JP4052014B2 - ガラス板の曲げ成形方法および装置 - Google Patents

ガラス板の曲げ成形方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス板の曲げ成形方法および装置に係り、特に、軟化点近傍の温度に加熱されたガラス板を任意の複曲面に曲げ成形するガラス板の曲げ成形方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の自動車業界においては、自動車デザインの多様化により、様々な形状のガラス板が求められるに至っている。特に周縁部を極度に曲げたガラス板(いわゆるウイングが深い形状)に対する自動車メーカのニーズは高い。
【0003】
このような深曲げ形状を実現する手法の一つとしては、加熱軟化したガラス板をリング上に落下して予備成形(実際のデザインよりも浅い曲げ成形)を実施し、その後モールドを用いたプレス成形を実施する曲げ成形装置がある(米国特許第4,859,225号参照)。ところが、この種の曲げ成形装置は、本成形前の予備成形により光学歪みやしわの発生を抑制できるものの、ガラス板周縁部の深曲げには充分対応できないのが実状である。
【0004】
また、深曲げを実現するため、深い曲げ形状のリングにガラス板を落下させた場合、リング上での位置ずれが生じ易く、曲げ成形精度が低下するという問題もある。
【0005】
そこで、これらの問題を解決するために、いわゆるあおり機構付きリングを適用することが考えられる。例えば図9に示すあおり機構付きリング500は、上面視で全体が枠状の金属製部材であり、中央に位置する固定部501(2部品)と、その両端部に位置するウイング部502(2部品)とで構成されている。すなわち、図9では手前側の固定部501のみ記載され、紙面奥にも同様の構成の固定部が配設されている。各固定部の端部には上面視で略U字状のウイング部502がヒンジ部503を介して枢設されている。そして、同図(b)に示すように、モールド504とのプレス時にウイング部502をあおることで、ガラス板Gの周縁部を確実に曲げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のあおり機構付きリングは、図9(a)からも明らかなようにヒンジ部503が上方に突出した構造を有するため、この部分がガラス板Gと局所的に接触し易い。そのため、リング500上に落下させてガラス板Gを載置した場合、ヒンジ部503との接触によりガラス板Gの表面に傷(いわゆるヒンジマーク)が付くため、加熱軟化したガラス板をリング上に落として予備成形することは不可能に近い。したがって、従来においては、落下による予備成形を行う装置にあおり機構付きリングを適用することは非常に困難であった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、落下および自重による予備成形と、あおり機構を利用した周縁部の深曲げとを同時に実現するガラス板の曲げ成形方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、固定部とその両端部に枢設されたウイング部とを備えたあおり機構付きリングにガラス板を載置し、このガラス板を所定の成形面を有するモールドに下方から押し付けかつ前記ウイング部をあおることにより、前記ガラス板を曲げ成形する方法において、予め曲げ成形可能温度まで加熱されたガラス板を、前記あおり機構付きリングの内側に並設された内型に落下することにより、自重による予備成形を実施するステップと、前記内型上の予備成形されたガラス板を、前記内型から前記あおり機構付きリングに移し替えるステップとを有することを特徴とするガラス板の曲げ成型方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、固定部とその両端部に枢設されたウイング部とを備えたあおり機構付きリングと、所定の成形面を有しかつ上下動可能なモールドとを備え、前記あおり機構付きリング上に載置されたガラス板を前記モールドの成形面に下方から押し付けかつ前記ウイング部をあおることにより、前記ガラス板の曲げ成形を実施する装置において、前記あおり機構付きリングの内側に並設された内型を備え、この内型は、前記ガラス板が載置される被載置部と、この被載置部を上下動させるための昇降機構とを備え、この昇降機構は、下降して来た前記モールドの押圧力を受ける受圧部と、前記被載置部を所定の待機位置まで上昇させるための付勢力を前記被載置部に加えるカウンタウェイトとを備え、下降して来た前記モールドの一部によって前記受圧部が押されることにより、前記被載置部が前記モールドと一体となって下降し、この下降によって前記ガラス板が前記あおり機構付きリングに載せ替えられることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るガラス板の曲げ成形方法およびその装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0011】
