JP3757379B2 - 車両用ハーネス等のクリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両のリヤゲートフレームやピラー等の閉断面部内に引き回し配設されるハーネス,ケーブル或はホース類等の保持用のクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば図3に示すように、車両のリヤゲートフレームaの閉断面部内を引き回されるハーネスbは、該閉断面部内にては固定できないので、リヤゲートの開閉時や走行中、ハーネスbが閉断面部内で振動し、特に寒冷時等ハーネスが硬化している状態では、硬化したハーネスbが閉断面部の内面に当ってタタキ音が発生することがある。従来はハーネスbの外周にウレタンテープcを巻付けることにより、タタキ音の発生を防止しているのが一般的である。
【0003】
最近では、実開平2−91047号公報に開示されているように、ハーネスを束ねる鉢巻き状のクリップ本体の外周全体に、先端に球状頭部が形成された弾性を有する針状突起物を多数突設した構造のクリップを用い、ハーネスに該クリップ本体を嵌着して閉断面部内を引き回すことにより、該クリップの多数の針状突起物が閉断面の内面に弾接してハーネスを閉断面内のほぼ中央部に保持し、これにより上記タタキ音の発生を防止するものが考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ハーネスにウレタンテープを巻付ける従来の防音手段は、閉断面部内のハーネスの長さ範囲のほぼ全体にウレタンテープを装着しなければならないため、作業工程と部材費がかなりかかる上に、ウレタンテープの経年変化による劣化や剥がれ等によって防音効果がほとんどなくなってしまうという課題を有している。
【0005】
又、上記実開平2−91047号公報に開示された特殊なクリップ構造は、鉢巻き状のクリップ本体の外周全体に数多くの針状突起物を放射状にまんべんなく突出形成した構造であるから、形成が厄介で高価となり且つ取扱いが面倒であるばかりか、多様なハーネス径や閉断面の大きさへの対応には各々に合うクリップを製造しなければならないため部材費がかかる、という課題を有している。
【0006】
本発明は上記のような従来の課題に対処することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両のリヤゲートフレームやピラー等の閉断面部内に引き回し配設されるハーネス等の保持用クリップを、ハーネス等への取付け固定手段をもったコイル部と、該コイル部から外方へ延び閉断面部の相対向する内面にそれぞれ弾接する2本の腕部と、該2本の腕部の先端にそれぞれ形成されたワイヤ通し用の穴部とを有する形状にスプリングワイヤ材にて構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
上記のように構成したクリップをそのコイル部にてハーネス等に取付け固定して、2本の腕部をたわませ穴部同士を一致させてそれにワイヤを通すことにより2本の腕部をたわんだ状態に保持し、この状態でハーネス等を閉断面部内に配設した後、該ワイヤを抜き取ることにより2本の腕部は弾性復元力にて外方へ拡がって閉断面部の相対向する内面にそれぞれ弾接し、ハーネス等が閉断面部内のほぼ中央部にばね保持された状態となり、経年変化による機能劣化の虞れは全くなく、タタキ音の発生を完全に防止することができる。又、クリップを取付け固定したハーネス等の閉断面部内への引き回し作業が容易であり、且つスプリングワイヤ材よりなる腕部の弾性復元力を利用しているので、多種多様な閉断面構造に的確に対応でき、構造も容易なため部材費が安価である。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0010】
図1は本発明の第1実施例を示すもので、1はハーネス6を閉断面空間内に保持するクリップであり、該クリップ1は、ほぼ棒状をなす芯材2に巻付け固定されるコイル部1aと、該コイル部1aの両端部から外方に延びる上下一対の腕部1b,1bと、各腕部1b,1bの先端部にそれぞれ形成された穴部1c,1cとをもった構造にスプリングワイヤ材にて構成される。一対の腕部1b,1bはコイル部1aの両端部から僅かに湾曲してほぼ上下に延び、該腕部1b,1bの先端部近傍には滑り止め1dが巻付け固着されている。
