JP4045221B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に装備される紙装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置には、用紙が積載されるカセットを機械本体に挿脱自在に設けた給紙装置が備えられている。カセットに積載された用紙は、上方に向け付勢された底板の上に載置され、カセット装着位置において、最上部の用紙からその上面に当接する機械本体に設けられた送出ローラであるピックアップローラの回動によりその摩擦力によって順次に給紙先に送り出される。
給紙装置、特にカセットの挿脱方向と用紙の送出方向が直交するよう配置された給紙装置においては、用紙補充などのためにカセットを挿脱する際に、積載された用紙がピックアップローラに当接すると、あるいは当接していると、ピックアップローラとの接触によって最上部の用紙がずれてしまい用紙が斜めに位置付けられて送出される問題が発生する。さらに、用紙の破損、用紙のカセットからの落下、などの問題も発生しやすい。また、ピックアップローラと用紙の接触がカセットの挿脱の邪魔にもなる。
この問題を解消するためには、カセットを挿脱する時にピックアップローラが用紙から退避するようにした手段を設けたり、用紙が積載されるカセットの底板をリフトモータにより昇降させる手段を設けたりしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−124170号公報(第7図)
しかしながら上述したとおりの、退避手段あるいは昇降手段を備える従来の給紙装置には、次のとおりの改善の望まれている問題がある。
(1)構造:
退避手段、昇降手段などのためのリンク機構、ギア機構、モータなど、給紙装置の構造が複雑になる。そして、部品点数の増加、組立工数の増加など、給紙装置のコストも高いものになる。
(2)大きさ:
給紙装置を小型化する上でリフトモータなどを使う機構は比較的大きなスペースを占め、機械の小型化が難しい。
(2)故障:
給紙装置の構造が複雑になると、部品点数の増加、累積製作寸法のバラツキなど、給紙装置の作動不良や故障発生の要因が多くなる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、用紙が積載されるカセットを機械本体に挿脱する時に、カセットに積載された用紙の最上部用紙とピックアップローラとの接触による紙ずれの問題を除くことができる、構造が簡単で、大きな設置スペースを必要としない、そしてコストを安くできる、給紙装置を提供することである。
本発明によれば、機械本体に挿脱自在に設けられたカセットと、該カセットに積載された用紙をカセット装着位置において最上部用紙の上面に当接し順次に送り出すピックアップローラと、ピックアップローラを該用紙上面に対し接離方向に揺動自在に機械本体に支持するピックアップローラ支持体と、カセット挿脱に応じてカセットと実質上一体に移動を自在に機械本体に取付けられ、該ピックアップローラ支持体の揺動位置を規定する揺動規定体とを備え、
該カセットの挿脱に応じてピックアップローラが、カセット挿入時にはカセッが装着位置に近づくにつれて該用紙上面に当接する側に揺動され位置付けられ、カセット引出時にはカセットが装着位置から離れるにつれて該用紙上面から離隔する側に揺動され位置付けられ、
該ピックアップローラの回動軸線の延びる方向と直交する軸線を中心に、回動自在に設けられた紙押さえローラと、この紙押さえローラを該最上部用紙の上面に対し接離方向に揺動自在に該機械本体に支持し、該揺動規定体により揺動位置が規定される紙押さえローラ支持体とを備え、
該紙押さえローラとピックアップローラとが、該カセットが該装着位置にあるときにはピックアップローラが該用紙上面に当接する側に位置付けられ、
該カセットが装着位置から離れるにつれて紙押さえローラが該用紙上面に当接する側に位置付けられる、
ことを特徴とする給紙装置が提供される。
該ピックアップローラ支持体及び紙押さえローラ支持体を該用紙上面から離隔する方向に弾性的に付勢する支持体付勢手段と、該揺動規定体に設けられピックアップローラ支持体及び紙押さえローラ支持体と当接し、ピックアップローラ及び紙押さえローラの揺動位置を規定する、該カセット挿脱方向に延在する案内面を備えている、ことが好ましい。
