JP4055846B2 - 処理設備 - Google Patents

処理設備 Download PDF

Info

Publication number
JP4055846B2
JP4055846B2 JP2002173481A JP2002173481A JP4055846B2 JP 4055846 B2 JP4055846 B2 JP 4055846B2 JP 2002173481 A JP2002173481 A JP 2002173481A JP 2002173481 A JP2002173481 A JP 2002173481A JP 4055846 B2 JP4055846 B2 JP 4055846B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
data
stored
conveyor
articles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002173481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004018149A (ja
Inventor
方則 辻本
勝則 伊藤
浩二 上田
範 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2002173481A priority Critical patent/JP4055846B2/ja
Publication of JP2004018149A publication Critical patent/JP2004018149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4055846B2 publication Critical patent/JP4055846B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農水産物からなる物品が個々に選果され、その選果の結果により前記物品の品質が求められ、この求められた物品の品質、および前記物品の種類と品質と数量からなる出荷先の注文に応じて容器に収納され、前記容器単位で出荷される処理設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の選果設備(上記処理設備の一例)における選果処理を説明する。なお、選果する対象の物品の一例をメロンとしている。
【0003】
生産者により取り入れられたメロンはコンテナ(入荷用のバケット)に入れられ、このメロンが入れられたバケットはトラックなどの車両により搬送され、選果設備の入荷部へ搬入される。
【0004】
入荷部では、選果設備の作業員により前記バケットは車両より下ろされ、下ろされたバケットはコンベヤなどにより選果部へ搬入される。
前記選果部では、バケットよりメロンが取り出され(または放出され)、各メロン毎に、重量、大きさ、形状等により階級(2L,L,M,Sなど)が判定され、糖度、熟度、色、傷の有無等により等級(秀,優,良,可など)が判定され、これら階級と等級の判定結果(選果結果/ランク)に基づいて選果結果別に仕分けられ、各選果結果別のラインに滞留される。
【0005】
そして、作業者が、選果結果別のラインの端部を移動しながら、メロンのランクと数量からなる出荷先の注文に応じて、メロンをピッキングしてダンボール(出荷用の製品ケース)へ収納することにより、メロンが注文に応じて箱詰され、その後封緘されてダンボール単位で出荷部へ搬出される。
【0006】
前記出荷部では、ダンボールは段積みされ、出荷先毎にトラックなどに積み込まれて搬送される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の処理設備(選果設備)では、選果結果別に仕分けられ、選果結果別のラインに滞留され、これらラインからメロンがピッキングされて出荷先毎のダンボール(出荷用の製品ケース)が形成されるが、ピッキング対象のランク(選果結果)のメロンがラインに仕分けられてこないと、箱詰作業を終了することができず、箱詰作業が終了しないダンボールが山積みとなることがあった。
【0008】
また各選果結果別のラインには仕分けられたメロンが大量に滞留してしまう恐れがあるため、各選果結果別のラインをそれぞれ長くする必要があり、スペースを多くとる必要があった。またメロンが大量に滞留してしまう恐れを無くすために、迅速に箱詰作業を実行する必要があり、作業者に負担がかかるとともに、ダンボールを封緘する封緘機を多く設置する必要があった。
【0009】
そこで、本発明は、各選果結果別の長いラインを必要とせず、自動で出荷先の注文に柔軟に対応した製品ケースを形成できる処理設備を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、農水産物からなる物品は入荷されると個々に選果され、その選果の結果により前記物品の品質が求められ、この求められた物品の品質、および前記物品の種類と品質と数量からなる出荷先の注文に応じて容器に収納され、前記容器単位で出荷される処理設備であって、前記物品は個々に受け体に載置されて選果され、前記物品の品質が求められ、この物品の品質に基づいて前記各受け体に載置されたまま、搬送可能な物品支持体上に載置されて保管可能とされ、前記受け体にこの受け体を特定する符号が付され、この符号と前記受け体に載置された物品の品質の情報が対応されて管理されることを特徴とするものである。
【0011】
ここで、農水産物からなる物品はたとえばメロンなどの果物であり、容器はたとえばダンボールやコンテナやバケットなどからなる製品ケースである。
上記構成によれば、入荷されてきた物品は個々に受け体に載置され、その後選果され、この選果結果に基づいて物品の品質が求められ、この物品の品質に基づいて受け体に載置されたまま、搬送可能な物品支持体上に集められ(載置され)、一旦保管あるいは搬送され、この物品支持体から、出荷先の注文に応じて容器に収納され、容器単位で出荷される。また受け体にこの受け体を特定する符号が付され、この符号と前記受け体に載置された物品の品質の情報が対応されて管理されることにより、受け体の動きにより物品を物品の品質とともに追跡することができ、よって物品1個ずつの品質に応じて容器に収納できるようになり、その結果、出荷先の注文に柔軟に対応した容器を形成できる。また物品が物品の品質に基づいて、搬送可能な物品支持体上に集められ、保管可能とされることにより、従来のような品質毎の長い仕分けラインが不要となり、省スペースが実現される。
【0012】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記物品は、所定の数量単位に前記物品支持体に移載されて保管されることを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、物品は物品の品質毎に予め設定された数量単位で物品支持体に移載されて集められ、注文に応じた容器への移載の前準備がなされる。
また請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記物品は、前記容器に収納される物品の数量以上に前記物品支持体に移載されて保管されることを特徴とするものである。
【0014】
上記構成によれば、物品は物品の品質毎に容器に収納される物品の数量以上に前記物品支持体に移載されて保管される。たとえば、容器に収納される物品の数量の2倍の物品が物品支持体に集められ(載置され)、この物品支持体に集められた同一品質の物品は、2個の容器に物品を収納させるために使用される。
【0015】
また請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれに記載の発明であって、前記出荷先の注文に応じて出荷先毎に前記容器へ収納する物品の情報が形成され、これら各容器の物品情報に基づいて各物品支持体への物品の載置情報が形成されることを特徴とするものである。
【0016】
上記構成によれば、出荷先より「物品の種類と品質と数量からなる注文」を受けると、この注文に応じて出荷先へ出荷する各容器へ収納する物品の情報(物品の種類と品質と数量)が形成され、これら各容器の物品情報に基づいて、各物品支持体へ集められる(載置する)物品の情報(物品の種類と品質と数量)が形成され、よって各物品支持体へ集められた同一品質の物品を、各容器へ効率的に移載することが可能となる。
【0017】
また請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、過去の前記容器へ収納する物品の情報から予測して各物品支持体への物品の載置情報が形成されることを特徴とするものである。
【0018】
上記構成によれば、過去の出荷した容器へ収納する物品の情報(物品の種類と品質と数量)から予測して、各物品支持体へ集められる(載置する)物品の情報(物品の種類と品質と数量)が形成され、よって各物品支持体へ集められた同一品質の物品を、各容器へ効率的に移載することが可能となるとともに、過去の出荷した容器に収納されて同じ情報の物品が収納される容器を形成することが可能となる。