【0011】
上記ほぼ棒状の芯材2は、ハーネス6へクリップ1を取付けるための部材であって、該芯材2の長手方向のほぼ中央部にコイル部1aを巻付け固定した状態にて、該芯材2をハーネス6に沿わせ、該芯材2の左右部分をハーネス6にテープ3の巻付けにて固着することにより、クリップ1をハーネス6に簡単に取付けることができるものである。
【0012】
このようにして、図1(B)に示すように、ハーネス6の閉断面部5内に配設される部分に複数のクリップ1を適当間隔にて取付け、各クリップ1の一対の腕部1b,1bをたわめて穴部1c,1cをほぼ一致させ、複数のクリップ1の該穴部1c,1cにワイヤ4を通し、該ワイヤ4の先端部4aをハーネス6の先端のコネクタ6aに取り外し可能に固定する。すると、各クリップ1の腕部1b,1bは、図1(C)に示すように、ワイヤ4の穴部1c,1cへの挿通により、芯材2とハーネス6を内側に含むほぼ円形状にたわんだ状態に保持され、その状態にて閉断面部5内への引き回し作業を行なう。
【0013】
閉断面部5内へのハーネス6の引き回し作業が終了すると、ワイヤ4の先端部4aをコネクタ6aより取り外し、該ワイヤ4を抜き取る。
【0014】
すると、図1(D)に示すように、ほぼ円形状を形成していた腕部1b,1bは自身の弾性復元力にて上下に拡がり、滑り止め1d部において閉断面部5の上下の内面に弾接し、ハーネス6は一対の腕部1b,1bのばね力にて閉断面部5内空間のほぼ中央部にばね保持され、該ハーネス6が閉断面部5の内面に接触する虞れは全くなくなる。
【0015】
図2は本発明の第2の実施例を示すものである。
【0016】
即ち、図1の実施例では、クリップ1をハーネス6へ取付ける手段として、クリップ1のコイル部1aが巻付け固定される棒状の芯材2を用い、該芯材2をハーネス6にテープ3の巻付けにて取付けるようにした例を示しているが、図2の実施例では、図1のクリップ1をコイル部1aの中央部で切断して2分割した形状、つまりコイル部1aの一端部から先端に穴部1cをもった腕部1bが延びた形状の2個のクリップ片11,11′によりクリップ1を構成し、該2個のクリップ片11,11′を、それぞれそのコイル部1aをその切断端末部からハーネス6にねじり入れて、該コイル部1aの締付けによるフリクションにて直接ハーネス6に取付けるようにしたものである。
【0017】
このようにして、2個のクリップ片11,11′の各腕部1b,1bがハーネス6の上下にそれぞれ延びた状態で取付けられ、その後は図1の実施例の場合と同様に、上下に延びた腕部1b,1bをたわませて穴部1cと1cとをほぼ一致させ、それにワイヤ4を通して腕部1b,1bをたわんだ状態に保持して、閉断面部5内への引き回し作業を行ない、その後ワイヤ4を抜き取ることによって腕部1b,1bが弾性復元力にて上下に広がり、滑り止め1d部にて閉断面部5の上下の内面に弾接してハーネス6を閉断面部5のほぼ中央部にばね保持するものである。
【0018】
この図2の実施例において、ハーネス6に対するコイル部1aの弾性締付力が充分に強い場合は問題ないが、コイル部1aの締付力が充分に強いとはいえない場合は、ハーネス6とコイル部1aとの間にピン7を挿入することにより、該ピン7が楔の役割を果たし、コイル部1aがハーネス6に対して回ることのないよう確実に固定できるものである。
【0019】
上記図1及び図2の実施例において、腕部1bに滑り止め1dを設け、該滑り止め1d部で閉断面部5の内面に弾接するよう構成すれば、該弾接部に滑り移動が生じる虞れがないという効果を奏することができるが、該滑り止め1dを省略しても、閉断面部の内面に当らないようにハーネスを保持するという本発明の主要な目的を充分達成することができる。
【0020】
