JP4041686B2 - プラグ輸送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラグ輸送装置、詳しくは、材料のプラグを形成して気力輸送するためのプラグ輸送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、粉粒体などからなる材料を気力輸送する方法として、プラグ輸送が知られている。このプラグ輸送は、輸送管内において、材料からなるプラグのユニットを、エアクッションを介在させながら順次形成することにより、気力輸送するものであり、材料を、輸送管内において閉塞させることなく、低速高濃度で輸送することができる。
【0003】
しかるに、このようなプラグ輸送においては、プラグを形成するために、輸送元のタンクから、材料を所定量毎に輸送管に供給する必要があり、そのために、輸送元のタンクには、通常、ロータリバルブなどの開閉バルブが設けられている。そして、開閉バルブの開閉動作を間欠的に繰り返すことによって、輸送元のタンクから、プラグを形成するための所定量の材料を順次輸送管に供給して、圧送式のブロワによる一定の輸送圧力により、輸送管内において形成されたプラグを、各プラグ間にエアクッションを介在させながら、順次、気力輸送するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、開閉バルブの間欠的な開閉動作によって材料を輸送管に供給すると、開閉バルブの開閉時に、開閉バルブが材料と接触して、材料の損傷あるいは粉化を生じる場合がある。
【0005】
また、各プラグは、圧送式のブロワによる一定の輸送圧力により、輸送管内を気力輸送されるので、気力輸送中に、輸送管との連続した摺擦によって、材料の損傷あるいは粉化を生じる場合がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、材料の損傷あるいは粉化を低減してプラグ輸送することのできる、プラグ輸送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、材料が貯留される貯留槽と、前記貯留槽に接続されるプラグ形成部と、前記プラグ形成部に接続され、材料を気力輸送するための輸送管と、前記プラグ形成部に充填される材料を加圧するための第1気力供給部および第2気力供給部とを備え、前記第1気力供給部および前記第2気力供給部の加圧力は、前記第1気力供給部および前記第2気力供給部のいずれか一方からの加圧のみでは、前記プラグ形成部から前記輸送管に向けて材料を輸送するための輸送圧力を満たさず、かつ、前記第1気力供給部および前記第2気力供給部の両方からの加圧によって、前記輸送圧力を満たすように、それぞれ設定されており、プラグ形成時には、前記第1気力供給部および前記第2気力供給部から、同時に、間欠的に加圧させることにより、プラグ輸送するための制御手段を備えたプラグ輸送装置において、前記第1気力供給部が、前記プラグ形成部における前記輸送管が接続される一方側端部に接続され、前記第2気力供給部が、前記プラグ形成部における他方側端部に接続されていることを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、第1気力供給部および第2気力供給部の加圧力は、いずれか一方からの加圧のみでは輸送圧力を満たさず、かつ、両方からの加圧によって輸送圧力を満たすようにそれぞれ設定されており、制御手段が、プラグ形成時に両方から同時に間欠的に加圧させるので、順次プラグを形成して輸送することができる。
【0009】
そして、この構成では、制御手段によって第1気力供給部および第2気力供給部からの加圧を制御するのみで、順次プラグを形成して輸送することができるので、たとえば、貯留槽に開閉バルブを設けて、その開閉バルブの開閉動作により材料を所定量毎に供給してプラグを形成する必要がなく、開閉バルブとの接触による材料の損傷あるいは粉化を回避することができる。
【0010】
