JP4049054B2 - 遠心送風機のスクロールケーシング、それを備えた遠心送風機、及び空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

遠心送風機のスクロールケーシング、それを備えた遠心送風機、及び空気調和装置の室内ユニット Download PDF

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Description

本発明は、遠心送風機のスクロールケーシング、それを備えた遠心送風機、その組立方法、特に、送風装置吸入口と送風装置吹出口とを有する送風装置ケーシング内に配置されて送風装置を構成する遠心送風機のスクロールケーシング、それを備えた遠心送風機、その組立方法に関する。また、本発明は、空気調和装置の室内ユニット、特に、ユニットケーシング内の空間が開口を有する仕切板によって送風機室と熱交換器室とに仕切られた空気調和装置の室内ユニットに関する。
ダクト構造等を有する空気調和装置の室内ユニットに組み込まれる遠心送風機として、スクロールケーシングと、スクロールケーシング内に配置された羽根車と、羽根車を回転駆動する電動機とを備えたものがある。このような遠心送風機は、室内ユニットを構成する略箱状のユニットケーシング内に配置されている。ユニットケーシングは、下面又は背面にユニット吸入口を有し遠心送風機が配置されて室内ユニットの送風装置として機能する送風機室(送風装置ケーシング)と、前面にユニット吹出口を有し遠心送風機によってユニットケーシング内に取り込まれた空気を熱交換させるための熱交換器が配置される熱交換器室とを有している。これらの2つの室は、ユニットケーシング内に配置された仕切板によって前後に仕切られることによって形成されている。そして、遠心送風機のスクロールケーシングは、スクロール吸入口が側方を向くように、かつ、スクロール吹出口が仕切板に形成された開口に対応するように配置されている。すなわち、仕切板の開口は、送風装置の送風装置吹出口として機能している。
この室内ユニットにおいて、遠心送風機を駆動すると、ユニット吸入口から送風装置としての送風機室内に空気が取り込まれて、スクロール吸入口を経由してスクロールケーシング内に吸入され、羽根車によって羽根車の外周側に吹き出される。そして、羽根車の外周側に吹き出されて昇圧された空気は、送風装置のユニット吹出口としての仕切板の開口に対応するように配置されたスクロールケーシングのスクロール吹出口から熱交換器室内に吹き出され、熱交換器を通過する際に熱交換器の伝熱管内を流れる冷媒と熱交換を行い、加熱又は冷却される。そして、熱交換器によって加熱又は冷却された空気は、ユニット吹出口を経由して空調室内に吹き出される(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、このような室内ユニットにおいては、ユニットケーシングに遠心送風機を組み込む際の作業性を考慮して、舌部を有するスクロール下部材(第1スクロール部材)とスクロール下部材が装着されてスクロールケーシングを構成するスクロール上部材(第2スクロール部材)とに分割可能な構造を有するスクロールケーシングを備えた遠心送風機を用いる場合がある(例えば、特許文献2参照。)。
以下に、この遠心送風機のユニットケーシングへの組み込み作業について説明する。まず、ユニットケーシングの下面を主に構成するケーシング蓋部材が装着されていない状態のケーシング本体の上面が下側になるように作業台に配置し、仕切板をケーシング本体に装着して送風機室及び熱交換器室を形成する。次に、遠心送風機のスクロールケーシングを構成するスクロール上部材を仕切板側の端部が仕切板の開口に対応するように配置してケーシング本体又は仕切板に固定する。次に、羽根車と電動機とがシャフトを介して連結されたアセンブリを羽根車がスクロールケーシング内に配置されるように配置して、電動機をケーシング本体又は仕切板に固定する。次に、スクロール下部材の仕切板側の端部を仕切板の開口に対応するように配置するとともにスクロール上部材に装着することによってスクロールケーシングを組み立てる。最後に、ケーシング本体にケーシング蓋部材を装着することによって室内ユニットを完成させる。このようにして、遠心送風機がユニットケーシングに組み込まれる。
しかし、このようにして組み込まれた遠心送風機では、仕切板とスクロールケーシングとが別体であるため、仕切板の開口(すなわち、送風装置の送風装置吹出口)の位置において、両部材間に隙間ができてしまう。このため、遠心送風機の送風仕事によって昇圧されてスクロールケーシングのスクロール吹出口から熱交換器室に吹き出された空気の一部は、送風機室内の圧力よりも熱交換器室内の圧力が高いことから、仕切板とスクロールケーシングとの間の隙間を通じて送風機室側に逆流してしまうため、送風性能が低下することになる。このため、仕切板の開口の位置における仕切板とスクロールケーシングとの間のシール性を高めておく必要がある。これに対して、スクロール下部材をスクロール上部材に装着した後に、スクロールケーシングと仕切板との間の隙間を埋めるためのシール部材を別途装着する等の対応を行うことが考えられるが、それでは、スクロールケーシングをユニットケーシングに組み込む作業の工数が増加して、作業性が損なわれることになる。
特開平2−110219公報 特開2000−283094号公報
本発明の課題は、舌部を有する第1スクロール部材と第1スクロール部材が装着されてスクロールケーシングを構成する第2スクロール部材とに分割可能な構造を有する遠心送風機のスクロールケーシングを送風装置ケーシングに組み込むことによって構成される送風装置において、組み込み作業の作業性を損なうことなく、スクロールケーシングを通じて送風装置吹出口から吹き出された空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることにある。
請求項1に記載の遠心送風機のスクロールケーシングは、送風装置吸入口と送風装置吹出口とを有する送風装置ケーシング内に配置されて送風装置を構成する遠心送風機のスクロールケーシングであって、第1スクロール部材と、第2スクロール部材とを備えている。第1スクロール部材は、舌部と、舌部の送風装置吹出口側に送風装置吹出口の一部に対応するように形成された第1端部とを有する。第2スクロール部材は、送風装置吹出口の第1端部に対応する部分以外の部分に対応するように形成されて第1端部とともにスクロールケーシング内の空気を吹き出すためのスクロール吹出口を構成する第2端部を有し、第1スクロール部材が装着されてスクロールケーシングを構成する。第1スクロール部材は、第1端部に形成され、第2スクロール部材に装着された状態において送風装置吹出口の周縁部の一部に当接する逆流防止部を有している。そして、逆流防止部は、送風装置ケーシングの外側の面に当接するように配置されている。また、第2スクロール部材は、送風装置吹出口の周縁部の一部を逆流防止部との間に挟むように設けられた挟持部を有している。
この遠心送風機のスクロールケーシングでは、第1スクロール部材が第1スクロール部材を第2スクロール部材に装着した状態において、第1スクロール部材の第1端部に送風装置吹出口の周縁部の一部に当接する逆流防止部が設けられているため、スクロールケーシングを送風装置ケーシング内に組み込む際の作業性を損なうことなく、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。
そして、この遠心送風機のスクロールケーシングは、逆流防止部が送風装置ケーシングの外側の面に当接するように配置されているため、以下のような手順で、送風装置ケーシングに組み込むことができる。まず、第2スクロール部材の第2端部を送風装置ケーシングの送風装置吹出口の対応部分に配置し、その後、遠心送風機を構成する羽根車を第2スクロール部材の所定位置に配置する。そして、第1スクロール部材の第1端部を羽根車との干渉を避けながらを送風装置吹出口に挿入した後に、第1スクロール部材を旋回させるようにして第2スクロール部材に装着することにより、スクロールケーシングを完成させる。このとき、逆流防止部は、送風装置ケーシングの外側において、第1スクロール部材の旋回動作とともに旋回されて送風装置吹出口の周縁部の一部に当接するようになるため、第2スクロール部材に第1スクロール部材を装着する作業を妨げることなく、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口が設けられた部分との間のシール性を高めることができる。このように、第1スクロール部材を旋回させるようにして第2スクロール部材に装着してスクロールケーシングを組み立てる場合であっても、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。
また、この遠心送風機のスクロールケーシングでは、第1スクロール部材を第2スクロール部材に装着して逆流防止部が送風装置ケーシングの外側において送風装置吹出口の周縁部の一部に当接させた際に、第2スクロール部材に設けられた挟持部との間に送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部を挟むようになっている。これにより、送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部と逆流防止部との密着が良好になるため、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。
請求項2に記載の遠心送風機のスクロールケーシングは、請求項1において、第2スクロール部材は、第2端部に形成されたフランジ部を有している。フランジ部は、逆流防止部が当接する送風装置吹出口の周縁部の部分以外の送風装置吹出口の周縁部に当接している。
この遠心送風機のスクロールケーシングでは、第2スクロール部材の第2端部が、第1スクロール部材の第1端部に設けられた逆流防止部が当接する送風装置吹出口の周縁部の部分以外の送風装置吹出口の周縁部に当接するフランジ部を有しているため、第2スクロール部材の第2端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の第2端部に対応する部分とのシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量をさらに少なくすることができる。
請求項に記載の遠心送風機は、送風装置吸入口と送風装置吹出口とを有する送風装置ケーシング内に配置されて送風装置を構成する遠心送風機であって、請求項1又は2に記載のスクロールケーシングと、スクロールケーシング内に配置された羽根車と、羽根車を回転駆動する電動機とを備えている。
この遠心送風機では、スクロールケーシングが舌部を有する第1スクロール部材と第1スクロール部材が装着される第2スクロール部材とに分割可能な構造になっている。そして、第1スクロール部材の第1端部には、第1スクロール部材が第2スクロール部材に装着された状態において、送風装置吹出口の周縁部の一部に当接する逆流防止部が形成されているため、スクロールケーシングを送風装置ケーシング内に組み込む際の作業性を損なうことなく、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。
