JP4074779B2 - マクロ検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マクロ検査装置に係り、例えば液晶基板やPDP等の製造工程において、その表面のキズ、汚れ等の欠陥を検査するマクロ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液晶基板やPDPの製造工程において、被検査物表面のキズ汚れ等の欠陥を検査する必要がある。従来、表面のキズ、汚れ等の欠陥を検査する装置としては、一般に被検査物に多色光の照明を投射し、被検査物を任意の角度に移動させながら、目視にて、マクロ検査することが既に知られている。
【0003】
従来、このような検査装置には、例えば図4のようなマクロ検査装置が用いられていた。図4は従来技術のマクロ検査装置の構造説明図である。
マクロ検査装置100は、その筺体100Bの上部に二個の反射光源3a、3b(図示では重なって見えるので3aのみが表示されている)と、その筺体100Aの底面に垂直に透過光源4が立設されている。なお、前記反射光源3a、3b及び透過光源4の取付け機構については図示が省略されている。図示しない制御装置からの電気配線も煩瑣となるので省略する。
【0004】
前記筺体100Bの底面上に設けられた図示しない制御装置により、回動可能に制御される基台42と、該基台42上に所定の固定支持部材43と、上下方向にそれぞれ伸縮可能な伸縮支持部材44、45(図示では重なって見えるので紙面に近い44のみが表示されている)と、該固定支持部材43によって軸継手(図示しない)及び伸縮支持部材44、45によって自在軸継手(図示しない)を介して変位可能に支持されている被検査物保持部1とからなっている。
【0005】
伸縮支持部材44、45が制御装置により上下の同一方向に伸縮するよう制御された場合には、被検査物保持部1の紙面に垂直な方向の高さを同一に保持したまま俯仰する姿勢をとるようになっている。前記伸縮支持部材44、45が制御装置により上下の逆方向に伸縮するように制御された場合には、被検査物保持部1の紙面に垂直な両端の高さが異なるように保持したまま、俯仰する姿勢をとるようになっている。例えば伸縮支持部材44が伸張し、伸縮支持部材45が縮小するように制御された場合には、被検査物保持部1は紙面側が高くなり、反対側が低くなる。前記伸縮支持部材44、45の伸縮が反対となるよう制御された場合は前記被検査物保持部1の高低が逆になる。
【0006】
このような構成のマクロ検査装置においては、被検査物保持部1上に被検査物2(図示せず)を搭載し、制御装置により、基台42及び固定支持部材43並びに伸縮支持部材44,45によって被検査物保持部1を任意の姿勢にし、かつ多色光の反射照明3及び多色光の透過照明4を前記被検査物保持部1の姿勢に応じて切り替えて投射し、目視により前方(紙面左方)から表面のキズ,汚れ等のマクロ検査を行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来においては、被検査物の表面のキズ,汚れ等の欠陥検査する際に用いる反射照明、透過照明は、多色光のみの発光である。そのため、その多色光では発見しづらい表面のキズ,汚れ等の欠陥を見逃す可能性がある。さらに、被検査物の膜むら等は検出できないという問題があった。
【0008】
また、被検査物に直接照明を投射しているため、被検査物の被熱性考慮がなされていないし、さらに、照明をミラーにて折り返していないため、装置が大型化しているという問題があった。
【0009】
かかる上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の構成によれば、反射光及び透過光にプロジェクタ装置と瞬間調光フィルターとフレネルレンズを用いることにより、ランプを点滅することなく、任意の投射光を選択する共に、ランプ特性を安定させることにより、被検査物の表面のキズ,汚れ等の欠陥を見つける迅速、且つ精度を向上させることをその第一の目的とするものである。
【0010】
さらに、発明者の実験により、キズ,汚れ等の欠陥を見つける人間の視覚がもっとも鋭敏な波長が黄色、緑色であることの知見に従い、黄色及び緑色の単色光を用い、感度のよりよくすることをその第二の目的とするものである。
【0011】
さらにまた、投射光をミラーにて折り返したのち、被検査物に投射することにより、被検査物の被熱性考慮がなされ、かつ、装置の小型化が実現することをその第三の目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係わるマクロ検査装置の構成は、被検査物に反射光を投射し、該投射されている反射光を透過、遮断する第一の切り替え手段を具備する第一の光源と、被検査物に透過光を投射し、該投射されている透過光を透過、遮断する第二の切り替え手段を具備する第二の光源と、前記被検査物を保持する被検査物保持部と、該被検査物保持部を支持する支持部材と、前記支持部材を駆動し前記被検査物保持部の姿勢を制御し、該姿勢に応じて前記第一、第二の切り替え手段を制御する制御手段とを備え、