しかも、この構成では、輸送管内において順次輸送されるプラグは、プラグ形成時に、輸送圧力が満たされることにより輸送され、各プラグ形成時の間に、輸送圧力が満たされず輸送が停止される、つまり、プラグ形成時の輸送およびプラグ形成時の間の停止が繰り返されながら輸送されるので、超低速で輸送され、かつ、輸送管との連続した摺擦を防止することができる。そのため、プラグの輸送中における材料の損傷あるいは粉化を低減することができる。また、第1気力供給部および第2気力供給部が、ともにプラグ形成部に接続されているので、第1気力供給部および第2気力供給部から加圧すれば、そのプラグ形成部に充填されている材料を、確実にプラグに形成して、輸送管内に向けて輸送することができる。そのため、プラグの確実な気力輸送を確保することができる。さらに、第1気力供給部および第2気力供給部から、同時に、間欠的に加圧させるので、プラグ形成部に充填されている材料に、確実に輸送圧力を加えて、輸送管内に向けて輸送することができる。そのため、プラグのより確実な気力輸送を確保することができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記輸送管には、前記輸送管内の圧力を検知するための圧力検知手段を備えており、前記制御手段は、前記圧力検知手段により検知された圧力に基づいて、前記第1気力供給部および/または前記第2気力供給部からの加圧を制御することを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、輸送管内が材料によって閉塞された場合には、圧力検知手段によって、その閉塞に基づく圧力低下を検知することができる。そのため、制御手段が、その閉塞を解くように第1気力供給部および/または第2気力供給部からの加圧力を制御して、良好なプラグ輸送を確保することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記輸送管は、螺旋状に形成されていることを特徴としている。
【0014】
プラグ輸送において、上下方向に輸送する場合、輸送管の勾配があまりに大きいと、材料の自重が作用して安定した輸送を確保することができず、また、輸送管の途中で勾配が変化すると、輸送管と材料との間の摩擦抵抗が変化するので、それに起因してプラグが崩れ、材料の閉塞を生じる場合がある。そのため、上下方向にプラグ輸送する場合には、輸送管を、小さな勾配でかつ一定勾配として配置する必要がある。
【0015】
しかし、輸送管を、小さな勾配でかつ一定勾配の直管として配置する場合には、水平方向の輸送スペースが狭い場合には、上下方向に大きくプラグ輸送できないという不具合を生じる。
【0016】
しかし、このような構成によると、輸送管が螺旋状に形成されているので、一定勾配で上下方向にいくらでも旋回させることができる。そのため、たとえ、水平方向の輸送スペースが狭い場合でも、上下方向において制限なくプラグ輸送することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、プラグ輸送装置を示す概略構成図である。図1において、このプラグ輸送装置1は、貯蔵ホッパ2、貯留槽としての供給ホッパ3、気力供給部4、プラグ形成部5、輸送管6、サイクロン7および回収ホッパ8などを備えている。
【0026】
貯蔵ホッパ2は、貯蔵容器部9、接続管10および材料供給弁11を備えている。貯蔵容器部9は、概略筒状をなし、その下方が漏斗状に形成されている。この貯蔵容器部9には、プラグ輸送するための粉粒体からなる材料が貯蔵されている。材料としては、たとえば、医薬や食品分野における、糖衣錠、顆粒剤、ソフトカプセルなどの粉粒体であって、損傷や粉化しやすく、取り扱いに注意が必要なものが挙げられる。
【0027】
接続管10は、貯蔵容器部9の下部から、下方に向かって延びるように設けられており、その下端部が、後述する供給ホッパ3の供給容器部12に接続されている。また、材料供給弁11は、接続管10の上下方向途中に設けられており、その開動作によって、貯蔵容器部9内に貯蔵されている材料を、接続管10を介して次に述べる供給容器部12に供給し、その閉動作によって、貯蔵容器部9内に貯蔵されている材料の供給容器部12への供給を停止するように構成されている。
【0028】
そして、貯蔵ホッパ2内に貯蔵されている材料は、次に述べる供給ホッパ3内に貯留されている材料がプラグ輸送により所定量まで減量した時に、材料供給弁11の開閉動作によって、その減量分、供給ホッパ3内に供給される。
【0029】
また、供給ホッパ3は、内部が気密状に保持される加圧容器として構成され、供給容器部12および供給管13を備えている。供給容器部12は、概略筒状をなし、その下方が漏斗状に形成されている。この供給容器部12には、貯蔵ホッパ2から供給される所定量の材料が、一時的に貯留されている。
【0030】
供給管13は、供給容器部12の下部から、下方に向かって延びるように設けられており、その下端部が、後述するプラグ形成部5に接続されている。
【0031】
気力供給部4は、気力源としての圧送式のブロワ14と、供給ホッパ3に接続されている第1気力供給部15と、後述するプラグ形成部5に接続されている第2気力供給部16とを備えている。
【0032】
