JP2000309355A - 流動性物質用容器 - Google Patents

流動性物質用容器

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JP2000309355A
JP2000309355A JP11114611A JP11461199A JP2000309355A JP 2000309355 A JP2000309355 A JP 2000309355A JP 11114611 A JP11114611 A JP 11114611A JP 11461199 A JP11461199 A JP 11461199A JP 2000309355 A JP2000309355 A JP 2000309355A
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Hosokawa Yoko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性物質用容器の本体を構成する積層体が
シリンダの内面と押し部材の外面との間に噛み込まれる
のを防止するとともに、容器をシリンダに挿入する際の
手間を軽減し、かつ廃棄物の量を減らす。 【解決手段】 積層体11を第1〜第4膜体12〜15
で構成する。第2膜体13と第3膜体14、および第3
膜体14と第4膜体15とは、互いの対向面全体をそれ
ぞれ接着する。第1膜体と第2膜体とは、一部だけを接
着し、その部分を接着部41とする。接着部41以外の
部分を、互いに自由に挙動し得る非接着部44とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーキング剤、
シーリング剤、接着剤、マヨネーズ等の各種の流動性物
質を収容する流動性物質用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の容器は、両端が開口し
た円筒状の本体と、この本体の両端開口部をそれぞれ閉
じる二つの底部材(閉鎖手段)とから構成されており、
内部に接着剤等の流動性物質が収容されている。本体
は、その強度の確保、本体内外間の気体の流通の確実な
遮断等のために、複数の膜体を積層してなる積層体によ
って構成されている。一方、底部材は、剛性を有する円
板体として形成されており、いずれか一方の底部材の中
央部には、遮蔽膜によって閉じられた貫通孔が形成され
ている。そして、各底部材を本体の両端開口部に固定す
ることにより、本体の両端開口部が閉じられるととも
に、容器全体の保形性が確保されている。
【0003】容器内に収容された流動性物質、例えば接
着剤を使用する場合には、まず貫通孔を閉じている遮蔽
膜を破った後、貫通孔にノズルを装着する。そして、吐
出ガン等の吐出装置のシリンダに容器を挿入する。その
後、シリンダ内に摺動可能に設けられた押し部材によっ
て容器の他方の底部材を押す。すると、本体が押し板側
の端部から蛇腹状に押し潰され、容器内に収容された接
着剤が貫通孔およびノズルを介して吐出される。
【0004】ところで、押し部材によって容器を押す
と、本体の内部圧力が上昇し、本体が膨張する。この結
果、本体を構成する積層体がシリンダの内面に強く押し
付けられ、積層体の一部がシリンダの内面に張り付いた
状態になる。その状態で押し部材がさらに前進すると、
張り付いた積層体の一部がシリンダの内面と押し部材の
外周面との間に噛み込まれることがある。一端噛み込ま
れると、その量は押し部材の前進に伴って徐々に大きく
なる。そして、噛み込み量が所定量以上になると、押し
部材が前進不能になり、容器から接着剤を吐出させるこ
とができなくなってしまう。
【0005】特開昭56−51265号公報には、噛み
込みを防止するための方法が提案されている。その噛み
込み防止方法は、容器にシート状の膜体からなる筒体を
外挿し、容器と筒体とをシリンダに同時に挿入するとい
うものであり、筒体がシリンダの内面と容器の外面との
間に介在し、積層体の噛み込みを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の方法
では、新たな流動性物質用容器を使用する度に、筒体を
容器に外挿しなければならず、面倒であるという問題が
あった。また、容器内の流動性物質を使い切った後に
は、筒体も廃棄物として処分されるため、廃棄物の量が