該揺動規定体とカセットはカセット挿脱方向において当接され、揺動規定体と機械本体の間には該カセットを挿入方向に対向する方向に弾性的に付勢する規定体付勢手段が備えられている、ことが好ましい。
該ピックアップローラが、その回動軸線の方向に移動を自在に備えられている、ことが好ましい。
本発明においては、ピックアップローラをカセットの最上部用紙の上面に接離方向に揺動自在に設け、カセットの挿脱に連動する揺動規定体によって、カセット挿入時にはカセットが装着位置に近づくにつれ用紙に当接する方向に揺動させ、カセット引出時にはカセットが装着位置から離れるにつれ用紙から離隔する側に揺動させて、カセット挿脱時にピックアップローラにより紙ずれなどの問題が起きないようにする。したがって構造も簡単にでき、設置スペースも小さくでき、コストも安くできる。
また、カセット挿脱方向に回動自在な紙押さえローラを、カセットを装着位置に挿脱するときに、ピックアップローラよりも先に紙面に当接する側に位置付け、より確実に紙ずれなどの問題が起きないようにする。
さらに、ピックアップローラ支持体及び紙押さえローラ支持体を用紙上面から離隔する方向に弾性的に付勢し、それに当接する揺動規定体の案内面によって位置決めする。また、揺動規定体をカセット挿脱方向においてカセットに弾性的に付勢し当接させ、実質上カセットと一体に動くようにする。
さらに、ピックアップローラをカセット挿脱時に用紙とともに移動できるようにして、より確実にピックアップローラによる紙ずれなどの問題が起きないようにする。
上述のように、本発明に従って構成された給紙装置によれば、用紙が積載されるカセットを機械本体に挿脱する時にカセットに積載された用紙の最上部用紙とピックアップローラとの接触による紙ずれの問題を除くことができる、構造が簡単で、大きな設置スペースを必要としない、そしてコストを安くできる、給紙装置が提供される。
以下、本発明に従って構成された給紙装置について、添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
実施例1の給紙装置について説明する。先ず図1及びその部分拡大図である図2を参照して概要を説明する。全体を番号2で示す給紙装置は、機械本体(図示していない)に矢印Xで示す方向に挿脱自在に設けられたカセット4と、カセット4に積載された用紙(図示は省略されている)をカセット装着位置(図示の位置)において最上部用紙の上面に当接し順次に挿脱方向Xと直交する方向に送り出すピックアップローラ6と、ピックアップローラ6を機械本体にカセット挿脱方向Xに延びる軸線8を中心に揺動自在に支持したピックアップローラ支持体であるブラケット10と、カセット4の挿脱に応じてカセット4と実質上一体に移動を自由に機体本体に取付けられ、ブラケット6の揺動位置を規定する揺動規定体であるアーム12とを備えている。
給紙装置2はさらに、軸線8の延びる方向と直交する軸線を中心に回動自在に設けられた紙押さえローラ14と、紙押さえローラ14を軸線8を中心に揺動自在に支持しアーム12により揺動位置が規定される紙押さえローラ支持体であるブラケット16を備えている。
カセット4は挿脱方向Xにおいて、矢印X1で示す図1の右斜め下方から左斜め上方に挿入され、矢印X2で示す逆方向に引出される。紙押さえローラ14のブラケット16は、ピックアップローラ6のブラケット10に隣接して、カセット挿入方向X1の手前側に設けられている。
カセット4は周知の給紙装置に備えられるものでよい。すなわち、カセット4は、上方が開放された偏平な直方体状に形成され、挿入方向X1の手前側の前壁部4aに挿脱操作用の把手4bが備えられ、左壁部4c及び右壁部4dに機械本体に挿脱自在に取付けるためのレール4eが備えられ、底壁部4fには用紙が積載される底板4gがその一端をカセット挿脱方向Xに延びる軸線を中心に他端をピックアップローラ6側にし上下に揺動自在にして取付けられている。底板4gは揺動方向の上方に向けて圧縮ばね(図示していない)により付勢されている。
