JP4075491B2 - 機関停止時間推定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は機関停止時間推定装置、特に機関内部あるいはその周辺の温度変化に基づいて機関停止から機関始動までの時間(ソーク時間)を推定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関において機関始動時に燃料を増量する制御が行われている。但し、機関停止後短時間に再始動する場合には燃焼室内に混合気が残留しているのでこの残留ガスを考慮して燃料を増量する必要があり、このため、機関停止から再始動までの時間(ソーク時間)を制御パラメータとして算出する必要がある。一つの方法は、タイマによりソーク時間を直接計測するものであるが、タイマの電力消費が無駄となる。他の方法は、機関内部あるいはその周辺の対象物の温度を測定し、その温度差からソーク時間を間接的に計測(推定)するものである。
【0003】
例えば、特開平6−146956号公報には、冷却水温と外気温との差に関して、機関停止時と機関再始動時との偏差を算出し、算出結果に基づき停止時間を推定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、温度の測定対象である冷却水は熱容量が比較的大きく、冷めにくい性質を有しているため、機関停止時間が短い場合には、冷却水温と外気温との差に大きな変化がなく、これに基づき推定したのでは正確に停止時間を推定することができない問題があった。上述したように、例えば燃料の増量を制御する場合においても、特にソーク時間が短い場合において正確に推定することが求められている。
【0005】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ソーク時間を精度よく推定することができる装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、機関内部あるいはその周辺における機関停止時の温度と機関始動時の温度を検出する3個以上の温度検出手段と、前記3個以上の温度検出手段のうち互いに熱的に接触する2つの対象物の温度を検出する2個の温度検出手段で検出された温度の温度差の機関停止後の時間変化データを複数記憶する記憶手段と、前記2個の温度検出手段の組み合わせのうち特定の組み合わせにおける機関停止時の温度差及び機関始動時の温度差並びに前記記憶手段に記憶された複数の時間変化データのうちの前記特定の組み合わせにおける時間変化データを、推定すべき時間幅に応じて選択する選択手段と、前記選択手段で選択された温度差及び時間変化データに基づき機関停止から機関始動までの時間を推定する演算手段とを有することを特徴とする。
【0007】
ここで、前記温度検出手段は、熱伝導率の異なる対象物の温度を検出することが好適である。
【0008】
また、前記記憶手段は、前記時間変化の傾きが互いに異なる複数の時間変化データを記憶し、前記選択手段は、前記推定すべき時間幅が短いほど時間変化の傾きが大きい時間変化データを選択することが好適である。
【0009】
また、前記記憶手段は、前記時間変化データを、その有効推定時間データとともに記憶し、前記選択手段は、推定すべき時間幅に合致する有効推定時間データを有する時間変化データを選択することも好適である。
【0010】
このように、本発明の機関停止時間推定装置は、温度差の時間変化データを複数用い、これらを適宜選択することでソーク時間推定精度を向上させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、ハイブリッド車両に適用した場合を例にとり説明する。
【0012】
図1には、本実施形態に係る装置の基本構成が示されている。複数、具体的には3個以上のセンサ10−1、10−2、・・・、10−n(n>2)が設けられ、それぞれ対象物の温度を検出する。検出された温度は制御手段12に供給される。センサ10−1、10−2、・・・、10−nは少なくとも機関(エンジン)停止時と機関再始動時における温度を検出して制御手段12に供給する。
【0013】
