JP4063999B2 - 流動性物質用容器 - Google Patents

流動性物質用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4063999B2
JP4063999B2 JP11461199A JP11461199A JP4063999B2 JP 4063999 B2 JP4063999 B2 JP 4063999B2 JP 11461199 A JP11461199 A JP 11461199A JP 11461199 A JP11461199 A JP 11461199A JP 4063999 B2 JP4063999 B2 JP 4063999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
container
film
closing
bottom member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11461199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000309355A (ja
Inventor
徹 市川
洋二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosokawa Yoko KK
POLYMER SYSTEMS Co Ltd
Original Assignee
Hosokawa Yoko KK
POLYMER SYSTEMS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosokawa Yoko KK, POLYMER SYSTEMS Co Ltd filed Critical Hosokawa Yoko KK
Priority to JP11461199A priority Critical patent/JP4063999B2/ja
Priority to US09/524,545 priority patent/US6334548B1/en
Priority to DE60034604T priority patent/DE60034604T2/de
Priority to DE60011705T priority patent/DE60011705T2/de
Priority to EP00302060A priority patent/EP1052182B1/en
Priority to AT00302060T priority patent/ATE269819T1/de
Priority to EP04011342A priority patent/EP1462388B1/en
Publication of JP2000309355A publication Critical patent/JP2000309355A/ja
Priority to HK00108178A priority patent/HK1028759A1/xx
Priority to US09/986,888 priority patent/US6521158B2/en
Priority to US10/329,496 priority patent/US20030091773A1/en
Priority to US10/329,495 priority patent/US6736290B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4063999B2 publication Critical patent/JP4063999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tubes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コーキング剤、シーリング剤、接着剤、マヨネーズ等の各種の流動性物質を収容する流動性物質用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の容器は、両端が開口した円筒状の本体と、この本体の両端開口部をそれぞれ閉じる二つの底部材(閉鎖手段)とから構成されており、内部に接着剤等の流動性物質が収容されている。本体は、その強度の確保、本体内外間の気体の流通の確実な遮断等のために、複数の膜体を積層してなる積層体によって構成されている。一方、底部材は、剛性を有する円板体として形成されており、いずれか一方の底部材の中央部には、遮蔽膜によって閉じられた貫通孔が形成されている。そして、各底部材を本体の両端開口部に固定することにより、本体の両端開口部が閉じられるとともに、容器全体の保形性が確保されている。
【0003】
