JP4062504B2 - 同期化方法、通信システムおよびデータ受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像データや音声データなどのデータを、リアルタイムで符号化し、伝送し、復号するシステム、および、このシステムにおいて、符号化側と復号側を同期させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像データや音声データなどのデータを、符号化装置においてリアルタイムで圧縮符号化し、符号化装置に対して離れた復号化装置にリアルタイムで伝送し、復号化装置においてリアルタイムで伸長復号するシステムでは、符号化データをバッファに一時記憶させて伝送することによって、復号側でのデータの過不足を防止する。
【0003】
しかし、送信側の符号化装置と受信側の復号化装置が全く独自に制御されていると、いずれ問題を生じる。
【0004】
例えば、復号化装置の方が符号化装置よりデータ処理速度が速い場合には、いずれ、バッファに蓄積されたデータを全て復号し尽くしてしまって、復号するべきデータが存在しないバッファアンダーフロー状態となる。逆に、符号化装置の方が復号化装置よりデータ処理速度が速い場合には、いずれ、データがバッファに溜まり過ぎて溢れてしまい、データの損失を来たすバッファオーバーフロー状態となる。
【0005】
そのため、データを正しく復号するためには、符号化側と復号側を同期させる必要がある。
【0006】
MPEG(Moving Picture Experts Group)2システムでは、基準時刻情報(時刻基準参照値)として、MPEG2−PS(Program Stream)ではSCR(System Clock Reference)を用い、MPEG2−TS(Transport Stream)ではPCR(Program Clock Reference)を用いることによって、符号化側と復号側を同期させることができ、一時記憶用のバッファのオーバーフローやアンダーフローを生じることなくデータを正しく復号することができる。
【0007】
具体的に、MPEG2システムでは、符号化時には、符号化用のクロックを計数するSTC(System Time Clock)カウンタの出力値のSTCを基準にSCRまたはPCRを生成して、図11上段に示すように、一定時間間隔で符号化ストリームに挿入する。
【0008】
復号側では、このSCRまたはPCRを検出して、図11下段に示すような復号側のSTC(STCカウンタの出力値)と比較し、両者の間の誤差が一定以上になったときには、SCRまたはPCRの値をSTCカウンタにロードしてSTCの値そのものを更正する。したがって、復号側のSTCの時間間隔は、SCRまたはPCRによる更正時を除いて一定である。
【0009】
また、MPEG2システムでは、符号化時、復号の時刻管理情報であるDTS(Decoding Time Stamp)および再生出力の時刻管理情報であるPTS(Presentation Time Stamp)を符号化ストリームに挿入し、復号側では、このDTSおよびPTSとSTCとを比較することによって、データの復号および出力を管理する。
【0010】
しかしながら、符号化ストリームの伝送路にジッタを生じる場合には、基準時刻情報であるSCRまたはPCR自体にジッタを生じるため、SCRまたはPCRによる上記のような同期制御を正しく行うことができない。
【0011】
すなわち、図12(A)に示すような一定時間間隔でSCRまたはPCRが挿入された符号化ストリームが、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルによって、同図(B)に示すようなパックサイズおよび伝送タイミングで、同図(C)に示すようにパケット化されて伝送される際、伝送路中でパケット喪失などを生じると、受信側の符号化ストリームは、SCRまたはPCRの受信間隔が、同図(D)のD1,D2,D3で示すように、ばらばらとなって、時刻を正確に更正することができなくなる。
【0012】
そこで、特開平11−215494号および特開2000−92130には、伝送路にIEEE1394シリアルインタフェースなどを用いて、伝送路のパケットに伝送路用のタイムスタンプ(時刻情報)を付加することによって、時刻を更正することが示されている。
【0013】
この方法では、図13(A)に示すような一定時間間隔でSCRまたはPCRが挿入された符号化ストリームが、同図(B)に示すようなパックサイズおよび伝送タイミングで、同図(C)に示すようにパケット化されて伝送される際、そのパケットに伝送路用のタイムスタンプが付加される。
【0014】
したがって、受信側の受信直後の符号化ストリームが、パケット喪失などによって同図(D)に示すようなものとなったときでも、この伝送路用のタイムスタンプにより符号化ストリームの時刻を制御することによって、同図(E)のD0で示すようにSCRまたはPCRを正しい間隔とすることができ、データを正しく復号することができる。
【0015】
しかしながら、このようにIEEE1394シリアルインタフェースなどによって伝送路のパケットに伝送路用のタイムスタンプを付加する場合には、システム全体のコストが大幅に増加する。
【0016】