図1、図2は、本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の一実施形態を示す。ガラス板の曲げ成形装置100は、主にガラス板Gの搬送上流側から、加熱炉10、成形炉20、風冷強化装置30、および搬出用ローラコンベア40で構成されている。
【0012】
加熱炉10は、耐火煉瓦等で作られた炉壁を有し、その内壁面に天井ヒータ11、炉床ヒータ12および側壁ヒータ13が設置された電気加熱炉である。また、加熱炉10内の炉床上方には、複数の耐熱性シリカローラで構成されたローラコンベア14が設置され、ローラコンベア14上を搬送されるガラス板Gは、上記ヒータによって所望の曲げ成形可能温度(650〜720°C)に加熱される。
【0013】
加熱炉10の後段には、加熱炉10同様の電機加熱炉である成形炉20が設置され、ガラス板Gの搬入口直後には、搬送されてきたガラス板Gをエアフローティング支持するためのハースベッド21が設置されている。図2に示すように、ハースベッド21はガラス板Gの載置面に複数の孔21aを有し、これらの孔21aから加熱されたエアを吹き出すことにより、ガラス板Gを浮上させて支持する。ハースベッド21の下流側には、エアフローティング支持されたガラス板Gの位置決めを行うための一対のポジショナ22が設置されている。
【0014】
また、ハースベッド21上方には、X方向およびその逆向きに水平移動可能なフラットモールド23(図2)が設置されている。フラットモールド23は、ガラス板Gと同等またはそれ以上の大きさを有する定盤であり、その平坦な下側表面には多数のエア噴射/吸引孔が密に形成されている。フラットモールド23の上部には、これらのエア/吸引噴射孔に連通するエア取入口(不図示)が形成され、このエア取入口に炉外のダンパー(不図示)を介してブロワー(不図示)およびエア吸引手段(不図示)が連結されている。孔21a毎にエアの吸引/噴射を制御することにより、ガラス板Gを非接触で支持することができる。
【0015】
また、ハースベッド21後段の成型炉20の天井には、図2に示すようにダクト304が接続された上部モールド302を備えた上部成形装置300が設置されている。上部成形装置300直下から上記ハースベッド21にかけての床下には、レール25(図2)が設置され、このレール25には下部成形装置200が摺動自在に設置されている。炉床24には図示しないスリットが設けられ、下部成形装置200の脚211が、このスリットを通してレール25に取り付けられている。成形炉20のガラス板Gの搬出口には、シャトルドア26が上下に摺動自在に設置され、後述のシャトルの通過に応じて開閉される。
【0016】
成形炉20の後段には、搬送されてきたガラス板Gを風冷強化するための風冷強化装置30が設置されている。風冷強化装置30は、エアの吹き出し口を上方に向けた下部吹き口ヘッド31と、エアの吹き出し口を下方に向けかつ下部吹き口ヘッド31と対向して配設された上部吹き口ヘッド32とで構成される。
【0017】
また、風冷強化装置30の後段には、搬出用ローラコンベア40が設置され、風冷強化装置30直後の搬出用ローラコンベア40の裏側には、コンベア上のガラス板Gを浮上させるためのエアフローティング装置41が設置されている。エアフローティング装置41と対向する搬出用ローラコンベア40上方には、エアフローティング装置41によって浮上したガラス板Gを支持し、ガラス板Gが吹き飛ばされるの防ぐためのストッパ42が設置されている。
【0018】
また、搬出用ローラコンベア40と風冷強化装置30との間には、ガラス板Gを搬送するためのシャトル33が水平移動自在に設置されている。シャトル33の上流側端部にはクエンチリング33aが設置され、下流側端部にはキャッチ部材33bが設置されている。シャトル33は、成形炉20から搬出用ローラコンベア40までに設置された図示しないレールに沿って移動可能であり、これらの間を往復移動することにより、成形炉20から搬送用ローラコンベア40にかけてガラス板Gを搬送する。
【0019】
