JP4055450B2 - 記録媒体の排出装置、排出方法、搬送装置及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

記録媒体の排出装置、排出方法、搬送装置及びインクジェット式記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体の排出装置、排出方法、搬送装置及びその排出装置または搬送装置を備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、一般的なインクジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの内部構成例を示す側面図である。このインクジェット式プリンタは、自動連続給紙手段(オートシートフィーダ)として給紙ローラ1及びホッパー2を備え、搬送手段として紙送りローラ3、従動ローラ4、搬送ステージ5、排紙ローラ6及び歯付きローラ(排紙ギザ)7を備え、記録手段としてキャリッジ8及び記録ヘッド9を備えている。
【0003】
このような構成のインクジェット式プリンタは、自動連続給紙手段により記録媒体である例えば用紙を供給し、搬送手段により用紙を搬送しつつ記録手段によりインク滴を用紙上に吐出して字や画像等を印刷するようになっている。すなわち、インクジェット式プリンタの制御部は、給紙ローラ1を回転させてホッパー2を上昇させることにより、ホッパー2に積載された複数枚の用紙Pを給紙ローラ1に押付け、最上位の用紙Pを下位の用紙Pから分離して給送する。そして、その用紙Pを紙送りローラ3と従動ローラ4との間に挟み込み、紙送りローラ3を回転させて搬送ステージ5上へ送り出す。
【0004】
続いて、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のインクカートリッジからキャリッジ8に搭載された記録ヘッド9の圧力発生室へ各色インクを供給し、圧力発生室内のインクを加圧してノズル開口から用紙Pに向かってインク滴を吐出させる。このとき、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジ8や紙送りローラ3の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。そして、その用紙Pを排紙ローラ6と排紙ギザ7との間に挟み込み、排紙ローラ6を回転させて図示しない排紙スタッカ上に送り出して排出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したインクジェット式プリンタは、用紙Pの排出側に配設されている排紙ローラ6はゴムで形成され、排紙ギザ7は周縁部が鋸刃状に形成されており、排紙ローラ6のフリクションと排紙ギザ7の用紙Pへの食い込みにより用紙Pを送り出すようになっている。このため、用紙Pを送り出す際の用紙Pのうねりを防止して、用紙Pをスムーズに排出することができるが、用紙Pに排紙ギザ7の痕跡が残ったり、印刷の擦れが発生する場合がある。
【0006】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、記録媒体を良好な状態で排出することができる記録媒体の排出装置、排出方法、搬送装置及びその排出装置または搬送装置を備えたインクジェット式記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の請求項に係る記録媒体搬送装置では、給送される記録媒体を吸引する動作及び前記記録媒体の送り方向へ往復移動する動作が可能であり、前記各動作を適宜組み合わせて行うことにより前記記録媒体を搬送するステージと、前記記録媒体を吸引するために吸気する吸引手段とを有する記録媒体搬送装置であって、媒体排出位置に移動した前記ステージ上の前記記録媒体を排出するための気流を吹き出す排気口が、前記ステージの下方に配置され、前記ステージと前記吸引手段とを連通する連通口が配設されており、当該連通口が、前記ステージの移動によって露出することにより、媒体排出位置における排出気流の流量を増加させることを特徴としている。
【0008】
これにより、記録媒体の排出ローラ等を不要とすることができるので、記録媒体を傷跡やインク擦れ等の無い良好な状態で排出することができる。
【0009】
また、ステージが記録媒体の排出位置に移動したときに連通口が開放されて流路負荷を減少させるようにすることができるので、記録媒体を吸着する吸引力を低下させて排気する空気の量を増加させ、記録媒体を確実に排出させることができる。
【0010】
また、本発明の請求項に係る記録媒体搬送装置では、前記記録媒体を排出するための気流が、前記ステージで前記記録媒体を吸引した際の前記吸引手段の排出空気を用いていることを特徴としている。
【0011】