底板4gの揺動方向に直交する両側には、底壁4fから立設され、底板4gに積載された用紙の幅方向位置を規定する幅方向に位置調整を自在に設けられた一対のカーソル4h、4jが備えられている。カーソル4h、4jの、底板4gの揺動先端側の上端部には、底板4g側に突出した爪4kが設けられ、この爪4kによって底板4gに積載され上方に付勢された用紙の最上部用紙の位置が規定される。したがって、積載された用紙の先端は、所定の高さまでしか上がらないようになっており、紙上限位置が規定される。
図1及び図2とともに図3及び図4を参照してピックアップローラ6及びそれを支持するブラケット10について説明する。ブラケット10は、図3に示すように、ピックアップローラ6をカセット4の底板4gに積載された用紙Pの底板先端部側の上方に位置付けて配設されている。ブラケット10は、機械本体に取付けられた、軸線8を規定する用紙搬送用のフィードローラ18の取付軸18aに回動自在に取付けられている。ブラケット10は、フィードローラ18を軸線8方向に跨いで両側に位置付けられた軸線8から半径方向に延びる一対の支持腕板10a、10bと、支持腕板10a、10bを一体的に連結する連結板10cを備えている。一方の支持腕板10aの軸線8から離れた先端側には、軸線8と平行な軸線11を中心にしてピックアップローラ6が回動駆動を自在に支持されている。ピックアップローラ6は給紙装置に用いられる周知のものである。
ブラケット10はまた、軸線8から半径方向の先端部に、アーム12に形成された軸線8方向に延びる案内面20に摺接可能な、断面凸形のチャンネル状に成形された揺動規定部10dを備えている(案内面20については後に述べる)。さらにブラケット10は、支持体付勢手段としての引張コイルばね22によって上方に、すなわちカセット4に積載された用紙Pから離隔する方向に弾性的に付勢されている。したがって揺動規定部10dは案内面20に弾性的に当接されている。
このピックアップローラ6はブラケット10において、一対の支持腕板10a、10bの間に軸線11方向に移動を自在に取付けられている。
図2、図3及び図4を参照して説明を続けると、紙押さえローラ14を支持するブラケット16は、ピックアップローラ6を支持するブラケット10と類似の形態に形成され、ブラケット10に並行してフィードローラ18の取付軸18aに取付けられている。すなわち、ブラケット16は、軸線8から半径方向に延びる一対の支持腕板16a、16bと、支持腕板16a、16bを一体的に連結する半径方向に間隔をおいて取付けられた一対の連結板16c、16dとを備え、紙押さえローラ14は連結板16c、16d各々に支持されて軸線8の延びる方向と直交する軸線17を中心にして回動自在に取付けられている。
紙押さえローラ14は、用紙Pの上面に当接し転動できるものであればよい。例えば、プラスチック、ゴム、金属など適宜の材料で形成することができる。紙押さえローラ14は、ブラケット16の揺動による傾き、底板4gの傾きによる用紙Pの傾きに対して、用紙Pの上面に当接しやすいように、環状の転動面の周縁の一側が断面円弧状に形成されている。
ブラケット16はまた、ブラケット10と同様に、軸線8から半径方向の先端部にアーム12の案内面20に摺接可能な、断面凸形のチャンネル状に成形された揺動規定部16eを備えている。さらにブラケット16は、支持体付勢手段としての引張コイルばね23によって上方に、すなわちカセット4に積載された用紙Pから離隔する方向に弾性的に付勢されている。したがって揺動規定部16eは案内面20に弾性的に当接されている。
図1〜図4とともに図5、主として図4及び図5を参照してアーム12について説明する。アーム12はカセット4の挿脱方向X(図4及び図5の左右方向)にカセット4の前壁部4aと後壁部4mの幅よりも短い長さで延び、帯板状の天板部12aと、天板部12aの長手方向のカセット4の後壁部4m側の端に、カセット4に向けて延び後壁部4mの外側に当接可能に形成された突出部12bと、天板部12aの下面に形成された案内面20を備えている。
アーム12は、天板部12aが機械本体にカセット挿脱方向Xに摺動移動を自在に取付けられ、天板部12aに設けられたブラケット12cと機械本体の間には、規定体付勢手段としての引張コイルばね26が取付けられている。かくしてアーム12はカセット引出方向X2(図4及び図5の左方)に弾性的に付勢されている。したがってアーム12は、その突出部12bがカセット4の後壁部4mの外側に当接可能になっているので、カセット4の挿脱に連動してカセット4と実質上一体になって移動する。