ここで、下部成形装置200および上部成形装置300の詳細について説明する。図3は下部成形装置200および上部成形装置300の詳細を示す側面図であり、図4は下部成形装置200の上面図である。図3(a)に示すように、下部成形装置200は、架台210に設置された下部モールド220と、下部モールド220の周囲に設置されかつ上下動自在に可動する内型230と、内型230の周囲に設置されたあおり機構付きリング240とで構成されている。
【0020】
ここで、下部モールド220は、成形炉20内で加熱されたガラス板G中央部を支持し、軟化したガラス板Gが極度に撓むことを抑制する。
【0021】
また、内型230は、架台210に立設する支持フレーム231と、この支持フレーム231に枢設されたフレーム232と、フレーム232の一端部に固定されたカウンタウェイト233と、フレーム232の他端部に枢設されたフレーム234と、フレーム234の一端に固定された水平リング235と、フレーム234に固定された受圧部236とで構成されている。水平リング235は曲げ成形前のガラス板Gの外形よりも小さめの大きさを有し、ガラス板Gの外周から若干内側の位置を支える金属製リング状部材である。また、水平リング235は側面視で水平な形状を有するとともに、載置されたガラス板Gに傷を付けないようにするため、ステンレス等からなる耐熱性クロスまたは耐熱性不織布で覆われている。
【0022】
また、あおり機構付きリング240は、架台210に立設する支持フレーム241と、支持フレーム241によって支持された固定部242と、固定部242にヒンジ部243を介して連結されたウイング部244と、ウイング部244に固定されたフレーム245とで構成されている。フレーム245の端部には、図示しないサーボモータの駆動軸に接続されたアーム246が当接し、ヒンジ部243を支点としてウイング部244を内側に回動する構成となっている。
【0023】
一方、下部成形装置200の上方には、上部成形装置300が待機している。上部成形装置300は、架台301に設置された上部モールド302と、架台301に立設された押圧ロッド303と、上部モールド302に連通したダクト304とで構成されている。上部モールド302は、その内部が中空の金属製(鋳物)モールドであり、ガラス板Gと当接する面(以下、成形面という)が所定の湾曲形状を有する。成形面には無数の孔が空いており、ダクト304を介して吸引することにより、各孔からエアがモールド内に吸い込まれ、プレス成形後のガラス板Gを吸引により吸着支持できる。また、その逆にダクト304を介してエアを吹き出すこともできる。なお、上部モールド302の成形面は、ステンレス等からなる耐熱性クロスまたは耐熱性不織布で覆われている。
【0024】
次に、図5を参照して、図1〜4に示した曲げ成形装置によるガラス板の曲げ成形工程について説明する。まず、図2の加熱炉10内で徐々に加熱されたガラス板Gは、ローラコンベア14によって成形炉20まで搬送される(ステップS1)。成形炉20に搬入されたガラス板Gは、搬入口直後に設置されているハースベッド30上に載置される。ハースベッド30に設けられた無数の孔21aからは加熱されたエアが吹き出され、ガラス板Gはこのエアの吹き付け力によって浮上し、エアフローティング支持される。
【0025】
一方、ハースベッド30は、ガラス板Gの搬送方向前方(図2のX方向)に向けて約1°の下り勾配を有し、ガラス板Gはローラコンベア14によって搬入された際の慣性力および自重によってX方向に進行する。ガラス板Gの搬送方向前端部には、図1に示す一対のポジショナ22が待機しており、進行してきたガラス板Gの前方両角部にそれぞれ当接する。ポジショナ22は、図示しない制御装置の指示に応じて、図1のXまたはY方向に適宜移動し、ガラス板Gのハースベッド21上における位置決めを行う。
【0026】
位置決めされたガラス板Gの上方には、ガラス板Gを吸引支持するためのフラットモールド23が待機し、位置決めされたガラス板Gをこのフラットモールド23により吸引支持する。その後、フラットモールド23は、図2の2点鎖線の位置に待機している下部成形装置200上方まで水平移動してから停止し、エアの吸引を解除することにより、ガラス板Gを下部成形装置200上に落下して載置させる(ステップS2)。その際に、ガラス板Gは成形炉20内の高温雰囲気によって曲げ成形可能温度まで加熱され軟化しているため、落下による慣性力および自重によって予備的な浅い曲げ成形が実施される。
【0027】
こうして予備成形の行われたガラス板Gは、レール25上を移動する下部成形装置200によって上部成形装置300直下まで搬送され、停止する(ステップS3)。ガラス板Gが上部成形装置300直下に到着すると、上部成形装置300が下降するとともに、図3(a)のウイング部244があおることにより、ガラス板Gをプレス成形する。
【0028】