制御手段12は、センサからの温度データから熱的接触のある2つの対象物の温度差を算出し、機関停止時の温度差と機関再始動時の温度差を算出する。熱的に接触する(物理的に隣接する)2つの対象物とは、例えばモータがオイルにより冷却される場合にはモータと冷却オイルであり、オイルが冷却水により冷却される場合にはオイルと冷却水であり、冷却水が外気により冷却される場合には冷却水と外気である。制御手段12は、2つの対象物の機関停止時の温度差と機関再始動時の温度差の相違に基づき、機関停止時から機関再始動時までの時間(ソーク時間)を推定して出力する。
【0014】
ソーク時間の推定には、マップ記憶手段14に予め記憶されたマップが用いられる。マップは、センサ10−1、10−2、・・・、10−nのうち熱的に接触する2つの対象物の温度差の時間変化データを予め実測して記憶したものである。マップは、互いに隣接する対象物の組み合わせの数だけ記憶される。上述の例に即せば、モータとオイルの温度差の時間変化データ、オイルと冷却水の温度差の時間変化データ、冷却水と外気の温度差の時間変化データがそれぞれ記憶される。一般に、十分な時間が経過すれば熱的に接触する2つの対象物の温度差はほぼゼロとなり、それまでの時間変化は両者の熱伝導率により決定される。熱伝導率の大きな対象物の場合には時間変化の傾きが大きく、熱伝導率の小さな対象物の場合には時間変化の傾きが小さい。本実施形態の特徴の一つは、時間変化の傾きが異なる複数のマップを記憶してこれらを使い分ける点にある。マップは、温度差の時間変化が示されているから、センサで得られた機関停止時の温度差と機関再始動時の温度差の変化から機関停止時から機関再始動時までどの程度時間が経過したかを特定できる。マップを複数用意するために測定対象が3個以上必要であることは容易に理解されよう。
【0015】
図2には、各センサ10−1、10−2、・・・、10−nで検出される温度データの一例が示されている。センサ10−1で対象物Aの温度が検出され、センサ10−2で対象物Bの温度が検出され、センサ10−3で対象物Cの温度が検出され、センサ10−4で対象物Dの温度が検出されるものとする。対象物Aと対象物Bが熱的に接触して対象物Bは対象物Aにより冷却されるものとする。また、対象物Aと対象物Cが熱的に接触して対象物Cは対象物Aにより冷却されるものとする。また、対象物Cと対象物Dが熱的に接触して対象物Dは対象物Cにより冷却されるものとする。
【0016】
対象物Aの温度はほぼ一定であり、対象物Bは対象物Aにより冷却されるため、時間とともに対象物Aとほぼ同一の温度に変化していく。対象物Cも対象物Aにより冷却されるため、時間とともに対象物Aの温度と等しくなっていくが、対象物Cは対象物Bよりも熱伝導率が小さく、その時間変化は緩慢である。対象物Dは対象物Cにより冷却されるため、時間とともに対象物Cと同一の温度に変化していく。
【0017】
図に示すように、時間領域をI、II、IIIの3つの領域に分割すると、領域Iでは対象物Bの傾き、すなわち対象物Bと対象物Aの温度差の時間変化が大きく、領域IIでは対象物Dの傾き、すなわち対象物Dと対象物Cの温度差の時間的変化が大きく、領域IIIでは対象物Cの傾き、すなわち対象物Cと対象物Aの温度差の時間変化が大きい。
【0018】
このことから、推定すべきソーク時間が領域Iにある場合には、対象物BとAの温度差の時間変化を用いることで高精度に推定でき、推定すべきソーク時間が領域IIにある場合には、対象物Dと対象物Cの温度差の時間変化を用いることで高精度に推定でき、推定すべきソーク時間が領域IIIにある場合には、対象物Cと対象物Aの温度差の時間変化を用いることで高精度に推定できる。例えば、対象物Cと対象物Aとの温度差の時間変化データのみがマップとして記憶されており、このマップのみを用いたのでは、特に領域Iにおける推定精度(機関停止時時から再始動までの時間が短い場合)が低下することが理解されよう。制御手段12は、このように推定すべきソーク時間の時間幅に応じて、最適な時間変化データのマップを用いてソーク時間を推定する。
【0019】
図3には、マップ記憶手段14に記憶される複数のマップが模式的に示されている。マップ1として対象物Bと対象物Aの温度差の時間変化データが記憶され、マップ2として対象物Cと対象物Aの温度差の時間変化データが記憶され、マップ3として対象物Dと対象物Cの温度差の時間的変化データが記憶される。なお、図においては温度差の時間変化データを時間に対する温度差のグラフ、すなわち時間を変数とする関数形として示しているが、時間データに対する温度差データの組(時間,温度差)として記憶してもよい。これらのマップは、各対象物について温度を経時的に実測して得ることができる。
