JP4041659B2 - パーフルオロポリエーテル変性シラン及びそれを利用する表面処理剤 - Google Patents

パーフルオロポリエーテル変性シラン及びそれを利用する表面処理剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーフルオロポリエーテル変性シラン及びそれを利用する表面処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にパーフルオロポリエーテル基含有化合物は、その表面エネルギーが非常に小さいので、撥水撥油性、耐薬品性、潤滑性、離型性、防汚性等の性質を有する。その性質を利用して、工業的には紙や繊維等の撥水撥油防汚剤、磁気記録媒体の滑剤、精密機器の防油剤、離型剤、化粧料、保護膜等幅広く利用されている。
【0003】
しかし、その性質は同時に他の基材に対する非粘着性、非密着性であることを示しており、基材表面に塗布することはできても、被膜を形成し基材に密着させることは難しかった。
【0004】
一方、ガラスや布等の基材表面と有機化合物とを結合させるものとしては、シランカップリング剤が良く知られている。シランカップリング剤は、1分子中に有機官能基と反応性シリル基(一般にはアルコキシシリル基)を有する。アルコキシシリル基は、空気中の水分等によって自己縮合反応をおこしてシロキサンとなり被膜を形成する。それと同時に、ガラスや金属等の表面と化学的・物理的に結合することによって、耐久性を有する強固な被膜となる。シランカップリング剤はこの性質を利用して各種基材表面のコーティング剤として幅広く利用されている。
【0005】
上記のパーフルオロポリエーテル基に基く撥水撥油性等の特徴と、シランカッポリング剤が有する被膜形成性及び被膜の密着性の特徴を兼ね備えた化合物を意図して、特開昭58-167597号公報には、下記式:
【0006】
【化8】
Figure 0004041659
【0007】
(式中、R1、R2は炭素原子数1〜4のアルキル基、QはCH2CH2CH2又はCH2CH2NHCH2CH2CH2、mは1〜4の整数、nは2又は3の整数である。)
で示されるフルオロアミノシラン化合物が開示されている。しかしながら、この化合物は、パーフルオロポリエーテル基の部分が、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)の2〜5量体と短いため、パーフルオロポリエーテル基の持つ撥水撥油性等の特徴を十分に発揮させることができなかった。
【0008】
また、特開昭58-122979号公報には、ガラス表面の撥水撥油剤として、下記式:
【0009】
【化9】
Figure 0004041659
【0010】
(式中、Rfは炭素原子数1〜20個のポリフルオロアルキル基であって、エーテル結合を1個以上含んでもよい。R1は水素原子又は低級アルキル基、Aはアルキレン基、xは−CON(R2)−Q−又は−SO2N(R2)−Q−(ただし、R2は低級アルキル基、Qは2価の有機基を示す)、zは低級アルキル基、Yはハロゲン、アルコキシ基又はR3COO−(ただし、R3は水素原子又は低級アルキル基を示す)、nは0又は1の整数、aは1〜3の整数、bは0又は1〜2の整数である。)
で示される化合物が開示されている。しかし、この場合も含フッ素基部分の炭素原子数が1〜20個と少ないためポリフルオロエーテル基の特徴である撥水撥油性等の効果が十分に得られていない。
【0011】
そこで、本発明者らはこれらの問題を解決するために先に下記式:
【0012】
【化10】
Figure 0004041659
【0013】
(式中、Xは加水分解性基、R1は低級アルキル基、R2は水素原子又は低級アルキル基、QはCH2CH2CH2又はCH2CH2NHCH2CH2CH2、mは6〜50の整数、nは2又は3、x及びyはそれぞれ1〜3の整数である。)
で表される、パーフルオロポリエーテル変性アミノシランを提案した(特開平11-29585号公報)。このパーフルオロポリエーテル変性アミノシランは、撥水撥油性、防汚性、耐薬品性、潤滑性、離型性等に優れており、各種基材表面にコーティングすることにより表面処理剤として利用することができる。しかし、1分子中の加水分解性基の割合(重量%)が少ないため、硬化までに時間を要する等、被膜形成性が十分ではなかった。
【0014】