案内面20はアーム20の長手方向に延び、突出部12bの側から天板部12aの下面と実質的に同一な平面状の第1案内面20aと、第1案内面20aに滑らかな平坦斜面である第2案内面20bによりつながる突起弧状の第3案内面20cと、天板部12aの下面からの距離を第1案内面20aと第3案内面20cの間に位置付けられ第3案内面20cに平坦斜面である第4案内面20dによりつながる第5案内面20eを備えている。これらの案内面20a〜20eの配置は、後に述べるように、揺動自在に取付けられたピックアップローラ6及び紙押さえローラ14と、カセット4の用紙Pの上面との離接関係を、アーム12が連動するカセット4の挿脱位置との関係において規定される。
図6及び図7を参照して、案内面20の第1案内面20a〜第5案内面20eの配置について説明する。
図6は、カセットの挿脱方向Xに直角の方向から見てカセットと連動するアーム12と、機械本体に揺動自在に取付けられたピックアップローラ6及び紙押さえローラ14との関係を示した説明図である。(S1)はカセット挿入開始位置あるいは引出終了位置を示し、(S4)はカセットが機械本体の所定位置に挿入された装着位置を示し、(S2)及び(S3)はその過程の位置を示している。図7は図6に示した(S1)〜(S4)の4位置をそれぞれカセット挿脱方向Xに向かって見て、カセット底板4g及び積載された用紙Pと、ピックアップローラ6及び紙押さえローラ14との関係を示した説明図である。
位置(S1)のカセット挿入開始位置あるいは引出終了位置においては、ピックアップローラ6のブラケット10の揺動規定部10d及び紙押さえローラ14のブラケット16の揺動規定部16eは、それぞれアーム12の第1案内面20aに当接されて位置付けられ、ピックアップローラ6及び紙押さえローラ14は用紙Pの上限位置PPから最も離隔された位置に離されて位置付けられている。用紙Pの上限位置PPは、前述の図1に示すカセット4の一対のカーソル4h、4jの爪4kによって規定されている。
位置(S2)においては、紙押さえローラ14の揺動規定部16eは第2案内面20bに位置付けられ、ピックアップローラ6の揺動規定部10dは第1案内面20aに位置付けられる。そして、紙押さえローラ14はピックアップローラ6よりも先に用紙Pの上限位置PPに当接する側に位置付けられる。
位置(S3)においては、紙押さえローラ14の揺動規定部16eは突起弧状の第3案内面20cの先端に位置付けられ、ピックアップローラ6の揺動規定部10dは第2案内面20bに位置付けられる。そして、紙押さえローラ14は用紙Pの上限位置PPに当接する位置に位置付けられ、ピックアップローラ6は上限位置PPから離隔した位置に位置付けられる。
位置(S4)のカセット装着位置においては、紙押さえローラ14の揺動規定部16eは第5案内面20eに位置付けられ、ピックアップローラ6の揺動規定部10dは突起弧状の第3案内面20cの先端に位置付けられる。そして、ピックアップローラ6は用紙Pの上限位置PPに当接する位置に位置付けられ、紙押さえローラ14は上限位置PPから離隔した位置に位置付けられる。
すなわち、カセットの挿脱方向Xにおいて、カセットが装着位置(S4)に近づくにつれピックアップローラ6は用紙Pに対し当接する側に揺動されて位置付けられ、さらに紙押さえローラ14とピックアップローラ6とは、カセットが装着位置(S4)にあるときはピックアップローラ6が用紙上面に当接する側に位置付けられ、カセットが装着位置(S4)から離れるにつれて紙押さえローラ14が用紙上限位置PPに当接する側に位置付けられる。
したがって、カセット4の機体本体への挿脱において、カセット4が装着位置(S4)になるまでは、カセット4が装着位置から離れるにつれ紙押さえローラ14はピックアップローラ6よりも先に用紙上面PPに当接する側に位置付けられるので、カセット挿脱方向Xに回動する紙押さえローラ14がカセット挿脱時に用紙Pの上面に当接し用紙Pの紙づれが防止される。
上述のようにこの給紙装置2は、従来のリンク機構、ギア機構、モータなどを使わない簡単な構造であり、コストも安くでき、設置スペースも小さくすることができる。特に、カセット4の底板4gの昇降を制御する高価なリフトモータを設置する必要がない。