【0020】
制御手段12がマップ1を用いてソーク時間を推定する場合、具体的に以下のように推定する。すなわち、機関停止時の対象物Bの温度がTBoff、対象物Aの温度(外気温とする)がTAoff、機関再始動時の対象物Bの温度がTBon、対象物Aの温度がTAonとすると、機関停止時の温度差ΔTBoff及び機関再始動時の温度差ΔTBonはそれぞれ、
【数1】
ΔTBoff=TBoff−(TAoff+TAon)/2・・・・(1)
【数2】
ΔTBon=TBon−(TAoff+TAon)/2・・・・(2)
で算出される。両式において、右辺第2項は外気温の平均を算出したものである。機関停止時と機関再始動時における温度差を算出した後、マップ1を参照してそれぞれの温度差に対応する時間tBoff及びtBonを抽出する。ソーク時間tskは、
【数3】
tsk=tBon−tBoff ・・・・(3)
により推定される。
【0021】
なお、推定すべきソーク時間の時間幅は一般に未知である。ある程度ソーク時間の予想がつけば、適当なマップを直ちに選択できるが、時間幅が未知の場合には、これらのマップを順次選択し、選択したマップの適否を判定すればよい。具体的には、時間変化の傾きが最も大きい対象物Bと対象物Aの温度差(マップ1)をまず用いてソーク時間を推定し、得られた推定時間が領域I内に含まれるか否かを判定する。判定の結果、推定したソーク時間が領域I内に含まれる場合には正しいマップで推定できたことになるから当該推定時間を確定的なソーク時間とする。一方、推定したソーク時間が領域Iに含まれない場合には、マップ1は適当なマップではないことを意味するので、次に時間変化の傾きが大きいマップ(マップ2)を用いてソーク時間を推定する。以上のような処理を繰り返すことで、結果として推定すべきソーク時間の時間幅に応じた適当なマップを選択しソーク時間を推定できる。
【0022】
図4には、本実施形態の処理フローチャートが示されている。まず、イグニッションIGオフ時の温度を各センサで検出する(S101)。そして、イグニッションIGがオフからオンに変化したか否かを判定し(S102)、イグニッションIGがオンに変化、すなわち機関停止状態から機関が再始動した場合には、このイグニッションIGオン時の温度を再度検出する(S103)。イグニッションIGオフ時の温度とイグニッションIGオン時の温度はともに制御手段12に供給される。
【0023】
イグニッションIGオフ時及びイグニッションIGオン時の温度を検出した後、これらの温度データを用いてソーク時間を算出する(S104)。すなわち、対象物Aと対象物BのイグニッションIGオフ時の温度差とイグニッションIGオン時の温度差を(1)式及び(2)式に従って算出し、マップ記憶手段14に記憶されたマップ1を参照して計測された時間変化に該当する時間変化を(3)式に従い算出する。
【0024】
そして、S104にて算出されたソーク時間tskがマップ1のダイナミックレンジ、すなわち領域Iを越えているか否かを判定する(S105)。なお、各マップのダイナミックレンジ、つまり有効推定時間幅は、予めその時間変化の傾きから決定して(例えば、傾きをしきい値と大小比較して決定する)マップ記憶手段14にマップの属性として記憶しておけばよい。ダイナミックレンジは各マップ毎に設定され記憶される。そして、算出したソーク時間tskがマップ1のダイナミックレンジを越えていない場合には、S104で算出されたソーク時間tskが信頼性の高いソーク時間であることを意味するから、確定的なソーク時間として出力する。
【0025】