第1気力供給部15は、第1圧空ライン17および第1制御弁18を備えている。第1圧空ライン17は、その一端が供給ホッパ3の上部に接続され、その他端が次に述べる第2圧空ライン19の途中に接続されている。第1制御弁18は、第1圧空ライン17の途中に設けられており、第1圧空ライン17の開閉およびブロワ14から第1圧空ライン17を介して供給ホッパ3に供給される空気の空気圧の調整ができるように構成されている。
【0033】
第2気力供給部16は、第2圧空ライン19および第2制御弁20を備えている。第2圧空ライン19は、その一端が後述するプラグ形成部5に接続され、その他端がブロワ14に接続されている。第2制御弁20は、第2圧空ライン19の途中に設けられており、第2圧空ライン19の開閉およびブロワ14から第2圧空ライン19を介して後述するプラグ形成部5に供給される空気の空気圧の調整ができるように構成されている。
【0034】
プラグ形成部5は、管状をなし、その一方側端部に、次に述べる輸送管6における材料の輸送方向上流側端部が接続されており、その他方側端部に、第2圧空ライン19が接続されており、つまり、輸送管6と第2圧空ライン19とが、対向方向から互いに向き合うように接続されている。また、その他方側端部における上部には、供給管13が接続されている。
【0035】
輸送管6は、直管からなり、50°以下、好ましくは、30°以下の一定勾配で傾斜状に配置されており、材料の輸送方向上流側端部がプラグ形成部5に接続されるとともに、材料の輸送方向下流側端部が、次に述べるサイクロン7に接続されている。また、この輸送管6には、所定間隔毎に、輸送管6内の圧力を検知するための圧力検知手段としての圧力センサ21が、複数設けられている。
【0036】
サイクロン7は、気−固分離手段であって、その側部に輸送管6の下流側端部が接続され、その上部に排気ライン22が接続され、さらに、下部に回収ホッパ8が接続されている。
【0037】
回収ホッパ8は、貯蔵ホッパ2と概略同一構成とされ、輸送されてきた材料を貯留するように構成されている。
【0038】
そして、このプラグ輸送装置1では、ブロワ14、第1制御弁18、第2制御弁20および各圧力センサ21が、制御手段としてのCPU23に接続されており、これらの各部がCPU23で制御されることにより、プラグ輸送が実現されている。
【0039】
次に、このCPU23の制御によるプラグ輸送について説明する。
【0040】
まず、プラグ輸送の開始前には、CPU23において、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から供給すべき空気圧が設定される。この空気圧は、輸送管6内において材料を輸送できる輸送圧力を基準として、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19のいずれか一方からの加圧のみでは、輸送圧力を満たさず、かつ、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19の両方からの加圧によって輸送圧力を満たすような圧力として、それぞれ設定される。なお、輸送圧力は、輸送管6の口径、勾配、輸送距離、材料の種類(摩擦係数)などによって適宜決定され、また、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19の各空気圧は、その輸送圧力を基準に、具体的な装置条件に応じて、その割合が適宜決定される。
【0041】
また、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19の空気圧は、より具体的には、CPU23による、ブロワ14の風量制御や、第1制御弁18および第2制御弁20の圧力(開度)調整によって設定される。
【0042】
そして、CPU23は、たとえば、図2に示すタイミングで、第1制御弁18および第2制御弁20を開閉動作させることにより、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から、設定された各空気圧で空気を供給することにより、輸送管6内において、プラグPを間欠的に形成することにより、プラグ輸送を実現している。
【0043】
すなわち、図2に示すように、プラグ輸送の開始時には、まず、第1制御弁18が開動作される。そうすると、第1圧空ライン17から供給ホッパ3に設定された空気圧で空気が供給され、供給ホッパ3内に貯留される材料が、プラグ形成部5に向けて加圧され、プラグ形成部5に充填される。しかし、第1圧空ライン17からの空気圧のみでは、輸送圧力に満たないため、材料は、プラグ形成部5から輸送管6に向けて輸送されず、そのままプラグ形成部5において充填された状態となる。