多くなってしまうという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、この発明は、積層された複数の柔軟な膜体からな
る積層体によって円筒状に形成され、内部に流動性物質
が充填される本体と、この本体の両端開口部をそれぞれ
閉じる二つの閉鎖手段とを備えた流動性物質用容器にお
いて、上記積層体を構成する複数の膜体のうち、互いに
隣接する二つの膜体の少なくとも一部どうしを互いに独
立して挙動可能に積層したことを特徴としている。この
場合、上記互いに隣接する二つの膜体間には、この二つ
の膜体を互いに固着する固着部が形成され、この固着部
以外の部分が互いに独立して挙動可能になっていること
が望ましい。上記固着部は、上記本体の周方向に環状に
延び環状固着部として形成されていることが望ましい。
上記環状固着部は、上記本体の一端部に配置されていて
もよく、上記本体の一端部と他端部とに配置されていて
もよく、あるいは、上記本体の長手方向の中間部に配置
されていてもよい。また、上記固着部は、上記本体の一
端部から他端部まで延びる帯状固着部として少なくとも
一つ形成されていてもよい。上記固着部は、上記互いに
隣接する二つの膜体を接着剤で接着することによって形
成されていることが望ましい。上記互いに隣接する二つ
の膜体は、上記筒体の最も外側に配置された二つの膜体
であることが望ましい。上記本体は、上記積層体をその
両端部が互いに重なるように巻回し、一方の端部の最も
内側の膜体と他方の端部の最も外側の膜体どうしを互い
に固着することによって形成することができる。上記本
体の一端開口部を閉じる閉鎖手段が、上記本体の一端部
とほぼ同径でかつ剛性を有し、中央部に貫通が形成され
た円形の前底部材と、この前底部材に固着され、上記貫
通孔を閉じる遮蔽とからなり、上記本体の他端開口部を
閉じる閉鎖手段が、上記本体の他端部とほぼ同径でかつ
剛性を有する円形の後底部材からなり、上記本体の一端
部と他端部とが上記前底部材と上記後底部材との各周縁
部に固定されていることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図9を参照して説明する。まず、図1〜図6
に示すこの発明の一実施の形態について説明すると、こ
の実施の形態の流動性物質用容器1は、図2および図3
に示すように、両端が開口した本体10と、この本体1
0の前端開口部を閉じる前底部材(閉鎖手段)20と、
本体10の後端開口部を閉じる後底部材(閉鎖手段)3
0とから構成されている。
【0009】本体10は、複数の(通常は3つ以上)膜
体を積層してなる積層体11によって円筒状に形成され
ている。しかも、本体10は、一端(図2において左
端;以下、前端という。)側から他端(以下、後端とい
う。)側へ向って漸次小径になるように、テーパ状に形
成されている。本体10は、その外径を全長にわたって
一定にしてもよい。本体10の内部には、接着剤、シー
リング、食用のジャム等の各種流動性物質が収容され
る。
【0010】図6に示すように、積層体11は、本体1
0がテーパ状に形成されていることに対応して、その前
端側から後端側へ向うにしたがってその幅が漸次狭くな
っており、後述するように、積層体11を1回巻回する
ことによって本体10が構成されている。また、積層体
11は、図1に示すように、本体10の外周側から内周
側に向って順次積層された第1〜第4の4つの膜体12
〜15によって構成されている。
【0011】第1膜体12は、容器1が吐出ガンその他
の吐出装置のシリンダC(図7参照)に挿入されたとき
に、シリンダCの内周面に接触することから、擦過強度
に優れ、かつ摩擦係数の小さいものであることが望まし
い。通常は樹脂フィルムが用いられる。この場合、厚さ
が30〜60μmである透明なポリエチレンフィルムを
用いるのが望ましい。また、キャストポリプロピレン
(CPP)フィルムを用いてもよい。
【0012】第2膜体13は、その表面(本体10の外
周側を向く面)に文字、図形、記号等を容易に印刷する
ことができるような樹脂のフィルムからなるものであ
り、ここでは、厚さが12〜16μmであるポリエステ
ルフィルムが用いられている。その他、ナイロンまたは
延伸ポリプロピレン(OPP)のフィルムを用いてもよ
い。なお、第2膜体13の表面に印刷された文字等は、
第1膜体12が透明であるので、本体10の外部から目
視可能である。
【0013】第3膜体14は、積層体11の通気性を確
