JP4048300B2 - 座席シートの異音防止構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、置きパットタイプの自動車用シートにおけるシートバックフレームとシートバックパッドとの擦れによる異音を防止する座席シートの異音防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
置きパットタイプのシートは、ウレタン樹脂等によってシートバックパッドを発泡形成し、このシートバックパッドをシートバックフレームに被せた後、カバーリングされる。シートバックパッドはシートバックフレームに被せられるだけなのでシートバックフレームとシートバックパッドとの密着性が悪く、隙間が発生しやすい。この隙間があるとシートバックフレームとシートバックパッドとが擦れて異音が発生する。
【0003】
従来、この擦れ音を防止するため、図8に示すようにシートバックパッド11の成形の際に、シートバックパッド11のシートバックフレーム1(図9参照)との接触側にインサートクロス10を一体に発泡することにより、シートバックフレームとシートバックパッドが直接接触しないようにしたものがある。しかし、このタイプは、一体発泡されたウレタン樹脂等の発泡体がインサートクロス10からシートバックフレーム側にはみ出すことがあり、このはみ出した発泡体がシートバックフレームと接触して擦れるため、異音の発生を確実に防止することができない問題があった。
【0004】
また、図9に示すように、シートバックフレーム1のヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bに対応する部分に穴14a,14bが設けられた袋状のカバー14を作製し、このカバー14をシートバックフレーム1の全体に被せた後、シートバックパッドを被せてシートバックとすることもなされている。このタイプは、背面ボードの取り付けが難しく、価格も高くなる等の欠点がある。
【0005】
さらに、図10に示すようにシートバックフレーム1の両肩部16a,16bとサイドサポートワイヤ4a,4bに対して粘着剤付き不織布テープ18,19を貼り付けることもなされている。しかしながら、この場合にはシートバックフレーム1に油が付着していることがあり、粘着剤付き不織布テープ18,19が確実に張りつけられないため、剥離する不具合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこれら従来技術の問題点を考慮してなされたものであり、シートバックパッドとシートバックフレームとの擦れ音を確実になくし、しかも大きなカバーを被せることなく安価で、背面ボードの取り付けが容易な座席シートの異音防止構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による請求項1に記載の座席シートの異音防止構造は、ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュを上部に有したシートバックフレームがシートバックパッドに挿入される置きパッドタイプの座席シートにおいて、前記ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュに挿入される位置決め用スリットが設けられ、前記シートバックフレームの上部に被せられ、前記シートバックフレームの周囲を包む寸法に形成された吸音シートと、前記吸音シートが前記シートバックフレームを包んだ状態で、前記ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュの近傍の前記吸音シートの上から係合され、前記吸音シートを固定する固定具と、前記吸音シートが前記シートバックフレームを包んだ状態で、吸音シートの両側下端部の上からシートバックフレームに係合され、前記吸音シートを固定する係止具と、が備えられ、前記吸音シートが取り付けられた後、前記シートバックパッドが被せられることを特徴とする。
【0008】
この発明では、ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュを位置決め用スリットに差し込むことにより、吸音シートがシートバックフレームの上部を覆った状態で位置決めされて仮止めされる。そして、固定具をシートバックフレームに係合させることにより、吸音シートがシートバックフレームに確実に固定される。その後、吸音シートによってシートバックフレームの上部を覆い、係止具をシートバックフレームに係合する。これにより、吸音シートがシートバックフレームの上部に確実に固定され、剥離することがなくなる。この吸音シートの取り付けの後、発泡体からなるシートバックパッドをシートバックフレームに被せることにより、シートバックが作製される。
【0009】
