JP4042112B2 - コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法及びオーディオ本体装置 - Google Patents

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法及びオーディオ本体装置 Download PDF

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Description

本発明は、車載機器に関し、例えば各座席に設けられた複数のスピーカを介してそれぞれ異なる種類の楽曲を個別に提供する用途に適用して好適なものである。
従来、車載機器においては、運転席、助手席、後部右側座席及び後部左側座席の各座席それぞれにスピーカが設置された4チャンネル構成のものがあり、運転席近傍に設置されたオーディオユニットにより再生した4種類の楽曲をこれら4個のスピーカからそれぞれ個別に出力するようになされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003-111199公報
ところでかかる構成の車載機器においては、各座席に着座しているユーザの選択に応じたそれぞれ異なる種類の楽曲を当該各座席のスピーカから個別に出力しているものの、ユーザが着座している座席を変更した場合にまで対応することはできず、当該変更後の座席でユーザに再度楽曲を選択し直させる等の煩雑な操作を強いることになり、ユーザにとっては非常に使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数の出力手段を有する車載機器において楽曲の再生中であってもユーザが着座している座席を変更したことに対応して当該楽曲の出力を制御し得る使い勝手の優れた車載機器を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のコンテンツ再生装置においては、複数のコンテンツを複数の出力系統から独立して提供可能なコンテンツ提供手段と、コンテンツ提供手段によって複数の出力系統からそれぞれ独立して提供される複数のコンテンツの各々を識別するコンテンツ識別手段と、コンテンツ識別手段により、複数の出力系統から提供されている複数のコンテンツが全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える制御手段とを設けるようにする。
また本発明のコンテンツ再生方法においては、複数の出力系統に対してそれぞれ入力されるコンテンツ再生要求に応じたコンテンツを当該複数の出力系統から独立して提供するように制御する独立提供制御ステップと、複数の出力系統からそれぞれ独立して提供される複数のコンテンツの各々を識別するコンテンツ識別ステップと、複数の出力系統から提供されている複数のコンテンツが全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える切換制御ステップとを設けるようにする。
さらに本発明のオーディオ本体装置においては、各座席のスピーカ又はヘッドフォンに接続され、当該スピーカ又は当該ヘッドフォンを介して各ユーザにコンテンツを出力する車載用オーディオシステム用のオーディオ本体装置において、各ユーザによってそれぞれ任意に選択されたコンテンツを、各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへ独立して提供するコンテンツ提供手段と、各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへ独立して提供しているコンテンツの種類を識別するコンテンツ種類識別手段と、当該コンテンツ種類識別手段により、各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへそれぞれ独立して提供しているコンテンツの種類が全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、各座席のスピーカから同期再生出力させるよう切り換える制御手段とを設けるようにする。
従って本発明のコンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法では、複数の出力系統からそれぞれ独立して提供される複数のコンテンツの各々を識別した結果、当該複数のコンテンツが全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、複数の出力系統から同期出力させるよう切り換えることにより、一の出力として集約したコンテンツを複数の出力系統からそれぞれ同期した状態で出力することができるので、当該複数の出力系統のそれぞれを介してコンテンツの提供を受けるユーザに対し、同一のコンテンツを同期した状態で聴取させることができる。
また本発明のオーディオ本体装置では、各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへ独立して提供しているコンテンツの種類を識別した結果、そのコンテンツの種類が全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、各座席のスピーカから同期再生出力させるよう切り換え、一の出力として集約したコンテンツを各座席のスピーカから同期再生出力することにより、各座席のスピーカ又はヘッドフォンをそれぞれ介してコンテンツの提供を受ける各ユーザに対し、同一のコンテンツを同期した状態で各座席のスピーカ出力として聴取させることができるので、ヘッドフォン出力では得られないサラウンド効果や臨場感を期待でき、ヘッドフォン出力よりも格段に優れた音響効果を各ユーザに与えることができる。
本発明によれば、複数の出力系統からそれぞれ独立して提供される複数のコンテンツの各々を識別した結果、当該複数のコンテンツが全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、複数の出力系統から同期出力させるよう切り換えることにより、一の出力として集約したコンテンツを複数の出力系統からそれぞれ同期した状態で出力することができるので、当該複数の出力系統のそれぞれを介してコンテンツの提供を受けるユーザに対し、同一のコンテンツを同期した状態で聴取させることができ、かくしてユーザの使い勝手を一段と向上したコンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法を実現できる。