そこで、特開2002−165148には、符号化側のデータ処理速度と復号側のデータ処理速度との差に応じてバッファのデータ蓄積量が変化する(符号化側のデータ処理速度が復号側のデータ処理速度より速いと、バッファのデータ蓄積量が増加し、逆に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いと、バッファのデータ蓄積量が減少する)ことから、バッファのデータ蓄積量を監視して、データ蓄積量が上側の閾値より多くなったときには、復号用のクロック周波数を高くして復号側のデータ処理速度を速くし、データ蓄積量が下側の閾値より少なくなったときには、復号用のクロック周波数を低くして復号側のデータ処理速度を遅くすることが示されている。
【0017】
【特許文献1】
特開平11−215494号公報。
【特許文献2】
特開2000−92130公報。
【特許文献3】
特開2002−165148公報。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、MPEGシステムでは、符号化のビットレートが一定のCBR(Constant Bit Rate)と、ビットレートが可変のVBR(Variable Bit Rate)の、いずれを用いることもでき、VBRを用いることも多い。
【0019】
そして、VBRの場合、1秒あたりのデータ量が変化するので、バッファのデータ蓄積量は、必ずしも、符号化側のデータ処理速度と復号側のデータ処理速度との差に応じたものにならない。
【0020】
そのため、特開2002−165148に示された、バッファのデータ蓄積量から符号化側のデータ処理速度と復号側のデータ処理速度との差を検出する方法では、符号化側のデータ処理速度と復号側のデータ処理速度との差を正確に検出することができず、したがって復号側を符号化側に確実に同期させることができない。
【0021】
また、符号化ビットレートが一定であっても、例えば、符号化ストリームを無線送信する場合、送信途中でパケットの欠落やデータの化けを生じると、その分のデータがバッファに蓄積されないため、同様にバッファのデータ蓄積量からでは、符号化側のデータ処理速度と復号側のデータ処理速度との差を正確に検出することができない。
【0022】
そこで、この発明は、映像データや音声データなどのデータを、リアルタイムで符号化し、伝送し、復号するシステムにおいて、伝送路にジッタを生じる場合でも、符号化ビットレートの如何にかかわらず、システムのコストアップを来たすことなく、容易かつ確実に、符号化側と復号側を同期させることができるようにしたものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の同期化方法は、
データ送信側で、データをリアルタイムで符号化し、基準時刻情報を挿入して、リアルタイムでデータ受信側に送信し、データ受信側で、その送信された符号化データをリアルタイムで受信し、復号するシステムにおいて、
データ受信側において、所定の時間間隔の検出時点で、復号用クロックを計数するカウンタの出力値と上記基準時刻情報の値との差分を検出して、その差分の直前の検出時点における差分に対する変化分を算出し、上記時間間隔より十分長い時間に渡る積算期間ごとに、その変化分を積算して、当該積算期間における積算値を算出し、その積算値がプラスであるときには上記復号用クロックの周波数を低くし、その積分値がマイナスであるときには上記復号用クロックの周波数を高くするものである。
【0024】
第2の発明の同期化方法は、
データ送信側で、データをリアルタイムで符号化し、基準時刻情報を挿入して、リアルタイムでデータ受信側に送信し、データ受信側で、その送信された符号化データをリアルタイムで受信し、復号するシステムにおいて、
データ受信側において、所定の時間間隔の検出時点で、復号用クロックを計数するカウンタの出力値と上記基準時刻情報の値との差分を検出して、その差分の直前の検出時点における差分に対する変化分を算出し、上記時間間隔より十分長い時間に渡る積算期間ごとに、その変化分を積算して、当該積算期間における積算値を算出し、その積算値をデータ送信側に送信するとともに、
データ送信側において、その積分値がプラスであるときには符号化用クロックの周波数を高くし、その積分値がマイナスであるときには符号化用クロックの周波数を低くするものである。
【0025】
上記の同期化方法では、例えば、MPEG2システムの場合、復号側のSTC(STCカウンタの出力値)と、MPEG2−PSのSCRまたはMPEG2−TSのPCRとの差分の時間変化が、復号側のデータ処理速度と符号化側のデータ処理速度との差として検出される。
【0026】
この場合、伝送路にジッタを生じる場合でも、また符号化ビットレートの如何にかかわらず、復号側のSTCおよび符号化ストリーム中のSCRまたはPCRが示す時刻は変わらないので、復号側のデータ処理速度と符号化側のデータ処理速度との差を正確に検出することができる。
【0027】
したがって、上記のように差分の時間変化の方向に応じて復号用クロックまたは符号化用クロックの周波数を制御することによって、符号化側と復号側を同期させることができる。
【0028】
このとき、符号化側および復号側の時刻は、絶対時刻のような正確な時刻ではなく、両者の間の誤差が一定範囲内に収まるだけであるが、映像データや音声データを伝送するシステムの時刻調整方法としては、その誤差が映像や音声の乱れを生じることなく映像や音声を視聴できる範囲内であれば、十分である。
【0029】
さらに、上記の同期化方法では、伝送路のパケットに伝送路用のタイムスタンプを付加する方法とは異なり、システムのコストアップを来たすことがなく、MPEG2などの規格内の情報のみによって、符号化側と復号側を同期させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
