JP4050599B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルト装置に関し、特にシートベルト巻取装置(リトラクタ)を備えたシートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の急停止等で乗員が前方に移動することによる車両内装材等への衝突を防いで乗員を保護するために、シートベルト巻取装置を備えたシートベルト装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、乗員を保護するためのシートベルトの巻き取り及び引き出しを行う電動リトラクタ(シートベルト巻取装置)を用いた車両用乗員拘束保護装置(シートベルト装置)に関する技術が記載されている。特許文献1の技術においては、シートベルト巻取装置の駆動の一つとして、車両に備えられたブレーキペダルの踏力に応じて、シートベルトの巻き取り力を変更し、シートベルトの張力を変更している。
【0004】
一方、特許文献2には、車両の前方にある前方車両等の障害物と衝突するのを回避するための衝突予知部を備えるシートベルト巻取装置を用いたシートベルト装置に関する技術が記載されている。特許文献2の技術においては、レーザレーダ等の非接触型距離センサによって、自車車両と障害物との距離等を計算することにより、衝突の可能性がある場合に衝突予知信号を出力して、モータを駆動させてシートベルト巻取装置によるシートベルトの巻き取りを行っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−52925号公報(図1、段落0040、0041、0048、0049)
【特許文献2】
特開2001−163185号公報(図4、図6、段落0028、0041〜0043)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術で想定している急停止の場合と反対の車両挙動が発生した場合、即ち急加速等の場合(例えば、渋滞中に、運転者がブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んでしまい、急速に車が発進した場合)にも、直ぐ前方の車等の障害物に車両が衝突してしまう可能性がある。
【0007】
このような場合、即ち、急停止と反対の車両挙動である急加速等の場合には、従来のシートベルト巻取装置では、シートベルト張力を変更しないため、車両の乗員をシートベルトで十分に拘束することができなかった。また、衝突予知部によっても、前方車両との距離を基に判断するため、シートベルト巻取装置によりシートベルト張力を増大するまでに時間がかかっていた。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、車両が急加速により衝突した場合においても乗員の安全をより確保することができる、シートベルト装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1のシートベルト装置は、モータの駆動によりシートベルトの張力を変更することができる張力変更手段を少なくとも備えるシートベルト装置において、車両の前方進行時に発生する加速度合いを検出する加速度合い検出手段と、前記加速度合い検出手段で検出した加速度合いに応じて、前記張力変更手段によりシートベルトの張力を増大させる制御手段とを備え、当該制御手段は、前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いが第一の所定値より小さい場合、前記張力変更手段を駆動させないように制御し、前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いが第一の所定値以上である場合、前記張力変更手段によりシートベルトの張力を増大させるように制御し前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いが前記第一の所定値よりも大きい値である第二の所定値以上である場合、前記張力変更手段によるシートベルトの張力の増大を停止させるように制御することを特徴とする。
【0010】
請求項1によると、車両の前方進行時の加速度合いが第一の所定値(0.1〜0.3G)以下である場合は、緊急状態でなく通常の運転状態として、シートベルトの張力が変更されない。従って、車両の前方進行への加速度合いが第一の所定値以下である通常の運転状態において、車両の乗員に対してシートベルトによる拘束が行われず、必要以上に乗員を拘束することがない。また、車両の前方進行時の加速度合いが第一の所定値以上である場合、即ち、車両を前方進行方向に急加速させた場合に、予め、シートベルトの張力を増大させて車両の乗員を拘束しておく。従って、車両を急停止ではなく、前方進行方向に急加速させて衝突した際であっても、衝突時には車両の乗員に対してシートベルトにより十分な拘束が行うことができ、乗員が前方に移動することによる車両内装材等への衝突を防ぎ、乗員の安全性を確保することができる。更に、車両の前方進行時の加速度合いが第一の所定値以上である場合は、緊急状態として、シートベルトの張力が増大されるが、第二の所定値(0.7〜1.2G)以上となった場合に、シートベルトの張力をそれ以上増大させないようにする。従って、急な加速度合いにより、乗員に対してシートベルトによる過度な拘束を与えることがない。
