JP4074402B2 - バーチカルエンジン搭載作業車の冷却機構 - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用作業機に搭載したバーチカル式のエンジンを冷却する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からバーチカル式のエンジンを搭載した走行車は公知であり、例えば特開昭59−34929号の如くである。即ち、図9に示すように、走行車体の運転席7’の前方(若しくは座席の向きが反対の場合後方)位置にバーチカル式のエンジン8’を搭載し、出力軸8’aを左右一対のメインフレーム2’の間から下方に突出し、走行装置駆動プーリー12’と作業機出力プーリーを固設している。該走行装置駆動プーリーよりベルトを介して走行装置に駆動力を伝達するように構成していた。また、前記出力軸に作業機出力プーリーを固設してモア17’や耕耘装置等の作業機を駆動可能としていた。さらに、エンジン上方に冷却ファン21’を軸支し、その上方にエンジンと一体的に支持したラジエータ22’を配置し、該ラジエータの直上方位置のボンネット9’より外気を吸引してラジエータ及びエンジンを冷却するようにしていた。また、ラジエーター冷却水をエンジンとの間で循環させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のバーチカル式エンジン8’を冷却するために、その上方のボンネット9’より外気を吸引する構成では、ボンネットの前部にラジエータ22’等の冷却風の導入経路を設ける必要がなくなり、その前部の空間にバッテリーや燃料タンク等を配置して有効に利用するようにできるが、そのボンネットに設けた冷却風取入口9a’が運転席7’の近傍となり、エンジンの騒音が運転席に着座したオペレーターに伝わり作業環境を著しく悪化させるものとなっていた。また、ボンネットが小型化するとエアクリーナーの配置やエアクリーナーの吸気管の配置が制限され、ゴミや埃が少なく温度の低い空気を取り入れることが困難となっていた。また、ラジエータ用のフィルターはボンネット9’上部の冷却風取入口の内部に配置され、機外より直接内部を見ることはできずメンテナンス性の悪いものとなっていた。また、エンジン等を冷却した排風がそのまま下方に排出しており、例えば車体の腹部にモア17’を配した場合には、刈り取った刈芝を拡散させてしまう不具合があり、またエンジン音も下方より外部に漏れ騒音を発生していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、バーチカル型のエンジン(8)を搭載し、該エンジン(8)をボンネット(9)で覆う作業車において、該エンジン(8)を載置プレート(20)上に載置固定し、該載置プレート(20)の後側に冷却排風口(46)を設け、該載置プレート(20)の周囲とエンジン(8)を覆うボンネット(9)との間をシールして、該載置プレート(20)を冷却ダクトの一部とし、前記ボンネット(9)の運転席(7)と反対側の後部上方に冷却風取入口(9a)を設け、該冷却風取入口(9a)の下方に前記冷却排風口(46)を開口し、該吸い込み用ダクトの冷却風取入口(9a)と、排風用ダクトの冷却排風口(46)を、運転席(7)と反対側の後部の位置に設け、該冷却排風口(46)の端部に消音器(24)を配置し、該消音器(24)とエンジン(8)の間を連通する排気連絡管(40)を載置プレート(20)に固定し、前記載置プレート(20)は側面視凹状に構成され、凹んだ部分にエンジン(8)を載置して、該載置プレート(20)の四隅部分に防振支持部材(11・11・11・11)を配置して防振支持したものである。
請求項2においては、請求項1記載のバーチカルエンジン搭載作業車の冷却機構において、前記ボンネット(9)内の上部に、該エンジン(8)の冷却風吸入用のダクトを設け、該ダクトをエンジン(8)に取り付けたエンジン側ダクト成形部(30)と、該ボンネット(9)に取り付けたボンネット側ダクト(33)に分割し、該ボンネット側ダクト(33)内にフィルター(35)を配置し、前記エンジン側ダクト成形部(30)内にエアクリーナー(26)の吸気管(27)の吸入側端部を配置したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は後部にバーチカルエンジンを搭載した走行作業車の全体側面図、図2はバーチカルエンジンを収納したボンネット内の冷却風の導入構成を示す側面断面図、図3は同じく平面図部分破断面図、図4は同じく後方断面図、図5はエンジンの防振支持構成の平面図、図6は防振支持部材の平面図、図7は同じく正面図、図8は同じく側面断面図、図9は従来のバーチカルエンジンを収納したボンネット内の冷却構成の側面断面図である。