容器内に収容された流動性物質、例えば接着剤を使用する場合には、まず貫通孔を閉じている遮蔽膜を破った後、貫通孔にノズルを装着する。そして、吐出ガン等の吐出装置のシリンダに容器を挿入する。その後、シリンダ内に摺動可能に設けられた押し部材によって容器の他方の底部材を押す。すると、本体が押し板側の端部から蛇腹状に押し潰され、容器内に収容された接着剤が貫通孔およびノズルを介して吐出される。
【0004】
ところで、押し部材によって容器を押すと、本体の内部圧力が上昇し、本体が膨張する。この結果、本体を構成する積層体がシリンダの内面に強く押し付けられ、積層体の一部がシリンダの内面に張り付いた状態になる。その状態で押し部材がさらに前進すると、張り付いた積層体の一部がシリンダの内面と押し部材の外周面との間に噛み込まれることがある。一旦噛み込まれると、その量は押し部材の前進に伴って徐々に大きくなる。そして、噛み込み量が所定量以上になると、押し部材が前進不能になり、容器から接着剤を吐出させることができなくなってしまう。
【0005】
特開昭56−51265号公報には、噛み込みを防止するための方法が提案されている。その噛み込み防止方法は、容器にシート状の膜体からなる筒体を外挿し、容器と筒体とをシリンダに同時に挿入するというものであり、筒体がシリンダの内面と容器の外面との間に介在し、積層体の噛み込みを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の方法では、新たな流動性物質用容器を使用する度に、筒体を容器に外挿しなければならず、面倒であるという問題があった。また、容器内の流動性物質を使い切った後には、筒体も廃棄物として処分されるため、廃棄物の量が多くなってしまうという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、この発明は、積層された複数の柔軟な膜体からなる積層体によって円筒状に形成され、内部に流動性物質が充填される本体と、この本体の両端開口部をそれぞれ閉じる二つの閉鎖手段とを備えた流動性物質用容器において、上記積層体を構成する複数の膜体のうち、互いに隣接する二つの膜体の少なくとも一部どうしを互いに独立して挙動可能に積層したことを特徴としている。
この場合、上記互いに隣接する二つの膜体間には、この二つの膜体を互いに固着する固着部が形成され、この固着部以外の部分が互いに独立して挙動可能になっていることが望ましい。上記固着部は、上記本体の周方向に環状に延び環状固着部として形成されていることが望ましい。上記環状固着部は、上記本体の一端部に配置されていてもよく、上記本体の一端部と他端部とに配置されていてもよく、あるいは、上記本体の長手方向の中間部に配置されていてもよい。
また、上記固着部は、上記本体の一端部から他端部まで延びる帯状固着部として少なくとも一つ形成されていてもよい。
上記固着部は、上記互いに隣接する二つの膜体を接着剤で接着することによって形成されていることが望ましい。
上記互いに隣接する二つの膜体は、上記筒体の最も外側に配置された二つの膜体であることが望ましい。
上記本体は、上記積層体をその両端部が互いに重なるように巻回し、一方の端部の最も内側の膜体と他方の端部の最も外側の膜体どうしを互いに固着することによって形成することができる。
上記本体の一端開口部を閉じる閉鎖手段が、上記本体の一端部とほぼ同径でかつ剛性を有し、中央部に貫通が形成された円形の前底部材と、この前底部材に固着され、上記貫通孔を閉じる遮蔽とからなり、上記本体の他端開口部を閉じる閉鎖手段が、上記本体の他端部とほぼ同径でかつ剛性を有する円形の後底部材からなり、上記本体の一端部と他端部とが上記前底部材と上記後底部材との各周縁部に固定されていることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図9を参照して説明する。
まず、図1〜図6に示すこの発明の一実施の形態について説明すると、この実施の形態の流動性物質用容器1は、図2および図3に示すように、両端が開口した本体10と、この本体10の前端開口部を閉じる前底部材(閉鎖手段)20と、本体10の後端開口部を閉じる後底部材(閉鎖手段)30とから構成されている。
【0009】
本体10は、複数の(通常は3つ以上)膜体を積層してなる積層体11によって円筒状に形成されている。しかも、本体10は、一端(図2において左端;以下、前端という。)側から他端(以下、後端という。)側へ向って漸次小径になるように、テーパ状に形成されている。本体10は、その外径を全長にわたって一定にしてもよい。本体10の内部には、接着剤、シーリング、食用のジャム等の各種流動性物質が収容される。
【0010】