【0011】
請求項2のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置であって、前記加速度合い検出手段は、前記加速度合いとして、前記車両に備えられたアクセルペダルの踏み込み速度または踏み込み力を検出することを特徴とする。
【0012】
請求項2によると、加速度合いとして、車両に備えられたアクセルペダルの踏み込み速度または踏み込み力を検出する。従って、運転者の加速意志に基づいて加速度合いを判断して、瞬時に制御を行うことができる。
【0013】
請求項3のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置であって、前記加速度合い検出手段は、前記加速度合いとして、前記車両の前方進行方向の加速度を検出することを特徴とする。
【0014】
請求項3によると、加速度合いとして、車両の前方進行方向の加速度を検出する。従って、実際の車両の加速度に基づいて加速度合いを判断して、正確且つ迅速に制御を行うことができる。また、G(加速度)センサ等、既に車両に設置されている設備を使用することができ有効である。
【0015】
請求項4のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置であって、前記加速度合い検出手段は、前記加速度合いとして、前記車両に備えられたエンジンの回転速度を検出することを特徴とする。
【0016】
請求項4によると、加速度合いとして、車両に備えられたエンジンの回転速度を検出する。従って、実際の車両の速度から計算された加速度に基づいて加速度合いを判断して、正確に制御を行うことができる。また、エンジンメータ等、既に車両に標準設置されている設備を使用することができ有効である。
【0017】
請求項5のシートベルト装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシートベルト装置であって、前記制御手段は、前記張力変更手段により増大させる張力と、前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いとの関係が、比例関係又は上に凸の曲線関係となるように制御することを特徴とする。
【0018】
請求項5によると、加速度が大きいほどシートベルトの張力が大きくなるように制御される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0022】
まず、本実施形態に係るシートベルト装置について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るシートベルト装置の一例を示す概略図である。
【0023】
図1に示すように、シートベルト装置100は、シートベルト102と、スルーアンカ103と、バックル104と、タングプレート105と、アンカー106と、バックルスイッチ107と、電動ベルト巻取装置(張力変更手段)200と、制御部(制御手段)300と、を備えている。尚、本実施形態では、座席101(図1では運転者の席が示されている。)に備わっているシートベルト装置100を例に説明する。
【0024】
シートベルト102は、乗員600を座席101に拘束するベルトである。スルーアンカ103は、シートベルト102を乗員600の肩近傍で折り返すものである。バックル104は、乗員600の腰部に配置され、シートベルト102を挿通するものである。タングプレート105は、バックル104と係合するものである。アンカー106は、シートベルト102の端部を車体(車両)400に固定するものである。バックルスイッチ107は、バックルに内蔵されてシートベルト102の装着を検出するものである。電動ベルト巻取装置200は、シートベルト102を巻き取るものである。制御部300は、電動ベルト巻取装置200のモータを制御するものである。また、車体400に設けられたハンドル401の中央部に、エアバッグ装置503が設けられている。図1には示していないが、助手席のダッシュボード部やドアにもエアバッグ装置が設けられている。尚、エアバッグ装置503は、エアバッグ用スクイブを備えており、例えば、ガス発生器から発生したガスによりエアバッグが展開されるように構成される。
