JP4904845B2 - 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 - Google Patents
液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4904845B2 JP4904845B2 JP2006042695A JP2006042695A JP4904845B2 JP 4904845 B2 JP4904845 B2 JP 4904845B2 JP 2006042695 A JP2006042695 A JP 2006042695A JP 2006042695 A JP2006042695 A JP 2006042695A JP 4904845 B2 JP4904845 B2 JP 4904845B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mist
- suction
- paper
- liquid ejecting
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Description
近年、インクジェット式プリンタにおける印刷品質の高精細化に伴い、印刷ヘッドから噴射されるインク滴の粒径は、益々微細化されている。そして、このインク滴の微細化に伴い、印刷処理時に、印字ヘッドから噴射されたインク滴の一部が用紙の印刷面に付着せずに微小なインクミストとして装置ケース内に浮遊し易くなっている。
そこで、装置ケース内の浮遊ミストを、吸引ファンにより吸引して回収するミスト回収手段を装備したプリンタも提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
印字命令に従って用紙給紙がなされると(ステップS101)、ミスト回収手段の吸引ファンがOFFからONにされて吸引力がONにされる(ステップS102)。
次いで、用紙上の最初の印字位置から、1バンド印字(キャリッジが用紙幅方向へ一往復する間に、印刷ヘッドにより実施される印字)と、用紙を一定量(1バンド分)送る紙送りとを印字完了まで繰り返す(ステップS103〜S105)。
そして、その用紙への印字が全て完了したら、ミスト回収手段の吸引ファンがONからOFFにされて吸引力がOFFにされ(ステップS106)、用紙の排紙により処理が終了となる。
前記被処理物に付着せずに装置ケース内に浮遊する浮遊ミストを吸引ファンの吸引力で吸引して回収するミスト回収手段を備えており、
前記ミスト回収手段は、前記吸引ファンによる吸引力が前記液体噴射ヘッドから前記被処理物に噴射された処理液滴の飛行軌跡に影響を及ぼさないように、前記液体噴射ヘッドによる処理液の噴射時に前記吸引ファンによる吸引力を低下させることを特徴とする液体噴射装置により達成される。
そこで、ミスト回収手段の吸引によって発生する気流が処理液滴の着弾のずれや欠如による処理不良を発生させることがなく、被処理物の全域に、高精度な噴射処理を実現することができる。
このような構成の液体噴射装置によれば、開閉機構を開閉動作させることで、処理液の噴射時に浮遊ミストを吸引する吸引力を容易且つ確実に低下させることができる。
前記液体噴射ヘッドから前記被処理物に噴射された処理液滴の飛行軌跡に影響を及ぼさないように、前記液体噴射ヘッドによる処理液の噴射時には、浮遊ミストを吸引する吸引力を低下させることを特徴とする処理液ミスト回収方法により達成される。
そこで、吸引によって発生する気流が処理液滴の着弾のずれや欠如による処理不良を発生させることがなく、被処理物の全域に、高精度な噴射処理を実現することができる。
このような構成の処理液ミスト回収方法によれば、吸引ファンの動作制御は、例えば吸引ファンへの給電を制御することで簡単に実現できるため、処理液の噴射時に浮遊ミストを吸引する吸引力を容易且つ確実に低下させることができる。
このような構成の処理液ミスト回収方法によれば、吸引ダクトの開閉制御は、例えば吸引ダクトに設けた開閉機構を開閉動作させることで簡単に実現できるため、処理液の噴射時に浮遊ミストを吸引する吸引力を容易且つ確実に低下させることができる。
従って、浮遊ミストの回収動作が被処理物への処理液滴の飛行軌跡に影響して、処理液滴の着弾のずれや欠如による処理不良が発生することがない液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法を提供することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る液体噴射装置の外観斜視図、図2は図1に示した液体噴射装置から排紙トレイ及び上部ケースを取り外した状態の外観斜視図、図3は図1に示した液体噴射装置の要部断面図、図4は図3に示したミスト回収手段のミスト吸引動作の制御を示すフローチャート、図5は図3に示したプラテン上を搬送される用紙に対するヘッド位置とファン吸引制限範囲を示す平面図である。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が装備されている。
更に、装置ケース4の前面左右には、インジケータ等の表示部7や電源スイッチ等の操作部8が配設されている。
また、搬送機構11は、オートシートフィーダ(ASF)部と紙送り部とを有している。
本実施形態の場合、給紙用ローラ対41は、用紙Pの下面に接触する駆動ローラとしての紙送りローラ41aに、従動ローラ41bが用紙Pの上面を押圧付勢することにより、該用紙Pを挟持搬送する。
そして給紙時には、支持ピン24を中心とする給紙レバー25の下方への回動によって、ピックアップローラ21が用紙カセット5内の最上部の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5内の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接し、その摩擦力と用紙Pの腰の強さによって分離されながら、一枚ずつ円弧状搬送経路Aに繰り出される。
給紙が済んで、印刷ヘッド44によって印刷が開始される時には、図3に示すように、給紙レバー25は元の水平状態に戻される。