図6に示すように、積層体11は、本体10がテーパ状に形成されていることに対応して、その前端側から後端側へ向うにしたがってその幅が漸次狭くなっており、後述するように、積層体11を1回巻回することによって本体10が構成されている。また、積層体11は、図1に示すように、本体10の外周側から内周側に向って順次積層された第1〜第4の4つの膜体12〜15によって構成されている。
【0011】
第1膜体12は、容器1が吐出ガンその他の吐出装置のシリンダC(図7参照)に挿入されたときに、シリンダCの内周面に接触することから、擦過強度に優れ、かつ摩擦係数の小さいものであることが望ましい。通常は樹脂フィルムが用いられる。この場合、厚さが30〜60μmである透明なポリエチレンフィルムを用いるのが望ましい。また、キャストポリプロピレン(CPP)フィルムを用いてもよい。
【0012】
第2膜体13は、その表面(本体10の外周側を向く面)に文字、図形、記号等を容易に印刷することができるような樹脂のフィルムからなるものであり、ここでは、厚さが12〜16μmであるポリエステルフィルムが用いられている。その他、ナイロンまたは延伸ポリプロピレン(OPP)のフィルムを用いてもよい。なお、第2膜体13の表面に印刷された文字等は、第1膜体12が透明であるので、本体10の外部から目視可能である。
【0013】
第3膜体14は、積層体11の通気性を確実に無くすためのものであり、通常は金属箔が用いられる。この金属箔としては、軽量であることからアルミニウム箔を用いるのが望ましく、その厚さは9〜12μmにするのが望ましい。
【0014】
第4膜体15は、アルミニウム箔からなる第3膜体14を保護し、それが容器1の製造中に破れるのを防止するためのものである。通常は、樹脂フィルムが用いられる。その材質は任意である。ただし、ここでは、積層体11で本体10を製造するときのことを考慮して第1膜体12と同一のポリエチレンフィルムが用いられている。この点は後述する。
【0015】
第2膜体13と第3膜体14とは、接着剤40によってそれぞれの対向面全体が互いに接着されている。第3膜体14と第4膜体15も、同様に接着されている。一方、第1膜体12と第2膜体13とは、互いの対向面の一部が接着剤40によって接着されている(以下、第1、第2膜体12,13の接着剤40によって接着された部分を接着部(固着部)41という。)だけであり、他の部分は接着されていない。したがって、第1膜体12と第3膜体13とは、接着部41を除き、互いに独立して挙動可能である。また、第1膜体12と第2膜体13との間には、接着剤40の厚さに対応する隙間が形成される。この隙間に空気が封入されることにより、第1膜体12と第2膜体13との間に空気層16が形成されている。この空気層16は、本体10の衝撃強度を向上させるのに役立つ。なお、第1膜体12と第2膜体13とは、接着に代えて、互いに融着するようにしてもよい。
【0016】
第1〜第4膜体12〜15は、ラミネート加工することによって積層体11とすることができる。この場合、第2膜体13と第3膜体14、および第3膜体14と第4膜体15は、加工前に対向面の少なくとも一方の全面に接着剤40を塗布しておけばよく、第1膜体12と第2膜体13とは、互いの対向面の少なくとも一方の接着部41を形成すべき箇所に予め接着剤を塗布しておけばよい。
【0017】
上記のように構成された積層体11は、図4に示すように、1回巻回され、その両端部11a,11bが重ね合わされる。重ね合わされた一方の端部11aの内周側の面(第1膜体12の内周側の面)と、他方の端部11bの外周側の面(第4膜体15の外周側の面)とが、互いに接着される。これによって、本体10が形成されている。両端部11a,11bの接着強度を高めるために、第1膜体12と第4膜体15の材質として、同一の材質が採用されているのである。
【0018】
本体10は、図5に示すように、積層体11の両端部11a,11bを本体10の径方向に起立させ、その対向面(第4膜体15の内周側の面)どうしを互いに接着することによっても構成することができる。ただし、この場合には、起立接着された部分11a,11bが、互いの接着後、いずれかの矢印方向に倒されて本体10の外周面に接着されるため、その部分の本体10の厚さが厚くなる。そこで、図4に示すようにして本体10を構成するのが望ましい。また、図5の方法によれば、第4膜体15の端部どうしが接着されるので、第1膜体12と第4膜体15とは、異なる材質で形成してもよい。
【0019】
なお、積層体11から本体10を形成する方法は、他の方法であってもよい。例えば、十分な接着強度が得られるのであれば、巻回した積層体11の端面どうしを互いに突き合わせて接着してもよい。また、いずれの方法においても、接着に代えて、融着してもよい。
【0020】
