JP4059220B2 - 液体供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を供給する装置に関し、特に、フィルタの性能の低下を防ぐ液体供給装置に関する。
従来、車両に搭載されるエンジンの駆動力を用いて作動油を吐出させる機械式のオイルポンプにより、エンジンや自動変速機に機械油が供給される。そのため、走行中はエンジンが停止することがないので、所定の油圧を保持することができる。
ところが、たとえば、走行中にエンジンが停止する場合があるエコノミーランニング車(以下、エコラン車)やハイブリッド車においては、エンジンの停止中に機械式のオイルポンプは所定の油圧を保持できなくなる。このため、エンジンの再始動時に、エンジンや自動変速機内の油圧が十分に確保されない。そこで、エンジンや自動変速機に油圧を供給するために電気的に駆動される電動式のオイルポンプが別途設けられる。エンジンが停止するときは機械式のオイルポンプに代わり電動式のオイルポンプを作動させて、油圧を発生させ、エンジンや自動変速機内の油圧を確保し、良好な再始動が行なえることになる。
特開平11−287316号公報(特許文献1)は、電動オイルポンプをセンサレス制御の小型電動モータでレスポンス良く起動させる油圧供給装置を開示する。この油圧供給装置は、メインオイルポンプと、電動モータで駆動される電動オイルポンプとを備える油圧供給装置である。油圧供給装置は、必要に応じて電動オイルポンプを作動させて、メインオイルポンプの吐出油路に逆止弁による逆流阻止のもとに油圧を供給する。油圧供給装置は、電動オイルポンプの起動時に、それを駆動する電動モータの回転が所定回転数に達するまで電動オイルポンプにかかる負荷を低減する。
特許文献1により開示された油圧供給装置によると、電動オイルポンプの起動時に、電動オイルポンプにかかる負荷を低減することにより、電動オイルポンプを駆動する電動モータの回転が所定回転数に達するまで負荷を低減することができる。そのため、小さな容量の電動モータでも、それを素早く磁極位置の検出が可能な回転数まで立ち上げることができる。そして、確実なセンサレス起動が可能となる。また、電動モータの起動レスポンスを早くすることが可能となる。
特開平11−287316号公報
しかしながら、機械式のオイルポンプと電動式のオイルポンプとを有する車両においては、オイル通路中を流れる鉄粉等の異物をろ過するオイルフィルタが設けられおり、このオイルフィルタが吸着した異物により目詰まりを起こすという問題がある。特に、エンジンに設けられるオイル通路中を流れるオイルには、鉄粉の他、エンジンの燃焼にともなってカーボン等の燃焼生成物等の異物が含まれる。このような異物のうち比較的大きな異物がオイルフィルタに付着すると、オイルフィルタが目詰まりを起こす可能性がある。オイルフィルタが目詰まりを起こすと、フィルタの能力および寿命等の性能が低下する。特許文献1における電動オイルポンプにおいては、異物によるフィルタの性能の低下について想定されていないため、前述のような問題が生じる可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、オイルフィルタの性能の低下を防ぐことができる液体供給装置を提供することである。
第1の発明に係る液体供給装置は、エンジンの回転により、液体通路に液体を供給するための第1の供給手段と、電力の供給を受けて、液体通路に液体を供給するための第2の供給手段と、第1の供給手段と第2の供給手段との間の液体通路の、第2の供給手段側に設けられた第1のフィルタと、第1の供給手段と第2の供給手段との間の液体通路の、第1の供給手段側に設けられた第2のフィルタと、第2の供給手段による液体の供給方向を切り換えるように第2の供給手段を制御するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、液体供給装置は、エンジンの回転により、液体通路に液体を供給するための第1の供給手段(たとえば、インペラやベーンやギアがエンジンにより回転されるオイルポンプ:以下、機械式のオイルポンプと記載する。)と、電力の供給を受けて、液体通路に液体を供給するための第2の供給手段(たとえば、インペラやベーンやギアがモータにより回転されるオイルポンプ:以下、電動式のオイルポンプと記載する。)との間の液体通路の、電動式のオイルポンプ側に設けられた第1のフィルタと、機械式のオイルポンプ側に設けられた第2のフィルタと、液体の供給方向を切り換えるように電動式のオイルポンプを制御するための制御手段とを含む。たとえば、機械式のオイルポンプが第2のフィルタを介さずに第1のフィルタに液体を供給する。第2のフィルタは、電動式のオイルポンプによる供給方向が切り換わると、第1のフィルタの下流の位置になるように設ける。これにより、エンジンの停止に応じて、電動式のオイルポンプによる供給方向を切り換えると、第1のフィルタから第2のフィルタへの液体の流れを形成させることができる。このとき、第1のフィルタに付着している異物は、液体の流れにより、第2のフィルタへと移動させることができる。そのため、第1のフィルタに付着していた異物を第2のフィルタに保持させることができるため、異物等の目詰まりにより第1のフィルタの能力および寿命等の性能が低下することを防ぐことができる。したがって、フィルタの能力および寿命等の性能の低下を防ぐことができる液体供給装置を提供することができる。
第2の発明に係る液体供給装置においては、第1の発明の構成に加えて、液体通路には、第2の供給手段により液体の供給方向が切り換わると、第2のフィルタが第1のフィルタの下流の位置となるように通路を切り換えるための切り換え手段がさらに設けられる。
第2の発明によると、液体通路には、第2の供給手段(たとえば、電動式のオイルポンプ)により液体の供給方向が切り換わると、第2のフィルタが第1のフィルタの下流の位置となるように通路を切り換える切り換え手段が設けられる。これにより、電動式のオイルポンプにより供給方向が切り換わると、第1のフィルタに付着していた異物を第2のフィルタに移動させることができる。そのため、第1のフィルタに付着していた異物を第2のフィルタに保持させることができるため、異物等の目詰まりによる第1のフィルタの能力および寿命等の性能が低下することを防ぐことができる。
第3の発明に係る液体供給装置においては、第2の発明の構成に加えて、切り換え手段は、第1の供給手段と第2の供給手段との間に設けられるリリーフ弁または逆止弁である。
第3の発明によると、切り換え手段は、第1の供給手段(たとえば、機械式のオイルポンプ)と第2の供給手段(たとえば、電動式のオイルポンプ)との間に設けられるリリーフ弁または逆止弁である。電動式のオイルポンプにより液体の供給方向が切り換わると、第2のフィルタが第1のフィルタの下流の位置になるようにリリーフ弁または逆止弁を組み合わせて設けることにより、第1のフィルタに付着した異物を第2のフィルタに移動させることができる。
第4の発明に係る液体供給装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、制御手段は、エンジンの停止指示に応じて、予め定められた時間が経過するまでの間において、供給方向を切り換えるように第2の供給手段を制御するための手段を含む。
第4の発明によると、制御手段は、エンジンの停止指示に応じて、予め定められた時間が経過するまで供給方向を切り換えるように第2の供給手段(たとえば、電動式のオイルポンプ)を制御する。エンジンの始動に影響をおよぼさない程度の予め定められた時間が経過するまで液体の供給方向を切り換えることにより、液体通路における液体の抜けによるエンジンの始動時に油圧の立ち上がりの遅れ等を防ぐことができる。
第5の発明に係る液体供給装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、液体通路に流れる液体の流量を検知するための検知手段をさらに含む。制御手段は、検知手段により検知される流量が予め定められた量以下となると、エンジンの停止指示に応じて、供給方向を切り換えるように第2の供給手段を制御するための手段を含む。
第5の発明によると、制御手段は、検知手段により検知される液体通路に流れる液体の流量が予め定められた量以下となると、エンジンの停止指示に応じて、供給方向を切り換えるように第2の供給手段(たとえば、電動式のオイルポンプ)を制御する。検知手段により検知される流量が予め定められた量以下となると、第1のフィルタが目詰まりにより性能が低下していると判断する。そして、エンジンの停止指示に応じて、供給方向を切り換えるように電動式のオイルポンプを制御することにより、第1のフィルタが劣化することに応じて、第1のフィルタに付着した異物を第2のフィルタに移動させることができる。そのため、第1のフィルタに付着していた異物を第2のフィルタに保持させることができるため、異物等の目詰まりにより第1のフィルタの能力および寿命等の性能が低下することを防ぐことができる。
第6の発明に係る液体供給装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、第2の供給手段により供給方向が切り換わると、第2のフィルタから第1の供給手段の上流側へと液体の流れを形成する液体通路をさらに含む。
第6の発明によると、第2の供給手段(たとえば、電動式のオイルポンプ)により供給方向が切り換わると、第2のフィルタから第1の供給手段(たとえば、機械式のオイルポンプ)の上流側(たとえば、オイルパン)への液体の流れが形成されることができる。これにより、第2のフィルタでろ過した液体をオイルパンに戻すことができる。
第7の発明に係る液体供給装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、第2の供給手段により供給方向が切り換わると、第2のフィルタから第2の供給手段へと液体の流れを形成する液体通路をさらに含む。
第7の発明によると、第2の供給手段(たとえば、電動式のオイルポンプ)により供給方向が切り換わると、第2のフィルタから電動式のオイルポンプへと液体の流れを形成させることができる。これにより、第1のフィルタから第2フィルタを介して電動式のオイルポンプへと液体を循環させることができる。
第8の発明に係る液体供給装置においては、第1〜7のいずれかの発明の構成に加えて、第2のフィルタは、第1のフィルタよりも粗いフィルタである。
第8の発明によると、第2のフィルタを第1のフィルタよりも粗いフィルタとすることにより、第1のフィルタに付着した比較的大きな異物を第2のフィルタに移動させることができる。第2のフィルタを比較的大きな異物の吸着に特化させることにより、第1のフィルタより早期の第2のフィルタの能力および寿命等の性能の低下を防ぐことができる。
第9の発明に係る液体供給装置は、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、エンジンに液体を供給する装置である。
第9の発明によると、液体供給装置によりエンジンに対して液体を供給することにより、エンジン内に設けられる液体通路を流れる液体の異物(たとえば、鉄粉や燃焼生成物)を第1のフィルタで除去することができる。そして、制御手段がエンジンの停止指示に応じて、第1のフィルタに付着していた異物を、第2のフィルタへと移動させることができる。そのため、第1のフィルタに付着していた異物を第2のフィルタに保持させることができるため、異物等の目詰まりにより第1のフィルタの能力および寿命等の性能が低下することを防ぐことができる。
第10の発明に係る液体供給装置は、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、自動変速機に液体を供給する装置である。
第10の発明によると、液体供給装置により自動変速機に対して液体を供給することにより、自動変速機内に設けられる液体通路を流れる液体の異物(たとえば、鉄粉)を第1のフィルタで除去することができる。そして、制御手段がエンジンの停止指示に応じて、第1のフィルタに付着していた異物を、第2のフィルタへと移動させることができる。そのため、第1のフィルタに付着していた異物を第2のフィルタに保持させることができるため、異物等の目詰まりにより第1のフィルタの能力および寿命等の性能が低下することを防ぐことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る液体供給装置について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施の形態に係る液体供給装置は、エンジンに設けられる液体通路に液体を供給するがこれに限定されるものではない。液体供給装置は、自動変速機に設けられる液体通路に液体を供給してもよい。なお、本実施の形態に係る液体は、機械油等のオイルとして説明するが特にこれに限定されない。たとえば、液体は冷却水であってもよい。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、本実施の形態に係る液体供給装置は、オイルポンプ100と、電動オイルポンプ110とを含む。
オイルポンプ100は、車両に搭載されるエンジンの駆動力を用いてオイル通路にオイルを吐出させるオイルポンプである。特に限定されないが、たとえば、オイルポンプ100は、インペラやベーンやギアがエンジンにより回転させるオイルポンプである。一方、電動オイルポンプ110は、車両に搭載されるバッテリ(図示せず)から電力の供給を受けて電動機(図示せず)によりオイル通路にオイルを供給するオイルポンプである。電動オイルポンプ110は、インペラやベーンやギアが電動機により回転されるオイルポンプである。
オイルポンプ100と電動オイルポンプ110とは、オイル通路230を介して接続される。電動オイルポンプ110は、エンジンの各構成部品に接続されるオイル通路260に接続される。
オイルパン170に蓄えられるオイルは、オイルポンプ100により汲み上げられる。オイルポンプ100により汲み上げられたオイルは、オイル通路230を通って、電動オイルポンプ110を介して、エンジンの各構成部品へと供給される。このとき、オイル通路230の電動オイルポンプ110側には、オイル中に含まれる異物を吸着するためのフィルタ(1)140が設けられる。ここで、異物とは、特に限定されるものではないが、たとえば、鉄粉や、エンジンの燃焼により生成されるカーボン等の燃焼生成物である。フィルタ(1)140よりもオイルポンプ100側には、リリーフ弁160を介して、オイル通路260に接続されるオイル通路240が設けられる。
また、オイル通路230の、オイル通路240よりもさらにオイルポンプ100側には、リリーフ弁130を介してオイル通路250が設けられる。オイル通路250は、フィルタ(1)140よりも粗いフィルタ(2)150に接続される。フィルタ(2)150は、オイルパン170に接続される。なお、リリーフ弁130,160は、オイル通路250,240のそれぞれにおいて、油圧が予め定められた圧力以上になると、開く弁である。なお、リリーフ弁130の開弁する圧力は、リリーフ弁160よりも低い圧力である。リリーフ弁160は、フィルタ(1)140が目詰まり等によりオイルがろ過できなくなったときに、オイル通路240を通ってエンジンの各構成部品と供給するためのリリーフ回路のリリーフ弁として機能するからである。
また、オイル通路250が設けられる位置よりもオイルポンプ100側のオイル通路230の通路には、逆止弁120が設けられる。逆止弁120は、オイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側方向へとオイルの流れが生じると開き、電動オイルポンプ110側からオイルポンプ100側方向へとオイルの流れが生じると閉じる弁である。
オイル通路230上には、オイル通路230に流れるオイルの流量を検知する流量計210が設けられる。流量計210は、検知したオイルの流量に応じた検知信号をECU(Electronic Control Unit)200に送信する。なお、流量計210は、本実施の形態において、オイル通路230において、オイルポンプ100と逆止弁120との間に設けたが特に限定されるものではない。
ECU200は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)とメモリ等から構成される。ECU200は、運転者によりイグニッション220がオフにされると、イグニッション220から送信されるオフ信号を受信する。また、ECU200は、電動オイルポンプ110を構成する電動機の駆動制御回路(図示せず)に駆動信号を送信する。電動オイルポンプ110は、駆動信号に応じた電力を電動機に供給する。
また、ECU200は、電動オイルポンプ110に対してオイルの供給方向を切り換える制御を行なう。すなわち、電動オイルポンプ110は、ECU200から送信される供給方向を切り換える切り換え信号を受信すると、オイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側へのオイルの供給方向を、オイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側へのオイルの供給方向に切り換える。本実施の形態において、供給方向の切り換えは、たとえば、電動機を逆回転させることにより行なわれる。
図2を参照して、本実施の形態に係る液体供給装置のECU200で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略して記載する。)1000にて、ECU200は、エンジンの停止を検知したか否かを判別する。ここで、ECU200は、運転者によりイグニッション220がオフされると送信されるオフ信号に基づいて、エンジンの停止を検知してもよいし、あるいは、エコラン車においては、予め定められたエンジンの停止条件を満足するか否かに基づいて、エンジンの停止を検知してもよい。エンジンの停止を検知すると(S1000にてYES)、処理はS1050に移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、エンジンの停止が検知されるまで処理は繰り返される。
