ステップS22において、生体電気インピーダンスの測定を行う。この測定は、マットレス1の表面に設けられた各電極3A〜3D,4A〜4Dを用いる。電流供給電極3A〜3Dと電圧測定電極4A〜4Dを順番に切り替え、各部位及び全身の生体電気インピーダンスを測定する。この生体電気インピーダンスの測定方法は既に公知の技術のためこれ以上詳述しない。
【0048】
次に、ステップS23において、測定された生体電気インピーダンス値と体重及び設定モードにおいて入力された身長、性別、年齢から、使用者の体脂肪率を算出する。この体脂肪率の算出も既に公知のものなので、説明を省略する。
【0049】
次に、ステップS24において、使用者の体温を測定する。体温の測定は、体温測定パッド5に接触した体表面の温度を測定することで行う。これを安静時体温とする(特開平6−315424号公報参照)
次に、ステップS25において、使用者の身体振動を圧力センサ10により検出する。マットレス1上での使用者の身体振動は、マットレス1内の空気圧の変化として表われ、この空気圧の変動は、圧力センサ10からの圧力信号の変化としてとらえられる。したがって、使用者の心拍信号、呼吸信号を得るため、圧力センサ10からの圧力信号のサンプリングを、数十m秒程度のサンプリング周期にて行い、約30秒測定を行う。ここで得られた圧力センサ10からの信号は、記憶装置19に記憶される。
【0050】
次に、ステップS26において、ステップS25にて記憶装置19に記憶された圧力センサ10からの圧力信号によって表される身体の振動信号から、使用者の心拍数、呼吸数を算出する。圧力センサ10からの信号は、演算制御部11内のバンドパスフィルターを通して、数Hz〜十数Hzの信号のみを抽出し、更に得られた信号から周波数解析を行う。心拍数は一般成人で1分間に80拍程度と言われ、呼吸数は1分間に15回程度と言われる。このように、心拍と呼吸では頻度(周期)が異なるため、人体の振動信号の分離(周波数解析)することで算出することが可能である。ここで求められた心拍数、呼吸数をそれぞれ安静時心拍数、安静時呼吸数とする。
【0051】
次に、ステップS27において、使用者の基礎代謝量を算出する。ここで基礎代謝量の算出は、以下の通りである。
【0052】
まず、測定された生体電気インピーダンス値(BIA)から、使用者の筋肉量を算出する。
筋肉量=a1身長+b1体重+c1BIA+d1年齢+e1性別
更に基礎代謝量の算出を行う。
基礎代謝量=a2筋肉量+b2安静時体温+c2安静時脈拍数+d2安静時呼吸数
(ここでa1、a2、b1、b2、c1、c2、d1、d2、e1は係数)
尚、この計算は前述した除脂肪量に年齢の逆数を演算に用いることから算出してもよい。
【0053】
ここで、本モードにて測定された値及び演算により算出された各値は、ステップS28にて、記憶装置19に記憶される。
【0054】
以上で初期測定モードは終了する。
身体状況判定モード
図6は、身体状況判定モードの流れを示すフロー図である。この身体状況判定モードでは、現在の身体状態(体調)を判定する。ステップS31において、初期測定モードにおいて測定された生体電気インピーダンス値と体重等のデータを記憶装置19から読み込み、ステップS32にて、体調の判定を行う。
【0055】
測定されたBIは、次に示すような補正式に基づいて補正される。
【0056】
補正式1 : 体重補正BI=BI+A×初回に測定された体重との差異
補正式2 : 体重補正BI=BI+B×前回測定された体重との差異
つまり、体重補正BIは、BIから体重の増減に伴うBIの増減を減算もしくは加算することにより得られるものであり、補正式1もしくは補正式2から算出される。ここで、A及びBは補正係数である。これにより、体重変化の影響が除去された体重補正BIが算定される。
【0057】
記憶装置19から前日まで数日間の補正BI値および前日の体調、月経開始日等のデータがCPU11に読み込まれる。更に、CPU11において、前述したようなBIと婦人の月周期で現れる体調との関係に基づいて、今回測定された体重補正BIと記憶装置19から読み込まれた前日まで数日間の測定された体重補正BIおよび前日の体調、月経開始日データ等から被判定者が現在、どのような体調の期間であるか判定する。つまり第一の期間(月経期)、第二の期間(好調期)、第三の期間(維持期)、第四の期間(不調期)、及び第五の期間(妊娠可能期)の体調が判定される。
【0058】