請求項に記載の空気調和装置の室内ユニットは、略箱状のユニットケーシングと、仕切板と、第1スクロール部材と、第2スクロール部材と、羽根車と、電動機と、熱交換器とを備えている。ユニットケーシングは、ユニット吸入口とユニット吹出口とを有する。仕切板は、ユニットケーシング内に設けられ、ユニットケーシング内の空間をユニット吸入口に連通される送風機室とユニット吹出口に連通される熱交換器室とに仕切る。第1スクロール部材は、舌部と、舌部の仕切板側に仕切板の開口の一部に対応するように形成された第1端部とを有し送風機室内に設けられている。第2スクロール部材は、仕切板の開口の第1端部に対応する部分以外の部分に対応するように形成されて第1端部とともに熱交換器室内へ空気を吹き出すためのスクロール吹出口を構成する第2端部を有し、第1スクロール部材が装着されてスクロールケーシングを構成しており、送風機室内に設けられている。羽根車は、スクロールケーシング内に配置されている。電動機は、羽根車を回転駆動する。熱交換器は、熱交換器室内に配置され、ユニットケーシング内に取り込まれた空気を熱交換させるための熱交換器とを備えている。第1スクロール部材は、第1端部に形成され、第2スクロール部材に装着された状態において仕切板の開口の周縁部の一部に当接する逆流防止部を有している。そして、逆流防止部は、仕切板の熱交換器室側の面に当接するように配置されている。また、第2スクロール部材は、仕切板の開口の周縁部の一部を逆流防止部との間に挟むように設けられた挟持部を有している。
この空気調和装置の室内ユニットでは、スクロールケーシングが舌部を有する第1スクロール部材と第1スクロール部材が装着される第2スクロール部材とに分割可能な構造になっている。そして、第1スクロール部材の第1端部には、第1スクロール部材が第2スクロール部材に装着された状態において、仕切板の開口の周縁部の一部に当接する逆流防止部が形成されているため、スクロールケーシングをユニットケーシング内に組み込む際の作業性を損なうことなく、第1スクロール部材の第1端部と仕切板の開口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から熱交換器室内に吹き出される空気が送風機室内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1に係る発明では、スクロールケーシングを送風装置ケーシング内に組み込む際の作業性を損なうことなく、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。そして、この発明では、第1スクロール部材を旋回させるようにして第2スクロール部材に装着してスクロールケーシングを組み立てる場合であっても、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。また、この発明では、送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部と逆流防止部との密着が良好になるため、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口が設けられた部分との間のシール性を高めることができる。
請求項2にかかる発明では、第2スクロール部材の第2端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の第1端部に対応する周縁部以外の周縁部とのシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量をさらに少なくすることができる。
請求項にかかる発明では、スクロールケーシングを送風装置に組み込む際の作業性を損なうことなく、第1スクロール部材の第1端部と送風装置ケーシングの送風装置吹出口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から吹き出される空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。
請求項にかかる発明では、スクロールケーシングをユニットケーシング内に組み込む際の作業性を損なうことなく、第1スクロール部材の第1端部とユニットケーシングの仕切板の開口の周縁部の一部との間のシール性を高めることができる。これにより、スクロールケーシングを通じてスクロール吹出口から熱交換器室内に吹き出される空気が送風機室内に逆流する量を少なくすることができるようになり、送風性能の低下を防ぐことができる。
以下、本発明にかかる遠心送風機のスクロールケーシング、それを備えた遠心送風機、その組立方法、及び空気調和装置の室内ユニットの実施形態について、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)室内ユニットの全体構造
図1及び図2は、本発明にかかる遠心送風機のスクロールケーシング、それを備えた遠心送風機、その組立方法、及び空気調和装置の室内ユニットの一実施形態が採用された室内ユニット1を示す平面図(ユニットケーシングの上面を取り除いて図示)及び側面図(図1のA矢視図)である。この室内ユニット1は、空調室の天井裏の空間に配置されたダクト構造のものである。この室内ユニット1は、室外に配置される室外ユニット(図示せず)に冷媒連絡配管(図示せず)を介して接続されている。
室内ユニット1は、主に、略箱状のユニットケーシング2と、送風装置3と、熱交換器5と、電装品箱6とを備えている。
<ユニットケーシング>
ユニットケーシング2は、その内部に送風装置3、熱交換器5及び電装品箱6を格納するための部材であり、主に、下面2a(図1の紙面奥側の面)側が開口したケーシング本体21と、ケーシング本体21を下側から覆うように配置されたケーシング蓋部材22とを備えている。