一方、S104で算出されたソーク時間tskがマップ1のダイナミックレンジを越えている、すなわち領域Iを越えている場合には、再度ソーク時間を算出する(S106)。このソーク時間算出は、マップ2を用いたソーク時間算出であり、対象物Cと対象物AのイグニッションIGオフ時の温度差とイグニッションIGオン時の温度差を算出し、マップ2の時間変化データを参照してソーク時間tskを算出する。そして、S106にて算出されたソーク時間tskをマップ2のダイナミックレンジと比較し、ダイナミックレンジ、すなわち領域IIを越えているか否かを判定する(S107)。マップ2のダイナミックレンジを越えていない場合にはS106で算出したソーク時間tskを確定的なソーク時間として出力する。マップ2のダイナミックレンジを越えている場合には、残りのマップ3を用いてソーク時間を算出する(S108)。すなわち、対象物Dと対象物CのイグニッションIGオフ時の温度差とイグニッションIGオン時の温度差を算出し、マップ3を参照してソーク時間tskを算出する。
【0026】
以上のようにして算出されたソーク時間tskは、例えば機関再始動時の燃料の増量制御に用いられる。
【0027】
図5には、図1に基づく本実施形態の具体的構成ブロック図が示されている。センサとしてモータ温度センサ20、エンジン水温センサ22、トランスミッション(TM)オイル温度センサ24、外気温センサ25が設けられる。各センサで検出された温度データはコントローラ26に供給される。
【0028】
コントローラ26はマイコンで構成され、ROMなどのメモリ28に予め記憶されたマップにアクセスしてソーク時間を推定し、推定したソーク時間に基づき制御信号を出力する。モータ、エンジン冷却水、TMオイル、外気相互の関係は、モータがTMオイルにより冷却され、エンジン冷却水及びTMオイルが外気に冷却される関係である。したがって、メモリ28には、マップとして
マップ1:TMオイルと外気温との温度差の時間変化データ
マップ2:エンジン水温と外気温との温度差の時間変化データ
マップ3:モータとTMオイルの温度差の時間変化データ
が予め記憶される。
【0029】
図6には、モータ温度、エンジン冷却水温度及びTMオイル温度の時間変化が示されている。上述したように、モータはTMオイルにより冷却され、10分程度でTMオイル温度に近づく。一方、エンジン冷却水及びTMオイルは外気により冷却され、相対的に緩慢に変化する。そこで、時間幅が領域I、すなわち10分以下であれば時間変化の傾きが相対的に大きなモータとTMオイルの温度差の時間変化を用い、領域II、すなわち10分以上であればTMオイルと外気温の温度差の時間変化を用いてソーク時間を推定する。なお、領域IIではエンジン冷却水と外気温の温度差の時間変化を用いてもよい。
【0030】
具体的には、図4に示されたフローチャートに従い、まずモータ温度とTMオイル温度のイグニッションIGオフ時の温度差とイグニッションIGオン時の温度差を算出し、メモリ28に記憶されたモータ温度とTMオイルの温度差の時間変化データを示すマップ3を参照して仮のソーク時間tskを算出する。算出された仮のソーク時間tskが10分以内であるか否かを判定し、10分以内であれば仮のソーク時間tskを確定的なソーク時間tskとする。一方、算出された仮のソーク時間tskが10分を超える場合には、次にTMオイルと外気温のイグニッションIGオフ時における温度差とイグニッションIGオン時における温度差を算出し、メモリ28に記憶されたTMオイルと外気温の温度差の時間変化データを示すマップ1を参照してソーク時間tskを算出する。
【0031】
なお、図5において外気温センサ25が用いられているが、外気温がある程度固定されている場合には、その固定値をメモリ28に予め記憶しておくこともできる。この場合、外気温センサ25は不要となる。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、本実施形態においては温度センサの対象物としてモータ、エンジン冷却水、TMオイルを例示したが、他の検出対象を用いることもできる。例えば、モータ、モータ冷却用オイル、オイル冷却用冷却水などである。
【0033】
また、本実施形態では時間変化の傾きが大きいマップから順次選択してソーク時間を推定しているが、例えば傾きが中程度でそのダイナミックレンジが比較的大きなマップをまず最初に選択して仮のソーク時間を推定し、仮のソーク時間の大きさに応じて他のマップを選択するようにしてもよい。すなわち、マップの選択順序は任意に変更でき、要は、ソーク時間幅に応じ、有意の傾きを有するマップを最終的に選択すればよい。
【0034】
