JP4051813B2 - インフォメーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインフォメーション装置に関し、とりわけ、危険状態である場合に操縦者に適切なインフォメーションを提供する予防安全技術としてのインフォメーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインフォメーション装置としては、乗物の安全性を向上させるための予防安全技術として、操縦者の状態や周辺の障害物等を監視して、危険状態であるか否かの危険度を判定し、危険状態である場合に操縦者に対して警報を提供するものが知られている。
【0003】
この操縦者の状態から危険状態であるか否かの危険度を判定するものとしては、例えば、操縦者の居眠り・疲労・緊張状態を、ハンドル圧力と心拍数を検出して、これらの情報から危険状態か否かの危険度を判定し、危険状態である場合にはブザーで警報するというものがある。(特開平3−96438号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のように操縦者の状態、特に操縦者の緊張状態の情報から危険状態であるか否かの危険度を判定するものでは、操縦者が危険状態を自覚して回避しようとして緊張状態にある場合や、回避行動の途中であるために緊張状態にある場合など、すでに警報の必要のない場面でも、警報が鳴ってしまう恐れがあり、警報により操縦者に煩わしさを与えたり、回避行動中の操縦者を更に緊張させてしまうという問題があった。
【0005】
例えば、操縦者の不安全行為等により危険状態になり、それを回避するというケースにおいて、操縦者が一瞬ヒヤリとする(即ち緊張状態になる)ことは操縦者が危険であったことを十分に認識,自覚している現れであり、操縦者自身が前述の不安全行為を再び繰り返さないように注意する、という意識が働く点で望ましいことである。
【0006】
しかしながら、このようなケースでの操縦者の状態は、高い緊張状態に陥っている可能性が高く、ブザーのような緊張を助長する警報を与えることは操縦者の精神状態にとって望ましくない。
【0007】
一方、危険状態であったにもかかわらず、漫然と操縦していたために操縦者が危険を自覚しないまま、つまり緊張状態にならないまま偶然に危険状態を回避したようなケースでは、再び同様な危険状態になる恐れがあるため、操縦者に警報を与え、注意を促すことが望ましいが、前記従来の構成ではこのようなケースには警報を鳴らすことはできなかった。
【0008】
また、周辺の障害物等を監視することから危険状態であるか否かの危険度を判定するものにおいても、物理的に危険状態であると判定されれば、前記同様、操縦者が危険状態を自覚して回避しようと考えている場合や、すでに回避行動の途中にある場合など、警報の必要のない場面で、警報が鳴ってしまう恐れがあり、操縦者に煩わしさを与えたり、回避行動中の操縦者を更に緊張させてしまうという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は危険状態であるか否かの危険度を判定すると共に、その危険状態を操縦者が認識しているかどうかを判定して、操縦者に適切なインフォメーションを提供することのできるインフォメーション装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、乗物の状態を検知する状態検知手段と、周辺に存在する他の乗物または障害物を検知する周辺検知手段と、前記状態検知手段および前記周辺検知手段からの情報をもとに危険度を判定する危険度判定手段と、操縦者の身体的緊張状態を検出する緊張状態検知手段と、該緊張状態検知手段からの情報をもとに危険を操縦者が認識しているかどうかを判定する認識判定手段と、操縦者へ複数のインフォメーションを供給するインフォメーション手段と、前記危険度判定手段および前記認識判定手段からの情報をもとに適切なインフォメーションを選択するインフォメーション選択手段とを備え、前記認識判定手段は、前記危険度判定手段で判定された危険度が所定値以上であってもこの危険度が所定値以上であると判定された時点から所定時間前までの間に同程度の危険度が判定されていた場合には前記緊張状態検知手段によって検出される緊張状態の情報を認識判定に用いないキャンセル機能を有すると共に、前記危険度判定手段により判定される危険度が大きいほどキャンセル判定に用いる前記所定時間を長くするように設定したことを特徴としている。
【0013】
請求項の発明にあっては、請求項に記載の緊張状態検知手段は、心拍センサー,握力センサーおよび皮膚電位センサーの何れかを備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項の発明にあっては、請求項に記載の認識判定手段は、前記危険度判定手段によって判定された危険度が所定時間に亘って所定値よりも小さい時の緊張状態から平常時の緊張状態を決定し、該平常時の緊張状態と、前記危険度が所定値以上になった場合の緊張状態を比較することによって、操縦者が危険を認識しているかどうかを判定するようにしたことを特徴としている。
【0017】
請求項の発明にあっては、請求項に記載のインフォメーション手段は、操縦者の緊張を和らげるためのリラクゼーション機能を有するリラクゼーション提供手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段を選択するようにしたことを特徴としている。
【0018】
請求項の発明にあっては、請求項に記載のインフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値より小さくても、危険度が所定値より小さいと判定された時点から所定時間前までにおける危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段を選択するようにしたことを特徴としている。
【0019】
請求項の発明にあっては、請求項に記載のリラクゼーション提供手段は、前記緊張状態検知手段で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してあることを特徴としている。