【0019】
また請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、前記物品の品質に無関係に所定の数量単位毎に、各物品支持体への前記物品の載置情報が形成されることを特徴とするものである。
【0020】
上記構成によれば、物品の品質に無関係に各物品支持体へ載置する物品の数量により載置情報(物品の種類と数量)が形成され、よって物品の品質に無関係に受け体は物品支持体へ移載され、効率よく移載作業が実行される。
【0021】
上記請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明であって、各物品支持体へ載置する物品の載置情報が予め形成され、前記各物品支持体への物品の載置情報に合致する物品が揃うと初めて、これら物品の前記物品支持体への移載指示が開始されることを特徴とするものである。
【0022】
上記構成によれば、選果が実行されて搬送されてきた物品はその品質によりどの物品支持体の物品の載置情報(品質)と合致しているかが判断され、各物品支持体への物品の載置情報(数量)に合致する物品が揃うと初めて、これら物品の物品支持体への移載指示が開始され、効率よく実際に載置される。また各物品支持体への物品の載置情報(数量)に合致する物品が揃うまで、品質に無関係に滞留されることになり、従来のような各品質毎のラインを設ける必要がなくなる。
【0023】
また請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明であって、選果が実行された物品は滞留され、前記物品はこの滞留状態から搬送状態に戻って前記物品支持体に移載されることを特徴とするものである。
【0024】
上記構成によれば、選果が実行された物品は滞留され、この滞留状態から搬送状態に戻ると、物品の品質により物品支持体へ移載される。このように、選果が実行された物品が滞留されることにより、選果速度と物品支持体への移載速度のずれが吸収される。
【0025】
また請求項9に記載の発明は、上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明であって、前記物品が前記物品支持体から前記容器に収納されて後に、前記物品支持体上に残ると、残る物品は別の容器に収納されて2次保管されることを特徴とするものである。
【0026】
上記構成によれば、物品支持体に載置されてる物品は、出荷先の容器に収納され、残りの物品で出荷の予定がないものは仮に他の容器に収納されて2次保管(2度目の保管・滞留)される。
【0027】
また請求項10に記載の発明は、上記請求項9に記載の発明であって、2次保管されている容器は、優先して出荷されることを特徴とするものである。
上記構成によれば、2次保管されている容器は優先して出荷され、在庫を減らすように配慮される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における処理設備の概略物流図である。この処理設備により、農水産物からなる物品は入荷されると個々に選果され、その選果の結果により前記物品の品質が求められ、この求められた物品の品質、および前記物品の種類と品質と数量からなる出荷先の注文に応じて容器に収納され、前記容器単位で出荷される。
【0029】
図1に示すように、本発明の処理設備では、各エリアA,B,C,D,E,Fにおいて各処理が実行される。なお、選果する対象の農水産物(物品)の一例をメロンとしている。
[入荷・保管エリアA]
生産者により取り入れられたメロンはコンテナ(入荷される容器)に入れられた状態で、トラックなどの車両により入荷・保管エリアAへ搬入される。
【0030】
この入荷・保管エリアAには、処理設備に用意されている入荷用パレットに生産者毎にコンテナを段積みするパレット段積み場1が設けられ、このパレット段積み場1に入力端末機2が設けられている。また入荷用パレットには予めパレットを特定するナンバー(識別符号)からなるバーコードが付されたバーコードラベルが取り付けられており、作業者により、コンテナを段積みした入荷用パレットのナンバーと生産者のデータ(コード)が入力端末機2により管理コンピュータ3(図3)へ入力される。その後コンテナが搭載された入荷用パレットはコンベヤ4に移載されてパレット自動倉庫5へ搬送される。管理コンピュータ3に入力されたデータは、図8(a)に示すように、入荷データ 「パレットのナンバー−生産者のコード−入荷日」として管理される。
【0031】
前記パレット自動倉庫5には、その入庫口に入荷用パレットに取り付けられたバーコードラベルからバーコードを読み取るバーコードリーダ6が設けられ、このバーコードリーダ6により読み取られるバーコードにより入庫するパレットが特定されて、格納される。なお、パレット自動倉庫5において、パレットの格納位置とバーコードが管理される。
【0032】
また、後述するオートダンパーにより空になったコンテナは、コンベヤ14により空コンテナ段積み機15へ搬送され、段積みされてコンベヤ16により空コンテナパレタイザ17へ搬送され、一方パレット自動倉庫5から空パレットがコンベヤ18により空コンテナパレタイザ17へ供給され、空コンテナパレタイザ17において空パレット上に段積みされた空コンテナが移載され、コンベヤ19により、空コンテナ返却場20へ戻される。空コンテナ返却場20において生産者は空コンテナを返却してもらうことになる。またパレット自動倉庫5から空パレットが入荷用パレットとしてコンベヤ21によりパレット積み場1へ供給され、上述したように、メロンが収納されたコンテナが段積みされる。
[選果前処理エリアB]
そして、選果を開始するに際して、出庫データ(詳細は後述する)に基づいてパレット自動倉庫5から出庫された入荷用パレットはコンベヤ7によりデパレタイザー8へ搬送される。このデパレタイザー8は、ロボットなどからなり、各入荷用パレットからコンテナが1個ずつ選果用のコンベヤ9へ移載され、図2に示すように、コンベヤ9によりオートダンパー10へ搬送される。コンテナが移載されて空となった空入荷用パレットは、コンベヤ11により一旦パレット自動倉庫5へ戻される。
【0033】
オートダンパー10は、コンテナを傾けて、コンテナに収納されていたメロンを緩衝材で衝撃を緩和しながら払い出して一列に整列させ、コンベヤ12へ移載させる。メロンは一列に整列された状態でこのコンベヤ12により清浄機13へ搬送される。
【0034】
この清浄機13においてメロンは磨かれ、図2に示すように、コンベヤ24によりトレイ移載機25へ搬送される。トレイ移載機22では、メロンは1個ずつ切り出され、図4に示すフリートレイ(受け体の一例)26に載置され、コンベヤ27により選果エリアCヘ搬送される。
【0035】
フリートレイ26は、図4に示す通り、円柱状で上部中央に、メロンを載せる円形の凹部26aが設けられており、メロンが落下しないように(安定するように)形成されている。また各フリートレイ26には、このフリートレイ26を特定する識別符号として、その側面全周に横向きにバーが配列されたバーコード28が設けられている。このような全周にバーコード28が設けられていることにより、フリートレイ26がどのように回転しても上下方向にスキャンすることによりバーコード28を読み取ることができる。
[選果エリアC]
選果部エリアCには、入口にメロンを載置しているフリートレイ26のバーコード28を読み取るバーコードリーダ31が設けられ、このバーコードリーダ31により読み取られたバーコードは管理コンピュータ3へ入力されている。
【0036】
メロンを載置しているフリートレイ26はコンベヤ27により搬送されながら各メロン毎に、品質センサ32により糖度、熟度、色、傷の有無等により等級(秀,優,良,可など)が判定され、形状測定センサ33により重量、大きさ、形状等により階級(2L,L,M,Sなど)が判定され、これら階級と等級の判定結果(選果結果)は、管理コンピュータ3へ入力されランク(物品の品質の一例)が求められ、前記入力されたバーコードとともに記憶され、図8(b)に示すように、メロン個々の選果データ「フリートレイのバーコード−ランク」として以後管理される。
[仕分けエリアD]
選果エリアCを通過したメロンを載置しているフリートレイ26はコンベヤ27によりフリートレイコンベヤ装置36へ移載される。このフリートレイコンベヤ装置36には、上流に3ラインの分岐コンベヤ37が設けられており、フリートレイ26はこれら分岐コンベヤ(選果が実行された物流を分流する複数の経路の一例)37へ順に振り分けられ、搬送されながら滞留され、続いてこれら分岐コンベヤ37から順に1ラインのコンベヤ(合流コンベヤ)38に合流され、すなわち滞留状態から搬送状態へ戻され、搬送される。またこの合流コンベヤ38の入口にバーコードリーダ39が配置されており、このバーコードリーダ31により読み取られたバーコード28は管理コンピュータ3へ入力され、このバーコードのフリートレイ26が合流コンベヤ38へ入ったことが認識される。
