JP4049000B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸入空気量は吸気弁閉弁時における吸入空気量に大きく影響される。これに対して、燃料噴射量は、吸気同期噴射の場合でも吸気行程開始直後には決定されていなければならない。それにより、正確な空燃比制御を実施するためには、燃料噴射量を決定する時に、その後の吸気弁閉弁時における吸入空気量を推定することが必要となる。
【0003】
吸入空気量は吸気管のモデル化によって同時刻の吸気管圧力に基づき算出可能であり、吸気管圧力は同時刻のスロットル弁開度に基づき算出可能である。こうして、吸気弁閉弁時のスロットル弁開度が推定されれば、基本的には、機関定常時であっても機関過渡時であっても吸気弁閉弁時の吸入空気量を算出することができる。
【0004】
機関定常時においては、現在の吸入空気量と吸気弁閉弁時の吸入空気量とは等しく、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づき吸入空気量を算出するより、エアフローメータにより吸入空気量を検出して、これを吸気弁閉弁時の吸入空気量とした方が正確である。
【0005】
それにより、エアフローメータにより検出される現在の吸入空気量に基づく現在の吸気管圧力に、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づく吸気弁閉弁時の吸気管圧力とスロットル弁開度センサにより検出される現在の実測スロットル弁開度に基づく現在の吸気管圧力との差を加えて、これを吸気弁閉弁時の吸気管圧力として使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
こうして、機関過渡時には、エアフローメータにより検出される現在の吸入空気量に基づく吸気管圧力に、現在から吸気弁閉弁時までのスロットル弁開度変化に基づく吸気管圧力変化が加えられて、吸気弁閉弁時の吸気管圧力が算出されることとなる。
【0007】
また、機関定常時には、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度と現在の実測スロットル弁開度とは等しくなり、それぞれに基づき算出されるそれぞれの吸気管圧力も等しくなって前述の差が0となるために、この時に吸気弁閉弁時の吸気管圧力として算出されるものは、エアフローメータにより検出される現在の吸入空気量に基づくものとなり、正確なものであるとされている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−147279号公報
【特許文献2】
特開平10−169469号公報
【特許文献3】
特開2002−201998号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一般的な内燃機関において、アクセルペダルが開放されても、スロットル弁は、完全に吸気通路を閉鎖することはなく、アイドル運転等を実現するために、実際的には数度の最小開度を有している。ところで、特に、スロットル弁がアクセルペダルに連動せずにステップモータ等のアクチュエータによって駆動される場合等には、機関振動によってスロットル弁が僅かに開弁することがある。スロットル弁開度が比較的大きい時には、このようにスロットル弁が振動により僅かに開弁しても、現在の実測スロットル弁開度に基づき算出される現在の吸気管圧力に大きく影響することはない。しかしながら、スロットル弁が最小開度近傍とされている時には、本来的にスロットル弁開度が小さいために、振動によるスロットル弁の僅かな開弁が、実測スロットル弁開度に基づき算出される現在の吸気管圧力に大きく影響してしまう。
【0010】
この問題を解決するために、実測スロットル弁開度が最小開度近傍の小さな設定値以下である時には、実測スロットル弁開度を最小開度に補正して、スロットル弁の振動による僅かな開弁を無視することが考えられる。しかしながら、スロットル弁開度を設定開度近傍とする機関定常時において、現在の実測スロットル弁開度は、振動による僅かな開弁の有無に係らずに最小開度に補正され、機関定常時であるにも係らずに、現在の実測スロットル弁開度と吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度との間に比較的大きな差が発生してしまう。
【0011】
これを防止するために、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度も同じ設定値を使用して最小開度へ補正することも考えられるが、スロットル弁開度を設定値近傍とする機関定常時において、実測スロットル弁開度と推定スロットル弁開度とは計算誤差によって一致するとは限らないために、一方が設定値を超えて他方が設定値以下となることがあり、この時には、設定値以下のスロットル弁開度だけが最小開度に補正され、やはり、機関定常時であるにも係らずに、現在の実測スロットル弁開度と吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度との間に比較的大きな差が発生してしまう。