【0044】
次いで、第1制御弁18が開動作されたままの状態において、第2制御弁20が間欠的に開閉動作される。そうすると、第2制御弁20の開動作時には、第2圧空ライン19からプラグ形成部5に設定された空気圧で空気が供給され、プラグ形成部5内に充填されている材料が輸送管6に向けて加圧される。そして、プラグ形成部5内に充填されている材料は、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19の両方から、輸送圧力を満たす圧力で加圧されるので、プラグPに形成されて輸送管6に向けて輸送される。また、第2制御弁20の閉動作時には、第2圧空ライン19からプラグ形成部5への空気供給が停止されるので、第1圧空ライン17のみから加圧され、再び、供給ホッパ3内に貯留される材料がプラグ形成部5に充填される。
【0045】
そして、このような第2制御弁20の間欠的な開閉動作によって、順次、プラグ形成部5から送り出されるプラグPは、第2制御弁20の開動作時、つまり、プラグ形成時には、輸送管6内において搬送される一方、第2制御弁20の閉動作時、つまり、各プラグ形成時の間には、輸送管6内において停止しながら、各プラグP間にエアクッションAを介在させながら、輸送管6内を超低速(たとえば、5m/sec以下)でゆっくりと輸送される。
【0046】
その後、輸送管6内を輸送された材料は、サイクロン7において空気と分離された後、そのサイクロン7の下部に接続される回収ホッパ8内に貯留される。また、サイクロン7において、材料から分離された空気は、排気ライン22から排気される。
【0047】
なお、このプラグ輸送では、輸送のための必要圧力が低く抑えられているので、消費空気量が少なく、低コストで輸送することができ、さらには、排気量も少量であるため、排気された空気が粉塵を放出しにくく、クリーンな環境を維持することができる。
【0048】
そして、このようなプラグ輸送によると、CPU23によって第1制御弁18および第2制御弁20の開閉動作を制御するのみで、順次プラグPを形成して輸送することができるので、たとえば、供給ホッパ3の供給管13に開閉バルブを設けて、その開閉バルブの開閉動作により材料を所定量毎にプラグ形成部5に供給してプラグを形成する必要がなく、開閉バルブとの接触による材料の損傷あるいは粉化を回避することができる。
【0049】
しかも、輸送管6内において順次輸送されるプラグPは、プラグ形成時に、輸送圧力が満たされることにより輸送され、各プラグ形成時の間に、輸送圧力が満たされず輸送が停止される、つまり、プラグ形成時の輸送およびプラグ形成時の間の停止が繰り返されながら輸送されるので、超低速で輸送され、かつ、輸送管との連続した摺擦を防止することができる。そのため、プラグPの輸送中における材料の損傷あるいは粉化を低減することができる。その結果、このプラグ輸送によれば、プラグの形成時および輸送中における材料の損傷および粉化を低減して、良好にプラグ輸送することができる。
【0050】
なお、供給ホッパ3内の材料の残量が、輸送管6内を連続輸送しても閉塞しない程度に少なくなった時には、図2に示すように、第1制御弁18および第2制御弁20を連続的に開動作して、その残りの材料を一気に気力輸送してもよい。
【0051】
また、図1に示すプラグ輸送装置1では、第1圧空ライン17から加圧すれば、供給ホッパ3に貯留されている材料をプラグ形成部5に向けて充填することができ、さらに第2圧空ライン19から加圧すれば、そのプラグ形成部5に充填されている材料を、プラグPに形成して、輸送管6内に向けて輸送することができる。そのため、プラグPを効率良く充填して、効率良く気力輸送することができる。
【0052】
さらに、このプラグ輸送においては、CPU23の制御によって、第1圧空ライン17から常時加圧させる一方、第2圧空ライン19から間欠的に加圧させるので、供給ホッパ3に貯留される材料は、常時、プラグ形成部5に向けて加圧され、その加圧によってプラグ形成部5に充填された材料が、第2圧空ライン19からの間欠的な加圧により、順次プラグPに形成されて気力輸送される。そのため、確実にプラグPを形成して輸送することができる。
【0053】
なお、この制御において、第2制御弁20の開動作時間および閉動作時間は、適宜設定される。
【0054】
また、この制御において、上記したように、第1圧空ライン17から供給される空気圧は、供給ホッパ3の容量に応じて、その供給ホッパ3に貯留される材料がプラグ形成部5に向けて確実に加圧される圧力として設定され、かつ、その第1圧空ライン17により設定される空気圧との割合において、第2圧空ライン19から供給される空気圧が設定されている。