【0037】
この合流コンベヤ38の下流にソーティングコンベヤ(仕分け用コンベヤ)40が設けられており、メロンを載置しているフリートレイ26は個々に合流コンベヤ38よりソーティングコンベヤ40へ移載される。また合流コンベヤ38上に予め設定された仕分けデータ(各物品支持体への物品の載置情報;詳細は後述する)のランクと数量のフリートレイ(メロン)26が揃うと、ソーティングコンベヤ40による仕分けが開始される。
【0038】
このソーティングコンベヤ40の入口にはバーコードリーダ41が配置され、このバーコードリーダ41によりフリートレイ26のバーコード28が読み取られ、この読み取ったバーコードと予め設定された仕分けデータ(詳細は後述する)に基づいてソーティングコンベヤ40により12台のベーストレイ移載機45へ各分岐コンベヤ46を介して仕分けられる。また各分岐コンベヤ46には、コンベヤ46に沿ってバーコードリーダ47とラベル貼り機48が配置され、バーコードリーダ47によりフリートレイ26のバーコード28が読み取られ、この読み取ったバーコード28はベーストレイ移載機45へ入力されている。またラベル貼り機48において予め用意された産地を示すラベルデータが印刷したラベル49(図6)がメロンに直接貼りつけられる。
【0039】
またソーティングコンベヤ40により仕分けが実行されなかったメロンを載置しているフリートレイ26は、コンベヤ50により再びフリートレイコンベヤ装置36の分岐コンベヤ37の上流に合流される。
【0040】
前記ベーストレイ移載機45は、図6に示すベーストレイ(物品支持体の一例)51を供給する供給装置52と、フリートレイ26を押してベーストレイ51へ移載する移載装置53から構成され、メロンを載置しているフリートレイ26が搬送されてくると、順に、図6(b)に示すように、供給装置52より供給されるベーストレイ51上に移載装置53により、所定の数量単位(容器の収納される物品の数量以上)でフリートレイ26のまま移載され、すなわち仕分けデータに基づいて所定の数量単位の同一ランクのメロン(フリートレイ26)がベーストレイ51上に集められ、移載が終了すると、コンベヤ54へ払い出される。またベーストレイ51の側面には、図6に示すように、ベーストレイ51を特定するバーコードが印刷されたバーコード55が取り付けられており、コンベヤ54へ払い出されるとき、このバーコード55が読み取られ、管理コンピュータ3へ入力され、図8(c)に示すように、ベーストレイデータ「ベーストレイ51のバーコード−ベーストレイ51上のメロンのランクと数量(仕分けデータに基づく)」として管理される。
[箱詰・保管エリアE]
フリートレイ26(メロン)を載置しているベーストレイ51はコンベヤ54により搬送され、複数の分岐装置61付きのベーストレイコンベヤ62へ移載される。このベーストレイコンベヤ62の各分岐装置61はそれぞれ、自動箱詰装置63に対応している。また各分岐装置61の入口に配置したバーコードリーダ64によりベーストレイ51のバーコード55が読み取られ、このベーストレイ51のバーコード55と予め設定された箱詰データ(出荷先毎の容器へ収納する物品の情報の一例;詳細は後述する)に基づいて分岐装置61が駆動されてベーストレイ51は自動箱詰装置63へ分岐される。
【0041】
また分岐装置61による分岐が実行されなかった、メロンを載置しているベーストレイ51はベーストレイ自動倉庫65に搬送順に振り分けられてベーストレイ自動倉庫65へ搬入される。
【0042】
前記自動箱詰装置63は、ダンボールからなる製品ケース(容器の一例)67(図7)を供給するケース供給装置と、搬送されてきたベーストレイ51からメロンを押し出して1列に並べる押出し装置と、この押出し装置により並べられたメロンを箱詰データに基づいて供給装置により供給された製品ケース67内に移載するロボット(いずれも図示せず)から構成され、このロボットにより所定ランクで所定数量のメロンが移載された製品ケース67は、コンベヤ70を介して封緘機71へ払い出されて、封緘され、コンベヤ72により搬送される。あるいはメロンが移載された製品ケース67はコンベヤ70を介して段積み機73へ払い出されて、段積み後、蓋載せ機74により蓋が被せられ、続いてバンド掛け機75によりバンドが掛けられ、コンベヤ72により搬送される。また製品ケース67には予めケースを特定するバーコード68が付され、製品ケース67が払い出されるとき、このバーコード68がバーコードリーダ63A(図3)により読み取られ、図8(d)に示すように、製品ケースデータ「製品ケースのコード−箱詰データ」として管理コンピュータ3において管理される。
【0043】
また各ベーストレイ自動倉庫65には、その入庫口にベーストレイ51に取り付けられたバーコード55を読み取るバーコードリーダ76が設けられ、このバーコードリーダ76により読み取られるバーコードにより入庫するベーストレイ51が特定されて、格納される。なお、ベーストレイ自動倉庫65において、ベーストレイ51の格納位置とバーコード55が管理される。またベーストレイ自動倉庫65より出庫されたベーストレイ51は、コンベヤ78により上記コンベヤ54の上流に投入される。
【0044】
また自動箱詰装置63において空となったベーストレイ51はベーストレイ移載機45へ戻される。
[出荷エリアF]
上記コンベヤ72により搬送された製品ケース67は、ソーティングコンベヤ81へ移載され、出荷データ(詳細は後述する)に基づいてこのソーティングコンベヤ81により仕分けられてパレット移載機82または2次保管自動倉庫83へ搬送される。また2次保管自動倉庫83より、2次保管出荷データ(詳細は後述する)に基づいて保管していた製品ケース67が出庫され、上記コンベヤ72へ投入され、ソーティングコンベヤ81へ移載されてパレット移載機82へ仕分けられる。
【0045】
また出荷用パレットを段積みする空パレット段積み機85が設けられ、この空パレット段積み機85より搬送台車86により段積みされた(空き)出荷用パレットは一旦上記パレット自動倉庫5へ保管され、このパレット自動倉庫5より搬送台車86を使用して空パレット段バラシ機87へ搬送され、この空パレット段バラシ機87より1枚ずつ(空き)出荷用パレットがパレット移載機82へ供給される。
【0046】
パレット移載機82は、空パレット段バラシ機87より供給された空出荷用パレット上に、出荷データ(詳細は後述する)に基づいてソーティングコンベヤ81により仕分けられ搬送されてきた製品ケース67を段積みするロボット(いずれも図示せず)から構成され、製品ケース67が移載された実パレットは搬送台車86により、一旦パレット自動倉庫5に搬送されて仮保管され、パレット自動倉庫より搬送台車86により出荷場へ搬送されて出荷される。
【0047】
また上記2次保管自動倉庫83の入口には、製品ケース67のバーコードを読み取るバーコードリーダ83A(図3)が設けられ、2次保管自動倉庫83へ製品ケース67が入庫されるとき、製品ケース67のバーコードがバーコードリーダ83Aにより読み取られ、2次保管自動倉庫83において、図8(e)に示すように、2次保管データ「製品ケースのコード−箱詰データ{(ランク−数量),(ランク−数量)}」として管理される。また2次保管自動倉庫83において、入庫された製品ケース67のバーコードと格納位置が管理される。
【0048】
図3に上記構成による処理設備の制御構成図を示す。
管理コンピュータ3に、入荷・保管エリアAの入力端末機2とパレット自動倉庫(コントローラ)5が接続され、選果エリアCのバーコードリーダ31と品質センサ32と形状測定センサ33が接続され、また仕分けエリアDのバーコードリーダ39とソーティングコンベヤ(コントローラ)40とベーストレイ移載機(コントローラ)45が接続され、箱詰・保管エリアEのベーストレイコンベヤ(コントローラ)62とベーストレイ自動倉庫(コントローラ)65と自動箱詰装置(コントローラ)63が接続され、さらに出荷エリアFのソーティングコンベヤ(コントローラ)81とパレット移載機(コントローラ)82と2次保管自動倉庫(コントローラ)83が接続されている。
【0049】
またパレット自動倉庫(コントローラ)5にバーコードリーダ6が接続され、またソーティングコンベヤ(コントローラ)40にバーコードリーダ39が接続され、ベーストレイ移載機(コントローラ)45にバーコードリーダ28が接続され、ベーストレイコンベヤ(コントローラ)62に各分岐装置61(バーコード64)が接続され、ベーストレイ自動倉庫(コントローラ)65にバーコードリーダ76が接続され、自動箱詰装置(コントローラ)63にバーコードリーダ63Aが接続され、2次保管自動倉庫(コントローラ)83にバーコードリーダ83Aが接続されている。
【0050】
管理コンピュータ3による上記各データの形成方法を説明する。
[出庫データ]