【0025】
次に、本実施形態に係る電動ベルト巻取装置200について、図2及び図3に基づいて説明する。図2は、本実施形態に係る電動ベルト巻取装置200の構成を示す概略図である。図3は、ポテンショメータの一例を示す概略構成図である。
【0026】
図2に示すように、電動ベルト巻取装置200は、フレーム201と、シートベルトロック機構202と、リール203と、プリテンショナ204と、プーリ205、206と、動力伝達用ベルト207と、直流モータ(モータ)208と、ポテンショメータ209と、シートベルト巻取バネ210と、電磁的アクチュエータ211と、を備えている。尚、図2に示すように、電動ベルト巻取装置200は、制御部300に接続されている。
【0027】
フレーム201には、リール203及びリールシャフト203aが設けられている。リール203は、シートベルト102を巻回するものである。リールシャフト203aは、リール回転の中心軸となるものであり、左端側でリール203と結合し、右端側で後述するシートベルトロック機構202と結合する。また、このリールシャフト203aは、ねじれ軸であり、エネルギ吸収手段となる。即ち、シートベルトロック機構202によりリールシャフト203aの右端がロックされた状態でシートベルト102が強い力で引き出されてリール203が回転すると、リールシャフト203a自身が軸回りにねじれて塑性変形する。そして、シートベルト102が引き出され乗員の身体に作用する衝撃エネルギがシートベルト102により吸収される。
【0028】
シートベルトロック機構202は、シートベルト102の引き出しをロックするものであり、車両に所定の減速度が作用したときシートベルト102の引き出しをロックするVSI動作と、シートベルト102が所定の加速度で引き出されたときにシートベルト102の引き出しをロックするWSI動作とを備えている。また、このシートベルトロック機構202には、後述する電磁アクチュエータ211が備えられている。尚、シートベルトロック機構202は、シートベルト102の引き出しがロック状態であっても、後述する直流モータ208によるシートベルト102の巻取りが可能となるように構成されている。
【0029】
プリテンショナ204は、後述する衝突検出部502の出力によって制御部300を介して作動し、リールシャフト203aをシートベルト102の巻取り方向に回転させ、シートベルト102を強制的に巻き取って乗員を座席に拘束するものである。プリテンショナ204は、火薬式プリテンショナ等、プリテンショナ用スクイブを備えており、例えば、ガス発生器から発生したガスを封止するシリンダ内のガス圧によって移動するピストンを、クラッチ機構を介してリールシャフト203aの回転運動に変換する伝達機構等によって構成される。
【0030】
プーリ205は、リールシャフト203aに固定され、プーリ206は、後述する直流モータ208の軸に固定されている。動力伝達用ベルト207は、プーリ205及びプーリ206を連結するものである。プーリ205、プーリ206の外周にはそれぞれ所定数の外歯が形成され、動力伝達用ベルト207の内周にも所定数の内歯が形成され、プーリ205、プーリ206、動力伝達用ベルト207の各歯山は過不足なく噛み合っている。
【0031】
直流モータ208は、フレーム201に少なくとも2点以上で固定されており、制御部300の出力により動作するものである。直流モータ208の回転は、プーリ206、動力伝達用ベルト207、プーリ205を介して、リールシャフト203aに伝達される。そして、直流モータ208を正転させることによりシートベルト102が巻き取られ、直流モータ208を反転させることによりシートベルト102が引き出されるように構成されている。また、直流モータ208の回転数は直流モータ208に供給される電流に比例し、直流モータ208を正転させた場合においては直流モータ208に供給される電流はシートベルト102の張力に比例する。
【0032】
ポテンショメータ209は、リールシャフト203aの最左端に設けられ、図3に示すように、両端に電圧が印加される抵抗体と、リールシャフト203aの回転に連動する摺動子と、によって構成される。そして、リールシャフト203aの基準位置からの回転量に対応した電圧値を後述する制御部300に出力し、例えば、シートベルト102の引き出し量やシートベルト102の弛み量を推定する。
【0033】
シートベルト巻取バネ210は、バネの力により、シートベルト102の非装着の場合に、シートベルト102を電動ベルト巻取装置200内に格納するものである。
【0034】
電磁的アクチュエータ211は、例えば、ソレノイドであり、シートベルトロック機構202を指令信号に応答して、シートベルトロック機構202を強制的に作動させるものである。この電磁的アクチュエータ211は、後述する制御部300の出力により作動が制御される。
