JP4062107B2 - 板厚圧下プレス用ループ形成方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスで板厚圧下する際に、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調させる板厚圧下プレス用ループ形成方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、連続鋳造装置等で鋳造したスラブの上流側での板厚圧下を、粗圧延機群によらず板厚圧下プレスで行う方法が採用されている。板厚圧下プレスでの板厚成形は、周期的な断続成形であるため、加工スラブの通板パスライン方向の成形速度は、本質的に変動がある。一方、仕上圧延機群の入り側速度は、定常圧延では一定速度であり、加減速時も円滑に増速や減速して圧延速度が周期的に変動することがない。従って、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調させるには、ループ形成装置が必要となる。なお、加工スラブは、一般に、シートバーと呼ばれることもあるが、以下の説明では、加工スラブと統一して表記する。
【0003】
例えば、特開2000−343192号公報には、板厚圧下プレス用のループ形成設備及びループ形成方法が開示されており、ループ形成装置は、上部が通板パスラインを形成して回転自在な搬送ローラ群を配置するループテーブルと、昇降自在なループテーブルの中央部近傍に取り付けられ、加工スラブの上面に接触してガイドし、所定のループ形状を形成させるガイドロールと、ループテーブルを昇降自在に支持する油圧シリンダとからなる。
【0004】
上記の構成によれば、通常の通板パスラインとして使用する場合は、板厚圧下プレスからの加工スラブを搬送ローラ群に載置させて下流側に容易に搬送させることができる。一方、ループ形状を形成させる場合には、油圧シリンダで支持されて昇降自在なループテーブルの中央部近傍で、かつ、搬送ローラ群の上部に取り付けられたガイドロールにより、通板パスラインに載置された加工スラブの上面を押圧して下降させて、必要量のループ形状を迅速かつ容易に形成させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の加工スラブにループを形成する従来技術においては、次のような問題が生じる。
ループを形成する前段階として、加工スラブをループ形成装置内に通過させるためだけに、ループ形成部全長に亘ってループテーブルを設置しなければならないという問題があった。
【0006】
また、加工スラブをループ形成装置内に通過させた後は、ループテーブルを降下させてループ形成を行うので、ループテーブルを昇降させる装置を必要とするため、設備全体が大規模となり、コストパフォーマンスが悪化するという問題があり、かつ、メンテナンスにも難点があった。
さらに、ループ形成長さは、ループテーブルの全長によって固定されてしまうので、変更することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、加工スラブに少ない設備で効率よくループ形状を形成させて、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調させる板厚圧下プレス用ループ形成方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、該第1ピンチロールの下流側に設けられ、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるループ形成ゾーンを有し、該ループ形成ゾーンで昇降自在、かつ、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能なルーパーロールと、該ルーパーロールの下流側に配設され、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能な第2ピンチロールと、前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群とを備え、(A)ルーパーロール及び第2ピンチロールを第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、(B)板厚圧下プレスの上下金型で所定の板厚に成形された加工スラブの先端部を、通板パスラインに沿って第1ピンチロール及びルーパーロールの各上下ロール間を順次通過させて第2ピンチロールまで搬送させた後、該第2ピンチロールの上下ロールで加工スラブの前記先端部を把持し、(C)第2ピンチロールに加工スラブの先端部を把持させた状態で、ルーパーロールをループ形成ゾーンにおける通板パスライン上の略中間位置まで走行移動させ、さらに、第2ピンチロールを下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、(D)次にルーパーロールを加工スラブの上面と接触させながら通板パスライン位置から下降させて加工スラブにループ形状を形成させ、
(E)次にループ形状を所定範囲のループ量に保持させながら、第2ピンチロールと仕上圧延機群とを可変作動させ、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調可能とする、ことを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成方法によれば、ルーパーロールと第2ピンチロールとが加工スラブの進行方向に対して走行移動が可能であるので、通常の加工スラブのループ形成またはガイドの作用の他に、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有する。
【0009】
請求項2に記載した発明は、スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、該第1ピンチロールの下流側に設けられ、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるループ形成ゾーンを有し、該ループ形成ゾーンで昇降自在、かつ、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能なルーパーロールと、該ルーパーロールの下流側に配設された第2ピンチロールと、前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群とを備え、(A)ルーパーロールを第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、(B)板厚圧下プレスの上下金型で所定の板厚に成形された加工スラブの先端部を、通板パスラインに沿って第1ピンチロールの上下ロール間を通過させてルーパーロールまで搬送させた後、該ルーパーロールの上下ロールで加工スラブの前記先端部を把持し、(C)加工スラブの先端部を把持させた状態で、ルーパーロールを第2ピンチロールが配設された下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、(D)次にルーパーロールによる加工スラブの把持を解除した後、ルーパーロールをループ形成ゾーンにおける通板パスライン上の略中間位置まで再度走行移動させ、(E)次にルーパーロールを加工スラブの上面と接触させながら通板パスライン位置から下降させて加工スラブにループ形状を形成させ、(F)次にループ形状を所定範囲のループ量に保持させながら、第2ピンチロールと仕上圧延機群とを可変作動させ、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調可能とすることを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成方法によれば、ルーパーロールが加工スラブの進行方向に対して走行移動が可能であるので、通常の加工スラブのループ形成の他に、加工スラブを通板パスラインに沿って第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有する。
【0010】
請求項3に記載した発明は、前記加工スラブのループ形成終了時は、(A)ルーパーロールを通板パスライン位置まで上昇させ、(B)ルーパーロールを第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、(C)ルーパーロールに加工スラブの尾端部を支持させた状態で、ルーパーロールを下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、(D)加工スラブを第2ピンチロールの上下ロール間を通過させ、仕上圧延機群へ搬出させた後、ルーパーロールと第2ピンチロールの両方、もしくは一方を再度上流側所定位置へ走行移動させることを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成方法によれば、加工スラブのループ形成終了時には、ルーパーロールは、通板パスライン位置へ上昇して加工スラブの形状を平板に戻す作用と、加工スラブを仕上圧延機群へ搬送する作用を有する。また、加工スラブの搬送終了後には、ルーパーロールと第2ピンチロールの両方、もしくは一方を再度上流側所定位置へ走行移動させて、次のループ形成の準備がなされる。
【0011】
請求項4に記載した発明は、スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、該第1ピンチロールの下流側に設けられ、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるループ形成ゾーンを有し、該ループ形成ゾーンの略中間位置に昇降自在に設置されたルーパーロールと、該ルーパーロールの下流側に配設され、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能な第2ピンチロールと、前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群とを備えると共に、前記加工スラブの進行方向に沿って前記第1ピンチロールと前記第2ピンチロールとの間を移動自在であり、かつ、前記加工スラブの先端部を着脱自在な搬送台車を備えてなり、(A)搬送台車を第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、(B)