実に無くすためのものであり、通常は金属箔が用いられ
る。この金属箔としては、軽量であることからアルミニ
ウム箔を用いるのが望ましく、その厚さは9〜12μm
にするのが望ましい。
【0014】第4膜体15は、アルミニウム箔からなる
第3膜体14を保護し、それが容器1の製造中に破れる
のを防止するためのものである。通常は、樹脂フィルム
が用いられる。その材質は任意である。ただし、ここで
は、積層体11で本体10を製造するときのことを考慮
して第1膜体12と同一のポリエチレンフィルムが用い
られている。この点は後述する。
【0015】第2膜体13と第3膜体14は、接着材4
0によってそれぞれの対向面全体が互いに接着されてい
る。第3膜体14と第4膜体15も、同様に接着されて
いる。一方、第1膜体12と第2膜体13とは、互いの
対向面の一部が接着材40によって接着されている(以
下、第1、第2膜体12,13の接着材40によって接
着された部分を接着部(固着部)41という。)だけで
あり、他の部分は接着されていない。したがって、第1
膜体12と第2膜体13とは、接着部41を除き、互い
に独立して挙動可能である。また、第1膜体12と第2
膜体13との間には、接着剤40の厚さに対応する隙間
が形成される。この隙間に空気が封入されることによ
り、第1膜体12と第2膜体13との間に空気層16が
形成されている。この空気層16は、本体10の撃撃強
度を向上させるのに役立つ。なお、第1膜体12と第2
膜体13とは、接着に代えて、互いに融着するようにし
てもよい。
【0016】第1〜第4膜体12〜15は、ラミネート
加工することによって積層体11とすることができる。
この場合、第2膜体13と第3膜体14、および第3膜
体14と第4膜体15は、加工前に対向面の少なくとも
一方の全面に接着剤40を塗布しておけばよく、第1膜
体12と第2膜体13とは、互いの対向面の少なくとも
一方の接着部41を形成すべき箇所に予め接着剤を塗布
しておけばよい。
【0017】上記のように構成された積層体11は、図
4に示すように、1回巻回され、その両端部11a,1
1bが重ね合わされる。重ね合わされた一方の端部11
aの内周側の面(第1膜体12の内周側の面)と、他方
の端部11bの外周側の面(第4膜体15の外周側の
面)とが、互いに接着される。これによって、本体10
が形成されている。両端部11a,11bの接着強度を
高めるために、第1膜体12と第4膜体15の材質とし
て、同一の材質が採用されているのである。
【0018】本体10は、図5に示すように、積層体1
1の両端部11a,11bを本体10の径方向に起立さ
せ、その対向面(第4膜体15の内周側の面)どうしを
互いに接着することによっても構成することができる。
ただし、この場合には、起立接着された部分11a,1
1bが、互いの接着後、いずれかの矢印方向に倒されて
本体10の外周面に接着されるため、その部分の本体1
0の厚さが厚くなる。そこで、図4に示すようにして本
体10を構成するのが望ましい。また、図5の方法によ
れば、第4膜体15の端部どうしが接着されるので、第
1膜体12と第4膜体15とは、異なる材質で形成して
もよい。
【0019】なお、積層体11から本体10を形成する
方法は、他の方法であってもよい。例えば、十分な接着
強度が得られるのであれば、巻回した積層体11の端面
どうしを互いに突き合わせて接着してもよい。また、い
ずれの方法においても、接着に代えて、融着してもよ
い。
【0020】前底部材20は、比較的硬質の樹脂を成形
してなるものであり、円形をなす円板部21を有してい
る。この円板部21の外周部には、二重筒状をなす円筒
部22が形成されている。この円筒部22の外側の筒部
の内径は、本体10の前端部の外径とほぼ同一になって
おり、その内周面に本体10の前端部が嵌合され、接着
固定されている。これにより、本体10の前端開口部が
閉じられている。本体10は、円筒部22の外周面に嵌
合させて接着固定してもよい。
【0021】円板部21の中央部には、本体10から離
れる方向に突出する突出部23が形成されている。この
突出部23には、これを貫通する貫通孔24が形成され
ている。この貫通孔24は、円板部21の本体10内に
臨む面に固定された遮蔽膜25によって遮蔽されてい
る。したがって、本体10内に収容された流動性物質が
貫通孔24から流出してしまうことはない。
【0022】上記後底部材30は、円板部31を有して
おり、この円板部31の外周には、本体10側に突出す