【0012】
それにより、機関定常時であるにも係らずに、現在から吸気弁閉弁時までに比較的大きなスロットル弁開度変化が発生されたとされ、エアフローメータの出力に基づく吸気管圧力には、スロットル弁開度変化に基づく吸気管圧力変化が不必要に加えられることとなり、正確な吸入空気量を推定することができなくなる。
【0013】
従って、本発明の目的は、現在のエアフローメータの出力と、現在の実測スロットル弁開度と、将来の推定スロットル弁開度とに基づき、機関定常時及び機関過渡時に係らずに将来の吸入空気量を推定する場合において、スロットル弁開度が最小開度近傍とされた機関定常時にも、将来の吸入空気量を正確に推定可能とするように、現在の実測スロットル弁開度と将来の推定スロットル弁開度とを補正するための内燃機関の制御装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に記載の内燃機関の制御装置は、現在のエアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量に、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づく吸入空気量と現在の実測スロットル弁開度に基づく吸入空気量との差を加算することにより、吸気弁閉弁時の吸入空気量を推定する場合において、前記吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、現在のアクセルペダルの踏み込み変化量に基づき推定され、前記現在の実測スロットル弁開度が設定値以下の時には、前記現在の実測スロットル弁開度は最小開度に補正されると共に、前記吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、補正以前の前記現在の実測スロットル弁開度と前記最小開度との差を減算して補正されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による制御装置が取り付けられる内燃機関を示す概略図である。同図において、1は機関本体であり、2は各気筒共通のサージタンクである。3はサージタンク2と各気筒とを連通する吸気枝管であり、4はサージタンク2の上流側の吸気通路である。各吸気枝管3には燃料噴射弁5が配置され、吸気通路4におけるサージタンク2の直上流側にはスロットル弁6が配置されている。スロットル弁6は、アクセルペダルに連動するものではなく、ステップモータ等の駆動装置によって自由に開度設定可能なものとされているが、アクセルペダルに連動するものでも良い。スロットル弁6には、スロットル弁開度を測定するためのスロットル弁開度センサが取り付けられている。7は吸気通路4のスロットル弁6より上流側の吸気流量を検出するエアフローメータである。機関本体1において、8は吸気弁であり、9は排気弁であり、10はピストンである。
【0016】
内燃機関1における燃焼空燃比を、例えば、理論空燃比等の所望空燃比にするためには、機関過渡時を含めて気筒内へ流入する吸入空気量を正確に推定することが必要とされる。吸入空気量は吸気弁閉弁時における吸入空気量に大きく影響される。これに対して、燃料噴射量は、吸気ポートへの吸気同期燃料噴射の場合でも、又は、筒内噴射式火花点火内燃機関において筒内への吸気行程噴射の場合でも、吸気行程開始直後には決定されていなければならない。それにより、正確な空燃比制御を実施するためには、燃料噴射量を決定する時に、その後の将来としての吸気弁閉弁時における吸入空気量を推定することが必要となる。機関吸気系をモデル化することにより、将来の吸入空気量の推定が可能となる。
【0017】
先ず、スロットル弁6をモデル化することにより、吸気がスロットル弁6を通過する際のエネルギ保存則、運動量保存則、及び、状態方程式を使用して、今回のスロットル弁通過空気量mt(i)(g/sec)が、次式(1)によって表される。以下の式を含めて、スロットル弁通過空気量等の変数の添え字(i)は今回を示し、(i−1)は前回を示している。
【数1】
Figure 0004049000
【0018】
ここで、μ(i)は流量係数であり、A(i)はスロットル弁6の開口面積(m3)である。もちろん、機関吸気系にアイドルスピードコントロールバルブ(ISC弁)が設けられている時には、A(i)には、ISC弁の開口面積が加えられる。流量係数及びスロットル弁の開口面積は、それぞれがスロットル弁開度TA(i)(度)の関数となっており、図2及び3には、それぞれのスロットル弁開度TAに対するマップが図示されている。Rは気体定数であり、Taはスロットル弁上流側の吸気温度(K)であり、Paはスロットル弁上流側の吸気通路圧力(kPa)であり、Pm(i)はスロットル弁下流側の吸気管圧力(kPa)である。また、関数Φ(Pm(i)/Pa)は、比熱比κを使用して次式(2)によって表されるものであり、図4にはPm/Paに対するマップが図示されている。
【数2】
Figure 0004049000
【0019】
次いで、吸気弁をモデル化する。気筒内へ供給される吸入空気量mc(i)(g/sec)は、吸気管圧力Pm(i)に基づきほぼ線形に変化するものであるために、次式(3)によって表すことができる。
【数3】
Figure 0004049000
【0020】
ここで、Tm(i)はスロットル弁下流側の吸気温度(K)であり、a及びbは経験則から得られた定数である。但し、bは気筒内の残留既燃ガス量に相当する値であり、バルブオーバーラップがある場合には、吸気管へ既燃ガスが逆流するために、bの値は無視できないほど増加する。それにより、バルブオーバーラップの有無と、機関回転数NEとに基づき、正確な吸入空気量mcが算出されるように、a及びbの値をマップ化することが好ましい。また、バルブオーバーラップがある場合において、吸気管圧力Pmが所定圧力以上である時には、吸気管圧力が高いほど既燃ガスの逆流が顕著に減少するために、所定値以下である時に比較して、aの値を大きくしbの値を小さくすることが好ましい。
【0021】
ところで、機関定常時においては、この時のスロットル弁通過空気量mtTAと吸入空気量とが一致するために、式(1)において、吸気管圧力をこの機関定常時の吸気管圧力PmTAとしたスロットル弁通過空気量mtTAは、吸入空気量(a・PmTA−b)と等しく、それにより、式(1)は、次式(4)と書き換えることもできる。
【数4】
Figure 0004049000
【0022】
ここで、機関定常時の吸気管圧力PmTAは、現在を定常時とした時の今回のスロットル弁開度TA(i)、機関回転数NE(i)、及び、バルブオーバーラップの大きさVT(i)に基づいて予めマップ化しておくことができる。
【0023】
次いで、吸気管をモデル化する。吸気管内に存在する吸気の質量保存則、エネルギ保存則、及び、状態方程式を使用して、吸気管圧力Pmとスロットル弁下流側の吸気温度Tmとの比における時間変化率は次式(5)によって表され、また、吸気管圧力Pmの時間変化率は次式(6)によって表される。ここで、Vは、機関吸気系のスロットル弁6下流側における吸気管の容積(m3)であり、具体的には、サージタンク2と吸気枝管3との合計容積である。
【数5】
Figure 0004049000
【0024】
式(5)及び式(6)は離散化され、それぞれ、次式(7)及び(8)が得られ、式(8)によって今回の吸気管圧力Pm(i)が得られれば、式(7)によって今回の吸気管内の吸気温度Tm(i)を得ることができる。式(7)及び(8)において、離散時間Δtは、現在の吸入空気量mc(i)を算出するためのフローチャート(図5)の実行間隔とされ、例えば8msである。
【数6】
Figure 0004049000
【0025】
図5は、スロットル弁開度センサにより実測される現在のスロットル弁開度TA1(i)に基づく現在の吸入空気量mc1(i)を算出する第一フローチャートである。本フローチャートは、機関始動完了と同時に実行される。先ず、ステップ101において、式(8)を使用して吸気管圧力Pm1(i)(実測スロットル弁開度TA1に基づく吸気管圧力として符号はPm1としている)が算出される。式(8)は、前回の吸気管圧力Pm1(i-1)と、前回のスロットル弁通過空気量mt1(i-1)(実測スロットル弁開度TA1に基づくスロットル弁通過空気量として符号はmt1としている)と、前回の吸入空気量mc1(i-1)(実測スロットル弁開度TA1に基づく吸入空気量として符号はmc1としている)と、前回の吸気管内の吸気温度Tm1(i-1)(実測スロットル弁開度TA1に基づく吸気温度として符号はTm1としている)とに基づき、今回の吸気管圧力Pm1(i)を算出するようになっている。これらの初期値として、Pm1(i-1)には大気圧Paが、Tm1(i-1)にはスロットル弁上流側の吸気温度Taがそれぞれ実測されて使用され、mt1(i-1)には、これらのPm1(i-1)及びTm1(i-1)を使用して式(1)又は(4)から算出された値が使用され、また、mc1(i-1)には、これらのPm1(i-1)及びTm1(i-1)を使用して式(3)により算出された値が使用される。
【0026】
次いで、ステップ102において、ステップ101において算出された今回の吸気管圧力Pm1(i)が大気圧Paより高いか否かが判断される。通常は、この判断は否定されてステップ104に進み、式(7)を使用して今回の吸気管内の吸気温度Tm1(i)が算出される。しかしながら、もし、何らかの要因により、算出された今回の吸気管圧力Pm1(i)が大気圧Paより高くなっていれば、非現実的であるために、この時には、ステップ102における判断が肯定されてステップ103に進み、算出された今回の吸気管圧力Pm1(i)は大気圧Paに置換される。
【0027】
次いで、ステップ105において、現在の実測スロットル弁開度TA1(i)が、そのままではなく、詳しくは後述される第四フローチャートを介して取り込まれる。ステップ106では、取り込まれた実測スロットル弁開度TA1(i)に基づき式(1)又は(4)を使用して今回のスロットル弁通過空気量mt1(i)が算出される。
【0028】