また本発明によれば、各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへ独立して提供しているコンテンツの種類を識別した結果、そのコンテンツの種類が全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、各座席のスピーカから同期再生出力させるよう切り換え、一の出力として集約したコンテンツを各座席のスピーカから同期再生出力することにより、各座席のスピーカ又はヘッドフォンをそれぞれ介してコンテンツの提供を受ける各ユーザに対し、同一のコンテンツを同期した状態で各座席のスピーカ出力として聴取させることができるので、ヘッドフォン出力では得られないサラウンド効果や臨場感を期待でき、ヘッドフォン出力よりも格段に優れた音響効果を各ユーザに与えることができ、かくしてユーザの使い勝手を一段と向上したオーディオ本体装置を実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)車載用オーディオシステムの全体構成
図1において、1は全体として本発明の車載機器としての車載用オーディオシステムを示し、オーディオ本体部2と、当該オーディオ本体部2に接続された運転席用スピーカ3又は運転席用ヘッドフォン7、助手席用スピーカ4又は助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用スピーカ5又は後部右側座席用ヘッドフォン9、後部左側座席用スピーカ6又は後部左側座席用ヘッドフォン10と、当該本体部2に接続された認証管理部50とによって構成されている。
なお車載用オーディオシステム1では、運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5、後部左側座席用スピーカ6を介して各座席に着座中のユーザへ音楽を出力するか、又は運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9、後部左側座席用ヘッドフォン10を介して各座席に着座中のユーザへ音楽を出力するかについては当該各座席に着座中のユーザの意思により決定される。
認証管理部50は、運転席近傍に設けられた運転席認証部11、助手席近傍に設けられた助手席認証部21、後部右側座席近傍に設けられた後部右側座席認証部31及び後部左側座席近傍に設けられた後部左側座席認証部41により、各座席に着座する個々のユーザを個別に認証するようになされており、その認証結果を外部キーS1としてオーディオ本体部2へ出力するようになされている。
運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41には、「1」〜「4」までのボタンスイッチを有するボタンスイッチ群12、22、32及び42がそれぞれ設けられており、例えば運転席に着座するAさんによって「1」のボタンスイッチが登録された場合には、当該「1」のボタンスイッチが当該Aさんに該当することを運転席認証部11が認識し得、その認証結果を外部キーS1Aとしてオーディオ本体部2へ出力するようになされている。
同様に助手席認証部21は、助手席に着座するBさんによって「2」のボタンスイッチが登録された場合、当該「2」のボタンスイッチが当該Bさんに該当することを認識し得、その認証結果を外部キーS1Bとしてオーディオ本体部2へ出力する。
なお、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41は、後部右側座席に着座するCさん及び後部左側座席に着座するDさんによって「3」のボタンスイッチ及び「4」のボタンスイッチが登録された場合、当該「3」のボタンスイッチがCさんに該当し、当該「4」のボタンスイッチがDさんに該当することを認識し得、それぞれ認証結果として外部キーS1C及びS1Dをオーディオ本体部2へ出力する。
従って認証管理部50は、例えば運転席認証部11において、あるユーザにより「3」のボタンスイッチが押下された場合、そのユーザがCさんであり運転席に着座していること認識して外部キーS1Cをオーディオ本体部2へ出力し、後部右側座席認証部31において、あるユーザによって「1」のボタンスイッチが押下された場合には、そのユーザがAさんであり後部右側座席に着座していること認識して外部キーS1Aをオーディオ本体部2へ出力するようになされている。
また運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41には、Aさん〜Dさん個人をそれぞれ認証するための非接触ICカードの受信部13、23、33及び43が設けられており、当該受信部13、23、33及び43で個々の非接触ICカードを読み取ってAさん〜DさんのユーザID(Identification)を認識することによりAさん〜Dさんのうち誰がどの座席に着座し、いずれのスピーカから楽曲の提供を受けるのかを個別に認識し得るようになされている。
さらに運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41には、液晶ディスプレイでなる表示部14、24、34及び44が設けられており、再生中の楽曲名や再生時間及びその他の種々の内容を表示することにより、着座中のユーザに対して各種情報を通知するようになされている。
(2)オーディオ本体部の回路構成
図2に示すようにオーディオ本体部2は、出力制御部73に含まれるCPU(Central Processing Unit)構成のマイクロコンピュータ70が全体を統括制御すると共に、図示しないROM(Read Only Memory)に格納された基本プログラムやアプリケーションプログラム(出力制御プログラムやコンテンツ提供プログラム)を図示しないRAM(Random Access Memory)上で起動することにより、通常のオーディオ再生機能及び後述する出力制御処理手順を実行するようになされている。