すなわち、上部成形装置300が下降すると、最初に押圧ロッド303が下部成形装置200の受圧部236に当接し、押圧ロッド303が内型230に取り付けられている受圧部236を下向きに押圧する。その結果、ガラス板Gの載置されている水平リング235は、上部成形装置300の動きと連動して下降する。
【0029】
また、フレーム232が支持フレーム231のヒンジ部を支点として傾斜し、カウンタウェイト233が上昇する。水平リング235の外周からはみだしているガラス板Gの周縁部は、徐々にあおり機構付きリング240の固定部242に載せ換えられるとともに、並行してウイング部244をあおることにより、ガラス板Gは完全にあおり機構付きリング240に載せ換えられる(ステップS4)。その後、ガラス板Gはさらに降下して来た上部モールド302とリング240とで挟まれ、プレス成形が実施される(ステップS5)。
【0030】
次いで、上部モールド302の成形面に設けられている無数の孔から吸引することにより、ガラス板Gを成形面に吸着支持し、ウイング部244を外側に開きながら上部成形装置300を上昇させる。その後、下部成形装置200を上流側に戻すとともに、クエンチリング33aを成形炉20内に進入させ、上部モールド300に吸着したガラス板Gの直下で停止させる。
【0031】
次いで、上部モールド300の吸引を解除することにより、ガラス板Gをクエンチリング33aに落下および載置する。そして、クエンチリング33aに載ったガラス板Gを成形炉20の外に搬出し、風冷強化装置30の下部吹き口ヘッド31および上部吹き口ヘッド32間に運び、両ヘッドのノズルからエアを吹き出すことにより、ガラス板Gを風冷強化する。風冷強化が完了すると、下部吹き口ヘッド31からの吹き出し圧力を上部吹き口ヘッド32よりも高め、上部吹き口ヘッド32の下面にガラス板Gをエアの力で押し付けるとともに、キャッチ部材33bをガラス板G直下に移動させ、両ヘッドの吹き出し圧力を弱めてガラス板Gをキャッチ部材33bにより受け取る。
【0032】
次いで、シャトル33を水平移動させ、エアフローティング装置41上方までガラス板Gを搬送する。エアフローティング装置41上方に到着したガラス板Gは、エアフローティング装置41から噴出したエア吹き付け圧力により上昇させられ、ストッパ42にガラス板Gが押し付けられている間に、シャトル33を成形炉20側に水平移動させる。次いで、エアの吹き出しを解除することにより、ガラス板Gをゴム製の搬出用ローラコンベア40に落下させ、コンベア40によって図示しない検査工程に搬送する。以降上記工程を全てのガラス板の生産が完了するまで繰り返す(ステップS6)。
【0033】
次に、本発明のその他の実施形態について図を参照して説明する。
【0034】
図6は、内型のその他の実施形態を示す。上記実施の形態では、最初にガラス板Gの周縁部内側が枠状部材である水平リング235により支持したが、図6に示すように、2本の板状部材222をガラス板Gの被載置部として使用してもよい。2本の板状部材222の間の板状部材221は、図4の下部モールド220に相当する。
【0035】
図7は、図3の水平リング235および下部モールド220を用いる代わりに、昇降可能な湾曲プレート435を用いた実施形態である。同図に示すように、架台210にフレーム431を立設し、フレーム431の一端部にフレーム432を枢設する。フレーム432の一端部にはカウンタウェイト433を固定し、他端部にはフレーム434を枢設する。フレーム434の一端部は湾曲プレート435に固定し、フレーム434には押圧ロッド303が当接する受圧部436が取り付けられている。したがって、湾曲プレート435の昇降機構は、水平リング235の昇降機構と同様の構成を有し、カウンタウェイト433により湾曲プレート435は常時最上位の待機位置に位置する。ガラス板Gは、湾曲プレート435に落下されて曲げ成形が行われ、その後の工程は図1〜3の場合と同様である。
【0036】
図8は、予備成形のため落下したガラス板を受け取る内型の実施形態を示す。同図(a)は図3で使用した水平リング235を示し、同図(b)は湾曲リング235aを示し、同図(c)は図7で示した湾曲プレート435を示す。水平リング235では、プレス成形されるまでガラス板周縁部が水平状体を維持している。しかし、一部を湾曲させておくことにより、成形炉内を搬送される間に自重で予備成形が促進され好適である。
【0037】