前記反射光を前記被検査物の表面に投射したりまたは前記透過光を前記被検査物の背面に投射して該被検査物の欠陥を目視で観察するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係わるマクロ検査装置の他の構成は、前項に記載のマクロ検査装置において、前記反射光系は、反射光を投射する第一のランプ部と、前記反射光の光路中に挿入され、該反射光を透過、遮断する第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかと、前記第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを透過した光を平行光にする第一のフレネルレンズと、からなり、前記透過光系は、透過光を投射する第二のランプ部と、前記透過光の光路中に挿入され、該透過光を透過、遮断する第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかと、前記第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを透過した光を平行光にする第二のフレネルレンズと、からなることを特徴とするものである。
【0014】
前項に記載のマクロ検査装置において、前記支持部材は、前記被検査物保持部を軸継手を介して支持する固定支持部材及び自在軸継手を介して支持する伸縮自在な伸縮支持部材と、前記固定支持部材及び伸縮支持部材が取付けられ、且つ水平方向に回動する基台とからなり、
前記制御手段は、伸縮支持部材及び基台を駆動して前記被検査物保持部の姿勢及び該姿勢に応じて、前記第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを光の透過もしくは遮断となし、該光の透過もしくは遮断に対して前記第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを光の遮断もしくは透過の状態となるように、制御するように構成したことを特徴とするものである。
【0015】
前項いずれかに記載のマクロ検査装置において、前記第一のランプ部及び第二のランプ部は、それぞれ投射光を投射するランプと該投射光を均一光にするホモナイザとからなり、前記ランプとホモナイザ間に黄色もしくは緑色光を透過するフィルターを切り替え可能に配設したプロジェクタ装置であることを特徴とするものである。
【0016】
前項いずれかに記載のマクロ検査装置において、前記目視位置にCCDカメラを配設したことを特徴とするものである。
【0017】
前項いずれかに記載のマクロ検査装置において、前記プロジェクタ装置と被検査物との間に光軸を変更する反射ミラーを配設したことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下,本発明にかかわるマクロ検査装置の一実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明に係わるマクロ検査装置の一実施形態の説明図、図2は図1のマクロ検査装置の正面部分説明図、図3は、図1のマクロ検査装置に用いられる光源部の説明図である。なお、従来技術のマクロ検査装置を示す図4と同一機能、同一部材は同一符号を用いて説明する。また、制御装置60(後述)と各部材との電気配線は図1、2、3が煩瑣となることをさけるため、図示を省略する。
【0019】
図1に示すように、マクロ検査装置100は、被検査物2を載置する検査物保持部1と、該検査物保持部1に反射光を投射する反射光系Rと、前記検査物保持部1に透過光を投射する透過光系Tと、前記検査物保持部1を軸継手を介して支持する固定支持部材43、自在軸継手を介して支持する複数の伸縮支持部材44,45と、前記固定支持部材43、伸縮支持部材44,45が取付けられている基台42と、前記反射光系R及び透過光系T並びに前記基台42、伸縮支持部材44,45等を制御する制御部60から構成されており、前記の各部材が遮光ケースを兼ねた筺体100A内に配設されている。前記筺体100Aの上部は測定時においては、前方の監視窓(図示左方)を除いて瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルター(符号なし)のいずれかを張設して遮光するようになっている。