前底部材20は、比較的硬質の樹脂を成形してなるものであり、円形をなす円板部21を有している。この円板部21の外周部には、二重筒状をなす円筒部22が形成されている。この円筒部22の外側の筒部の内径は、本体10の前端部の外径とほぼ同一になっており、その内周面に本体10の前端部が嵌合され、接着固定されている。これにより、本体10の前端開口部が閉じられている。本体10は、円筒部22の外周面に嵌合させて接着固定してもよい。
【0021】
円板部21の中央部には、本体10から離れる方向に突出する突出部23が形成されている。この突出部23には、これを貫通する貫通孔24が形成されている。この貫通孔24は、円板部21の本体10内に臨む面に固定された遮蔽膜25によって遮蔽されている。したがって、本体10内に収容された流動性物質が貫通孔24から流出してしまうことはない。
【0022】
上記後底部材30は、円板部31を有しており、この円板部31の外周には、本体10側に突出する筒部32が形成されている。この筒部32の内径は、本体10の後端部の外径とほぼ同一になっており、筒部31内周面に本体10の後端部が嵌合され、接着固定されている。本体10は、筒部32の外周面に嵌合固定してもよい。
【0023】
図6は、積層体11を展開して示すものであり、上記接着部41の形成箇所がダブルハッチングによって表されている。これから明らかなように、接着部41は、積層体11の全周にわたって形成されるとともに、積層体11の幅方向の中央部には前端から後端まで形成され、長手方向の中間部には幅方向の一側部から他側部まで複数箇所(この実施の形態では3箇所)に互いに等しく離されて配置形成されている。
【0024】
したがって、積層体11をその幅方向の一側部(図4の一端部11a)と他側部(図4の他端部11b)とが互いに重なるように巻回して、筒体10を形成すると、図2に示すように、本体10には、接着部41により、本体10の周方向に環状に延びる環状接着部(環状固着部)42が形成されるとともに、本体10の長手方向に沿ってその前端から後端まで延びるストレート接着部(ストレート固着部)43が形成される。環状接着部42は、本体10の前後方向の両端部、および中間部に全部で5箇所形成される。一方、ストレート接着部43は、積層体11の幅方向の一側部と他側部とが重ね合わされるので、本体10の周方向の2箇所に互いに180°離れて形成される。
【0025】
いま、積層体11のうち環状接着部42およびストレート接着部43以外の部分(環状接着部42とストレート接着部41とによって囲まれた部分)を非接着部(非固着部)44とすると、非接着部44では、第1膜体12と第2膜体13とが接着されていないので、第1膜体12と第2膜体13とが互いに独立して自由に挙動することができる。
【0026】
上記構成の流動性物質用容器1を使用する場合について図7を参照して説明すると、まず遮蔽膜25を突き破り、突出部24の外周にノズルNを嵌合させる。このノズルNの先端部を用いて遮蔽膜25を突き破ることができる。次に、容器1を吐出ガンその他の吐出装置のシリンダCに挿入する。そして、押し板(押し部材)BをピストンPを介してロッドRによって押すと、容器1の本体10がその後端側から蛇腹状に押し潰され、容器1内に収容された流動性物質がノズルNの先端開口部から吐出される。
【0027】
ここで、容器1においては、第1膜体12と第2膜体13との大部分が接着されておらず、互いに自由に挙動することができる。その結果、第1膜体12が前述した公報に記載された筒体、つまり容器に外挿される筒体と同様に機能する。したがって、本体10を構成する積層体11がシリンダCの内周面と押し板Bの外周面との間に噛み込まれるのを防止することができる。また、筒体を容器1に外挿する必要がないので、その分の手間を省くことができるとともに、筒体の分だけ廃棄物の量を減らすことができる。
【0028】
また、環状接着部42を本体10の後端部に形成しているので、積層体11が噛み込まれるのをより一層確実に防止することができる。
すなわち、積層体11のうち環状接着部42に対応する部分の強度(腰の強さ)は、第1膜体12と第2膜体13とが接着されていない非接着部44に対応する部分の強度より大きい。したがって、押し板Bで容器1の後底部材30を押すと、積層体11が最も後端側に形成された環状接着部42とこれに隣接する非接着部44との境界部で環状に折れ曲がる。この結果、本体10は、押し板Bの前進に伴って確実に蛇腹状に押し潰される。よって、積層体11が噛み込まれることをより一層防止することができる。
【0029】
次に、噛み込み防止という効果を確認するために行った実験結果を述べると、その実験では、この発明に係るものとして上記構成の容器1を、比較するための容器として第1膜体12と第2膜体13との対向面全体が接着された点を除き、容器1と同一の容器を用意した。この発明に係る容器と比較容器とにつき、それぞれ十個ずつ同一の吐出装置で流動性物質を吐出させたところ、この発明に係る容器では、積層体が噛み込まれることが全くなかった。一方、比較用の容器では、十個全ての容器の積層体が噛み込まれ、そのうちの1個については押し板Bが途中で移動不能になり、容器1を使い切ることができなかった。