ユニットケーシング2には、その下面2a及び背面2b(図1の紙面上側の面)にユニット吸入口2g、2hを有し送風装置3が配置される送風機室S1と、前面2c(図1の紙面下側の面)にユニット吹出口2iを有し熱交換器5が配置される熱交換器室S2とが形成されている。尚、ユニット吸入口2g、2hは、天井裏の空間における設置条件に応じて、いずれか一方を選択して用いることができるようになっている。送風機室S1と熱交換器室S2とは、ユニットケーシング2内に配置された仕切板23によって前後に仕切られることによって形成されている。仕切板23には、送風装置3を構成する3つのスクロールケーシング31a〜31cのスクロール吹出口35a〜35c(後述)のそれぞれに対応するように形成された3つの開口23a〜23cが形成されている。
<送風装置>
送風装置3は、送風機室S1内に配置されており、ユニット吸入口2g、2hから送風機室S1内に空気を吸入して昇圧し、仕切板23の開口23a〜23cを介して熱交換器室S2に吹き出すための機器である。このため、ユニットケーシング2の送風機室S1に対応する部分及び仕切板23は、送風装置3の送風装置ケーシングを構成しているともいえる。また、仕切板23の開口23a〜23cは、送風装置3の送風装置吹出口を構成しているともいえる。
送風装置3は、本実施形態において、3つのスクロール形状のスクロールケーシング31a〜31cと、各スクロールケーシング31a〜31c内に配置された羽根車32a〜32cと、羽根車32a〜32cを回転駆動する電動機33とを備えている。
各スクロールケーシング31a〜31cは、両吸い込み式の遠心送風機を構成するためにその両側面に形成されたスクロール吸入口34a〜34cと、スクロール吸入口34a〜34cに交差する方向に空気を吹き出すように形成されたスクロール吹出口35a〜35cとを有している。そして、各スクロールケーシング31a〜31cは、スクロール吸入口34a〜34cがユニットケーシング2の側方を向くように、かつ、スクロール吹出口35a〜35cが仕切板23に形成された開口23a〜23cにそれぞれ対応するように、ユニットケーシング2の左側面2d(図1の紙面左側の面)から右側面2e(図1の紙面右側の面)に向かって順に並んで配置されている。尚、3つのスクロールケーシング31a〜31cは、それぞれ、ユニットケーシング2における上下方向に分割可能な構造を有しているが、その詳細な構造については、後述する。
羽根車32a〜32cは、本実施形態において、両吸い込み式の遠心送風機用の羽根車であり、各スクロールケーシング31a〜31c内に配置されている。尚、羽根車及びスクロールケーシングは、本実施形態において、3つあるが、これに限定されるものではなく、1つや2つ、又は4つ以上であってもよい。また、羽根車及びスクロールケーシングは、本実施形態において、両吸い込み式であるが、片吸い込み式であってもよい。
電動機33は、本実施形態において、ユニットケーシング2の平面視において、スクロールケーシング31bと31cとの間に配置されており、支持部材33aを介して仕切板23やケーシング本体21に固定されている。電動機33のシャフト33bは、ユニットケーシング2の左側面2d(図1の紙面左側の面)から右側面2e(図1の紙面右側の面)に向かって延びており、各羽根車32a〜32cが軸支されている。そして、シャフト33bの左側面側の端部は、軸受33cを介してユニットケーシング2の左側面2dに支持されている。
これにより、送風装置3を駆動すると、ユニット吸入口2g、2hから送風機室S1内に空気が取り込まれ、取り込まれた空気がスクロール吸入口34a〜34cを通じて各スクロールケーシング31a〜31c内に吸入され、羽根車32a〜32cによって羽根車32a〜32cの外周側に吹き出される。そして、羽根車32a〜32cの外周側に吹き出されて昇圧された空気は、仕切板23の各開口23a〜23cに対応するように配置された各スクロールケーシング31a〜31cのスクロール吹出口35a〜35cから熱交換器室S2内に吹き出されるようになっている。
<熱交換器>
熱交換器5は、熱交換器室S2内に配置されており、送風機室S1内で送風装置3によって昇圧されて各スクロールケーシング31a〜31cのスクロール吹出口35a〜35cから熱交換器室S2内に吹き出された空気を熱交換させるための機器である。熱交換器5は、本実施形態において、クロスフィンチューブ式の熱交換器であり、斜めに傾斜するように配置されている。そして、熱交換器5の下側には、ドレンパン2jが配置されており、熱交換器5で発生した結露水を受けることができるようになっている。
これにより、スクロール吹出口35a〜35cから熱交換器室S2内に吹き出された空気は、熱交換器5の伝熱管内を流れる冷媒と熱交換を行うことによって冷却又は加熱されて、ユニット吹出口2iから空調室内に吹き出されるようになっている。
<電装品箱>
電装品箱6は、主に、室内ユニット1の運転制御を行うための制御P板等を含む各種電気部品が収納されており、ユニットケーシング2内に配置されている。本実施形態において、電装品箱6は、送風機室S1内のユニットケーシング2の右側面2e側において、スクロールケーシング31cに隣接するように配置されている。
(2)スクロールケーシングの構造
次に、スクロールケーシング31a〜31cの詳細構造について、図3〜6を用いて説明する。尚、3つのスクロールケーシング31a〜31cは、本実施形態において、同一の形状を有しているため、ここでは、3つのスクロールケーシングを代表して、スクロールケーシング31aについて説明し、スクロールケーシング31b、31cについての説明は省略する。ここで、図3は、図1のB−B断面図(ユニットケーシング2を除いて図示)である。図4は、図3のC−C断面図である。図5は、図3のD矢視図である。図6は、図4のE−E断面図である。