【0020】
ここに、瞬間調光ガラスとは、二枚のガラス板の内側表面にそれぞれ形成された透明電極と、ポリママトリックスの中に液晶の球状小滴が分散されているものであり、透明電極に電圧を印加することで、液晶の球状小滴の光軸を制御し、光の透過状態にしたり、遮断状態にするものである。
また、瞬間調光フィルターとは、光の透過状態と遮断状態を電源の状態で切り替わるようになっており、通常液晶フィルター等で構成されている。以下の実施形態では、瞬間調光フィルターが使用されている場合を説明する。
【0021】
反射光系Rは、投射光L1を投射するための光源系10と、投射光L1を検査可能な投射光L2とする共に、該投射光L2を被検査物2に投射する光学系20とからなっている。
図3に示すように、前記光源系10は、投射光を投射するための一個のランプLpと、該ランプLpからの投射光を所定波長の単一色の波長光(単波長光という)、例えば人の視覚に最も鋭敏な黄色若しくは緑色の単色光とする色フィルターFと、該色フィルターFからの単色光を均一な強さの光L1にするホモナイザHからなっている。これを以下、プロジェクタ装置3という。
【0022】
プロジェクタ装置3は筺体100Aの上部壁面の所定位置に適宜な手段で取付けられている。また、色フィルターFは、図示では該色フィルターF、例えば、緑色若しくは黄色の色フィルターFを駆動部Fdにより前後に移動して交換する平行移動式が示されているが、該色フィルターFを回転させる回転式でも差し支えない。詳細な図示を省略するが、回転式は複数の狭帯式フィルターが円板状容器の収められており、この円板状容器がモータ等で回転する。このようにして、平行移動式及び回転式共に、所望の色フィルターFを投射光内に挿入することができる。
【0023】
光学系20は、制御装置60により制御される検査物保持部1の姿勢に応じて(これら姿勢の制御については後述)ホモナイザHからの均一強さの単波長光L1を透過、遮光する、例えば瞬間調光フィルター50aと、該瞬間調光フィルター50aを透過したホモナイザHからの均一強さの単波長光L1を設定された角度、図示では下方側に光軸を変更する反射ミラー6と、該反射ミラー6からの反射光を平行光L2にして被検査物2を投射するフレネルレンズ5とからなっている。
このようにして、光源系10と光学系20により反射光系Rである第一の光源を構成している。前記平行光L2は、被検査物保持部1に載置された前記被検査物2を上方から垂直に投射するようになっている。なお、前記瞬間調光フィルター50aは、遮光時においては、前記単波長光L1の漏れがないように、十分な大きさを有しており、筺体100Aに適宜な手段で取付けられている。
【0024】
透過光系Tは、反射光系Rと同様の構成であるので、図示を省略すると共に、詳細な説明は煩瑣となるので、簡単に説明する。
前記透過光系Tは、投射光L3を投射するための光源系30と、該投射光L3を被検査物2に反射すると共に、投射光L3を検査可能な投射光L4とするため光学系40とからなっている。図3に示す光源系10と同様に、前記光源系30は、投射光を投射するための一個のランプLpと、該ランプLpからの投射光を所定波長の単波長光とする色フィルターFと、前記単波長光を均一な強さの光L3にするホモナイザHからなっている。これを以下、プロジェクタ装置4という。
該プロジェクタ装置4は筺体100Aの上部壁面の所要位置に適宜な手段で取付けられている。なお、プロジェクタ装置3、4の筺体100Aへの適宜な取付け手段については、煩瑣となるので、図示および説明を省略する。また、色フィルターFは、図示では駆動部Fdによる平行移動式が示されているが、回転式でも差し支えない。
【0025】
光学系40は、制御装置60により制御される検査物保持部1の姿勢に応じて(これら姿勢の制御については後述)ホモナイザHからの均一強さの単波長光L3を透過、遮断する例えば瞬間調光フィルター50bと、該瞬間調光フィルター50bを透過したホモナイザHからの均一強さの単波長光L3を設定された角度に光軸を変更する反射ミラー7と、該反射ミラー7からの反射光を平行光L4にして被検査物2を投射するフレネルレンズ8からなっている。このようにして、光源系30と光学系40により透過光系Tである第二の光源を構成している。前記瞬間調光フィルター50bは、瞬間調光フィルター50aと同様であるので説明を省略する。
【0026】
このように瞬間調光フィルター50a及び瞬間調光フィルター50bを設置することにより、ランプLpを点滅する必要がないので、該ランプLpの特性を安定させ、検出精度が向上する。
また、このように反射ミラー6、7の設置により、投射光L1、L2をそれぞれ該反射ミラー6、7にて折り返したのちに、被検査物2に投射できるため、被熱性考慮がなされ、且つマクロ検査装置の小型化が実現することができる。