る筒部32が形成されている。この筒部32の内径は、
本体10の後端部の外径とほぼ同一になっており、筒部
31内周面に本体10の後端部が嵌合され、接着固定さ
れている。本体10は、筒部32の外周面に嵌合固定し
てもよい。
【0023】図6は、積層体11を展開して示すもので
あり、上記接着部41の形成箇所がダブルハッチングに
よって表されている。これから明らかなように、接着部
41は、積層体11の全周にわたって形成されるととも
に、積層体11の幅方向の中央部には前端から後端まで
形成され、長手方向の中間部には幅方向の一側部から他
側部まで複数箇所(この実施の形態では3箇所)に互い
に等しく離されて配置形成されている。
【0024】したがって、積層体11をその幅方向の一
側部(図4の一端部11a)と他側部(図4の他端部1
1b)とが互いに重なるように巻回して、筒体10を形
成すると、図2に示すように、本体10には、接着部4
1により、本体10の周方向に環状に延びる環状接着部
(環状固着部)42が形成されるとともに、本体10の
長手方向に沿ってその前端から後端まで延びるストレー
ト接着部(ストレート固着部)43が形成される。環状
接着部42は、本体10の前後方向の両端部、および中
間部に全部で5箇所形成される。一方、ストレート接着
部43は、積層体11の幅方向の一側部と他側部とが重
ね合わされるので、本体10の周方向の2箇所に互いに
180°離れて形成される。
【0025】いま、積層体11のうち環状接着部42お
よびストレート接着部43以外の部分(環状接着部42
とストレート接着部41とによって囲まれた部分)を非
接着部(非固着部)44とすると、非接着部44では、
第1膜体12と第2膜体13とが接着されていないの
で、第1膜体12と第2膜体13とが互いに独立して自
由に挙動することができる。
【0026】上記構成の流動性物質用容器1を使用する
場合について図7を参照して説明すると、まず遮蔽膜2
5を突き破り、突出部24の外周にノズルNを嵌合させ
る。このノズルNの先端部を用いて遮蔽膜25を突き破
ることができる。次に、容器1を吐出ガンその他の吐出
装置のシリンダCに挿入する。そして、押し板(押し部
材)BをピストンPを介してロッドRによって押すと、
容器1の本体10がその後端側から蛇腹状に押し潰さ
れ、容器1内に収容された流動性物質がノズルNの先端
開口部から吐出される。
【0027】ここで、容器1においては、第1膜体12
と第2膜体13との大部分が接着されておらず、互いに
自由に挙動することができる。その結果、第1膜体12
が前述した公報に記載された筒体、つまり容器に外挿さ
れる筒体と同様に機能する。したがって、本体10を構
成する積層体11がシリンダCの内周面と押し板Bの外
周面との間に噛み込まれるのを防止することができる。
また、筒体を容器1に外挿する必要がないので、その分
の手間を省くことができるとともに、筒体の分だけ廃棄
物の量を減らすことができる。
【0028】また、環状接着部42を本体10の後端部
に形成しているので、積層体11が噛み込まれるのをよ
り一層確実に防止することができる。すなわち、積層体
11のうち環状接着部42に対応する部分の強度(腰の
強さ)は、第1膜体12と第2膜体13とが接着されて
いない非接着部44に対応する部分の強度より大きい。
したがって、押し板Bで容器1の後底部材30を押す
と、積層体11が最も後端側に形成された環状接着部4
2とこれに隣接する非接着部44との境界部で環状に折
れ曲がる。この結果、本体10は、押し板Bの前進に伴
って確実に蛇腹状に押し潰される。よって、積層体11
が噛み込まれることをより一層防止することができる。
【0029】次に、噛み込み防止という効果を確認する
ために行った実験結果を述べると、その実験では、この
発明に係るものとして上記構成の容器1を、比較するた
めの容器として第1膜体12と第2膜体13との対向面
全体が接着された点を除き、容器1と同一の容器を用意
した。この発明に係る容器と比較容器とにつき、それぞ
れ十個ずつ同一の吐出装置で流動性物質を吐出させたと
ころ、この発明に係る容器では、積層体が噛み込まれる
ことが全くなかった。一方、比較用の容器では、十個全
ての容器の積層体が噛み込まれ、そのうちの1個につい
ては押し板Bが途中で移動不能になり、容器1を使い切
ることができなかった。
【0030】次に、図8および図9にそれぞれ示すこの