板厚圧下プレスの上下金型で所定の板厚に成形された加工スラブの先端部を、通板パスラインに沿って第1ピンチロールの上下ロール間を通過させて搬送台車まで搬送させた後、該搬送台車に加工スラブの前記先端部を保持させ、(C)加工スラブの先端部を保持させた状態で、搬送台車を第2ピンチロールが配設された下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、(D)次に搬送台車から加工スラブを開放すると共に、第2ピンチロールの上下ロールで加工スラブの前記先端部を把持させ、(E)次にルーパーロールを加工スラブの上面と接触させながら通板パスライン位置から下降させて加工スラブにループ形状を形成させ、(F)次にループ形状を所定範囲のループ量に保持させながら、第2ピンチロールと仕上圧延機群とを可変作動させ、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調可能とする、ことを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成方法によれば、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する搬送台車を有するので、ループテーブルに設置された搬送ローラ等を必要としない。
【0012】
請求項5に記載した発明は、前記加工スラブのループ形成終了時は、(A)ルーパーロールを通板パスライン位置まで上昇させ、(B)搬送台車を第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、(C)搬送台車に加工スラブの尾端部を支持させた状態で、搬送台車を下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、(D)加工スラブを第2ピンチロールの上下ロール間を通過させ、仕上圧延機群へ搬出させた後、搬送台車を再度上流側所定位置へ走行移動させることを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成方法によれば、加工スラブのループ形成終了時には、搬送台車は、加工スラブを仕上圧延機群へ搬送する作用を有する。また、加工スラブの搬送終了後には、搬送台車を再度上流側所定位置へ走行移動させて、次のループ形成の準備がなされる。
【0013】
請求項6に記載した発明は、スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、該第1ピンチロールの下流側に設けられたループ形成ゾーンにおいて、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるルーパーロールと、該ルーパーロールの下流側に配設された第2ピンチロールと、前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群と、を順次備えた板厚圧下プレス用ループ形成装置であって、前記ルーパーロールには、該ルーバーロールの昇降機構を有し、かつ、該ルーバーロールを加工スラブの進行方向に沿って、前記ループ形成ゾーン間を移動可能とする搬送機構を有することを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成装置によれば、ルーパーロールが加工スラブの進行方向に対して移動可能であるので、通常の加工スラブのループ形成の作用の他に、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有する。
【0014】
請求項7に記載した発明は、前記第2ピンチロールは、加工スラブの進行方向に沿って、前記ルーバーロールと、前記第2ピンチロールの下流側所定位置との間を移動可能な搬送機構を有することを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成装置によれば、第2ピンチロールが加工スラブの進行方向に対して移動可能であるので、通常の加工スラブのガイドの作用の他に、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有する。
【0015】
請求項8に記載した発明は、前記加工スラブの先端部を着脱自在とし、かつ、前記ループ形成ゾーンにおいて走行自在であり、前記加工スラブを通板パスラインに沿って搬送する搬送台車を備えることを特徴としている。
この板厚圧下プレス用ループ形成装置によれば、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する搬送台車を有するので、ループテーブルに設置された搬送ローラ等を必要としない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態について図示例に基づいて説明する。
図1に示すように、板厚圧下プレスを使用したループ形成設備は、連続鋳造されたスラブ2を上下一対の金型3を用いて所定の加工スラブ4に成形する板厚圧下プレス5と、該板厚圧下プレス5の下流側に配置され搬送される加工スラブ4を連続圧延し、製品厚さの圧延材6とする仕上圧延機群(約5〜7台)7と、板厚圧下プレス5と仕上圧延機群7との間に配置されて、搬送される厚い加工スラブ4にループ形状を形成させるループ形成装置1とから構成されている。