また、近年、建築物の高層化に伴い窓ガラスをメインテナンスフリー化すること等「汚れにくくする」、「汚れを落としやすくする」技術に対する要求は年々高まってきており、これらの要求に応えることのできる材料の開発が望まれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況に鑑み、本発明の課題は、被膜形成性が良好で、同時に撥水撥油性、離型性、防汚性等がより優れた硬化被膜を形成することができるパーフルオロポリエーテル変性シラン及びそれを利用する表面処理剤を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記要望に応えるため鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)で示される新規なパーフルオロポリエーテル変性シランにより上記課題を解決することができることを見出し、本発明をなすに至った。
【0017】
すなわち、本発明は、第一に、
下記一般式(1):
F(Cx2xO)my2y−Q−Z (1)
〔式中、Qは2価の有機基であり、Zは下記一般式(2):
【0018】
【化11】
Figure 0004041659
【0019】
(式中、Aは加水分解性基であり、R1及びR2は独立に1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ2又は3の整数である。)
で表わされる1価の基であり、mは6〜50の整数であり、x及びyはそれぞれ1〜3の整数である。〕
で表されるパーフルオロポリエーテル変性シランを提供する。
【0020】
第二に、前記パーフルオロポリエーテル変性シラン、及びその加水分解縮合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する表面処理剤を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明について詳細に説明する。
[パーフルオロポリエーテル変性シラン]
本発明のパーフルオロポリエーテル基変性シランは、下記一般式(1):
F(Cx2xO)my2y−Q−Z (1)
〔式中、Qは2価の有機基であり、Zは下記一般式(2):
【0022】
【化12】
Figure 0004041659
【0023】
(式中、Aは加水分解性基であり、R1及びR2は独立に1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ2又は3の整数である。)
で表わされる1価の基であり、mは6〜50の整数であり、x及びyはそれぞれ1〜3の整数である。〕
で表されるパーフルオロポリエーテル変性シランである。
【0024】
上記式中、Qは2価の有機基であり、特には、酸素原子、窒素原子、ケイ素原子及び硫黄原子から選ばれる1種又は2種以上を含有していてもよい置換又は非置換の2価炭化水素基である。この2価炭化水素基としては炭素原子数2〜20のものが好ましい。この2価炭化水素基において、酸素、窒素、ケイ素原子、硫黄原子を含有していない部分の置換又は非置換の2価炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、メチルエチレン基、ブチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基、シクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基等のアリレーン基や、これらアルキレン基とアリレーン基の組合せ等が例示され、またこれらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置換されたものが挙げられる。
【0025】
これら2価炭化水素基が酸素原子、窒素原子、ケイ素原子及び硫黄原子を含有している場合は、酸素原子は−O−として、窒素原子は−NR−(Rは水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である)又は−N=として、ケイ素原子は−SiR'R”−(R',R"は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である)として、硫黄原子は−S−として2価炭化水素基中に介在する。また、これらの原子はアミド結合[−CONR−(Rは上記と同様)]として、スルホンアミド結合[−SO2NR−(Rは上記と同様)]として、−COO−として2価炭化水素基中に介在していてもよい。
【0026】
このように酸素原子、窒素原子、ケイ素原子、硫黄原子を含有している場合の2価炭化水素基の具体例としては、下記のものが挙げられる。なお、下記式でMeはメチル基、Phはフェニル基である。
−CHCHOCHCHCH− , −CHOCHCHCH
−CHCHSCHCHCH− ,
【0027】
【化13】
Figure 0004041659
【0028】
【化14】
Figure 0004041659
【0029】
【化15】
Figure 0004041659
【0030】
【化16】
Figure 0004041659
【0031】
また、一般式(1)において、Zは前記のように一般式(2):
【0032】