【0027】
平行光L4は、被検査物保持部1に載置された被検査物2を背面から水平に投射するようになっている。このため、被検査物2を載置する被検査物保持部1には、詳細な図示を省略するが裏面に瞬間調光フィルターが張設されているガラス板が設けられている。該ガラス板の機能については後述する。
【0028】
次に、被検査物保持部1を支持する支持部材について説明する。
図1に示すごとく、筺体100Aの底面上に設けられ、制御装置60により、水平面を回動可能に制御される基台42、該基台42に設けられ、且つ該基台42に対してそれぞれ伸縮可能に制御される伸縮支持部材44、45及び該基台42上に所定の高さを有し、所定位置に設けられた固定支持部材43と、前記固定支持部材43は上方部(基台42とは反対側)先端で軸受けを介し、また、伸縮支持部材44、45の上方部(基台42とは反対側)先端で自在軸継手80a,80b、例えば球面軸受けを介してそれぞれ変位可能に支持されている被検査物保持部1とからなっている。前記伸縮支持部材44、45は、それぞれ筒状体の中から該筒状体の中に設けられたモータ(図示せず)で駆動されて伸縮する伸縮棒材44a、45bが前記自在軸継手80a,80bと連結されている。
【0029】
図2の矢印に示すように、伸縮支持部材44、45がそれぞれ制御装置60により上下同一方向に伸縮した場合には、被検査物保持部1の紙面に垂直な方向の高さを同一に保持したまま、俯仰するようになっている。前記伸縮支持部材44、45がそれぞれ制御装置60により上下逆方向に伸縮した場合には、被検査物保持部1の紙面に垂直な方向(図2では左右の方向、以下も同様)の両端の高さが異なるように保持したまま、俯仰するようになっている。例えば、伸縮支持部材44が伸張し、伸縮支持部材45が縮小した場合には被検査物保持部1は紙面側(図2では右側)が高くなり、反対側が低くなる。前記伸縮支持部材44、45の伸縮が反対の場合は前記被検査物保持部1の高低が逆になる。これらの場合において、自在軸継手80a,80bは、被検査物保持部1を自在に調節する働きをするようになっている。
【0030】
制御装置60は、筺体100Aの前方(図示では左方)の傾斜部70に設けられている。その表面部には操作部60aが設けられおり、この操作部60aに種々の操作ボタンが設けられ、これらを操作することにより、検査物保持部1の姿勢に応じて(これらについては後述)、例えば瞬間調光フィルター50a、bが動作し、それぞれホモナイザHからの均一強さの光L1、L2を透過、遮断する。さらに、基台42を伸縮支持部材44(図示),45もしくは固定支持部材43の基部が中心となり、水平に回転すると共に、固定支持部材43をそのままの状態にして、伸縮支持部材44,45を同方向にまたは反対方向に伸縮させるようになっている。
【0031】
また、色フイルターFは、駆動装置Fdが駆動され、光源Lpの光路中に入れられ、人間の視覚に鋭敏な黄色光もしくは緑色光の単波長光になるように制御されるようになっている。このように制御することにより、黄色光もしくは緑色光の単波長光となり、検査物保持部1を所望の姿勢に制御し、該所望の姿勢に応じて、反射光系R及び透過光系Tを点灯したまま、シャッタ50a、bがそれぞれ開閉され、反射光系Rまたは透過光系Tを切り替えて、被検査物2に投射するようになっている。
【0032】
さらに、制御装置60は、詳細な図示を省略するが、反射光系R及び透過光系Tの切り替えに応じて、上述の如く、検査物保持部1に設けられた瞬間調光フィルターが張設されたガラス板50を設け、前記反射光Rが投射された場合はガラス板50が遮光状態となり、透過光が投射された場合は、前記ガラス板50が光の透過状態となるように制御されるようになっている。なお、伸縮支持部材44、45が制御装置60により上下同一方向にのみ伸縮させ、被検査物保持部1の紙面に垂直な方向の高さを同一に保持したまま俯仰させる場合は、固定支持部材43及び伸縮支持部材44、45の上方部(基台42側とは反対側)先端は通常の軸継手で十分である。また、伸縮支持部材44、45は、両者の中間位置上に一本設けただけでも差し支えない。
【0033】
前記構成のマクロ検査装置100の動作について説明する。
被検査物保持部1上に被検査物2を搭載する。反射光系R、透過系Tのプロジェクタ装置3及び4それぞれのランプLpを点灯する(以下、反射光系Rを点灯するという。また、透過光系Tを点灯するという)。制御装置60は、反射光系Rの色フイルターFを、例えば黄色にして単波長光を選択する。ホモナイザHにより均一な強さの単波長光L1にする。
【0034】