なおこの給紙装置2における、図2に示す取付軸18aに軸線8を中心に回動自在に取付けられた、ピックアップローラ6を支持するブラケット10には、その詳細斜視図である図4に示すように、軸線8方向において、一端部にアーム12の案内面20に摺接する揺動規定部10dが備えられ、中央部にピックアップローラ6が備えられ、図8に示すように他端部にブラケット10を上方に向けて付勢する引張コイルばね22(図2)の力F1が作用し、ピックアップローラ6には上方に向けて付勢するカセット4の底板4g(図3)からの力F2が作用する。したがって、付勢力F1、F2はブラケット10の一端部の揺動規定部10dによって受け止められるので、ブラケット10にはブラケット10を変形させようとする偏荷重が作用する。
図8はブラケット10にこの偏荷重が作用しないようにしたものである。すなわち、ブラケット10の揺動規定部10dが備えられた連結板10cに、揺動規定部10dに類似形状の凸形チャンネル状の摺接部10eを、揺動規定部10dから軸線8方向において離れた他端側の、力F1とF2の作用方向の間のF1の作用側に近い部分に設け、アーム12の揺動規定部10dが摺接する案内面20に、この摺接部10eが摺接する案内部13を備えたものである。
案内部13は、平板材に案内面20の突起弧状の案内面20cと略同じ弧状を形成したもので、案内面20の幅方向の引張コイルばね26の取付けられた端側に、案内面20の長手方向に揺動規定部10dと摺接部10eの軸線8方向における間隔で摺接部10eの側に、案内面20に摺接する揺動規定部10d及びブラケット16の揺動規定部16eと干渉しない位置に備えられている。
したがって、ブラケット10を上方に向けて付勢する力F1及びピックアップローラ6を上方に向けて付勢する力F2は、揺動規定部10dと摺接部10eの2個所で支持されブラケット10を変形させる偏荷重は防止される。
この偏荷重を防止する他の構成としては、例えば、アーム12の長手方向に延びる案内面20を同じ案内面(20a〜20e)を有するブラケット16(紙押さえローラ14)用及びブラケット10(ピックアップローラ6)用の案内面として専用に別々に並列に設け、一方の案内面によってブラケット16の揺動規定部16eをそして他方の案内面によってブラケット10の揺動規定部10dを案内するようにし、他方の案内面に摺接するブラケット10の揺動規定部10dの位置を付勢力F1とF2の間の合力の作用する位置にし、かつこの2個の案内面のアーム12の長手方向における相対位置を1個の案内面20によってブラケット16及びブラケット10を揺動させるタイミング(図6)と変わらないようにして設けてもよい。
次に、本発明に従って構成された給紙装置の実施例2について、添付の図面、図9〜図11を参照して説明する。
図9を参照して説明すると全体を番号32で示す給紙装置は、機械本体に図9の紙面に垂直方向に挿脱自在に設けられた、用紙Pが積載される底板34を有したカセット36と、積載された用紙Pをカセット装着位置において最上部用紙の上面に当接し順次に送り出す機械本体に設けられたピックアップローラ38を備えている。
底板34は、カセット36の底壁36aにその一端をカセット挿脱方向に延びる回転軸40を中心に取付けられ、他端の自由端をピックアップローラ38側にして上下に揺動を自在に取付けられている。底板34の裏面にはカセット36の底壁36aに回転軸42を中心に上下に揺動駆動を自在に取付けられた作動板44の先端に自在に接触され支持されている。この回転軸42を機械本体に設けられたリフトモータ46により回動させることにより底板34は上方に持ち上げられる。
図9とともに図10を参照して説明すると、回転軸42は機械本体へのカセット36の挿脱に合わせてリフトモータ46に機械的に断続される。すなわち、図10(a)に矢印X1で示す方向にカセット36を挿入し装着位置にすると、回転軸42はリフトモータ46のカップリング46aに長さL侵入し連結される。この状態でリフトモータ46を回転駆動すると、底板34は作動板44により上方に持ち上げられ用紙Pの上面はピックアップローラ38に当接される。
装着位置のカセット36を機械本体から図10(b)に矢印X2で示す方向に引き出すと、回転軸42はカセット36とともに移動し、所定の量L移動するとリフトモータ46のカップリング46aから分離する。この状態になると、作動板44による支える力を失った底板34は用紙Pとともに自重により下降し、用紙Pの上面はピックアップローラ38から離れる。