【0030】
次に、図8および図9にそれぞれ示すこの発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態では、上記実施の形態と異なる構成について述べることとし、同様な部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】
図8に示す実施の形態の流動性物質用容器2においては、本体10がその前端から後端側へ全長の2/3〜3/4程度向った箇所までは、一定の外径を有するストレート部10Aとされており、そこから後端までは漸次小径になるようにテーパ部10Bとされている。このような本体10の場合には、ストレート部10Aとテーパ部10Bとの境界部で噛み込みが発生し易い。そこで、その境界部に環状接着部42を設けたものである。この場合、環状接着部42は、ストレート部10Aの後端に配置されているが、テーパ部10Bの前端に配置してもよく、両者にわたって配置してもよい。勿論、環状接着部42に加えて、またはそれに代えて前述した実施例と同様の環状接着部42およびストレート接着部43を形成してもよい。
【0032】
図9に示す実施の形態の容器3においては、本体10の両端開口部が絞られて太い針金(閉鎖手段)50,50によって閉じられている。また、本体10の絞られた部分を除く平行部分の両端部およびその中央部に環状接着部42が形成されている。勿論、両端部に形成された環状接着部42,42間を延びるストレート接着部43を形成してもよい。
【0033】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、少なくとも環状接着部42を形成しているが、ストレート接着部だけを形成してもよい。ただし、積層体11の周縁部全体にわたって接着部41を形成し、それによって本体10の両端部に環状接着部42,42を、ストレート接着部を少なくとも1箇所形成するのが望ましい。積層体11の周縁部全体にわたって接着部41を形成した場合には、積層体11を丸めて本体10を形成する際に、第1膜体12と第2膜体13との互いの端部が離れることなく、一体に取り扱うことができ、本体10を容易に製造することができるからである。
また、環状接着部42およびストレート接着部43に代えて、螺旋状に延びる接着部を形成してもよい。その螺旋状の接着部と共に、本体の両端部に環状接着部を形成してもよい。
さらに、この発明では、最も外側に配置された第1膜体12と第2膜体13との間に非接着部44を形成しているが、他の膜体間に非接着部44を形成してもよい。
さらにまた、第1膜体12と第2膜体13との間に、第1膜体と同一の材質からなる他の膜体を介在させ、この膜体を第2膜体13と全面的に接着する一方、この膜体と第1膜体12との間に接着部41および非接着部44を形成してもよい。このようにすることにより、本体10の強度を向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の流動性物質用容器によれば、容器の本体を構成する積層体が吐出装置のシリンダと押し部材との間に噛み込まれるのを防止することができるのは勿論のこと、容器に筒体を外挿する必要がないので、容器をシリンダに装着する際の手間を防止することができるとともに、廃棄物の量を減らすことができる。また、余分な材料がないことと、接着剤の量が少なくなることとが相俟って、容器を押し潰したときに積層体が細かく折り畳まれ、その結果容器を使い切ったときにその内部に残る流動性物質の残量を減少させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る積層体の一部を拡大して示す断面図である。
【図2】図1に示す積層体が用いられたこの発明に係る流動性物質用容器の一実施の形態を示す側面図である。
【図3】図2に示す容器の一部省略拡大断面図である。
【図4】積層体を用いて本体を製造するための一方法を示す図である。
【図5】積層体を用いて本体を製造するための他の方法を示す図である。
【図6】図1に示す積層体の全体を示す平面図である。
【図7】図2に示す容器を吐出装置のシリンダに挿入した状態を示す断面図である。
【図8】この発明の他の実施の形態を示す側面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 流動性物質用容器
2 流動性物質用容器
3 流動性物質用容器
10 本体
11 積層体
12 第1膜体(膜体)
13 第2膜体(膜体)
14 第3膜体(膜体)