【0055】
また、図1に示すプラグ輸送装置1では、プラグ輸送中において、輸送管6内が材料によって閉塞された場合には、輸送管6内における閉塞された部分よりも下流側に設けられている圧力センサ21が、その閉塞による圧力の低下を検知して、CPU23が、その検知に基づいて、その閉塞を解くように、第1圧空ライン17および/または第2圧空ライン19からの加圧力を制御するようにしている。より具体的には、CPU23では、たとえば、圧力低下が解除されるまで、第1制御弁18および第2制御弁20を連続的に開動作させる、あるいは、第1圧空ライン17および/または第2圧空ライン19から供給される空気圧が高くなるように、第1制御弁18および/または第2制御弁20の圧力設定を変更するなどの制御がなされる。これによって、輸送管6内が材料によって閉塞された場合でも、直ちに、その閉塞を解くことができ、良好なプラグ輸送を確保することができる。
【0056】
また、図1に示すプラグ輸送装置1では、第1気力供給部15の第1圧空ライン17を供給ホッパ3に接続するとともに、第2気力供給部16の第2圧空ライン19をプラグ形成部5に接続しているが、本発明のプラグ輸送装置の一実施形態によれば、図3に示すように、第1気力供給部15の第1圧空ライン17および第2気力供給部16の第2圧空ライン19を、ともにプラグ形成部5に接続する
【0057】
すなわち、図3に示すプラグ輸送装置1では、第1圧空ライン17は、その一端がプラグ形成部5における輸送管6が接続される一方側端部に接続されており、その他端が第2圧空ライン19の途中に接続されている。これによって、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19は、プラグ形成部5における一方側端部および他方側端部にそれぞれ接続される。なお、図3に示すプラグ輸送装置1は、それ以外は、図1に示すプラグ輸送装置1と同一構成とされており、図3には、図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0058】
そして、この図3に示すプラグ輸送装置1においては、CPU23が、たとえば、図4に示すタイミングで、第1制御弁18および第2制御弁20を開閉動作させることにより、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から、設定された各空気圧で空気を供給して、輸送管6内において、プラグPを間欠的に形成することにより、プラグ輸送を実現している。
【0059】
すなわち、図4に示すように、このプラグ輸送においては、第1制御弁18および第2制御弁20を、同時に間欠的に開閉動作させる。そうすると、第1制御弁18および第2制御弁20の開動作時には、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から、それぞれ設定された空気圧でプラグ形成部5に空気が供給され、プラグ形成部5内に充填されている材料が輸送管6に向けて加圧される。そして、プラグ形成部5内に充填されている材料は、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19の両方から、輸送圧力を満たす圧力で加圧されるので、プラグPに形成されて輸送管6に向けて輸送される。
【0060】
また、第1制御弁18および第2制御弁20の閉動作時には、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19からプラグ形成部5への空気供給がともに停止されるので、供給ホッパ3内に貯留される材料が、自重によって落下し、プラグ形成部5に充填される。
【0061】
そして、このような第1制御弁18および第2制御弁20の間欠的な開閉動作によって、順次、プラグ形成部5から送り出されるプラグPは、第1制御弁18および第2制御弁20の開動作時、つまり、プラグ形成時には、輸送管6内において搬送される一方、第1制御弁18および第2制御弁20の閉動作時、つまり、各プラグ形成時の間には、輸送管6内において停止しながら、各プラグP間にエアクッションAを介在させながら、輸送管6内を超低速(たとえば、5m/sec以下)でゆっくりと輸送される。
【0062】
そのため、このようなプラグ輸送によっても、上記と同様に、CPU23によって第1制御弁18および第2制御弁20の開閉動作を制御するのみで、順次プラグPを形成して輸送することができるので、たとえば、供給ホッパ3の供給管13に開閉バルブを設けて、その開閉バルブの開閉動作により材料を所定量毎にプラグ形成部5に供給してプラグを形成する必要がなく、開閉バルブとの接触による材料の損傷あるいは粉化を回避することができる。