【0020】
請求項の発明にあっては、請求項に記載のリラクゼーション提供手段は、鎮静作用のある香りを操縦者に供給する香り供給手段からなることを特徴としている。
【0021】
請求項の発明にあっては、請求項1〜に記載のインフォメーション手段は、操縦者に危険を知らせる警報手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合に該警報手段を選択するようにしたことを特徴としている。
【0022】
請求項の発明にあっては、請求項に記載の危険度判定手段は、危険度を段階的に判定すると共に、前記警報手段は、この段階的に判定される危険度に応じて、出力内容を設定してあることを特徴としている。
【0023】
請求項10の発明にあっては、請求項1〜に記載のインフォメーション選択手段は、操縦者の操作状況から操縦者の危険回避の意思を判定する意思判定機能を有することを特徴としている。
【0024】
請求項11の発明にあっては、請求項10に記載のインフォメーション手段は、操縦者に音声でアドバイスを与える音声アドバイス提供手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値より小さくても、この危険度が所定値より小さいと判定された時点から所定時間前までにおける危険度が所定値以上で、かつ、前記意思判定機能により操縦者の回避操作が行われていないと判定され、しかも、前記認識判定手段によって操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合は、該音声アドバイス提供手段を選択するようにしたことを特徴としている。
【0025】
請求項12の発明にあっては、請求項11に記載の危険度判定手段は、危険度を段階的に判定すると共に前記音声アドバイス提供手段は、この段階的に判定される危険度に応じて、出力,内容を設定してあることを特徴としている。
【0026】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、乗物の状態を検知する状態検知手段と、周辺に存在する他の乗物または障害物を検知する周辺検知手段と、前記状態検知手段および前記周辺検知手段からの情報をもとに危険度を判定する危険度判定手段と、操縦者の身体的緊張状態を検出する緊張状態検知手段と、該緊張状態検知手段からの情報をもとに危険を操縦者が認識しているかどうかを判定する認識判定手段と、操縦者へ複数のインフォメーションを供給するインフォメーション手段と、前記危険度判定手段および前記認識判定手段からの情報をもとに適切なインフォメーションを選択するインフォメーション選択手段とを備え、前記認識判定手段は、前記危険度判定手段で判定された危険度が所定値以上であってもこの危険度が所定値以上であると判定された時点から所定時間前までの間に同程度の危険度が判定されていた場合には前記緊張状態検知手段によって検出される緊張状態の情報を認識判定に用いないキャンセル機能を有すると共に、前記危険度判定手段により判定される危険度が大きいほどキャンセル判定に用いる前記所定時間を長くするように設定しているため、危険状態が頻繁に起こり危険状態に操縦者が慣れている場合を除外すると共に、危険状態に遭遇したあとの、操縦者の学習効果の高さに応じた所定時間とするので、操縦者が危険を認識しているかどうかを精度よく判定することができ、適切なインフォメーションを操縦者に提供することができる。
【0029】
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、前記緊張状態検知手段は、心拍センサー,握力センサーおよび皮膚電位センサーの何れかを備えているため、簡単な構成で操縦者の緊張状態を検出することができる。
【0030】
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、前記認識判定手段は、前記危険度判定手段によって判定された危険度が所定時間に亘って所定値よりも小さい時の緊張状態から平常時の緊張状態を決定し、該平常時の緊張状態と、前記危険度が所定値以上になった場合の緊張状態を比較することによって、認識しているかどうかの判定をするようにしてあるため、操縦者の個人差に影響されることなく、正確に認識判定を行うことができる。
【0033】
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、前記インフォメーション手段は、操縦者の緊張を和らげるためのリラクゼーション機能を有するリラクゼーション提供手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段を選択するようにしてあるため、操縦者が危険を認識している場合、該リラクゼーション提供手段により、操縦者の緊張状態を緩和することができる。
【0034】
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値より小さくても、危険度が所定値より小さいと判定された時点から所定時間前までにおける危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段を選択するようにしてあるため、過去に危険状態があり、操縦者がその危険を認識している場合も、該リラクゼーション提供手段により、操縦者の緊張状態を緩和することができる。
【0035】
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、前記リラクゼーション提供手段は、前記緊張状態検知手段で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してあるため、操縦者の状態に合わせて緊張を緩和することができる。
【0036】
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、前記リラクゼーション提供手段は、鎮静作用のある香りを操縦者に供給する香り供給手段からなっているため、該香り供給手段によって操縦者の心理的負担をより軽減することができる。
【0037】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜の効果に加えて、前記インフォメーション手段は、操縦者に危険を知らせる警報手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合に該警報手段を選択するようにしてあるため、操縦者が危険を認識していない場合、該警報手段により、操縦者に危険状態であることを知らせ、注意を促すことができる。
【0038】
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、前記危険度判定手段は、危険度を段階的に判定すると共に、前記警報手段は、この段階的に判定される危険度に応じて、出力内容を設定してあるため、該危険度に応じて適切に操縦者に注意を喚起することができる。
【0039】
請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜の効果に加えて、前記インフォメーション選択手段は、操縦者の操作状況から操縦者の危険回避の意思を判定する意思判定機能を有しているため、より適切なインフォメーションを選択し、操縦者に提供することができる。
【0040】
請求項11に記載の発明によれば、請求項10の効果に加えて、前記インフォメーション手段は、操縦者に音声でアドバイスを与える音声アドバイス提供手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値より小さくても、この危険度が所定値より小さいと判定された時点から所定時間前までにおける危険度が所定値以上で、かつ、前記意思判定機能により操縦者の回避操作が行われていないと判定され、しかも、前記認識判定手段によって操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合は、該音声アドバイス提供手段を選択するようにしてあるため、過去に危険状態があり、操縦者がその危険を認識していない場合、該音声アドバイス提供手段により、同様の危険状態を繰り返さないように操縦者に向けて、アドバイスを提供することができる。
【0041】
請求項12に記載の発明によれば、請求項11の効果に加えて、前記危険度判定手段は、危険度を段階的に判定すると共に前記音声アドバイス提供手段は、この段階的に判定される危険度に応じて、出力,内容を設定してあるため、該危険度に応じて適切なアドバイスを提供することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0043】
図1は、本発明を適用したインフォメーション装置の基本構成を示すもので、該インフォメーション装置は危険度を判定する危険度判定手段10と、その危険を操縦者が認識しているかどうかを判定する認識判定手段20と、操縦者へ複数のインフォメーションを供給するインフォメーション手段30を備えると共に、これら危険度判定手段10および認識判定手段20からの情報をもとに適切なインフォメーションを選択するインフォメーション選択手段40を備えている。
【0044】
該インフォメーション手段30として、本実施形態では図3に示すようにリラクゼーションを提供する香り供給手段31,警報手段32,および視覚表示手段33を備えている。
【0045】
特に本実施形態ではインフォメーション装置は乗物の状態を検知する状態検知手段50と、周辺に存在する他の乗物または障害物を検知する周辺検知手段60を備え、前記危険度判定手段10は、これら状態検知手段50と周辺検知手段60からの情報をもとに、危険度Dtの判定を段階的に行っている。
【0046】
また、インフォメーション装置は、操縦者の身体的緊張状態を検出する緊張状態検知手段70を備え、前記認識判定手段20は、該緊張状態検知手段70からの情報をもとに操縦者が危険を認識しているかどうかの判定を行っている。
【0047】
次に図2のフローチャートと共に本実施形態の基本的な流れを説明する。
【0048】
まず、ステップ101で、状態検知手段50によって走行状態であることを確認し、走行状態であると確認されるとステップ102に進む。
【0049】
ステップ102で、周辺検知手段60で周辺に他の乗物または障害物が検知されるとステップ103に進み、危険度判定手段10により、走行状態と周辺との位置関係から危険度Dtを段階的に判定し、ステップ104に進む。
【0050】
ステップ104で、緊張状態検知手段70によって操縦者の身体的緊張状態を検知するとステップ105に進み、認識判定手段20によって操縦者が危険を認識しているかどうかを判定する。
【0051】
そしてステップ106以降、インフォメーション選択手段40で、これら情報をもとに以下の手順に従って、各インフォメーション装置を選択する。
【0052】
まず、ステップ106で危険度Dtと所定値D1を比較し、危険度Dtが所定値D1以上の場合、ステップ107へ進む。
【0053】
ステップ107で、操縦者が危険を認識しているときは108へ進み、インフォメーション手段30として、リラクゼーション提供手段31および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせることができると共に、香り供給手段31によって操縦者の緊張状態を緩和することができる。
【0054】
特にこの実施形態では、前記香り供給手段31は、前記緊張状態検知手段20で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してある。
【0055】
また、操縦者が危険を認識していないときは109へ進み、インフォメーション手段30として、警報手段32および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせることができると共に、警報手段32により、操縦者に危険状態であることを知らせ、注意を促すことができる。
【0056】
また、この実施形態では、前記警報手段32は、段階的に判定された危険度Dtに応じて、出力内容を設定してある。
【0057】
以下、より具体的な一例として、本発明を適用した車両において、車線変更時に後方車両に接近状態に遭遇した場合におけるインフォメーションを説明する。
【0058】
図3は本実施形態を車両に適用した場合のインフォメーション装置の構成を示すもので、前述したようにインフォメーション装置は危険度を判定する危険度判定手段10と、その危険を操縦者が認識しているかどうかを判定する認識判定手段20と、操縦者へ複数のインフォメーションを供給するインフォメーション手段30を備えると共に、これら危険度判定手段10および認識判定手段20からの情報をもとに適切なインフォメーションを選択するインフォメーション選択手段40を備えている。
【0059】
該インフォメーション手段30としては、リラクゼーション提供手段として、鎮静作用のある香りを操縦者に供給する香り供給手段31,警報手段32,および視覚表示手段33を備えている。
【0060】
さらに、該インフォメーション装置は車両の状態を検知する状態検知手段50として、自車速度を検知する車速センサー51,ブレーキセンサー52,アクセル開度センサー53,操舵角センサー54,ウインカースイッチ55を備えると共に、周辺検知手段60として後方車両との車間距離を検知する車間距離レーダー61を備え、これら各種センサーからの情報をもとに、危険度判定手段10で段階的に危険度Dtの判定を行っている。
【0061】
つまり、前記操舵角センサー54とウインカースイッチ55とから車線変更したことが検知されると、該危険度判定手段10が前記車速センサー51,ブレーキセンサー52,アクセル開度センサー53と車間距離レーダー61の情報から、後方車両の走行状態を算出して、自車と後方車両との車間距離から余裕時間tyを算出し、図6に示す判定マップ例に従い、余裕時間tyに応じて、危険度Dtを複数段階に分けて判定している。
【0062】
また、操縦者の身体的緊張状態を検出する緊張状態検知手段70として、心拍センサー71を備え、前記認識判定手段20は、該心拍センサー71からの情報をもとに操縦者が危険を認識しているかどうかの判定を行っている。
【0063】
これは、操縦者の緊張状態は、瞬時心拍数で表すことができるためで、認識判定手段20は、心拍センサー71からの信号をもとに瞬時心拍数(心拍R波間隔から1分間当たりの心拍数に換算したもの)を算出し、この瞬時心拍数によって緊張状態を判断し、緊張状態の変化から操縦者が危険を認識しているかどうかを判定するようにしている。
【0064】
図4に心拍センサー71からの信号出力例と瞬時心拍数の出力例を示す。
【0065】
なお、心拍センサー71は例えば、腕時計タイプのものを用いると操縦者にとって煩わしくなく手軽に利用することができる。
【0066】
またここでは、緊張状態検知手段70として心拍センサー71を用いた例を示したが、この心拍センサー71の代わりに握力センサーや皮膚電位センサー等を用いても良い。
【0067】
次に図5のフローチャートと共に順を追って説明する。
【0068】
まず、ステップ201で、車速センサー51等によって走行状態であることを確認し、走行状態であると確認されるとステップ201’に進み、操舵角センサー54とウインカースイッチ55とから車線変更したことを確認して、車線変更したと確認されるとステップ202に進む。
【0069】
ステップ202で、周辺検知手段60である車間距離レーダー61で、後方車両が検知されると後方車両との車間距離dhを検出すると共に車速センサー51で自車速度Vfを検出して、ステップ203に進む。
【0070】
ステップ203で、危険度判定手段10により、自車速度Vfと後方車両との車間距離dhから後方車速度V1を算出し、これら、自車速度Vf,車間距離dhおよび後方車速度V1等の情報から余裕時間tyを算出し、この余裕時間tyから図6に示す判定マップ例に従って危険度Dtを段階的に判定し、ステップ204に進む。
【0071】
ステップ204で、緊張状態検知手段70である心拍センサー71によって操縦者の身体的緊張状態を検知してステップ205に進む。
【0072】
ステップ205では、認識判定手段20によって前記心拍センサー71の信号から瞬時心拍数を算出し、この瞬時心拍数によって操縦者の緊張状態を判断して、緊張状態の変化から操縦者が危険を認識しているかどうかを判定する。
【0073】
そしてステップ206以降、インフォメーション選択手段40で、これら情報をもとに以下の手順に従って、各インフォメーション装置を選択する。
【0074】
まず、ステップ206で危険度Dtと所定値D1を比較し、危険度Dtが所定値D1以上の場合、ステップ207へ進む。
【0075】
ステップ207で、操縦者が危険を認識しているときは208へ進み、インフォメーション手段30として、香り供給手段31および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせると共に、香り供給手段31によって操縦者の緊張状態を緩和する。
【0076】
特にこの実施形態では、前記香り供給手段31は、前記緊張状態検知手段20で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してある。
【0077】
また、操縦者が危険を認識していないときは209へ進み、インフォメーション手段30として、警報手段32および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせると共に、警報手段32により、操縦者に危険状態であることを知らせ、注意を促す。
【0078】
また、この実施形態では、前記警報手段32は、段階的に判定された危険度Dtに応じて、出力内容を設定してある。
【0079】
従って、車両の危険状態の一例として、車線変更時に後方車両への接近状態に遭遇した操縦者へ、適切なインフォメーションを提供することができる。
【0080】
以上の実施形態の構造によれば、危険度を判定する危険度判定手段10と、危険を操縦者が認識しているかどうかを判定する認識判定手段20と、操縦者へ複数のインフォメーションを供給するインフォメーション手段30とを備えると共に、これら危険度判定手段10および認識判定手段20からの情報をもとに適切なインフォメーションを選択するインフォメーション選択手段40を備えているため、危険状態であるか否かの危険度を判定すると共に、その危険を操縦者が認識しているかどうかを判定するので、操縦者に適切なインフォメーションを提供することができる。
【0081】
特に本実施形態によれば、車両の状態を検知する状態検知手段50と、周辺に存在する他の車両または障害物を検知する周辺検知手段60とを備え、これら状態検知手段50および周辺検知手段60からの情報をもとに、前記危険度判定手段10が危険度の判定を行うようにしているため、正確に危険度を判定することができる。
【0082】
また、前記インフォメーション装置は、操縦者の身体的緊張状態を検出する緊張状態検知手段70を備え、該緊張状態検知手段70からの情報をもとに、前記認識判定手段20が操縦者が危険を認識しているかどうかの判定を行うようにしているので、操縦者が危険を認識しているかどうかを正確に判定することができる。
【0083】
しかも、前記緊張状態検知手段70は、心拍センサー71により構成されているので、簡単な構成で操縦者の緊張状態を検出することができる。
【0084】
加えて、前記インフォメーション手段30は、操縦者の緊張を和らげるためのリラクゼーション機能を有するリラクゼーション提供手段31を備えると共に、前記インフォメーション選択手段40は、前記危険度判定手段10によって判定される危険度Dtが所定値D1以上で、かつ、前記認識判定手段20により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段31を選択するようにしてあるため、操縦者が危険を認識している場合、該リラクゼーション提供手段31により、操縦者の緊張状態を緩和することができる。
【0085】
しかも、前記リラクゼーション提供手段31は、鎮静作用のある香りを操縦者に供給する香り供給手段31からなっているため、該香り供給手段31によって操縦者の心理的負担をより軽減することができるのに加え、前記香り供給手段31は、前記緊張状態検知手段70で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してあるため、操縦者の状態に合わせて緊張を緩和することができる。
【0086】
一方、前記インフォメーション手段30は、操縦者に危険を知らせる警報手段32を備えると共に、前記インフォメーション選択手段40は、前記危険度判定手段10によって判定される危険度Dtが所定値D1以上で、かつ、前記認識判定手段20により操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合に該警報手段32を選択するようにしてあるため、操縦者が危険を認識していない場合、該警報手段32により、操縦者に危険状態であることを知らせ、注意を促すことができる。
【0087】
しかも、前記警報手段32は、前述のように段階的に判定される危険度Dtに応じて、出力内容を設定してあるため、該危険度Dtに応じて確実に操縦者に注意を喚起することができる。
【0088】
本発明の第2実施形態を図面と共に詳述する。
【0089】
この第2実施形態では、前述の第1実施形態の構成に対して、前記インフォメーション手段30に操縦者に向けて音声によりアドバイスを提供する音声アドバイス提供手段34を加えると共に、前記インフォメーション選択手段40に操縦者の操作状況から操縦者の危険回避の意思を判定する意思判定機能を追加している。
【0090】
次に図7のフローチャートと共に第2実施形態の基本的な流れを説明する。
【0091】
ステップ301〜309までは、前述の第1実施形態のステップ101〜109と同様であり、ここではステップ306で、危険度Dtと所定値D1を比較し、危険度Dtが所定値D1より小さい場合に進むステップ310以降のインフォメーション選択手段40による各インフォメーションの選択手順について説明する。
【0092】
ステップ306で危険度Dtと所定値D1を比較し、危険度Dtが所定値D1より小さい場合、ステップ310へ進む。
【0093】
ステップ310では、ステップ306で危険度Dtが所定値D1より小さいと判定された時点から所定時間T(例えば60秒)前までにおける危険度Dt’が所定値D1以上であるかを比較し、所定時間T前までにおける危険度Dt’が所定値D1以上の場合、ステップ311に進む。
【0094】
ステップ311では、インフォメーション選択手段40の意思判定機能により操縦者が回避操作したか?(危険回避の意思があったか?)を判定し、回避操作をした(危険回避の意思があった)場合、ステップ312へ進む。
【0095】
ステップ312で、操縦者が危険を認識しているときは308へ進み、インフォメーション手段30として、リラクゼーション提供手段としての香り供給手段31および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせることができると共に、香り供給手段31によって操縦者の緊張状態を緩和させることができる。
【0096】
一方、ステップ311で、回避操作をしなかった(危険回避の意思がなかった)場合、ステップ313へ進む。
【0097】
ステップ313で、操縦者が危険を認識しているときは308へ進み、インフォメーション手段30として、香り供給手段31および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせることができると共に、香り供給手段31によって操縦者の緊張状態を緩和させることができる。
【0098】
前記香り供給手段31は、前述の第1の実施形態同様、前記緊張状態検知手段20で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してある。
【0099】
しかし、ステップ313で、操縦者が危険を認識していないときは314へ進み、インフォメーション手段30として、音声アドバイス提供手段34および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせると共に、音声アドバイス提供手段34によって操縦者に操縦についてのアドバイスを提供する。
【0100】
また、この実施形態では、前記音声アドバイス提供手段34は、前記危険度判定手段10で段階的に判定される危険度Dtに応じて、出力内容を設定してある。
【0101】
以下、より具体的な一例として、本発明を適用した車両において、走行時に先行車両に接近状態に遭遇した場合におけるインフォメーションを説明する。
【0102】
本実施形態を車両に適用した場合のインフォメーション装置の構成は、図8に示すように、前述の第1実施形態の車両に適用した場合のインフォメーション装置の構成に加えて、前記インフォメーション手段30に操縦者に向けて音声によりアドバイスを提供する音声アドバイス提供手段34を加えると共に、前記インフォメーション選択手段40に操縦者の操作状況から操縦者の危険回避の意思を判定する意思判定機能を追加している。
【0103】
この意思判定機能の回避操作の有無の判定は、前記状態検知手段50のブレーキセンサー52,アクセル開度センサー53,操舵角センサー54からの信号をもとに判定している。
【0104】
例えば、ブレーキ操作ON,アクセル開度ON→OFFまたは操舵角センサーに所定角以上の入力があった場合等の何れかを検知した場合、回避操作があったと判断するようにしてもよい。
【0105】
次に図9のフローチャートと共に順を追って説明する。
【0106】
まず、ステップ401で、車速センサー51等によって走行状態であることを確認し、走行状態であると確認されるとステップ402に進む。
【0107】
ステップ402で、周辺検知手段60である車間距離レーダー61で、先行車両が検知されると先行車両との車間距離dhを検出すると共に車速センサー51で自車速度Vfを検出して、ステップ403に進む。
【0108】
ステップ403で、危険度判定手段10により、自車速度Vfと先行車両との車間距離dhから先行車速度V1を算出し、これら、自車速度Vf,車間距離dhおよび先行車速度V1等の情報から余裕時間tyを算出し、この余裕時間tyから図6に示す判定マップ例に従って危険度Dtを段階的に判定し、ステップ404に進む。
【0109】
このステップ403の危険度Dtの判定内容をさらに詳細に説明すると、車間距離dhから先行車両が通常の減速度A1で減速を開始し、それを見た操縦者が自車をTs秒遅れて減速度Afで減速したと仮定した場合、先行車が停止するまでに進んだ距離d1=V12/2A1 と、自車が停止するまでに進んだ距離df=Vf2/2Af+Ts×Vf から、停止間距離ds=dh+d1−df が求められ、従って、余裕時間ty=ds/Vf が算出できる。
【0110】
この余裕時間tyでの危険度Dtの判定は前記第1実施形態同様、図6に示す判定マップ例に従って、段階的に行われる。
【0111】
ステップ404で、緊張状態検知手段70である心拍センサー71によって操縦者の身体的緊張状態を検知してステップ405に進む。
【0112】
ステップ405では、認識判定手段20によって前記心拍センサー71の信号から瞬時心拍数を算出し、この瞬時心拍数によって操縦者の緊張状態を判断して、緊張状態の変化から操縦者が危険を認識しているかどうかを判定する。
【0113】
そしてステップ406以降、インフォメーション選択手段40で、これら情報をもとに以下の手順に従って、各インフォメーション装置を選択する。
【0114】
まず、ステップ406で危険度Dtと所定値D1を比較し、危険度Dtが所定値D1以上の場合、ステップ407へ進む。
【0115】
ステップ407で、操縦者が危険を認識しているときは408へ進み、インフォメーション手段30として、香り供給手段31および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせると共に、操縦者の緊張状態に応じて供給される香り供給手段31によって操縦者の緊張状態を緩和する。
【0116】
また、操縦者が危険を認識していないときは409へ進み、インフォメーション手段30として、警報手段32および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせると共に、危険度Dtに応じて設定された警報手段32により、操縦者に危険状態であることを知らせ、注意を促す。
【0117】
一方、ステップ406で危険度Dtと所定値D1を比較し、危険度Dtが所定値D1より小さい場合、ステップ410へ進む。
【0118】
ステップ410では、ステップ406で危険度Dtが所定値D1より小さいと判定された時点から所定時間T前までにおける危険度Dt’が所定値D1以上であるかを比較し、所定時間T前までにおける危険度Dt’が所定値D1以上の場合、ステップ411に進む。
【0119】
ステップ411では、インフォメーション選択手段40の意思判定機能により操縦者が回避操作したか?(危険回避の意思があったか?)を判定し、回避操作をした(危険回避の意思があった)場合、ステップ412へ進む。
【0120】
ステップ412で、操縦者が危険を認識しているときは408へ進み、インフォメーション手段30として、リラクゼーション提供手段である香り供給手段31および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせることができると共に、操縦者の緊張度に応じて供給される香り供給手段31によって操縦者の緊張状態を緩和させることができる。
【0121】
一方、ステップ411で、回避操作をしなかった(危険回避の意思がなかった)場合、ステップ413へ進む。
【0122】
ステップ413で、操縦者が危険を認識しているときは408へ進み、インフォメーション手段30として、リラクゼーション提供手段である香り供給手段31および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせることができると共に、操縦者の緊張状態に応じて供給される香り供給手段31によって操縦者の緊張状態を緩和させることができる。
【0123】
しかし、ステップ413で、操縦者が危険を認識していないときは414へ進み、インフォメーション手段30として、音声アドバイス提供手段34および視覚表示手段33が選択され、視覚表示手段33で操縦者に危険度の大きさを知らせると共に、音声アドバイス提供手段34によって操縦者に「車間距離をとりましょう」「速度を下げましょう」等の操縦についてのアドバイスを提供する。
【0124】
また、この音声アドバイス提供手段の出力,内容、共に前記危険度判定手段10で判定される危険度Dtに応じて設定されている。
【0125】
従って、車両の危険状態の一例として、走行時に先行車両への接近状態に遭遇した操縦者へ、適切なインフォメーションを提供することができる。
【0126】
以上の、第2実施形態の構造によれば、前記第1実施形態の効果に加えて、前記インフォメーション選択手段40は、前記危険度判定手段10によって判定される危険度Dtが所定値D1 より小さくても、危険度が所定値より小さいと判定された時点から所定時間T(例えば60秒)前までにおける危険度Dt’が所定値D1 以上で、かつ、前記認識判定手段20により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段である香り供給手段31を選択するようにしてあるため、過去に危険状態があり、操縦者がその危険を認識している場合も、該香り供給手段31により、操縦者の緊張状態を緩和することができる。
【0127】
しかも、前記リラクゼーション提供手段31は、鎮静作用のある香りを操縦者に供給する香り供給手段31からなっているため、該香り供給手段31によって操縦者の心理的負担をより軽減することができるのに加え、前記香り供給手段31は、前記緊張状態検知手段70で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してあるため、操縦者の状態に合わせて緊張を緩和することができる。
【0128】
また、前記インフォメーション選択手段40は、前記状態検知手段50のブレーキセンサー52,アクセル開度センサー53,操舵角センサー54からの信号等をもとに操縦者の操作状況から操縦者の危険回避の意思を判定する意思判定機能を有しているため、より適切なインフォメーションを選択し、操縦者に提供することができる。
【0129】
しかも、前記インフォメーション手段40は、操縦者に音声でアドバイスを与える音声アドバイス提供手段34を備えると共に、前記インフォメーション選択手段40は、前記危険度判定手段10によって判定される危険度Dtが所定値D1より小さくても、この危険度Dtが所定値D1より小さいと判定された時点から所定時間T(例えば60秒)前までにおける危険度Dt’が所定値D1以上で、かつ、前記意思判定機能により操縦者の回避操作が行われていないと判定され、しかも、前記認識判定手段20によって操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合は、該音声アドバイス提供手段34を選択するようにしてあるため、過去に危険状態があり、操縦者がその危険を認識していない場合、該音声アドバイス提供手段34により、同様の危険状態を繰り返さないように操縦者に向けて、アドバイスを提供することができる。
【0130】
しかも、前記音声アドバイス提供手段34は、この段階的に判定される危険度Dtに応じて、出力,内容を設定してあるため、該危険度Dtに応じて適切なアドバイスを提供することができる。
【0131】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0132】
第3実施形態は、前述の第1,第2実施形態の認識度判定手段20に以下の機能が追加されたものである。
【0133】
該認識度判定手段20では、前記危険度判定手段10で判定された危険度Dtが所定時間に亘って、所定値D1 よりも小さい時の緊張状態から平常時の緊張状態を決定し、該平常時の緊張状態と、前記危険度Dtが所定値D1 以上になった場合の緊張状態を比較することによって、認識しているかどうかの判定をするようにしてある。
【0134】
これにより、前述の第1,第2実施形態の効果に加えて、前記認識判定手段における操縦者の危険に対する認識判定が、操縦者の個人差に影響されることなく、正確に行うことができる。
【0135】
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
【0136】
第4実施形態の構成は、前述の第3実施形態の認識度判定手段20に以下の機能が追加されたものである。
【0137】
前記認識判定手段20は、前記危険度判定手段10で判定された危険度Dtが所定値D1 以上であっても、この危険度が所定値以上であると判定された時点から所定時間T(例えば60秒)前までの間に同程度の危険度Dが判定されていた場合には、前記緊張状態検知手段70によって検出される緊張状態の情報を認識判定に用いないキャンセル機能を有している。
【0138】
さらに、前記認識判定手段20は、前記危険度判定手段10により判定される危険度Dtが大きいほどキャンセル判定に用いる前記所定時間Tを長くすると共に、前記危険度Dtが小さいほど該所定時間Tを短くするように設定してある。
【0139】
これにより、前述の第1,第2実施形態の効果に加えて、頻繁に危険状態が起こり、操縦者が危険状態に慣れている場合を除外することができ、認識判定の精度を高めることができる。
【0140】
しかも、危険度Dtの大きさに応じてキャンセル判定に用いる所定時間Tを設定しているので、操縦者が平常時の緊張状態に戻るまで認識判定をキャンセルでき、危険状態に遭遇したあとの操縦者の学習効果の高さに応じた所定時間とすることができるので、認識判定の精度をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるインフォメーション装置の基本構成図。
【図2】同実施形態における基本フローチャート。
【図3】同実施形態の車両に適用した場合のインフォメーション装置の構成図。
【図4】心拍センサーからの出力信号例と瞬時心拍数の出力例。
【図5】同実施形態の車両に適用した場合のフローチャート。
【図6】危険度Dtの判定マップ例。
【図7】本発明の第2実施形態における基本フローチャート。
【図8】同実施形態の車両に適用した場合のインフォメーション装置の構成図。
【図9】本発明の第2実施形態を車両に適用した場合のフローチャート。
【符号の説明】
10 危険度判定手段
20 認識判定手段
30 インフォメーション手段
31 リラクゼーション提供手段(香り供給手段)
32 警報手段
33 視覚表示手段
34 音声アドバイス提供手段
40 インフォメーション選択手段
50 状態検知手段
51 車速センサー
52 ブレーキセンサー
53 アクセル開度センサー
54 操舵角センサー
55 ウインカースイッチ
60 周辺検知手段
61 車間距離レーダー
70 緊張状態検知手段
71 心拍センサー

Claims (12)

  1. 乗物の状態を検知する状態検知手段と、周辺に存在する他の乗物または障害物を検知する周辺検知手段と、前記状態検知手段および前記周辺検知手段からの情報をもとに危険度を判定する危険度判定手段と、操縦者の身体的緊張状態を検出する緊張状態検知手段と、該緊張状態検知手段からの情報をもとに危険を操縦者が認識しているかどうかを判定する認識判定手段と、操縦者へ複数のインフォメーションを供給するインフォメーション手段と、前記危険度判定手段および前記認識判定手段からの情報をもとに適切なインフォメーションを選択するインフォメーション選択手段とを備え、
    前記認識判定手段は、前記危険度判定手段で判定された危険度が所定値以上であってもこの危険度が所定値以上であると判定された時点から所定時間前までの間に同程度の危険度が判定されていた場合には前記緊張状態検知手段によって検出される緊張状態の情報を認識判定に用いないキャンセル機能を有すると共に、前記危険度判定手段により判定される危険度が大きいほどキャンセル判定に用いる前記所定時間を長くするように設定したことを特徴とするインフォメーション装置。
  2. 前記緊張状態検知手段は、心拍センサー,握力センサーおよび皮膚電位センサーの何れかを備えたことを特徴とする請求項1に記載のインフォメーション装置。
  3. 前記認識判定手段は、前記危険度判定手段によって判定された危険度が所定時間に亘って所定値よりも小さい時の緊張状態から平常時の緊張状態を決定し、該平常時の緊張状態と、前記危険度が所定値以上になった場合の緊張状態を比較することによって、操縦者が危険を認識しているかどうかを判定するようにしたことを特徴とする請求項1,2の何れかに記載のインフォメーション装置。
  4. 前記インフォメーション手段は、操縦者の緊張を和らげるためのリラクゼーション機能を有するリラクゼーション提供手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段を選択するようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインフォメーション装置。
  5. 前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値より小さくても、危険度が所定値より小さいと判定された時点から所定時間前までにおける危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していると判定された場合に該リラクゼーション提供手段を選択するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のインフォメーション装置。
  6. 前記リラクゼーション提供手段は、前記緊張状態検知手段で検出される緊張状態に応じて、出力内容を設定してあることを特徴とする請求項4,5の何れかに記載のインフォメーション装置。
  7. 前記リラクゼーション提供手段は、鎮静作用のある香りを操縦者に供給する香り供給手段からなることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載のインフォメーション装置。
  8. 前記インフォメーション手段は、操縦者に危険を知らせる警報手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値以上で、かつ、前記認識判定手段により操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合に該警報手段を選択するようにしたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のインフォメーション装置。
  9. 前記危険度判定手段は、危険度を段階的に判定すると共に、前記警報手段は、この段階的に判定される危険度に応じて、出力内容を設定してあることを特徴とする請求項8に記載のインフォメーション装置。
  10. 前記インフォメーション選択手段は、操縦者の操作状況から操縦者の危険回避の意思を判定する意思判定機能を有することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のインフォメーション装置。
  11. 前記インフォメーション手段は、操縦者に音声でアドバイスを与える音 声アドバイス提供手段を備えると共に、前記インフォメーション選択手段は、前記危険度判定手段によって判定される危険度が所定値より小さくても、この危険度が所定値より小さいと判定された時点から所定時間前までにおける危険度が所定値以上で、かつ、前記意思判定機能により操縦者の回避操作が行われていないと判定され、しかも、前記認識判定手段によって操縦者が危険状態を認識していないと判定された場合は、該音声アドバイス提供手段を選択するようにしたことを特徴とする請求項10に記載のインフォメーション装置。
  12. 前記危険度判定手段は、危険度を段階的に判定すると共に前記音声アドバイス提供手段は、この段階的に判定される危険度に応じて、出力,内容を設定してあることを特徴とする請求項11に記載のインフォメーション装置。
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