【0035】
次に、本実施形態に係る制御部300について、図4及び図5に基づいて説明する。図4は、本実施形態に係る制御部の構成を示す概略図である。図5は、本実施形態に係るアクセルペダルの構成を示す概略図である。
【0036】
図4に示すように、制御部300は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、入力インタフェース304と、出力インタフェース305と、モータ駆動回路306と、パワー増幅器307と、プリテンショナ用スクイブ駆動回路308と、エアバッグ用スクイブ駆動回路309と、を備えている。
【0037】
CPU301は、ROM302に保持される制御プログラムやデータをRAM303のワークエリアにロードして直流モータ208及びシートベルトロック機構202を強制的に作動させる電磁気アクチュエータ211の動作等を制御するものである。入力インタフェース304は、バックルスイッチ107、加速度合い検出部(加速度合い検出手段)501、衝突検出部502に接続されている。出力インタフェース305は、モータ駆動回路306、パワー増幅器307、プリテンショナ用スクイブ駆動回路308、エアバッグ用スクイブ駆動回路309に接続されている。
【0038】
バックルスイッチ107は、シートベルト102の装着を検出し、入力インタフェース304を介して、RAM303内に設けられたフラグ領域のベルトの装着の有無に対応したフラグの設定を行う。
【0039】
加速度合い検出部501は、車両400の前方進行方向に発生する加速度合いを検出し、加速度合いが所定値以上であるか判別する。加速度合いは、下記のいずれかの値が考えられる。
▲1▼加速度:例えば、G(加速度)センサによって加速度を検出する。
▲2▼アクセルペダル踏み速度:例えば、図5に示すように、車両400のアクセルペダル402において、アーム支持部404に設けられたポテンショメータ(図示せず)によって検出されるアーム支持部404の回転角の時間的変化から求めた回転角速度をアクセルペダル踏み速度として検出する。
▲3▼アクセルペダル踏み力:例えば、図5に示すように、車両400のアクセルペダル402において、バネ部405に設けられたひずみゲージ(図示せず)によってアーム403の歪みをアクセルペダル踏み力として検出する。
▲4▼エンジンの回転速度:例えば、エンジンメータによってエンジンの回転速度を検出して、その時間的変化から求めた加速度を求める。
加速度合いが予め設定した第一の所定値以上である場合は、急加速信号を出力し、入力インタフェース304を介して、RAM303内に設けられたフラグ領域の急加速フラグをオンに設定する。また、加速度合いが予め設定した第二の所定値以上である場合は、中止信号を出力し、入力インタフェース304を介して、RAM303内に設けられたフラグ領域の中止フラグをオンに設定する。尚、第二の所定値は、第一の所定値よりも大きい値である。
【0040】
衝突検出部502は、衝突時に車体に発生する衝撃をG(加速度)センサによって検出し、加速度信号を信号処理して大きさや立ち上がり波形に基づいて衝突の検出を行い、入力インタフェース304を介して、RAM303内に設けられたフラグ領域の衝突検出フラグをオンに設定する。尚、これにより、CPU301に割り込み処理を開始させる。
【0041】
尚、ポテンショメータ209の出力電圧は、入力インタフェース304において所定周期でA/D変換される。一方、入力インタフェース304はCPUを内蔵しており、変換された出力電圧データを監視しており、例えば、出力電圧データの前回の値が今回の値と相違することにより、リールシャフト203aの回転状態を判別したり、出力電圧データの前回の値と今回の値との差の正または負であるか判断することにより、シートベルト102の引き出しフラグあるいは巻取りフラグをRAM303のフラグ領域に設定したりする。また、DMA動作によって出力電圧データをRAM303の回転量エリアに書き込む。また、シートベルト102を巻き取った状態の出力電圧データから引き出し方向への変化分を、シートベルト102の歪み量としてRAM303のベルト歪み量エリアに書き込む。
【0042】
また、直流モータ208に流れる電流値は、後述するモータ駆動回路306に設けられた電流検出器CTにより電流に対応した電圧値として検出され、入力インタフェース304において所定周期でA/D変換され、DMA動作によってRAM303内のモータ電流領域に書き込まれる。直流モータ208の電流は直流モータ208の回転トルクに関係することから、負荷電流値により回転トルク、即ち、シートベルト102の張力を推定することができる。
【0043】