この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が揺動自在とされている。
そして、この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを上方側から自重により押さえ、該用紙Pを直線状搬送経路Bに沿ってインクジェット式プリンタ1の前方側に案内する。
このPWセンサ47は、用紙Pに向かって照射した光の反射光を検出することにより、用紙Pの有無を検出し、キャリッジ13の移動により用紙Pの幅を検出する。
なお、本実施形態のインクジェット式プリンタ1では、このPWセンサ47と同様に光の反射光を検出することで用紙Pの有無を検出する用紙検出センサが、搬送経路の適宜箇所に設置されている。
キャリッジ駆動機構50は、図2に示すように、用紙幅方向に延在する一対のキャリッジ軸52,53によりキャリッジ13を用紙幅方向に移動自在に支持し、キャリッジ13が固定されたタイミングベルト54をキャリッジモータ14によって駆動することで、キャリッジ13を用紙幅方向の任意位置に移動させる。
また、本実施形態のキャリッジ駆動機構50には、キャリッジモータ14によって移動するキャリッジ13の用紙幅方向の位置を検出する位置検出センサが設けられている。
この位置検出センサは、キャリッジ軸53に沿って平行に配置された直線状のリニアスケール(メインスケール)55と、キャリッジ13に搭載されてキャリッジ移動時に対向するリニアスケール55上のスケールを読むエンコーダ(図示せず)とを備えた構成であり、エンコーダの検出した検出信号に基づいて、DCモータからなるキャリッジモータ14が動作制御される。
このミスト回収手段72は、プラテン91に形成された吸引孔63と、これら吸引孔63と装置ケース4外とを連通する吸引ダクト61と、吸引ダクト61の出口側開口端に設けられた吸引ファン69と、浮遊ミストを捕捉するミスト捕捉手段としてのミスト吸収材71と、を備えている。
即ち、ミスト吸収材71は、キャリッジ13に搭載されて用紙幅方向に移動する印刷ヘッド44の吐出ノズル46と対向するプラテン91の用紙幅方向に沿った領域に配設されている。
更に、本実施形態における吸引ダクト61に装備された吸引ファン69を動作制御する制御部は、吸引ファン69への給電をオン・オフ制御することによって、用紙Pに向けて噴射されたインク滴の飛行軌跡に影響を及ぼさないように吸引ファン69の吸引力を低下させることができる。
次いで、次のステップS402により、1バンド印字(キャリッジ13が用紙幅方向へ一往復する間に、印刷ヘッド44により実施される印字)が実施される。
次に、1バンド分の紙送りが実施される(ステップS404)ことで、印字していない紙送り中にミストが吸引される事になる。1バンド分の紙送りが完了すると、次のステップS405に移行する。
以上の1バンド印字、1バンド分の紙送り、所定時間のミスト吸引は、その用紙P上の全ての印字が完了するまで、繰り返される(ステップS406)。
そして、用紙Pが排紙トレイ6上に排紙されると、ミスト回収手段72の吸引ファン69がONからOFFに切り替えられて、吸引孔63からのミスト吸引が停止されて、処理が終了する(ステップS409)。
従って、装置ケース4内の各部が、浮遊ミストによって汚損されることが防止されると共に、ミスト回収手段72に吸引された浮遊ミストはミスト吸収材71に確実に捕捉され、浮遊ミストが装置ケース4外部に放出されて装置周囲の環境を汚損することもない。
即ち、本発明のミスト回収手段72は、プラテン上を搬送される用紙Pの少なくとも外周縁(前後端及び両側端)近傍に印刷ヘッド44が位置する際に、吸引ファン69の吸引力を低下させれば良い。
従って、ミスト回収手段72の吸引によって発生する気流がインク滴の着弾のずれや欠如等による印刷不良を発生させることはなく、縁無し印刷等を実施した場合でも、用紙Pの周縁部を含む用紙全域に、高精度な画像印刷処理を実現することができる。
このようなミスト回収手段172によれば、吸引ダクト61に設けたバタフライ弁80を開閉動作させることで、簡単に吸引力を切り替えることができるため、インク滴の噴射時に浮遊ミストを吸引する吸引力を容易且つ確実に低下させることができる。
例えば、吸引ダクト61の出口側開口端に設けられた吸引ファン69の上流又は下流に、ミスト捕捉手段として通気性を有した多孔質構造のミストフィルターを配設することもできる。また、ミストフィルターの代わりに、回収タンクを装備するようにしても良い。
Claims (3)
- 搬送される被処理物に対して、当該被処理物の搬送方向と直交する方向に往復移動される液体噴射ヘッドから処理液を噴射する液体噴射装置であって、
前記被処理物に付着せずに装置ケース内に浮遊する浮遊ミストを吸引ファンの吸引力で吸引して回収するミスト回収手段を備えており、
前記ミスト回収手段は、プラテンに形成された吸引孔と、前記吸引孔と前記装置ケースの外部とを連通する吸引ダクトと、前記吸引ダクトに設けられた前記吸引ファンと、前記浮遊ミストを捕捉するミスト捕捉手段とを備え、
前記ミスト回収手段は、前記吸引ファンによる吸引力が前記液体噴射ヘッドから前記被処理物に噴射された処理液滴の飛行軌跡に影響を及ぼさないように、前記液体噴射ヘッドによる前記被処理物の周縁部に対する前記処理液の噴射時に、前記被処理物における前記周縁部の内側の領域に対する前記処理液の噴射時よりも前記吸引ファンによる吸引力を低下させることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記ミスト捕捉手段が、前記液体噴射ヘッドから噴射されて前記被処理物に付着しなかった処理液を吸収するべく、前記吸引孔を覆うように前記プラテンに設けられた吸収材を有することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記ミスト回収手段が、前記吸引ダクトを開閉可能な開閉機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006042695A JP4904845B2 (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006042695A JP4904845B2 (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007216639A JP2007216639A (ja) | 2007-08-30 |