〔システムの一実施形態の概要:図1〜図4〕
この発明の一実施形態として、テレビ放送の受信用のチューナを備えるベース装置においてテレビ放送の映像および音声のデータをリアルタイムで符号化し、MPEG2システムの符号化ストリームとして表示端末にリアルタイムで無線送信し、表示端末においてリアルタイムで復号するシステムに、この発明を適用した場合を示す。
【0031】
このシステムは、同時に、ベース装置がモデムを介して電話回線に接続されるなどによって、表示端末において、ベース装置との間の無線通信によって、ベース装置を介してインターネットに接続し、電子メールを送受信することができるものである。
【0032】
(ベース装置および表示端末の外観構成:図1および図2)
図1は、ベース装置の一例の外観構成を示し、図2は、表示端末の一例の外観構成を示す。
【0033】
ベース装置10は、正面部11と後方部12を接合して一体化した構造とされる。正面部11は、後方側に傾いたものとされ、その上部左右位置には、表示端末50との間の無線通信用のアンテナ13が設けられ、中央下部には、表示端末50をベース装置10に立て掛けるための支持体14が設けられ、支持体14の内側には、一対の充電端子15が設けられる。
【0034】
また、後方部12の下部背面には、後述のアンテナ端子や回線端子などの各種端子が設けられる。
【0035】
表示端末50の正面には、LCD(液晶ディスプレイ)51が設けられ、その表示画面上には、タッチパネル52が設けられ、LCD51の左右には、上部にスピーカ53が設けられ、下部にベース装置10との間の無線通信用のアンテナ55が設けられる。
【0036】
表示端末50の正面の右側部分には、スピーカ53の下側に、インデックスボタン54aなどを含むキー操作部54が設けられる。
【0037】
インデックスボタン54aは、これを押すことによって、LCD51上に図示するようなインデックス画面を表示するものであり、ユーザは、タッチペンまたは指で、いずれかのメニューにタッチすることによって、テレビの選局、インターネットへの接続、メールの作成および送信などを行うことができる。
【0038】
表示端末50の底面には、一対の充電端子56が設けられ、右側面には、図では省略したが、メモリカードが装着されるスロットが設けられる。
【0039】
図では省略したが、表示端末50の背面には、表示端末50を自立させるためのU形のスタンドが開閉可能に取り付けられ、そのスタンドで囲まれる部分にバッテリ収納部が設けられ、これにバッテリが収納される。
【0040】
表示端末50は、手に持って使用し、または上記のスタンドを開いて適当な面上に適当な傾斜角で自立させて使用し、あるいはベース装置10の正面部11に立て掛けて使用することができる。
【0041】
表示端末50をベース装置10に立て掛ける場合には、表示端末50の充電端子56が、ベース装置10の充電端子15に接触し、接続されることによって、表示端末50に装着されたバッテリを、ベース装置10によって充電することができる。
【0042】
(ベース装置および表示端末の機能ブロック構成:図3および図4)
図3に、ベース装置10の機能ブロック構成の一例を示す。制御部20は、CPU21を備え、そのバス22に、CPU21が実行すべきプログラムや必要な固定データなどが書き込まれたROM23、およびCPU21のワークエリアなどとして機能するRAM24などが接続される。
【0043】
アンテナ端子17には、テレビ放送の受信用のアンテナ1が接続され、アンテナ1で受信されたテレビ放送信号が、チューナ26で選局復調され、復調後の映像信号および音声信号が、A/Dコンバータ27でデジタル映像データおよびデジタル音声データに変換されて、バス22に送出される。
【0044】
回線端子18には、電話回線2が接続され、その回線端子18が、モデム28を介してバス22に接続される。また、ブロードバンド対応用に、ADSLモデムやCATVモデムなどの接続用のイーサネット(登録商標)端子19が、インタフェース29を介してバス22に接続される。
【0045】
一方、バス22に、符号化処理部31、復号化処理部39およびクロック生成部41が接続され、符号化処理部31および復号化処理部39に、無線通信部49が接続され、無線通信部49に、上記のアンテナ13が接続される。
【0046】
クロック生成部41は、後述のように、クロック発生回路およびSTCカウンタを備え、符号化処理部31での符号化および復号化処理部39での復号化のためのクロックを発生し、基準時刻情報としてのSCRまたはPCR、復号の時刻管理情報であるDTS、および再生出力の時刻管理情報であるPTSなどの情報を生成するものである。
【0047】
無線通信部49は、表示端末50との間で、TCP/IPなどの通信プロトコルによって通信を行うものである。
【0048】
そして、符号化処理部31において、A/Dコンバータ27からバス22に送出された、テレビ放送の映像および音声のデータが符号化されるとともに、その符号化データに、SCRまたはPCR、DTSおよびPTSなどが挿入されて、MPEG2システムの符号化ストリーム(MPEG2−PSまたはMPEG2−TS)が得られ、その符号化ストリームが、無線通信部49によって表示端末50に送信される。
【0049】
その他の、バス22に得られて表示端末50に送信される、インターネット上で得られたデータやメールの受信データなどのデータも、符号化処理部31で処理されて、無線通信部49によって表示端末50に送信される。