ここで、体調判定について説明する。但し、この判定例は、月経周期が28日周期の人の場合であり、月経周期は個人により異なるものであるので、各期間の日数は使用者の周期に応じて適宜変更していく。
【0059】
図11は、BI値から各期間の判定方法を説明する図である。この場合、月経開始日から約7±a日間を第一の期間(月経期)とし、その次の日から、BI値が高値から低値に変化する日までを第二の期間(好調期)とし、BI値が低値に変化した日から約7±b日間を第三の期間(維持期)とし、その次の日から次の月経開始日までを第四の期間(不調期)とする。更にBIが高値から低値に変化する前後3日間を第五の期間(妊娠可能期)とする。このBI値の変化の判定基準としては、過去の高BI期間における平均BI値の4%以上の低いBI値が発生した時点で、高BI期間から低BI期間に変化したとする。
【0060】
また、第四の期間(不調期)においては、その期間中の過去の平均BI値と比較して、1%以上の低BI値が生じていたら、むくみが発生しているものとし、その段階をむくみレベル1とし、2%以上の低BI値でむくみレベル2、3%以上の低BI値でむくみレベル3とする。
【0061】
図11の被測定者の場合、高BI値期間の平均値は約590Ω、低BI値期間の平均値は約560Ωとなっている。従って590Ωの4%である23.6Ω低い値の566.4Ω以下のBI値が測定された時点で低BI値期間に推移したものとする。15日目にその低BI値が現れたので、この日の前後3日間が妊娠可能期となる。
【0062】
また、第四の期間における平均BI値は560Ωであり、この1%低いBI値が554.4Ω以下でむくみレベル1とし、2%低いBI値が544.8Ω以下でむくみレベル2とし、3%低いBI値が543.2Ω以下でむくみレベル3となる。
【0063】
従って、本発明の婦人用睡眠環境制御装置では、女性の月周期で現れる各期間を次のように判定する。
【0064】
入力された月経開始日データの日にちを月経開始日とする。
【0065】
月経開始日から一週間±aを第一の期間(月経期)とする。
【0066】
その次の日から過去の第二の期間の平均BI値より4%低いBI値が測定される前日までを第二の期間(好調期)とする。
【0067】
その次の日から、過去のデータから推測される次の月経開始予定日の一週間±b前の日までを第三の期間(維持期)とする。
【0068】
次の日から、次の月経開始日データが入力される日までを第四の期間(不調期)とする。
【0069】
また、過去のデータに基づき、次回の月経開始予想日から遡って***日までの平均日数を求め、推定***日の前後3日間を第五の期間(妊娠可能期)とする。ここでは、月経開始予想日から14日前を推定***日とする。但し、この第五の期間(妊娠可能期)は測定されたBI値の高値期から低値期の変化を判定した時点で補正する。つまり、推定***日より早くこのBI値の変化による***が判定された場合、その日から3日間を第五の期間(妊娠可能期)とする。逆に推定***日を過ぎてもBI値の変化が生じない場合には、その間も継続的に第五の期間(妊娠可能期)とし、BI値の変化による***が判定されてから3日後までを第五の期間(妊娠可能期)とする。
【0070】
以上のような判定方法に基づいて、被測定者が現在、前日までの期間と変わらないか、あるいは次の期間に変化したかを判断する。尚、この体調判定は、一周期分の過去の測定BI値が揃うことで判定が可能であり、そのデータが揃うまでは判定を行わない。または、使用者が入力した月経周期の日数から、日数計算を行なって簡易的に判定してもよい。このような場合には、「データが足りません」といった内容のメッセージを表示部6に表示することとなり、睡眠環境の制御も行わない。この場合において、表示部6は、報知手段として動作することになる。
【0071】
ステップS33において、このようにして決められる各期間であり、現在はいずれの期間に該当するかを判断し、第二の期間と第三の期間は、体調が良いとし、第一の期間と第四の期間では体調が不良とする。
【0072】
ここで体調が良好な場合には、ステップS34にて記憶装置19の体調良好フラグをオンにする。逆に体調が不良の場合には、ステップS35にて、安静に休める睡眠環境に制御することになる。
【0073】
以上で身体状況判定モードは終了する。
基礎代謝制御モード
図7は、基礎代謝制御モードの流れを示すフロー図である。この基礎代謝制御モードでは、身体状況判定モードでの結果に基づいてエアマット1内の空気温度を制御する。ここで体温と環境温度との間に温度差が生じた場合、体温を一定に保とうとするホメオスタシスと呼ばれる身体機能により代謝が起こるのであるが、体温より環境温度がわずかに高い場合には、逆に代謝を下げることで体温維持をしようとする。更に暑くなれば発汗のための代謝が起こるのであるが、睡眠中だと発汗により寝床内の湿度が高まり寝苦しさを誘ってしまう。
【0074】
そこで、体調が良好な場合には、マットレス1内の温度を下降させることで、使用者を取り巻く環境温度、寝床環境内温度を下降させる。これにより使用者の代謝量を上昇させて体脂肪が燃焼し易い状況にする。
【0075】
まず、ステップS41において、記憶装置19から、初期測定によって算出された現在の使用者の代謝量データを読み込む。ステップS42において、この読み込まれた初期測定によって算出された使用者の代謝量と、記憶装置に記憶されている、適正体脂肪量データから、睡眠中に必要な脂肪燃焼量を算出する。この適正体脂肪量データとは、使用者と同姓、同年齢における理想的な体脂肪量である。
【0076】
ここで、算出された脂肪燃焼量に基づいて、代謝量上昇のための条件を決定する。まず、ステップS43にて、外気温測定部13を用いて、外気温(使用者のいる室内の温度)を測定する。更に、ステップS44にて、再度、現在の使用者の体温、寝床環境内温度を体温測定部12において測定し、ステップS45において、測定された外気温と体温の温度差を求め、この値が5℃以上10℃未満低くなるように、ステップS46において、制御する。5℃以内であれば、使用者をとりまく環境を下降させるために寝床環境内の温度を下げる。つまり、ステップS47において、エアマット1内の空気を加熱冷却部16において冷ます。一方、既に5℃以上になっている場合には、十分に温度は下降されているとし、ステップS48において、温度の調整(冷却)をやめる。
【0077】
例えば、外気温が20℃で、体温(体表面温度)が18℃の時には、体温に対しての温度差が5℃以上10℃未満にするために、加熱冷却部16によりエアマット1内の空気を冷却する。従って、このモードにおいて再度温度差の確認が行われる時に、5℃以上の温度差が検出されるまで冷却し、5℃以上になった時点で冷却を止める。この温度差は限られるものではないが、加熱もしくは冷却を続けあまりに高い温度差が生じると使用者はその温度差のために起床してしまい寝ることができないため、使用者が睡眠を続けることが可能な程度の温度調節とするものである。
【0078】
以上のようにして、基礎代謝制御モードでは、使用者の月経周期に伴う体調が良好な場合には消費しきれなかったエネルギーを、睡眠中に消費させることにより、体脂肪の蓄積を予防する。
安眠環境制御モード
図8は、安眠環境制御モードの流れを示すフロー図である。この安眠環境制御モードでは、使用者が熟睡できる環境に制御することで、身体の疲労を回復する。前述した通り、使用者の体温と寝床環境内の温度に差が生じていると、身体内において代謝が発生する。従って、ここでは、測定された体温と寝床環境内の温度がほぼ同じ温度、つまり体温に対して温度差が±1〜2℃となるように制御する。これにより代謝量を抑え、かつ熟睡できる環境とする。
【0079】
まず、ステップS61において、再度、現在の使用者の体温を測定し、この温度に基づいて、演算制御部11は、ステップS62において、加熱冷却部16を制御し、マットレス内の空気の温度を調整する。
【0080】
以上で安眠環境制御モードは終了する。
起床判定モード
図9は、起床判定モードの流れを示すフロー図である。この起床判定モードでは、使用者が睡眠状態から、覚醒状態(目覚めた状態)になったかを判定する。
【0081】
睡眠状態から覚醒状態に移行すると人体は心拍数が上昇する。従って、この身体の変化を捉えることで使用者が覚醒状態になったかを判断する。
【0082】
メインルーチンには記載しない別ルーチンにおいて検出され、記憶装置19に記憶してある心拍数データ及び基準心拍数を、ステップS81において、読み込む。ここで基準心拍数とは、使用者の睡眠時間中における心拍数の平均値である。
【0083】
ステップS82において、基準心拍数と現在の心拍数を比較し、ステップS83において、その差が一定範囲内かを判断する。ここでは、基準心拍数の20%以内であるかを判断する。ここで超えている場合には、ステップS84において、覚醒状態に移行したとし起床フラグをオンにし、その範囲内であれば、ステップS85にて、未だ睡眠中であるとする。
【0084】
以上で起床判定モードは終了する。
【0085】
以上詳述したように、本発明は、婦人の月周期で現れる体調を判断し、その時点の体調を利用者に認識させ、更にその体調に適したアドバイスを行うことで負担を軽減し、利用者に快適な生活を提供するものである。特に、本発明によれば、多くの女性が不快な症状に悩まされている月経前や月経中には、適当なアドバイスを行うと共に、熟睡できる睡眠環境を提供することで症状を緩和させることができる。また、本発明によれば、近年盛んに行われているダイエットに適した時期には、効率よくダイエットと同様の効果が得られるような睡眠環境に制御することもできる。
【0086】
前述した実施例では、睡眠前に横臥位の被験者の生体電気インピーダンスと体重とを測定し、その生体電気インピーダンス値を体重で補正した値の変動から、婦人の月周期で現れる体調を判断したが、これに限らず、一般的な基礎体温法により判定する構成としてもよい。
【0087】
あるいは睡眠中の体温と生体電気インピーダンスを測定して、その両方の変化から婦人の月周期で現れる体調を判定する構成としてもよい。
【0088】
また、一般的な日数計算から月経周期を求める装置として、入力される月経開始日に関するデータに基づいて現在の体調を判定する装置であってもよい。
【0089】
また、本実施例では、睡眠前に初期測定を行い、その測定値から婦人の月経周期、現在の体調を判定する構成としたが、初期測定を起床後に行う構成とすれば、身体は活動前であるため、体温や生体電気インピーダンスの変動を抑えてより正確な体調判定を行うことができると考えられる。
【0090】
また、本実施例では、体温測定パッドと生体電気インピーダンス測定用の電極をマットレスに設ける形態としたが、例えば、一般的な基礎体温計を用いて舌下で測定し、そのデータを入力したり、あるいは基礎体温計や両手間、両足間あるいは全身のインピーダンス測定が可能な生体電気インピーダンス計を睡眠環境制御装置に繋げた形態とし、それらの計器で測定したデータを取り込み、演算や判定を行う構成としてもよい。
【0091】
あるいは、体温はサーカディアンリズムに沿って一日の中で変化することが知られている。従って、体温を毎日ある時間に測定するのではなく、例えば、体温の測定が可能な小型の端末を携帯し、継続的に体温を測定する形態とすれば、体温の変動リズムを把握することができ、より正確に基礎体温を推定することが可能となるため、体調の判定を高精度に行うことができる。
【0092】
また、前述した実施例では、メインルーチンにて、通常測定状態において、各モードを同レベル(頻度)で行うように示されているが、基礎代謝制御モードや安眠環境制御モードは、頻繁に行う必要はないので、5分〜10分間ごとにそのモードに移行するようにした方が、より良い制御が可能となる。
【0093】
また、睡眠環境の制御としては、寝床環境内の温度、音、においといった睡眠環境を調整するものとしてもよい。
【0094】
また、基礎代謝制御モードおよび安眠環境制御モードにおいて、リアルタイムに睡眠中の脂肪燃焼量を例えば以下に示す式によって求めることで、温度等の制御をしてもよい。
【0095】
脂肪燃焼量=a代謝量+b体脂肪量+c(体温/外気温)+d心拍数変化+e呼吸数変化
基礎代謝量制御モードにおいて、脂肪燃焼量と温度調節の両方から最適な温度制御パターンを判定して、その個人にあった温度制御をしてもよい。これは安眠環境制御モードにおいても同様である。
【0096】
また、前述した実施例では、寝床環境を構成する手段として、使用者が横臥するマットレスとしてエアマットを使用し、エアマット内部に封入された空気(エア)を温めたり冷やしたりすることで寝床内の温度を制御するものとマットレスとしては、内部に水(ウォーター)を封入し、この水を温めたり冷やしたりするウォーターマットでもよい。また、水に限らず、液体であれば実施可能であり、封入する物質を限定するものではない。
【0097】
【発明の効果】
本発明の婦人用睡眠環境制御装置では、使用者の月周期で現れる体調に基づいて、睡眠環境を制御するため、体調が良好な時期には消費エネルギーを上昇させ、積極的に脂肪を燃焼しやすい状態とするため、効率的にダイエットを行うことができる。また、睡眠中にエネルギーが消費されるため、使用者は激しい運動や食事制限を必要とせず、便利なものとなる。
【0098】
また、体調が不良な時期には睡眠環境を熟睡できる環境に制御するため、使用者は月経前や月経中の様々な痛みや不定愁訴を緩和することができ、更に熟睡できる環境により、使用者は疲労回復を図ることができる。