15 第4膜体(膜体)
20 前底部材(遮蔽手段)
30 後底部材(遮蔽手段)
40 接着剤
41 接着部(固着部)
42 環状接着部(環状固着部)
43 ストレート接着部(ストレート固着部)
44 非接着部(非固着部)
50 針金(遮蔽手段)

Claims (6)

  1. 吐出装置のシリンダに一端部を前側に他端部を後側にそれぞれ位置させた状態で挿入され、他端部が上記シリンダに摺動可能に設けられた押し部材によって一端部側へ押される流動性物質用容器であって、
    積層された複数の柔軟な膜体からなる積層体によって円筒状に形成され、内部に流動性物質が充填される本体と、この本体の両端開口部をそれぞれ閉じる二つの閉鎖手段とを備えた流動性物質用容器において、
    上記積層体を構成する複数の膜体のうち、上記本体の径方向に互いに隣接する二つの膜体間には、この二つの膜体を互いに固着する固着部が形成され、上記二つの膜体の上記固着部以外の部分が互いに独立して挙動可能になっており、
    上記固着部が、上記本体の周方向に環状に形成され、この環状固着部が上記本体の両端部及び中間部にそれぞれ配置されていることを特徴とする流動性物質用容器。
  2. 上記固着部が上記本体の一端部に形成された環状固着部から他端部に形成された環状固着部まで延びる帯状固着部として少なくとも一つ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流動性物質用容器。
  3. 上記固着部が上記互いに隣接する二つの膜体を接着剤で接着することによって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流動性物質用容器。
  4. 上記互いに隣接する二つの膜体が上記本体の最も外側に配置された二つの膜体であることを特徴とする請求項1〜3に記載の流動性物質用容器。
  5. 上記本体が、上記積層体をその両端部が互いに重なるように巻回し、一方の端部の最も内側の膜体と他方の端部の最も外側の膜体どうしを互いに固着することによって形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の流動性物質用容器。
  6. 上記本体の一端開口部を閉じる閉鎖手段が、上記本体の一端部とほぼ同径でかつ剛性を有し、中央部に貫通孔が形成された円形の前底部材と、この前底部材に固着され、上記貫通孔を閉じる遮蔽膜とからなり、上記本体の他端開口部を閉じる閉鎖手段が、上記本体の他端部とほぼ同径でかつ剛性を有する円形の後底部材からなり、上記本体の一端部と他端部とが上記前底部材と上記後底部材との各周縁部にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の流動性物質用容器。
JP11461199A 1999-04-22 1999-04-22 流動性物質用容器 Expired - Lifetime JP4063999B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11461199A JP4063999B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 流動性物質用容器
US09/524,545 US6334548B1 (en) 1999-04-22 2000-03-13 Plastic container formed by insert-injection process
DE60011705T DE60011705T2 (de) 1999-04-22 2000-03-14 Kunststoffbehälter und Verfahren zu seiner Herstellung
EP00302060A EP1052182B1 (en) 1999-04-22 2000-03-14 Plastic container and method for manufacturing same
AT00302060T ATE269819T1 (de) 1999-04-22 2000-03-14 Kunststoffbehälter und verfahren zu seiner herstellung
EP04011342A EP1462388B1 (en) 1999-04-22 2000-03-14 Laminated container
DE60034604T DE60034604T2 (de) 1999-04-22 2000-03-14 Mehrschichtiger Behälter
HK00108178A HK1028759A1 (en) 1999-04-22 2000-12-19 Plastic container and method for manufacturing same.