実際上、オーディオ本体部2は当該オーディオ本体部2に内蔵されたハードディスクドライブ61のハードディスクに多数種類格納されている楽曲データを再生し、その再生データをメモリ62を介してデータ処理部63へ送出する。なお楽曲データの格納先としてはハードディスクだけではなくCD(Compact Disc)又はMD(Mini Disc)の他ブルーレイディスク等のその他種々のディスク状記録媒体であってもよい。
ここでハードディスクドライブ61は、磁気ヘッドを高速に移動制御することによりほぼ同時に4チャンネル分の楽曲を再生し得るようになされており、その再生データをメモリ62でバッファしながら後述するデータ処理部63、音声信号生成部64、電子ボリューム回路65及びアンプ66〜69を介して車内空間に設置された運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6から出力することにより、当該4チャンネル分の楽曲を途切れることなく、かつほぼ同時並列的にAさん〜Dさんへ提供し得るようになされている。
データ処理部63では、再生データに対して所定のフォーマットに応じた処理を施し、その処理結果を音声信号生成部64へ送出する。音声信号生成部64は、予め設定された例えばコンサートモード、ホールモード若しくはジャズモードのいずれかに対応する音声信号を生成し、これを電子ボリューム回路65へ送出する。
電子ボリューム回路65は、マイクロコンピュータ70の制御に従ってアンプ66〜69へ音声信号を出力する。なお電子ボリューム回路65は、マイクロコンピュータ70の制御に従いチューナ71で選択されたラジオ受信信号と音声信号とをセレクトし、そのセレクトした一方をアンプ66〜69へ出力するようにもなされている。
アンプ66〜69では、電子ボリューム回路65から入力した音声信号をそれぞれ増幅し、これを運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5、後部左側座席用スピーカ6を介して出力することにより、各座席に着座中のユーザへ楽曲を提供する。なお、マイクロコンピュータ70は、ミュート回路72をコントロールすることによりアンプ66〜69から各スピーカ3〜6への出力を制限し得るようにもなされている。
さらにマイクロコンピュータ70は、認証管理部50から供給される外部キーS1(S1A〜S1D)に応じて運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5、後部左側座席用スピーカ6のいずれによってどの楽曲を提供するのかを決定し、後述する出力制御処理を実行するようになされている。
(3)出力制御方法
具体的には、図3に示すようにマイクロコンピュータ70は、基本的な出力制御方法(1)として、アンプ66〜69を介して運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5、後部左側座席用スピーカ6から全て同一の楽曲に関する音声信号AD1を出力し得るようになされている。
この場合、運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5、後部左側座席用スピーカ6からは全て同一の楽曲が提供されるので、各座席に着座しているAさん〜Dさん全員が同じ楽曲を聴取して楽しむことができる。
なおマイクロコンピュータ70は、Aさん〜Dさんによって運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5、後部左側座席用スピーカ6から楽曲の提供を受けるのではなく、運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部左側座席用ヘッドフォン10から楽曲の提供を受けることが選択されていた場合には、当該運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部左側座席用ヘッドフォン10から同一の楽曲に関する音声信号AD1を出力し得るようになされている。
また図4に示すようにマイクロコンピュータ70は、図3に示したように運転席用スピーカ3から当該楽曲の音声信号AD1の提供を受けている例えばAさんが異なる種類の楽曲を選択した場合には、当該選択した異なる種類の楽曲の音声信号AD2を運転席用スピーカ3から出力すると共に、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6からはそれまでと同一の楽曲に関する音声信号AD1を継続して出力し続けるようになされている。
ところで、その後もともと運転席に着座していたAさんが休憩のため後部右側座席に着座していたCさんと運転を代わるために座席を変更し、Aさんが変更後の後部右側座席認証部31で「1」のボタンスイッチを押下すると共に、Cさんが変更後の運転席認証部11で「3」のボタンスイッチを押下した場合や、当該Aさん及びCさんがそれぞれ変更後の後部右側座席認証部31及び運転席認証部11で個々の非接触ICカードを受信部33及び受信部13に翳した場合には、AさんとCさんとの間で座席の変更があったことをマイクロコンピュータ70が認識するようになされている。
具体的にはマイクロコンピュータ70は、Aさんが後部右側座席に着座して当該後部右側座席用スピーカ5から楽曲の提供を受け得る状態にあること、及びCさんが運転席に着座して当該運転席用スピーカ3から楽曲の提供を受け得る状態にあることを認識し得るようになされている。
その結果、マイクロコンピュータ70は、図5に示すようにAさんがそれまで聴取していた楽曲の音声信号AD2(図4)を後部右側座席用スピーカ5から出力するように変更すると共に、運転席用スピーカ3からは音声信号AD2を音声信号AD1に戻し、当該運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4及び後部左側座席用スピーカ6からは当該音声信号AD1を出力するように変更し得るようになされている。
続いて、上述の出力制御方法(1)〜(3)を用いた出力制御処理手順について以下に説明する。
(3−1)ボタンスイッチの押下に基づく出力変更処理手順
実際上マイクロコンピュータ70がROMに格納された出力先制御プログラムに従って行う、ボタンスイッチの押下に基づく出力制御処理手順について図6のフローチャートを用いて具体的に説明する。
オーディオ本体部2における出力制御部73のマイクロコンピュータ70は、電源が投入されるとルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1へ移る。
ステップSP1においてマイクロコンピュータ70は、運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41におけるボタンスイッチ群12、22、32及び42のうちAさん〜Dさんのボタンスイッチ押下操作に応じたユーザ登録が行われたことを確認すると、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2においてマイクロコンピュータ70は、各座席においてAさん〜Dさんによってそれぞれ任意に選択された楽曲の再生をハードディスクドライブ61でほぼ同時並列的に行い、運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6からそれぞれ異なる楽曲を提供し、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3においてマイクロコンピュータ70は、運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41のボタンスイッチ群12、22、32及び42のボタンスイッチが座席変更を行ったAさん〜Dさんのいずれかによって押下されたときに、当該押下に応じた外部キーS1A〜S1Dが入力されたか否かについて判定する。
ここで否定結果が得られると、このことは外部キーS1A〜S1Dのいずれも入力されておらず、Aさん〜Dさん全員が座席変更を行っていないことを表しており、このときマイクロコンピュータ70はステップSP2へ戻り、それまでと同様に楽曲の再生を継続する。
これに対してステップSP3で肯定結果が得られると、このことはAさん〜Dさんのなかで座席変更があり、その座席変更を行ったユーザに割り当てられた番号のボタンスイッチが当該座席変更後の運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41で押下され、それに応じた外部キーS1A〜S1Dが入力されたことを表しており、このときマイクロコンピュータ70は次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてマイクロコンピュータ70は、認証管理部50から供給された外部キーS1A〜S1Dを解析することによりAさん〜Dさんのうちの誰が何処の座席に変更したのかを認識し、ステップSP5へ移る。
ステップSP5においてマイクロコンピュータ70は、座席変更前のもとの座席のスピーカから出力していた楽曲の種類及び再生経過時間をメモリ62に記憶しておくようになされており、座席変更前のもとの座席のスピーカから出力していたのと同じ楽曲を再生経過時間以降のタイミングで出力することにより出力先の変更を行い、ステップSP2へ戻る。
このようにマイクロコンピュータ70は、座席変更を行ったユーザに割り当てられた番号のボタンスイッチが当該座席変更後の運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31又は後部左側座席認証部41で押下されると、座席変更前のスピーカから出力していたのと同一の楽曲を座席変更後のスピーカから引き続き再生すべく制御すると共に、その出力先を座席変更前のスピーカから座席変更後のスピーカへ変更することによって、複数のユーザが座席を変更したときでも当該座席変更前と同一の楽曲を座席変更後のスピーカから出力し得るようになされている。
(3−2)非接触ICカードによる出力制御処理手順
次に、実際上マイクロコンピュータ70がROMに格納された出力制御プログラムに従って行う、非接触ICカードによる出力制御処理手順について図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。
オーディオ本体部2における出力制御部73のマイクロコンピュータ70は、電源が投入されるとルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP11へ移る。
ステップSP11においてマイクロコンピュータ70は、運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41における受信部13、23、33及び43のうちAさん〜Dさんによって翳された個々の非接触ICカードに基づいてユーザ登録が行われたことを確認すると、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12においてマイクロコンピュータ70は、各座席の運転席認証部11、助手席認識部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41に設けられている操作ボタン(図示せず)を介してAさん〜Dさんによりそれぞれ任意に選択された複数種類の楽曲の再生をハードディスクドライブ61によりほぼ同時並列的に行い、運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6からそれぞれ異なる楽曲を提供し、次のステップSP13へ移る。
ステップSP13においてマイクロコンピュータ70は、運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41の受信部13、23、33及び43に対して座席変更を行ったAさん〜Dさんの非接触ICカードがそれぞれ翳されたことに対しその非接触ICカードの情報を認識したか否かについて判定する
ここで否定結果が得られると、このことはAさん〜Dさんの非接触ICカードが座席変更後の運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41の受信部13、23、33又は43に対して翳されておらず、すなわちAさん〜Dさん全員の誰もが座席変更をしていないことを表しており、このときマイクロコンピュータ70はステップSP12へ戻って楽曲の再生をそのまま継続する。
これに対してステップSP13で肯定結果が得られると、このことはAさん〜Dさんの非接触ICカードが座席変更後の運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41の受信部13、23、33又は43に対して翳されており、すなわちAさん〜Dさんのいずれかが座席変更を行っていることを表しており、このときマイクロコンピュータ70は次のステップSP14へ移る。
ステップSP14においてマイクロコンピュータ70は、ステップSP13で非接触ICカードの情報を認識した結果、それがこれまで登録されていない全く新しい新規データであるか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことは非接触ICカードの情報が未登録ユーザによるものであって、新たにユーザ登録する必要があることを表しており、このときマイクロコンピュータ70は次のステップSP15へ移る。
ステップSP15においてマイクロコンピュータ70は、非接触ICカードから読み取った未登録ユーザによる新規データをハードディスクドライブ61の楽曲格納領域とは異なる登録データ格納領域に記憶することによりユーザ登録を行った後、ステップSP12へ戻って座席変更のないユーザに対する楽曲の提供を継続する。
これに対してステップSP14で否定結果が得られると、このことは非接触ICカードの情報が既にユーザ登録されたものであり、新たにユーザ登録を行う必要はないことを表しており、このときマイクロコンピュータ70は次のステップSP16へ移る。
ステップSP16においてマイクロコンピュータ70は、既にユーザ登録の済んだAさん〜Dさんのいずれかによって非接触ICカードが翳されており、各座席と当該非接触ICカードから読み取ったユーザIDとの組み合わせに変化があったか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、マイクロコンピュータ70はAさん〜Dさんによる座席の変更はなかったと判断することができるので、このときステップSP12へ戻って今まで通り楽曲の提供を継続する。
これに対してステップSP16で肯定結果が得られると、このことはAさん〜Dさんのいずれかによって座席の変更が行われたことを表しており、このときマイクロコンピュータ70は認証管理部50から座席変更に応じた外部キーS1A〜S1Dの入力を受けた後、次のステップSP17へ移る。
ステップSP17においてマイクロコンピュータ70は、認証管理部50から入力した外部キーS1A〜S1Dを解析することによりAさん〜Dさんのうちの誰が何処の座席に変更したのかを認識し、ステップSP18へ移る。
ステップSP18においてマイクロコンピュータ70は、座席変更前のもとの座席のスピーカから出力していた楽曲の種類及び再生経過時間をメモリ62から読み出し、これを基に座席変更前のもとの座席のスピーカから出力していたのと同じ楽曲を再生経過時間以降のタイミングで座席変更後のスピーカから出力することにより出力先の変更を行い、ステップSP15へ移る。
このようにマイクロコンピュータ70は、座席変更があったユーザにおける非接触ICカードの情報を当該座席変更後の運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31又は後部左側座席認証部41の受信部13、23、33又は43で認識した場合、座席変更前のスピーカから出力していたのと同一の楽曲を座席変更後のスピーカから引き続き出力すべく再生すると共に、その出力先を座席変更前のスピーカから座席変更後のスピーカへ変更することによって、ユーザが座席を変更したときでも当該ユーザに非接触ICカードを翳させるだけの簡単な操作で楽曲の出力先を変更し得るようになされている。
(3−3)ヘッドフォンからスピーカへの出力先変更処理手順
ところでマイクロコンピュータ70は、運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6から楽曲を提供するのではなく、ユーザの選択によって運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部左側座席用ヘッドフォン10から楽曲を提供している場合、ある一定の条件を満たしたときに各ヘッドフォン7〜10を介して楽曲を提供する状態から、運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6の全てを介して楽曲を提供するように出力先をヘッドフォンからスピーカへ強制的に変更する出力制御処理手順について説明する。
図8に示すように、実際上マイクロコンピュータ70がROMに格納されたコンテンツ提供プログラムに従って行う、ヘッドフォンからスピーカへの出力先を変更する出力制御処理手順については、ルーチンRT3の開始ステップからステップSP21へ移る。
ステップSP21においてマイクロコンピュータ70は、各座席においてAさん〜Dさんによってそれぞれ任意に選択された異なる楽曲の再生をハードディスクドライブ61によりほぼ同時並列的に行い、運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部左側座席用ヘッドフォン10からそれぞれ提供し、次のステップSP22へ移る。
ステップSP22においてマイクロコンピュータ70は、ここでハードディスクドライブ61により同時並列的に再生している楽曲が全て同一であるか否かを判定し、否定結果が得られるとステップSP21へ戻って楽曲の再生処理を継続するのに対し、肯定結果が得られると次のステップSP23へ移る。
ステップSP23においてマイクロコンピュータ70は、運転席、助手席、後部右側座席及び後部左側座席においてAさん〜Dさんの全員が同じ楽曲の提供を受けているので、その旨を運転席認証部11の表示部14、助手席認識部21の表示部24、後部右側座席認証部31の表示部34及び後部左側座席認証部41の表示部44を介して通知し、次のステップSP24へ移る。
因みにオーディオ本体部2の電源が投入され、Aさん〜Dさんがハードディスクドライブ61により楽曲を最初に再生し始めたときには同一の楽曲を再生する可能性が高く、このような場合にAさん〜Dさんの全員が同じ楽曲の提供を受けているという事態が生じやすい。
ステップSP24においてマイクロコンピュータ70は、運転席、助手席、後部右側座席及び後部左側座席においてAさん〜Dさんの全員が同じ楽曲の提供を受けているのなら、個々のヘッドフォン7〜10ではなく全ての運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6を用いて同じ楽曲を出力した方が車内空間におけるサラウンド効果も高く快適な音響空間を提供できると判断し得るので、個々のヘッドフォン7〜10によるヘッドフォン出力から全てのスピーカ3〜6を用いたスピーカ出力へ切り換えることの許可についてAさん〜Dさんに問い合わせ、次のステップSP25へ移る。
ステップSP25においてマイクロコンピュータ70は、各座席のAさん〜Dさん全員よりヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えることについて承諾を得たか否かを判定し、全員から承諾を得られなかったときには否定結果を得てステップSP21へ戻りヘッドフォン出力を継続するのに対し、肯定結果が得られると次のステップSP26へ移る。
ステップSP26においてマイクロコンピュータ70は、運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部左側座席用ヘッドフォン10からそれぞれ個別に提供していた同じ楽曲を、全ての運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6を用いたスピーカ出力へ切り換え、次のステップSP27へ移って処理を終了する。
このときマイクロコンピュータ70は、図9に示すようにAさん〜Dさん全員が同じ楽曲の提供を受けているとはいっても、それぞれ当該同じ楽曲の再生経過時間(矢印で示す)が異なっていることも考えられ、ヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換える際には、改めて同じ楽曲を最初から再生し直すようになされている。
なおマイクロコンピュータ70は、図10に示すようにヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換える際、当該同じ楽曲の再生時間が最も経過していないDさんの再生経過時のタイミングに合わせてヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えるようにしても良い。
仮にマイクロコンピュータ70が、再生時間が最も経過しているCさんのタイミングに合わせてヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えた場合には、Aさん、Bさん及びCさんにとっては聴取できなかった部分が発生することになるが、Dさんの再生経過時のタイミングに合わせることにより、Aさん〜Cさんにとっては重複して聴取する楽曲の部分が僅かに発生するものの、Dさんにとっては聴取できない部分が発生することがなく、全員に対して楽曲全部を欠けることなく提供することができる。
(4)動作及び効果
以上の構成において、オーディオ本体部2のマイクロコンピュータ70は運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6を介してAさん〜Dさんへ個別に提供している楽曲の種類及び再生経過時間をメモリ62に記憶しておく。
そして認証管理部50の運転席認証部11、助手席認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41では、ボタンスイッチ群12、22、32及び42のボタンスイッチに対する押下操作や、受信部13、23、33及び43に対し非接触ICカードを翳す操作に応じてAさん〜Dさんを個別に認識し得るようにしたことにより、当該Aさん〜Dさんが座席変更を行った場合でも座席変更前後の位置関係を正確に把握することができる。
これによりオーディオ本体部2のマイクロコンピュータ70は、Aさん〜Dさんが座席変更を行った場合、座席変更前のスピーカから出力していた楽曲と同じ楽曲を再生経過時以降から再生して座席変更後のスピーカから出力することができるので、ユーザにとっては座席変更後に楽曲の選択を改めて行う等の煩雑な操作が不要となり、ボタンスイッチの押下操作か非接触ICカードを翳すといった簡易な操作だけで座席変更前に聴取していたのと同じ楽曲を座席変更後のスピーカから自動的に聴取することができる。
またオーディオ本体部2のマイクロコンピュータ70は、Aさん〜Dさん全員が運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部右側座席用ヘッドフォン9を介して同一の楽曲を聴取している場合に、当該Aさん〜Dさん全員の合意を得たときに限り、これらヘッドフォン出力から運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6を全て用いたスピーカ出力へ切り換えることにより、当該Aさん〜Dさんが全員同じ楽曲を聴取しているときにまでヘッドフォン出力により個別に楽曲を楽しむのではなく、スピーカ出力に切り換えて当該Aさん〜Dさん全員で同じ楽曲を楽しませることができる。
またオーディオ本体部2のマイクロコンピュータ70は、Aさん〜Dさんが同じ楽曲をヘッドフォン出力により聴取しているときには、運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6を全て用いたスピーカ出力に切り換えることにより、車内空間におけるいわゆるサラウンド効果や臨場感等が期待でき、ヘッドフォン出力よりも格段に優れた音響効果をユーザに与えることができる。
以上の構成によれば、車載用オーディオシステム1では運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6をそれぞれ介してAさん〜Dさんへそれぞれ異なる楽曲を提供している場合に、Aさん〜Dさんによって座席変更が行われて座席変更前のスピーカと座席変更後のスピーカとが変化したときであっても、運転席認証部11、助手席用認証部21、後部右側座席認証部31及び後部左側座席認証部41のボタンスイッチに対する押下操作又は非接触ICカードを翳す操作だけでAさん〜Dさんを個別に認識し得、座席変更前のスピーカから提供しているのと同じ楽曲を座席変更後のスピーカから直ちに提供することができる。
また車載用オーディオシステム1では、Aさん〜Dさんが同じ楽曲をヘッドフォン出力により聴取しているときには、当該ヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えることにより、当該Aさん〜Dさんが全員同じ楽曲を聴取しているときにはスピーカ出力により当該Aさん〜Dさん全員で同じ楽曲を楽しませることができると共に、ヘッドフォン出力よりも格段に優れた音響効果を与えることができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、出力手段としての運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6を用いてコンテンツとしての楽曲を提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数の出力手段としてのモニタやディスプレイ等でなる表示装置を用いてラジオ、ビデオ、ゲーム等のその他種々のコンテンツを提供するようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、Aさん〜Dさんが各座席のスピーカを介して提供を受けている楽曲の種類及び再生経過時間をメモリ62に記憶しておき、これらの情報を用いて楽曲の出力先を変更するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、非接触ICカードを用いて個人認証を行う場合には当該Aさん〜Dさんが提供を受けている楽曲の種類及び再生経過時間を座席変更前に個々の非接触ICカードに記録しておき、座席変更後に当該非接触ICカードからユーザIDと共に楽曲の種類及び再生経過時間を読み取り、これらの情報を用いて楽曲の出力先を変更するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、車内空間に設置された運転席用スピーカ3、助手席用スピーカ4、後部右側座席用スピーカ5及び後部左側座席用スピーカ6による4チャンネル構成の車載用オーディオシステム1を対象とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その多種々のチャンネル数でなる多チャンネル構成のオーディオシステムを対象とするようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、Aさん〜Dさんが運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部左側座席用ヘッドフォン10を介してそれぞれ同一の楽曲を聴取しているときにヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、楽曲単位ではなく同一のアルバムを聴取しているときに当該アルバムの1曲目から再生し直すと共に、ヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えたり、同一のアーティストに関する楽曲を聴取しているときに当該同一のアーティストに関する共通の楽曲を再生すると共に、ヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、Aさん〜Dさんが運転席用ヘッドフォン7、助手席用ヘッドフォン8、後部右側座席用ヘッドフォン9及び後部左側座席用ヘッドフォン10を介してそれぞれ同一の楽曲を聴取しているときであって、全員の合意が得られたときにヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必ずしも全員ではなくほぼ全員に近い合意が得られたときにヘッドフォン出力からスピーカ出力へ切り換えるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、マイクロコンピュータ70がROMに予め格納された出力制御プログラム又はコンテンツ提供プログラムをRAM上に展開し、当該出力制御プログラム又はコンテンツ提供プログラムに従って上述の出力制御処理手順を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、出力制御プログラム又はコンテンツ提供プログラムが格納されたプログラム格納媒体をオーディオ本体部2にインストールすることにより上述の出力制御処理手順を実行するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、本発明の車載機器としての車載用オーディオシステム1を、コンテンツ提供手段としてのハードディスクドライブ61、ユーザ認識手段としてのマイクロコンピュータ70、記憶手段としてのメモリ62、制御手段としてのマイクロコンピュータ70によって構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成で車載機器としての車載用オーディオシステム1を構成するようにしても良い。
本発明の車載機器は、例えば車内空間に設置する場合だけでなく、各座席にスピーカ又はヘッドフォンが装備された電車の列車空間内や飛行機の機内空間に適用することができる。
本発明における車載用オーディオシステムの全体構成を示す略線的ブロック図である。 オーディオ本体部2の回路構成を示す略線的ブロック図である。 出力制御方法(1)の説明に供する略線図である。 出力制御方法(2)の説明に供する略線図である。 出力制御方法(3)の説明に供する略線図である。 ボタンスイッチの押下に基づく出力制御処理手順を示すフローチャートである。 非接触ICカードによる出力制御処理手順を示すフローチャートである。 ヘッドフォンからスピーカへの出力制御処理手順を示すフローチャートである。 ヘッドフォン出力からスピーカ出力への変更パターン(1)の説明に供する略線図である。 ヘッドフォン出力からスピーカ出力への変更パターン(2)の説明に供する略線図である。
符号の説明
1……車載用オーディオシステム、2……オーディオ本体部、3……運転席用スピーカ、4……助手席用スピーカ、5……後部右側座席用スピーカ、6……後部左側座席用スピーカ、7……運転席用ヘッドフォン、8……助手席用ヘッドフォン、9……後部右側座席用ヘッドフォン、10……後部左側座席用ヘッドフォン、11……運転席認証部、21…助手席認証部、31……後部右側座席認証部、41……後部左側座席認証部、12、22、32、42……ボタンスイッチ群、13、23、33、43……受信部、14、24、34、44……表示部、50……認証管理部、61……HDD、62……メモリ、63……データ処理部、64……音声信号生成部、65……電子ボリューム回路、66〜69……アンプ、70……マイクロコンピュータ。

Claims (11)

  1. 複数のコンテンツを複数の出力系統から独立して提供可能なコンテンツ提供手段と、
    上記コンテンツ提供手段によって上記複数の出力系統からそれぞれ独立して提供される上記複数のコンテンツの各々を識別するコンテンツ識別手段と、
    上記コンテンツ識別手段により、上記複数の出力系統から提供されている上記複数のコンテンツが全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、上記複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える制御手段と
    を具えることを特徴とするコンテンツ再生装置
  2. 上記複数の出力系統には、それぞれスピーカが接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置
  3. 上記制御手段は、上記一の出力として集約した上記コンテンツを上記複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える際、当該コンテンツの先頭を再生開始位置として設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置
  4. 上記制御手段は、上記一の出力として集約した上記コンテンツを上記複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える際、上記コンテンツ提供手段から独立して提供されている当該コンテンツの最も短い再生経過時間を再生開始位置として設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置
  5. 複数の出力系統に対してそれぞれ入力されるコンテンツ再生要求に応じたコンテンツを当該複数の出力系統から独立して提供するように制御する独立提供制御ステップと、
    上記複数の出力系統からそれぞれ独立して提供される上記複数のコンテンツの各々を識別するコンテンツ識別ステップと、
    上記複数の出力系統から提供されている上記複数のコンテンツが全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、上記複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える切換制御ステップと
    を具えることを特徴とするコンテンツ再生方法
  6. 上記複数の出力系統には、複数のスピーカが接続されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生方法
  7. 上記制御ステップでは、上記一の出力として集約した上記コンテンツを上記複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える際、当該コンテンツの先頭を再生開始位置として設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生方法
  8. 上記制御ステップでは、上記一の出力として集約した上記コンテンツを上記複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える際、上記コンテンツ提供ステップにより独立して提供されている当該コンテンツの最も短い再生経過時間を再生開始位置として設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生方法
  9. 上記複数の出力系統には、それぞれスピーカ又はヘッドフォンが接続されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生方法
  10. 複数の出力系統に対してそれぞれ入力されるコンテンツ再生要求に応じたコンテンツをコンテンツ提供手段により当該複数の出力系統から独立して提供するように制御する独立提供制御ステップと、
    上記複数の出力系統からそれぞれ独立して提供される上記複数のコンテンツの各々をコンテンツ識別手段により識別するコンテンツ識別ステップと、
    上記複数の出力系統から提供されている上記複数のコンテンツが全て同一であることを認識したとき、制御手段により当該同一であると認識したコンテンツを一の出力として集約し、上記複数の出力系統から同期出力させるよう切り換える切換制御ステップと
    を具えることを特徴とするコンテンツ再生方法
  11. 各座席のスピーカ又はヘッドフォンに接続され、当該スピーカ又は当該ヘッドフォンを介して各ユーザにコンテンツを出力する車載用オーディオシステム用のオーディオ本体装置において、
    上記各ユーザによってそれぞれ任意に選択されたコンテンツを、上記各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへ独立して提供するコンテンツ提供手段と、
    上記各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへ独立して提供している上記コンテンツの種類を識別するコンテンツ種類識別手段と、
    上記コンテンツ種類識別手段により、上記各座席のスピーカ又はヘッドフォンを介して当該各ユーザへそれぞれ独立して提供している上記コンテンツの種類が全て同一であることを認識したとき、当該同一であると認識した上記コンテンツを一の出力として集約し、上記各座席のスピーカから同期再生出力させるよう切り換える制御手段と
    を具えることを特徴とするオーディオ本体装置。
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