発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の
実施の形態では、上記実施の形態と異なる構成について
述べることとし、同様な部分には、同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0031】図8に示す実施の形態の流動性物質用容器
2においては、本体10がその前端から後端側へ全長の
2/3〜3/4程度向った箇所までは、一定の外径を有
するストレート部10Aとされており、そこから後端ま
では漸次小径になるようにテーパ部10Bとされてい
る。このような本体10の場合には、ストレート部10
Aとテーパ部10Bとの境界部で噛み込みが発生し易
い。そこで、その境界部に環状接着部42を設けたもの
である。この場合、環状接着部42は、ストレート部1
0Aの後端に配置されているが、テーパ部10Bの前端
に配置してもよく、両者にわたって配置してもよい。勿
論、環状接着部42に加えて、またはそれに代えて前述
した実施例と同様の環状接着部42およびストレート接
着部43を形成してもよい。
【0032】図9に示す実施の形態の容器3において
は、本体10の両端開口部が絞られて太い針金(閉鎖手
段)50,50によって閉じられている。また、本体1
0の絞られた部分を除く平行部分の両端部およびその中
央部に環状接着部42が形成されている。勿論、両端部
に形成された環状接着部42,42間を延びるストレー
ト接着部43を形成してもよい。
【0033】なお、この発明は、上記の実施の形態に限
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、少
なくとも環状接着部42を形成しているが、ストレート
接着部だけを形成してもよい。ただし、積層体11の周
縁部全体にわたって接着部41を形成し、それによって
本体10の両端部に環状接着部42,42を、ストレー
ト接着部を少なくとも1箇所形成するのが望ましい。積
層体11の周縁部全体にわたって接着部41を形成した
場合には、積層体11を丸めて本体10を形成する際
に、第1膜体12と第2膜体13との互いの端部が離れ
ることなく、一体に取り扱うことができ、本体10を容
易に製造することができるからである。また、環状接着
部42およびストレート接着部43に代えて、螺旋状に
延びる接着部を形成してもよい。その螺旋状の接着部と
共に、本体の両端部に環状接着部を形成してもよい。さ
らに、この発明では、最も外側に配置された第1膜体1
2と第2膜体13との間に非接着部44を形成している
が、他の膜体間に非接着部44を形成してもよい。さら
にまた、第1膜体12と第2膜体13との間に、第1膜
体と同一の材質からなる他の膜体を介在させ、この膜体
を第2膜体13と全面的に接着する一方、この膜体と第
1膜体12との間に接着部41および非接着部44を形
成してもよい。このようにすることにより、本体10の
強度を向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の流動性
物質用容器によれば、容器の本体を構成する積層体が吐
出装置のシリンダと押し部材との間に噛み込まれるのを
防止することができるのは勿論のこと、容器に筒体を外
挿する必要がないので、容器をシリンダに装着する際の
手間を防止することができるとともに、廃棄物の量を減
らすことができる。また、余分な材料がないことと、接
着剤の量が少なくなることとが相俟って、容器を押し潰
したときに積層体が細かく折り畳まれ、その結果容器を
使い切ったときにその内部に残る流動性物質の残量を減
少させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る積層体の一部を拡大して示す断
面図である。
【図2】図1に示す積層体が用いられたこの発明に係る
流動性物質用容器の一実施の形態を示す側面図である。
【図3】図2に示す容器の一部省略拡大断面図である。
【図4】積層体を用いて本体を製造するための一方法を
示す図である。
【図5】積層体を用いて本体を製造するための他の方法
を示す図である。
【図6】図1に示す積層体の全体を示す平面図である。
【図7】図2に示す容器を吐出装置のシリンダに挿入し
た状態を示す断面図である。
【図8】この発明の他の実施の形態を示す側面図であ
る。