【0006】
まず、図1を用いてバーチカル式エンジン8を搭載した作業車1について説明する。前フレーム2aと後フレーム2bからなるメインフレーム2が構成されて、該前フレーム2aに前輪3を懸下し、後フレーム2bに後輪4を懸下し、前フレーム2aと後フレーム2bを左右回動可能に枢支している。前記前フレーム2a上にフロントコラム5を立設し、該フロントコラム5上に設けた操向ハンドル6により前輪3を操向操作可能とし、該フロントコラム5後部の前フレーム2a上に運転席7を載置している。そして、後フレーム2上に後述する防振支持部材11を介してバーチカル式のエンジン8が防振支持され、該エンジン8の下部外周部は後部カバー10で被装され、該後部カバー10上にボンネット9が載置され、該ボンネット9の後下部が後部カバー10の後部上に枢支されて、後上方へ回動可能としている。
【0007】
そして、図1、図2に示すように、前記エンジン8はバーチカル式とされて、その出力軸8aは左右前後方向に平行に配置された後フレーム2・2の間に突設され、該出力軸8a上には走行装置駆動プーリー12と作業機プーリー13が固設され、前記走行装置駆動プーリー12よりベルト15を介してエンジン8下方で後輪4・4間に介装したHST式無段変速装置14に動力を伝達し、該HST式無段変速装置14より左右側方に突出した車軸を介して後輪4を駆動可能としている。前記作業機プーリー13にはベルト16を介して作業車1前下部に吊設したモア17に駆動力を伝達して刈取作業を行うようにしている。
【0008】
次に前記エンジン8を載置支持する構成は図5に示すように、後フレーム2a・2a間が連結フレーム2c・2dで連結され、該連結フレーム2c・2d上に防振支持部材11・11・11・11を載置し、その防振支持部材11・11・11・11上に平面視四角形状のエンジン載置プレート20を螺合固定している。該載置プレート20は側面視凹状に構成され、凹んだ部分の載置プレート20上にエンジン8を載置して、四隅部分に防振支持部材11・11・11・11を配置して防振支持するようにしている。さらに、この載置プレート20の前側の外辺部と後部カバー10の前下内辺部の間には、図2に示すように、スポンジやゴムや合成樹脂等からなるシール部材32が介装されてその間からの漏れを防止している。そして、載置プレート20と後フレーム2aまたは載置プレート20と後部カバー20の間にも前記同様のシール部材32が配置されて、漏れを防止している。こうして、載置プレート20と後部カバー10とボンネット9によってエンジン8の周囲を被装して遮音部材として兼用させて、特別に遮音性のある部材を設ける必要なく、コストを削減している。
【0009】
また、載置プレート20の後部には略円形の排風導入口20aが開口され、載置プレート20後端と後部カバー10の後部との間には一定間隔を開けて排風口46が形成され、該排風口46にを配置され、この間をエンジンルームより外部へ連通される後述する如く排気風を排気する開口部としている。この開口部下部となる後部カバー10後下部には消音器24が配置され、該消音器24は載置プレート20後端の左右中央より後下方に突設したステー25を介して固設され、冷却排風口46の後部で運転席7より最も離れた位置より排ガスが排気され、消音される構成としている。
【0010】
前記防振支持部材11は、図6〜図8に示すように、下固定部50と上固定部51とが防振ゴム52を介して連結されたものであり、前記下固定部50は断面形状を上方を開放した「コ」字状に成形し、閉塞面となる底部をフレーム2cまたは2d上にボルトを用いて固定し、該下固定部50の上の開放面内に筒体53外周面を固設し、または載置し、該筒体53の軸芯を水平に向けて内部に筒状に成形した防振ゴム52、その中心部に連結軸54を貫通嵌合している。
【0011】