次いで、制御部60が瞬間調光フィルター50aを光の透過状態となるように制御し、単波長光L1を透過させる。反射ミラー6により前記単波長光L1の光軸を変え、フレネルレンズ5により平行光L2にする。
この場合、透過系Tの瞬間調光フィルター50bは遮光状態となり、プロジェクタ装置4の単波長光L3は遮断される。
【0035】
次に、伸縮支持部材44,45の筒状体の内部から伸縮棒材44a,45bを伸縮させて制御し(以下、伸縮支持部材44,45を伸縮するように制御し、という)、マクロ試験装置100の検査物保持部1が水平となるようにし、このとき、検査物保持部1は、マクロ試験装置100の基台42に平行になっている。
次に、制御部60は検査物保持部1のガラス板を遮光状態にして、フレネルレンズ5からの平行光L2が十分に反射するようにする。検査者Mは前記反射光L2の反射により被検査物2の欠陥を検査する。
【0036】
次に、制御装置60により伸縮支持部材44,45を同方向に伸縮するように制御し、被検査物保持部1を俯仰させる。仰向く姿勢の場合は、そのまま検査者Mが被検査物2の欠陥を検査する。俯向く姿勢の場合は、そのままでは検査者Mが被検査物2の欠陥を検査することができないので、制御装置60が基台42を水平方向に回動させ、被検査物2の前方側(図示左方側)が低くなるようにし、検査者Mが被検査物2の欠陥を検査しやすいようにする。
【0037】
次に、制御装置60により反射光系Rの色フイルターを選択して緑色単波長光にして、黄色単波長光の場合と同様のマクロ検査を実施する。このようにして、被検査物保持部1が任意の位置において被検査物2を自由に視覚に鋭敏な黄色単波長光または緑色単波長光の反射光で表面のキズ,汚れ等をマクロ検査することができる。
【0038】
次に、制御装置60は、被検査物保持部1上に被検査物2を搭載したまま、反射光系Rの瞬間調光フィルター50aを遮光状態にし、単波長光L1を遮断する。この場合、透過系Tの瞬間調光フィルター50bは光の透過状態にする。
次に、制御装置60は、透過光系Tの色フイルターFを、例えば黄色にして単波長光を選択する。ホモナイザHにより均一な強さの単波長光L3にする。反射ミラー6により単波長光L3の光軸を変え、フレネルレンズ5により平行光L4にする。
【0039】
次に、制御装置60により、検査物保持部1の開口面部50を開き、フレネルレンズ5からの透過光L4が十分に透過するようにする。さらに、伸縮支持部材44,45を同方向に伸縮し、被検査物保持部1を俯仰させる。仰向く姿勢の場合は、その仰角が所定以上の場合は、被検査物2の背面(図示右方)から透過光L4を投射し、前方(図示左方)から欠陥を検査する。俯向く姿勢の場合は検査者Mが被検査物2の欠陥を検査することができない。
【0040】
次に、透過光系Tの色フイルターを選択して緑色単波長光にして、黄色単波長光の場合と同様のマクロ検査を実施する。このようにして、被検査物保持部1が任意の位置において被検査物2を自由に視覚に鋭敏な黄色単波長光または黄色単波長光の透過光で表面のキズ,汚れ等をマクロ検査することができる。
【0041】
制御装置60により、伸縮支持部材44、45が上下逆方向に伸縮した場合には、被検査物保持部1の紙面に垂直な方向の両端の高さが異なるように保持したまま、俯仰させた場合については、詳細な説明を省略するが、反射光系R、透過光系Tを瞬間調光フィルター50a、50bを切り替えることにより反射光、透過光で検査することができる。
【0042】
このようにして、基台42、固定支持部材43、伸縮支持部材44、45及び自在軸継手80a、80bにより被検査物保持部1が任意の位置にすることができ、該被検査物保持部1上に載置した被検査物2を自由に表面のキズ,汚れ等をマクロ検査することができる。さらに、目視の位置にCCDカメラを配設して映像記録するようにしても差し支えない。
また、本実施形態においては、瞬間調光フィルター50a、50bを用いた場合を説明したが、瞬間調光ガラスを用いても同様の効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】
以上の詳細な説明で明らかな如く、本発明に係わるマクロ検査装置の構成によれば、反射光系及び透過光系に、プロジェクタ装置と瞬間調光フィルターとフレネルレンズを用いることにより、ランプを点滅することなく、任意の投射光を選択する共に、ランプ特性を安定させることにより、被検査物の表面のキズ,汚れ等の欠陥を見つける迅速、且つ精度を向上させたマクロ検査装置を提供することができる。さらに、キズ,汚れ等の欠陥を見つける人間の視覚がもっとも鋭敏な波長が黄色、緑色であることにより、黄色及び緑色の単色光を用い、感度のよりマクロ検査装置を提供することができる。さらにまた、投射光をミラーにて折り返したのち、被検査物に投射することにより、被検査物の被熱性考慮がなされ、かつ、装置の小型化が実現したマクロ検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるマクロ検査装置の一実施形態に説明図である。