また、本発明の請求項に係る記録媒体搬送装置では、前記記録媒体の排出の際には、記録中よりも大きな流量の気流を発生させることを特徴としている。
【0012】
上記目的達成のため、本発明の請求項に係る発明では、搬送される記録媒体に対しインクを吐出して記録するインクジェット式記録装置において、上記各記録媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。
【0013】
これにより、上述した各作用効果を奏するインクジェット式記録装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの内部構成例を示す側面図である。このインクジェット式プリンタは、自動連続給紙手段(オートシートフィーダ)として給紙ローラ11及びホッパー12を備え、搬送手段として紙送りローラ13、従動ローラ14、搬送ステージ50及び本体部60を備え、記録手段としてキャリッジ18及び記録ヘッド19を備えている。
【0016】
インクジェット式プリンタは、自動連続給紙手段により記録媒体である例えば用紙Pを供給し、搬送手段により用紙Pを搬送しつつ記録手段によりインク滴を用紙P上に吐出して字や画像等を印刷するようになっている。なお、以下では、図示矢印で示す用紙Pの搬送方向をF方向、記録ヘッド19の走査方向をS方向という。
【0017】
図2は、上記搬送ステージ50及び本体部60の詳細例を示す斜視図、図3は、その平面図である。以下、図1〜図3を参照して、搬送ステージ50及び本体部60を説明する。矩形平板状に形成された搬送ステージ50は、S方向両端部に形成された係止部51が、本体部60のS方向両端部にF方向に延びるように取り付けられたガイド軸55に係止され、さらに本体部60のS方向両側に配設されたベルト駆動機構56を構成する歯付きベルト56aに噛み合わされている。そして、搬送ステージ50は、ベルト駆動機構56を構成する歯付きプーリ56b及び歯付きベルト56aの回転により、ガイド軸55に沿って本体部60の上面でF方向に移動するようになっている。
【0018】
搬送ステージ50の上面には、用紙Pを吸着するために空気を吸引する吸引部52a、52bと、用紙Pの上端余白無し印刷の際に記録ヘッド19のノズルから打ち捨てられるインクを受けるインク受け部53が形成されている。吸引部52a、52bは、四角錐状の凹部としてS方向に複数並んで形成されている。インク受け部53は、三角柱状の凹部としてS方向に1本延びるように形成されている。
【0019】
そして、吸引部52a、52bとインク受け部53の底部には、貫通孔52aa、52ba、53aが穿孔されている。これにより、インク受け部53にインク吸収材を設置した場合でも、貫通孔53aを通して空気が通過するため、インク吸収材を短時間で乾燥させることができる。また、この例では、F方向下流側からF方向上流側に向かって、吸引部52aが2列並んで形成され、続いてインク受け部53が形成され、さらに続いて吸引部52bが形成されている。最上流側の吸引部52bは、特に用紙Pの上下端を吸着するために形成されている。
【0020】
搬送ステージ50の後部には、用紙Pの下端を支持する支持部54が、所定間隔をあけて複数配設されている。支持部54は、搬送ステージ50の後部に設けられている溝内に一端が回動可能に係止されているレバー54aと、このレバー54aを回動方向に付勢する図示しない捻りコイルバネで構成されている。支持部54のレバー54aは、搬送ステージ50の後部が本体部60の上面後部に取り付けられたストッパ61から離間しているときは、捻りコイルバネの復元力により搬送ステージ50の後部から突き出るようになっている。
【0021】
そして、搬送ステージ50の後部が本体部60の後部上面に取り付けられたストッパ61に接近していくと、捻りコイルバネの復元力に反して搬送ステージ50の後部の溝内に押し込められて格納されるようになっている。なお、この例では、支持部54のレバー54aを回動可能に取り付けるようにしたが、例えば圧縮コイルバネを用いて直動可能に取り付けるようにしてもよい。
【0022】
本体部60は、上下方向に2層の中空部が形成されている。そして、本体部60の上面には、上層中空部に通じる連通口63が穿孔され、本体部60の2層の中空部の境界面には、上層中空部と下層中空部を連通する連通口64が穿孔され、本体部60の前面には、下層中空部に通じる排気口65が穿孔されている。連通口63は、搬送ステージ50が本体部60の前部側の用紙Pの排出位置に移動したときに開放される位置に矩形状に形成されている。連通口64は、連通口63のほぼ真下の位置に円形状に形成されている。排気口65は、少なくとも用紙Pの幅を有する矩形状に、かつ下層中空部から排気口65までの流路面積が徐徐に小さくなり、排気が斜め上方に向くように形成されている。
【0023】
また、本体部60の下層中空部内には、吸気ファン66が配設されている。これにより、本体部60の上層中空部は、搬送ステージ50に穿孔されている貫通孔52aa、52ba、53aを介して吸引部52a、52bとインク受け部53に負圧を作用させる減圧室67として機能する。本体部60の下層中空部は、搬送ステージ50に穿孔されている貫通孔52aa、52ba、53aから上層中空部を介して吸気した空気を排気口65から排気する排気室68として機能する。
【0024】
さらに、本体部60の上面には、用紙Pの下端余白無し印刷の際に記録ヘッド19のノズルから打ち捨てられるインクを受けるインク受け部69が形成されている。このインク受け部69は、連通口63に対しF方向上流側であって、搬送ステージ50が本体部60の前部側へ移動したときに露出する箇所に、四角柱状の凹部としてS方向に1本延びるように形成されている。なお、このインク受け部69の内部にインク吸収材を配設するようにしてもよい。
【0025】
このような構成において、その動作例を図4のフローチャート及び図5〜図8の動作図を参照して説明する。インクジェット式プリンタの制御部は、給紙ローラ11を回転させてホッパー12を上昇させることにより、ホッパー12に積載された複数枚の用紙Pを給紙ローラ11に押付け、最上位の用紙Pを下位の用紙Pから分離して給送する。
【0026】
続いて、その用紙Pを紙送りローラ13と従動ローラ14との間に挟み込ませ、紙送りローラ13を回転させて搬送ステージ50上へ送り出す。このとき、搬送ステージ50は、図5(A)に示すように、支持部54のレバー54aが本体部60のストッパ61に接触して格納されたホームポジションに位置している。このホームポジションは、搬送ステージ50を本体部60の後部側に移動させたとき、フラグが搬送ステージ50の側面前部を検出するステージ検出器を通過してから所定距離、例えば180分の120インチ移動した位置をいう。
【0027】
そして、用紙Pの頭出しを行う。具体的には、用紙Pの上端が通常の紙送り量で印刷した場合の第1ラスタ位置よりも手前の位置、すなわち図5(B)に示す第1パス目の印刷で使用される最上端ノズルである第1ラスタノズル#nから搬送ステージ50の後部側に距離d離れた位置に来るように用紙Pを搬送する(ステップS1)。
【0028】
さらに、これと併せて搬送ステージ50を印刷開始位置にセットする。具体的には、搬送ステージ50に形成されているV字溝であるインク受け部53の頂部が第1ラスタノズル#nと対向する位置に来るように搬送ステージ50を移動する(ステップS2)。なお、このとき用紙Pの上端は、吸引部52bに吸着されて平坦になっており、安定したペーパーギャップを確保して印刷画質を向上させることができるとともに、用紙Pの浮きを低減して記録ヘッド19との擦れによる汚染を防止することができる。
【0029】
次に、上端余白無し印刷を開始する。すなわち、通常の紙送り量となるように、紙送りローラ13を回転させると共に、インク受け部53の頂部が第1ラスタノズル#nと常に対向して、用紙Pの上端から外れて打ち捨てられるインク滴をインク受け部53で確実に受けることができるように、搬送ステージ50を紙送りローラ13の回転に同期させて本体部60の前部側に移動させる(ステップS3)。このとき、インク受け部53で受けたインクは内部に溜まらずに貫通孔53aから外部に排出されるので、インク吸収材に単に吸収させていた場合に比べて、インクによる用紙Pの汚染を低減することができるとともに、インク吸収材の交換等のメンテナンスの工数を低減することができる。
【0030】
この上端余白無し印刷は、例えば図9に示すように、記録ヘッド19のノズル間隔を4、ノズル数を11、送り量を11とした場合、第1パス目では#8〜#11のノズルから吐出されるインク滴により上端余白無し印刷が行われ、#1〜#7のノズルから吐出されるインク滴はインク受け部53に打ち捨てられ、第2パス目では#5〜#11のノズルから吐出されるインク滴により上端余白無し印刷が行われ、#1〜#4のノズルから吐出されるインク滴はインク受け部53に打ち捨てられる。さらに、第3パス目では#3〜#11のノズルから吐出されるインク滴により上端余白無し印刷が行われ、#1〜#2のノズルから吐出されるインク滴はインク受け部53に打ち捨てられ、第4パス目以降で全ノズルから吐出されるインク滴により上端余白無し印刷が行われる。
【0031】
そして、図6(A)、(B)に示すように、搬送ステージ50のフラグが搬送ステージ50の側面後部を検出するステージ検出器を通過したら(ステップS4)、紙送りローラ13を通常の紙送り量となるように回転させて印刷動作をそのまま継続し、図7(A)に示すように、搬送ステージ50のみを本体部60の後部側に移動させてホームポジションに復帰させる(ステップS5)。これにより、用紙Pの上端から下端までを搬送ステージ50上で支持することができるので、用紙Pの全面にわたって安定したペーパーギャップを確保して印刷画質を向上させることができる。