また、前記上固定部51は側面視で下方を開放した「コ」字状に形成され、該上固定部51下部に前記連結軸54と前記上固定部51の開放面内に防振ゴム52の両端部を挟持するように配し、連結軸54を防振ゴム52の内周面に嵌入することで、上固定部51が防振ゴム52を介して下固定部50に連結させている。前記上固定部51の上部は平面視で長方形状に形成し、中央部に四角形状の開口を設け、該上固定部51上の両側にネジ軸55・55を上方に突設して載置プレート20に螺合可能としている。
【0012】
この防振支持部材11は、円筒状の防振ゴム52の軸芯方向の弾性定数aに比べて、防振ゴム52の軸芯方向に対して直交する方向の弾性定数bを大きくしている。
【0013】
この防振支持部材11・11・11・11は図5に示すように、メインフレーム2及びフレーム2c・2dに前後左右に各々配置して、この上方に平面視四角形状の載置プレート20の略隅部を載置して、エンジンマウントとしている。さらに、防振支持部材11・11・11・11の弾性定数の大きい軸芯に対して直交する方向を、出力軸8aの半径方向に略合わせている。よって、エンジン8の前後及び左右方向の振動を吸収するとともに、載置プレート20と後フレーム2b及び後部カバー10の間はシール部材32でシールされているので、振動があっても騒音が漏れることを防止しているのである。また、エンジン8の冷却風はこの載置プレート20によって前記排風導入口20a及び排風口46にガイドされる構成として、載置プレート20は冷却ダクトの一部とエンジンマウントと防音材も兼用する構成としている。
【0014】
前記エンジン8のクランク軸の上端には冷却ファン21が固定され、該冷却ファン21の上方にはラジエータ22が配置され、該エンジン8後方にはエアクリーナー26を配置し、さらにその後方に燃料タンク23が配置されている。
【0015】
図2〜図4に示すように、エンジン8上方の冷却ファン21の外周部はシュラウド29で被装され、前記ラジエータ22はエンジン側ダクト30とボンネット9によって被装され、ボンネット9を開けることによってラジエータ22上面に配置されるフィルターが目視でき、交換等のメンテナンスも容易にできるようにしている。該エンジン側ダクト30はエンジン8側に固定され、冷却ファン21とラジエータ22とを仕切る水平プレート30aと、該水平プレート30aの左右側部及び後部を屈曲させて上方に立ち上げた側部プレート30b・30bと後部プレート30cより成り、その外周端部はボンネット9の内部形状に略合わせて円弧状に成形するとともに、外周端面とボンネット9の間にスポンジやゴムや合成樹脂等からなるシール部材31を介装して漏れを防止している。
【0016】
前記水平プレート30aにはラジエータ22の形状に略合わせて平面視四角形状の連通口30dを開口し、冷却ファン21によってエンジン8へ冷却風を送るようにし、更に、前記後部プレート30cの左右方向一側(左側)に比較的大きな幅を有するダクト入口30eが開口され、他側(右側)に挿入孔30fが開口されている。
【0017】
前記ダクト入口30eにはボンネット側ダクト33が連通され、該ボンネット側ダクト33はボンネット9の後上部と後面に沿うように側面視略逆L字型に形成され、ボンネット9内の前記燃料タンク23等を覆うように形成し、ボンネット9の内面に固設されている。ボンネット側ダクト33の左右幅は略ラジエータ22の左右幅と等しく形成して大きな流路を確保し、ボンネット側ダクト33の前端部はダクト入口30eの幅に合わせた形状としている。そして、前記挿入孔30fには吸気管27が挿入され、該吸気管27の吸入側端はエンジン側ダクト30内に臨んで位置させて冷却空気を吸引できるようにし、該吸気管27の他端はエンジン8後部に配置したエアクリーナー26と連通させている。
【0018】
また、前記ボンネット側ダクト33の後部はボンネット9内の後下部まで延出させて閉塞し、前記後部カバー10の後部上より上方に膨出させた膨出部10aとの間はシール部材を介装している。そして、ボンネット9後面には冷却風取入口9a・9a・9aが開口され、オペレーターからより離れた位置から冷却風を取り入れるようにしており、該冷却風取入口9a・9a・9aは左右に長く開口され、上下に一定間隔を開けて複数配置して開口面積を大きくし、外気を取り入れ易くしている。
【0019】
こうして、冷却ファン21を駆動させると、冷却風取入口9a・9a・9aより外気をボンネット側ダクト33内に取り入れて、エンジン側ダクト30内に流れ、ラジエータ22を介して下方に流れてエンジン8を冷却し、エンジンマウントを構成した載置プレート20に沿って後方に流れ、載置プレート20後方のエンジンルーム後部の開口部より排気するようにしている。
【0020】
よって、前記冷却風取入口9a・9a・9aが従来のようにエンジン8の上方ではなく、運転席7より後方に離れた位置に開口され、その他の開口部としてはその下方の排風口46のみであるため、エンジン音の漏れ等はこの離れた冷却風取入口9a・9a・9aや排風口46より外部に漏れるようになり、運転席7上のオペレーターにとって騒音は相当減少されたものとなるのである。
【0021】
また、このように冷却流路を構成するエンジン側ダクト30がエンジン8に固設され、また、ボンネット9に固設したボンネット側ダクト33と別体としたので、ボンネット9を後下部の回動支点41を中心として回動させる際にエンジン側ダクト30をエンジン8より取り外すといった煩雑な作業をなくすことができ、また、エンジン4、エアクリーナー26等のメンテナンスも行い易いのである。
【0022】
また、ボンネット9内に取り入れる空気は清浄化するようにしている。即ち、前記冷却風取入口9a・9a・9aは網目の粗いメッシュ状の第一フィルター34で被装され、刈芝等の大きな塵等がボンネット側ダクト33内に入り込まないようにしている。さらに、側面視略逆L型に形成した前記ボンネット側ダクト33の途中部(本実施例では屈曲部)に網目の細かい第二フィルター35を介装している。該第二フィルター35は後上がり傾斜状に取付けられゴミ等はエンジン8の振動等によって下方へ落下するようにし、ボンネット側ダクト33後下部まで落下して堆積し、ボンネット9を開けることで簡単に清掃できるのである。また、ボンネット側ダクト33の横断面に対して傾斜状とすることで、該第二フィルター35の面積はボンネット側ダクト33の横断面の面積より大きくなり、ボンネット側ダクト33内を流れる外気中の塵埃等を確実に取り除くようにしている。
【0023】
この第一フィルター34と第二フィルター35により二段階で清浄化された外気はボンネット側ダクト33前端部よりダクト入口30eを介してエンジン側ダクト30内に送りこみ、ラジエータ22上面に配置した網に塵等が付着して目詰まりが生じることを防止している。また、このようにエンジン側ダクト30内には二段階で清浄化した後の空気があり、この空気を前記吸気管27を介してエアクリーナー26内に取り入れるので、エアクリーナー26の負担を低減でき、寿命を伸ばすことができ、温度の低い外気が吸引されて燃焼効率が向上されるのである。
【0024】
また、図2に示すように、エンジンマウントを構成する前記載置プレート20後部と後部カバー10後部との間の排風口46には、複数の冷却排風口45a・45a・・・を開口したプレート45が配置されて、エンジンルーム外に排出する排気風の量を制限している。
【0025】
また、図2、図5に示すように、載置プレート20後部の下方には前記HST式無段変速装置14の油圧ポンプ14aが配設され、この上方位置の載置プレート20には排風導入口20aが開口され、また、上方に突設した前記油圧ポンプ14aの入力軸14b上には入力プーリー44とその上部にファン42が固設され、更に、このファン42の外周部には筒状のシュラウド43が被装されて、該シュラウド43は前記排風導入口20aの形状に合わせた略円筒状として、排気風を下方へ排気して油圧ポンプ14aも冷却するようにしている。このシュラウド43は、騒音が四方へ広がることを防止している。
【0026】
また、この排風導入口20aの外周部の一部に欠切部20bが設けられ、該欠切部20bを排気連絡管40を貫通して通過させて、前記消音器24に接続されている。該排気連絡管40は載置プレート20に固設されて、排気風の流路内に配置されている。
【0027】
よって、前記冷却ファン21によって下方に送られてエンジン8を冷却した排気風は、載置プレート20に沿ってエンジンルームの開口部が設けられた後方に流れ、載置プレート20上の排気連絡管40を冷却し、更に、この排気風の一部は冷却排風口45a・45a・・・を通過して排風口46に設けた消音器24を冷却して、エンジンルーム外に排出される。
【0028】
また、前記残りの冷却排気風はファン42の駆動により排風導入口20aより吸引されて、HST式無段変速装置14の油圧ポンプ14aの外周に沿って下方に流れて冷却し、HST式無段変速装置14内の油温の上昇を抑えて安定した走行駆動力が得られるようにしている。