【0050】
また、後述のように表示端末50からベース装置10に送信された、テレビの選局やインターネットへの接続などのためのコマンドおよびメールの送信データなどの信号は、無線通信部49で受信され、復号化処理部39で処理されて、バス22に取り込まれる。
【0051】
図4に、表示端末50の機能ブロック構成の一例を示す。制御部60は、CPU61を備え、そのバス62に、CPU61が実行すべきプログラムや必要な固定データなどが書き込まれたROM63、およびCPU61のワークエリアなどとして機能するRAM64などが接続される。
【0052】
バス62には、表示制御部65を介してLCD51が接続されるとともに、D/Aコンバータ67および音声増幅回路68を介してスピーカ53が接続される。また、タッチパネル52が、座標検出部66を介してバス62に接続されるとともに、図2に示したインデックスボタン54aなどを含むキー操作部54が、入力インタフェース69を介してバス62に接続される。
【0053】
一方、バス62に、復号化処理部71、符号化処理部79およびクロック生成部81が接続され、復号化処理部71および符号化処理部79に、無線通信部89が接続され、無線通信部89に、上記のアンテナ55が接続される。
【0054】
クロック生成部81は、後述のように、クロック発生回路およびSTCカウンタを備え、符号化処理部79での符号化および復号化処理部71での復号化のためのクロックを発生し、SCRまたはPCR、DTSおよびPTSなどの情報を生成するものである。
【0055】
無線通信部89は、ベース装置10との間で、TCP/IPなどの通信プロトコルによって通信を行うものである。
【0056】
そして、復号化処理部71において、ベース装置10から送信された、符号化された映像データおよび音声データが多重化された符号化ストリームから、符号化された映像データおよび音声データが分離され、その映像データおよび音声データが、それぞれ復号されて、バス62に送出されて、LCD51上に映像が表示され、スピーカ53から音声が出力される。
【0057】
その他の、ベース装置10から送信された、インターネット上で得られたデータやメールの受信データなどのデータも、復号化処理部71で処理されて、バス62に送出される。
【0058】
また、表示端末50からベース装置10に送信される、テレビの選局やインターネットへの接続などのためのコマンドおよびメールの送信データなどの信号は、符号化処理部79で処理されて、無線通信部89によってベース装置10に送信される。
【0059】
〔同期化方法の実施形態:図5〜図10〕
上述した実施形態での、この発明の同期化方法を、符号化ストリームがMPEG2−PS、基準時刻情報がSCRである場合につき示す。
【0060】
図5に、ベース装置10の符号化処理部31およびクロック生成部41の例を示す。ただし、クロック生成部41は、符号化処理部31用の部分のみを示したものである。
【0061】
クロック生成部41は、MPEG2システムのシステムクロック周波数である27MHzのクロックを発生するクロック発生回路42、そのクロックを計数するSTCカウンタ43、および、STCカウンタ43の出力値のSTCを元にSCR,DTSおよびPTSを生成する時刻情報生成回路44を備えるものとして構成される。
【0062】
そして、符号化処理部31では、映像エンコーダ33および音声エンコーダ34で、入力の映像データおよび音声データが、それぞれクロック発生回路42からのクロックによって符号化され、マルチプレクサ35で、それぞれの符号化データが多重化されるとともに、符号化データにSCR,DTSおよびPTSが挿入され、その多重化後の符号化ストリームが、送信バッファ36を通じて無線通信部49に送出され、表示端末50に送信される。
【0063】
図6に、表示端末50の復号化処理部71およびクロック生成部81の例を示す。ただし、クロック生成部81は、復号化処理部71用の部分のみを示したものである。
【0064】
クロック生成部81は、MPEG2システムのシステムクロック周波数である27MHzのクロックを発生するクロック発生回路82、そのクロックを計数するSTCカウンタ83、および、制御部60からの後述の同期化のためのデジタル制御データDcをアナログ制御電圧Vcに変換してクロック発生回路82に供給するD/Aコンバータ85を備えるものとして構成される。
【0065】
クロック発生回路82は、VCXO(電圧制御水晶発振器)によって構成され、制御電圧Vcによって出力クロック周波数が27MHzを中心に後述のような範囲内で変えられる。
【0066】
そして、復号化処理部71では、時刻情報検出回路72で、ベース装置10から送信された符号化ストリーム(この例ではMPEG2−PS)から、SCR,DTSおよびPTSが検出され、抽出される。
【0067】
その抽出されたSCRは、STCカウンタ83の出力値のSTCとともに、制御部60に取り込まれ、後述のように同期制御のために用いられる。また、抽出されたDTSおよびPTSも、制御部60に取り込まれ、復号および再生出力の時刻管理に供される。
【0068】
さらに、復号化処理部71では、時刻情報検出回路72を通じた符号化ストリームが、デマルチプレクサ73に供給されて、符号化された映像データおよび音声データが分離され、その映像データおよび音声データが、受信バッファ74および75を通じて映像デコーダ76および音声デコーダ77に供給されて、映像デコーダ76および音声デコーダ77で、それぞれクロック発生回路82からのクロックによって復号される。
【0069】
制御部60は、復号側のSTC(STCカウンタ83の出力値)と符号化ストリームから抽出されたSCRとの差分の時間変化から、復号側のデータ処理速度の、符号化側のデータ処理速度に対する相対的な速さを検出する。
【0070】
図7は、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速い場合(図6のクロック発生回路82の出力クロック周波数が図5のクロック発生回路42の出力クロック周波数より高い場合)で、制御部60は、一定時間間隔Tdの時点t1,t2‥‥で、STCおよびSCRを取り込み、両者の差分dの変化分Δdを検出する。
【0071】
時点t1での差分をd1、時点t2での差分をd2とすると、時点t2での差分の変化分は、(d2−d1)であり、図7は、差分dが時間の経過に伴ってプラス方向に変化し、変化分Δdがプラスになる場合である。
【0072】
図8(A)(B)は、この差分dの変化の様子、および後述するクロック周波数の制御の様子を示したものである。
【0073】
図8(A)に示すように、符号化ストリーム中のSCRは一定時間間隔(MPEG2−PSのSCRの再送周期は400m秒以内と定められているので、400m秒以下の一定時間間隔)Tcで挿入され、その値(時刻)は一定時間ずつ変化する。
【0074】
これに対して、図7のように復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速い場合には、図8(A)の時点ta以前で示すように、復号側のSTCが同じ一定時間ずつ変化するときの時間間隔Taが、SCRのそれTcより短くなり、図8(B)の時点ta以前の期間Paで示すように、STCおよびSCRの取り込み時点でのSTCとSCRとの差分が、時間の経過に伴ってプラス方向に変化する。
【0075】
この場合、図7に示したSTCおよびSCRの取り込み時間間隔Tdは、図8(A)に示したSCRの再送周期Tcより長ければ、これと無関係に設定することができる。具体的には、取り込み時間間隔Tdを再送周期Tcの整数倍とすればよい。
【0076】
図7とは逆に、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より遅い場合(図6のクロック発生回路82の出力クロック周波数が図5のクロック発生回路42の出力クロック周波数より低い場合)には、STCとSCRとの差分dが時間の経過に伴ってマイナス方向に変化し、変化分Δdがマイナスになる。
【0077】
そして、このようなSTCとSCRとの差分dの変化分Δdを、STCおよびSCRの取り込み時間間隔Tdより十分長い時間に渡って積算(平均化)し、その積算値(平均値)の正負を判別して、積算値がプラスである場合には、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いと判断して、図6に示した制御データDcとして、クロック発生回路82のVCXOの発振周波数を低くするような制御データを出力することによって、クロック発生回路82の出力クロック周波数を低くする。
【0078】
逆に、積算値がマイナスである場合には、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より遅いと判断して、図6に示した制御データDcとして、クロック発生回路82のVCXOの発振周波数を高くするような制御データを出力することによって、クロック発生回路82の出力クロック周波数を高くする。
【0079】
したがって、図8(A)(B)の場合、時点taにおいて、差分dの変化分Δdの積算値がプラスで、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いと判断されることによって、復号側のクロック周波数が下げられる。
【0080】
その結果、時点ta以後の期間Pbでは、図7とは逆に、STCとSCRとの差分dが時間の経過に伴ってマイナス方向に変化し、変化分Δdがマイナスになる。
【0081】
そして、時点tbにおいて、差分dの変化分Δdの積算値がマイナスで、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より遅いと判断されることによって、復号側のクロック周波数が上げられる。
【0082】
このように、一定時間間隔で、差分dの変化分Δdの積算値の正負から、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いか否かが判断され、その判断結果に応じて、復号側が符号化側に同期するように復号側のクロック周波数が制御される。
【0083】
この場合、符号化側と復号側のデータ処理速度の差がゼロにならなくても、問題はない。符号化側と復号側との間でデータ処理速度が異なるまま処理を継続すると、いずれ、図6の受信バッファ74および75がオーバーフロー状態またはアンダーフロー状態となって破綻を来たすが、上述したようにタイミングを見計らって復号側のデータ処理速度を変化させることによって、受信バッファ74および75の破綻を未然に防止することができる。
【0084】
復号側のクロック周波数、すなわちクロック発生回路82の出力クロック周波数は、27MHzを中心に、例えば、26.9997MHz〜27.0003MHz程度の範囲で制御する。この程度の範囲であれば、映像および音声への影響は非常に少なく、クロック周波数の変化を視覚的または聴覚的に感知することはできない。
【0085】