すなわち、湾曲リング235aは、両端部に水平な領域を有するとともに、これらの領域の間に湾曲した領域を有する。したがって、落下したガラス板は最初水平領域で受けとめられ、その後成形炉20内を搬送される間に、自重によりガラス板周縁部は湾曲した領域になじみながら撓むことになる。また、湾曲プレート435は、両端部に水平な領域を有するとともに、これらの領域の間に湾曲した領域を有する(図の破線は湾曲面上に載っている)。湾曲プレート435の作用効果は湾曲フレーム235aと同様である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るガラス板の曲げ成形方法および曲げ成形治具によれば、加熱されたガラス板を先ず内型で支持する。これにより、ガラス板の自重によりある程度ガラス板の曲げ成形がなされる。しかる後にガラス板を内型とその外側に配される外型とで支持する。これにより、ガラス板が最終形状に曲げ成形される。このように二段の成形加工がなされるので、ガラス板Gの両側部分にクラックを生じることもなく、また、ヒンジマークと称される欠点も生じない。
【0039】
また、ガラス板をあおり機構付きリングに直接落下させた場合、位置ずれの問題が生じ易いが、本発明のように一旦内型で受けてからあおり機構付きリングに載せ換えることにより、このような問題を解消でき、従来よりも曲げ成形精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の一実施形態を示す一部透視斜視図である。
【図2】図1に示した曲げ成形装置を模式的に示した側面である。
【図3】(a)下部および上部成形装置の構造、(b)上部モールドによるプレス成形を示す側面図である。
【図4】下部曲げ成形装置を示す上面図である。
【図5】本発明に係る曲げ成形工程の一実施形態を示すフローチャートである。
【図6】下部曲げ成形装置の別の形態を示す上面図である。
【図7】(a)内型のその他の実施形態、(b)下部成形装置のその他の形態を示す上面図である。
【図8】(a)〜(c)予備成形に用いられる内型のその他の実施形態を示す斜視図および側面図である。
【図9】(a)、(b)従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
10…加熱炉、11…天井ヒータ、12…炉床ヒータ、13…側面ヒータ、20…成形炉、21…ハースベッド、21a…孔、22…ポジショナ、23…フラットモールド、24…炉床、25…レール、26…シャトルドア、30…風冷強化装置、31…下部吹き口ヘッド、32…上部吹き口ヘッド、33…シャトル、33a…クエンチリング、33b…キャッチ部材、40搬出用ローラコンベア、41…エアフローティング装置、42…ストッパ、100…曲げ成形装置

Claims (4)

  1. 固定部とその両端部に枢設されたウイング部とを備えたあおり機構付きリングにガラス板を載置し、このガラス板を所定の成形面を有するモールドに下方から押し付けかつ前記ウイング部をあおることにより、前記ガラス板を曲げ成形する方法において、
    予め曲げ成形可能温度まで加熱されたガラス板を、前記あおり機構付きリングの内側に並設された内型に落下することにより、自重による予備成形を実施するステップと、
    前記内型上の予備成形されたガラス板を、前記内型から前記あおり機構付きリングに移し替えるステップと
    を有することを特徴とするガラス板の曲げ成型方法。
  2. 前記ガラス板を枠状の内型に落下して載置し、前記自重による予備成形を、前記内型を加熱雰囲気中で搬送しながら実施する請求項1に記載のガラス板の曲げ成形方法。
  3. 固定部とその両端部に枢設されたウイング部とを備えたあおり機構付きリングと、所定の成形面を有しかつ上下動可能なモールドとを備え、前記あおり機構付きリング上に載置されたガラス板を前記モールドの成形面に下方から押し付けかつ前記ウイング部をあおることにより、前記ガラス板の曲げ成形を実施する装置において、
    前記あおり機構付きリングの内側に並設された内型を備え、
    この内型は、前記ガラス板が載置される被載置部と、この被載置部を上下動させるための昇降機構とを備え、
    この昇降機構は、下降して来た前記モールドの押圧力を受ける受圧部と、前記被載置部を所定の待機位置まで上昇させるための付勢力を前記被載置部に加えるカウンタウェイトとを備え、
    下降して来た前記モールドの一部によって前記受圧部が押されることにより、前記被載置部が前記モールドと一体となって下降し、この下降によって前記ガラス板が前記あおり機構付きリングに載せ替えられることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置。
  4. 前記被載置部は、枠状部材である請求項3に記載のガラス板の曲げ成形装置。
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