【0032】
次に、印刷動作継続中に紙検出器15が用紙Pの下端を検出したら(ステップS6、S7)、下端余白無し印刷を開始する。すなわち、紙検出器15が用紙Pの下端を検出した時点で、搬送ステージ50を紙送りローラ13による通常の紙送り量と同じ移動量で本体部60の前部側に移動開始させる(ステップS8)。これにより、紙送りローラ13による用紙Pの搬送から搬送ステージ50による用紙Pの搬送への受け渡しをスムーズに行うことができるので、用紙Pの全面の印刷画質を向上させることができる。なお、このとき、搬送ステージ50による用紙Pの送り速度と紙送りローラ13による用紙Pの送り速度の同期は、用紙Pのすべりにより吸収されるので取る必要はない。
【0033】
そして、図7(B)に示すように、用紙Pの下端が紙送りローラ13から外れた段階で、搬送ステージ50上に用紙Pを吸着保持して搬送する。このとき搬送ステージ50上の用紙Pの下端は吸引部52bに吸着されて平坦になっており、さらに、搬送ステージ50の後端からはみ出た用紙Pの下端は、支持部54により支持されるので、用紙Pを吸着する吸引気流の影響で下方向に引かれても落ち込むことはないので、安定したペーパーギャップを確保して印刷画質を向上させることができるとともに、用紙Pの浮きを低減して記録ヘッド19との擦れによる汚染を防止することができる。そして、搬送ステージ50が移動すると、本体部60のインク受け部69が露出するので、用紙Pの下端から外れて打ち捨てられるインク滴をインク受け部69で受ける。
【0034】
そして、印刷データが終了したら(ステップS9)、用紙Pを排紙する。すなわち、印刷データが終了した時点で、図8に示すように、搬送ステージ50を連続駆動させて排紙位置まで移動させる(ステップS10)。この排紙位置は、搬送ステージ50を本体部60の前部側に移動させたとき、フラグが搬送ステージ50の側面後部を検出するステージ検出器を通過してから所定距離、例えば180分の28インチ移動した位置をいう。
【0035】
そして、搬送ステージ50が排紙位置まで移動すると、連通口63の一部が開放されて吸引部52a、52bの吸引力が減少すると同時に、排紙口65の排気量が増加する。このため、それまで搬送ステージ50上に吸着されていた用紙Pは排紙口65から吹き付けられる空気により図示しない排紙スタッカ上に押し出される(ステップS11)。これにより、用紙Pの排出ローラ等を不要とすることができるので、用紙Pを傷跡やインク擦れ等の無い良好な状態で排出することができる。その後、搬送ステージ50を本体部60の後部側に移動させてホームポジションに復帰させ(ステップS12)、印刷処理を終了する。
【0036】
以上のように、搬送ステージ50はベルト駆動機構62が接続されているとともに吸引部52a、52bが形成されているので、用紙Pの上端や下端を搬送ステージ50上に吸着して用紙Pを搬送ステージ50の移動により搬送することができる。また、下端余白無し印刷用のインク受け部69は本体部60に形成されているので、搬送ステージ50には上端余白無し印刷用のインク受け部53のみを1箇所設ければよい。
【0037】
したがって、ペーパーギャップを確保するため及び搬送抵抗を軽減するために従来必要であったリブを搬送ステージ50上に設ける必要が無くなるので、従来技術で説明した課題を解消することができる。このため、上下端余白無し印刷も通常印刷と同様に全ノズルを使用して通常の印刷速度で行うことができるので、印刷作業時間を短縮させることができるとともに、上下端余白無し印刷部分と通常印刷部分との境界を無くして用紙全面の印刷画質を向上させることができる。
【0038】
なお、上述した実施形態では、搬送ステージ50に形成したインク受け部53の平面形状は矩形状としたが、搬送ステージ50がホームポジションに復帰するときに用紙Pの端部がインク受け部53に引っ掛からないように、インク受け部53の平面形状を紙幅方向にすくい角を付けた台形状としてもよい。また、本体部60の減圧室67の内部に吸引したインクミストをトラップするためのハニカム状のトラップを設けるようにしてもよい。
【0039】
また、搬送ステージ50のフラグが搬送ステージ50の側面後部を検出するステージ検出器を通過したら、搬送ステージ50のみを本体部60の後部側に移動させてホームポジションに復帰させるように制御したが、用紙Pの上端がノズル#Nを通過したら、搬送ステージ50のみを本体部60の後部側に移動させてホームポジションに復帰させるように制御してもよい。
【0040】
また、搬送ステージ50を排紙位置まで移動させ、連通口62の一部を開放させて吸引部52a、52bの吸引力を減少させてから用紙Pを排出しているが、例えば本体部60の上面に開閉可能なフラップを設け、搬送ステージ50が排紙位置まで移動したらフラップを開け、搬送ステージ50内部を正圧にして空気を吸引部52a、52bから吹き出させ、用紙Pを浮かせてから用紙Pを排出するようにしてもよい。