STCとSCRとの差分dの変化分Δdを積算する時間、ないし、その時間内でのSTCおよびSCRのサンプリング数は、システムの条件に合わせて適宜設定することができ、例えば、時間としては1〜2秒、サンプリング数としては10前後とする。
【0086】
また、このようにSTCとSCRとの差分dの変化分Δdを一定時間内で積算(平均化)して、差分dの時間変化の傾向を判断し、復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いか否かを判断するので、例えば、図7の時点t6では、差分dとしてd6が算出されるべきところ、ジッタのために時点t6ではSCRが検出されず、時点t6より時間Tcだけ前の時点に検出されて制御部60に保持されたSCRが時点t6のSCRとされて、時点t6の差分dとして、d6に対してエラーを含むd6’が算出された場合でも、変化分Δdの一定時間内の積算値(平均値)は、差分dの時間変化の傾向を正しく示すものとなる。
【0087】
図9は、上述した実施形態で表示端末50の制御部60(CPU61)が実行するクロック周波数制御処理ルーチンの一例を示し、1タスク処理の場合である。
【0088】
この例のクロック周波数制御処理ルーチン90では、まずステップ91で、初期値設定として、積算順位nおよび積算値(平均値)avgをゼロにする。
【0089】
次に、ステップ93に進んで、STCおよびSCRを取得して、両者の差分dの変化分Δdを計算し、さらにステップ94に進んで、その変化分Δdを積算値avgに加算して新たな積算値とし、nを1だけインクリメントして、ステップ95に進む。
【0090】
ステップ95では、nが最大値Nに達したか否かを判断する。最大値Nは、上述したように10前後に設定される。
【0091】
そして、nが最大値Nに達していないときには、ステップ95からステップ92に進んで、一定時間待った上で、ステップ93に戻って、同じ積算期間での、差分dの変化分Δdの計算および直前の積算値avgへの加算を繰り返す。
【0092】
nが最大値Nに達したときには、ステップ95からステップ96に進んで、それまでの積算値avgがプラス(ゼロを含む)であるか否かを判断し、積算値avgがプラスである場合には、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いものとして、ステップ96からステップ97に進んで、クロック発生回路82の出力クロック周波数を下げ、逆に積算値avgがマイナスである場合には、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より遅いものとして、ステップ96からステップ98に進んで、クロック発生回路82の出力クロック周波数を上げる。
【0093】
ステップ97でクロック周波数を下げ、またはステップ98でクロック周波数を上げたら、ステップ99に進んで、積算順位nおよび積算値avgをゼロにし、さらにステップ100に進んで、一定時間待った上で、ステップ93に戻って、次の積算期間での、差分dの変化分Δdの計算および直前の積算値avgへの加算を繰り返す。
【0094】
ステップ92および100での待ち時間は、ステップ93〜95および92のループ処理時間とステップ93〜96、97または98、99および100のループ処理時間とが等しくなるように設定することが望ましい。実際上、後者のループ処理時間の方が前者のループ処理時間より長くなるので、ステップ92での待ち時間をステップ100での待ち時間より長くする。
【0095】
図10は、表示端末50の制御部60(CPU61)が実行するクロック周波数制御処理ルーチンの他の例を示し、2タスク処理の場合である。
【0096】
この例のクロック周波数制御処理ルーチン110では、メイン処理タスク120において、まずステップ121で、初期値設定として、積算順位nおよび積算値(平均値)avgをゼロにした上で、ステップ122に進んで、他タスク、すなわちサブ処理タスク130からのデータを待つ。
【0097】
サブ処理タスク130では、まずステップ131で、STCおよびSCRを取得し、次にステップ132に進んで、タスク間通信によって、他タスク、すなわちメイン処理タスク120にデータを送信し、次にステップ133に進んで、一定時間待った上で、ステップ131に戻って、STCおよびSCRの取得、および他タスクへの送信を繰り返す。
【0098】
メイン処理タスク120では、ステップ122からステップ123に進んで、タスク間通信によりサブ処理タスク130から取得したデータによってSTCおよびSCRを取得して、両者の差分dの変化分Δdを計算し、さらにステップ124に進んで、その変化分Δdを積算値avgに加算して新たな積算値とし、nを1だけインクリメントして、ステップ125に進む。
【0099】
ステップ125では、nが最大値Nに達したか否かを判断し、nが最大値Nに達していないときには、ステップ125からステップ122に戻って、同じ積算期間での、差分dの変化分Δdの計算および直前の積算値avgへの加算を繰り返す。
【0100】
nが最大値Nに達したときには、ステップ125からステップ126に進んで、それまでの積算値avgがプラス(ゼロを含む)であるか否かを判断し、積算値avgがプラスである場合には、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いものとして、ステップ126からステップ127に進んで、クロック発生回路82の出力クロック周波数を下げ、逆に積算値avgがマイナスである場合には、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より遅いものとして、ステップ126からステップ128に進んで、クロック発生回路82の出力クロック周波数を上げる。