まず管理コンピュータ3により形成される上記出庫データの形成手順を図9のフローチャートにしたがって説明する。なお、管理コンピュータ3は、生産者別のメロンの過去の選果データ(ランク)から生産者毎にメロンの推定ランクを求めて記憶しており、また設備効率を考慮したメロン処理能力(処理数量)が予め設定されている。
【0051】
まず2次保管されている製品ケース67を優先して出荷するために、出荷先毎の注文データ、すなわち図10に示すメロン(物品の種類の一例)のランク毎の数量からなる注文データと、2次保管自動倉庫(コントローラ)83において管理されている2次保管データを比較して、データが一致している製品ケース67を検出して、図9(b)に示すように、2次保管出荷データ「出荷先−製品ケースNo.」を形成し、続いて注文データから2次保管出荷データ分を外して注文処理必要データを形成する。そしてこの注文処理必要データにおいてランク毎に数量を合計して、選果処理に必要なランク毎の数量を求める。次に、このランク毎の数量と前記メロン処理能力(処理数量)を比較して、出荷とは別に処理するメロンの数量(仮想注文データ)を形成する。なお、各出荷先からの注文による出荷メロンの総数は、予め設備の処理能力以下に抑えられる。
【0052】
またパレット自動倉庫に格納されているパレットの入荷データ(生産者のコード−数量){図8(a)}のうち生産者コードから前記メロンの推定ランクを求め、この推定ランクと数量から、注文処理必要データに必要なランク毎の数量を確保する入荷用パレット(ナンバー)を選択する。
【0053】
また入庫日が先のパレットの順に、前記仮想注文データに相当する数量を満足する入荷用パレット(ナンバー)を選択する。
これにより、1日に出庫するパレットのナンバーからなる全出庫データが形成され、注文に必要にランク毎の数量を確保する入荷用パレットを優先してパレットの出庫データ{図9(c)}が形成され、パレット自動倉庫5へ出力される。
[箱詰データ]
管理コンピュータ3により形成される上記箱詰データの形成手順を図11のフローチャートにしたがって説明する。上記箱詰データは、注文処理必要データに対応する製品ケース67の第1箱詰データと、仮想注文データに対応する製品ケース67の仮の第2箱詰データからなる。なお、管理コンピュータ3は、後述する過去の第1箱詰データの実績により、「(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)」の組み合わせ上位(過去の実績データ)を予め求める。
【0054】
「第1箱詰データ」
まず、注文処理必要データから、一箱当りの数量が2〜7個でランクの種類が2つまでの組合わせを形成する。これにより、図12(a)に示すように、製品ケース毎(順に付すナンバー毎)に、出荷先−(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)が形成される。
【0055】
「第2箱詰データ」
前記出庫データにおいて、仮想注文データに相当するパレットのデータ、すなわち各パレットの生産者と数量のデータのうち、生産者のデータから生産者の推定ランク(過去のメロンのランクから推定されるランク)を求め、「パレット−推定ランク−数量」のデータを求め、「出荷とは別に処理するメロン」の推定ランク毎の数量を求める。
【0056】
続いて過去の第1箱詰データの実績による、「(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)」の組み合わせ上位の中から、上記求めた推定ランク毎の数量を満足する箱詰データを求める。これらが上記第2箱詰データ(過去の容器へ収納する物品の情報から予測した各容器へ収納する物品の情報の一例)となる。第2箱詰データとして、出荷先が特定されない、図12(a)に示す「製品ケース毎(上記第1仕分けデータの製品ケースナンバーに続くナンバー毎)−(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)」が形成される。
【0057】
上記第1箱詰データと第2箱詰データは順に並べられ、後述するように製品ケース67を形成するベーストレイNo.が指定され、並び換えが実行されて箱詰データが形成される。
[仕分けデータ]
管理コンピュータ3により形成される上記仕分けデータの形成手順を図13のフローチャートにしたがって説明する。前記第1箱詰データから形成される第1仕分けデータと、第2箱詰データから形成される第2仕分けデータと、第3仕分けデータからなり、各ベーストレイ移載機45へ割り当てられる。
【0058】
「第1仕分けデータ」
第1仕分けデータは、第1箱詰データの「製品ケースNo.−出荷先−(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)」の中から、図14(a)に示すように、ランク毎に数量のデータを取り出し、続いて図14(b)に示すように各ランク毎に、これら数量の2つのデータ(出荷先数は最大2)から、7個、10個、12個となる数字の組み合わせを見つける。
【0059】
これにより、ベーストレイ毎(順に付すナンバー毎)に、ランクNo.−数量の第1仕分けデータが形成される(ただし、数量の合計は原則7または10または12)。
【0060】
またこれら第1仕分けデータから逆に、第1箱詰データの各製品ケース(No.)を形成するベーストレイNo.が指定され、図12に示すように、箱詰データに付加され、箱詰データの並び換えが実行される。
【0061】
たとえば、No.1の製品ケースの箱詰データが、出荷先がαで、ランク1が5個、ランク2が2個の場合で、No.1のベーストレイの第1仕分けデータが、ランクが1、数量が5個と2個の組み合わせのとき、このNo.1のベーストレイは図12において、ケースNo.1の製品ケースの箱詰に指定される。また前記No.1の製品ケースの箱詰データにおいて、ランク2が2個を一方の組みあわせのデータとして形成されたベーストレイが求められ、たとえば図14に示すNo.(n+1)のベーストレイが求められると、このNo.(n+1)のベーストレイの他方の組み合わせの数量「5」を必要とする箱詰データが求められ、これらの中からランク1が2個の箱詰データ(製品ケースNo.)が求められる。たとえば、図12に示すNo.mの製品ケースが求められると、No.mの製品ケースに、No.1のベーストレイとNo.(n+1)のベーストレイが指定される。このように、ベーストレイ上のメロンの数量を相補する最大2つのベーストレイのナンバーが各製品ケースに割り当てられると、図12(b)に示すように、同じベーストレイのナンバーが割り当てられた製品ケースは順に並ぶように箱詰データの並び換えが実行される。
【0062】
「第2仕分けデータ」
第2仕分けデータは、第2箱詰データの「製品ケースNo.(上記第1仕分けデータの製品ケースナンバーに続くナンバー毎)−(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)」の中から、第1仕分けデータと同様に、図14(b)に示すように、ランク毎に数量のデータを取り出し、各ランク毎に、これら数量のデータから、7個、10個、12個となる数字の組み合わせを見つける。
【0063】
これにより、「ベーストレイNo.(第1仕分けデータのベーストレイのナンバーに続くナンバー)−ランクNo.−数量」の第2仕分けデータ(過去の容器へ収納する物品の情報から予測した各物品支持体への物品の載置情報の一例)が形成される(ただし、数量は原則7または10または12)。
【0064】
またこれら第2仕分けデータから逆に、第2箱詰データの各製品ケース(No.)を形成するベーストレイNo.が求められ、第1仕分けデータと同様に、箱詰データに付加され、同じベーストレイのナンバーが割り当てられた製品ケースは順に並ぶように箱詰データの並び換えが実行される。
【0065】
仕分けデータは、各ランク毎に第1仕分けデータ、第2仕分けデータの順に並べて形成され、続いて各ランク毎にベーストレイ51の数量が求められ、12台のベーストレイ移載機45で処理される数量がほぼ同一となるように、各ベーストレイ移載機45にランクが割り当てられる。すなわち各ベーストレイ移載機45に、図14(c)に示すように、割り当てられたランクの第1仕分けデータおよび第2仕分けデータからなる仕分けデータが形成される。
【0066】
「第3仕分けデータ」
注文処理必要データの各ランク毎のメロンの数量、および生産者の推定ランクに基づき仮想注文データから形成される各ランク毎のメロンの数量を、それぞれ各ランク毎に加算して求まる各ランク毎の(設定)メロンの数量と、出庫データに基づいて出庫されたパレット(注文処理必要データおよび仮想注文データから“生産者の推定ランク”に基づいて出庫されてきたパレット)に搭載されたコンテナより払い出されて選果されたメロンの各ランク毎の(実)数量には実際に差が生じる。この差により、上記第1仕分けデータおよび第2仕分けデータからなる仕分けデータでは、仕分けられないフリートレイ26が発生する。
【0067】