S1050にて、ECU200は、流量計210によりオイル通路230の流量を検知する。S1100にて、ECU200は、検知されるオイル通路230におけるオイルの流量が予め定められた量以上であるか否かを判断する。予め定められた量とは、フィルタ(1)140のフィルタ性能が低下していると判断できる量である。検知される流量が予め定められた量以上であると(S1100にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(S1100にてNO)、処理はS1200に移される。
S1200にて、ECU200は、電動オイルポンプ110によるオイルの供給方向を切り換える切り換え信号を送信する。このとき、電動オイルポンプ110は、切り換え信号を受信すると、供給方向を電動オイルポンプ110側からオイルポンプ100側方向に切り換える。
S1300にて、ECU200は、切り換え信号を送信してから予め定められた時間が経過したか否かを判断する。予め定められた時間とは、オイル通路からエンジンの始動に影響する量のオイルが抜けてしまわない程度の時間である。予め定められた時間だけ供給方向を切り換えることにより、オイルの抜けによるエンジンの始動時の油圧の立ち上がりの遅れ等を防ぐことができる。予め定められた時間が経過すると(S1300にてYES)、処理はS1400に移される。もしそうでないと(S1300にてNO)、予め定められた時間が経過するまで処理が繰り返される。
S1400にて、ECU200は、電動オイルポンプ110によるオイルの供給方向を切り換える切り換え信号を送信する。このとき、電動オイルポンプ110は、切り換え信号を受信すると、供給方向をオイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側方向に切り換える。なお、このとき、ECU200は、エンジンの停止に応じて、オイル通路にオイルを供給する必要がないときは、電動オイルポンプ110によるオイルの供給を停止させてもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る液体供給装置の動作について説明する。
運転者によりイグニッション220がオフされると(S1000にてYES)、流量計210によりオイル通路230に流れるオイルの流量が検知される(S1050)。オイル通路230に流れる流量が予め定められた量以上でないと(S1100にてNO)、フィルタ(1)140のフィルタ性能が低下していると判断される。そのため、電動オイルポンプ110のオイルの供給方向を電動オイルポンプ110側からオイルポンプ100側方向に切り換えて(S1200)、予め定められた時間が経過すると(S1300にてYES)、電動オイルポンプ110の供給方向をオイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側方向に戻す(S1400)。
このとき、供給方向が切り換えられると、電動オイルポンプ110側からオイルポンプ100側方向にオイルが供給される。逆止弁120により、電動オイルポンプ110から供給されたオイルは、オイルポンプ100側に流れ込まずに、オイル通路250側へと流れる。そして、オイル通路250において、オイルの圧力がリリーフ弁130を通過する圧力に達すると、オイルはフィルタ(2)150に流れ込む。そして、フィルタ(2)150を通過したオイルは、オイルパン170へと流れる。このとき、フィルタ(1)140に付着していた異物は、オイルの流れにともなってフィルタ(2)150へと移動する。そして、フィルタ(2)150は、フィルタ(1)140よりも粗いフィルタであるため、フィルタ(1)140に付着していた比較的大きな異物がフィルタ(2)150に付着する。
そして、予め定められた時間経過後に、電動オイルポンプ110の供給方向がオイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側方向に切り換えられると、逆止弁120が開く。そのため、オイルパン170から、オイルポンプ100そして、フィルタ(1)140、電動オイルポンプ110へとオイルが流れを形成する。このとき、オイル通路250およびフィルタ(2)150において、オイルの流れは生じない。
以上のようにして、本実施の形態に係る液体供給装置によると、エンジンの停止に応じて、電動式のオイルポンプによる供給方向を切り換えて、第1のフィルタから第2のフィルタへの流れを形成させることができる。このとき、第1のフィルタに付着している異物は、第2のフィルタへと移動することになる。第2のフィルタは第1のフィルタよりも粗いため、第1のフィルタに付着した比較的大きな異物を第2のフィルタに移動させることができる。また、機械式のオイルポンプは、第2のフィルタを介さずに第1のフィルタにオイルを供給するため、第2のフィルタに付着した異物は保持させることができる。そのため、第1のフィルタのフィルタの能力および寿命等の性能の低下を防ぐことができる。したがって、フィルタの性能の低下を防ぐことができる液体供給装置を提供することができる。