スクロールケーシング31aは、本実施形態において、樹脂製の部材であり、羽根車32aを下方から覆うスクロール下部材41(第1スクロール部材)と、羽根車32aを上方から覆うスクロール上部材42(第2スクロール部材)とを備えている。
スクロール下部材41は、スクロールケーシング31aの下側部分を構成しており、舌部41aと、舌部41aの仕切板23側に開口23aの一部に対応するように形成された第1端部41bとを有している。ここで、仕切板23の開口23aは、本実施形態において、やや横長の長方形状の角孔である。そして、第1端部41bは、本実施形態において、仕切板23の開口23aの下辺に対応するように配置され、仕切板23に向かうにつれて斜め下方向に延び、その先端が開口23aに挿入されて熱交換器室S2側に突出している。そして、スクロール下部材41は、第1端部41bに形成され、スクロール上部材42にスクロール下部材41を装着した状態において、仕切板23の開口23aの周縁部の一部(具体的には、開口23aの下辺側の周縁部24)に当接する逆流防止部41cを有している。逆流防止部41cは、本実施形態において、周縁部24の熱交換器室S2側(外側)の面に当接するように配置された平板状の部分であり、第1端部41bと仕切板23の開口23aの周縁部24との間の隙間をシールしている。また、舌部41aの両側の端部には、スクロール上部材42側に向かい、かつ、仕切板23側に向かって延びる側面視が長方形形状の側壁部41iが形成されている。
また、スクロール下部材41は、スクロール上部材42に装着された際に、スクロール吸入口34aが形成されるように、シャフト33bを中心とする半円形状のベルマウス下部41dが両側面に形成されている。そして、ベルマウス下部41dの舌部41a近傍には、側方に向かって突出するとともにスクロール上部材42側に向かって突出するV字形状の凹部41eが形成されている。また、ベルマウス下部41dの凹部41eのシャフト33bを挟んで略対角側の位置には、側方に向かって突出する柱状部41fが形成されている。
さらに、スクロール下部材41は、ユニットケーシング2の背面2b側の上端部にスクロール上部材42側に延びるように形成された爪部41gと、ユニットケーシング2の背面2b側の上端部の角部にスクロール上部材42側に延びるように形成されておりスクロール上部材42の角部が外嵌可能な嵌合部41hとを有している。
スクロール上部材42は、仕切板23の開口23aの第1端部41bに対応する部分以外の部分、すなわち、仕切板23の開口23aの上辺、両側辺に対応するように対応するように形成された逆U字形状の断面を有する第2端部42aを有している。この第2端部42aは、本実施形態において、第1端部41bと同様に、仕切板23に向かうにつれて斜め下方向に延び、その先端が開口23aに挿入されて熱交換器室S2側に突出しており、第1端部41bとともにスクロールケーシング31a内の空気を吹き出すためのスクロール吹出口35aを構成している。また、第2端部42aの下端部の送風機室S1側の部分は、スクロール下部材41の側壁部41iの内面に沿うように、かつ、スクロール下部材41の舌部41aのスクロール上部材42側の面に当接するように配置されている。そして、第2端部42aの下端部には、スクロール下部材41の側壁部41iと仕切板23との間に、スクロール下部材41の側壁部41iの仕切板23側の端部が当接する当接爪部42jが形成されている。
また、スクロール上部材42は、第2端部42aに形成されたフランジ部42bを有している。フランジ部42bは、第2端部42aの外周端から仕切板23に沿って上方及び両側方に向かって延びる板状部分である。フランジ部42bは、逆流防止部41cが当接する仕切板23の開口23aの下辺側の周縁部24以外の周縁部、すなわち、開口23aの上辺側の周縁部25及び両側辺側の周縁部26、27に当接しており、第2端部42aと仕切板23の開口23aとの間の隙間をシールしている。フランジ部42bは、開口23aの両側辺側の周縁部26、27に当接する部分が複数(本実施形態では、4個)のネジ43によって仕切板23に固定されている。
また、スクロール上部材42は、仕切板23の開口23aの周縁部24を逆流防止部41cとの間に挟むように配置された挟持部42c、42dを有している。挟持部42c、42dは、本実施形態において、フランジ部42bの両側辺の部分の下端部から仕切板23に沿って下方に延びる板状部分である。これにより、仕切板23の開口23aの周縁部24と逆流防止部41cとの密着が良好になり、スクロール下部材41の第1端部41bと仕切板23の開口23aが設けられた部分との間のシール性が高められている。
また、スクロール上部材42は、スクロール下部材41が装着された際に、スクロール吸入口34aが形成されるように、シャフト33bを中心とする半円形状のベルマウス上部42eが両側面に形成されている。そして、ベルマウス上部42eの舌部41a近傍には、側方に向かって突出する柱状部42fが形成されている。この柱状部42fは、スクロール下部材41がスクロール上部材42に装着された状態で、スクロール下部材41に形成された凹部41eに嵌るように配置されている。また、ベルマウス上部42eの柱状部42fのシャフト33bを挟んで略対角側の位置には、側方に向かって突出するとともにスクロール下部材41側に向かって突出する逆V字形状の凹部42gが形成されている。この凹部42gは、スクロール下部材41がスクロール上部材42に装着された状態で、スクロール下部材41に形成された柱状部41fが嵌るように配置されている。
さらに、スクロール上部材42には、スクロール下部材41の爪部41gを係止可能な係止部42hが爪部41gに対応する位置に形成されている。また、スクロール上部材42は、ユニットケーシング2の背面2b側の下端部にスクロール下部材41側に延びるように形成されスクロール下部材41の縁部に外嵌可能な嵌合部42iを有している。
(3)送風装置の組み立て方法
本実施形態の送風装置3の組み立て方法、特に、スクロールケーシング31a〜31cをユニットケーシング2に組み込み方法について、図3及び図7〜図11を用いて説明する。ここで、図7〜図11は、送風装置、特に、スクロールケーシング31a〜31cの一連の組み込み作業を説明する図である。
まず、ユニットケーシング2の下面を主に構成するケーシング蓋部材22が装着されていない状態のケーシング本体21(図3及び図7〜図11において図示せず)の上面が下側になるように作業台に配置し、仕切板23をケーシング本体21に装着して送風機室S1及び熱交換器室S2を形成しておく。
次に、図7に示されるように、スクロール上部材42の第2端部42aを仕切板23の開口23a〜23cに挿入し、一部が熱交換器室S2側に突出するように配置して、スクロール上部材42を仕切板23及びケーシング本体21に固定する。ここで、スクロール上部材42のフランジ部42bは、仕切板23の開口23a〜23cの周縁部25〜27に当接するように配置される。また、挟持部42c、42dは、仕切板23の開口23a〜23cの周縁部24の側方の部分に当接するように配置される。そして、フランジ部42bの周縁部26、27に当接した部分は、ネジ43によって固定される(第1工程)。
次に、図8に示されるように、送風装置3を構成する羽根車32a〜32cを電動機33(図3及び図7〜図11において図示せず)とをシャフト33bを介して連結したアセンブリを、スクロール上部材42の所定位置に配置する。(第2工程)。
次に、図9に示されるように、スクロール下部材41の第1端部41bを羽根車32a〜32cとの干渉を避けながら仕切板23の開口23a〜23cに斜め上方から挿入する。具体的には、スクロール下部材41の舌部41aが羽根車32a〜32cの外周面に干渉しないようにする。続いて、図10及び図11に示されるように、スクロール下部材41を矢印Fの方向に旋回させるようにしてスクロール下部材41をスクロール上部材42に装着して、図3に示されるようなスクロールケーシング31a〜31cを完成させる。具体的には、図10に示されるように、スクロール下部材41の逆流防止部41cがスクロール上部材42の当接爪部42jの下側を通過するように、第1端部41bを仕切板23の開口23a〜23cに挿入する。そして、図11に示されるように、逆流防止部41cが仕切板23の熱交換器室S2側に突出し、かつ、スクロール下部材41の側壁部41iの仕切板23側の端部がスクロール上部材42の当接爪部42jに当接するまで、第1端部41bを仕切板23の開口23a〜23cにさらに挿入した後、さらに、スクロール下部材41を矢印Fの方向に旋回させて、スクロール下部材41の爪部41gをスクロール上部材42の係止部42hに係止する。すると、スクロール上部材42の角部がスクロール下部材41の嵌合部41hに外嵌され、スクロール上部材42の嵌合部42iがスクロール下部材41の縁部に外嵌される。また、ベルマウス上部42eの舌部41a近傍に形成された柱状部42fがスクロール下部材41に形成された凹部41eに嵌り、また、スクロール下部材41に形成された柱状部41fがベルマウス上部42eの凹部42gに嵌るようになる。さらに、スクロール上部材42の第2端部42aの下端部は、スクロール下部材41の側壁部41iの内側に沿って配置された状態となる(図4参照)。そして、スクロール下部材41の第1端部41bに形成された逆流防止部41cが仕切板23の
開口23a〜23cの周縁部24に当接する(第3工程)。
最後に、ケーシング本体21にケーシング蓋部材22を装着することによって送風装置3を完成させ、さらに、上記第1〜第3工程の前後の工程において、熱交換器5や電装品箱6をユニットケーシング2に組み込んで室内ユニット1を完成させる。
このように、本実施形態の送風装置3の組み立て方法では、第1端部41bに形成された逆流防止部41cがスクロール下部材41の旋回動作を妨げることがないように仕切板23の開口23a〜23cの周縁部24の熱交換器室S2側の面に当接するように形成されているため、スクロールケーシング31a〜31cをユニットケーシング2内に組み込む際の作業性を損なうことなく、スクロール下部材41の第1端部41bと仕切板23の開口23a〜23cの周縁部24との間のシール性を高めることが可能になっている。
(4)室内ユニットの動作
本実施形態の室内ユニット1の動作について、図1及び図6を用いて説明する。
送風装置3の電動機33を起動することによって羽根車32a〜32cを回転駆動すると、送風装置3の送風装置吸入口としてのユニットケーシング2のユニット吸入口2g、2hのいずれかから送風機室S1内に空気が取り込まれる。この送風機室S1内に取り込まれた空気は、スクロールケーシング31a〜31cの両側面に形成されたスクロール吸入口34a〜34cを通じて経由してスクロールケーシング31a〜31c内に吸入され、羽根車32a〜32cによって羽根車32a〜32cの外周側に吹き出される。そして、羽根車32a〜32cの外周側に吹き出されて昇圧された空気は、送風装置3の送風装置吹出口としての仕切板23の開口23a〜23cに対応するように配置されたスクロールケーシング31a〜31cのスクロール吹出口35a〜35cから熱交換器室S2内に吹き出され、熱交換器5を通過する際に熱交換器5の伝熱管内を流れる冷媒と熱交換を行い、加熱又は冷却される。そして、熱交換器5によって加熱又は冷却された空気は、ユニット吹出口2iを経由して空調室内に吹き出される。
ここで、仕切板23と各スクロールケーシング31a〜31cとが別体であるため、仕切板23の各開口23a〜23cの位置において、両部材間には、隙間ができてしまう。このため、送風装置3の送風仕事によって昇圧されてスクロールケーシング31a〜31cのスクロール吹出口35a〜35cから熱交換器室S2に吹き出された空気の一部は、送風機室S1内の圧力よりも熱交換器室S2内の圧力が高いことから、仕切板23とスクロールケーシング31a〜31cとの間の隙間を通じて送風機室S1側に逆流してしまうおそれがある。
しかし、本実施形態のスクロールケーシング31a〜31cでは、スクロール下部材41がスクロール下部材41をスクロール上部材42に装着した状態において、スクロール下部材41の第1端部41bに仕切板23の開口23a〜23cの周縁部の一部(具体的には、周縁部24)に当接する逆流防止部41cが設けられているため、スクロールケーシング31a〜31cを送風機室S1内に組み込む際の作業性を損なうことなく、スクロール下部材41の第1端部41bと仕切板23の開口23a〜23cが設けられた部分との間のシール性を高められている。これにより、スクロールケーシング31a〜31cを通じてスクロール吹出口35a〜35cから吹き出される空気が送風機室S1内に逆流する量を少なくなっており、送風性能の低下を防ぐことができている。
また、本実施形態のスクロールケーシング31a〜31cでは、スクロール上部材42の第2端部42aが、スクロール下部材の第1端部41bに設けられた逆流防止部41cが当接する仕切板23の開口23a〜23cの周縁部24以外の周縁部25、26、27に当接するフランジ部42bを有しているため、スクロール上部材42の第2端部42aと仕切板23の開口23a〜23cが設けられた部分とのシール性も高められている。これにより、スクロールケーシング31a〜31cを通じてスクロール吹出口35a〜35cから吹き出される空気が送風機室S1内に逆流する量がさらに少なくなっている。
[第2実施形態]
前記実施形態のスクロールケーシング31a〜31cのスクロール下部材41の逆流防止部41cは、仕切板23の熱交換器室S2側の面に当接するように形成されているが、図12〜図14に示される本実施形態のスクロールケーシング131a〜131cのように、仕切板23の送風機室S1側の面に当接するように形成されていてもよい。ここで、図12は、第2実施形態のスクロールケーシング131a〜131cを示す図であって、図3に相当する図である。図13は、第2実施形態のスクロールケーシング131a〜131cを示す図であって、図4に相当する図である。図14は、第2実施形態のスクロールケーシング131a〜131cを示す図であって、図6に相当する図である。
具体的には、本実施形態のスクロール下部材141の第1端部141bに形成された逆流防止部141cは、第1実施形態の逆流防止部41cよりも下方に長く延びている。しかも、弾性変形を容易に行わせることができるように、第1実施形態における逆流防止部41cに比べて、板厚を薄くしたものを使用したり、弾性変形が容易な素材が使用されている。このため、スクロールケーシング131a〜131cをユニットケーシング2に組み込む際には、図15に示されるように、逆流防止部141cの先端部を仕切板23の周縁部24の送風機室S1側の面に当接させた状態でスクロール下部材141を旋回させることによって弾性変形させるようにしている。このようにして、第1実施形態と同様に、スクロールケーシング131a〜131cを送風機室S1内に組み込む際の作業性を損なうことなく、スクロール下部材141の第1端部141bと仕切板23の周縁部24との間のシール性を高めることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
前記実施形態においては、ダクト構造を有する室内ユニットを例にして説明したが、これに限定されず、他の型式の室内ユニットや熱交換器を有しない送風装置等に本発明を適用してもよい。
(B)
第1実施形態において、スクロールケーシングは、樹脂製であったが、これに限定されず、金属等の他の素材を使用してもよい。
本発明を利用すれば、舌部を有する第1スクロール部材と第1スクロール部材が装着されてスクロールケーシングを構成する第2スクロール部材とに分割可能な構造を有する遠心送風機のスクロールケーシングを送風装置ケーシングに組み込むことによって構成される送風装置において、組み込み作業の作業性を損なうことなく、スクロールケーシングを通じて送風装置吹出口から吹き出された空気が送風装置ケーシング内に逆流する量を少なくすることができる。また、ユニットケーシング内の空間が開口を有する仕切板によって送風機室と熱交換器室とに仕切られた空気調和装置の室内ユニットにおいて、送風機室に配置された遠心送風機のスクロールケーシングを通じて熱交換器室内に吹き出された空気が送風機室内に逆流する量を少なくすることができる。