モータ駆動回路306は、出力インタフェース305から供給されたゲート信号G1、G2に基づいて、直流モータ208を駆動させるものである。出力インタフェース305においては、制御プログラムに設定された所定の条件が満たされると、CPU301から直流モータ208の正転指令、逆転指令、駆動停止指令等の命令が与えられ、これらの命令に対応してゲート信号G1、G2を発生させる。尚、正転指令に対しては、G1をH、G2をLに設定する。逆転信号に対しては、G1をL、G2をHに設定する。駆動停止指令に対しては、G1をL、G2をLに設定する。
【0044】
パワー増幅器307は、出力インタフェース305から供給されたソレノイドの作動指令を論理レベルの信号からソレノイドを駆動できるレベルにパワー増幅し、電磁的アクチュエータ211に与えるものである。出力インタフェース305においては、シートベルトロック機構202の強制ロックを作動させる条件が満たされると、CPU301からロック指令信号(ソレノイドの作動信号)が与えられ、このソレノイドの作動信号をフラグレジスタに設定する。
【0045】
プリテンショナ用スクイブ駆動回路308は、出力インタフェース305から供給されたプリテンショナ用スクイブ駆動信号に基づいて、プリテンショナ204に設けられたプリテンショナ用スクイブを駆動させるものである。出力インタフェース305においては、プリテンショナ204に設けられたプリテンショナ用スクイブによるシートベルト102の強制巻取りを作動させる条件が満たされると、CPU301からプリテンショナ用スクイブ駆動信号が与えられ、このプリテンショナ用スクイブ駆動信号をフラグレジスタに設定する。尚、プリテンショナ204に設けられたプリテンショナ用スクイブによるシートベルト102の強制巻取りを作動させる条件は、衝突検出部502により衝突を検知され、衝突検出フラグがオンとなることである。
【0046】
エアバッグ用スクイブ駆動回路309は、出力インタフェース305から供給されたエアバッグ用スクイブ駆動信号に基づいて、エアバッグに設けられたエアバッグ用スクイブ503を駆動させるものである。出力インタフェース305においては、エアバッグ503に設けられたエアバッグ用スクイブを作動させる条件が満たされると、CPU301からエアバッグ用スクイブ駆動信号が与えられ、このエアバッグ用スクイブ駆動信号をフラグレジスタに設定する。尚、エアバッグ503に設けられたエアバッグ用スクイブを作動させる条件は、衝突検出部502により衝突を検知され、衝突検出フラグがオンとなることである。
【0047】
ここで、モータ駆動回路306について、図6に基づいてより詳細に説明する。図6は、モータ駆動回路の一例を示す回路図である。
【0048】
モータ駆動回路306として、PNPトランジスタQ1、Q2、NPNトランジスタQ3、Q4の4つのトランジスタにより、トランジスタブリッジ回路が構成される。トランジスタQ1、Q2のエミッタ同士は接続され、接続点に電源Vcが供給される。トランジスタQ3、Q4のエミッタ同士も接続され、接続点に接地電位が供給される。そして、トランジスタQ1のコレクタとトランジスタQ3のコレクタとはダイオードD1を介して接続される。トランジスタQ2のコレクタとトランジスタQ4のコレクタとはダイオードD2を介して接続される。トランジスタQ1のベースとトランジスタQ4のコレクタとはバイアス抵抗R1を介して接続される。トランジスタQ2のベースとトランジスタQ3のコレクタとはバイアス抵抗R2を介して接続される。トランジスタQ1及びQ2の各コレクタ相互間に直流電動モータMが接続される。
【0049】
上述の構成において、トランジスタQ3、Q4の各ゲートに正転指令信号(G1=H、G2=L)が出力インタフェース305から供給されると、トランジスタQ3は導通、トランジスタQ4は非導通となる。トランジスタQ3のコレクタは導通によって接地レベルとなり、抵抗R2を介してトランジスタQ2のベースを低レベル(略接地レベル)にバイアスし、トランジスタQ2を導通させる。トランジスタQ4のコレクタは略電源Vcレベルとなり、抵抗R1を介してトランジスタQ2のベースを高レベルにバイアスし、トランジスタQ1を非導通にさせる。この結果、電源Vc、トランジスタQ2、モータM、ダイオードD1、トランジスタQ3、接地の経路で順方向の電流路が形成され、モータMはシートベルトを巻取る方向に回転する。
【0050】
上述の構成において、トランジスタQ3、Q4の各ゲートに逆転指令信号(G1=L、G2=H)が出力インタフェース305から供給されると、トランジスタQ3は非導通、トランジスタQ4は導通となる。トランジスタQ4のコレクタは接地レベルとなり、抵抗R1を介してトランジスタQ1のベースを低レベルにバイアスし、トランジスタQ1を導通させる。トランジスタQ3のコレクタは略電源Vcレベルとなり、抵抗R2を介してトランジスタQ2のベースを高レベルにバイアスし、トランジスタQ2を非導通にさせる。この結果、電源Vc、トランジスタQ1、モータM、ダイオードD2、トランジスタQ3、接地の経路で逆方向の電流路が形成され、モータMはシートベルトを引出す方向に回転する。