【0099】
また、本発明の婦人用睡眠環境制御装置では、月経周期に基づく体調に応じて睡眠環境が適切な状態に制御されると共に、適切なアドバイスを表示する形態なので、生活の注意点も認識でき、身体的な改善だけでなく精神的な不安やストレスを緩和することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である婦人用睡眠環境制御装置の外観図である。
【図2】図1の婦人用睡眠環境制御装置の使用状態を示す図である。
【図3】図1の婦人用睡眠環境制御装置の各構成部分の接続関係を示すブロック図である。
【図4】本発明の装置の動作のメインフロー図である。
【図5】本発明の装置の初期測定モードの流れを示すフロー図である。
【図6】本発明の装置の身体状況判定モードの流れを示すフロー図である。
【図7】本発明の装置の基礎代謝制御モードの流れを示すフロー図である。
【図8】本発明の装置の安眠環境制御モードの流れを示すフロー図である。
【図9】本発明の装置の起床判定モードの流れを示すフロー図である。
【図10】婦人の基礎体温と婦人の月周期で現れる体調との関係を示す図である。
【図11】BI値から婦人の月経周期における各期間の判定方法を説明する図である。
【図12】本発明の装置の表示部に表示するアドバイスの例を示す表を示す図である。
【符号の説明】
1 マットレス
2 操作ボックス
3A、3B、3C、3D 電流供給電極
4A、4B、4C、4D 電圧測定電極
5 体温測定パッド
6 表示部
7 入力装置
8 高周波定電流回路
9 電圧測定回路
10 圧力センサ
11 演算制御部
12 体温測定部
13 外気温測定部
16 加熱冷却部
17 空気圧制御部
18 時計装置
19 記憶装置

Claims (8)

  1. 使用者が睡眠をとる環境を制御するための睡眠環境制御装置において、
    使用者が睡眠をとるための寝床環境を形成する寝床手段と、
    使用者の身体パラメータを入力する入力手段と、
    該入力手段によって入力された身体パラメータを記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された身体パラメータから、使用者の月周期で現れる体調の変化を推定し、現在の体調を判定する体調判定手段と、
    前記寝床環境内の温度を調節する温度調節手段と、
    前記体調判定手段によって判定された現在の体調に基づいて前記温度調節手段の動作を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする睡眠環境制御装置。
  2. 前記入力手段から入力される身体パラメータは、使用者の月経に関する情報である請求項1に記載の睡眠環境制御装置。
  3. 前記入力手段から入力される身体パラメータは、使用者の基礎体温である請求項1に記載の睡眠環境制御装置。
  4. 前記入力手段から入力される身体パラメータは、使用者の生体電気インピーダンス値である請求項1に記載の睡眠環境制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記体調判定手段によって判定された現在の体調が月経前か月経中の場合に、前記温度調節手段の動作を制御して、前記寝床環境内の温度を、使用者が安眠できる温度となるように制御する請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の睡眠環境制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記体調判定手段によって判定された現在の体調が月経終了後か***後の場合に、前記温度調節手段の動作を制御して、前記寝床環境内の温度を、睡眠中の使用者がエネルギーを消費する温度となるように制御する請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の睡眠環境制御装置。
  7. 前記体調判定手段において判定された現在の体調を報知する報知手段を更に備える請求項1から6のいずれか1項に記載の睡眠環境制御装置。
  8. 前記報知手段は、前記体調判定手段によって判定された現在の体調に基づいてアドバイスを表示する請求項7に記載の睡眠環境制御装置。
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