【図9】この発明のさらに他の実施の形態を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 流動性物質用容器 2 流動性物質用容器 3 流動性物質用容器 10 本体 11 積層体 12 第1膜体(膜体) 13 第2膜体(膜体) 14 第3膜体(膜体) 15 第4膜体(膜体) 20 前底部材(遮蔽手段) 30 後底部材(遮蔽手段) 40 接着剤 41 接着部(固着部) 42 環状接着部(環状固着部) 43 ストレート接着部(ストレート固着部) 44 非接着部(非固着部) 50 針金(遮蔽手段)
フロントページの続き (72)発明者 田中 洋二 神奈川県川崎市宮前区小台2丁目6番2号 ラポール宮前平 株式会社ポリマーシステ ムズ内 Fターム(参考) 3E065 BA12 BB03 FA11 FA20 GA02 GA03 GA04 JA23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された複数の柔軟な膜体からなる積
    層体によって円筒状に形成され、内部に流動性物質が充
    填される本体と、この本体の両端開口部をそれぞれ閉じ
    る二つの閉鎖手段とを備えた流動性物質用容器におい
    て、 上記積層体を構成する複数の膜体のうち、互いに隣接す
    る二つの膜体の少なくとも一部どうしを互いに独立して
    挙動可能に積層したことを特徴とする流動性物質用容
    器。
  2. 【請求項2】 上記互いに隣接する二つの膜体間には、
    この二つの膜体を互いに固着する固着部が形成され、こ
    の固着部以外の部分が互いに独立して挙動可能になって
    いることを特徴とする請求項1に記載の流動性物質用容
    器。
  3. 【請求項3】 上記固着部が環状固着部として上記本体
    の周方向に環状に形成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の流動性物質用容器。
  4. 【請求項4】 上記環状固着部が上記本体の一端部に配
    置されていることを特徴とする請求項3に記載の流動性
    物質用容器。
  5. 【請求項5】 上記環状固着部が上記本体の一端部と他
    端部とに配置されていることを特徴とする請求項3に記
    載の流動性物質用容器。
  6. 【請求項6】 上記環状固着部が上記本体の長手方向の
    中間部に配置されていることを特徴とする請求項3〜5
    のいずれかに記載の流動性物質用容器。
  7. 【請求項7】 上記固着部が上記本体の一端部から他端
    部まで延びる帯状固着部として少なくとも一つ形成され
    ていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載
    の流動性物質用容器。
  8. 【請求項8】 上記固着部が上記互いに隣接する二つの
    膜体を接着剤で接着することによって形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の流動性
    物質用容器。
  9. 【請求項9】 上記互いに隣接する二つの膜体が上記筒
    体の最も外側に配置された二つの膜体であることを特徴
    とする請求項1〜8のいずれかに記載の流動性物質用容
    器。
  10. 【請求項10】 上記本体が、上記積層体をその両端部
    が互いに重なるように巻回し、一方の端部の最も内側の
    膜体と他方の端部の最も外側の膜体どうしを互いに固着
    することによって形成されていることを特徴とする請求
    項1〜9のいずれかに記載の流動性物質用容器。
  11. 【請求項11】 上記本体の一端開口部を閉じる閉鎖手
    段が、上記本体の一端部とほぼ同径でかつ剛性を有し、
    中央部に貫通が形成された円形の前底部材と、この前底
    部材に固着され、上記貫通孔を閉じる遮蔽膜とからな
    り、上記本体の他端開口部を閉じる閉鎖手段が、上記本
    体の他端部とほぼ同径でかつ剛性を有する円形の後底部
    材からなり、上記本体の一端部と他端部とが上記前底部
    材と上記後底部材との各周縁部に固定されていることを
    特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の流動性物
    質用容器。
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