US09/986,888 US6521158B2 (en) 1999-04-22 2001-11-13 Plastic container formed by Insert-injection process
US10/329,496 US20030091773A1 (en) 1999-04-22 2002-12-27 Insert-injection process for forming a container
US10/329,495 US6736290B2 (en) 1999-04-22 2002-12-27 Insert-injection process for forming a container

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11461199A JP4063999B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 流動性物質用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000309355A JP2000309355A (ja) 2000-11-07
JP4063999B2 true JP4063999B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=14642201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11461199A Expired - Lifetime JP4063999B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 流動性物質用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4063999B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002145289A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Hosokawa Yoko Co Ltd 流動性物質用容器
JP4680425B2 (ja) * 2001-02-15 2011-05-11 株式会社細川洋行 流動性物質用カートリッジ及び吐出装置
WO2007007555A1 (ja) * 2005-07-14 2007-01-18 Polymer Systems Co., Ltd. 吐出ガン用カートリッジ
EP3181244A1 (de) 2015-12-18 2017-06-21 HILTI Aktiengesellschaft Baugruppe aus einem foliengebinde und einer auspressvorrichtung sowie foliengebinde

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5232314B1 (ja) * 1975-09-10 1977-08-20
JPS6070562U (ja) * 1983-10-20 1985-05-18 日東ポリマー工業株式会社 シ−リング材収納袋
JPH0624385Y2 (ja) * 1986-02-10 1994-06-29 昭和プロダクツ株式会社 コーキング材充填用押出式容器
JPS6312427A (ja) * 1986-06-25 1988-01-19 東洋製罐株式会社 プラスチツク製押出し多層容器
JPH0551041A (ja) * 1991-08-12 1993-03-02 Toko Sangyo:Kk ペースト状組成物の押出し装置
JPH0642695U (ja) * 1992-11-02 1994-06-07 サンスター技研株式会社 シーリング材収容袋およびシーリング材
JP3231525B2 (ja) * 1993-12-21 2001-11-26 株式会社細川洋行 吐出ガン用カートリッジ組立体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000309355A (ja) 2000-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1462388B1 (en) Laminated container
EP2277793A1 (en) Packaging container and package using the same
JP4063999B2 (ja) 流動性物質用容器
JP2006193173A (ja) 包装袋及びその製造方法
JP2012525304A (ja) ポケットバイアルパッケージ及び吐出装置
JP2724294B2 (ja) 容 器
JP4981739B2 (ja) バリア性を有する蓋
JPH0848326A (ja) 容器及びその製造方法
JPH11292140A (ja) 易開封性ヒートシール包装体およびその製造方法
AU761312B2 (en) Flexible non-foil-based retort package
JP4248694B2 (ja) 押し出し容器
JP5262453B2 (ja) オーバーキャップ付容器
KR20220149559A (ko) 튜브 용기
JP6085936B2 (ja) パウチ容器
JP4528784B2 (ja) 吸入器用のブリスタストリップ
JP7207291B2 (ja) 弁装置、収容体及び弁装置の取付方法
JP2009292522A (ja) 商品包装袋
JP5962037B2 (ja) 包装容器
JP4745643B2 (ja) 多層紙袋
JP3002680U (ja) オフセット用インク等の高粘度内容物用の容器
JP2004175444A (ja) 多重袋
JP7311340B2 (ja) スパウト付きパウチおよびエアゾール容器
WO2007007555A1 (ja) 吐出ガン用カートリッジ
JP5365071B2 (ja) 蓋付き容器
JP3091028B2 (ja) 複合容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term