JP4048826B2 - エンジン始動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエンジン始動装置として、理論的にはあらゆる方式の電動機を採用することができるが、起動トルクが大きい直巻界磁コイルをスタータモータとして用いる方式(直流直巻電動機や直流複巻電動機)が好適であり、特に起動トルクが最も大きい直流直巻電動機がスタータモータとして用い、その発生トルクをベルト・プーリ機構からなるトルク伝達機構を通じてエンジンのクランク軸に伝達する方式が最も広く採用されている。
【0003】
また、同期機(ブラシレスDCモータ)からなる発電電動機を用いてエンジン始動とその後の発電とを同時に行う方式も知られている。この発電電動機においても、高速時における発電電圧(起電圧)抑制のために界磁束の大半以上を界磁電流により発生することが好適であり、そのためにスタータモータとして界磁巻線式同期機の採用が好適であるとみなされている。
【0004】
上記したスタータモータにおける従来の制御としては、イグニッションスイッチやエンジン自動始動指令などによるマグネットスイッチの断続により、その起動、停止を行うのが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のエンジン始動装置では、次の問題があることがわかった。
【0006】
まず、想定される最悪条件下でもエンジンを駆動できるようにスタータモータのトルクー回転数特性を設定する必要がある。
【0007】
スタータモータからみた負荷トルクが最も大きくなるのはスタータモータ通電時点からエンジンが最初の上死点を乗り越えるまでの始動直後すなわち低回転域であり、この時、スタータモータは許容範囲内の最悪条件下でもこの負荷トルクを所定レベルだけ上回るよう発生トルク(その最悪値)を発生できるように設計される必要がある。
【0008】
この許容範囲内の最悪条件とは、特にバッテリ電圧が許容範囲内で最小レベル、かつ、モータ温度が許容範囲内で最高レベル(モータ抵抗が最大となってトルクが低下する)である場合である。ところが、このように設計されたスタータモータが最良条件で駆動される場合、その発生トルクは上記最悪値を大幅に超えて過大値となる。この最良条件とは、特にバッテリ電圧が許容範囲内で最大レベル、かつ、モータ温度が許容範囲内で最低レベル(モータ抵抗が最小となってトルクが増大する)である場合である。したがって、トルク伝達機構は、この発生トルクの過大値に対して問題なく耐える必要があり、このためにトルク伝達機構はこの過大な発生トルクを経時的に何ら問題なく伝達できる強度や耐久性をもつように設計される必要がある。
【0009】
ところが、スタータモータのトルクー回転数特性は略双曲線形状となり、特にスタータモータとして頻用される直流直巻電動機においては非常に急峻となるため、トルクー回転数特性のうち起動トルク(回転数0時のトルク)が上記したバッテリ電圧やモータ温度の変動により大きく変動し、特にこの変動は直流直巻電動機において特に顕著となる。
【0010】
このため、従来は、スタータモータの発生トルクを伝達するギヤ又はベルト・プーリ機構などのトルク伝達機構の強度や耐久性を発生トルク(起動トルク)の上記過大値に耐えるように設計する必要があったため、トルク伝達機構の大型化と製造費用の増大とを招いていた。また、スタータモータが本来必須ではない過大な発生トルクを出力することは、バッテリの無駄な消耗や騒音振動の好ましくない増大を招くという問題も生じた。特に、この問題は、頻繁なスタータモータの起動を必要とするアイドルストップ車において一層重要となっていた。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、装置の簡素化並びに無駄な電力消費の節減を実現し、静粛性に富むエンジン始動装置を提供することをその目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
下記の第1、第2発明のエンジン始動装置は、エンジン始動用のスタータモータと、前記スタータモータの起動トルクに影響を与える物理量を検出する検出手段と、前記物理量に基づいて前記スタータモータのトルクー回転数特性を変更するトルク制御手段とを備え、前記起動トルクが所定レベルを上回ると想定される前記物理量を検出した場合に前記トルクー回転数特性を低トルク側に変更するか、もしくは、前記起動トルクが所定レベルを下回ると想定される前記物理量を検出した場合に前記トルクー回転数特性を高トルク側に変更することを特徴としている。