JP4904845B2 true JP4904845B2 (ja) | 2012-03-28 |
Family
ID=38494411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006042695A Expired - Fee Related JP4904845B2 (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4904845B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11633958B2 (en) | 2020-02-05 | 2023-04-25 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid discharge apparatus |
JP7468127B2 (ja) | 2020-05-08 | 2024-04-16 | 株式会社リコー | 液滴吐出装置、画像形成装置及びミスト回収制御プログラム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004181704A (ja) * | 2002-12-02 | 2004-07-02 | Canon Inc | シリアル記録装置 |
JP2004284183A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録装置 |
JP4241420B2 (ja) * | 2004-02-09 | 2009-03-18 | セイコーエプソン株式会社 | 媒体搬送装置及び液体噴射装置 |
JP3991276B2 (ja) * | 2004-07-16 | 2007-10-17 | 富士フイルム株式会社 | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-02-20 JP JP2006042695A patent/JP4904845B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007216639A (ja) | 2007-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007229950A (ja) | 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 | |
US7484826B2 (en) | Method and apparatus for forming image | |
US7850299B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP2012061789A (ja) | 記録装置 | |
JP5585396B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2006272771A (ja) | 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 | |
JP5703267B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2019014148A (ja) | 液体吐出装置 | |
JP2008238531A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3928707B2 (ja) | 記録媒体の搬送装置及びインクジェット式記録装置 | |
JP2010023374A (ja) | 画像記録装置 | |
JP4904845B2 (ja) | 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法 | |
JP4320516B2 (ja) | 排紙装置を備えたインクジェット式記録装置及び該排紙装置 | |
JP2018527222A (ja) | 高速インクジェット印刷用ベルトアセンブリ | |
JP2011084004A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6204083B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP4655144B2 (ja) | 排紙装置を備えたインクジェット式記録装置及び該排紙装置 | |
JP2010046886A (ja) | 印刷装置 | |
JP2009292108A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP5397066B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP6743575B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4900020B2 (ja) | メンテナンスシート及び液体噴射装置 | |
JP2020082474A (ja) | インクジェット印刷装置 | |
JP2010240877A (ja) | 記録装置 | |
JP2012056283A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110419 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111213 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111226 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |