JP4044342B2 - 塗付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はノズルから溶液を噴射して基板の板面にこの溶液を塗付する塗付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、液晶表示装置や半導体装置の製造工程においては、ガラス基板や半導体ウエハなどの基板に機能性薄膜を形成する成膜プロセスがある。このプロセスでは、ノズルから機能性薄膜を形成する溶液を噴射して基板の上面にこの溶液を塗布するインクジェット方式の塗布装置が用いられることがある。
【0003】
この塗布装置は、基板を搬送する搬送テーブルと、この搬送テーブルの上面側に基板の搬送方向に直交する方向に沿って並設された複数のノズルヘッドとを有している。各ノズルヘッドは、それぞれピエゾ素子を有しており、これらピエゾ素子を駆動することで各ノズルヘッドに穿設された複数のノズルから溶液を吐出させるようになっている。
【0004】
ところで、インクジェット方式の塗付装置を用いて基板に溶液を塗付する場合、ノズルヘッドのノズル面にノズルを覆うように溶液が付着残留すると、上記ピエゾ素子を駆動してもノズルから溶液が吐出されない歯抜けや、ノズルから吐出された溶液がノズル面に対して垂直に噴射されないミスディレクションなどを引き起こすことがあった。
【0005】
そのため、従来は、上記ノズルヘッドを可動式にして、上記ノズルから所定回数の噴射がなされるごとに、上記ノズルヘッドを基板の搬送経路から外れた位置に移動させ、そこに設けられたコットンなどの高吸収体に上記ノズルヘッドのノズル面を摺接させることで、このノズル面に付着した溶液を拭き取るようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上のような塗付装置では、ノズル面を拭き取るたびにノズルヘッドを基板の搬送経路から外れた位置にまで移動させる必要があり、タクトタイムの短縮の弊害となっていた。
【0007】
この発明は、タクトタイムの延長を伴わないでノズル面に付着した溶液を簡単に拭き取ることができる塗布装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明は、基板の上面に溶液を噴射塗付するインクジェット方式の塗付装置において、
溶液を噴射する複数のノズルが穿設されたノズルヘッドと、
上面に上記基板を載置し上記ノズルヘッドの下方でこのノズルヘッドに対して往復駆動される搬送テーブルと、
この搬送テーブルに設けられ、搬送テーブルを往復駆動することで上記ノズルヘッドのノズル面に摺接し、このノズル面に付着した溶液を拭き取る拭き取り手段と
を具備し
上記拭き取り手段は、溶液を吸収する吸収体からなる外周面を備えた円柱状の拭き取りロールを含み、上記拭き取りロールは、上記ノズルから上記基板に向けて溶液が噴射される前に非回転で上記ノズル面に摺接されるとともに、上記ノズルから上記基板に向けて溶液が噴射された後に回転しながら上記ノズル面に接触されることを特徴とする塗付装置にある。
【0009】
発明は、上記拭き取り手段は、上記搬送テーブルの移動方向先端部に設けられ、上記基板に溶液が噴射される前に上記ノズル面に付着した溶液を拭き取ることを特徴とする。
【0010】
発明は、上記拭き取り手段は、上記ノズル面を拭き取るごとに拭き取りに使用された拭き取り面を転移させ、次の拭き取りの際には新しい拭き取り面が使用されることを特徴とする。
【0011】
発明は、上記拭き取り手段は、
上記拭き取りロールと、
上記拭き取りロールを所定方向にだけ回転可能かつ弾性的に変位可能に支持する支持手段とを具備し、
上記拭き取りロールは、上記搬送テーブルを往復動させたときに、往動あるいは復動のどちらか一方では非回転で上記ノズルヘッドのノズル面に摺接し、他方では上記ノズル面との接触によって回転することを特徴とする。
【0012】
発明は、上記支持手段は、
一端が上記搬送テーブルの移動方向先端部の両側に回転可能に設けられ、他端には上記拭き取りロールが一方向クラッチを介して所定方向にだけ回転可能に設けられた一対の起伏リンクと、
上記一対の起伏リンク起立方向に付勢し上記拭き取りロールの外周面を上記ノズルヘッドのノズル面に接触させる弾性部材と、
からなることを特徴とすることを特徴とする。
【0013】
発明は、上記拭き取り手段は上記搬送テーブルの移動方向両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0014】
発明は、上記搬送テーブルには上記拭き取り手段が吸収した溶液を乾燥する乾燥手段が設けられていることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、ノズル面に付着した溶液を拭き取る拭き取り手段を搬送テーブルに設け、この搬送テーブルが往復駆動することで、上記拭き取り手段がノズルヘッドのノズル面に摺接するようにしたので、タクトタイムの延長を伴わずに上記ノズル面に付着した溶液を簡単に拭き取ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施の形態を説明する。
【0017】
図1と図2に示す塗布装置1はほぼ直方体状のベース2を有する。上記ベース2の下面の所定位置にはそれぞれ脚3が設けられており、上記ベース2を水平に支持している。上記ベース2の上面の幅方向両端部には長手方向に沿って取り付け板4がそれぞれ固着されている。各取り付け板4の上面の上記ベース2の幅方向内方の一端には長手方向に沿ってそれぞれガイド部材5が固着されている。
【0018】
上記一対のガイド部材5の上面には、ほぼ矩形板状の搬送テーブル6がスライド部材7を介して長手方向にスライド可能に設けられている。この搬送テーブル6には図示しない駆動装置が設けられており、この駆動装置を作動することによって、上記搬送テーブル6を上記ガイド部材5に沿って往復駆動できるようになっている。
【0019】
上記搬送テーブル6の上面には例えば静電チャックや吸引チャックなどの保持手段によってガラス基板や半導体ウエハなどの基板Wが着脱可能に保持される。つまり、基板Wは上記搬送テーブル6の上面に保持されることで上記ベース2の上面側を長手方向に沿って往復搬送されるようになっている。
【0020】
図1に示すように、上記ベース2の上面の長手方向一端部は、基板Wが搬入及び搬出される搬入搬出部9をなし、他端部は往復駆動される搬送テーブル6がその移動方向を反転させる折り返し部10をなしている。
【0021】
つまり、上記搬入搬出部9から上記塗布装置1に搬入された基板Wは、上記搬送テーブル6の上面に保持されて図1に矢印Aで示す方向に搬送され、上記折り返し部10に到達すると、搬送方向を変えて図1に矢印Bで示す方向に上記搬入搬出部9まで搬送されるようになっている。
【0022】
上記ベース2の長手方向中途部には、上記一対のガイド部材5を跨ぐ状態で、門型に形成された支持体11が立設されている。この支持体11の上部には角柱からなる取り付け部材12が上記ベース2の幅方向に沿って水平に渡設されている。
【0023】
この取り付け部材12の一側面には長手方向のほぼ全長にわたって内部にピエゾ素子を有する複数、この実施の形態では8つのインクジェット方式のノズルヘッド13が並設されている。これらノズルヘッド13がなす長さ寸法は、基板Wの幅寸法とほぼ同等あるいはわずかに長く設定されており、搬送される基板Wの全体が上記複数のノズルヘッド13の下方を通過するようになっている。
【0024】
上記各ノズルヘッド13の下面にはそれぞれ図示しない複数のノズルが基板Wの搬送方向に直交する方向に沿って穿設されており、上記ピエゾ素子を駆動することによって、搬送される基板Wの上面に、例えば配向膜、レジスト、カラーフィルタ、有機エレクトロルミネッセンスなどの機能性薄膜を形成する溶液を噴射できるようになっている。
【0025】
図1と図3に示すように、往動時における上記搬送テーブル6の移動方向先端部、つまり上記搬送テーブル6の上記折り返し部10側には、上記ノズルヘッド13のノズル面14に付着残留した溶液を往動時に拭き取る往路拭き取り手段15aが設けられている。
【0026】
この往路拭き取り手段15aは、上記各スライド部材7の折り返し部10側にそれぞれ設けられた一対の支持部16を有しており、各支持部16にはそれぞれ起伏リンク17の一端が回転可能に設けられている。
【0027】
上記一対の起伏リンク17の他端には、高吸収体からなる往路拭き取りロール19aが、一方向クラッチ18によって所定方向、この実施の形態では、図1に矢印Xで示す時計方向にだけ回転可能に設けられている。
【0028】
上記起伏リンク17は、弾性体としてのバネ20によって図2と図3に矢印Qで示す起立方向に付勢されており、それによって、上記往路拭き取りロール19aは上記ノズルヘッド13のノズル面14に弾性的に接触する。
【0029】
上記搬送テーブル6の上記支持部16のほぼ直上には規制部材21が突設されており、上記起伏リンク17が上記バネ20に付勢されて所定の角度以上に起立するのを規制している。それによって、上記往路拭き取りロール19aは、上端が上記ノズルヘッド13のノズル面14よりもわずかに上方になるように位置決めされている。
【0030】
つまり、上記支持部16、起伏リンク17、一方向クラッチ18、バネ20、及び規制部材21とで往路支持手段80aを構成し、この往路支持手段80aは、上記往路拭き取りロール19aを上記矢印X方向にだけ回転可能かつ上下方向に弾性的に変位可能に支持するようにしている。
【0031】
復動時における上記搬送テーブル6の移動方向先端部、つまり上記搬送テーブル6の上記搬入搬出部9側には、上記ノズルヘッド13のノズル面14に付着残留した溶液を復動時に拭き取る復路拭き取り手段15bが設けられている。
【0032】
この復路拭き取り手段15bと上記往路拭き取り手段15aとは鏡面対称、つまりその構成および動作が対称となっている。すなわち、上記復路拭き取り手段15bは、上記往路支持手段80aと鏡面対称をなす復路支持手段80bを有しており、この復路支持手段80bによって上記往路拭き取りロール19aと同じ構成の復路拭き取りロール19bを上記矢印X方向と反対方向、つまり図1に矢印Yで示す反時計方向にだけ回転可能かつ上下方向に弾性的に変位可能に支持している。
【0033】
なお、上記搬送テーブル6が上記搬入搬出部9に位置するとき、上記往路拭き取り手段15aは上記ノズルヘッド13の搬入搬出部9側に位置する。また、上記搬送テーブル6が上記折り返し部10に位置するときに、上記復路拭き取り手段15bは上記ノズルヘッド13の折り返し部10側に位置する。それによって、上記搬送テーブル6の往動時又は復動時には、上記各拭き取り手段15a、15bが共に上記ノズルヘッド1の下方を通過するようになっている。
【0034】
上記搬送テーブル6は、上記各拭き取りロール19a、19bのほぼ直下に乾燥手段としてのヒータ22を有している。これらヒータ22は上記一対のスライド部材7に渡設されており、図示しない制御手段によって、上記各拭き取りロール19a、19bを加熱できるようになっている。
【0035】
ところで、高吸収体からなる上記各拭き取りロール19a、19bは、吸収できる溶液の量に限界がある。つまり、上記各拭き取りロール19a、19bは所定量以上の溶液を吸収した状態では所望の吸収能力を発揮できない。しかし、上記各拭き取りロール19a、19bは、吸収した溶液を乾燥させることによって再び本来の吸収能力を発揮する。
【0036】
したがって、上記各拭き取りロール19a、19bが吸収した溶液を上記各ヒータ22によって加熱乾燥することで、溶液の拭き取りに使用された部分の吸収能力を再生させることができる。
【0037】
次に上記構成の塗付装置1を使用する際の動作を説明する。上記塗布装置1によって基板Wに溶液を塗付する場合、図4に示すフローチャートに基づいて順次行われる。
【0038】
塗付装置1の搬入搬出部9で待機する搬送テーブル6に基板Wが供給されたならば、この搬送テーブル6は基板Wを保持しながら図1に矢印Aで示す方向に駆動され、第1のステップSに移行する。
【0039】
第1のステップSでは往路拭き取り手段15aによってノズルヘッド13のノズル面14に付着残留した溶液が拭き取られる。第1のステップSにおける往路拭き取り手段15aの動作を図5の(a)〜(d)を参照しながら説明する。なお、同図中の矢印Aは往動時における搬送テーブル6及び往路拭き取り手段15aの移動方向を示す。
【0040】
上記搬送テーブル6が駆動され、図5(a)に示すように、上記往路拭き取り手段15aの往路拭き取りロール19aが上記ノズルヘッド13に到達すると、この往路拭き取りロール19aは、図5(b)に示すように、上記ノズルヘッド13によって下側に押し下げられ、図5(c)に示すように、上記ノズル面14に上部の新しい拭き取り面81sを弾性的に接触させながら矢印A方向に移動する。
【0041】
このとき、上記往路拭き取りロール19aは、上記一方向クラッチ18の作用により、非回転で上記ノズル面14に摺接するから、上記ノズル面14に付着した溶液は上記新しい拭き取り面81sで拭き取られることになる。
【0042】
上記拭き取りロール19aは、上記ノズルヘッド13の下方を通過すると、図5(d)に示すように、上記バネ20の復元力によって再び所定の高さまで上昇する。なお、図5に示すように、上記新しい拭き取り面81sは、第1のステップSでノズル面14に付着残留した溶液を拭き取ることで、溶液の吸収能力が低下し、使用済み拭き取り面81tとなる。
【0043】
第2のステップSでは上記往路拭き取りロール19aに次いでノズルヘッド13の下方に到達した基板Wに向けてノズルから溶液が噴射される。このとき、第1のステップSにおいて上記ノズル面14に付着残留した溶液は拭き取られているため、上記ノズルからは安定して溶液が噴射される。
【0044】
すなわち、上記ノズル面14に溶液が付着することによる弊害、たとえば上記ノズルへッド13内のピエゾ素子を駆動させても、ノズルから溶液が吐出されない歯抜けや、たとえ吐出されても上記ノズル面14に対して垂直に吐出されず、複数のノズルから吐出された溶液が1つにまとまって噴射されるミスディレクションなどを引き起こすことがない。
【0045】
第3のステップSでは基板Wに次いで上記ノズルヘッド13の下方に到達した復路拭き取り手段15bの復路拭き取りロール19bを回転させる。第3のステップSにおける復路拭き取り手段15bの動作を図6の(e)〜(h)を参照しながら説明する。なお、同図中の矢印Aはこのときにおける搬送テーブル6及び復路拭き取り手段15bの移動方向を示す。
【0046】
上記搬送テーブル6が駆動され、図6(e)に示すように、上記復路拭き取り手段15bの復路拭き取りロール19bは、上記ノズルヘッド13に到達すると、図6(f)に示すように、上記ノズルヘッド13によって下方に押し下げられ、次いで図5(g)に示すように、上記ノズル面14との接触により矢印Yで示す方向に回転しながら矢印A方向に移動する。
【0047】
それによって、この復路拭き取りロール19bは、図5(h)に示すように、すでに使用された使用済み拭き取り面82tを上記復路拭き取りロール19bの上部から所定角度θ、この実施の形態では上記矢印Y方向にほぼ90度ずれた位置に転移させる。この位置で復路拭き取りロール19bはノズルヘッド13から外れ、バネ20の復元力によって所定の高さまで上昇する。
【0048】
このとき、上記復路拭き取りロール19bは、上記ノズル面14で転動しながら上記ノズル面14に付着残留した溶液を粗拭き面83で粗拭きするようになっている。
【0049】
第3のステップSが終了すると、搬送テーブル6はそのまま矢印A方向に駆動される。この搬送テーブル6が折り返し部10に到達すると、その移動方向を図1に矢印Bで示す方向に反転し、第4のステップSに移行する。
【0050】
第4のステップSでは復路拭き取り手段15bによって上記ノズルヘッド14に付着残留した溶液が拭き取られる。第4のステップSにおける復路拭き取り手段15bの動作を図7の(i)〜(l)を参照しながら説明する。なお同図中の矢印Bは復動時における搬送テーブル6及び復路拭き取り手段15bの移動方向を示す。
【0051】
上記搬送テーブル6が駆動され、図7(i)に示すように、上記復路拭き取り手段15bの復路拭き取りロール19bが上記ノズルヘッド13に到達すると、この復路拭き取りロール19bは、図7(j)に示すように、上記ノズルヘッド13によって下側に押し下げられ、図7(k)に示すように、上記ノズル面14に第3のステップSで上記復路拭き取りロール19bの上部に設定された新しい拭き取り面82sを接触させながら矢印B方向に移動する。
【0052】
このとき、上記復路拭き取りロール19bは、上記一方向クラッチ18の作用により、非回転で上記ノズル面14に摺接するから、上記ノズル面14に付着残留した溶液は上記新しい拭き取り面82sによって拭き取られることになる。
【0053】
上記復路拭き取りロール19bは、上記ノズルヘッド13の下方を通過すると、図7(l)に示すように、上記バネ20によって再び所定の高さまで上昇する。なお、図7に示すように、上記新しい拭き取り面82sは、第4のステップSでノズル面14に付着残留した溶液を拭き取ることで、溶液の吸収能力が低下し、使用済み拭き取り面82tとなる。
【0054】
第5のステップSでは復路拭き取りロール19bに次いで再び上記ノズルヘッド13の下方に到達した基板Wに向けてノズルから溶液が噴射される。このとき、第4のステップSで上記ノズル面14に付着した溶液が拭き取られているため、上記ノズルからは安定して溶液が噴射される。
【0055】
第6のステップSでは基板Wに次いで上記ノズルヘッド13の下方に到達した往路拭き取り手段15aの往路拭き取りロール19aを回転させる。第6のステップSにおける往路拭き取り手段15aの動作を図8の(m)〜(p)を参照しながら説明する。なお、同図中の矢印Bは復動時における搬送テーブル6及び往路拭き取り手段15aの移動方向を示す。
【0056】
上記搬送テーブル6が駆動され、図8(m)に示すように、上記往路拭き取り手段15aの往路拭き取りロール19aが上記ノズルヘッド13に到達すると、図8(n)に示すように、この往路拭き取りロール19aは上記ノズルヘッド13によって下方に押し下げられ、次いで図7(o)に示すように、上記ノズル面14との接触によって矢印Xで示す方向に回転しながら矢印B方向に移動する。
【0057】
それによって、往路拭き取りロール19aは図7(p)に示すように、すでに使用され使用済み拭き取り面81tを上記往路拭き取りロール19aの上部から所定角度θ、この実施の形態ではほぼ90度だけずれた位置に転移させる。この位置で、往路拭き取りロール19aはノズルヘッド13から外れて、バネ20の復元力によって所定の高さまで上昇する。
【0058】
このとき、上記往路拭き取りロール19aは、上記ノズル面14で転動しながら上記ノズル面14に付着残留した溶液を粗拭き面84で粗拭きするようになっている。
【0059】
第6のステップSが終了すると、搬送テーブル6はそのまま矢印B方向に駆動される。この搬送テーブル6が上記搬入搬出部9に到達すると、上面に保持された基板Wは塗付装置1から搬出される。以上で上記塗布装置1による基板Wへの溶液の塗付処理は終了する。
【0060】
なお、上記塗布装置1は枚葉方式であるので、搬送テーブル6が上記ベース2の上面を往復する間には1枚の基板Wしか処理できない。そのため、複数の基板Wに溶液を塗付する場合、塗付装置1に順次搬入される基板Wに対して、第1のステップS〜第2のステップSが繰り返して行われることになる。
【0061】
ところで、上記第3のステップSにおいて、上記復路拭き取りロール19bの使用済み拭き取り面82tは、上記矢印Y方向にほぼ90度だけ回転する。すなわち、上記復路拭き取りロール19bが第3のステップSを2回経ることで、つまり、2枚の基板Wに溶液を塗付すると、上部の使用済み拭き取り面82tは復路拭き取りロール19bの下部に設定されることになる。
【0062】
上記復路拭き取りロール19bの使用済み拭き取り面82tが下方へ転移すると、この使用済み拭き取り面82tは復路拭き取りロール19bのほぼ直下に設けられたヒータ22によって加熱される。それによって、この使用済み拭き取り面82tに吸収された溶液が乾燥し、上記使用済み拭き取り面82tは、高い吸収能力を有する新しい拭き取り面82sに再生される。
【0063】
そして、この新しい拭き取り面82sは、第3のステップSをさらに2回経ることで、つまり、2枚の基板Wに溶液を塗付すると、再び復路拭き取りロール19bの上部に設定され、再び上記ノズル面14に付着した溶液を拭き取ることになる。
【0064】
そのため、第3のステップSでは復路拭き取りロール19bの上部に必ず新しい拭き取り面82sが設定されることになる。そのため、第4のステップSにおいて、ノズル面14に付着残留した溶液を完全に拭き取ることができる。
【0065】
また、第6のステップSについても上記第3のステップSと同様に、必ず往路拭き取りロール19aの上部には新しい拭き取り面81sが設定される。そのため、第1のステップSにおいてノズル面14に付着残留した溶液を完全に拭き取ることができる。
【0066】
上記構成の塗付装置1によれば、往復駆動される搬送テーブル6の往動時、及び復動時における移動方向先端部にそれぞれ往路拭き取り手段15a、及び復路拭き取り手段15bを設けたため、この搬送テーブル6を駆動するだけで、上記ノズルヘッド13のノズル面14に付着残留した溶液を拭き取ることができる。その結果、基板Wに溶液を塗布する際のタクトタイムを短縮することができる。
【0067】
さらに、ノズルから溶液を噴射する前に必ず上記ノズル面14に付着残留した溶液を拭き取るようにしたから、上記ノズルからは常に安定した溶液の噴射がなされる。
【0068】
なお、上記乾燥手段としては上記ヒータ22に限定されるものではなく、例えば送風機から上記拭き取りロール19a、19bの下側部に向けて気体を吹き付けるようにしてもよい。その場合、吹き付ける気体を加熱すると、より高い乾燥効果が得られる。
【0069】
また、上記ノズル面14に付着残留した溶液を拭き取るために、上記各拭き取り手段15a、15bに代えて、上記搬送テーブル6の移動方向両端部に高吸収体からなるブロック状の拭き取り部材を設け、この拭き取り部材が上記ノズルヘッド13の下方を通過するときに、上面がノズル面14に摺接するようにしてもよい。こうすることで、上記一実施の形態に比べて構成を簡単にすることができる。
【0070】
さらに、上記一実施の形態では、往復搬送される基板Wの上面に向けて搬送テーブル6の往動時及び復動時にそれぞれ溶液を噴射したが、上記往動時或いは復動時のいずれか一方でのみ溶液を噴射するようにしてもよい。この場合、ノズル面14に付着した溶液を拭き取るための拭き取り手段は、溶液を噴射する前にノズル面14を拭き取るよう上記搬送テーブル6の移動方向先端部に1つだけ設ければよい。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、ノズルヘッドを移動させずにこのノズルヘッドのノズル面に付着残留した溶液を拭き取るから、基板に溶液を塗付する際のタクトタイムを短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す塗付装置の正面図。
【図2】図1のZ−Z線に沿う断面図。
【図3】往路拭き取り手段の拡大図。
【図4】第1のステップS〜第6のステップSを示すフローチャート。
【図5】第1のステップSにおける往路拭き取り手段の動作を示す動作図。
【図6】第3のステップSにおける復路拭き取り手段の動作を示す動作図。
【図7】第4のステップSにおける復路拭き取り手段の動作を示す動作図。
【図8】第6のステップSにおける往路拭き取り手段の動作を示す動作図。
【符号の説明】
1…塗布装置
2…ベース
6…搬送テーブル
7…スライド部材
9…搬入搬出部
10…折り返し部
13…ノズルヘッド
14…ノズル面
15a…往路拭き取り手段
15b…復路拭き取り手段
16…支持部
17…起伏リンク
18…一方向クラッチ
19a…往路拭き取りロール
19b…復路拭き取りロール
20…バネ
21…規制部材
22…ヒータ
80a…往路支持手段
80b…復路支持手段
81s、82s…新しい拭き取り面
81t、82t…使用済み拭き取り面
83、84…粗拭き面

Claims (5)

  1. 基板の上面に溶液を噴射塗付するインクジェット方式の塗付装置において、
    溶液を噴射する複数のノズルが穿設されたノズルヘッドと、
    上面に上記基板を載置し上記ノズルヘッドの下方でこのノズルヘッドに対して往復駆動される搬送テーブルと、
    この搬送テーブルに設けられ、搬送テーブルを往復駆動することで上記ノズルヘッドのノズル面に摺接し、このノズル面に付着した溶液を拭き取る拭き取り手段と
    を具備し
    上記拭き取り手段は、溶液を吸収する吸収体からなる外周面を備えた円柱状の拭き取りロールを含み、上記拭き取りロールは、上記ノズルから上記基板に向けて溶液が噴射される前に非回転で上記ノズル面に摺接されるとともに、上記ノズルから上記基板に向けて溶液が噴射された後に回転しながら上記ノズル面に接触されることを特徴とする塗付装置。
  2. 上記拭き取り手段は、
    上記拭き取りロールと、
    上記拭き取りロールを所定方向にだけ回転可能かつ弾性的に変位可能に支持する支持手段とを具備し、
    上記拭き取りロールは、上記搬送テーブルを往復動させたときに、往動あるいは復動のどちらか一方では非回転で上記ノズルヘッドのノズル面に摺接し、他方では上記ノズル面との接触によって回転することを特徴とする請求項1記載の塗付装置。
  3. 上記支持手段は、
    一端が上記搬送テーブルの移動方向先端部の両側に回転可能に設けられ、他端には上記拭き取りロールが一方向クラッチを介して所定方向にだけ回転可能に設けられた一対の起伏リンクと、
    上記一対の起伏リンクを起立方向に付勢し上記拭き取りロールの外周面を上記ノズルヘッドのノズル面に接触させる弾性部材と、
    からなることを特徴とすることを特徴とする請求項記載の塗付装置。
  4. 上記拭き取り手段は上記搬送テーブルの移動方向両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の塗付装置。
  5. 上記搬送テーブルには上記拭き取り手段が吸収した溶液を乾燥する乾燥手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の塗付装置。
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