【0013】
すなわち、本発明のエンジン始動装置は、エンジン始動装置の運転環境がスタータモータの起動トルクを過剰に増加させると想定される場合にスタータモータのトルクー回転数特性を低トルク側に変更するので、運転環境によりエンジン始動時にスタータモータの起動トルクが過剰に増大することを防止することができ、その結果として、スタータモータのトルクをエンジンに伝達するトルク伝達機構の小型軽量化および簡素化をその耐久性を低下させることなく実現することができるとともに、過大な起動トルクを発生することによるエンジン始動時の騒音、振動の低減並びにバッテリ消耗の抑止を実現することができる。
【0014】
また、本発明のエンジン始動装置は、エンジン始動装置の運転環境がスタータモータの起動トルクを過剰に低下させると想定される場合にスタータモータのトルクー回転数特性を高トルク側(トルクを増大させる側を意味し、低トルク特性から通常トルク特性への変更も含む)に変更してトルクを増大させるので、運転環境によりエンジン始動時にスタータモータの起動トルクが過剰に低下して起動に支障が生じることを防止することができ、その結果として、この起動トルクの異状低下時以外においてはスタータモータのトルクをいたずらに過大化させる必要がないため、エンジンに伝達するトルク伝達機構の小型軽量化および簡素化をその耐久性を低下させることなく実現することができるとともに、過大な起動トルクを発生することによるエンジン始動時の騒音、振動の低減並びにバッテリ消耗の抑止を実現することができる。
【0015】
更に説明すると、上述したように通常のスタータモータは略双曲線形状のトルクー回転数特性をもち、起動時に最も大きいトルク(起動トルクと称する)を発生し、運転環境特に温度やバッテリ電圧などの変動によりそのトルクー回転数特性が少し変化すると、この起動トルクが大きく変化する。当然、スタータモータは起動トルクが大幅に低下する最悪の運転環境においても必要な起動トルクを発生することが要求されるので、ここでいう運転環境を構成するトルクー回転数特性に影響を与える種々のパラメータ(物理量)がそれぞれトルク増大側に変動すると、それらの相乗効果により起動トルクは大幅に増大してしまう。
【0016】
起動時の大部分において、運転環境が上記した最悪環境となることは滅多になく、その結果、通常の起動時にはほとんど過大な起動トルクでスタータモータを起動せざるを得ず、車両静粛性の悪化、無駄なバッテリ電力の消費、トルク伝達機構やスタータモータの強度増加を招く。
【0017】
このように問題は、運転環境に応じてトルクー回転数特性を調整して起動トルク過大又は起動トルク過小を防止する本発明によって解決することができる。
【0018】
好適な態様において、前記トルク制御手段は、前記物理量に基づいて前記起動トルクを所定の起動トルク目標値に接近させるように前記トルクー回転数特性の変更を行う。特に好適には、トルク制御手段は、物理量すなわち検出した運転環境に基づいて、想定起動トルクが過大な場合にはトルクー回転数特性を低トルク側(トルクを低下させる側を意味し、通常トルク特性状態から低トルク特性への変更も含む)へ、かつ、想定起動トルクが過小な場合にはトルクー回転数特性を高トルク側(トルクを増大させる側を意味し、低トルク特性状態から通常トルク特性への変更も含む)へシフトさせる。これにより、上述の効果を得ることができる。
【0019】
第1発明では更に、前記物理量は、モータ温度、エンジン温度、バッテリ温度、バッテリ電圧及びバッテリ出力の少なくとも一つに相関を有するので、上記効果を良好に実現することができる。
【0020】
更に説明すると、モータ温度の増大はその巻線電気抵抗の増大などによりトルクー回転数特性を低トルク側へシフトさせる。起動時には大電流が流れるのでその巻線電気抵抗の増大はモータの電機子電流や界磁電流の顕著な低下とそれによる起動トルクの無視できない減少を招く。エンジン温度は一般にモータ温度に正の相関を有するので、上記と同様の作用効果を奏する。バッテリの容量低下又はその経時劣化によりバッテリ電圧が低下すると、その内部抵抗の増大と相まってスタータモータの電機子電流や界磁電流の顕著な低下とそれによる起動トルクの無視できない減少を招く。これらの問題はこの態様により解決されることができる。
【0021】