次いで、ステップ107において、式(3)を使用して今回の吸入空気量mc1(i)が算出される。その後は、ステップ108から111において、今回の吸気管圧力Pm1(i)は前回の吸気管圧力Pm1(i-1)とされ、今回の吸気管内の吸気温度Tm1(i)は前回の吸気管内の吸気温度Tm1(i-1)とされ、今回のスロットル弁通過空気量mt1(i)は前回のスロットル弁通過空気量mt1(i-1)とされ、今回の吸入空気量mc1(i)は前回の吸入空気量mc1(i-1)とされる。
【0029】
こうして、現在の実測スロットル弁開度TA1に基づき現在の吸入空気量mc1を逐次推定することができる。しかしながら、前述したように、燃料噴射量の決定には、吸気弁閉弁時の吸入空気量が必要とされるために、将来のスロットル弁開度TA2(i+n)を推定して図6に示す第二フローチャートにより、この時の吸入空気量mc2(i+n)を算出する。第二フローチャートは、ステップ205において、将来の推定スロットル弁開度TA2(i+n)が、詳しくは後述される第四フローチャートから取り込まれて使用されることを除き、第一フローチャートと同様であるために、重複する説明は省略する。
【0030】
第二フローチャートにおいては、推定スロットル弁開度TA2に基づくものとして、吸気管圧力の符号はPm2とし、また、スロットル弁通過空気量の符号はmt2とし、吸入空気量の符号はmc2とし、吸気管内の吸気温度の符号はTm2として、前述した実測スロットル弁開度TA1に基づくものと区別している。
【0031】
本フローチャートは、機関始動完了時からn時間後の吸入空気量mc2(i+n)を算出するようになっており、このn時間は、いずれの機関回転数においても吸気弁閉弁時前とならないように設定されている。すなわち、機関回転数が低いほど現在から吸気弁閉弁時までの時間が長くなるが、機関低回転時においても現在からn時間後は吸気弁閉弁後となるようになっている。機関始動完了時において、mc2(i)からmc2(i+n-1)は、第一フローチャートにより算出されたmc1(i)と同じ値とされる。
【0032】
こうして、実際に必要な吸気弁閉弁時の吸入空気量は、機関回転数に基づき現在から吸気弁閉弁時までの時間n’を算出し、現在において既に算出されているmc2(i+n )が使用されることとなる。現在からn時間後のスロットル弁開度は、現在におけるアクセルペダルの踏み込み変化量に基づき、この踏み込み変化量がn時間後まで持続するとして、各時刻のアクセルペダルの踏み込み量を推定し、それぞれの推定踏み込み量に対して、スロットル弁アクチュエータの応答遅れを考慮して決定することが考えられる。この方法は、スロットル弁がアクセルペダルと機械的に連結されている場合にも適用することができる。この場合において、機関過渡時となって、現在(i)から時刻(i+n−1)までの各時刻における推定スロットル弁開度が変更された時には、各時刻の吸入空気量を算出し直すことが好ましい。
【0033】
しかしながら、こうして推定される現在からn時間後のスロットル弁開度TA2(i+n)は、あくまでも予測であり、実際と一致している保証はない。このスロットル弁開度TA2(i+n)を実際と一致させるために、スロットル弁を遅れ制御するようにしても良い。アクセルペダルの踏み込み量が変化した時に、アクチュエータの応答遅れによって、スロットル弁開度は遅れて変化するが、この遅れ制御は、このスロットル弁の応答遅れを意図的に増大させるものである。
【0034】
例えば、機関過渡時において、燃料噴射量を決定する時における現在のアクセルペダルの踏み込み量に対応するスロットル弁開度が、n時間後に実現されるように、実際の応答遅れ(無駄時間)を考慮してスロットル弁のアクチュエータを制御すれば、現在からn時間後までの時間毎のスロットル弁開度TA2(i),TA2(i+1),・・・TA2(i+n)を正確に把握することができる。さらに具体的に言えば、アクセルペダルの踏み込み量が変化する時には、直ぐにアクチュエータへ作動信号を発するのではなく、燃料噴射量を決定する時からn時間後までの時間から無駄時間を差し引いた時間だけ経過した時にアクチュエータへの作動信号を発するようにするのである。もちろん、現在のアクセルペダルの踏み込み量に対応するスロットル弁開度を、n時間後より以降に実現するようにスロットル弁の遅れ制御を実施しても良い。
【0035】
こうして、将来の推定スロットル弁開度TA2に基づき吸気弁閉弁時の吸入空気量mc2を逐次推定することができる。しかしながら、このように算出される吸気弁閉弁時の吸入空気量は、計算誤差等を含んでいるために、非常に高い信頼性を有しているわけではない。機関過渡時においては、この吸入空気量を使用して燃料噴射量を決定することとなるが、機関定常時には、現在の吸入空気量と吸気弁閉弁時の吸入空気量とは同じであり、後述するエアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量を吸気弁閉弁時の吸入吸気量mc3(実測スロットル弁開度に基づく現在の吸入空気量mc1と吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づく吸気弁閉弁時の吸入空気量mc2と区別するために、符号をmc3とする)とした方が信頼性を高めることができる。
【0036】
但し、エアフローメータ7の出力は応答遅れを有しているために、これをそのまま現在の吸入空気量(機関定常時における吸気弁閉弁時の吸入空気量)として使用することは好ましくない。本実施形態では、以下のようにして、エアフローメータ7の出力に基づき現在の吸入空気量mc3を算出している。
【0037】
図7はエアフローメータ7の断面モデルを示している。エアフローメータ7は、熱線7aの周囲を吸気が通過する際に熱線7aから奪われる熱量がこの吸気量、すなわち、スロットル弁通過空気量に応じて変化するのを利用してスロットル弁通過空気量を検出するものである。こうして、エアフローメータ7の出力に基づきマップ等からスロットル弁通過空気量GA(i)(このマップ値には、エアフローメータの出力に基づき算出されるスロットル弁通過空気量mt3と区別するために異なる符合を付する)を得ることができる。
【0038】
しかしながら、一般的なエアフローメータにおいて、熱線7aの回りにはガラス層7bが設けられていて、このガラス層7bの熱容量は比較的大きい。それにより、実際のスロットル弁通過空気量の変化に対してエアフローメータ7の出力は直ぐには変化せずに応答遅れが発生する。
【0039】
現在の熱線7aの温度をThとすると、熱線7aからガラス層7bへ伝達される熱量と、ガラス層7bから吸気へ伝達される熱量とは等しいために、ガラス層Bの温度変化量dTg/dtは次式(9)のように表すことができる。
【数7】
Figure 0004049000
【0040】
ここで、A、B、C、及びDは、熱線7aの断面積、長さ、及びその抵抗率や、ガラス層7bと熱線7aとの間の熱伝達率、ガラス層7bと吸気との間の熱伝達率等に応じて決定される定数である。式(9)において、定常運転時には、ガラス層7bと、熱線7a及び吸気との間の熱の授受が無くなるために、ガラス層7bの温度変化量dTg/dt、すなわち、式(9)の右辺は0になり、また、この時、スロットル弁通過空気量のマップ値GAと算出値mt3とは等しくなる。この条件により、GAを熱線7aの温度Th、ガラス層7bの温度Tg、及び、吸気温度Taにより表して、式(9)においてガラス層7bの温度Tgを消去することにより、次式(10)を得ることができる。
【数8】
Figure 0004049000
【0041】
式(10)において、α及びβは、前述の定数A、B、C、及びDによって定まる定数であり、こうして、スロットル弁通過空気mt3(i)は、エアフローメータの応答遅れを考慮して、現在のエアフローメータ7の出力に基づくスロットル弁通過空気量のマップ値GA(i)と、前回のエアフローメータ7の出力に基づくスロットル弁通過空気量のマップ値GA(i-1)とに基づいて算出することができる。
【0042】
図8は、こうして算出される今回のスロットル弁通過空気量mt3(i)を使用して現在の吸入空気量mc3(i)を得るための第三フローチャートである。本フローチャートは、機関始動完了と同時に実行される。先ず、ステップ301において、式(10)を使用して算出されたスロットル弁通過空気量mt3(i)が取り込まれ、ステップ302において、式(8)を使用して吸気管圧力Pm3(i)(エアフローメータの出力に基づく吸気管圧力として符号はPm3としている)が算出される。式(8)は、前回の吸気管圧力Pm3(i-1)と、前回のスロットル弁通過空気量mt3(i-1)と、前回の吸入空気量mc3(i-1)(エアフローメータの出力に基づく吸入空気量として符号はmc3としている)と、前回の吸気管内の吸気温度Tm3(i-1)(エアフローメータの出力に基づく吸気温度として符号はTm3としている)とに基づき、今回の吸気管圧力Pm3(i)を算出するようになっている。これらの初期値として、Pm3(i-1)には大気圧Paが、Tm3(i-1)にはスロットル弁上流側の吸気温度Taがそれぞれ実測されて使用され、mt3(i-1)には、これらのPm3(i-1)及びTm3(i-1)を使用して式(1)又は(4)から算出された値が使用され、また、mc3(i-1)には、これらのPm3(i-1)及びTm3(i-1)を使用して式(3)により算出された値が使用される。
【0043】
次いで、ステップ303において、ステップ302において算出された今回の吸気管圧力Pm3(i)が大気圧Paより高いか否かが判断される。通常は、この判断は否定されてステップ305に進み、式(7)を使用して今回の吸気管内の吸気温度Tm3(i)が算出される。しかしながら、もし、何らかの要因により、算出された今回の吸気管圧力Pm3(i)が大気圧Paより高くなっていれば、非現実的であるために、この時には、ステップ303における判断が肯定されてステップ304に進み、算出された今回の吸気管圧力Pm3(i)は大気圧Paに置換される。
【0044】
次いで、ステップ306において、ステップ301において取り込んだ今回のスロットル弁通過空気量mt3(i)に基づき式(3)を使用して今回の吸入空気量mc3(i)が算出される。その後は、ステップ307から310において、今回の吸気管圧力Pm3(i)は前回の吸気管圧力Pm3(i-1)とされ、今回の吸気管内の吸気温度Tm3(i)は前回の吸気管内の吸気温度Tm3(i-1)とされ、今回のスロットル弁通過空気量mt3(i)は前回のスロットル弁通過空気量mt3(i-1)とされ、今回の吸入空気量mc3(i)は前回の吸入空気量mc3(i-1)とされる。
【0045】
こうして、エアフローメータの出力に基づき現在の吸入空気量mc3を逐次推定することができる。エアフローメータ7の出力に基づき算出される現在の吸入空気量は機関定常時において信頼性が高く、それにより、本実施形態においては、燃料噴射量の決定に使用する吸気弁閉弁時の吸入空気量mcを、次式(11)により算出するようになっている。
mc(i+n )=mc3(i)+mc2(i+n )−mc1(i) …(11)
すなわち、吸気弁閉弁時の吸入空気量mc(i+n’)は、エアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量mc3(i)に、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づく吸入空気量mc2(i+n’)と現在の実測スロットル弁開度に基づく吸入吸気量mc1(i)との差を加えて算出するようにしている。言い換えれば、吸気弁閉弁時の吸入空気量mc(i+n’)は、エアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量mc3(i)に、現在から吸気弁閉弁時までのスロットル弁開度変化に基づく吸入空気量変化分が加えられて算出されるようになっている。
【0046】
それにより、機関定常時には、現在の実測スロットル弁開度と吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度とが等しくなって同じモデル式に基づき同じ算出されるmc2(i+n )とmc1(i)とが相殺され、エアフローメータの出力に基づき算出される正確な現在の吸入空気量が、吸気弁閉弁時の吸入空気量として得られる。
【0047】
また、機関過渡時には、エアフローメータの出力及び実測スロットル弁開度に基づく現在の吸入空気量mc3(i)とmc1(i)とがほぼ相殺されるために、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づく吸入空気量mc2(i+n )として算出された吸気弁閉弁時の吸入空気量を得ることができる。
【0048】
ところで、特に、スロットル弁がアクチュエータによって作動される場合には、機関振動によってスロットル弁が僅かに開閉することがある。スロットル弁開度を比較的大きくした機関定常時においては、このように現在の実測スロットル弁開度が僅かに変化しても、エアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量mc3が比較的多いために特に問題とはならない。
【0049】
しかしながら、スロットル弁開度を最小開度近傍とする機関定常時では、機関振動によって現在の実測スロットル弁開度が僅かに開閉したことにより、スロットル弁開度が現在から吸気弁閉弁時へ変化したようになると、それにより発生したとされる吸入空気量変化分は、エアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量mc3が少ないために、これに対して大きく影響して、この時に算出される吸入空気量mcを不正確なものとしてしまう。
【0050】
これを防止するために、実測スロットル弁開度が最小開度近傍の設定開度以下である時には、実測スロットル弁開度を最小開度に補正することが考えられる。それにより、スロットル弁開度を最小開度とする機関定常時において、実測スロットル弁開度が機関振動によって僅かに変化しても、これが最小開度に補正されるために、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度と一致し、吸入空気量変化分は0となり、エアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量mc3が吸気弁閉弁時の吸入空気量として算出される。
【0051】
しかしながら、これでは、スロットル弁開度を最小開度より僅かに大きくした機関定常時において、現在の実測スロットル弁開度だけが最小開度とされてしまうために問題である。この時に吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度も確実に設定開度以下となっているのであれば、推定スロットル弁開度も同様に最小開度に補正すれば良いが、特に、スロットル弁開度を設定開度近傍にする機関定常時では、推定スロットル弁開度の算出誤差等によって実測スロットル弁開度と推定スロットル弁開度とが完全に一致せずに、一方が設定開度を超えて他方が設定開度以下となることがあり、この時には、他方だけが最小開度に補正されることとなり、比較的大きなスロットル弁開度変化が発生したようになって、この時に算出される吸入空気量mcを不正確なものとしてしまう。
【0052】
本実施形態では、図9に示す第四フローチャートによって第一フローチャートで使用する実測スロットル弁開度TA1及び第二フローチャートで使用する推定スロットル弁開度TA2を補正するようにしている。
【0053】
先ず、ステップ401において、現在の実測スロットル弁TA(i)が設定開度(TAmin+α)以下であるか否かが判断される。この設定開度は、アイドル時の吸入空気量を確保するための最小開度TAmin(例えば、2度)に小さな設定値α(例えば、0.122度)を加えたものとされる。
【0054】
この判断が否定される時、すなわち、現在の実測スロットル弁開度TA1(i)が比較的大きい時には、機関振動によるスロットル弁の僅かな開閉は特に問題とならないために、推定スロットル弁開度TA2(i+n)及び実測スロットル弁開度TA1(i)の補正は必要なく、ステップ402及び403において、そのままの値を推定スロットル弁開度TA2(i+n)及び実測スロットル弁開度TA1(i)として終了する。
【0055】
しかしながら、ステップ401における判断が肯定される時には、前述したように、実測スロットル弁開度TA1(i)を最小開度TAminへ補正することが必要となり、これをステップ405において実施するが、それ以前のステップ404では、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度TA2(i+n )(この推定スロットル弁開度は、現在からの一定時間n後の推定スロットル弁開度ではなく、現在の機関回転数を考慮した吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度である)は、現在の実測スロットル弁開度TA1(i)が減算されると共に最小開度TAminが加えられて補正される。すなわち、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、現在の実測スロットル弁開度が最小開度に補正された時にだけ、この補正分を減算されて補正されるのである。
【0056】
こうして、現在の実測スロットル弁開度が設定開度以下である時において、現在の実測スロットル弁開度は最小開度に補正され、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、この最小開度に対して、補正以前の実測スロットル弁開度との差を維持するように補正されるのである。それにより、機関定常時において、実測スロットル弁が設定開度を僅かに下回り、この時の吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度が算出誤差等によって設定開度を僅かに上回るような場合において、実測スロットル弁開度だけが最小開度に補正されて推定スロットル弁開度との間に比較的大きな差が発生することはなく、この時には算出誤差等に基づく差を維持して推定スロットル弁開度も減少補正されることとなる。
【0057】
本フローチャートによって、現在の実測スロットル弁開度TA1(i)が補正されれば、これが第一フローチャートのステップ105において取り込まれ、現在の吸入空気量mc1(i)が算出される。また、それと同時に吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度TA2(i+n )が補正されれば、第二フローチャートにおいて、現在は、時刻(i+n)における吸入空気量を算出するようになっていて、既に、吸気弁閉弁時の時刻(i+n )における吸入空気量の算出は完了しているが、この補正された推定スロットル弁開度TA2(i+n )に基づき、吸気弁閉弁時の吸入空気量mc2(i+n )と、それ以降の時刻(i+n)までの吸入空気量を計算し直すこととなる。
【0058】
また、第四フローチャートのステップ404における吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度TA2(i+n )の補正において、推定スロットル弁開度TA2(i+n )が実測スロットル弁開度TA1(i)より小さく場合でも、最小開度TAminが加えられるために、推定スロットル弁開度がマイナス値となるような非現実的なことは発生せず、ステップ404において補正された吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づき吸入空気量mc2(i+n )を算出すれば良い。
【0059】
しかしながら、例えば、スロットル弁開度を最小開度TAminとした機関定常時において、現在の実測スロットル弁開度TA(i)が機関振動により僅かに開弁する場合において、この時に吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度が正確に最小開度として算出されていると、ステップ404において補正される推定スロットル弁開度は、正確な最小開度からスロットル弁が振動により開弁した分だけ小さく補正されてしまう。それにより、現在から吸気弁閉弁時へのスロットル弁開度変化が発生したようになり、エアフローメータの出力に基づく吸入空気量mc3に吸入空気量変化分が加えられることとなる。
【0060】
これを防止するために、第四フローチャートのステップ406では、ステップ404において補正された推定スロットル弁開度TA2(i+n )が最小開度TAminより小さくなる時には、ステップ407において推定スロットル弁開度TA2(i+n )を最小開度TAminとしている。
【0061】
本実施形態において、スロットル弁6をバイパスしてアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)が配置されたバイパス通路が設けられている場合には、スロットル弁の最小開度TAminは0度としても良い。この時には、ステップ406における判断は、補正された推定スロットル弁開度TA2(i+n’)が0より小さいか否かとなり、この判断が肯定される時にはステップ407において推定スロットル弁開度TA2は0とすることが必要となる。
【0062】
本実施形態において、現在の実測スロットル弁開度と、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度と、エアフローメータの出力とに基づき、それぞれに吸入空気量mc1、mc2、及びmc3を算出して、吸気弁閉弁時の吸入空気量mcをmc3+mc2−mc1により算出しているが、それぞれに基づき吸気管圧力Pm1、Pm2、及びPm3を算出して、吸気弁閉弁時の吸気管圧力PmをPm3+Pm2−Pm1により算出して、この吸気管圧力Pmに基づき吸入空気量mcを算出するようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】
本発明による内燃機関の制御装置によれば、現在のエアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量に、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づく吸入空気量と現在の実測スロットル弁開度に基づく吸入空気量との差を加算することにより、吸気弁閉弁時の吸入空気量を推定する場合において、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、現在のアクセルペダルの踏み込み変化量に基づき推定され、現在の実測スロットル弁開度が設定値以下の時には、現在の実測スロットル弁開度は最小開度に補正されると共に、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、補正以前の現在の実測スロットル弁開度と最小開度との差を減算して補正されるようになっている。それにより、スロットル弁が最小開度近傍とされた機関定常時において機関振動によって僅かに開弁しても、実測スロットル弁開度は最小開度に補正されて、この僅かな開弁を無視するこができ、また、この時には吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度も、最小開度に補正された実測スロットル弁開度に対して、補正以前の差を維持して補正されるために、現在の実測スロットル弁開度だけが最小開度に補正されて、機関定常時であるにも係らずに吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度と現在の実測スロットル弁開度との差が大きくされることは防止され、吸気弁閉弁時の吸入空気量を正確に推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸入空気量推定装置が取り付けられる内燃機関の概略図である。
【図2】スロットル弁開度TAと流量係数μとの関係を示すマップである。
【図3】スロットル弁開度TAとスロットル弁の開口面積Aとの関係を示すマップである。
【図4】吸気管圧力Pmと大気圧Paとの比と、関数Φとの関係を示すマップである。
【図5】実測スロットル弁開度に基づき現在の吸入空気量を算出するための第一フローチャートである。
【図6】推定スロットル弁開度に基づき吸気弁閉弁時の吸入空気量を算出するための第二フローチャートである。
【図7】モデル化したエアフローメータの断面図である。
【図8】エアフローメータの出力に基づき現在の吸入空気量を算出するための第三フローチャートである。
【図9】実測スロットル弁開度と推定スロットル弁開度とを補正するための第四フローチャートである。
【符号の説明】
1…機関本体
2…サージタンク
3…吸気枝管
4…吸気通路
6…スロットル弁
7…エアフローメータ

Claims (1)

  1. 現在のエアフローメータの出力に基づく現在の吸入空気量に、吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度に基づく吸入空気量と現在の実測スロットル弁開度に基づく吸入空気量との差を加算することにより、吸気弁閉弁時の吸入空気量を推定する場合において、前記吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、現在のアクセルペダルの踏み込み変化量に基づき推定され、前記現在の実測スロットル弁開度が設定値以下の時には、前記現在の実測スロットル弁開度は最小開度に補正されると共に、前記吸気弁閉弁時の推定スロットル弁開度は、補正以前の前記現在の実測スロットル弁開度と前記最小開度との差を減算して補正されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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