【0051】
上述の構成において、トランジスタQ3、Q4の各ゲートに駆動停止指令信号(G1=L、G2=L)が出力インタフェース305から供給されると、NPNタイプのトランジスタQ3、Q4は共に非導通となる。トランジスタQ3が導通状態から非導通となった場合、トランジスタQ3のコレクタは、接地レベルから略電源レベルに上昇し、トランジスタQ2のベースを高電位にバイアスしてトランジスタQ2をも遮断する。同様に、トランジスタQ4が導通状態から非導通となった場合、トランジスタQ4のコレクタは、接地レベルから略電源レベルに上昇し、トランジスタQ1のベースを高電位にバイアスしてトランジスタQ1をも遮断する。このようにして、駆動停止指令が発令されると、ブリッジを構成する各トランジスタが非導通となり、モータMは停止する。
【0052】
次に、本実施形態に係る加速度合い検出部501に関する制御部300の制御プログラムについて、図7に基づいて説明する。図7は、本実施形態に係る加速度合い検出部に関する制御プログラムの手順を示すフローチャートである。尚、本実施形態では、G(加速度)センサによって検出される加速度を加速度合いとしている。
【0053】
まず、周期的に、CPU301により制御プログラムが実行され、シートベルト102が装着されているかどうかを判断する(ステップS101)。ここで、シートベルト102の装着の有無は、バックルスイッチ107から入力インタフェース304を介して入力された着用フラグのオン/オフにより判断する。
【0054】
着用フラグがオンの場合(ステップS101:YES)、加速度が予め設定した第一の所定値以上であるかどうかを判断する(ステップS102)。ここで、加速度が予め設定した第一の所定値以上かどうかは、加速度合い検出部501から入力インタフェース304を介して入力された急加速フラグのオン/オフにより判断する。
【0055】
急加速フラグがオンの場合(ステップS102:YES)、乗員600をシートベルト102で拘束するため、出力インタフェース305を介して、電磁的アクチュエータ211、即ち、シートベルトロック機構202を作動させる。尚、シートベルトロック機構202は、巻き取ったシートベルト102の引き出しを阻止してシートベルト102の弛みを防止するが、シートベルト102の巻取りは許容する。そして、出力インタフェース305を介して、モータ駆動回路306を作動させ、直流モータ208をシートベルト120の巻取り方向に回転駆動させてシートベルト102の巻取りを開始する(ステップS104)。ここで、モータ駆動回路306は、加速度が大きいほど直流モータ208に供給する電流を増大させて、シートベルト102の張力が大きくなるように制御される。尚、加速度に対する供給電流の関係は、比例関係であっても良いし、上に凸の曲線関係であっても良い。
【0056】
次に、周期的に、加速度が予め設定した第二の所定値以上であるかどうかを判断する(ステップS105)。ここで、加速度が予め設定した第二の所定値以上かどうかは、加速度合い検出部501から入力インタフェース304を介して入力された中止フラグのオン/オフにより判断する。中止フラグがオンの場合(ステップS105:YES)、出力インタフェース305を介して、直流モータ208に対する供給電流の増大を停止するようにモータ駆動回路306を制御する(ステップS106)。ここで、モータ駆動回路306は、直流モータ208に対する供給電流を一定として、それ以上シートベルト102の張力が大きくならないように制御される。一方、中止フラグがオフの場合(ステップS105:NO)、引き続き、出力インタフェース305を介して、モータ駆動回路306を作動させ、直流モータ208をシートベルト120の巻取り方向に回転駆動させてシートベルト102の巻取りを行い、制御プログラムを終了する。
【0057】
また、着用フラグがオフの場合(ステップS101:NO)、及び、急加速フラグがオフの場合(ステップS102:NO)、乗員600をシートベルト102で拘束する必要がないため、出力インタフェース305を介して、電磁的アクチュエータ211、即ちシートベルトロック機構202の作動を解除させ(ステップS107)、モータ駆動回路306の作動を停止させ(ステップS108)、シートベルト102の引き出しを可能とし、制御プログラムを終了する。
【0058】
このように、本実施形態のシートベルト装置100によれば、車両を前方進行方向に急加速させた場合に、制御部300の制御により電動シートベルト巻取り装置200のシートベルトロック機構202及び直流モータ208が駆動され、予め、シートベルト102の張力を増大させて車両の乗員を拘束しておく(図7のステップS101〜S104)。従って、車両を前方進行方向に急加速させた場合に、予め、シートベルトの張力を増大させて車両の乗員を拘束しておく。従って、車両を急停止ではなく、前方進行方向に急加速させて衝突した際であっても、衝突時には車両の乗員に対してシートベルトにより十分な拘束が行うことができ、乗員が前方に移動することによる車両内装材等への衝突を防ぎ、乗員の安全性を確保することができる。
【0059】
また、加速度合い検出部501において検出された車両の前方進行時の加速度が第一の所定値(0.1〜0.3G)より小さい場合は、制御部300の制御により電動シートベルト巻取り装置200のシートベルトロック機構202及び直流モータ208の駆動が解除/停止され、緊急状態でなく通常の運転状態として、シートベルト102の張力が変更されない(図7のステップS102、S107、S108)。従って、車両の前方進行への加速度が第一の所定値より小さい通常の運転状態において、車両の乗員に対してシートベルト102による拘束が行われず、必要以上に乗員を拘束することがない。
【0060】
また、加速度合い検出部501において検出された車両の前方進行時の加速度が第一の所定値以上である場合は、制御部300の制御により電動シートベルト巻取り装置200のシートベルトロック機構202及び直流モータ208が駆動され、緊急状態として、シートベルト102の張力が変更されるが、第二の所定値(0.7〜1.2G)以上となった場合に、制御部300の制御により電動シートベルト巻取り装置200の直流モータ208に対する供給電流の増大が停止され、シートベルト102の張力をそれ以上増大させないようにする(図7のステップS105、S106)。従って、急な加速度合いにより、乗員に対してシートベルトによる過度な拘束を与えることがない。
【0061】
更に、加速度合い検出部501において、加速度合いとして、車両の前方進行方向の加速度を検出する。従って、実際の車両の加速度に基づいて加速度合いを判断して、正確且つ迅速に制御を行うことができる。また、G(加速度)センサ等、既に車両に設置されている設備を使用することができ有効である。
【0062】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
【0063】
上述の本実施形態に係る加速度合い検出部501に関する制御部300の制御プログラムでは、G(加速度)センサによって検出される加速度を加速度合いとして説明しているが、それに限られない。例えば、アクセルペダル踏み速度またはアクセルペダル踏み力を加速度合いとした場合、図7のステップS102において、アクセルペダル踏み速度またはアクセルペダル踏み力が予め設定した第一の所定値以上であるかどうかを判断する。また、図7のステップS105において、アクセルペダル踏み速度またはアクセルペダル踏み力が予め設定した第二の所定値以上であるかどうかを判断する。尚、直流モータ208によるシートベルト102の巻取りは、アクセルペダル踏み速度またはアクセルペダル踏み力が大きいほど直流モータ208に供給する電流を増大させて、シートベルト102の張力を大きくする。
この場合、運転者の加速意志に基づいて加速度合いを判断して、瞬時に制御を行うことができる。
【0064】
更に、エンジンの回転速度を加速度合いとした場合、図7のステップS102において、エンジン回転数の時間的変化が予め設定した第一の所定値以上であるかどうかを判断する。また、図7のステップS105において、アクセルペダル踏み速度またはエンジン回転数の時間的変化が予め設定した第二の所定値以上であるかどうかを判断する。尚、直流モータ208によるシートベルト102の巻取りは、エンジン回転数の時間的変化が大きいほど直流モータ208に供給する電流を増大させて、シートベルト102の張力を大きくする。
この場合、実際の車両の速度から計算された加速度に基づいて加速度合いを判断して、正確に制御を行うことができる。また、エンジンメータ等、既に車両に標準設置されている設備を使用することができ有効である。
【0065】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の請求項1に係るシートベルト装置によると、車両の前方進行時の加速度合いが第一の所定値(0.1〜0.3G)以下である場合は、緊急状態でなく通常の運転状態として、シートベルトの張力が変更されない。従って、車両の前方進行への加速度合いが第一の所定値以下である通常の運転状態において、車両の乗員に対してシートベルトによる拘束が行われず、必要以上に乗員を拘束することがない。また、車両の前方進行時の加速度合いが第一の所定値以上である場合、即ち、車両を前方進行方向に急加速させた場合に、予め、シートベルトの張力を増大させて車両の乗員を拘束しておく。従って、車両を急停止ではなく、前方進行方向に急加速させて衝突した際であっても、衝突時には車両の乗員に対してシートベルトにより十分な拘束が行うことができ、乗員が前方に移動することによる車両内装材等への衝突を防ぎ、乗員の安全性を確保することができる。更に、車両の前方進行時の加速度合いが第一の所定値以上である場合は、緊急状態として、シートベルトの張力が増大されるが、第二の所定値(0.7〜1.2G)以上となった場合に、シートベルトの張力をそれ以上増大させないようにする。従って、急な加速度合いにより、乗員に対してシートベルトによる過度な拘束を与えることがない。
【0066】
請求項2に係るシートベルト装置によると、加速度合いとして、車両に備えられたアクセルペダルの踏み込み速度または踏み込み力を検出する。従って、運転者の加速意志に基づいて加速度合いを判断して、瞬時に制御を行うことができる。
【0067】
請求項3に係るシートベルト装置によると、加速度合いとして、車両の前方進行方向の加速度を検出する。従って、実際の車両の加速度に基づいて加速度合いを判断して、正確且つ迅速に制御を行うことができる。また、G(加速度)センサ等、既に車両に設置されている設備を使用することができ有効である。
【0068】
請求項4に係るシートベルト装置によると、加速度合いとして、車両に備えられたエンジンの回転速度を検出する。従って、実際の車両の速度から計算された加速度に基づいて加速度合いを判断して、正確に制御を行うことができる。また、エンジンメータ等、既に車両に標準設置されている設備を使用することができ有効である。
【0069】
請求項5に係るシートベルト装置によると、加速度が大きいほどシートベルトの張力が大きくなるように制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るシートベルト装置の一例を示す概略図である。
【図2】本実施形態に係る電動ベルト巻取装置の構成を示す概略図である。
【図3】ポテンショメータの一例を示す概略構成図である。
【図4】本実施形態に係る制御部の構成を示す概略図である。
【図5】本実施形態に係るアクセルペダルの構成を示す概略図である。
【図6】モータ駆動回路の一例を示す回路図である。
【図7】本実施形態に係る加速度合い検出部に関する制御プログラムの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 シートベルト装置
102 シートベルト
208 直流モータ(モータ)
200 電動ベルト巻取装置(張力変更手段)
300 制御部(制御手段)
400 車両
402 アクセルペダル
501 加速度合い検出部(加速度合い検出手段)
Claims (5)
- モータの駆動によりシートベルトの張力を変更することができる張力変更手段を少なくとも備えるシートベルト装置において、
車両の前方進行時に発生する加速度合いを検出する加速度合い検出手段と、
前記加速度合い検出手段で検出した加速度合いに応じて、前記張力変更手段によりシートベルトの張力を増大させる制御手段とを備え、
当該制御手段は、
前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いが第一の所定値より小さい場合、前記張力変更手段を駆動させないように制御し、
前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いが第一の所定値以上である場合、
前記張力変更手段によりシートベルトの張力を増大させるように制御し、
前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いが前記第一の所定値よりも大きい値である第二の所定値以上である場合、前記張力変更手段によるシートベルトの張力の増大を停止させるように制御することを特徴とするシートベルト装置。 - 前記加速度合い検出手段は、前記加速度合いとして、前記車両に備えられたアクセルペダルの踏み込み速度または踏み込み力を検出することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
- 前記加速度合い検出手段は、前記加速度合いとして、前記車両の前方進行方向の加速度を検出することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
- 前記加速度合い検出手段は、前記加速度合いとして、前記車両に備えられたエンジンの回転速度を検出することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
- 前記制御手段は、
前記張力変更手段により増大させる張力と、前記加速度合い検出手段で検出された加速度合いとの関係が、比例関係又は上に凸の曲線関係となるように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
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