【0101】
ステップ127でクロック周波数を下げ、またはステップ128でクロック周波数を上げたら、ステップ129に進んで、積算順位nおよび積算値avgをゼロにした上で、ステップ122に戻って、次の積算期間での、差分dの変化分Δdの計算および直前の積算値avgへの加算を繰り返す。
【0102】
この例では、STCおよびSCRの取得を別タスクとすることによって、一定時間ごとの精度を上げることができる。
【0103】
〔他の例または実施形態〕
上述した実施形態は、復号側のクロック周波数を制御する場合であるが、上述したように復号側において、復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いか否かを検出した上で、その検出結果を符号化側に送って、符号化側のクロック周波数を制御するようにシステムを構成してもよい。
【0104】
具体的に、図5および図6の実施形態では、上述したように表示端末50の制御部60において、復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速いか否かを検出した上で、その検出結果を表示端末50とベース装置10との間の無線通信によってベース装置10に送信し、その検出結果に応じてベース装置10の制御部20が、クロック発生回路42の出力クロック周波数を制御する構成とする。
【0105】
この場合、符号化側のクロック周波数を制御するので、上述した例とは逆に、復号側のSTC(STCカウンタ83の出力値)と符号化ストリームから抽出されたSCRとの差分dの変化分Δdの積算値がプラスで、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より速い場合には、クロック発生回路42の出力クロック周波数を高くし、差分dの変化分Δdの積算値がマイナスで、相対的に復号側のデータ処理速度が符号化側のデータ処理速度より遅い場合には、クロック発生回路42の出力クロック周波数を低くする。
【0106】
また、上述した例は、符号化ストリームがMPEG2−PS、基準時刻情報がSCRである場合であるが、符号化ストリームがMPEG2−TS、基準時刻情報がPCRである場合でも、全く同様である。
【0107】
また、上述した例は、ベース装置10および表示端末50からなるシステムにおいて、ベース装置10の符号化処理部31および表示端末50の復号化処理部71によって、ベース装置10を符号化側とし、表示端末50を復号側として、ベース装置10から表示端末50に符号化ストリームを送信する場合であるが、表示端末50の符号化処理部79およびベース装置10の復号化処理部39によって、表示端末50を符号化側とし、ベース装置10を復号側として、表示端末50からベース装置10に符号化ストリームを送信する場合についても、同様の方法によって符号化側と復号側を同期させることができる。
【0108】
さらに、上述した実施形態は、ベース装置10から表示端末50に、テレビの映像および音声のデータを送信できると同時に、表示端末50において、インターネットに接続し、電子メールを送受信できる場合であるが、この発明は、例えば、ベース装置から表示端末に、テレビの映像および音声のデータを送信して、表示端末において、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのディスプレイ上に映像を表示し、スピーカから音声を出力する、単なるテレビシステムにも適用することができ、一般に、映像データや音声データなどのデータを、リアルタイムで符号化し、基準時刻情報を挿入してリアルタイムで伝送し、リアルタイムで復号するシステムに適用することができる。
【0109】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、映像データや音声データなどのデータを、リアルタイムで符号化し、伝送し、復号するシステムにおいて、伝送路にジッタを生じる場合でも、符号化ビットレートの如何にかかわらず、システムのコストアップを来たすことなく、容易かつ確実に、符号化側と復号側を同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシステムを構成するベース装置の外観構成を示す図である。
【図2】実施形態のシステムを構成する表示端末の外観構成を示す図である。
【図3】ベース装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【図4】表示端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【図5】ベース装置の符号化処理部およびクロック生成部の一例を示す図である。
【図6】表示端末の復号化処理部およびクロック生成部の一例を示す図である。
【図7】この発明の同期化方法の説明に供する図である。
【図8】この発明の同期化方法の説明に供する図である。
【図9】復号側の制御部が実行するクロック周波数制御処理ルーチンの一例を示す図である。
【図10】復号側の制御部が実行するクロック周波数制御処理ルーチンの他の例を示す図である。
【図11】MPEG2システムにおける同期化方法の説明に供する図である。
【図12】伝送路にジッタを生じる場合の説明に供する図である。
【図13】伝送路用のタイムスタンプを用いる場合の説明に供する図である。
【符号の説明】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。
Claims (6)
- データ送信側で、データをリアルタイムで符号化し、基準時刻情報を挿入して、リアルタイムでデータ受信側に送信し、データ受信側で、その送信された符号化データをリアルタイムで受信し、復号するシステムにおいて、
データ受信側において、所定の時間間隔の検出時点で、復号用クロックを計数するカウンタの出力値と上記基準時刻情報の値との差分を検出して、その差分の直前の検出時点における差分に対する変化分を算出し、上記時間間隔より十分長い時間に渡る積算期間ごとに、その変化分を積算して、当該積算期間における積算値を算出し、その積算値がプラスであるときには上記復号用クロックの周波数を低くし、その積分値がマイナスであるときには上記復号用クロックの周波数を高くする同期化方法。 - データ送信側で、データをリアルタイムで符号化し、基準時刻情報を挿入して、リアルタイムでデータ受信側に送信し、データ受信側で、その送信された符号化データをリアルタイムで受信し、復号するシステムにおいて、
データ受信側において、所定の時間間隔の検出時点で、復号用クロックを計数するカウンタの出力値と上記基準時刻情報の値との差分を検出して、その差分の直前の検出時点における差分に対する変化分を算出し、上記時間間隔より十分長い時間に渡る積算期間ごとに、その変化分を積算して、当該積算期間における積算値を算出し、その積算値をデータ送信側に送信するとともに、
データ送信側において、その積分値がプラスであるときには符号化用クロックの周波数を高くし、その積分値がマイナスであるときには符号化用クロックの周波数を低くする同期化方法。 - データをリアルタイムで符号化し、基準時刻情報を挿入して、リアルタイムで送信するデータ送信装置と、その送信された符号化データをリアルタイムで受信し、復号するデータ受信装置とからなる通信システムであって、
上記データ受信装置は、
上記符号化データを受信する手段と、
復号用クロックを発生する手段と、
上記復号用クロックによって上記符号化データを復号する手段と、
上記復号用クロックを計数するカウントと、
所定の時間間隔の検出時点で、上記カウンタの出力値と上記基準時刻情報の値との差分を検出して、その差分の直前の検出時点における差分に対する変化分を算出し、上記時間間隔より十分長い時間に渡る積算期間ごとに、その変化分を積算して、当該積算期間における積算値を算出し、その積算値がプラスであるときには上記復号用クロックの周波数を低くし、その積分値がマイナスであるときには上記復号用クロックの周波数を高くする演算制御手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。 - データをリアルタイムで符号化し、基準時刻情報を挿入して、リアルタイムで送信するデータ送信装置と、その送信された符号化データをリアルタイムで受信し、復号するデータ受信装置とからなる通信システムであって、
上記データ受信装置は、
復号用クロックを発生する手段と、
上記復号用クロックによって上記符号化データを復号する手段と、
上記復号用クロックを計数するカウントと、
所定の時間間隔の検出時点で、上記カウンタの出力値と上記基準時刻情報の値との差分を検出して、その差分の直前の検出時点における差分に対する変化分を算出し、上記時間間隔より十分長い時間に渡る積算期間ごとに、その変化分を積算して、当該積算期間における積算値を算出する手段と、
その積算値を上記データ送信装置に送信し、上記データ送信装置から上記符号化データを受信する手段とを備え、
上記データ送信装置は、
符号化用クロックを発生する手段と、
上記符号化用クロックによってデータを符号化する手段と、
上記符号化データを上記データ受信装置に送信し、上記データ受信装置から上記積算値を受信する手段と、
上記積分値がプラスであるときには上記符号化用クロックの周波数を高くし、上記積分値がマイナスであるときには上記符号化用クロックの周波数を低くする制御手段とを備える、
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項3または4の通信システムにおいて、
上記データ送信装置は、映像データおよび音声データを符号化して、上記データ受信装置に無線送信するものであり、上記データ受信装置は、その符号化された映像データおよび音声データを受信し復号して、ディスプレイ上に映像を表示し、音声出力装置から音声を出力するものである通信システム。 - 基準時刻情報が挿入されてデータ送信装置から送信された符号化データをリアルタイムで受信し復号するデータ受信装置であって、
上記符号化データを受信する手段と、
復号用クロックを発生する手段と、
上記復号用クロックによって上記符号化データを復号する手段と、
上記復号用クロックを計数するカウントと、
所定の時間間隔の検出時点で、上記カウンタの出力値と上記基準時刻情報の値との差分を検出して、その差分の直前の検出時点における差分に対する変化分を算出し、上記時間間隔より十分長い時間に渡る積算期間ごとに、その変化分を積算して、当該積算期間における積算値を算出し、その積算値がプラスであるときには上記復号用クロックの周波数を低くし、その積分値がマイナスであるときには上記復号用クロックの周波数を高くする演算制御手段と、
を備えることを特徴とするデータ受信装置。
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