【0063】
しかも、輸送管6内において順次輸送されるプラグPは、プラグ形成時に、輸送圧力が満たされることにより輸送され、各プラグ形成時の間に、輸送圧力が満たされず輸送が停止される、つまり、プラグ形成時の輸送およびプラグ形成時の間の停止が繰り返されながら輸送されるので、超低速で輸送され、かつ、輸送管との連続した摺擦を防止することができ、プラグPの輸送中における材料の損傷あるいは粉化を低減することができる。その結果、上記と同様に、プラグの形成時および輸送中における材料の損傷および粉化を低減して、良好にプラグ輸送することができる。
【0064】
なお、このような制御においても、供給ホッパ3内の材料の残量が、輸送管6内を連続輸送しても閉塞しない程度に少なくなった時には、図4に示すように、第1制御弁18および第2制御弁20を連続的に開動作して、その残りの材料を一気に気力輸送してもよい。
【0065】
また、図3に示すプラグ輸送装置1では、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19が、ともにプラグ形成部5に接続されているので、第1制御弁18および第2制御弁20を開動作させて、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から加圧すれば、そのプラグ形成部5に充填されている材料を、確実にプラグPに形成して、輸送管6内に向けて輸送することができる。そのため、プラグPの確実な気力輸送を確保することができる。
【0066】
さらに、このプラグ輸送においては、CPU23の制御によって、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から、同時に、間欠的に加圧させるので、プラグ形成部5に充填されている材料に、確実に輸送圧力を加えて、輸送管6内に向けて輸送することができる。そのため、プラグPのより確実な気力輸送を確保することができる。
【0067】
なお、この制御においても、第1制御弁18および第2制御弁20の開動作時間および閉動作時間は、適宜設定される。
【0068】
また、この制御において、上記したように、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から供給される空気圧は、適宜設定されるが、通常、第1圧空ライン17から供給される空気圧よりも、第2圧空ライン19から供給される空気圧が高く設定される。
【0069】
また、図1および図3に示すプラグ輸送装置1では、輸送管6を直管として形成しているが、たとえば、図5に示すように、輸送管6を螺旋状に形成してもよい。
【0070】
すなわち、プラグ輸送において、上下方向に輸送する場合、輸送管6の勾配があまりに大きいと、材料の自重が作用して安定した輸送を確保することができず、また、輸送管6の途中で勾配が変化すると、輸送管6と材料との間の摩擦抵抗が変化するので、それに起因してプラグが崩れ、材料の閉塞を生じる場合がある。そのため、上下方向にプラグ輸送する場合には、輸送管6を、上記したように、小さな勾配でかつ一定勾配として配置する必要がある。
【0071】
しかし、水平方向の輸送スペースが狭い場合に、上下方向に大きくプラグ輸送したい場合には、図1および図3に示すような直管からなる輸送管6では、勾配が大きくなり過ぎて、プラグ輸送することが困難となる。
【0072】
そのため、たとえば、図5に示すように、輸送管6を、上下方向に延びる螺旋状として形成すれば、一定勾配で上下方向にいくらでも旋回させることができるので、たとえ、水平方向の輸送スペースが狭い場合でも、上下方向において制限なくプラグ輸送することができる。
【0073】
なお、図5に示すプラグ輸送装置1は、それ以外は、図1に示すプラグ輸送装置1と同一構成(ただし、圧力センサ21の図示を省略している。)とされており、図5には、図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0075】
また、第1気力供給部15および第2気力供給部16において、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19は、それぞれ複数設けてもよく、たとえば、2つの第1圧空ライン17を、供給ホッパ3の上部およびプラグ形成部5の一方側端部にそれぞれ接続するとともに、1つの第2圧空ライン19をプラグ形成部5の他方側端部に接続してもよい。