そこで、選果処理が終了した時点で、(設定)各ランク毎のメロンの数量と(実)各ランク毎の数量を比較して、第2仕分けデータが補正され、第3仕分けデータが形成される。
【0068】
すなわち、各ランク毎に、(設定)数量より(実)数量が不足しているとき、(実)数量に合わせて第2仕分けデータが補正される(第2仕分けデータを形成するベーストレイ51に載置する数量を減少させる)。
【0069】
また各ランク毎に、(設定)数量より(実)数量が多いとき、各ランク毎に多い分(差分)のフリートレイ26を載置するベーストレイ51が設定され、第3仕分けデータ「ランク−ベーストレイNo.−数量(ただし数量は最大12個)」が形成される。
【0070】
また第2仕分けデータの補正と第3仕分けデータにより第2箱詰データが補正される。すなわち、第2仕分けデータの補正に応じて第2箱詰データの各製品ケース(No.)へ収納するランク毎のメロンの数量が補正され(なお、先に形成した製品ケースのメロンの数量が少なくなる)、第3仕分けデータに基づいて、追加の第2箱詰データが追加される。すなわち、第3仕分けデータ「ランク−ベーストレイNo.−数量(ただし数量は最大12個)」に基づいて、過去の第1箱詰データの実績による、「(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)」を満足する箱詰データが追加される。なお、過去の第1箱詰データの実績により、第2箱詰データを形成できない第3仕分けデータ(ベーストレイ)が発生したとき、これら第3仕分けデータのランクのみによる第2箱詰データ「製品ケースNo.(上記第2箱詰データの製品ケースナンバーに続くナンバー)−ランク−数量(ただし数量は最大7個)」を形成し、またベーストレイ51から箱詰を実行した後メロンが残る第3仕分けデータのとき、これら残るメロンを集めてランクと数量の特殊第2箱詰データ「製品ケースNo.(上記第2箱詰データの製品ケースナンバーに続くナンバー)−(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)(ただし数量の合計は最大7個)」を形成する。
[出荷データ]
管理コンピュータ3により形成される上記出荷データの形成手順を図15のフローチャートにしたがって説明する。
【0071】
出荷データは、第1箱詰データの「製品ケースNo.−出荷先−(ランクNo.−数量),(ランクNo.−数量)」と、上述した2次保管出荷データとを加えて、出荷先が同じ製品ケースNo.が求められ、出荷先毎に製品ケース67の数量が求められ、出荷用パレットに載置できる最大数量(たとえば100個)毎に分割され、パレット順に、出荷先−製品ケースNo.,製品ケースNo.…製品ケースNo.(最大数量以内)からなる出荷データが形成される。なお、第2箱詰データの出荷先が設定されていない製品ケースNo.からなるデータが2次保管自動倉庫83へ入庫されるデータとなる。
【0072】
上記構成による作用を説明する。
[入荷]
生産者により取り入れられたメロンはコンテナ(入荷される容器)に入れられた状態で、トラックなどの車両により搬入され、生産者毎に処理設備に用意されている入荷用パレットに段積みされ、このパレットに予め付されたパレットを特定するナンバー(識別符号)と生産者のコードが入力端末機2により管理コンピュータ3へ入力され、その後コンベヤ4へ移載されパレット自動倉庫5へ搬送させる。管理コンピュータ3により、入荷データ 「パレットのナンバー−生産者のコード−入荷日」が管理される。
【0073】
前記パレット自動倉庫5はパレットに貼りつけられたバーコード(前記識別符号を表す)をバーコードリーダ6により読み取り、入庫するパレットを特定して、格納する。なお、パレット自動倉庫5において、在庫データとして格納位置とパレットのバーコードが管理される。
[選果前の処理]
そして、選果を開始するに際して、上記出庫データに基づいてパレットが順にパレット自動倉庫5から出庫されてコンベヤ7により搬送され、デパレタイザー8により各パレットからコンテナが1個ずつ選果用のコンベヤ9へ移載され、搬送される。コンテナが移載されて空となった空パレットは、一旦パレット自動倉庫5へ戻される。
【0074】
そして、コンベヤ9によりコンテナはオートダンパー10へ搬送され、このオートダンパーにおいて、コンテナは傾けられ、コンテナに収納されていたメロンは緩衝材で衝撃が緩和されながら払い出されて一列に整列され、コンベヤ11へ移載される。
【0075】
このコンベヤ11によりメロンは清浄機13に搬送され、この清浄機13において磨かれ、トレイ移載機25へ搬送される。トレイ移載機25では、メロンは1個ずつ切り出されてフリートレイ26に載置され、コンベヤ27により選果エリアCヘ搬送される。
[選果]
選果エリアCでは、まずメロンを載置しているフリートレイ26のバーコード28がバーコードリーダ31により読み取られ、続いて各メロン毎に、品質センサ32により糖度、熟度、色、傷の有無等により等級(秀,優,良,可など)が判定され、形状測定センサ33により重量、大きさ、形状等により階級(2L,L,M,Sなど)が判定され、これら階級と等級の判定結果(選果結果)は管理コンピュータ3へ入力され、ランクが求められ、このランクはフリートレイ26のバーコード28とともに記憶され、選果データとして以後管理される。
[仕分け]
選果エリアCから搬出されたメロンを載置しているフリートレイ26はフリートレイコンベヤ装置36により搬送され、3ラインの分岐コンベヤ37へ順に振り分けられ、搬送されながら滞留され、続いてこれら分岐コンベヤ37から順に1ラインのコンベヤ(合流コンベヤ)38に合流されて搬送される。またこの合流コンベヤ38の入口に配置したバーコードリーダ39によりフリートレイ26のバーコード28が読み取られ、このバーコード28で特定されるランクのメロンを搭載したフリートレイ26が合流コンベヤ38へ入ったことが管理コンピュータ3で管理され、合流コンベヤ38上に、管理コンピュータ3により形成された各ベーストレイ移載機45毎の各仕分けデータのランクと数量のフリートレイ(メロン)26が揃うと、管理コンピュータ3よりソーティングコンベヤ40へ仕分けデータ(移載指示)が出力され、ソーティングコンベヤ40により仕分けが実行される(物品の物品支持体への移載が開始される)。
【0076】
たとえば、No.1ベーストレイ移載機45の最初の仕分けデータがランク1のメロン10個とすると、ランク1のメロンを搭載したフリートレイ26のバーコードが10個、合流コンベヤ38上に揃うと、ソーティングコンベヤ40へ出力され、ソーティングコンベヤ40では、入口に配置したバーコードリーダ41によりフリートレイ26のバーコードを読み取り、上記バーコードと一致するとNo.1ベーストレイ移載機45へ分岐し、データの10個の分岐が終了すると、仕分け終了データを管理コンピュータ3へ出力する。これにより、No.1ベーストレイ移載機45の次の仕分けデータが設定され、この仕分けデータのメロンが揃うまで待つことになる。
【0077】
これらにより、仕分けデータに基づいてソーティングコンベヤ40により12台のベーストレイ移載機45へ各分岐コンベヤ46を介して仕分けられる。また各分岐コンベヤ46には、コンベヤに沿ってバーコードリーダ47とラベル貼り機48が配置され、バーコードリーダ47によりフリートレイ26のバーコード28が読み取られ、この読み取ったバーコード28はベーストレイ移載機45へ入力される。またラベル貼り機48において予め用意された産地を示すラベルデータが印刷したラベル49(図6)がメロンに直接貼りつけられる。
【0078】
またソーティングコンベヤ40により仕分けが実行されなかったメロンを載置しているフリートレイ26は、コンベヤ50により再びフリートレイコンベヤ装置36の分岐コンベヤ37の上流に合流される。
【0079】
また上記選果処理が終了すると、上述したように管理コンピュータ3において第2仕分けデータの補正と第3仕分けデータの形成が実行され、合流コンベヤ38上のフリートレイ26が再度認識されて、これら第2仕分けデータまたは第3仕分けデータに一致するランクと数量のフリートレイ(メロン)26が揃うと、管理コンピュータ3よりソーティングコンベヤ40へ仕分けデータが出力され、ソーティングコンベヤ40により仕分けが実行される。
[ベーストレイへの移載]
ベーストレイ移載機45には、管理用コンピュータ3より搬送されてくるフリートレイ26の仕分けデータ(ソーティングコンベヤ40へ出力される仕分けデータと同一)が出力され、ベーストレイ移載機45は、この仕分けデータに基づいて上記バーコードリーダ47により読みとられたバーコードにより、搬送されてくるフリートレイ26を確認し、続いて搬送されてきたフリートレイ26を、図6(b)に示すように、供給装置52より供給されるベーストレイ51上に移載装置53により移載し、移載が終了すると、コンベヤ54へ払い出す。このとき、ベーストレイ51のバーコード55が読み取られ、管理コンピュータ3へ入力され、このベーストレイ51のバーコードは、ベーストレイデータ{図8(c)}として仕分けデータとともに管理される。
[ベーストレイの搬送・保管]
管理コンピュータ3において上記製品ケース67毎の箱詰データは、各自動箱詰装置63に割り当てられ、分岐装置61付きのベーストレイコンベヤ62に設定される(出力される)。このとき、同じベーストレイ51を使用するケースNo.は、同一の自動箱詰装置63に割り当てられる。たとえば、図12に示す、ベーストレイNo.(1)(n+1)は、同一の自動箱詰装置63に割り当てられる。また箱詰データは、終了する毎にベーストレイコンベヤ62に設定される。
【0080】
メロンを載置しているベーストレイ51は搬送コンベヤ54より、自動箱詰装置63に対応している分岐装置61付きのベーストレイコンベヤ62へ搬入され、各分岐装置61の入口に配置したバーコードリーダ64によりベーストレイ51のバーコード55が読み取られ、このベーストレイ51のバーコード55と前記設定された上記箱詰データのベーストレイ51が一致すると分岐装置61が駆動されてベーストレイ51は自動箱詰装置63へ分岐される。分岐が終了すると管理コンピュータ3へ仕分け終了データが出力される。
【0081】
また分岐装置61による分岐が実行されなかった、メロンを載置しているベーストレイ51はベーストレイ自動倉庫65に搬送順に振り分けられてベーストレイ自動倉庫65へ搬入される。このとき、バーコードリーダ76によりベーストレイ51のバーコード55が読み取られ、入庫データとして、格納位置とともにベーストレイ自動倉庫65において管理される。
【0082】
また管理コンピュータ3は、ベーストレイ自動倉庫65に格納されたベーストレイ51のバーコード55を監視し、ベーストレイコンベヤ62に設定した箱詰データと一致しているベーストレイ51を検出すると、ベーストレイ自動倉庫65にこのベーストレイ51の出庫データを出力し、これによりベーストレイ自動倉庫65から出庫されたベーストレイ51は、コンベヤ78によりコンベヤ54の上流に投入され、このコンベヤ54より、自動箱詰装置63に対応している分岐装置61付きのベーストレイコンベヤ62へ搬入され、分岐される。
[箱詰]
自動箱詰装置63には、管理コンピュータ3により前記ベーストレイコンベヤ62に設定した箱詰データと同じ箱詰データが設定される。
【0083】
自動箱詰装置63では、搬送されてきた1または2のベーストレイ51からそれぞれメロンが押し出されて1列に並べられ、箱詰データに基づいてデータの個数だけロボットにより供給装置により供給された製品ケース67内に移載され、出荷先毎の製品ケース67が形成される。たとえば、ベーストレイNo.(1)(n+1)が搬送されてくると、それぞれメロンが押し出されて1列に並べられ、箱詰データのNo.(1)と(m)の製品ケースのデータに基づいて、図16に示すように、No.(1)の製品ケース67には、ベーストレイNo.(1)のメロンが5個、ベーストレイNo.(n+1)のメロンが2個、移載され、またNo.(m)の製品ケース67には、ベーストレイNo.(1)のメロンが2個、ベーストレイNo.(n+1)のメロンが5個、移載される。箱詰が終了すると管理コンピュータ3へ箱詰終了データが出力され、管理コンピュータ3は、ベーストレイコンベヤ62からの仕分け終了データとこの箱詰終了データをともに入力すると、次の箱詰データをベーストレイコンベヤ62と自動箱詰装置63へ設定する。
【0084】
なお、No.(m)の製品ケース67に相当する製品ケースが存在しない場合、すなわちメロンがベーストレイ51から製品ケース67に収納されて後に、ベーストレイ51上に残る場合、上述した特殊第2箱詰データに基づいて残るメロン{ベーストレイNo.(1)のメロンが2個、ベーストレイNo.(n+1)のメロンが5個}は仮(出荷先なし)の製品ケース(別の容器)67に収納される。またこの製品ケース(別の容器)67は2次保管される。
【0085】
出荷先毎に形成された製品ケース67は、コンベヤ70を介して封緘機71へ払い出されて、封緘され、コンベヤ72により搬送される。あるいは段積み機73へ払い出されて、段積み後、蓋載せ機74により蓋が被せられ、続いてバンド掛け機75によりバンドが掛けられ、コンベヤ72により搬送される。なお、製品ケース67は払い出されるとき、このバーコード68がバーコードリーダ68Aにより読み取られ、図8(d)に示すように、製品ケースデータして箱詰データとともに管理コンピュータ3において管理される。
[出荷]
製品ケース67は、コンベヤ72によりソーティングコンベヤ81へ移載され、管理コンピュータ3からソーティングコンベヤ81へ出力される出荷データの製品ケースNo.に基づいて、ソーティングコンベヤ81により仕分けられてパレット移載機82または2次保管自動倉庫83へ搬送される。この出荷データに基づいてソーティングコンベヤ81により仕分けが終了すると、仕分け終了データが管理コンピュータ3へ出力される。また2次保管自動倉庫83に保管されていた製品ケースは、管理コンピュータ3から2次保管自動倉庫83へ出力される2次保管出荷データに基づいてコンベヤ72へ出庫され、ソーティングコンベヤ81へ移載されてパレット移載機82へ仕分けられる。
【0086】
前記パレット移載機82にはソーティングコンベヤ81に出力された出荷データと同一の出荷データが出力され、出荷データによりパレタイズする製品ケース67の数量が確認されて、空パレット段バラシ機87より供給された空出荷用パレット上に、搬送されてきた製品ケース67がパレタイズ(段積み)され、パレタイズが終了すると管理コンピュータ3へパレタイズ終了データが出力される。管理コンピュータ3は、上記仕分け終了データとこのパレタイズ終了データがともに入力されると、次の出荷データをソーティングコンベヤ81とパレット移載機82に設定する。製品ケース67が移載された実パレットは搬送台車86により、一旦パレット自動倉庫5に搬送されて仮保管され、パレット自動倉庫5より搬送台車86により出荷場へ搬送されて出荷される。
【0087】
また2次保管自動倉庫83には、出荷先が設定されていない製品ケース67が格納され、この2次保管自動倉庫83に保管された製品ケースは、そのデータ(製品ケースのコード−箱詰データ)が2次保管自動倉庫83において管理される。なお、上述したように翌日の出荷データに一致する箱詰データ(ランク−数量)の製品ケース67が検出されると、その製品ケース67は2次保管出荷データとして指定され、優先的に出荷される。
【0088】
以上のように本実施の形態によれば、入荷されてきたメロンは個々にフリートレイ26に載置され、その後選果され、この選果結果に基づいてメロンのランク(品質)が求められ、このメロンのランクに基づいてフリートレイ26に載置されたままベーストレイ51上に載置され、一旦保管あるいはそのまま自動箱詰装置63へ搬送され、ベーストレイ51から出荷先の注文に応じて製品ケース67に収納され、製品ケース67単位で出荷される。またフリートレイ26にこのフリートレイ26を特定するバーコード28が付され、このバーコード28とフリートレイ26に載置されたメロンのランクの情報が対応されて管理されることにより、フリートレイ26の動きにより、フリートレイ26に載置されているメロンをメロンのランクとともに追跡することができ、よってメロン1個ずつのランクに応じて製品ケース67に収納でき、すなわち異なるランクのメロンを1つの製品ケース67に自動で収納することができ、出荷先の注文に柔軟に対応することができる。またメロンがランクに基づいてベーストレイ51上に集められ、保管可能とされることにより、従来のような品質毎の長い仕分けラインが不要となり、省スペースを実現でき、さらに自動箱詰装置63の使用により1つの製品ケース67に自動でメロンが収納されることにより、作業者の負担を軽減でき、また少ない封緘機71で封緘作業を実行でき、省スペースを実現できる。
【0089】
また本実施の形態によれば、メロンは製品ケース67に収納されるメロンの数量以上で、予め設定された数量単位でベーストレイ51に移載されて保管されることにより、たとえば製品ケース67に収納されるメロン数量の2倍のメロンがベーストレイ51に集められる(載置される)ことにより、前準備がなされ、ベーストレイ51に集められた同一ランクのメロンを、効率的に、2個の製品ケース67に収納することができる。
【0090】
また本実施の形態によれば、出荷先より「メロンのランク(品質)と数量からなる注文」を受けると、この注文に応じて出荷先へ出荷する各製品ケース67へ収納するメロンの第1箱詰データ(メロンのランクと数量)が形成され、これら各製品ケース67のメロン情報に基づいて各ベーストレイ51へ載置するメロンの情報(仕分けデータ;メロンのランクと数量)が形成されることにより、この仕分けデータによってメロンが載置されたベーストレイ51からの各製品ケース67へのメロンの収納を効率的に実行することができ、よって自動箱詰装置63の台数を減らすことが可能となり、コストを低減することができる。
【0091】