【0029】
また、前記冷却排風口45a・45a・・・は開口面積を大きくしたものと取り替えることによって、消音器24側へ流れる排気風量を増加して、消音器24の冷却効率を高くでき、逆に、冷却排風口45a・45a・・・の開口面積を小さくすることで排風導入口20aから排気される排風量を増加させて、HST式無段変速装置14の冷却効率を向上させることができる。この冷却排風口45a・45a・・・の開口面積の異なるプレート45を設け変更することで、走行性能を地域や使用状況に合わせることもできるのである。
【0030】
また、前記載置プレート20の下方にHST式無段変速装置14を配置し、該HST式無段変速装置14の上方の載置プレート20に排風導入口20aを開口し、該排風導入口20a下部にHST式無段変速装置14の冷却ファン42の外側を覆うシュラウド43を配置したので、冷却ファンによって吸引される冷却風はシュラウドによって整えられて効率良くHST式無段変速装置に流れ、エンジンも同時に冷却して冷却性能を向上できる。また、シュラウドによって開口が制限されるので、遮音性を向上することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1記載の如く、バーチカル型のエンジン(8)を搭載し、該エンジン(8)をボンネット(9)で覆う作業車において、該エンジン(8)を載置プレート(20)上に載置固定し、該載置プレート(20)の後側に冷却排風口(46)を設け、該載置プレート(20)の周囲とエンジン(8)を覆うボンネット(9)との間をシールして、該載置プレート(20)を冷却ダクトの一部とし、前記ボンネット(9)の運転席(7)と反対側の後部上方に冷却風取入口(9a)を設け、該冷却風取入口(9a)の下方に前記冷却排風口(46)を開口し、該吸い込み用ダクトの冷却風取入口(9a)と、排風用ダクトの冷却排風口(46)を、運転席(7)と反対側の後部の位置に設け、該冷却風取入口(9a)の下方の載置プレート(20)に冷却排風口(46)を開口し、該吸い込み用ダクトの冷却風取入口(9a)と、排風用ダクトの冷却排風口(46)を、運転席(7)と反対側の離れた位置に設け、該冷却排風口(46)の端部に消音器(24)を配置し、該消音器(24)とエンジン(8)の間を連通する排気連絡管(40)を載置プレート(20)に固定し、前記載置プレート(20)は側面視凹状に構成され、凹んだ部分にエンジン(8)を載置して、該載置プレート(20)の四隅部分に防振支持部材(11・11・11・11)を配置して防振支持したので、前記エンジンを収納するエンジンルームに吸い込み用と排風用のダクトを設け、該吸い込み用ダクトの取入口と、排風用ダクトの排出口を、運転席と反対側の離れた位置に設けたことによって、従来のように、冷却風の取入口をエンジンの直上方に設けた構成では、取入口が運転席の近傍位置となり、取入口より騒音が漏れてオペレーターの操作環境を悪化させていたが、冷却風の取入口と排出口が運転席より離れた位置となるので、オペレーターが聞こえるエンジンからの騒音は小さくなり、低減されて作業環境が向上できる。
【0032】
また、エンジンを載置プレート上に載置固定し、該載置プレートの一側に排風口を設け、その他の周囲とエンジンを覆う部材との間をシールして、該載置プレートを冷却ダクトの一部としたので、エンジンルームの遮音性を向上することができ、また、ラジエータやエンジンを冷却した冷却風が載置プレートに沿って外部へ排気できるようになり、排気用のダクトを別に設ける必要がなくなり、部品点数を削減でき、コストの削減が図れる。
【0033】
また、バーチカル型のエンジンを搭載し、該エンジンの上部をボンネットで被装し、該エンジンを載置プレートに載置してエンジン下部を被装し、該載置プレートの一側に排風口を設け、該排風口の端部に消音器を配置し、該消音器とエンジンの間を連通する排気連絡管を載置プレートに固定したので、排気風で排気連絡管を冷やすことができ、排気風の利用率を高めることができ、排気連絡管の固定部材も別に設ける必要がなくなり、コスト低減化が図れる。
【0034】
請求項2記載の如く、前記ボンネット(9)内の上部に、該エンジン(8)の冷却風吸入用のダクトを設け、該ダクトをエンジン(8)に取り付けたエンジン側ダクト成形部(30)と、該ボンネット(9)に取り付けたボンネット側ダクト(33)に分割し、該ボンネット側ダクト(33)内にフィルター(35)を配置し、前記エンジン側ダクト成形部(30)内にエアクリーナー(26)の吸気管(27)の吸入側端部を配置したので、ダクト内へ吸引するときに大きな埃や塵等を除去した後の空気を吸引するようになり、目詰まりのの負担が低減されてエアクリーナの寿命を長くしてコスト低減化が図れるとともに、エアクリーナの吸気騒音を低減することができる。
【0035】
また、バーチカル型のエンジンを搭載した作業車において、ボンネット内にエンジンの冷却風吸入用のダクトを設ける構成であって、該ダクトをエンジンに取り付けたエンジン側ダクトと、ボンネットに取り付けたボンネット側ダクトに分割し、該ボンネット側ダクト内にダクト横断面に対してフィルターを配置したので、フィルターによって清浄化した空気をラジエータに供給でき、ラジエータの網に塵等が付着して目詰まりを生じることがなくなる。
また、ボンネットを開けると、ボンネット側ダクトはボンネットと共に持ち上げられ、エンジン周囲の上部を開放できてエアクリーナやエンジンオイル等のメンテナンスができ、また、ダクトの入口であるラジエータ上方の冷却風の取入口のフィルターの塵等の詰まり状況が外部から判断できメンテナンス性が向上される。また、ボンネットの開閉構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 後部にバーチカルエンジンを搭載した走行作業車の全体側面図である。
【図2】 バーチカルエンジンを収納したボンネット内の冷却風の導入構成を示す側面断面図である。
【図3】 同じく平面図部分破断面図である。
【図4】 同じく後方断面図である。
【図5】 エンジンの防振支持構成の平面図である。
【図6】 防振支持部材の平面図である。
【図7】 同じく正面図である。
【図8】 同じく側面断面図である。
【図9】 従来のバーチカルエンジンを収納したボンネット内の冷却構成の側面断面図である。
【符号の説明】
7 運転席
8 バーチカルエンジン
9 ボンネット
9a 冷却風取入口
14 HST式無段変速装置
14b 入力軸
20 載置プレート
20a 排風導入口
21 冷却ファン
22 ラジエータ
26 エアクリーナー
27 吸気管
30 エンジン側ダクト成形部
33 ボンネット側ダクト
34 第一フィルター
35 第二フィルター
40 排気連絡管
42 ファン
43 シュラウド

Claims (2)

  1. バーチカル型のエンジン(8)を搭載し、該エンジン(8)をボンネット(9)で覆う作業車において、該エンジン(8)を載置プレート(20)上に載置固定し、該載置プレート(20)の後側に冷却排風口(46)を設け、該載置プレート(20)の周囲とエンジン(8)を覆うボンネット(9)との間をシールして、該載置プレート(20)を冷却ダクトの一部とし、前記ボンネット(9)の運転席(7)と反対側の後部上方に冷却風取入口(9a)を設け、該冷却風取入口(9a)の下方に前記冷却排風口(46)を開口し、該吸い込み用ダクトの冷却風取入口(9a)と、排風用ダクトの冷却排風口(46)を、運転席(7)と反対側の後部の位置に設け、該冷却排風口(46)の端部に消音器(24)を配置し、該消音器(24)とエンジン(8)の間を連通する排気連絡管(40)を載置プレート(20)に固定し、前記載置プレート(20)は側面視凹状に構成され、凹んだ部分にエンジン(8)を載置して、該載置プレート(20)の四隅部分に防振支持部材(11・11・11・11)を配置して防振支持したことを特徴とするバーチカルエンジン搭載作業車の冷却機構。
  2. 請求項1記載のバーチカルエンジン搭載作業車の冷却機構において、前記ボンネット(9)内の上部に、該エンジン(8)の冷却風吸入用のダクトを設け、該ダクトをエンジン(8)に取り付けたエンジン側ダクト成形部(30)と、該ボンネット(9)に取り付けたボンネット側ダクト(33)に分割し、該ボンネット側ダクト(33)内にフィルター(35)を配置し、前記エンジン側ダクト成形部(30)内にエアクリーナー(26)の吸気管(27)の吸入側端部を配置したことを特徴とするバーチカルエンジン搭載作業車の冷却機構。
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