このような構造では、吸音シートがシートバックフレームの上部を確実に覆うため、シートバックパッドがシートバックフレームと接触することがなく、接触に起因した擦れ音を確実に防止することができる。また、吸音シートはシートバックフレームの全体を覆う必要がないため、背面ボードの取り付けが容易となると共に、安価にシートバックを作製することができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明であって、前記固定具は、粘着剤が塗布されたテープであることを特徴とする。
【0011】
この発明では、嵩張ることなく吸音シートをシートバックフレームに固定することができる。
【0012】
本発明による請求項3に記載の座席シートの異音防止構造は、ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュを上部に有したシートバックフレームがシートバックパッドに挿入される置きパッドタイプの座席シートにおいて、前記ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュに挿入される位置決め用スリットが設けられ、シートバックフレームの上部に被せられ、前記シートバックフレームの周囲を包む寸法に形成され、片面に粘着剤が塗布された吸音シートと、前記吸音シートが前記シートバックフレームを包んだ状態で、前記吸音シートの両側下端部の上から前記シートバックフレームに係合され、前記吸音シートを固定する係止具と、が備えられ、前記吸音シートが取り付けられた後、前記シートバックパッドが被せられることを特徴とする。
【0013】
この発明においても、ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュを位置決め用スリットに差し込むことにより、吸音シートがシートバックフレームの上部を覆った状態で位置決めされる。そして、吸音シートをシートバックフレームの上部に巻き付ける。このとき、片面の粘着剤の作用によって、吸音シートはシートバックフレームの上部に密着しながらその上部を覆うことができる。その後、吸音シートの両端下端部の上から係止具をシートバックフレームに係合させる。これにより、吸音シートがシートバックフレームの上部に確実に固定され、剥離することがなくなる。そして、吸音シートの取り付けの後、発泡体からなるシートバックパッドをシートバックフレームに被せることにより、シートバックが作製される。
【0014】
このような構造においても、吸音シートがシートバックフレームの上部を確実に覆うため、シートバックパッドがシートバックフレームと接触することがなく、接触に起因した擦れ音を確実に防止することができると共に、吸音シートがシートバックフレームの全体を覆うことがないため、背面ボードの取り付けが容易となると共に、安価にシートバックを作製することができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1または3記載の発明であって、前記シートバックフレームの両サイドにサイドサポートワイヤが設けられており、前記係止具は吸音シートの両側下端部がサイドサポートワイヤを包んだ状態に対して吸音シートの固定を行うことを特徴とする。
【0016】
この発明では、係止具がサイドサポートワイヤに係合することにより、吸音シートの両側下端部をシートバックフレームに固定する構造のため、吸音シートの固定を簡単に行うことができる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1,3または4のいずれかに記載の発明であって、前記吸音シートが不織布であることを特徴とする。
【0018】
このように不織布を用いることにより、吸音効果の高い座席シートとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜図4により本発明の一実施の形態を説明する。自動車用フロントシートのシートバックフレーム1はコ字状に加工された金属製のパイプから構成されており、両サイドフレーム1a,1bと上部フレーム1dとを有している。また、下部には、両サイドフレーム1a,1bに掛け渡されて溶接等により固着された下部フレーム1cが設けられている。さらに、両サイドフレームの上部近傍には、補強フレーム6が上部フレーム1dと平行となるように溶接等により固着されている。
【0020】
また、両サイドフレーム1a,1bの上部にはコ字状の2つのサイドサポートワイヤ4a,4bが溶接等により固着されている。2つのサイドサポートワイヤの内、サイドフレーム1b側のサイドサポートワイヤ4bが大きく、サイドフレーム1a側のサイドサポートワイヤ4aが小さくなっている。両サイドフレーム1a,1b間には所要本数のSばね5,5‥‥が掛け渡されている。さらに、上部フレーム1dには矩形パイプからなるヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bが溶接等により固着されている。
【0021】
吸音シート2はシートバックフレーム1の上部を覆うために用いられる。この場合、吸音シート2はサイドサポートワイヤ4a,4bを含むシートバックフレーム1の上部を覆う長さ及び幅の長方形に形成されている。
【0022】