さらに、本実施形態においては推定すべきソーク時間の時間幅に応じて2つの測定対象の温度差の時間変化を用いてソーク時間を推定しているが、このようにして推定されたソーク時間を用いて、他の測定対象のイグニッションIGオン時の温度を推定することも可能である。すなわち、予めメモリにイグニッションIGオン時の温度を推定すべき対象の温度変化データを記憶しておき、上述した処理により推定されたソーク時間tskと、予めメモリに記憶された時間変化データとを用いて、当該対象物のイグニッションIGオン時の温度を推定できる。この処理により、当該測定対象に温度センサを設けることなくイグニッションIGオン時の温度を推定できる。以下、具体的に例示する。例えば、モータがオイルにより冷却され、オイルが冷却水により冷却される場合、(1)モータの温度は長時間運転されないとオイルの温度に収束すること、(2)モータの発熱量はモータの運転状態に依存すること、(3)モータとオイルとの熱移動は経時的に実測できることにより、モータが長時間運転されない最初期(出荷時等)は(1)からモータの温度はオイルと同温度であると考えることができ、その後のイグニッションIGオフ時のモータの温度は(2)及び(3)の特性をそれぞれマップ等で有することにより推定することができる。さらに、イグニッションIGオン時のモータの温度は、上記(3)の特性を有するマップと、オイルと冷却水の温度変化から推定されたソーク時間tskとにより推定することができる。従って、モータに温度センサを設けることなくイグニッションIGオン時のモータの温度を推定することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば高精度にソーク時間を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の基本構成ブロック図である。
【図2】 対象物A〜Dの温度の時間変化を示すグラフ図である。
【図3】 測定対象物の温度差の時間変化マップ説明図である。
【図4】 実施形態の基本処理フローチャートである。
【図5】 実施形態の構成ブロック図である。
【図6】 モータ温度、エンジン水温、TMオイル温度の時間変化を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 センサ、12 制御手段、14 マップ記憶手段。

Claims (4)

  1. 機関内部あるいはその周辺における機関停止時の温度と機関始動時の温度を検出する3個以上の温度検出手段と、
    前記3個以上の温度検出手段のうち互いに熱的に接触する2つの対象物の温度を検出する2個の温度検出手段で検出された温度の温度差の機関停止後の時間変化データを複数記憶する記憶手段と、
    前記2個の温度検出手段の組み合わせのうち特定の組み合わせにおける機関停止時の温度差及び機関始動時の温度差並びに前記記憶手段に記憶された複数の時間変化データのうちの前記特定の組み合わせにおける時間変化データを、推定すべき時間幅に応じて選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された温度差及び時間変化データに基づき機関停止から機関始動までの時間を推定する演算手段と、
    を有することを特徴とする機関停止時間推定装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記温度検出手段は、熱伝導率の異なる対象物の温度を検出することを特徴とする機関停止時間推定装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記記憶手段は、前記時間変化の傾きが互いに異なる複数の時間変化データを記憶し、
    前記選択手段は、前記推定すべき時間幅が短いほど時間変化の傾きが大きい時間変化データを選択する
    ことを特徴とする機関停止時間推定装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記記憶手段は、前記時間変化データを、その有効推定時間データとともに記憶し、
    前記選択手段は、推定すべき時間幅に合致する有効推定時間データを有する時間変化データを選択する
    ことを特徴とする機関停止時間推定装置。
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