【図2】図1のマクロ検査装置の正面部分説明図である。
【図3】図1のマクロ検査装置に用いられる光源部の説明図である。
【図4】従来技術のマクロ検査装置の構造説明図である。
【符号の説明】
1 被検査物保持部
2 被検査物
R 反射光系
T 透過光系
3 反射光系のプロジェクタ装置
4 透過光系のプロジェクタ装置
5 反射光系のフレネルレンズ
6 反射光系の反射ミラー
7 透過光系の反射ミラー
8 透過光系のフレネルレンズ
42 基台
43 固定支持部材
44 45 伸縮支持部材
44a、45b 伸縮棒材
50 ガラス板
50a、b 瞬間調光フィルター
60 制御装置
80a,80b 自在軸継手
Lp 光源
H ホモナイザ
F 色フィルター
Fd フィルターの駆動装置
M 検査者
100 マクロ検査装置
100A マクロ検査装置の筺体

Claims (3)

  1. 第一のランプ部から被検査物に光を投射し、該投射されている光を透過、遮断する第一の切り替え手段を具備する反射光系と、第二のランプ部から被検査物に光を投射し、該投射されている光を透過、遮断する第二の切り替え手段を具備する透過光系と、前記被検査物を保持する被検査物保持部と、該被検査物保持部を支持する支持部材と、前記被検査物保持部に設けられた第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルタ及び第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルタと、前記第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルタ、又は前記第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルタを遮光状態又は透過状態に制御し、前記支持部材を駆動し前記被検査物保持部の姿勢を制御し、該姿勢に応じて前記第一、第二の切り替え手段を制御する制御手段とを備え、
    前記第一のランプ部からの光を前記被検査物の表面に投射する場合には、前記ガラス板を遮光状態にし、前記第二のランプ部からの光を前記被検査物の背面に投射する場合には前記ガラス板を透過状態にすることを特徴とするマクロ検査装置であって、
    前記支持部材は、前記被検査物保持部を軸継手を介して支持する固定支持部材及び自在軸継手を介して支持する伸縮自在な伸縮支持部材と、前記固定支持部材及び伸縮支持部材が取付けられ、且つ水平方向に回動する基台とからなり、
    前記制御手段は、伸縮支持部材及び基台を駆動して前記被検査物保持部の姿勢及び該姿勢に応じて、前記第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを光の透過もしくは遮断となし、該光の透過もしくは遮断に対して前記第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを光の遮断もしくは透過の状態となるように、制御するように構成したことを特徴とするマクロ検査装置。
  2. 請求項1に記載のマクロ検査装置において、
    前記反射光系は、光を投射する第一のランプ部と、前記光の光路中に挿入され、該光を透過、遮断する第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかと、前記第一の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを透過した光を平行光にする第一のフレネルレンズと、からなり、
    前記透過光系は、光を投射する第二のランプ部と、前記光の光路中に挿入され、該光を透過、遮断する第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかと、前記第二の瞬間調光ガラスもしくは瞬間調光フィルターのいずれかを透過した光を平行光にする第二のフレネルレンズと、からなることを特徴とするマクロ検査装置。
  3. 請求項1、2のいずれかに記載のマクロ検査装置において、
    前記第一のランプ部及び第二のランプ部は、それぞれ投射光を投射するランプと該投射光を均一光にするホモナイザとからなり、前記ランプとホモナイザ間に黄色もしくは緑色光を透過するフィルターを切り替え可能に配設したプロジェクタ装置であることを特徴とするマクロ検査装置。
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