なお、本実施の形態において、流量計210により検知される流量が予め定められた量以上でない場合にフィルタ(1)140のフィルタ性能が低下していると判断して、電動オイルポンプ110により供給方向を切り換えたが、これに限定されるものではない。たとえば、ECU200は、エンジンの停止信号を検知する毎に電動オイルポンプ110の供給方向を切り換える制御を行なってもよいし、イグニッションのオフの回数などに基づいて、一定期間経過後にエンジンの停止信号を検知すると、電動オイルポンプ110の供給方向を切り換える制御を行なってもよい。
<第2の実施の形態>
以下、第2の実施の形態に係る液体供給装置について説明する。なお、上述の第1の実施の形態に係る液体供給装置と同じ機能を有する構成については同じ参照符号が付してある。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
図3に示すように、オイル通路230の電動オイルポンプ110側には、フィルタ(1)140が設けられる。フィルタ(1)140よりもオイルポンプ100側には、リリーフ弁190を介してオイル通路270が設けられる。オイル通路270にはフィルタ(2)150が接続される。そして、フィルタ(2)150は、オイル通路280の一方端に接続される。他端が電動オイルポンプ110に接続されるオイル通路280の通路上には、電動オイルポンプ110からフィルタ(2)150への方向のオイルの流れを抑止する逆止弁180が設けられる。
また、電動オイルポンプ110は、エンジンの各構成部品に接続されるオイル通路290に接続される。そして、オイル通路290の通路上には、オイル通路290から電動オイルポンプ110側への流れを抑止する逆止弁300が設けられる。
本発明は、上述のようにオイル通路270、280で形成されるリリーフ回路にフィルタ(2)150を設けることを特徴とする。
本実施の形態に係る液体供給装置のECU200で実行されるプログラムの制御構造は、図2に示される上述の第1の実施の形態に係る液体供給装置のECU200で実行されるプログラムの制御構造と同じフローチャートである。したがって、それらの詳細な説明は繰り返さない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る液体供給装置の動作について説明する。
運転者によりイグニッション220がオフされると(S1000にてYES)、流量計210によりオイル通路230に流れるオイルの流量が検知される(S1050)。オイル通路230に流れる流量が予め定められた量以上でないと(S1100にてNO)、フィルタ(1)140のフィルタ性能が低下していると判断される。そのため、電動オイルポンプ110のオイルの供給方向を切り換えて(S1200)、予め定められた時間が経過すると(S1300にてYES)、電動オイルポンプ110の供給方向をオイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側方向に戻す(S1400)。
このとき、供給方向が切り換えられると、電動オイルポンプ110側からオイルポンプ100側方向にオイルが供給される。このとき、電動オイルポンプ110から供給されたオイルは、逆止弁120が閉じることによりオイルポンプ100側に流れ込まない。そのため、オイル通路270において、オイルの圧力が上昇する。そして、オイルの圧力がリリーフ弁190を通過する圧力に達すると、オイルはフィルタ(2)150に流れ込む。そして、フィルタ(2)150を通過したオイルは、オイル通路280を流れて、電動オイルポンプ110へと戻る。このとき、オイル通路280において、逆止弁180により、電動オイルポンプ110側からフィルタ(2)150側方向へのオイルの流れは生じない。そのため、フィルタ(1)140に付着していた異物は、オイルの流れにともなってフィルタ(2)150へと移動する。そして、フィルタ(2)150は、フィルタ(1)140よりも粗いフィルタであるため、フィルタ(1)140に付着していた比較的大きな異物がフィルタ(2)150に付着する。
一方、逆止弁300により、オイル通路290側のオイルは、電動オイルポンプ110には流れ込まないため、オイル通路280から送られたオイルは、電動オイルポンプ110の作動により、フィルタ(1)140からフィルタ(2)150を介して電動オイルポンプ110への循環した流れを形成する。
そして、予め定められた時間経過後に、電動オイルポンプ110の供給方向がオイルポンプ100側から電動オイルポンプ110側方向に切り換えられると、逆止弁120が開く。そのためオイルパン170から、オイルポンプ100、そして、フィルタ(1)140、電動オイルポンプ110へとオイルが流れを形成する。このとき、オイル通路270からフィルタ(2)150を介してオイル通路280までにおいて、オイルの流れは生じない。
以上のようにして、本実施の形態に係る液体供給装置によると、上述の第1の実施の形態に係る液体供給装置における効果に加えて、フィルタ(1)が目詰まり等によりオイルがリリーフ回路に流れ込む場合、少なくともフィルタ(2)により異物を吸着させた後に、エンジンの各構成部品へとオイルを供給することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施の形態に係る液体供給装置の全体の構成の概略を示す図である。 第1の実施の形態に係る液体供給装置のECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る液体供給装置の全体の構成の概略を示す図である。
符号の説明
100 オイルポンプ、110 電動オイルポンプ、120,180,300 逆止弁、130,160,190 リリーフ弁、140,150 フィルタ、170 オイルパン、200 ECU、210 流量計、220 イグニッション、230,240,250,260,270,280,290 オイル通路。

Claims (9)

  1. エンジンの回転により、液体通路に液体を供給するための給手段と、
    前記供給手段に直列に接続され、電力の供給を受けて、電動機で回転部材を回転させることにより前記液体通路に前記液体を供給するためのオイルポンプと、
    前記給手段と前記オイルポンプとの間の液体通路の、前記オイルポンプ側に設けられた第1のフィルタと、
    前記給手段と前記オイルポンプとの間の液体通路の、前記給手段側の位置から分岐した液体通路に設けられた第2のフィルタと、
    前記電動機の作動状態に基づく前記液体の供給方向を切り換えるように前記オイルポンプを制御するための制御手段とを含み、
    前記制御手段は、前記エンジンの停止指示に応じて、予め定められた時間が経過するまでの間において、前記供給方向を切り換えるように前記オイルポンプを制御するための手段を含む、液体供給装置。
  2. 前記液体通路には、前記オイルポンプにより前記液体の供給方向が切り換わると、前記第2のフィルタが前記第1のフィルタの下流の位置となるように通路を切り換えるための切り換え手段がさらに設けられる、請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記切り換え手段は、前記給手段と前記オイルポンプとの間に設けられるリリーフ弁または逆止弁である、請求項2に記載の液体供給装置。
  4. 前記液体供給装置は、前記液体通路に流れる前記液体の流量を検知するための検知手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記検知手段により検知される流量が予め定められた量以下となると、前記エンジンの停止指示に応じて、前記供給方向を切り換えるように前記オイルポンプを制御するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の液体供給装置。
  5. 前記液体供給装置は、前記オイルポンプにより前記供給方向が切り換わると、前記第2のフィルタから前記給手段の上流側へと前記液体の流れを形成する液体通路をさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の液体供給装置。
  6. 前記液体供給装置は、前記オイルポンプにより前記供給方向が切り換わると、前記第2のフィルタから前記オイルポンプへと前記液体の流れを形成する液体通路をさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の液体供給装置。
  7. 前記第2のフィルタは、前記第1のフィルタよりも粗いフィルタである、請求項1〜6のいずれかに記載の液体供給装置。
  8. 前記液体供給装置は、前記エンジンに前記液体を供給する装置である、請求項1〜7のいずれかに記載の液体供給装置。
  9. 前記液体供給装置は、自動変速機に前記液体を供給する装置である、請求項1〜7のいずれかに記載の液体供給装置。
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