尚、本発明のクリップは、ハーネスの保持だけでなく、閉断面部の内部に引き回し配設されるケーブル或はホース類等の保持にも適用できることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、車両のリヤゲートフレームやピラー等の閉断面部内に配置されるハーネス,ケーブル或はホース類等はクリップを介して閉断面部内の空間中心部にばね保持され、ハーネス,ケーブル或はホース類等の閉断面部内面への当りは全くなくなり、タタキ音の発生は完全に防止される。又、本発明のクリップはスプリングワイヤ材にて構成され、該スプリングワイヤ材の弾性復元力を利用する構成であるので、閉断面部内への配設作業が極めて容易である上に、多種多様な閉断面部構造に対応可能である。 更に又、従来のウレタンテープの巻付けとは異なり、閉断面部内に配設されるハーネス等にクリップを所定の間隔で数か所取付ければ良いので、コストがあまりかからず、更に経年変化による機能劣化の虞れがないことと相俟って、実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、(A)はクリップの斜視図、(B)はハーネスにクリップを取付けセットした状態の斜視図、(C)はハーネスを閉断面部内に配設する際の断面図、(D)はハーネスを閉断面部内の空間中央部にばね保持した状態の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すもので、(A)はクリップの斜視図、(B)はクリップをハーネスに取付けた状態を示す斜視図である。
【図3】従来例を示す図で、(A)は車両のリヤゲートフレーム内にハーネスを引き回し配設した状態を示す図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 クリップ
1a コイル部
1b 腕部
1c 穴部
1d 滑り止め
2 芯材
3 テープ
4 ワイヤ
5 閉断面部
6 ケーブル
7 ピン
11 クリップ片
11′ クリップ片

Claims (3)

  1. 車両の閉断面部内に引き回し配設されるハーネス等の保持用クリップであって、該クリップは、ハーネス等にテープにて固着される芯材に巻付け固定されるコイル部と、該コイル部の両端部から外側に延び閉断面部の相対向する内面にそれぞれ弾接してハーネス等を閉断面部内のほぼ中央部にばね保持する2本の腕部と、該2本の腕部の先端部にそれぞれ形成されたワイヤ通し用の穴部とを有する形状にスプリングワイヤ材にて構成され、上記コイル部が巻付け固定された芯材をハーネス等にテープにて巻付け固着し、2本の腕部をたわませ先端の穴部同士を一致させてそれにワイヤを通すことにより2本の腕部をたわんだ状態に保持し、その状態でハーネス等を閉断面部内に配設した後、ワイヤを抜き取ることにより2本の腕部が弾性復元力にて外方へ拡がって閉断面部の相対向する内面にそれぞれ弾接し、ハーネス等が閉断面部内のほぼ中央部にばね保持された状態となるよう構成したことを特徴とする車両用ハーネス等のクリップ。
  2. 車両の閉断面部内に引き回し配設されるハーネス等の保持用クリップであって、該クリップは2個一対のクリップ片からなり、各クリップ片は、ハーネス等に巻付け固定されるコイル部と、該コイル部の一端部から外側に延びる腕部と、該腕部の先端に形成されたワイヤ通し用の穴部とを有する形状にスプリングワイヤ材にて構成され、該2個のクリップ片を、各腕部が閉断面部の相対向する内面にそれぞれ弾接するよう、コイル部をハーネスにねじ入れて固定し、該各腕部をたわませ先端の穴部同士を一致させてこれにワイヤを通すことにより各腕部をたわんだ状態に保持し、その状態でハーネス等を閉断面部内に配設した後、該ワイヤを抜き取ることにより各腕部が弾性復元力にて外方へ拡がって閉断面部内の相対向する内面にそれぞれ弾接し、ハーネス等が閉断面部内のほぼ中央部にばね保持された状態となるよう構成したことを特徴とする車両用ハーネス等のクリップ。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ハーネス等のクリップにおいて、腕部の閉断面部内面への弾接部位には、滑り止めが設けられていることを特徴とする車両用ハーネス等のクリップ。
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