【0018】
ループ形成装置1は、加工スラブ4の上面に接触して、所定のループ形状を形成させるルーパーロール10と、該ルーパーロール10の上流側所定位置(A地点)に設けられる第1ピンチロール11と、前記ルーパーロール10の下流側所定位置(B地点)に設けられる第2ピンチロール12とを備えている。ルーパーロール10は、上下ロールを有し、該上下ロール間では加工スラブ4が挿通自在であり、さらに、前記上下ロールによって加工スラブ4を挟み込み保持する機構を有する。また、ルーパーロール10には、該ルーパーロール10をループ形成高さH間で垂直方向に移動可能とするルーパーロール昇降装置13と、ループ形成ゾーンL(略A−B地点間)で水平方向に移動可能とするルーパーロール搬送装置14とを備えている。
【0019】
第1ピンチロール11は、回動自在な上下ロールを有し、該上下ロール間では加工スラブ4が挿通自在であり、さらに、前記上下ロールによって加工スラブ4を挟み込み保持する機構を有する。また、第1ピンチロール11は、図中A地点に常に固定されている。第2ピンチロール12は、回動自在な上下ロールを有し、該上下ロール間では加工スラブ4が挿通自在であり、さらに、前記上下ロールによって加工スラブ4を挟み込み保持する機構を有する。また、第2ピンチロール12には、該第2ピンチロール12を所定の位置である図中B地点から、第1ピンチロール11のA地点側へ移動された状態にあるルーパーロール10の停止位置まで水平方向に移動可能とするピンチロール搬送装置15を備えている。加えて、第2ピンチロールの所定位置(B地点)は、通板パスラインX上において自在に設定可能である。
【0020】
次に、上記図示例の作用について説明する。
まず、図2を用いて加工スラブ4へのループ形成までを説明する。
(1)ルーパーロール10及び第2ピンチロール12を第1ピンチロール11の設置された上流側の所定位置(A地点)まで移動させ、(2)図2(a)に示すように、板厚圧下プレスの上下金型3で所定の板厚に成形された加工スラブ4を、通常の通板パスラインXに配置された第1ピンチロール11とルーパーロール10とで順次第2ピンチロール12まで搬送し、図2(b)〜(d)に示すように、第2ピンチロール12の上下ロールに加工スラブ4の先端部を挟み込んだ状態で下流側の所定位置(B地点)まで搬送させると共に、ルーパーロール10を第1ピンチロール11と第2ピンチロール12との略中間位置(C地点)に移動させ、(3)次に、図2(e)に示すように、ルーパーロール10を加工スラブ4の上面と接触させながら通板パスラインXから下降させて加工スラブ4に所定量(LとH)のループ形状を形成させ、(4)所定量のループ形状を確保しつつ、第2ピンチロール12と仕上圧延機群7を作動させることにより、板厚圧下プレス5の加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群7への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調させる。
【0021】
次に、図3を用いて加工スラブ4へのループ形成終了時までを説明する。
(1)板厚圧下プレス5から加工スラブ4が離脱した時点で、図3(f)に示すように、ルーパーロール10を通板パスラインXの高さ位置まで上昇させ、図3(g)に示すように、ルーパーロール10を加工スラブ4の尾端が支持可能な位置まで移動させ、(2)図3(h)〜(j)に示すように、加工スラブ4をルーバーロール10に支持させた状態で、ルーパーロール10を下流側の所定位置(B地点)まで搬送させ、加工スラブ4を通過させる。(3)加工スラブ4を通過させた後、図3(k)に示すように、次の加工スラブのループ形成の準備として、ルーパーロール10と第2ピンチロール12とをA地点へ移動させる。
【0022】
このように、本実施形態によれば、プレス成形と圧延成形による成形速度差と搬送速度差を同調させる効果に加えて、ルーパーロール10及び第2ピンチロール12には、それぞれ搬送装置14、15が設置されているので、ループ形成部全長に亘ってループテーブルを設置する必要がなく、少ない設備で効率よくループ形状を形成させることが可能となり、メンテナンスを容易とすることも可能となる。
また、ループ形成ゾーンLは、加工スラブ4のループ形成時の第2ピンチロール12の所定位置(B地点)を通板パスラインX上において自在に設定可能であるので、用途・材質等の条件によって自在に変更することが可能となる。
【0023】
図4は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、本図中において、図1と同一構成のものには、同一の符号を付している。
本実施形態におけるループ形成装置20では、基本的な構成は図1に示す第1の実施の形態と同様であるが、第2ピンチロール21には、搬送装置を備えておらず、常時所定位置(B地点)に固定されていることを特徴とする。
【0024】
次に、上記図示例の作用について説明する。
まず、図5を用いて加工スラブ4へのループ形成までを説明する。
(1)ルーパーロール10を第1ピンチロール11の設置された上流側の所定位置(A地点)まで移動させ、(2)図5(a)に示すように、板厚圧下プレスの上下金型3で所定の板厚に成形された加工スラブ4を、通常の通板パスラインXに配置された第1ピンチロール11を通過させてルーパーロール10まで搬送し、図5(b)に示すように、ルーパーロール10の上下ロールに加工スラブ4の先端部を挟み込んだ状態で下流側の所定位置(B地点)まで搬送させ、図5(c)に示すように、ルーパーロール10の上下ロールを開放すると共に、第2ピンチロール21の上下ロールに加工スラブ4の先端部を挟み込ませ、図5(d)に示すように、ルーパーロール10を第1ピンチロール11と第2ピンチロール21との略中間位置(C地点)に移動させ、(3)次に、図5(e)に示すように、ルーパーロール10を加工スラブ4の上面と接触させながら通板パスラインXから下降させて加工スラブ4に所定量(LとH)のループ形状を形成させ、(4)所定量のループ形状を確保しつつ、第2ピンチロール21と仕上圧延機群7を作動させることにより、板厚圧下プレス5の加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群7への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調させる。加工スラブ4へのループ形成終了時までの作用については、図3に示した第1の実施形態の作用と同一である。
【0025】
このように、本実施形態によれば、第1の実施形態におけるループ形成装置と同様の効果を奏する。
【0026】
図6は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、本図中において、図1と同一構成のものには、同一の符号を付している。
本実施形態におけるループ形成装置30では、基本的な構成は図1に示す第1の実施の形態と同様であるが、第2ピンチロール21には、搬送装置を備えておらず、常時所定位置(B地点)に固定されていると共に、ルーパーロール31においても搬送装置を備えておらず、常時所定位置(C地点)に昇降装置のみを備えて固定されていることを特徴とする。また、ルーパーロール31は、上下ロールではなく、1つのローラのみを回動自在に備えている。
【0027】
さらに、ループ形成装置30は、加工スラブ4の先端部を着脱自在とし、かつ、加工スラブ4の第1ピンチロール11と第2ピンチロール21との通板パスラインX間の移動を可能とする搬送台車32を備えている。
【0028】
次に、上記図示例の作用について説明する。
まず、図7を用いて加工スラブ4へのループ形成までを説明する。
(1)ルーパーロール31を通板パスラインXより隙間H′上昇させた状態において、搬送台車32を第1ピンチロール11の設置された上流側の所定位置(A地点)まで移動させ、(2)板厚圧下プレスの上下金型3で所定の板厚に成形された加工スラブ4を、通常の通板パスラインXに配置された第1ピンチロール11を通過させて搬送台車32まで搬送し、図7(a)に示すように、搬送台車32に加工スラブ4の先端部を挟み込んだ状態で下流側の所定位置(B地点)まで搬送させ、図7(b)に示すように、搬送台車32から加工スラブ4を開放すると共に、第2ピンチロール21の上下ロールに加工スラブ4の先端部を挟み込ませ、(3)次に、図7(c)に示すように、ルーパーロール31を加工スラブ4の上面と接触させながら通板パスラインXから下降させて加工スラブ4に所定量(LとH)のループ形状を形成させ、(4)所定量のループ形状を確保しつつ、第2ピンチロール21と仕上圧延機群7を作動させることにより、板厚圧下プレス5の加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群7への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調させる。
【0029】
次に、図8を用いて加工スラブ4へのループ形成終了時までを説明する。
(1)板厚圧下プレス5から加工スラブ4が離脱した時点で、図8(d)に示すように、ルーパーロール31を通板パスラインXから隙間H′の位置まで上昇させ、搬送台車32を加工スラブ4の尾端が保持可能な位置まで移動させ、(2)図8(e)に示すように、加工スラブ4を搬送台車32に保持させた状態で、搬送台車32を下流側の所定位置(B地点)まで搬送させ、搬送台車32から加工スラブ4を開放し、加工スラブ4を通過させる。(3)加工スラブ4を通過させた後、図8(f)に示すように、次の加工スラブのループ形成の準備として、搬送台車32をA地点へ移動させる。
【0030】
このように、本実施形態によれば、第1の実施形態におけるループ形成装置と同様の効果を奏する。
【0031】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更も加え得ることは勿論である。
例えば、以下のような変形が考えられる。
【0032】
(1)上記各実施形態では、ループ形成時には加工スラブ4を各種ピンチロールにて挟み込み保持する構成としたが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、加工スラブ4を保持する機構を別に設けることも可能である。
【0033】
(2)上記第3の実施形態では、図6に示すように、ルーバーロール31は、通板パスラインXに対して上方に1台設置した構成となっているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、通板パスラインXに対して上方に設置したルーバーロール31に加えて、さらに、下方に1台のルーバーロールを設け、上下ロールとする構成もあり得る。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、ルーパーロールと第2ピンチロールとが加工スラブの進行方向に対して走行移動が可能であり、通常の加工スラブのループ形成またはガイドの作用の他に、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有するので、ループ形成ゾーン全長に亘ってループテーブルを設置する必要がなく、少ない設備で効率よくループ形状を形成させることが可能となり、メンテナンスを容易とすることが可能となる。
【0035】
請求項2に記載した発明によれば、ルーパーロールが加工スラブの進行方向に対して走行移動が可能であり、通常の加工スラブのループ形成の他に、加工スラブを通板パスラインに沿って第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有するので、ループ形成ゾーン全長に亘ってループテーブルを設置する必要がなく、少ない設備で効率よくループ形状を形成させることが可能となり、メンテナンスを容易とすることが可能となる。
【0036】
請求項3に記載した発明によれば、加工スラブのループ形成終了時には、ルーパーロールは、通板パスライン位置へ上昇して加工スラブの形状を平板に戻す作用と、加工スラブを仕上圧延機群へ搬送する作用を有し、更に、加工スラブの搬送終了後には、ルーパーロールと第2ピンチロールの両方、もしくは一方を再度上流側所定位置へ走行移動させて、次のループ形成の準備がなされるので、1つの圧延材の形成が終了した後、次の圧延材の形成への移行がスムーズに行われ、圧延材の形成時間を短縮することが可能となる。
【0037】
請求項4に記載した発明によれば、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する搬送台車を有するので、ループテーブルに設置された搬送ローラ等を必要とせず、また、ループ形成ゾーン全長に亘ってループテーブルを設置する必要がなく、少ない設備で効率よくループ形状を形成させることが可能となり、メンテナンスを容易とすることが可能となる。
【0038】
請求項5に記載した発明によれば、加工スラブのループ形成終了時には、搬送台車は、加工スラブを仕上圧延機群へ搬送する作用を有し、加工スラブの搬送終了後には、搬送台車を再度上流側所定位置へ走行移動させて、次のループ形成の準備がなされるので、1つの圧延材の形成が終了した後、次の圧延材の形成への移行がスムーズに行われ、圧延材の形成時間を短縮することが可能となる。
【0039】
請求項6に記載した発明によれば、通常の加工スラブのループ形成の作用の他に、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有するので、ループ形成ゾーン全長に亘ってループテーブルを設置する必要がなく、少ない設備で効率よくループ形状を形成させることが可能となり、メンテナンスを容易とすることが可能となる。
【0040】
請求項7に記載した発明によれば、通常の加工スラブのガイドの作用の他に、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する作用を有するので、ループ形成ゾーン全長に亘ってループテーブルを設置する必要がなく、少ない設備で効率よくループ形状を形成させることが可能となり、メンテナンスを容易とすることが可能となる。
【0041】
請求項8に記載した発明によれば、加工スラブを第1ピンチロールから第2ピンチロールの所定位置まで搬送する搬送台車を有するので、ループテーブルに設置された搬送ローラ等を必要とせず、また、ループ形成ゾーン全長に亘ってループテーブルを設置する必要がなく、少ない設備で効率よくループ形状を形成させることが可能となり、メンテナンスを容易とすることが可能となる。
【0042】
請求項9に記載した発明によれば、加工スラブのループ形成時の第2ピンチロールの下流側所定位置は、通板パスライン上において自在に設定可能であるので、ループ形成長さは、用途・材質等の条件によって自在に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第1の実施形態を示す概略図である。
【図2】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第1の実施形態の作用(ループ形成時まで)を示す概略図である。
【図3】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第1の実施形態の作用(ループ形成終了時まで)を示す概略図である。
【図4】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第2の実施形態を示す概略図である。
【図5】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第2の実施形態の作用(ループ形成時まで)を示す概略図である。
【図6】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第3の実施形態を示す概略図である。
【図7】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第3の実施形態の作用(ループ形成時まで)を示す概略図である。
【図8】 本発明の板厚圧下プレス用ループ形成装置の第3の実施形態の作用(ループ形成終了時まで)を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ループ形成装置
2 スラブ
4 加工スラブ
5 板厚圧下プレス
6 圧延材
7 仕上圧延機群
10 ルーパーロール
11 第1ピンチロール
12 第2ピンチロール
13 ルーバーロール昇降装置
14 ルーバーロール搬送装置
15 ピンチロール搬送装置
20 ループ形成装置
21 第2ピンチロール
30 ループ形成装置
31 ルーパーロール
32 搬送台車
L ループ形成ゾーン
Claims (8)
- スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、
該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、
該第1ピンチロールの下流側に設けられ、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるループ形成ゾーンを有し、該ループ形成ゾーンで昇降自在、かつ、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能なルーパーロールと、
該ルーパーロールの下流側に配設され、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能な第2ピンチロールと、
前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群とを備え、
(A)ルーパーロール及び第2ピンチロールを第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、
(B)板厚圧下プレスの上下金型で所定の板厚に成形された加工スラブの先端部を、通板パスラインに沿って第1ピンチロール及びルーパーロールの各上下ロール間を順次通過させて第2ピンチロールまで搬送させた後、該第2ピンチロールの上下ロールで加工スラブの前記先端部を把持し、
(C)第2ピンチロールに加工スラブの先端部を把持させた状態で、ルーパーロールをループ形成ゾーンにおける通板パスライン上の略中間位置まで走行移動させ、さらに、第2ピンチロールを下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、
(D)次にルーパーロールを加工スラブの上面と接触させながら通板パスライン位置から下降させて加工スラブにループ形状を形成させ、
(E)次にループ形状を所定範囲のループ量に保持させながら、第2ピンチロールと仕上圧延機群とを可変作動させ、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調可能とする、ことを特徴とする板厚圧下プレス用ループ形成方法。 - スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、
該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、
該第1ピンチロールの下流側に設けられ、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるループ形成ゾーンを有し、該ループ形成ゾーンで昇降自在、かつ、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能なルーパーロールと、
該ルーパーロールの下流側に配設された第2ピンチロールと、
前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群とを備え、
(A)ルーパーロールを第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、
(B)板厚圧下プレスの上下金型で所定の板厚に成形された加工スラブの先端部を、通板パスラインに沿って第1ピンチロールの上下ロール間を通過させてルーパーロールまで搬送させた後、該ルーパーロールの上下ロールで加工スラブの前記先端部を把持し、
(C)加工スラブの先端部を把持させた状態で、ルーパーロールを第2ピンチロールが配設された下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、
(D)次にルーパーロールによる加工スラブの把持を解除した後、ルーパーロールをループ形成ゾーンにおける通板パスライン上の略中間位置まで再度走行移動させ、
(E)次にルーパーロールを加工スラブの上面と接触させながら通板パスライン位置から下降させて加工スラブにループ形状を形成させ、
(F)次にループ形状を所定範囲のループ量に保持させながら、第2ピンチロールと仕上圧延機群とを可変作動させ、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調可能とする、ことを特徴とする板厚圧下プレス用ループ形成方法。 - 前記加工スラブのループ形成終了時は、
(A)ルーパーロールを通板パスライン位置まで上昇させ、
(B)ルーパーロールを第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、
(C)ルーパーロールに加工スラブの尾端部を支持させた状態で、ルーパーロールを下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、
(D)加工スラブを第2ピンチロールの上下ロール間を通過させ、仕上圧延機群へ搬出させた後、ルーパーロールと第2ピンチロールの両方、もしくは一方を再度上流側所定位置へ走行移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の板厚圧下プレス用ループ形成方法。 - スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、
該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、
該第1ピンチロールの下流側に設けられ、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるループ形成ゾーンを有し、該ループ形成ゾーンの略中間位置に昇降自在に設置されたルーパーロールと、
該ルーパーロールの下流側に配設され、前記加工スラブの進行方向に沿って走行可能な第2ピンチロールと、
前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群とを備えると共に、
前記加工スラブの進行方向に沿って前記第1ピンチロールと前記第2ピンチロールとの間を移動自在であり、かつ、前記加工スラブの先端部を着脱自在な搬送台車を備えてなり、
(A)搬送台車を第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、
(B)板厚圧下プレスの上下金型で所定の板厚に成形された加工スラブの先端部を、通板パスラインに沿って第1ピンチロールの上下ロール間を通過させて搬送台車まで搬送させた後、該搬送台車に加工スラブの前記先端部を保持させ、
(C)加工スラブの先端部を保持させた状態で、搬送台車を第2ピンチロールが配設された下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、
(D)次に搬送台車から加工スラブを開放すると共に、第2ピンチロールの上下ロールで加工スラブの前記先端部を把持させ、
(E)次にルーパーロールを加工スラブの上面と接触させながら通板パスライン位置から下降させて加工スラブにループ形状を形成させ、
(F)次にループ形状を所定範囲のループ量に保持させながら、第2ピンチロールと仕上圧延機群とを可変作動させ、板厚圧下プレスの加工スラブ搬出側の板厚成形速度と、仕上圧延機群への加工スラブ入り側速度とをほぼ同調可能とする、ことを特徴とする板厚圧下プレス用ループ形成方法。 - 前記加工スラブのループ形成終了時は、
(A)ルーパーロールを通板パスライン位置まで上昇させ、
(B)搬送台車を第1ピンチロールの設置された上流側所定位置まで走行移動させ、
(C)搬送台車に加工スラブの尾端部を支持させた状態で、搬送台車を下流側所定位置まで走行移動させて加工スラブを搬送し、
(D)加工スラブを第2ピンチロールの上下ロール間を通過させ、仕上圧延機群へ搬出させた後、搬送台車を再度上流側所定位置へ走行移動させることを特徴とする請求項4に記載の板厚圧下プレス用ループ形成方法。 - スラブを所望の板厚に減厚成形する板厚圧下プレスと、
該板厚圧下プレスの下流側に配設された第1ピンチロールと、
該第1ピンチロールの下流側に設けられたループ形成ゾーンにおいて、前記板厚圧下プレスで成形された加工スラブにループ形状を形成させるルーパーロールと、
該ルーパーロールの下流側に配設された第2ピンチロールと、
前記ループ形成ゾーンの下流側に配設され、前記加工スラブを製品厚みに圧延成形する仕上圧延機群と、
を順次備えた板厚圧下プレス用ループ形成装置であって、
前記ルーパーロールには、該ルーバーロールの昇降機構を有し、かつ、該ルーバーロールを加工スラブの進行方向に沿って、前記ループ形成ゾーン間を移動可能とする搬送機構を有することを特徴とする板厚圧下プレス用ループ形成装置。 - 前記第2ピンチロールは、加工スラブの進行方向に沿って、前記ルーバーロールと、前記第2ピンチロールの下流側所定位置との間を移動可能な搬送機構を有することを特徴とする請求項6記載の板厚圧下プレス用ループ形成装置。
- 前記加工スラブの先端部を着脱自在とし、かつ、前記ループ形成ゾーンにおいて走行自在であり、前記加工スラブを通板パスラインに沿って搬送する搬送台車を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の板厚圧下プレス用ループ形成装置。
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