【0076】
また、ブロワ14などの気力源を、第1気力供給部15および第2気力供給部16のそれぞれに設けてもよい。
【0077】
また、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から供給される空気の空気圧の設定は、上記の方法に限定されず、たとえば、第1制御弁18および第2制御弁20の圧力(開度)を予め手動にて調整することにより設定してもよく、さらに、ブロワ14の風量を予め調整することにより設定してもよい。
【0078】
さらに、以上の説明では、図1に示すプラグ輸送装置1において、CPU23によって、第1圧空ライン17から常時加圧させる一方、第2圧空ライン19から間欠的に加圧させるように制御したが、たとえば、この逆、すなわち、第2圧空ライン19から常時加圧させる一方、第1圧空ライン17から間欠的に加圧させるように制御してもよく、さらには、第1圧空ライン17および第2圧空ライン19から、同時に、間欠的に加圧させるように制御してもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、プラグの形成時および輸送中における材料の損傷および粉化を低減して、良好にプラグ輸送することができる。また、確実にプラグを形成して輸送することができる。
【0081】
請求項2に記載の発明によれば、制御手段が、輸送管内の閉塞を解くように第1気力供給部および/または第2気力供給部からの加圧力を制御して、良好なプラグ輸送を確保することができる。
【0082】
請求項3に記載の発明によれば、水平方向の輸送スペースが狭い場合でも、上下方向において制限なくプラグ輸送することができる。
【0086】
請求項7に記載の発明によれば、水平方向の輸送スペースが狭い場合でも、上下方向において制限なくプラグ輸送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラグ輸送装置を示す全体構成図である。
【図2】図1に示すプラグ輸送装置における第1制御弁および第2制御弁の開閉動作のタイミング図である。
【図3】本発明のプラグ輸送装置の一実施形態(第1圧空ラインおよび第2圧空ラインがともにプラグ形成部に接続される態様)を示す全体構成図である。
【図4】図3に示すプラグ輸送装置における第1制御弁および第2制御弁の開閉動作のタイミング図である。
【図5】図1に示すプラグ輸送装置の他の実施形態(輸送管が螺旋状に形成されている態様)を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 プラグ輸送装置
3 供給ホッパ
5 プラグ形成部
6 輸送管
15 第1気力供給部
16 第2気力供給部
17 第1圧空ライン
18 第1制御弁
19 第2圧空ライン
20 第2制御弁
21 圧力センサ
23 CPU

Claims (3)

  1. 材料が貯留される貯留槽と、
    前記貯留槽に接続されるプラグ形成部と、
    前記プラグ形成部に接続され、材料を気力輸送するための輸送管と、
    前記プラグ形成部に充填される材料を加圧するための第1気力供給部および第2気力供給部とを備え、
    前記第1気力供給部および前記第2気力供給部の加圧力は、前記第1気力供給部および前記第2気力供給部のいずれか一方からの加圧のみでは、前記プラグ形成部から前記輸送管に向けて材料を輸送するための輸送圧力を満たさず、かつ、前記第1気力供給部および前記第2気力供給部の両方からの加圧によって、前記輸送圧力を満たすように、それぞれ設定されており、
    プラグ形成時には、前記第1気力供給部および前記第2気力供給部から、同時に、間欠的に加圧させることにより、プラグ輸送するための制御手段を備えたプラグ輸送装置において、
    前記第1気力供給部が、前記プラグ形成部における前記輸送管が接続される一方側端部に接続され、
    前記第2気力供給部が、前記プラグ形成部における他方側端部に接続されていることを特徴とする、プラグ輸送装置。
  2. 前記輸送管には、前記輸送管内の圧力を検知するための圧力検知手段を備えており、前記制御手段は、前記圧力検知手段により検知された圧力に基づいて、前記第1気力供給部および/または前記第2気力供給部からの加圧を制御することを特徴とする、請求項1に記載のプラグ輸送装置。
  3. 前記輸送管は、螺旋状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のプラグ輸送装置。
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