【0041】
また、用紙Pを回転させずに真っ直ぐ排出するには、搬送ステージ50の前部から見て右側のエッジガイドに用紙Pの右側面を押し付けることにより回転を防止して排出すればよい。このために、例えば搬送ステージ50の内部にF方向に延びるしきり板を設けて部屋に区切り、搬送ステージ50の前部から見て右側の部屋は負圧を発生させて用紙Pを吸引し、左側の部屋は正圧を発生させて用紙Pを浮上させるようにして、用紙Pの右側面をエッジガイドに押し付けて回転を防止する。また、搬送ステージ50の前部から見て右側の搬送面にゴム等を貼って右側の搬送面の摩擦抵抗が左側の搬送面の摩擦抵抗より高くなるようにし、用紙Pの右側面をエッジガイドに押し付けて回転を防止する。また、排紙口65の形状を単純な矩形状とせずに、本体部60の前部から見て右側が左側より広くなるように形成して右側の空気の流速が左側の空気の流速よりも遅くなるようにし、用紙Pの右側面をエッジガイドに押し付けて回転を防止する。
【0042】
上述した各実施形態では、インクジェット式記録装置としてプリンタを例に説明したが、これに限定されるものではなく、記録媒体の搬送装置を有する記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録媒体の排出ローラ等を不要とすることができるので、記録媒体を傷跡やインク擦れ等の無い良好な状態で排出することができる。また、ステージが記録媒体の排出位置に移動したときに連通口が開放されて流路負荷を減少させるようにすることができるので、記録媒体を吸着する吸引力を低下させて排気する空気の量を増加させ、記録媒体を確実に排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの内部構成例示す側面図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの搬送ステージ及び本体部の詳細例を示す斜視図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの動作例を示すフローチャートである。
【図5】図1のインクジェット式プリンタの第1及び第2の動作図である。
【図6】図1のインクジェット式プリンタの第3及び第4の動作図である。
【図7】図1のインクジェット式プリンタの第5及び第6の動作図である。
【図8】図1のインクジェット式プリンタの第7の動作図である。
【図9】図1のインクジェット式プリンタで上端余白無し印刷を行うときの記録ヘッドの使用ノズルを示す図である。
【図10】従来のインクジェット式プリンタの内部構成を示す側面図である。
【符号の説明】
11 給紙ローラ
12 ホッパー
13 紙送りローラ
14 従動ローラ
18 キャリッジ
19 記録ヘッド
50 搬送ステージ
52a 吸引部
52aa 貫通孔
52b 吸引部
52ba 貫通孔
53 インク受け部
53a 貫通孔
54 支持部
54a レバー
55 ガイド軸
56 ベルト駆動機構
60 本体部
61 ストッパ
63 連通口
64 連通口
65 排気口
66 吸気ファン
67 減圧室
68 排気室
69 インク受け部

Claims (4)

  1. 給送される記録媒体を吸引する動作及び前記記録媒体の送り方向へ往復移動する動作が可能であり、前記各動作を適宜組み合わせて行うことにより前記記録媒体を搬送するステージと、
    前記記録媒体を吸引するために吸気する吸引手段とを有する記録媒体搬送装置であって、
    媒体排出位置に移動した前記ステージ上の前記記録媒体を排出するための気流を吹き出す排気口が、前記ステージの下方に配置され
    前記ステージと前記吸引手段とを連通する連通口が配設されており、
    当該連通口が、前記ステージの移動によって露出することにより、媒体排出位置における排出気流の流量を増加させることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 前記記録媒体を排出するための気流が、前記ステージで前記記録媒体を吸引した際の前記吸引手段の排出空気を用いていることを特徴とする請求項に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 前記記録媒体の排出の際には、記録中よりも大きな流量の気流を発生させることを特徴とする請求項またはに記載の記録媒体搬送装置。
  4. 搬送される記録媒体に対しインクを吐出して記録するインクジェット式記録装置において
    請求項1〜3の何れか一項に記載の記録媒体搬送装置を備えたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
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