室内ユニットの平面図(ユニットケーシングの上面を取り除いて図示)である。 室内ユニットの側面図(図1のA矢視図)である。 第1実施形態のスクロールケーシングを示す図であって、図1のB−B断面図(ユニットケーシングを除いて図示)である。 第1実施形態のスクロールケーシングを示す図であって、図3のC−C断面図である。 第1実施形態のスクロールケーシングを示す図であって、図3のD矢視図である。 第1実施形態のスクロールケーシングを示す図であって、図4のE−E断面図である。 第1実施形態の送風装置、特に、スクロールケーシングの一連の組み込み作業を説明する図である。 第1実施形態の送風装置、特に、スクロールケーシングの一連の組み込み作業を説明する図である。 第1実施形態の送風装置、特に、スクロールケーシングの一連の組み込み作業を説明する図である。 第1実施形態の送風装置、特に、スクロールケーシングの一連の組み込み作業を説明する図である。 第1実施形態の送風装置、特に、スクロールケーシングの一連の組み込み作業を説明する図である。 第2実施形態のスクロールケーシングを示す図であって、図3に相当する図である。 第2実施形態のスクロールケーシングを示す図であって、図4に相当する図である。 第2実施形態のスクロールケーシングを示す図であって、図6に相当する図である。 第2実施形態の送風装置、特に、スクロールケーシングの一連の組み込み作業を説明する図であって、図10に相当する図である。
符号の説明
1 室内ユニット
2 ユニットケーシング
2g、2h ユニット吸入口
2i ユニット吹出口
3 送風装置
5 熱交換器
23 仕切板
24 周縁部
23a〜23c 開口
31a〜31c、131a〜131c スクロールケーシング
32a〜32c 羽根車
33 電動機
33b シャフト
35a〜35c スクロール吹出口
41、141 スクロール下部材
41a 舌部
41b、141b 第1端部
41c、141c 逆流防止部
42 スクロール上部材
42a 第2端部
42b フランジ部
42c、42d 挟持部
1 送風機室
2 熱交換器室

Claims (4)

  1. 送風装置吸入口(2g、2h)と送風装置吹出口(23a〜23c)とを有する送風装置ケーシング(S1)内に配置されて送風装置(3)を構成する遠心送風機のスクロールケーシングであって、
    舌部(41a)と、前記舌部の送風装置吹出口側に前記送風装置吹出口の一部に対応するように形成された第1端部(41)とを有する第1スクロール部材(4)と、
    前記送風装置吹出口の前記第1端部に対応する部分以外の部分に対応するように形成されて前記第1端部とともにスクロールケーシング内の空気を吹き出すためのスクロール吹出口(35a〜35c)を構成する第2端部(42a)を有し、前記第1スクロール部材が装着されてスクロールケーシングを構成する第2スクロール部材(42)とを備え、
    前記第1スクロール部材は、前記第1端部に形成され、前記第2スクロール部材に装着された状態において前記送風装置吹出口の周縁部の一部(24)に当接する逆流防止部(41)を有しており、
    前記逆流防止部は、前記送風装置ケーシングの外側の面に当接するように配置されており、
    前記第2スクロール部材は、前記送風装置吹出口の周縁部の一部を前記逆流防止部との間に挟むように設けられた挟持部を有している、
    遠心送風機のスクロールケーシング(31a〜31)。
  2. 前記第2スクロール部材(42)は、前記第2端部(42a)に形成されたフランジ部(42b)を有しており、
    前記フランジ部は、前記逆流防止部(41)が当接する前記送風装置吹出口(23a〜23c)の周縁部の部分(24)以外の前記送風装置吹出口の周縁部(25、26、27)に当接している、
    請求項1に記載の遠心送風機のスクロールケーシング(31a〜31)。
  3. 送風装置吸入口(2g、2h)と送風装置吹出口(23a〜23c)とを有する送風装置ケーシング(S1)内に配置されて送風装置(3)を構成する遠心送風機であって、
    請求項1又は2に記載のスクロールケーシング(31a〜31)と、
    前記スクロールケーシング内に配置された羽根車(32a〜32c)と、
    前記羽根車を回転駆動する電動機(33)と、
    を備えた遠心送風機。
  4. ユニット吸入口(2g、2h)とユニット吹出口(2i)とを有する略箱状のユニットケーシング(2)と、
    前記ユニットケーシング内に設けられ、前記ユニットケーシング内の空間を前記ユニット吸入口に連通される送風機室(S1)と前記ユニット吹出口に連通される熱交換器室(S2)とに仕切る仕切板(23)と、
    舌部(41a)と、前記舌部の前記仕切板側に前記仕切板の開口(23a〜23c)の一部に対応するように形成された第1端部(41)とを有し前記送風機室内に設けられた第1スクロール部材(4)と、
    前記仕切板の開口の前記第1端部に対応する部分以外の部分に対応するように形成されて前記第1端部とともに前記熱交換器室内へ空気を吹き出すためのスクロール吹出口(35a〜35c)を構成する第2端部(42a)を有し、前記第1スクロール部材が装着されてスクロールケーシング(31a〜31c)を構成する前記送風機室内に設けられた第2スクロール部材(42)と、
    前記スクロールケーシング内に配置された羽根車(32a〜32c)と、
    前記羽根車を回転駆動する電動機(33)と、
    前記熱交換器室内に配置され、前記ユニットケーシング内に取り込まれた空気を熱交換させるための熱交換器(5)とを備え、
    前記第1スクロール部材は、前記第1端部に形成され、前記第2スクロール部材に装着された状態において前記仕切板の開口の周縁部の一部(24)に当接する逆流防止部(41c)を有しており、
    前記逆流防止部は、前記仕切板の前記熱交換器室側の面に当接するように配置されており、
    前記第2スクロール部材は、前記仕切板の開口の周縁部の一部を前記逆流防止部との間に挟むように設けられた挟持部を有している、
    空気調和装置の室内ユニット(1)。
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