JP4051626B2 - 火災警報器 - Google Patents

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Description

本発明は火災警報器、特に電池を使用する住宅用の火災警報器に関する。
住宅用の火災警報器は、電源として電池を使用することが多い。そして、この電池を使用した火災警報器においては、一般に電圧低下警報回路が設けられ、その電圧低下警報回路が電池の電圧を監視し、その電圧が所定値まで下がった時に内蔵のブザーを鳴動させて警報するようになっている。
ところで、電源としての電池の電圧は、温度変化によって変化が生じる。例えば、部屋の温度が下がるにつれて電池の電圧は低下する。このため、電圧が所定値まで下がった時に直ちに内蔵のブザーを鳴動させるようにすると、冬季の場合において、特に温度の低い夜間から早朝にかけて、電池切れ警報を発音することになり、住居者にとって非常に迷惑であり、できれば避けたい。
そこで、睡眠中等の電圧低下の警報が必要ないときには限時タイマを所定時間動作させて、その時間の間は電池と電圧低下警報回路との間を遮断しておくことで、睡眠中等に電池切れ警報が発音されるのを防止するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1)。
特開平9−54885号公報
しかしながら、限時タイマを所定時間動作させて、その時間の間は電池と電圧低下警報回路との間を遮断するようにしたものにあっては、限時タイマの動作中は電源電圧低下の検出を行わないという問題があった。そのため、毎日夜間に限時タイマを動作させておくと、電源電圧低下の発見が遅れてしまい、最悪の場合夜間に火災検出回路が正常に機能しなくなる虞があった。
本発明の技術的課題は、住居者にとって非常に迷惑な夜間から早朝にかけての電池切れ警報の発音を低減させることであり、さらには、夜間から早朝にかけても電源電圧監視を行うことができて、電源電圧低下を早く発見できるようにすることにある。
(1)本発明に係る火災警報器は、電源と、スピーカと、電源電圧監視を行い電源電圧が第1の電圧値以下になると電源電圧低下を検出し、電源電圧低下を検出した場合には、その検出時点から更に所定時間継続して電源電圧監視を行い、所定時間継続して電源電圧が第1の電圧値よりも高く設定された第2の電圧値未満になると電源電圧低下を検出し、電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を前記スピーカから出力させる制御手段とを備えたものである。
(2)本発明に係る火災警報器は、電源と、スピーカと、電源電圧監視を行い、電源電圧が第1の電圧値以下になると電源電圧低下を検出し、電源電圧低下を検出した場合には、その検出時点から所定時間経過後に電源電圧監視を行い、電源電圧が第1の電圧値よりも高く設定された第2の電圧値未満になると電源電圧低下を検出し、再度、電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を前記スピーカから出力させる制御手段と、を備えたものである。
)本発明に係る火災警報器において、前記制御手段は、所定時間経過後に電池切れ警報を出力させた後は、電源電圧低下であることを保持して電源電圧監視を行わない。
)本発明に係る火災警報器はテストスイッチを更に備え、前記制御手段は、所定時間経過前に、テストスイッチが操作された場合には、電源電圧低下を検出していると電池切れ警報を出力させる。
)本発明に係る火災警報器において、前記制御手段は、火災警報器の立ち上げ時に電源電圧監視を行い、複数回連続して電源電圧低下を検出した場合は、直ぐに電池切れ警報を出力させる。
(1)本発明に係る火災警報器によれば、電源電圧監視を行い、電源電圧が第1の電圧値以下になると電源電圧低下を検出し、電源電圧低下を検出した場合には、その検出時点から更に所定時間継続して電源電圧監視を行い、所定時間継続して電源電圧が第1の電圧値よりも高く設定された第2の電圧値未満になると電源電圧低下を検出し、電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を出力するようにしたので、室内温度の低下に起因して夜間から早朝にかけて電源電圧が低下し、電源電圧低下を検出しても、電池切れ警報は所定時間経過後に出力される。そのため、夜間から早朝にかけて電池切れ警報が出力されることが低減されるとともに、電源電圧が低下しやすい夜間から早朝にかけても電源電圧監視を行うので、電源電圧低下を早く発見できる。また、一時的な電源電圧低下により電池切れ警報が出力されることがなくなり、信頼性が高いものとなっている。さらに、所定時間経過時における室内の温度上昇を見込んで、後の電源電圧監視時の第2の電圧値である閾値を、最初の電源電圧監視時の第1の電圧値である閾値よりも高くすることで(換言すると、電源電圧低下の検出にヒステリシス特性を持たせたことで)、電源(電池)の不良品のチェックを厳しくすることができる。なお、電池切れ警報を出すための第1の電圧値は、警報後も所定時間火災検出が可能となるような値であり、所定時間経過後、例えば朝や昼間まで警報を遅延しても、火災検出には影響がない。
(2)本発明に係る火災警報器は、電源電圧監視を行い、電源電圧が第1の電圧値以下になると電源電圧低下を検出し、電源電圧低下を検出した場合には、その検出時点から所定時間経過後に電源電圧監視を行い、電源電圧が第1の電圧値よりも高く設定された第2の電圧値未満になると電源電圧低下を検出し、再度、電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を出力するようにしたので、室内温度の低下に起因して夜間から早朝にかけて電源電圧が低下し、電源電圧低下を検出しても、電池切れ警報は所定時間経過後に出力される。そのため、夜間から早朝にかけて電池切れ警報が出力されることが低減される。また、一時的な電源電圧低下により電池切れ警報が出力されることがなくなり、信頼性が高いものとなっている。また、電源電圧低下を検出すると、所定時間経過するまでの間は電源電圧監視を行わないので、電源監視回路に電源が供給される回数が少なくなり、消費電力が低減され、電源電圧低下を抑えることができ、電池切れ警報の出力時間を最大限に長くすることができる。さらに、所定時間経過時における室内の温度上昇を見込んで、後の電源電圧監視時の第2の電圧値である閾値を、最初の電源電圧監視時の第1の電圧値である閾値よりも高くすることで(換言すると、電源電圧低下の検出にヒステリシス特性を持たせたことで)、電源(電池)の不良品のチェックを厳しくすることができる。なお、電池切れ警報を出すための第1の電圧値は、警報後も所定時間火災検出が可能となるような値であり、所定時間経過後、例えば朝や昼間まで警報を遅延しても、火災検出には影響がない。
)本発明に係る火災警報器によれば、所定時間経過後に電池切れ警報を出力させた後は、電源電圧低下であることを保持して電源電圧監視を行わないので、それ以降は電源監視回路に電源は供給されず、消費電力が低下し、電源電圧低下を抑えることができ、電池切れ警報の出力時間を最大限に長くすることができる。
)本発明に係る火災警報器によれば、所定時間経過前に、テストスイッチが操作された場合には電源電圧低下を検出していると電池切れ警報を出力させるようにしたので、所定時間経過前でも、電源電圧が低下しているかどうかを確認することができる。
)本発明に係る火災警報器によれば、火災警報器の立ち上げ時に電源電圧監視を行い、複数回連続して電源電圧低下を検出した場合は、直ぐに電池切れ警報を出力させるようにしており、最初から不良品である電源(電池)に対しては、所定時間の遅延をかけることなく、電池切れ警報を出力するので、最初から不良品である電源(電池)を素早く発見できる。そのため、遅延の所定時間内で、火災警報器が正常に動作しないという恐れを回避することができる。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る火災警報器の構成を示すブロック図、図2乃至図7はその動作を示すフローチャートである。
図において、1は各種回路及び機器を駆動させるための電源である例えば6Vの電池、2は電池1の電圧を監視する電源監視回路、3は電源1を監視するときに閉じられる電源監視回路2への電源供給用スイッチ回路、4は定電圧回路であって、ここから先の各回路に電池1の電圧によって変動しない一定の電圧(例えば3V)を供給する機能を有する。5はサーミスタ6と抵抗7とからなる熱式の火災検出部である。また、火災検出部5は断線検出にも利用される。ちなみに、サーミスタ6には、a温度上昇により抵抗値が上昇するタイプと、b温度上昇により抵抗値が減少するタイプ、の2タイプがあるが、ここではbタイプが使用され、このbタイプのサーミスタの検出電圧値が火災検出用閾値(例えば2V)以上となれば、火災と判断されるようになっている。
8は電流制限用の抵抗9が直列に接続されたスイッチ(本発明のテストスイッチに相当する)であり、このスイッチ8のオンによって、異常監視結果がスピーカ11から出力されたり、かつ火災時の場合は火災フレーズ(火災音声)が所定時間、例えば5分間停止させられたりするようになっている。
12はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)で、各種の処理動作を行うための記憶部13とタイマ部14が内蔵されている。15は音声合成回路であり、マイコン12からの指令により、各種フレーズの音声をスピーカ11から出力させる機能を有する。16は音声合成回路15により音声を出力するときに閉じられる音声合成回路15への電源供給用スイッチ回路である。
これを更に詳述すると、マイコン12の記憶部13には、火災を検出したらセットされる火災フラグ13aと、断線を検出したらセットされる断線フラグ13bと、電池1の電圧が所定の電圧値以下、例えば5V以下に低下したことを検出したらセットされる電圧低下検出中フラグ13cと、電池1の電圧が所定の電圧値以下、例えば5V以下に低下したことが所定時間、例えば5時間に亘り検出された場合にセットされる電圧低下確定フラグ13dと、火災検出時にスイッチ8のオンを検出したらセットされる火災音声停止フラグ13eと、が記憶されており、マイコン12は、各監視処理の結果に基づいて、音声合成回路15に対し、音を出してくださいという音出力指令信号LMに、各種フレーズの選択信号L1,L2,L3の中のいずれかの選択信号をつけて出力するようになっている。ここで、選択信号L1は、火災音声「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」を選択する信号、選択信号L2は、サーミスタ断線時や電池電圧低下時に1時間毎に流す異常音声「警報器が異常です。交換してください。」を選択する信号、選択信号L3は、サーミスタ断線時や電池電圧低下時に40秒毎に流す警報音「ピッ」を選択する信号である。また、信号LBは、音声合成回路15からマイコン12に対して、指令された選択音を出力したことを知らせる信号(バック信号)である。この音出力時、マイコン12は、スイッチ回路16をオンして音声合成回路15に電源を供給し、音出力後、スイッチ回路16をオフして音声合成回路15への電源供給を停止することで、消費電力を低減している。なお、上記の電源監視回路2及びマイコン12は本発明の制御手段に相当するものである。また、電池電圧低下監視処理時も同様に、マイコン12は、スイッチ回路3をオンして電源監視回路2に電源を供給し、電源監視回路2から電池1の電圧を入力後、スイッチ回路3をオフして電源監視回路2への電源供給を停止することで、消費電力を低減している。
次に、本実施形態の火災警報器の動作について図2乃至図7に基づき図1を参照しながら説明する。まず、メインのフローチャートを示す図2において、電池1がセットされる(装填される)ことで電源がオンになると、初期設定として図1のマイコン12の全フラグ13a〜13e(以下においてはこれらの符号の表記は省略する)がクリアされ(ステップ1)、タイマ部14の各タイマの全カウンタがクリアされる(ステップ2)。次いで、ステップ3にてスイッチ8から入力があったか否かのスイッチ入力判定の処理が行われ、ステップ4にて火災発生の有無を判断する火災監視の処理が行われ、ステップ5にてサーミスタ6の断線の有無を判断する断線監視の処理が行われ、ステップ6にて電池電圧低下監視の処理が行われ、その後、ステップ7にて監視結果出力の処理が行われてから、ステップ3のスイッチ入力判定処理に戻る。そして、ステップ3〜ステップ7の処理が繰り返される。
スイッチ入力判定処理(ステップ3)は、図3に示すように、まずスイッチ8から入力があったか否か(スイッチ8が閉じられたかどうか)をみて(ステップ311)、スイッチ8から入力がなければ処理を終了する(つまり図2のメインフローチャートのステップ4の火災監視処理にすすむ)。
また、ステップ311にてスイッチ8から入力があったと判定されれば、次に火災フラグがセットされているか否かをみて(ステップ312)、火災フラグがセットされていれば火災状態を示す火災音声フレーズが出力されているので、火災音声フレーズを例えば5分間停止させるための火災音声停止フラグをセットし(ステップ313)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ4にすすむ)。
また、ステップ312にて火災フラグがセットされていないと判定されれば、次に断線フラグがセットされているか否かをみて(ステップ314)、断線フラグがセットされていれば、異常音声「警報器が異常です。交換してください。」を1回出力するための処理をし(ステップ315)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ4にすすむ)。
また、ステップ314にて断線フラグがセットされていないと判定されれば、次に電圧低下確定フラグがセットされているか否かをみて(ステップ316)、電圧低下確定フラグがセットされていればステップ315に飛び、異常音声「警報器が異常です。交換してください。」を1回出力するための処理をし、処理を終了する(メインフローチャートのステップ4にすすむ)。
また、ステップ316にて電圧低下確定フラグがセットされていないと判定されれば、次に電圧低下検出中フラグがセットされているか否かをみて(ステップ317)、電圧低下検出中フラグがセットされていればステップ315に飛び、異常音声「警報器が異常です。交換してください。」を1回出力するための処理をし、処理を終了する(メインフローチャートのステップ4にすすむ)。
また、ステップ317にて電圧低下検出中フラグがセットされていないと判定されれば、火災警報器が正常な状態にあると判定され、正常であることを示すために火災音声「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」を1回出力するための処理をしてから(ステップ318)、ステップ311に戻る。つまり、正常の場合は、正常であることをスイッチ8から入力がある度に何度でも知らせ得るようにする。したがって、火災状態でなく、火災報知器が正常な状態にあると判定されると、正常であることを示す音声が出力され、その音声出力によって正常であることが確認でき、異常状態と判定されると、異常を示す音声が出力されるので、その音声出力で異常であることが確認できる。なお、各種異常毎に異常を示す音声のフレーズを異ならせてもよい。なお、異常音声出力は、断線フラグ、電圧低下確定フラグ、電圧低下検出中フラグのいずれか1つのフラグのセットが条件であるが、電源電圧低下の確定前に異常音声出力を出したくない場合は、電圧低下検出中フラグ(ステップ317)の条件を削除してもよい。
火災監視処理(ステップ4)は、図4に示すように、まずサーミスタ6の電圧値を取り込んで、この検出電圧値と火災検出用閾値(例えば2V)とを比較することで、つまり検出電圧値が火災検出用閾値(2V)以上となったか否かをみることで、火災が発生したか否かを判断し(ステップ411)、火災が発生していないと判定されれば、火災フラグをクリアし(ステップ412)、次いで、火災音声停止フラグ用の5分間タイマをクリアし(ステップ413)、さらに火災音声停止フラグもクリアし(ステップ414)、処理を終了する(つまり図2のメインフローチャートのステップ5の断線監視処理にすすむ)。
また、ステップ411にて火災が発生していると判定されれば、火災フラグをセット(ステップ415)した後、火災音声停止フラグがセットされているか否かをみて(ステップ416)、火災音声停止フラグがセットされていなければ、ステップ413に飛び、ステップ416にて火災音声停止フラグがセットされていると判定されれば、火災音声の音を鳴らしてはいけないので、5分間タイマをカウントし(ステップ417)、次いで、5分経過したか否かをみて(ステップ418)、5分経過していなければ処理を終了する(メインフローチャートのステップ5にすすむ)。
また、ステップ418にて5分経過したと判定されれば、火災音声を出せるようにしなければならないためステップ413にすすみ、5分間タイマをクリアし、さらにステップ414にて火災音声停止フラグもクリアし、処理を終了する(メインフローチャートのステップ5にすすむ)。
断線監視処理(ステップ5)は、図5に示すように、まず火災フラグがセットされているか否かをみて(ステップ511)、火災フラグがセットされていれば火災検出が優先されるため処理を終了する(つまり図2のメインフローチャートのステップ6の電池電圧低下監視処理にすすむ)。
また、ステップ511にて火災フラグがセットされていないと判定されれば、次にサーミスタ6の電圧値を取り込んで断線しているか否かが判断される(ステップ512)。すなわちサーミスタ6の出力が0Vか否かをみることで、断線しているか否かが判断され、断線していなければ、断線フラグをクリアし(ステップ513)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ6にすすむ)。
また、ステップ512にて断線していると判定されれば、断線フラグをセットし(ステップ514)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ6にすすむ)。
電池電圧低下監視処理(ステップ6)は、図6に示すように、まず火災フラグがセットされているか否かをみて(ステップ611)、火災フラグがセットされていれば、前述の断線監視処理と同様、火災検出が優先されるため処理を終了する(つまり図2のメインフローチャートのステップ7の監視結果出力処理にすすむ)。
また、ステップ611にて火災フラグがセットされていないと判定されれば、次に電池電圧低下確定フラグがセットされているか否かをみて(ステップ612)、電池電圧低下確定フラグがセットされていれば、その状態で保持されているため、それ以降の電池電圧低下監視処理は行わず、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ612にて電池電圧低下確定フラグがセットされていないと判定されれば、電池1の電圧が所定の電圧値以下(この場合は、低下レベル以下、例えば5V以下)に低下したか否かをみて(ステップ613)、5V以下に低下していなければ、正常であるため、電池電圧低下確定フラグ用の5時間タイマをクリアし(ステップ614)、次いで、電圧低下検出中フラグをクリアして(ステップ615)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ613にて電池1の電圧が5V以下に低下したと判定されれば、電圧低下検出中フラグをセットしてから(ステップ616)、電源投入後1回目あるいは2回目の監視処理であるのか3回目以降の監視処理であるのか否かをみて(ステップ617)、1回目あるいは2回目の監視処理であれば、2回連続して電圧低下が検出されたか否かをみて(ステップ618)、1回目の監視処理等であれば、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ618にて2回連続して電圧低下が検出されたと判定されれば、電池電圧低下確定フラグをセットし(ステップ619)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ617にて電源投入後1回目あるいは2回目の監視処理でなく、3回目以降の監視処理であると判断されれば、5時間タイマのカウントを開始する(ステップ620)。次いで、5時間経過したか否かをみて(ステップ621)、5時間経過していなければ、処理を終了し(メインフローチャートのステップ7にすすむ)、5時間経過すれば、ステップ619に飛び、電池電圧低下確定フラグをセットして処理を終了する。
すなわち、火災警報器自体に不良品の電池がついていて、最初から電池電圧が低下している場合がある。その場合は5時間後に警報を出すので、その間、火災検出が正常に行われないことが考えられる。したがって、最初に不良品だった場合は、すぐに電圧低下を検出できることが望ましい。前述のステップ617〜ステップ619は、このような不良品のチェックを最初の段階で行えるようにするために設けられたものである。
監視結果出力処理(ステップ7)は、図7に示すように、まず火災フラグがセットされているか否かをみて(ステップ711)、火災フラグがセットされていれば、次に火災音声停止フラグがセットされているか否かをみて(ステップ712)、火災音声停止フラグがセットされていなければ、火災が発生しているので、火災音声「ヒュー、ヒュー、ヒュー、火事です。火事です。」を出力して(ステップ713)、処理を終了する(つまり図2のメインフローチャートのステップ3のスイッチ入力判定処理に戻る)。
また、ステップ711にて火災フラグがセットされていないと判定されれば、処理をステップ714に移す。
また、ステップ711にて火災フラグがセットされていると判定されていても、次のステップ712で火災音声停止フラグがセットされていると判定された場合も、処理をステップ714に移す。
ステップ714では、断線フラグがセットされているか否かをみる。そしてステップ714にて断線フラグがセットされていないと判定されれば、次に電池電圧低下確定フラグがセットされているか否かをみて(ステップ715)、電池電圧低下確定フラグもセットされていなければ、処理を終了する(メインフローチャートのステップ3に戻る)。
また、ステップ714にて断線フラグがセットされていると判定された場合や、ステップ715にて電池電圧低下確定フラグがセットされていると判定された場合は、いずれも処理をステップ716に移す。
ステップ716では、異常音声出力用の1時間タイマのカウントが開始されているか否かをみる。そしてステップ716にて1時間タイマのカウントが開始されていないと判定されれば、異常音声「警報器が異常です。交換してください。」を2回出力させための処理をする(ステップ717)。すなわち、マイコン12から音声合成回路15に音出力指令信号LMと選択信号L2を入力して異常音声を1回出力させた後、バック信号LBを受けてから例えば3秒間隔をおいて再度マイコン12から音声合成回路15に音出力指令信号LMと選択信号L2を入力して異常音声を出力させる。次いで、1時間タイマをカウントする(ステップ718)。
また、ステップ716にて1時間タイマのカウントが開始されていると判定されれば、ステップ718に飛び、1時間タイマのカウントを継続させる。次いで、1時間経過したか否かをみて(ステップ719)、1時間経過していなければ、警報音出力用の40秒間タイマのカウントを開始する(ステップ720)。次いで、40秒経過したか否かをみて(ステップ721)、40秒経過していなければ、処理を終了し(メインフローチャートのステップ3に戻る)、40秒経過すれば、40秒間タイマのカウンタをクリアしてから(ステップ722)、警報音「ピッ」を出力し(ステップ723)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ3に戻る)。
また、ステップ719にて1時間経過したと判定されれば、前述のステップ717と同様に異常音声「警報器が異常です。交換してください。」を2回出力させてから(ステップ724)、1時間タイマのカウンタをクリアし(ステップ725)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ3に戻る)。
このように、この実施の形態1の火災警報器においては、電源電圧監視を行い電源電圧低下を検出した場合に、その検出時点から所定時間(例えば5時間)経過後に電池切れ警報を出力するようにしたので、室内温度の低下に起因して夜間から早朝にかけて電源電圧が低下し、電源電圧低下を検出しても、電池切れ警報は所定時間経過後に出力される。そのため、夜間から早朝にかけて電池切れ警報が出力されることが低減されるとともに、電源電圧が低下しやすい夜間から早朝にかけても電源電圧監視を行うので、電源電圧低下を早く発見できる。なお、電池切れ警報を出すための所定の電圧値は、警報後も所定時間火災検出が可能となるような値(例えば5V)であり、所定時間経過後、例えば朝や昼間まで警報を遅延しても、火災検出には影響がない。
また、電源電圧監視を行い電源電圧低下を検出した場合に、更に所定時間(例えば5時間)継続して電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を出力するようにしたので、一時的な電源電圧低下により電池切れ警報が出力されることがなくなり、信頼性を高めることができる。
また、所定時間経過前に、テストスイッチ8が操作された場合には電源電圧低下を検出していると電池切れ警報を出力させるようにしたので、所定時間(例えば5時間)経過前でも、電源電圧が低下しているかどうかを確認することができる。
また、火災警報器の立ち上げ時に電源電圧監視を行い、複数回連続して電源電圧低下を検出した場合は、直ぐに電池切れ警報を出力させるようにしたので、最初から不良品である電源(電池)に対しては、所定時間の遅延をかけることなく、電池切れ警報を出力することができ、最初から不良品である電源(電池)を素早く発見できる。そのため、遅延の所定時間(例えば5時間)内で、火災警報器が正常に動作しないという恐れを回避することができる。
また、所定時間経過後に電池切れ警報を出力させた後は、電源電圧低下であることを保持して電源電圧監視を行わないので、それ以降は電源監視回路に電源は供給されず、消費電力が低下し、電源電圧低下を抑えることができ、電池切れ警報の出力時間を最大限に長くすることができる。
なお、監視結果出力時の異常音声出力が2回くり返されるのは、1回のみだと不意の音声出力に対して、住居者がその音声内容を認識できないためであり、複数である2回とすることで、住居者がその音声内容を確実に認識できる。
また、この実施の形態1の火災警報器においては、以下に示すような別の効果も奏することができる。
すなわち、センサー部となるサーミスタ6の自己診断を自動的に行うとともに、異常監視結果を音声で出力するようにしたので、他の家電品等のブザー音と明確に区別することができる。また、異常監視結果が異常である場合には、異常である旨の音声を出力するので、正常か異常かというこがわかりやすく区別しやすい。
また、テストを行うためのスイッチ8が操作されたときに、異常監視結果に対応した音声を出力させるようにしたので、つまり、異常監視結果が異常である場合には、異常である旨の音声を出力させるようにしたので、操作者(例えば住居者)が異常監視結果を把握したいときにその結果を確実に知ることができ、しかも音声で知ることができるので、分かり易いものになっている。
また、音声出力を継続させると消費電力が大きく電源電圧低下が著しいので、異常音声出力を第2の所定時間である1時間毎に断続鳴動させるとともに、音声出力の間に第1の所定時間毎である40秒毎に音声出力と比べて消費電力が小さい警報音「ピッ」の出力を断続鳴動で行うようにした。つまり、異常監視結果が異常である場合には、最初に異常である旨の音声を出力した後は、短い周期で警報音を出力し、また警報音の周期(40秒)よりも長い周期(1時間)で異常である旨の音声を出力するようにしたので、異常監視結果が異常であることを住居者が確実に覚知できるとともに、消費電力の低減により電源電圧低下を抑えることができる。そして、異常監視結果の出力時間を最大限に長くすることができる。この消費電力の低減は、音声出力の断続鳴動と、音声出力間の警報音の断続鳴動により、一層の低減化が図られている。
また、住居者がブザー音で異常監視結果が異常であることを覚知した時に、テスト用のスイッチ8を操作することにより、異常である旨の音声を出力するようにしたので、異常監視結果が異常であることを住居者が素早く確実に覚知できる。
なお、監視結果出力時の異常音声出力が2回繰り返されるのは、1回のみだと不意の音声出力に対して、住居者がその音声内容を認識できないためであり、複数である2回とすることで、住居者がその音声内容を確実に認識できる。
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2に係る火災警報器の電池電圧低下監視処理の動作を示すフローチャートであり、それ以外のスイッチ入力判定処理動作、火災監視処理動作、断線監視処理動作、監視結果出力処理、ハード構成等は前述の実施の形態1のものと基本的に同じであるため、説明を省略する。なお、説明にあたっては前述の図1のブロック図および図2のメインフローチャートを参照するものとし、さらに前述の図6の電池電圧低下監視処理動作と異なる点を中心に説明する。
この実施の形態2の火災警報器は、電池電圧低下監視処理が前述の実施の形態1のものと若干異なっている。この実施の形態2では、図8に示すように、まず火災フラグがセットされているか否かをみて(ステップ811)、火災フラグがセットされていない場合に、電池電圧低下確定フラグがセットされているか否かをみて(ステップ812)、電池電圧低下確定フラグがセットされていなければ、電圧低下検出中フラグがセットされているか否かをみる(ステップ813)。そして、ステップ813にて電圧低下検出中フラグがセットされていなければ、電池1の電圧が所定の電圧値すなわち第1の電圧値以下(この場合は、低下レベル以下、例えば5V以下)に低下したか否かをみて(ステップ814)、5V以下に低下していなければ、正常であるため、電圧低下検出中フラグをクリアし(ステップ815)、さらに電池電圧低下確定フラグ用の5時間タイマをクリアして(ステップ816)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ814にて電池1の電圧が5V以下に低下したと判定されれば、電圧低下検出中フラグをセットしてから(ステップ817)、電源投入後1回目あるいは2回目の監視処理であるのか3回目以降の監視処理であるのか否かをみて(ステップ818)、1回目あるいは2回目の監視処理であれば、2回連続して電圧低下が検出されたか否かをみて(ステップ819)、1回目の監視処理等であれば、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ819にて2回連続して電圧低下が検出されたと判定されれば、電池電圧低下確定フラグをセットし(ステップ820)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ813にて電圧低下検出中フラグがセットされていると判定されれば、次に電池1の電圧が所定の電圧値すなわち第2の電圧値としての正常レベル(例えば5.2V以上)にあるか否かをみて(ステップ823)、電池1の電圧が正常レベル(5.2V以上)にあれば、電圧低下検出中フラグをクリアし(ステップ815)、さらに電池電圧低下確定フラグ用の5時間タイマをクリアして(ステップ816)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ823にて電池1の電圧が正常レベルにないと判定されればステップ818に飛び、ステップ818にて電源投入後1回目あるいは2回目の監視処理でなく、3回目以降の監視処理であると判断されれば、5時間タイマのカウントを開始する(ステップ821)。次いで、5時間経過したか否かをみて(ステップ822)、5時間経過していなければ、処理を終了し(メインフローチャートのステップ7にすすむ)、5時間経過すれば、ステップ820に飛び、電池電圧低下確定フラグをセットして処理を終了する。
このように、この実施の形態2の火災警報器においては、所定時間(例えば5時間)経過時における室内の温度上昇を見込んで、電源電圧低下を最初に検出した後の電源電圧監視時の第2の電圧値である閾値を最初の電源電圧監視時の第1の電圧値である閾値(例えば5V)よりも高く(例えば5.2V以上)設定して、電源電圧監視を行うようにした(換言すると、電源電圧低下の検出にヒステリシス特性を持たせた)ので、電源(電池)の不良品のチェックを厳しくすることができる。
実施の形態3.
図9は実施の形態3に係る火災警報器の電池電圧低下監視処理の動作を示すフローチャートであり、それ以外のスイッチ入力判定処理動作、火災監視処理動作、断線監視処理動作、監視結果出力処理、ハード構成等は前述の実施の形態1のものと基本的に同じであるため、説明を省略する。なお、ここでも説明にあたっては前述の図1のブロック図および図2のメインフローチャートを参照するものとし、さらに前述の図6の電池電圧低下監視処理動作と異なる点を中心に説明する。
この実施の形態3の火災警報器は、電池電圧低下監視処理が前述の実施の形態1のものと若干異なっている。この実施の形態3では、図9に示すように、まず火災フラグがセットされているか否かをみて(ステップ911)、火災フラグがセットされていない場合に、電池電圧低下確定フラグがセットされているか否かをみて(ステップ912)、電池電圧低下確定フラグがセットされていなければ、電圧低下検出中フラグがセットされているか否かをみる(ステップ913)。そして、ステップ913にて電圧低下検出中フラグがセットされていなければ、電池1の電圧が所定の電圧値以下(この場合は低下レベル以下、例えば5V以下)に低下したか否かをみて(ステップ914)、5V以下に低下していなければ、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ914にて電池1の電圧が5V以下に低下したと判定されれば、電圧低下検出中フラグをセットしてから(ステップ915)、電源投入後1回目あるいは2回目の監視処理であるのか3回目以降の監視処理であるのか否かをみて(ステップ916)、1回目あるいは2回目の監視処理であれば、2回連続して電圧低下が検出されたか否かをみて(ステップ917)、1回目の監視処理等であれば、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ917にて2回連続して電圧低下が検出されたと判定されれば、電池電圧低下確定フラグをセットし(ステップ918)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ913にて電圧低下検出中フラグがセットされていると判定されれば、ステップ916にすすみ、ステップ916にて電源投入後1回目あるいは2回目の監視処理でなく、3回目以降の監視処理であると判断されれば、電池電圧低下確定フラグ用の5時間タイマのカウントを開始する(ステップ919)。次いで、5時間経過したか否かをみて(ステップ920)、5時間経過していなければ、処理を終了し(メインフローチャートのステップ7にすすむ)、5時間経過すれば、5時間タイマをクリアしてから(ステップ921)、再度電池1の電圧が5V以下に低下したか否かをみて(ステップ922)、電池1の電圧が5V以下に低下していなければ、正常であるので電圧低下検出中フラグをクリアし(ステップ923)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ922にて再度電池1の電圧が5V以下に低下していると判定されれば、電池電圧低下確定フラグをセットし(ステップ918)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
このように、この実施の形態3の火災警報器においては、電源電圧監視を行って電源電圧低下を検出した場合に、電源電圧監視を継続しつつ所定時間(例えば5時間)経過後に再度、電源電圧低下の判断を行って電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を出力するようにしたので、一時的な電源電圧低下により電池切れ警報が出力されることがなくなり、信頼性の確保が容易となる。また、電源電圧低下を検出すると、所定時間経過するまでの間は電源電圧の検出(判断)を行わないので、電源監視回路に電源が供給される回数が少なくなり、消費電力が低減され、電源電圧低下を抑えることができ、電池切れ警報の出力時間を最大限に長くすることができる。
実施の形態4.
図10は本発明の実施の形態4に係る火災警報器の電池電圧低下監視処理の動作を示すフローチャートであり、それ以外のスイッチ入力判定処理動作、火災監視処理動作、断線監視処理動作、監視結果出力処理、ハード構成等は前述の実施の形態1のものと基本的に同じであるため、説明を省略する。なお、ここでも説明にあたっては前述の図1のブロック図および図2のメインフローチャートを参照するものとし、さらに前述の実施の形態3(図9)の電池電圧低下監視処理動作と異なる点を中心に説明する。
この実施の形態4の火災警報器は、図10中のステップ122に示すように、電源電圧監視を行って電源電圧低下を検出した場合に、電源電圧監視を継続しつつ所定時間(例えば5時間)経過後に再度、電源電圧低下の判断を行う際の第2の電圧値である閾値のレベルを1回目の電源電圧低下の判断を行う際の第1の電圧値である閾値(低レベルとしての例えば5V)よりも高く(正常レベルとしての例えば5.2V)設定して、電源電圧監視を行うようにした(換言すると、電源電圧低下の検出にヒステリシス特性を持たせた)点が前述の実施の形態3のもの(図9)と異なっており、それ以外の動作、つまりステップ122を除くステップ111〜ステップ123の動作は、前述の実施の形態3のステップ922を除くステップ911〜ステップ923の動作と同様である。
この実施の形態4の火災警報器においては、電源電圧監視を行って電源電圧低下を検出した場合に、電源電圧監視を継続しつつ所定時間(5時間)経過後に再度、電源電圧低下の判断を行って電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を出力するようにしたので、前述の実施の形態3のものと同様に一時的な電源電圧低下により電池切れ警報が出力されることがなくなり、信頼性の確保が容易となる。また、電源電圧低下を検出すると、所定時間経過するまでの間は電源電圧の検出(判断)を行わないので、電源監視回路に電源が供給される回数が少なくなり、消費電力が低減され、電源電圧低下を抑えることができ、電池切れ警報の出力時間を最大限に長くすることができる。さらに、所定時間(5時間)経過時における室内の温度上昇を見込んで、電源電圧低下を最初に検出した後の電源電圧監視時の第2の電圧値である閾値を最初の電源電圧監視時の第1の電圧値である閾値(例えば5V)よりも高く(5.2V以上)設定して、電源電圧監視を行うようにした(換言すると、電源電圧低下の検出にヒステリシス特性を持たせた)ので、電源(電池)の不良品のチェックを厳しくすることができる。
実施の形態5.
図11は本発明の実施の形態5に係る火災警報器の電池電圧低下監視処理の動作を示すフローチャートであり、それ以外のスイッチ入力判定処理動作、火災監視処理動作、断線監視処理動作、監視結果出力処理、ハード構成等は前述の実施の形態1のものと基本的に同じであるため、説明を省略する。なお、ここでも説明にあたっては前述の図1のブロック図および図2のメインフローチャートを参照するものとし、さらに前述の図6の電池電圧低下監視処理動作と異なる点を中心に説明する。
この実施の形態5の火災警報器は、電池電圧低下監視処理が前述の実施の形態1のものと若干異なっている。この実施の形態5では、図11に示すように、まず火災フラグがセットされているか否かをみて(ステップ211)、火災フラグがセットされていない場合に、電池電圧低下確定フラグがセットされているか否かをみて(ステップ212)、電池電圧低下確定フラグがセットされていなければ、電圧低下検出中フラグがセットされているか否かをみる(ステップ213)。そして、ステップ213にて電圧低下検出中フラグがセットされていなければ、電池1の電圧が所定の電圧値以下(この場合は、低下レベル以下、例えば5V以下)に低下したか否かをみて(ステップ214)、5V以下に低下していなければ、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
また、ステップ214にて電池1の電圧が5V以下に低下したと判定されれば、電圧低下検出中フラグをセットし(ステップ215)、電池電圧低下確定フラグ用の5時間タイマのカウントを開始する(ステップ216)。次いで、5時間経過したか否かをみて(ステップ217)、5時間経過していなければ、処理を終了し(メインフローチャートのステップ7にすすむ)、5時間経過すれば、電池電圧低下確定フラグをセットし(ステップ218)、処理を終了する(メインフローチャートのステップ7にすすむ)。
このように、この実施の形態5の火災警報器においては、電源電圧監視を行って電源電圧低下を検出した場合に、再度の電源電圧低下の判断は行わず、電源電圧監視は継続しつつ、所定時間(5時間)経過後に電池切れ警報を出力するようにし、所定時間内に電源電圧低下の判断を行わないので、電源監視回路に電源が供給される回数が少なくなり、消費電力が低減され、電源電圧低下を抑えることができ、電池切れ警報の出力時間を最大限に長くすることができる。
実施の形態6.
なお、上述の実施形態においては火災を検出する火災警報器の例について説明したが、本発明は炎や煙を検出するものにも同様に適用される。また、上述の実施形態において、例えば、ステップ4の火災監視処理を3秒毎、ステップ5の断線監視処理を3秒毎、ステップ6の電池電圧低下監視を10分毎に実施する等、ステップ4〜ステップ6の各監視処理を任意の時間間隔で間欠的に行ってもよい。
実施の形態1に係る火災警報器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る火災警報器の全体の動作を示すフローチャートある。 実施の形態1に係る火災警報器のスイッチ入力判定動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る火災警報器の火災監視動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る火災警報器の断線監視動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る火災警報器の電池電圧監視動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る火災警報器の監視結果出力動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る火災警報器の電池電圧監視動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る火災警報器の電池電圧監視動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る火災警報器の電池電圧監視動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る火災警報器の電池電圧監視動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電池(電源)
2 電源監視回路
6 サーミスタ
8 スイッチ(テストスイッチ)
11 スピーカ
12 マイクロコンピュータ(制御手段)
15 音声合成回路

Claims (5)

  1. 電源と、
    スピーカと、
    電源電圧監視を行い電源電圧が第1の電圧値以下になると電源電圧低下を検出し、該電源電圧低下を検出した場合には、その検出時点から更に所定時間継続して電源電圧監視を行い、前記所定時間継続して電源電圧が前記第1の電圧値よりも高く設定された第2の電圧値未満になると電源電圧低下を検出し、該電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を前記スピーカから出力させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする火災警報器。
  2. 電源と、
    スピーカと、
    電源電圧監視を行い、電源電圧が第1の電圧値以下になると電源電圧低下を検出し、該電源電圧低下を検出した場合には、その検出時点から所定時間経過後に電源電圧監視を行い、電源電圧が前記第1の電圧値よりも高く設定された第2の電圧値未満になると電源電圧低下を検出し、再度、該電源電圧低下を検出すると、電池切れ警報を前記スピーカから出力させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする火災警報器。
  3. 前記制御手段は、所定時間経過後に電池切れ警報を出力させた後は、電源電圧低下であることを保持して電源電圧監視を行わないことを特徴とする請求項1又は2記載の火災警報器。
  4. テストスイッチを更に備え、前記制御手段は、所定時間経過前に、前記テストスイッチが操作された場合に、電源電圧低下を検出していると電池切れ警報を出力させることを特徴とする請求項1又は2記載の火災警報器。
  5. 前記制御手段は、火災警報器の立ち上げ時に電源電圧監視を行い、複数回連続して電源電圧低下を検出した場合には、直ぐに電池切れ警報を出力させることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の火災警報器。
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