また本実施の形態によれば、過去の出荷した製品ケース67へ収納するメロンの第1箱詰データ(メロンのランクと数量)から予測して、各ベーストレイ51へ載置するメロンの第2仕分けデータ(メロンのランクと数量)が形成されることにより、過去の実績に一致したメロンのランクと数量の(2次保管される)製品ケース67を作成でき、よって2次保管されている各製品ケース67のデータが出荷データと一致する確率が高くなり、優先的に出荷することが可能となる。
【0092】
また本実施の形態によれば、選果が実行されて搬送されてきたメロンはそのランクによりどのベーストレイ51のメロンの載置情報(ランク)と合致しているかが判断され、各ベーストレイ51へのメロンの載置情報(数量)に合致するメロンが揃うと初めて、これらメロンのベーストレイ51への移載が開始されることにより、効率よくメロンのベーストレイ51への移載を実行することができる。
【0093】
また本実施の形態によれば、選果が実行されたメロンは複数の分岐コードへ37に分流され、再び合流されて搬送されることにより、すなわち選果が実行されたメロンは滞留され、この滞留状態から搬送状態に戻り搬送されることにより、選果速度とベーストレイ51への仕分け・移載速度のずれを吸収でき、各処理速度を独自に設定できる。またメロンのランクに無関係に滞留されることになり、従来のような各ランク毎のラインを設ける必要がなくなり、省スペースが実現される。
【0094】
また本実施の形態によれば、ベーストレイ51に載置されてるメロンは、出荷先の製品ケース67に収納され、残りのメロンで出荷の予定がないものは仮に他の製品ケース67に収納されて2次保管(2度目の保管・滞留)されることにより、すなわち設備の処理能力に合わせて、出荷予定がないメロンの選果、仕分け、箱詰、保管処理を実行することにより、設備として最も効率よく処理を実行することができる。
【0095】
また本実施の形態によれば、2次保管されている製品ケース67は優先して出荷されることにより、在庫を無くすように、また入荷時期が早いメロンの鮮度が落ちる前に出荷できるように配慮することができる。
【0096】
なお、上記実施の形態において、出荷先より「メロンのランク(品質)と数量からなる注文」を受けると、この注文に応じて出荷先へ出荷する各製品ケース67へ収納するメロンの箱詰データ(メロンのランクと数量)を形成し、これら各製品ケース67のメロン情報に基づいて各ベーストレイ51へ載置するメロンの仕分けデータ(メロンのランクと数量)を形成しているが、メロンのランクに無関係に所定の数量単位毎に各ベーストレイ51へ載置するメロンの仕分けデータ(数量)を形成することもできる。これによれば、最も速く効率的にフリートレイ26のベーストレイ51への移載を完了することが可能となる。
【0097】
また上記実施の形態において、農水産物からなる物品(実施の形態ではメロン)を直接フリートレイ26に載置しているが、カゴやバケットなど他の支持体を介してフリートレイ26に載せてもよく、また単数(1個のみ)の物品をフリートレイ26に載置しているが、複数の物品を載せてもよい。
【0098】
また上記実施の形態において、選果する対象をメロンとしているが、メロンに限ることはなく、果物や野菜など農水産物からなる物品であればよい。
また上記実施の形態において、容器をダンボールからなる製品ケース67としているが、ダンボールに限ることはなく、積み重ね可能なバケットやコンテナなどであってもよい。
【0099】
また上記実施の形態において、物品支持体をベーストレイ51としているが、ベーストレイ51に限ることはなく、フリートレイ26を積載して支持できるものであればよく、たとえば平板などを使用することも可能である。
【0100】
また上記実施の形態において、フリートレイ26の滞留手段として3本の分岐コンベヤ37を使用しているが、分岐コンベヤ37に限ることはなく、搬送経路途中にフリートレイ26を所定間隔で1個ずつ送り出す切りだし装置を配置し、その上流にフリートレイがストレージされるような構成としてもよい。
【0101】
また上記実施の形態において、入荷用パレットと出荷用パレットの保管手段を兼用してパレット自動倉庫5を設けているが、入荷用パレットと出荷用パレットの保管手段を分けて設置することも可能である。また自動倉庫5に限ることはなく、回転ラックなどを使用することも可能である。
【0102】
また上記実施の形態において、パレット移載機82として、アームを使用したロボット式のパレタイザーを使用しているが、このようなロボットに限ることはなく、製品ケース67を段毎(層別)に積み下ろしを行うことができる機械式パレタイザなどを使用することができる。
【0103】
また上記実施の形態において、過去の出荷した製品ケース67へ収納するメロンの第1箱詰データ(メロンのランクと数量)から予測して、各ベーストレイ51へ載置するメロンの第2仕分けデータ(メロンのランクと数量)を形成しているが、過去の出荷した製品ケース67へ収納するメロンの第1箱詰データ(メロンのランクと数量)からの予測に限ることはなく、天候や設備の作業者の経験により予測して、前記第2仕分けデータを形成するようにしてもよい。
【0104】
また上記実施の形態において、フリートレイ26に、フリートレイ26を特定する識別符号としてその側面全周に横向きにバーが配列されたバーコード28を設けているが、このようなバーコードに限ることはなく、縦向きにバーが配置されたバーコード(ラベル)を複数、連続して、フリートレイ26の側面全周に亘って貼りつけるようにしてもよい。このように複数のバーコードを全周に貼りつけることによっても、フリートレイ26が回転したときそのバーコードを読み取ることができる。
【0105】
また上記実施の形態において、合流コンベヤ38上に、管理コンピュータ3により形成された各ベーストレイ移載機45毎の各仕分けデータのランクと数量のフリートレイ(メロン)26が揃ったときに、管理コンピュータ3よりソーティングコンベヤ40へ仕分けデータ(移載指示)が出力されているが、合流コンベヤ38上に限ることはなく、一旦フリートレイ26が合流コンベヤ38へ入ったことが管理コンピュータ3で管理されると、フリートレイコンベヤ装置36上、さらにソーティングコンベヤ40上に各ベーストレイ移載機45毎の各仕分けデータのランクと数量のフリートレイ(メロン)26が揃ったときに、仕分けデータ(移載指示)を出力するようにしてもよい。
【0106】
また上記実施の形態において、物品の品種として、メロンを挙げて、メロン一種のみの選果を行っているが、複数の品種、たとえばメロンとトマトなどを同時に選果して各品種別にランクを求め、各品種毎に形成する仕分けデータ、箱詰データにより、各品種の各ランク毎にベーストレイ51へ移載し、これらベーストレイ51の組み合わせにより製品ケース67を形成するようにすることができる。なお、このとき、ベーストレイ51に載置される物品の所定数量と製品ケース67へ収納される物品の所定数量は、品種によりそれぞれ異なる。たとえばベーストレイ51に載置されるメロンの数量は、7,10,12個としているが、トマトの場合、20,24個等となる。
【0107】
また上記実施の形態において、2次保管自動倉庫83に保管された製品ケース67は、次回の出荷時に出庫されてパレット移載機82に搬送されてパレタイズされているが、2次保管自動倉庫83に保管される予定の製品ケース67を、予め予測される出荷先の注文に基づいてパレット移載機82へ搬送してパレタイズし、出荷用パレットに搭載された形式として、パレット自動倉庫5へ保管しておくことも可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、各物品は受け体に載置されることにより、この受け体の動きにより物品を物品の品質とともに追跡することが可能となり、よって物品1個ずつの品質に応じて容器に収納することが可能となり、すなわち異なる品質の物品を1つの容器に自動で収納することが可能となり、出荷先の注文に柔軟に対応することができる。また物品が物品の品質に基づいて物品支持体上に集められ、保管可能とされることにより、従来のような品質毎の長い仕分けラインが不要となり、省スペースを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における処理設備の概略物流図である。
【図2】同処理設備の要部平面構成図である。
【図3】同処理設備の制御構成図である。
【図4】同処理設備のフリートレイの斜視図である。
【図5】同処理設備のメロンに貼り付けるラベルの平面図である。
【図6】同処理設備のベーストレイの斜視図およびフリートレイの載置状態を示す図である。
【図7】同処理設備の製品ケースの斜視図である。
【図8】同処理設備の入荷データ、選果データ、ベーストレイデータ、製品ケースデータの構成図である。
【図9】同処理設備の出庫データの形成手順を示すフローチャートである。
【図10】同処理設備の注文データの構成図である。
【図11】同処理設備の箱詰データの形成手順を示すフローチャートである。
【図12】同処理設備の箱詰データの構成図である。
【図13】同処理設備の仕分けデータの形成手順を示すフローチャートである。