図9及び図10とともに図11を参照して説明を続ける。ピックアップローラ38は、機械本体に一対の支持腕板48a、48bの間にカセット36の挿脱方向Xに延びる軸線49を中心に回動駆動を自在に取付けられている。ピックアップローラ38はまた、支持腕板48a、48bの間で軸線49方向に移動を自在に取付けられ、カセット引出側に位置する支持腕板48aとの間に取付けられたローラ付勢手段としての圧縮コイルばね50によって他側の支持腕板48bの方向に弾性的に付勢され保持されている。ばね50の付勢力は、ピックアップローラ38を用紙Pの上面に当接させた状態で軸線49の方向に移動させたとき、その摩擦力によってピックアップローラ38がばね50を圧縮し軸線49の支持腕板48aの方向に自在に移動できる大きさに設定されている。
上述のように構成された給紙装置32における、カセット36の機械本体への挿脱と、機体本体に設けられたピックアップローラ38との関係について説明する。
(1)カセット挿入:
カセット36は、図10(b)の作動板44の回転軸42とリフトモータ46の連結が外れた底板34が下降し用紙Pが積載された状態で、すなわち図9に二点鎖線で示す状態で、図9の紙面に垂直方向の奥側に挿入される。カセット36が装着位置に挿入されると作動板34の回転軸42は図10(a)に示すようにカップリング46aに連結する。
(2)この状態でリフトモータ46を回転駆動させると、底板34は図8に実線で示すように上方に持ち上げられ、用紙Pは最上部用紙の上面先端部がピックアップローラ38に当接する。そして用紙Pはピックアップローラ38を回動させることにより順次に図9の左方に送出され機械本体に給紙される。
(3)カセット引出:
図9に実線で示す用紙Pが積載された装着位置のカセット36を引出す場合、すなわち図9の紙面に垂直方向の手前側に引出す場合、カセット36が図10(a)に示す寸法L引出されるまでは用紙Pとピックアップローラ38は、図9に実線で示すように当接した状態になるが、カセット36の引出しに応じて用紙Pとピックアップローラ38の摩擦力により圧縮コイルばね50が圧縮され、ピックアップローラ38もカセット36の用紙Pとともに移動する。
(4)そしてカセット36が、作動板44の回転軸42がリフトモータ46のカップリング46aから分離する寸法L引出されると、底板34は作動板44の支えがなくなり下降し、ピックアップローラ38と用紙Pの当接は解除される。ばね50を圧縮し移動していたピックアップローラ38は、このばね力によって元の位置(図11に示す位置)に押し戻される。
したがって、カセット36の引出しにおいてピックアップローラ38はカセット36が装着位置から離れるにつれ用紙Pと一緒に移動し、所定の寸法L引き出されると用紙Pとピックアップローラ38の接触がなくなるので、紙づれが防止される。
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
(1)紙押さえローラ:
本発明の実施例1の給紙装置2においては、ピックアップローラ6とともに紙押さえローラ14が備えられたが、用紙Pとピックアップローラ6のカセット挿脱方向における摩擦力による用紙のズレの程度が許容されるようなときには、紙押さえローラ14を備えなくてもよい。
(2)揺動規定体:
本発明の実施例1の給紙装置2においては、揺動規定体としてのアーム12に、ピックアップローラ支持体としてのブラケット10及び紙押さえローラ支持体としてのブラケット16が、支持体付勢手段としてのばね22、23によって案内面20に弾性的に付勢され当接されているが、弾性的に当接させることなく、例えば揺動規定体にカセット挿脱方向に延びる案内溝を設け、この案内溝にピックアップローラ支持体及び紙押さえローラ支持体を係合させ案内するようにしてもよい。
(3)揺動付勢手段:
本発明の実施例1の給紙装置2においては、ピックアップローラ支持体としてのブラケット10及び紙押さえローラ支持体としてのブラケット16が、支持体付勢手段としての引張コイルばね22、23により揺動方向に付勢されているが、支持体付勢手段としては、引張コイルばねに代えて回動軸18aに捩じりばねを取付けてもよい。