この吸音シート2にはヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bに対応する部分に位置決め用スリット2a,2bが設けられている。位置決め用スリット2a,2bは、十字形状となっており、ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bが差し込まれるようになっている。また、吸音シート2におけるサイドサポートワイヤ4b側の端部には、サイドサポートワイヤ4bに取り付けるための突出部2cが一体的に設けられている。
【0023】
吸音シート2はプラスチックシート、不織布、その他の材料によって形成される。この実施の形態では、不織布によって成形されており、これにより吸音効果の大きな吸音シートとなっている。
【0024】
図2は、吸音シート2をシートバックフレーム1に取り付けた状態を示している。吸音シート2は、シートバックフレーム1の上部を覆うようにシートバックフレーム1の上部に被せられ、その位置決め用スリット2a,2bにヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bが差し込まれることにより仮止めされる。
【0025】
そして、吸音シート2はシートバックフレーム1の上部から、その両端部が両サイドフレーム1a,1bに沿って垂れ下がることにより、シートバックフレーム1の上部とサイドサポートワイヤ4a,4bを覆っている。すなわち、吸音シート2は、上部フレーム1dと両サイドフレーム1a,1bの上部と、サイドフレームワイヤ4a,4bとを覆うものである。さらに、吸音シート2の覆い状態を確実に行うため、固定具7及び係止具8が使用される。
【0026】
固定具7は吸音シート2を上部フレーム1dに固定するものであり、先端部が狭くなった略U字状のクリップが使用されている。この固定具7を図2に示すように、上部フレーム1dにおけるヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bの間の部分に対し、吸音シート2を挟むように係合することにより、吸音シート2が上部フレーム1dに固定される。
【0027】
一方、係止具8は図3及び図4に示すように、吸音シート2をサイドフレーム1a,1bの上部に固定するものである。なお、この実施の形態においては、サイドフレーム1a,1bに設けたサイドサポートワイヤ4a,4bに対して吸音シート2を固定するようになっている。また、係止具としては、Cリング8が用いられている。
【0028】
図3(a)〜(c)は吸音シート2の一端(左端)側をサイドサポートワイヤ4aに取り付ける状態を示す。まず、吸音シート2の一端部によってサイドサポートワイヤ4aを含めたサイドフレーム1aの上部を外側から包む。つぎに、サイドサポートワイヤ4aよりも下側に垂れ下がっている吸音シート2の端部を重ね合わせた後、上方に折り曲げる。そして、2つのCリング8を吸音シート2の上からサイドサポートワイヤ4aに係合させて固定する。これにより、吸音シート2の一端は、サイドフレーム1aの上部及びサイドサポートワイヤ4aを包んだ状態で固定される。
【0029】
図4(a)〜(c)は吸音シート2の他端(右端)側をサイドサポートワイヤ4bに取り付ける状態を示す。まず、吸音シート2の他端部によってサイドサポートワイヤ4bを含めたサイドフレーム1bの上部を外側から包む。これにより、突出部2cがサイドサポートワイヤ4bよりも下方に垂れ下がる。この垂れ下がった突出部2cをサイドサポートワイヤ4bの下方で重ね合わせた後、上方に折り曲げることにより、サイドサポートワイヤ4bの下端部を吸音シート2の端部2cにより包む。そして、2つのCリング8を吸音シート2の上からサイドサポートワイヤ4bに係合させて、固定する。これにより吸音シート2の他端は、サイドフレーム1bの上部及びサイドサポートワイヤ4bを包んだ状態で固定される。
【0030】
このような実施の形態では、シートバックフレーム1の上部を吸音シート2で覆った後、シートバックパッドを被せてシートバックとするため、シートバックパッドとシートバックフレーム1とが直接接触することはなく、擦れ音が発生することはない。また、吸音シート2は、位置決め用スリット2a,2bによりヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bに取り付けられ、さらにサイドサポートワイヤ4a,4bに固定されるため、外れたり、位置がずれたりすることがない。このため、異音の発生を確実に防止することができる。
【0031】
また、この実施の形態では、シートバックフレーム1の両サイドのサイドサポートフレーム4a,4bに吸音シート2を係合して固定するため、吸音シート2の取り付けを容易にすることができる。
【0032】
図5はこの実施の形態の変形々態を示す。この形態では、吸音シート2をシートバックフレーム1の上部フレーム1dに固定する固定具として、固定用テープ23が用いられている。固定用テープ23は、不織布等からなる基材層の片面に粘着剤24が塗布されることにより形成されるものである。
【0033】
この形態では、吸音シート2の位置決め用スリット2a,2bにシートバックフレーム1のヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bを挿入して仮止めした後、吸音シート2をシートバックフレーム1のサイドフレーム1a,1bの上部及び上部フレーム1dの周囲に被せる。そして、粘着剤24を吸音シート2に臨ませた状態で、固定用テープ23を上部フレーム1d上の吸音シート2に接触させて上部フレーム1dに巻き付ける。これにより、固定用テープ23が上部フレーム1dに係合するため、吸音シート2はヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a,3bの間の部分で固定用テープ23によって固定される。その後は、図3及び図4に示すと同様な手順により吸音シート2をシートバックフレーム1に固定する。
【0034】
この形態では、上記実施の形態と同様な効果を有するのに加えて、薄い固定用テープ23を用いて、吸音シート2をシートバックフレーム1の上部フレーム1dに固定するため、嵩張ることがなくなる。また、固定用テープ23は安価であるため、座席シートを安く提供することができるメリットがある。なお、サイドフレーム1a,1bの外周に対して吸音シート2を固定するために、この形態の固定用テープ23を用いても良い。
【0035】
図6及び図7は、本発明の別の実施の形態を示し、上述した実施の形態と同一の部材は同一の符号を付して対応させてある。図6はこの実施の形態の吸音シート20であり、実施の形態1と同様に、サイドサポートワイヤ4a,4bを含むシートバックフレーム1の上部を覆う長さ及び幅の長方形に形成されている。また、ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a、3bに対応した位置には、これらのブッシュ3a、3bが差し込まれる十字形状の位置決め用スリット20a,20bが設けられていると共に、一方の端部には、突出部20cが一体的に設けられている。
【0036】
吸音シート20の材質としては、不織布、その他のものが使用されている。さらに、吸音シート20の片面には、粘着剤21が塗布されている。粘着剤21はその粘着性によって、吸音シート20をシートバックフレーム1の上部1dに被着させるものである。この作用を行うため、粘着剤21としては、吸音シート20の全面に設けても良く、シートバックフレーム1の径に応じた幅で設けても良い。
【0037】
図7は吸音シート20をシートバックフレーム1に被せた状態を示す。吸音シート20は図5の状態を上下反転させて、すなわち、粘着剤21の塗布面をシートバックフレーム1に臨ませた状態で、上述した実施の形態と同様に、位置決め用スリット2a、2bにヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ3a、3bを差し込む。その後、吸音シート20をシートバックフレーム1の上部1dに巻き付ける。
【0038】
この巻き付けでは、粘着剤21の作用によって、吸音シート20がシートバックフレーム1の上部1dに密着しながら、上部1dを覆うようになる。すなわち、吸音シート20は粘着剤21の作用によって、シートバックフレーム1の上部1dに接合された状態となり、シートバックフレーム1に自動的に固定される。このため、この実施の形態では、吸音シートをシートバックフレーム1の上部1dに固定するための固定具が不要となる。その後の工程は、図3及び図4で示すように上述した実施の形態と同様に行う。
【0039】
この実施の形態においても、吸音シート20が設けられているため、シートバックパッドとシートバックフレーム1とが直接接触することがなく、擦れ音が発生することがなくなる。また、この実施の形態では、粘着剤21を吸音シート20に塗布しているため、吸音シート20をシートバックフレーム1の上部1dにそのまま接合することができる。これにより、固定具7が不要となり、部品点数を削減することができると共に、吸音シート20の固定を簡単に行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、吸音シートをシートバックフレームの上部に確実に固定でき、シートバックフレームの上部を確実に覆うため、シートバックパッドがシートバックフレームと接触することがなく、接触に起因した擦れ音を確実に防止することができ、しかも、吸音シートがシートバックフレームの全体を覆う必要がないため、背面ボードの取り付けが容易となると共に、安価にシートバックを作製することができる。
【0041】
請求項2の発明によると、嵩張ることなく吸音シートをシートバックフレームに固定することができる。
【0042】
請求項3の発明によると、吸音シートに粘着剤が塗布されているため、吸音シートをシートバックフレームに直接に接合することができ、吸音シート固定のための固定具が不要となる。このため、吸音シートの取り付けが簡単となり、部品点数も削減することができる。
【0043】
請求項4の発明によると、請求項1又は3の発明と同様な効果を有するのに加えて、係止具がサイドサポートワイヤに係合し、吸音シートをシートバックフレームに固定するため、吸音シートの固定を簡単に行うことができる。
【0044】
請求項5の発明によると、請求項1,3又は4記載の発明と同様な効果を有するのに加えて、吸音効果の高い座席シートとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の分解斜視図である。
【図2】(a)は吸音シートをシートバックフレームに被せた状態の斜視図、(b)は吸音シートをシートバックフレームの上部に固定する状態の斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は吸音シートを一方のサイドサポートフレームに固定する手順を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(c)は吸音シートを他方のサイドサポートフレームに固定する手順を示す斜視図である。
【図5】一実施の形態の変形々態を示す斜視図である。
【図6】本発明の別の実施の形態に用いる吸音シートの斜視図である。
【図7】別の実施の形態における吸音シートのシートバックフレームへの取り付けを示す斜視図である。
【図8】フロントバックパッドとインサートクロスを一体発泡した従来技術を示す斜視図である。
【図9】シートバックフレームに袋状のカバーを被せた従来技術を示す斜視図である。
【図10】不織布テープをシートバックフレームに貼り付けた従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートバックフレーム
1a,1b サイドフレーム
1c 下部フレーム
1d 上部フレーム
2 吸音シート
2a,2b 位置決め用スリット
2c 突出部
3a,3b ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュ
4a,4b サイドサポートワイヤ
5 Sばね
6 補強フレーム
7 固定具
8 Cリング
10 インサートクロス
11 シートバックパッド
14 袋状のカバー
14a,14b 対応する部分の穴
16a,16b 両肩部
18,19 粘着剤付き不織布テープ
20 粘着剤付き不織布テープ
21 粘着剤
23 固定用テープ
24 粘着剤
Claims (5)
- ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュを上部に有したシートバックフレームがシートバックパッドに挿入される置きパッドタイプの座席シートにおいて、
前記ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュに挿入される位置決め用スリットが設けられ、前記シートバックフレームの上部に被せられ、前記シートバックフレームの周囲を包む寸法に形成された吸音シートと、
前記吸音シートが前記シートバックフレームを包んだ状態で、前記ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュの近傍の前記吸音シートの上から係合され、前記吸音シートを固定する固定具と、
前記吸音シートが前記シートバックフレームを包んだ状態で、吸音シートの両側下端部の上からシートバックフレームに係合され、前記吸音シートを固定する係止具と、が備えられ、
前記吸音シートが取り付けられた後、前記シートバックパッドが被せられることを特徴とする座席シートの異音防止構造。 - 前記固定具は、粘着剤が塗布されたテープであることを特徴とする請求項1記載の座席シートの異音防止構造。
- ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュを上部に有したシートバックフレームがシートバックパッドに挿入される置きパッドタイプの座席シートにおいて、
前記ヘッドレスト取り付け用パイプブッシュに挿入される位置決め用スリットが設けられ、シートバックフレームの上部に被せられ、前記シートバックフレームの周囲を包む寸法に形成され、片面に粘着剤が塗布された吸音シートと、
前記吸音シートが前記シートバックフレームを包んだ状態で、前記吸音シートの両側下端部の上から前記シートバックフレームに係合され、前記吸音シートを固定する係止具と、が備えられ、
前記吸音シートが取り付けられた後、前記シートバックパッドが被せられることを特徴とする座席シートの異音防止構造。 - 前記シートバックフレームの両サイドにサイドサポートワイヤが設けられており、前記係止具は、前記吸音シートの両側下端部がサイドサポートワイヤを包んだ状態に対して前記吸音シートの固定を行うことを特徴とする請求項1または3記載の座席シートの異音防止構造。
- 前記吸音シートが不織布であることを特徴とする請求項1,3または4のいずれかに記載の座席シートの異音防止構造。
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