【図14】同処理設備の仕分けデータの構成図である。
【図15】同処理設備の出荷データの形成手順を示すフローチャートである。
【図16】同処理設備において、メロンをベーストレイから製品ケースへ箱詰するときの説明図である。
【符号の説明】
A 入荷・保管エリア
B 選果前処理エリア
C 選果エリア
D 仕分けエリア
E 箱詰・保管エリア
F 出荷エリア
3 管理コンピュータ
5 パレット自動倉庫
8 デパレタイザー
10 オートダンパー
13 清浄機
25 トレイ移載機
26 フリートレイ
32 品質センサ
33 形状測定センサ
36 フリートレイコンベヤ装置
37 分岐コンベヤ
38 合流コンベヤ
40 ソーティングコンベヤ
45 ベーストレイ移載機
48 ラベル貼り機
49 ラベル
51 ベーストレイ
63 自動箱詰装置
65 ベーストレイ自動倉庫
81 ソーティングコンベヤ
82 パレット移載機
83 2次保管倉庫

Claims (10)

  1. 農水産物からなる物品は入荷されると個々に選果され、その選果の結果により前記物品の品質が求められ、この求められた物品の品質、および前記物品の種類と品質と数量からなる出荷先の注文に応じて容器に収納され、前記容器単位で出荷される処理設備であって、
    前記物品は個々に受け体に載置されて選果され、前記物品の品質が求められ、この物品の品質に基づいて前記各受け体に載置されたまま、搬送可能な物品支持体上に載置されて保管可能とされ、
    前記受け体にこの受け体を特定する符号が付され、この符号と前記受け体に載置された物品の品質の情報が対応されて管理されること
    を特徴とする処理設備。
  2. 前記物品は、所定の数量単位に前記物品支持体に移載されて保管されること
    を特徴とする請求項1に記載の処理設備。
  3. 前記物品は、前記容器に収納される物品の数量以上に前記物品支持体に移載されて保管されること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の処理設備。
  4. 前記出荷先の注文に応じて出荷先毎に前記容器へ収納する物品の情報が形成され、これら各容器の物品情報に基づいて各物品支持体への物品の載置情報が形成されること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の処理設備。
  5. 過去の前記容器へ収納する物品の情報から予測して各物品支持体への物品の載置情報が形成されること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の処理設備。
  6. 前記物品の品質に無関係に所定の数量単位毎に、各物品支持体への前記物品の載置情報が形成されること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の処理設備。
  7. 各物品支持体へ載置する物品の載置情報が予め形成され、
    前記各物品支持体への物品の載置情報に合致する物品が揃うと初めて、これら物品の前記物品支持体への移載指示が開始されること
    を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の処理設備。
  8. 選果が実行された物品は滞留され、前記物品はこの滞留状態から搬送状態に戻って前記物品支持体に移載されること
    を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の処理設備。
  9. 前記物品が前記物品支持体から前記容器に収納されて後に、前記物品支持体上に残ると、残る物品は別の容器に収納されて2次保管されること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の処理設備。
  10. 2次保管されている容器は、優先して出荷されること
    を特徴とする請求項9に記載の処理設備。
JP2002173481A 2002-06-14 2002-06-14 処理設備 Expired - Fee Related JP4055846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002173481A JP4055846B2 (ja) 2002-06-14 2002-06-14 処理設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002173481A JP4055846B2 (ja) 2002-06-14 2002-06-14 処理設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004018149A JP2004018149A (ja) 2004-01-22
JP4055846B2 true JP4055846B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=31172686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002173481A Expired - Fee Related JP4055846B2 (ja) 2002-06-14 2002-06-14 処理設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4055846B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4227766B2 (ja) * 2002-07-01 2009-02-18 株式会社マキ製作所 農産物の選別包装方法および装置
MX2017000274A (es) * 2014-07-11 2017-04-27 Dematic Corp Estacion de seleccion con almacen automatizado.
JP6972632B2 (ja) * 2017-04-17 2021-11-24 村田機械株式会社 タイヤ搬送システム
JP7350552B2 (ja) * 2019-07-24 2023-09-26 株式会社東芝 情報処理装置及び物品仕分システム
CN111056201A (zh) * 2019-12-30 2020-04-24 大连佳林设备制造有限公司 中央厨房毛菜的自动称重存储分配***

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004018149A (ja) 2004-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4883616B2 (ja) 仕分装置
JP7001354B2 (ja) 自動物流システム
US8634954B2 (en) System and method for handling returned goods in an order-picking system
AU2012207033B2 (en) Method of storing and picking
JPH06263203A (ja) 自動物品取扱装置
KR101391998B1 (ko) 물류공급방법
ES2938627T3 (es) Sistema basado en grupos y método para cumplimentación de pedidos de comercio electrónico
JPH06179511A (ja) 自動配送センタシステム
CN109641701A (zh) 具有整理和分拣功能的订单履行***及方法背景技术
WO2020066885A1 (ja) ピッキング荷合わせシステム
JP3586639B2 (ja) 配送センター
JP7444497B2 (ja) ネットスーパー物流センターにおけるオーダーピッキング・パッキングシステム
JP4055846B2 (ja) 処理設備
JPH0891579A (ja) パレタイズシステム
JP4680547B2 (ja) 個別配分装置及びその動作方法
CN112581068A (zh) 一种跨区域合并式商品拣选方法、装置及***
JP6638045B2 (ja) 自動倉庫の制御装置
JP2002154616A (ja) デパレタイズシステム
JP2964437B2 (ja) ピッキング方法
JP4388595B2 (ja) ピッキング方法及びピッキング装置
JP7318860B2 (ja) 物流システム
JP3586640B2 (ja) 仕分けシステム
JP4296254B2 (ja) ピッキング装置及び方法
JPH09118312A (ja) 商品の自動仕分・梱包方法
JP4617088B2 (ja) 集品方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4055846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees