JP2020166391A - 運転支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両が車線維持のための操舵制御によって走行している際に、前方不注視の頻度の多い運転者に対し、常に前方を注視した状態でハンドルを把持させるように、ある程度の緊張感を与えることができるようにする。【解決手段】車線維持のための操舵制御を行っている場合(S11)、運転者がハンドルから手を離しているか否かを調べ(S12)、手放しが検出された場合、手放し状態が所定時間(To)継続している場合は(S17)、前方不注視警報のカウント値Conと走行距離Lmとに基づき、前方不注視評価値Valを算出し(Val←Con/Lm,S20)、前方不注視評価値Valと評価判定値Valoとを比較する。そして、Val≧Valoの場合、一次手放し警報を出力せず、二次手放し警報を出力する(S26)。これにより、運転者Dに対してある程度の緊張感を与えると共にシステムの過信を防止する。【選択図】図3

Description

本発明は、操舵制御による走行中において、運転者の前方不注視の頻度が高い場合、手放し警報を出力した後、早期に操舵制御を解除する運転支援システムに関する。
従来、この種の運転支援システムとして、車両に搭載されているステレオカメラ等の前方認識装置を用いて、自車両の走行している車線の左右を区画する区画線を認識し、自車両が左右の区画線の中央を走行するように操舵制御を行う車線維持(ALK:Active Lane Keep)制御の技術が知られている。
自車両がALK制御による運転支援を実行して走行している間、運転者に対してシステムを過信(過度に依存)しないように、常時、ハンドルを把持することを要求している。そのため、例えば、特許文献1(特開2012−313466号公報)には、運転者が所定時間以上ハンドルから手を離した場合には、ALK制御を一時中断して、運転者に注意喚起を行い、運転者がハンドルを把持した場合に、ALK制御を再開させる技術が開示されている。
又、例えば、特許文献2(特開2015−120374号公報)には、ハンドルから手を離している時間を判定する閾値を、車速及び自車両の車線中央に対する横位置偏差に応じて可変設定することで、適切なタイミングでALK制御を解除するようにした技術が開示されている。
その際、例えば、特許文献3(特許第6455456号公報)に開示されているように、運転者がハンドルからの手を離している時間に応じて、ブザーの鳴動、及びウォーニングランプの点灯パターンを変化させるようにした技術も知られている。
特開2012−313466号公報 特開2015−120374号公報 特許第6455456号公報 特開2017−219885号公報
ALK制御による運転支援において、運転者にハンドルの把持を常時要求するのは、システムがALK制御を維持することが困難と判断した場合に、運転者に対して運転操作をスムーズに引き継がせることができるようにするためである。
従って、運転者がハンドルから手を離した状態であっても、正面を向いていれば、その後、運転者がハンドルを把持することでALK制御が解除されても、運転者に運転操作をスムーズに引き継がせることができる。
しかし、脇見や居眠り等、前方を向いていない、すなわち前方不注視の状態でハンドルから手が離れていた場合、前方確認に遅れが生じるため、単にハンドルを把持させただけでは、運転者のハンドル操作に遅れが生じやすく、スムーズに運転操作を引き継がせることが困難となる。
そのため、本出願人は特許文献4(特開2017−219885号公報)において、運転者の姿勢を監視する車内カメラ(DMS:Driver Monitor System)を設置し、運転者の、前方を向いていない状態が一定時間以上継続した場合には、ハンドルやシートを振動させて注意喚起する技術を提案した。
従って、上述した各引用文献に開示されている技術を用いれば、車両がALK制御による運転支援で走行している際に、運転者が前方を向いておらず、且つハンドルから手が離れた状態が所定時間継続された場合は、運転者に対して、通常よりも強いハンドル把持の要求を行うことが可能となる。
しかし、単にハンドル把持を強く運転者に要求しても、それに慣れてしまった場合、運転者は、このような警告システムに依存し、前方を向いていない状態や、ハンドルから手を離す頻度が多くなってしまう不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、自車両が操舵制御によって走行している際に、前方不注視の頻度が多い運転者に対し、常に前方を注視した状態でハンドルを把持させるように、ある程度の緊張感を与えることのできる運転支援システムを提供することを目的とする。
本発明は、運転者の前方不注視を監視する運転者状態監視部と、前記運転者のハンドルからの手放しを検出するハンドル手放し検出部と、自車両を走行車線に沿って走行させる操舵制御を行う運転支援制御部とを備え、前記運転支援制御部は、前記ハンドル手放し検出部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しを検出した際の経過時間と予め設定されている手放し判定時間とを比較する手放し時間判定部と、前記手放し時間判定部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しが前記手放し判定時間を超えたと判定した場合、手放し警報を出力する手放し警報出力部と、前記手放し警報出力部から出力される前記手放し警報の出力時間を計時する計時部と、前記計時部で計時した前記出力時間が予め設定した第1警報時間を経過しても前記ハンドル手放し検出部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しが継続されている場合は前記操舵制御を解除する操舵制御解除部とを有する運転支援システムにおいて、前記運転支援制御部は、更に、前記運転者状態監視部で前記運転者の前方不注視が検出されて警報が報知された回数をカウントする前方不注視カウント部と、前記前方不注視カウント部でカウントした前記警報の報知回数を基本に求めた前方不注視評価値と予め設定した評価判定値とを比較する前方不注視評価判定部とを有し、前記前方不注視評価判定部は、前記前方不注視評価値が前記評価判定値を超えていると判定した場合、前記操舵制御解除部は、前記計時部で計時した前記出力時間が前記第1警報時間よりも短い予め設定した第2警報時間を超えても前記ハンドル手放し検出部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しが継続されている場合は前記操舵制御を解除する。
本発明によれば、運転者の前記ハンドルからの手放しが手放し判定時間を超えた場合に、手放し警報を出力し、この警報の出力時間が予め設定した第1警報時間を経過しても運転者の手放しが継続されている場合に、操舵制御を解除するに際し、運転者の前方不注視が検出されて警報が報知された回数をカウントし、カウントした警報の報知回数を基本に求めた前方不注視評価値と評価判定値とを比較し、前方不注視評価値が評価判定値を超えていると判定した場合には、警報の出力時間が、第1警報時間よりも短い予め設定した第2警報時間を超えた際に、操舵制御を解除するようにしたので、自車両が操舵制御によって走行している際に、前方不注視の頻度が多い運転者に対しては、常に前方を注視した状態でハンドルを把持させるように、ある程度の緊張感を与えることができる。
運転支援システムの概略構成図 前方不注視カウントルーチンを示すフローチャート 手放し警報判定処理ルーチンを示すフローチャート(その1) 手放し警報判定処理ルーチンを示すフローチャート(その2) (a)は正面を向いてハンドルを把持している運転姿勢を示す側面図、(b)は正面を向いてハンドルから手を離している運転姿勢を示す側面図、(c)は前方不注視の状態でハンドルから手を離している運転姿勢を示す側面図 (a)は前方不注視評価が評価判定値以内の場合の警報パターンを示す波形図、(b)は前方不注視評価が評価判定値を超えた場合の警報のパターンを示す波形図 (a)は前方不注視評価が評価判定値以内の場合の警報タイミングと操舵制御解除タイミングを示す説明図、(b)は前方不注視評価が評価判定値を超えた場合の警報タイミングと操舵制御解除タイミングを示す説明図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1に示す運転支援システム1は、自車両M(図7参照)に搭載されている。この運転支援システム1は、運転支援制御部としての運転支援ユニット11を有している。この運転支援ユニット11は、CPU,RAM,ROM等を備える周知のマイクロコンピュータ、及びその周辺機器で構成されており、ROMにはCPUで実行するプログラムやベースマップ等の固定データ等が予め記憶されている。
この運転支援ユニット11の入力側に、運転支援走行を行う際にONする運転支援スイッチ12、自車両Mの運転状態を検出する運転状態検出センサ13、運転者Dがハンドル(ステアリングハンドル)H(図5参照)を把持しているか否か、換言すれば、運転者DのハンドルHからの手放しを検出するハンドル手放し検出部としてのハンドル把持センサ14、及び、走行環境認識部としてのカメラユニット21、運転者Dの脇見や居眠り、閉眼等の姿勢(状態)を監視する、運転者状態監視部としての運転者監視システム22が接続されている。
運転状態検出センサ13は、自車両Mの運転状態(車速、前後加速度、操舵角、ヨーレート等)を検出するもので、車速センサ、加速度センサ、舵角センサ、ヨーレートセンサ等、自車両の運転状態を検出するセンサの総称である。又、ハンドル把持センサ14は運転者がハンドルHを把持しているか否かを検出するもので、ハンドルHのホイール部に設けたタッチセンサであり、運転者Dが所定圧力以上でハンドルHのホイールを把持している場合、ハンドル把持信号を出力する。尚、このハンドル把持センサ14は操舵トルクを検出する操舵トルクセンサであっても良く、操舵に影響しない所定トルク以上の操舵トルクを検出した場合、ハンドル把持信号を出力する。
又、カメラユニット21は、自車両Mの車室内前部の上部中央に固定されており、車幅方向中央を挟んで左右対称な位置に配設されているメインカメラ21aとサブカメラ21bとからなる車載カメラ(ステレオカメラ)と、画像処理ユニット(IPU)21c、及び前方走行環境認識部21dとを有している。両カメラ21a,21bは、CCDやCMOS等、撮像手段としてのイメージセンサをそれぞれ内蔵しており、自車両M前方の走行環境を異なる視点、すなわち視差を有して撮像する。これにより、ステレオ画像処理を行う際に必要な基準画像(メイン画像)と比較画像(サブ画像)とが取得される。この両カメラ21a,21bで撮像した自車前方の走行環境の画像信号がIPU21cに送信されて、所定に画像処理された後、前方走行環境認識部21dへ送信される。
前方走行環境認識部21dは、IPU21cからの画像信号に基づき、メインカメラ21aで撮像した画像に基づいて基準画像を生成し、サブカメラ21bで撮像した画像に基づいて比較画像を生成する。そして、基準画像と比較画像とに基づいて、1フレーム相当の撮像画像に関し、対応する同一の画像に対する視差から周知の三角測量の原理を用いて、自車両Mが走行している車線の左右を区画する区画線や立体物までの距離を算出する。
又、運転者監視システム22は運転席の前方(例えば、インストルメントパネル)に設けた運転者認識カメラ22a(図5参照)と、この運転者認識カメラ22aで撮像した画像を画像処理するIPU22と、このIPU22bで処理した運転者Dの顔画像に基づき運転者Dの、脇見や居眠りによる前方不注視を取得画像毎に検出する運転者指向認識部22cとを備えている。運転者指向認識部22cは取得した運転者Dの顔画像から、運転者Dが開眼した状態で前方を向いているか否かを監視する。
又、運転支援ユニット11の出力側に、自車両Mを走行車線に沿って走行させる操舵制御部31、強制ブレーキにより自車両Mを減速させるブレーキ制御部32、自車両Mの車速を制御する加減速制御部33、及びモニタ、スピーカ等の報知装置34が接続されている。
走行中に運転支援スイッチ12がONされると、運転支援ユニット11は、車線維持(ALK:Active Lane Keep)制御と追従車間距離制御(ACC:Adaptive Cruise Control)とによる運転支援制御を開始する。ALK制御は、前方走行環境認識部21dで検出した前方走行環境に基づき、自車両Mを、走行車線の左右を区画する区画線の中央に沿って走行するように操舵制御を行う。又、ACC制御は、前方走行環境認識部21dで先行車が検出された場合は、当該先行車に対して所定車間距離を開けて追従する制御を行う。先行車が検出されない場合、ACC制御は制限速度内のセット車速で自車両Mを走行させる。
自車両Mが運転支援制御によって走行している場合であっても、運転支援制御を継続することが困難になった場合、或いは、前方障害物を回避する等の緊急時には、操舵操作を運転者に引き継がせる必要がある。そのため、運転支援ユニット11は、ハンドル把持センサ14で運転者DがハンドルHを把持しているか否かを調べ、所定時間以上、ハンドルHを把持していない場合は、把持要求の警報を報知装置34から出力し、運転者DにハンドルHの把持を促す。
この警報は、図6(a)に示すように、最初は、吹鳴間隔の比較的長い注意程度の一次手放し警報を所定時間報知し、その間に運転者DがハンドルHを把持しない場合、吹鳴間隔の短い二次手放し警報によりハンドル把持を強く要求する。そして、運転者Dが所定時間経過してもハンドルHを把持しない場合は、運転支援制御を解除する。
ところで、図5(a)に示すように、運転者Dが、開眼し且つ正面を向いている状態でハンドルHを把持していれば、緊急時に対してもスムーズに対応することができる。しかし、同図(b),(c)に示すように、運転者DがハンドルHを把持していない場合、緊急時の対応に遅れが生じやすい。
この場合、運転者DがハンドルHを把持していない状態であっても、図5(b)に示すように、開眼した状態で正面を向いていれば、ハンドルHを把持させることで、操舵操作を運転者Dにスムーズに引き継がせることができる。しかし、同図(c)に示すように、運転者Dが脇見や居眠り等、前方不注視の状態では、警報を受けてハンドルHを把持したとしても、先ず、正面を向いて状態を把握する必要があるため、緊急時の応答性等に遅れが生じ易い。
そのため、本実施形態では、運転者DがハンドルHから手を離している時間が所定時間を経過した場合、運転者Dの前方不注視の頻度に応じ、頻度が低い場合は、図6(a)に示すように、通常通りに、一次手放し警報を報知した後、二次手放し警報を報知する。一方、前方不注視の頻度が高い場合は、一次手放し警報を省略して二次手放し警報を報知することで、運転者Dに適度な緊張感を与え、且つ、システムを過信(過度に依存)しないようにしている。
運転支援ユニット11で実行される前方不注視の頻度、及び手放し警報判定処理は、具体的には、図2に示す前方不注視カウントルーチン、及び図3、図4に示す手放し警報判定処理ルーチンに従って行われる。
図2に示すルーチンは、運転支援スイッチ12のON/OFFに関係なく、運転支援システム1が起動してから終了するまで継続される。尚、運転支援システム1が起動されると、周知の車線逸脱警報、先行車発進報知、プリクラッシュブレーキ制御、誤発進・誤後退抑制制御等が作動する。
先ず、ステップS1において、運転者Dに対して前方不注視警報が報知されたか否かを調べる。この前方不注視警報は、運転者監視システム22の運転者認識カメラ22aが撮像した運転者Dの顔画像に基づき、運転者指向認識部22cが、運転者が開眼した状態で前方を向いているか否か、換言すれば前方不注視(脇見や居眠り、或いは正面を向いていても閉眼している状態)か否かを調べ、所定時間、前方不注視の状態が継続している場合に、警報にて注意を促すものである。
そして、前方不注視警報が作動していない場合は、そのままルーチンを抜ける。又、前方不注視警報が作動した場合は、ステップS2へ進み、前方不注視警報のカウント値Conをインクリメントして(Con←Con+1)、ルーチンを抜ける。尚、このカウント値Conの初期値は0であり、運転支援システム1が終了した際にリセットされる。又、このステップS1,S2での処理が、本発明の前方不注視カウント部に対応している。
この前方不注視警報のカウント値Conは、図3、図4に示すルーチンで読み込まれる。このルーチンでは、先ず、ステップS11で、操舵制御中か否か、すなわち、運転支援スイッチ12がONされ、運転支援ユニット11において、操舵制御(ALK制御)が実行されているか否かを調べる。そして、操舵制御が実行中の場合はステップS12へ進む。又、操舵制御が解除されている場合(運転支援スイッチ12がOFF、或いは自動解除)、ルーチンを抜ける。
操舵制御中と判定されてステップS12へ進むと、走行中(例えば、15[Km/h]以上)にハンドル把持センサ14からハンドル把持信号が出力されているか否かを調べ、ハンドル把持信号が出力されていない場合は、手放しを検出したとして、ステップS13へ進む。又、走行中においてハンドル把持信号が出力されている場合、運転者DはハンドルHを把持していると判定し、ステップS14へ分岐し、後述する経過時間を計測する各タイマカウンタT〜T2をクリアし(T,T1,T2←0)、ステップS15で、一次手放し警報時間経過フラグFをクリアして、ルーチンを抜ける。
又、ステップS12からステップS13へ進むと、一次手放し警報時間経過フラグFの値を調べ、F=0、すなわち、一次手放し警報が報知されていない、或いは報知中であっても、警報時間が経過していない場合は、ステップS16へ進む。又、F=0、すなわち、一次手放し警報の警報時間が経過している場合は、ステップS26へジャンプする。
ステップS16へ進むと、手放し時間を計時するタイマカウンタTをインクリメントして(T←T+1)、ステップS17へ進み、タイマカウンタTと手放し判定時間To(例えば、10[sec])とを比較し、T<Toの場合は、ルーチンを抜けて、計時を継続する。又、T≧Toの場合は、手放し判定時間に達したため、ステップS18へ進む。尚、ステップS16,S17での処理が、本発明の手放し時間判定部に対応している。
ステップS18では、上述した前方不注視カウントルーチンでカウントする前方不注視警報のカウント値Conを読込み、ステップS19で、運転支援システム1が起動した後の走行距離Lm[Km]を読込む。この走行距離Lmは、図示しない車両制御ユニットにおいて、車速センサで検出した車速、或いはGNSS受信機で検出した自車位置の移動量に基づいて算出される。
その後、ステップS20へ進み、前方不注視警報のカウント値Conと走行距離Lmとに基づき、前方不注視評価値Valを算出し(Val←Con/Lm)、ステップS21で、評価判定値Valoと比較する。尚、この評価判定値Valoは、例えば、自車両Mが10[Km]走行している間の許容警報回数=5を閾値とした場合、Valo=0.2となる。又、評価判定値Valoは、走行距離Lmが長くなるに従い、運転者の集中力が緩慢になり易いため次第に低い値、すなわち、より厳しい値に設定するようにしても良い。
そして、ステップS21で、Val<Valoの場合は、前方不注視の回数が未だ、許容範囲にあると判定し、ステップS22へ進む。又、Val≧Valoの場合は、前方不注視が許容回数を超えたと判定し、ステップS26へジャンプする。尚、ステップS18〜S21での処理が、本発明の前方不注視評価判定部に対応している。
ステップS22へ進むと、一次手放し警報を出力して、ステップS23へ進む。図6(a)に示すように、一次手放し警報は、後述する二次手放し警報よりも吹鳴間隔が長く、例えば、ポーン、ポーン…の音を繰り返す、比較的緩い警報音が報知装置34から運転者Dに向けて報知される。尚、このステップS22での処理が、本発明の一次手放し警報出力部に対応している。
ステップS23へ進むと、一次手放し警報の吹鳴タイマカウンタT1をインクリメントし(T1←T1+1)、ステップS24で一次手放し警報時間T1oと比較する。この一次手放し警報時間T1oは、手放し判定時間Toよりも短く、例えば、6[sec]程度である。
そして、T1<T1oの場合、一次手放し警報時間T1oに達していないため、ルーチンを抜けて、一次手放し警報を継続させ、吹鳴タイマカウンタT1による計時を繰り返す。
又、T1≧T1oの場合、一次手放し警報時間T1oに達しても、運転者DがハンドルHを把持しないと判定し、ステップS25へ進み、一次手放し警報時間経過フラグFをセットとした後(F←1)、ステップS26へ進む。
そして、ステップS13、S21、或いはステップS25からステップS26へ進むと、二次手放し警報を出力して、ステップS27へ進む。従って、図6(a)、図7(a)に示すように、前方不注視評価値Valが評価判定値Valo未満の場合は(Val<Valo)、一次手放し警報にて報知した後、二次手放し警報が吹鳴される。一方、図6(b)、図7(b)に示すように、前方不注視評価値Valが評価判定値Valo以上の場合は(Val≧Valo)、手放し判定時間Toが経過した後、直ちに二次手放し警報が吹鳴される。
図6(b)に示すように、二次手放し警報は一次手放し警報よりも吹鳴間隔が短く、例えば、ポッ、ポッ…と云う警報音を報知装置34から運転者Dに向けて報知される。尚、このステップS26での処理が、本発明の二次手放し警報出力部に対応しており、又、ステップS22,S26での処理が、本発明の手放し警報出力部に対応している。
そして、ステップS27で、二次手放し警報の吹鳴タイマカウンタT2をインクリメントし(T2←T2+1)、ステップS28で二次手放し警報時間T2oと比較する。尚、ステップS23,S27での処理が、本発明の計時部に対応している。 又、一次手放し警報時間T1oと二次手放し警報時間T2oとを加算した時間が、本発明の第1警報時間に対応している。更に、又、二次手放し警報時間T2oが、本発明の第2警報時間に対応している。
この二次手放し警報時間T2oは、一次手放し警報時間T1oと同じか、やや長い時間(例えば、8[sec]程度)に設定されている。運転者Dに緊急性と操舵制御(ALK制御)が解除されることを、共に認識させるためである。
そして、T2<T2oの場合、二次手放し警報時間T2oに達していないため、ルーチンを抜けて、二次手放し警報を継続させ、吹鳴タイマカウンタT2による計時を繰り返す。
又、T2≧T2oの場合、二次手放し警報時間T2oに達しても、運転者DがハンドルHを把持しないと判定し、ステップS29へ進む。ステップS29では、操舵制御(ALK制御)を解除する旨を、報知装置34を介して運転者に報知し、その後、ステップS30へ進み、操舵制御を解除してルーチンを終了する。尚、ステップS29,S30での処理が、本発明の操舵制御解除部に対応している。
又、一次手放し警報、及び二次手放し警報が吹鳴中は、コンビネーションメータに設けられているマルチインフォメーションディスプレイ等にハンドル把持を要求する文章や絵文字が表示される。更に、二次手放し警報が吹鳴中は、操舵制御が解除される旨も、併せて表示する。
そして、操舵制御が解除された後、この操舵制御を再開させるには、走行中に運転者DがハンドルHを把持した状態で、運転支援スイッチ12をONさせる。
このように、本実施形態では、運転者Dの前方不注視の頻度を走行距離Lmに基づいて評価し、その評価値Valが評価判定値Valo以上の場合は(Val≧Valo)、手放し判定時間Toが経過後、直ちに二次手放し警報を吹鳴させるようにしたので、自車両MがALK制御によって走行している際に、ある程度の緊張感を与えると共に、システムの過信(過度な依存)を防止することができる。その結果、運転者Dに対し、常に前方を注視した状態でハンドルHを把持させることが期待できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、Val≧Valoのときに吹鳴する二次手放警報の吹鳴時間は、Val<Valoのとき吹鳴する二次警報の吹鳴時間よりも長く設定しても良い。又、手放し警報は一次警報のみとし、Val≧Valoのときに吹鳴する手放し警報の吹鳴時間を、Val<Valoのときに吹鳴する手放し警報の吹鳴時間よりも短くして、操舵制御を解除する時間を短くするようにしても良い。
更に、上述したステップS29での処理の前に、前記ステップS12で運転者の手放しを検出した後、前記運転者監視システム22の運転者指向認識部22cで運転者の閉眼を検出し、その状態が継続している場合は、緊急退避制御を実行させる緊急退避制御部を介在させるようにしても良い。運転支援ユニット11で緊急退避制御が実行されると、この運転支援ユニット11は各制御部31〜33を駆動させて自車両Mを路側帯等の安全な場所へ減速させながら導いて自動停止させる。
1…運転支援システム、
11…運転支援ユニット、
12…運転支援スイッチ、
13…運転状態検出センサ、
14…ハンドル把持センサ、
21…カメラユニット、
21a…メインカメラ、
21b…サブカメラ、
21c,22b…画像処理ユニット、
21d…前方走行環境認識部、
22…運転者監視システム、
22a…運転者認識カメラ、
22c…運転者指向認識部、
31…操舵制御部、
32…ブレーキ制御部、
33…加減速制御部、
34…報知装置、
Con…カウント値、
D…運転者、
F…一次手放し警報時間経過フラグ、
H…ハンドル、
Lm…走行距離、
M…自車両、
T…タイマカウンタ、
To…手放し判定時間、
T1,T2…吹鳴タイマカウンタ、
T1o…一次手放し警報時間、
T2o…二次手放し警報時間、
Val…前方不注視評価値、
Valo…評価判定値

Claims (5)

  1. 運転者の前方不注視を監視する運転者状態監視部と、
    前記運転者のハンドルからの手放しを検出するハンドル手放し検出部と、
    自車両を走行車線に沿って走行させる操舵制御を行う運転支援制御部と
    を備え、
    前記運転支援制御部は、
    前記ハンドル手放し検出部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しを検出した際の経過時間と予め設定されている手放し判定時間とを比較する手放し時間判定部と、
    前記手放し時間判定部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しが前記手放し判定時間を超えたと判定した場合、手放し警報を出力する手放し警報出力部と、
    前記手放し警報出力部から出力される前記手放し警報の出力時間を計時する計時部と、
    前記計時部で計時した前記出力時間が予め設定した第1警報時間を経過しても前記ハンドル手放し検出部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しが継続されている場合は前記操舵制御を解除する操舵制御解除部と
    を有する運転支援システムにおいて、
    前記運転支援制御部は、更に、
    前記運転者状態監視部で前記運転者の前方不注視が検出されて警報が報知された回数をカウントする前方不注視カウント部と、
    前記前方不注視カウント部でカウントした前記警報の報知回数を基本に求めた前方不注視評価値と予め設定した評価判定値とを比較する前方不注視評価判定部と
    を有し、
    前記前方不注視評価判定部が、前記前方不注視評価値が前記評価判定値を超えていると判定した場合、前記操舵制御解除部は、前記計時部で計時した前記出力時間が前記第1警報時間よりも短い予め設定した第2警報時間を超えても前記ハンドル手放し検出部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しが継続されている場合は前記操舵制御を解除する
    ことを特徴とする運転支援システム。
  2. 前記前方不注視評価判定部は、前記前方不注視評価値を前記前方不注視カウント部でカウントした前記警報の報知回数と走行距離とに基づいて求める
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援システム。
  3. 前記第1警報時間は、一次手放し警報時間と二次手放し警報時間とを加算した値であり、該二次手放し警報時間が前記第2警報時間に対応している
    ことを特徴とする請求項1或いは2に記載の運転支援システム。
  4. 前記操舵制御解除部は、前記操舵制御を解除するに際しては、該操舵制御を解除する旨を報知する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の運転支援システム。
  5. 前記操舵制御解除部は、更に緊急退避制御部を有し、
    前記緊急退避制御部は、前記ハンドル手放し検出部で前記運転者の前記ハンドルからの手放しを検出たときから前記操舵制御を解除する旨を報知するまでの間に、前記運転者状態監視部が前記運転者の閉眼状態を継続的に検出した場合は、前記自車両を安全な場所へ導いて自動停止させる
    ことを特徴とする請求項4記載の運転支援システム。
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