(4)リフトモータ:
本発明の実施例2の給紙装置32においては、リフトモータ46が用いられているが、用紙Pとピックアップローラ38のカセット挿脱方向における摩擦力による用紙のズレの程度が許容されるようなときには、リフトモータ46に代えて、底板34を給紙装置2におけると同様に圧縮ばねによって上方に付勢するようにしてもよい。
本発明に従って構成された実施例1の給紙装置を斜め上方から見て示した斜視図。 図1の部分拡大図。 図2のA矢印方向に見た側面図。 図3のB矢印方向に下方から見た部分斜視図。 図3のC矢印方向に見て、カセット装着位置における揺動規定体とピックアップローラ及び紙押さえローラの関係を、縮小図示した正面図。 カセット挿脱における、ピックアップローラ及び紙押さえローラと、揺動規定体との関係を、挿脱方向と直交する方向である正面から見て、挿脱の過程ごとに示した説明図。 図6の説明図の各々を挿脱方向に向かって見て示した説明図。 図4におけるピックアップローラを支持するブラケット、及びアームを他の形態で示した斜視図。 本発明に従って構成された実施例2の給紙装置を示した側面図。 図9のD−D矢印方向に見て、カセットの底板を昇降させるリフトモータと回転軸の関係を(a)連結状態と(b)分離状態で示した図。 図10のE−E矢印方向に見たピックアップローラ取付部の正面図。
符号の説明
2:給紙装置
4:カセット
6:ピックアップローラ
10:ブラケット(ピックアップローラ支持体)
12:アーム(揺動規定体)
14:紙押さえローラ
16:ブラケット(紙押さえローラ支持体)
20:案内面
22:引張コイルばね(支持体付勢手段)
23:引張コイルばね(支持体付勢手段)
26:引張コイルばね(規定体付勢手段)
32:給紙装置
36:カセット
38:ピックアップローラ
50:圧縮コイルばね(ローラ付勢手段)
X:カセット挿脱方向
X1:カセット挿入方向
X2:カセット引出方向
P:用紙

Claims (4)

  1. 機械本体に挿脱自在に設けられたカセットと、該カセットに積載された用紙をカセット装着位置において最上部用紙の上面に当接し順次に送り出すピックアップローラと、ピックアップローラを該用紙上面に対し接離方向に揺動自在に機械本体に支持するピックアップローラ支持体と、カセット挿脱に応じてカセットと実質上一体に移動を自在に機械本体に取付けられ、該ピックアップローラ支持体の揺動位置を規定する揺動規定体とを備え、
    該カセットの挿脱に応じてピックアップローラが、カセット挿入時にはカセッが装着位置に近づくにつれて該用紙上面に当接する側に揺動され位置付けられ、カセット引出時にはカセットが装着位置から離れるにつれて該用紙上面から離隔する側に揺動され位置付けられ、
    該ピックアップローラの回動軸線の延びる方向と直交する軸線を中心に、回動自在に設けられた紙押さえローラと、この紙押さえローラを該最上部用紙の上面に対し接離方向に揺動自在に該機械本体に支持し、該揺動規定体により揺動位置が規定される紙押さえローラ支持体とを備え、
    該紙押さえローラとピックアップローラとが、該カセットが該装着位置にあるときにはピックアップローラが該用紙上面に当接する側に位置付けられ、
    該カセットが装着位置から離れるにつれて紙押さえローラが該用紙上面に当接する側に位置付けられる、
    ことを特徴とする給紙装置
  2. 該ピックアップローラ支持体及び紙押さえローラ支持体を該用紙上面から離隔する方向に弾性的に付勢する支持体付勢手段と、
    該揺動規定体に設けられピックアップローラ支持体及び紙押さえローラ支持体と当接し、ピックアップローラ及び紙押さえローラの揺動位置を規定する、該カセット挿脱方向に延在する案内面を備えている、請求項記載の給紙装置。
  3. 該揺動規定体とカセットはカセット挿脱方向において当接され、揺動規定体と機械本体の間には該カセットを挿入方向に対向する方向に弾性的に付勢する規定体付勢手段が備えられている、請求項1又は請求項2に記載の給紙装置。
  4. 該ピックアップローラが、その回動軸線の方向に移動を自在に備えられている、請求項1からまでのいずれかに記載の給紙装置。
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