第1発明では更にそのうえ、前記トルク制御手段は、前記バッテリ出力が所定レベル以上と推定される場合に前記トルクー回転数特性を低トルク側に変更し、前記バッテリ出力が所定レベル以下と推定される場合に前記トルクー回転数特性を高トルク側(上記したように通常側を含む)に変更する。
【0022】
好適な態様において、前記トルク制御手段は、前記バッテリ出力が所定レベル以上と推定される場合に前記トルクー回転数特性を低トルク側に変更し、前記バッテリ出力が所定レベル以下と推定される場合に前記トルクー回転数特性を高トルク側(上記したように通常側を含む)に変更する。
【0026】
第2発明では更に、前記トルク制御手段は、前記トルクー回転数特性の低トルク側へのシフトを前記エンジンのクランキング終了前に終了する。これにより、上述した起動トルクの過大化を確実に防止することができるとともに、その後のクランキング期間におけるスタータモータの発生トルクを増加して、速やかなエンジン始動を実現することができる。
【0027】
上記トルクー回転数特性の低トルク側へのシフトを行う場合において、前記トルク制御手段は、検出したエンジン始動系の状態に基づいて前記終了の時期を決定する。これにより、上記したエンジン始動系の状態(たとえばモータ温度、エンジン温度、バッテリ電圧、モータ電流)に応じた最適な制御を行うことができる。
【0028】
第2発明では更にそのうえ、前記トルク制御手段は、前記エンジンの始動中に検出した前記物理量に基づいて前記トルクー回転数特性の変更を行うので、起動トルクのみならずクランキング中のエンジン回転数の加速特性も理想的な状態に制御することができる。この物理量としては、たとえば検出が簡単な前記スタータモータの電機子電流および/又は界磁電流を採用することができる。
【0029】
好適な態様において、前記スタータモータは、直巻巻線を有する直流電動機からなる。直流直巻電動機は上述したように急峻なトルクー回転数特性をもち、運転環境変動による起動トルクの変化が大きいので、上記効果が大きい。
【0030】
好適な態様において、前記スタータモータは、高トルク側又は通常トルク側と低トルク側との2段階の切り替えを実施される。
【0031】
上記した以外の態様について、以下の実施態様にて説明するものとする。
【0032】
【発明を実施するための態様】
本発明のエンジン始動装置の好適な実施態様を以下の実施例を参照して説明する。
【0033】
【実施態様1】
(回路構成)
図1はエンジン始動系を示し、1はエンジン、2はスタータ、3はベルト、4はクランク軸プーリ、5はスタータプーリ、6はアイドルストップECU、7はエンジンECU、8はバッテリである。
【0034】
スタータ2は、直流直巻電動機からなるスタータモータと、このスタータモータを制御するスタータ制御回路を含み、この制御回路はアイドルストップECU6が出力するスタータ制御信号に基づいてスタータモータの制御を行う。
【0035】
ベルト3は、クランク軸プーリ4とスタータプーリ5とを連結してそれらとともにトルク伝達機構を構成している。
【0036】
アイドルストップECU6は、エンジンECU7や図示しないブレーキECUから入力する信号に基づいて上記したスタータ制御信号を形成するとともに、エンジン1のアイドルストップ動作すなわちエンジン1の自動停止、自動再始動を制御している。アイドルストップECU6が行うアイドルストップ制御自体はこの発明の要旨ではないのでその具体的な説明は省略する。
【0037】
スタータ2を図2に示す。
【0038】
この態様では、スタータ2は、好適には直流直巻電動機からなるスタータモータ21、マグネットスイッチ22、起動電流カットリレー23により構成されており、マグネットスイッチ22および起動電流カットリレー23は上述したスタータ制御回路を構成している。起動電流カットリレー23は、常開接点231と抵抗器232とを並列接続した構成を有している。
【0039】
この動作を説明すると、アイドルストップECU6は、高トルク側での起動時に好適にはマグネットスイッチ22を閉じる前に起動電流カットリレー23を閉じ、これによりマグネットスイッチ22を閉じてスタータモータ21を起動した直後の起動電流はカットされることなくスタータモータ21に通電され、スタータモータ21は大きな起動トルクをもつトルクー回転数特性を実現する。逆に、アイドルストップECU6は、低トルク側での起動時に好適にはマグネットスイッチ22を閉じる前に起動電流カットリレー23を開き、これによりマグネットスイッチ22を閉じてスタータモータ21を起動した直後の起動電流は起動電流カットリレー23の抵抗器232の電圧降下により制限され、スタータモータ21は小さい起動トルクをもつトルクー回転数特性を実現する。上記態様において、スタータモータ21は直流直巻電動機に限定されるものではなく、その電機子電流の制限は上記した起動電流カットリレー23に限定されることなく、公知の手法を採用することができる。
【0040】
上記した電機子電流制限方式を用いた場合の効果について図3を参照して説明する。
【0041】
2点鎖線で示すSHは、運転環境が高トルク側に変動した状態で電機子電流を制限しない場合のトルクー回転数特性を示す。トルクー回転数特性SHの起動トルクはTHとなり、エンジン始動に必要な必要起動トルクTmより大幅に高くなってしまうため、実際には使用されない。
【0042】
実線で示すSH’は、運転環境が高トルク側に変動した状態で電機子電流を制限した場合のトルクー回転数特性を示す。トルクー回転数特性SH’の起動トルクはTH’となり、エンジン始動に必要な必要起動トルクTmより超過する超過トルクを大幅に削減することができる。
【0043】
更に、図3に示す態様では、エンジン1がクランキングを開始してその必要トルクおよびトルクー回転数特性SHのトルクが上記起動トルクTH’まで低下した段階において(及び/又は、トルクー回転数特性TH’上のトルクが略必要起動トルクTmまで低下した段階において)、電機子電流の制限を終了し、トルクー回転数特性SH’からトルクー回転数特性SHに戻る。すなわち、電機子電流制限状態から電機子電流非制限状態に戻る。
【0044】
これにより、スタータモータ21の発生トルクがTH’を超えないレベルに維持しながら、クランキング中における加速力を向上し、エンジン始動時間の短縮を図ることができる。これにより、特にアイドルストップ後のエンジン再始動を素早くすることができ、車両を発進させる運転者に違和感を与えるのを抑止することができる。
【0045】
実線で示すSLは、運転環境が低トルク側に変動した状態で電機子電流を制限しない場合のトルクー回転数特性を示す。トルクー回転数特性SLの起動トルクはTLとなり、エンジン始動に必要な必要起動トルクTmよりは高く設定されている。
【0046】
2点鎖線で示すSL’は、運転環境が低トルク側に変動した状態で電機子電流を制限する場合のトルクー回転数特性を示す。トルクー回転数特性SL’の起動トルクTL’は、エンジン始動に必要な必要起動トルクTmより低くなるため、実際には使用されない。
【0047】
すなわち、図3では、運転環境が高トルク側に変動した状態に、エンジン1の始動直後からクランキング中のある期間まで電機子電流を制限することにより、本来は過大となるトルクをエンジン始動に支障が生じない範囲で低減し、これにより前述した種々の作用効果を奏することができる。
【0048】
なお、ここでいう運転環境が高トルク側に変動した状態とは、モータ温度が低く、かつ、バッテリ出力が高い状態をいい、ここでいう運転環境が低トルク側に変動した状態とは、モータ温度が高く、かつ、バッテリ出力が低い状態をいうものとする。バッテリ出力の検出はたとえばバッテリ電圧によるものとすることができる。もちろん、モータ温度とバッテリ出力とのどちらかだけをモニタして電機子電流の制限の是非を決定してもよい。
【0049】
【実施例2】
図1に示すスタータ2の他態様を図4に示す。ただし、図2の回路要素と主要機能が共通する回路要素には同一符合を付す場合もあるものとする。
【0050】
この態様では、スタータ2は、スタータモータ21、マグネットスイッチ22、界磁コイル切換リレー24により構成されており、マグネットスイッチ22および界磁コイル切換リレー24は上述したスタータ制御回路を構成している。直流直巻電動機からなるスタータモータ21は、第一界磁コイル21と第二界磁二コイル21と、電機子コイル(アーマチャ)213とからなり、第一界磁コイル21と第二界磁二コイル21は等しいターン数をもつが、このターン数の一致は必須ではない。
【0051】
この態様では、界磁コイル切換リレー24を駆動することにより両界磁コイル21、21の直列接続と並列接続とを切り替える。界磁コイル切換リレー24は、常閉接点リレー241と切換リレー242とからなる。
【0052】
アイドルストップECU6が界磁コイル切換リレー24のコイルに通電しない場合、界磁コイル切換リレー24の2つの可動接点は図に示す位置にあり、両界磁コイル21、21は並列接続状態となっている。これにより、電機子電流は両界磁コイル21、21に2分され、界磁電流は実質的に略倍増し、
トルクー回転数特性はトルク側にシフトする。逆に、アイドルストップECU6が界磁コイル切換リレー24のコイルに通電する場合、界磁コイル切換リレー24の2つの可動接点は図4と逆の位置にシフトし、両界磁コイル21、21は直列接続状態となる。これにより、電機子電流は両界磁コイル211、212を直列に流れ、界磁電流は略半減し、トルクー回転数特性はトルク側にシフトする。
【0053】
上記した界磁コイル切換方式を用いた場合の効果について図5を参照して説明する。
【0054】
二点鎖線で示すSHは、運転環境が高トルク側に変動した状態で界磁コイルを列接続した場合のトルクー回転数特性を示す。トルクー回転数特性SHの起動トルクはTHとなり、エンジン始動に必要な必要起動トルクTmより大幅に高くなってしまうため、実際には使用されない。
【0055】
実線で示すSH’は、運転環境が高トルク側に変動した状態で界磁コイルを列接続した場合のトルクー回転数特性を示す。トルクー回転数特性SH’の起動トルクはTH’となり、エンジン始動に必要な必要起動トルクTmより超過する超過トルクを大幅に削減することができる。
【0056】
これにより、スタータモータ21の発生トルクをエンジン始動に必要十分なレベルに維持しながら、その過大な起動トルクを低減することができる。
【0057】
実線で示すSLは、運転環境が低トルク側に変動した状態で界磁コイルを列接続した場合のトルクー回転数特性を示す。トルクー回転数特性SLの起動トルクはTLとなり、エンジン始動に必要な必要起動トルクTmよりは高く設定されている。
【0058】
運転環境が低トルク側に変動した状態で界磁コイルを列接続すると起動トルクがエンジン始動に必要な必要起動トルクTmより低下してしまうため、実際には使用されない、この場合のトルクー回転数特性は図示しない。
【0059】
すなわち、図5では、運転環境が高トルク側に変動した状態に、エンジン1の始動直後から電機子電流を制限することにより、本来は過大となるトルクをエンジン始動に支障が生じない範囲で低減し、これにより前述した種々の作用効果を奏することができる。もちろん、この場合も、界磁コイルの並列接続から直列接続への復帰をクランキングの途中で実施することもできるが、界磁コイルのインダクタンスが大きいため、やや現実的ではない。
【0060】
なお、ここでいう運転環境が高トルク側に変動した状態とは、モータ温度が低く、かつ、バッテリ出力が高い状態をいい、ここでいう運転環境が低トルク側に変動した状態とは、モータ温度が高く、かつ、バッテリ出力が低い状態をいうものとする。バッテリ出力の検出はたとえばバッテリ電圧によるものとすることができる。もちろん、この場合も、モータ温度とバッテリ出力とのどちらかだけをモニタして界磁コイル切換の是非を決定してもよい。
【0061】
【実施例3】
スタータ2の他態様を図6に示す。
【0062】
図6はエンジン始動装置を示し、21は直流直巻モータからなるスタータモータ、22はマグネットスイッチ、25はリレー、26はイグニッションスイッチ、6はアイドルストップECU、8はバッテリ、9は短絡リレーである。スタータモータ21は、中間タップ10付きの直巻界磁巻線を構成する界磁コイル214、215と電機子コイル(アーマチャ)213とを直列接続してなる。短絡リレー9の一対の接点がオンすると界磁コイル214を短絡する。
【0063】
動作を説明すると、イグニッションスイッチ26をターンオンしてリレー25を閉じるとマグネットスイッチ22が閉じてバッテリ8からスタータモータ21に通電され、スタータモータ21が通常は高トルクー回転数特性により起動される。また、アイドルストップECU6がセンサなどからの入力信号に基づいてエンジン自動停止や、その後の自動再始動の可否を判断し、マグネットスイッチ22に通電することにより低トルクー回転数特性によりスタータモータ21を起動する。
【0064】
更に、アイドルストップECU6は、外部入力により運転環境がスタータモータ21のトルクー回転数特性を高トルク側にシフトしていると判定すると、短絡リレー9を閉じてからマグネットスイッチ22を閉じる。これにより、界磁コイル214が短絡されてスタータモータ21の界磁磁束が大幅に低減され、トルクー回転数特性は低トルク側にシフトし、過大トルクによるエンジン始動を回避することができる。
【0065】
図6の回路の変形態様を図7に示す。
【0066】
この変形態様は、図1の短絡リレー9を短絡トランジスタ90とフライホイルダイオードDとに代替したものである。その他の回路構成は図6と同じである。アイドルストップECU6は、エンジン自動再始動が決定されれば、マグネットスイッチ22を閉じて直流直巻モータ21を起動する。
【0067】
運転環境がトルクー回転数特性を高トルク側にシフトしていると判断した場合には短絡トランジスタ90を閉じ、そうでないと判断した場合には短絡トランジスタ90を開くことにより、上記効果を奏することができる。
【0068】
(制御態様)
次に、アイドルストップECU6により実施されるエンジン自動再始動時の制御動作の例を図8に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
【0069】
まず、現在、エコランによるエンジン自動停止中かどうかを判定し(100)、エンジンが自動停止中ならエンジン自動再始動条件が満足されたかどうかを判定し(102)、満足されたら運転環境データをエンジンECU7又はセンサから読み込む(104)。
【0070】
次に、運転環境の判定結果により、スタータモータ21のトルクが過大であるかどうかを判定し(106)、トルクが過大であると判定した場合はスタータモータ21のトルクー回転数特性を低トルク側にシフトする(108)。このトルクー回転数特性のシフトは上述した各実施例の手法を用いて行えばよい。なお、スタータモータ21のトルクー回転数特性は当初、高トルク側に設定されている。
【0071】
この実施態様では、運転環境データとして、モータ温度とエンジン温度とバッテリ電圧とを用いるものとし、エンジン温度がたとえば0〜100℃、かつ、モータ温度がたとえば50℃以下、かつ、バッテリ電圧が所定しきい値以上である場合にトルク過大と判定するものとする。すなわち、ラジエータ冷却水温で検出したエンジン温度が0℃未満ではエンジン1の潤滑油粘度が高く、エンジン始動時の必要トルクが大きくなっているとみなし、モータ温度が0℃以下ではモータ巻線の電気抵抗の低下によりモータの発生トルクは大きくなっているとみなし、エンジン温度が100℃以上では潤滑油粘度が低く潤滑油がピストン表面から下へ抜けてしまうために潤滑の不足が生じてエンジン始動時に摩擦増大によりエンジン始動時の必要トルクが増大するとみなす。つまり、この実施例では、エンジン温度が0〜100℃、かつ、モータ温度が50℃以下、かつ、バッテリ電圧が所定しきい値以上である場合に上記トルク過剰側と判定するものとする。
【0072】
その他、上記では各条件の論理積を判定条件としたが、上記各条件の論理和を判定条件としてもよい。
【0073】
その他、更に、バッテリ温度を検出し、それが所定範囲たとえば20〜50℃にある場合にトルク過剰側としてもよい。バッテリ出力が低温時及び高温時に低下することは良く知られている。
【0074】
その他、バッテリ温度とモータ温度とは相関を有するので、バッテリ温度によりモータ温度を推定してもよく、その逆を行ってもよい。更に、モータ温度とエンジン温度とバッテリ電圧とバッテリ温度とのうちの一部又は全部の状態に基づいて、トルクが過剰側(ハイトルク側)であるかどうかを判定してもよい。
【0075】
次に、マグネットスイッチ22をオンし(110)、所定時間(すくなくともクランキング中)経過するまで待機し(112)、経過したらスタータモータ21のトルクー回転数特性を高トルク側に復帰させる(114)。なお、トルクー回転数特性が低トルク側にシフトしていない場合にはステップ114を無視してもよい。また、ステップ112にて所定時間待機する代わりにエンジン回転数が所定回転数を超えた場合トルクー回転数特性を高トルク側に復帰させてもよい。
【0076】
次に、エンジン回転数が所定値を超えるまで待機し(116)、超えたらエンジン始動が完了したものとしてスタータ2を初期状態に復帰させる(118)。
【0077】
このようにすれば、上述の作用効果を奏することができる。
(変形態様)
スタータモータ21のトルクー回転数特性の変更を他の公知の手法により実施してもよい。また、クランキング中における電機子電流の制限の解消又は界磁コイルを直列に切り替える動作は、通電開始から予め設定された所定時間後に行う他、電流が所定値以下になった場合又は回転数が所定値を超えた場合に行ってもよい。また、上記実施例では、アイドルストップ後のエンジン自動再始動時について説明したが、イグニッションスイッチのオンによる手動始動時に行ってもよい。その他、スタータ2を2つ設け、高起動トルクが必要な場合には両方を駆動するようにしてもよい。
【0078】
また、スタータモータの電機子電流などをPWM制御するなどしてそのトルクー回転数特性を運転環境に応じて自在に変更してもよい。この場合には、運転環境からみて適切な起動トルク目標値に接近させるようにトルクー回転数特性の調整を行うことが好適である。
【0079】
また、クランキング中におけるトルクー回転数特性の高トルク側への復帰時点を決定するのに運転環境データ、たとえばエンジン始動系の状態(たとえばモータ温度、エンジン温度、バッテリ電圧、モータ電流)を用いてもよい。その他、スタータモータ21に通電される電流の大きさやその波形を直接モニタしてその大きさを適切なレベルに調節するようにしてもよい。また、エンジン回転数の増加率に基づいて上記復帰時点を決定してもよい。モータ温度はエンジン水温や前回始動からの経過時間などのデータに基づいて間接的に推定することもできる。この復帰動作後、電流が過大(トルクが過大)と判定した場合に再度トルクー回転数特性を低トルク側にシフトさせてもよい。トルクー回転数特性を低トルク側にシフトして起動開始後、エンジン回転数の増加率が小さければトルクー回転数特性を元の状態に復帰させてもよい。運転環境データとしてそのほか車両搭載された種々のセンサからの情報を用いることができることはもちろんである。スタータ2はベルト・プーリ機構以外のトルク伝達機構を通じてエンジン1に連結されることができることも当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のエンジン始動回路系を示す回路図である。
【図2】 図1に示すスタータを示す回路図である。
【図3】 図2に示すスタータの特性を示すトルクー回転数特性図である。
【図4】 実施例2のスタータを示す回路図である。
【図5】 図4に示すスタータの特性を示すトルクー回転数特性図である。
【図6】 実施例3のスタータを示す回路図である。
【図7】 実施例3のスタータの変形態様を示す回路図である。
【図8】 エンジン自動再始動制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 スタータ
3 ベルト
6 アイドルストップECU(制御手段)

Claims (3)

  1. エンジン始動用のスタータモータと、
    モータ温度、エンジン温度、バッテリ温度、バッテリ電圧及びバッテリ出力の少なくとも一つに相関を有して前記スタータモータの起動トルクに影響を与える物理量を検出する検出手段と、
    前記物理量に基づいて前記スタータモータのトルクー回転数特性を変更するトルク制御手段と、
    を備え、
    前記トルク制御手段は、
    前記起動トルクが所定レベルを上回ると想定される前記物理量を検出した場合に前記トルクー回転数特性を低トルク側に変更するか、もしくは、前記起動トルクが所定レベルを下回ると想定される前記物理量を検出した場合に前記トルクー回転数特性を高トルク側に変更し、
    前記モータ温度が所定レベル以下と推定される場合に前記トルクー回転数特性を低トルク側に変更し、
    前記モータ温度が所定レベル以上と推定される場合に前記トルクー回転数特性を高トルク側に変更することを特徴とするエンジン始動装置
  2. エンジン始動用のスタータモータと、
    前記スタータモータの起動トルクに影響を与える物理量を検出する検出手段と、
    前記物理量に基づいて前記スタータモータのトルクー回転数特性を変更するトルク制御手段と、
    を備え、
    前記トルク制御手段は、
    前記起動トルクが所定レベルを上回ると想定される前記物理量を検出した場合に前記トルクー回転数特性を低トルク側に変更するか、もしくは、前記起動トルクが所定レベルを下回ると想定される前記物理量を検出した場合に前記トルクー回転数特性を高トルク側に変更し、
    前記エンジンの始動前に検出した前記物理量に基づいて前記スタータモータの起動前に前記トルクー回転数特性の変更を行い
    前記トルクー回転数特性の低トルク側へのシフトを前記エンジンのクランキング終了前に終了すことを特徴とするエンジン始動装置。
  3. 請求項記載のエンジン始動装置において、
    前記トルク制御手段は、
    検出したエンジン始動系の状態に基づいて前記終了の時期を決定するエンジン始動装置
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