【化17】
Figure 0004041659
【0033】
(式中、Aは加水分解性基であり、R1及びR2は独立に1価の有機基であり、a及びbはそれぞれ2又は3の整数である。)
で表わされる1価の基であり、式中Aは加水分解性基であり、同一でも異なっていてもよい。Aの具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基等のオキシアルコキシ基、アセトキシ基等のアシロキシ基、イソプロペノキシ基等のアルケニルオキシ基、クロル基、ブロモ基、ヨード基等のハロゲン基等が挙げられる。中でもメトキシ基、エトキシ基、イソプロペノキシ基、クロル基が好適である。
【0034】
一般式(2)において、上記R1及びR2は1価の有機基であり、R1及びR2としては、置換若しくは非置換の1価炭化水素基、又は下記式:
【0035】
【化18】
Figure 0004041659
【0036】
で表わされる1価の基が挙げられる。
【0037】
前記R1及びR2で表わされる置換若しくは非置換の1価炭化水素基としては、炭素原子数1〜12のものが好ましく、これらの基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基、あるいはこれらの基の水素原子の一部又は全部がフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子で置換したクロロメチル基、ブロモエチル基、クロロプロピル基、トロフルオロプロピル基、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル基等を挙げることができる。
【0038】
一般式(1)において、mは6〜50の整数である。この範囲より小さいとパーフルオロポリエーテル基が有する撥水撥油性、離型性、防汚性等の特徴が十分に発揮されず、また、この範囲より大きいと、分子全体に占めるアルコキシシリル基の割合が小さくなるので、アルコキシシリル基の縮合反応が進み難くなり、被膜を形成する上で好ましくない。mの値としては15〜35の範囲が機能の発現と反応性とのバランスの上で特に望ましい。
【0039】
一般式(1)で表わされるパーフルオロポリエーテル変性シランとしては、特にF(CxF2xO)mCyF2y−で表わされるパーフルオロポリエーテル基が下記式(3)

【0040】
【化19】
Figure 0004041659
【0041】
(式中、mは前記と同様である)
で示される基であることが好ましく、また加水分解性基Aがアルコキシ基であるものが好ましい。
【0042】
本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランの製造方法としては、通常、パーフルオロポリエーテル変性ヒドロシロキサン(ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)オリゴマーの末端に水素原子を有するシロキサン誘導体)とビニル基を有するシラン化合物とのヒドロシリル化反応によって製造する方法が挙げられる。
【0043】
本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランは一般式(1)から明らかなように、分子中に加水分解性シリル基を2個以上有しており、特開昭58-122979号公報に記載されている化合物よりも反応性が向上しているので、硬化性、被膜形成性に優れている。
【0044】
本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランは、撥水性、撥油性、離型性、防汚性等に優れた硬化被膜を形成する。
【0045】
[表面処理剤]
本発明の表面処理剤は、上記パーフルオロポリエーテル変性シランを利用するもの、すなわち一般式(1)で示されるパーフルオロポリエーテル変性シラン及びその部分加水分解縮合物から選ばれる少なくとも1種を主成分として含有するものである。この場合、この表面処理剤は、必要に応じて、アルコキシシラン加水分解縮合触媒を含有していてもよい。かかる触媒としては、例えば、有機錫化合物(ジブチル銀ジメトキシド、ジラウリン酸ジブチル錫等)、有機チタン化合物(テトラ−n−ブチルチタネート等)、有機酸(酢酸、メタンスルホン酸等)、無機酸(塩酸、硫酸等)が挙げられ、これらの中では特に酢酸、テトラ−n−ブチルチタネート、ジラウリン酸ジブチル錫等が望ましい。上記触媒の添加量は触媒としての有効量であり、通常、上記パーフルオロポリエーテル変性シラン100重量部に対して0.01〜5重量部、特に0.1〜1重量部である。
【0046】
また、本発明の表面処理剤は、適当な溶剤を含有していてもよい。かかる溶剤としては、例えば、フッ素変性脂肪族炭化水素系溶剤(パーフルオロヘプタン、パーフルオロオクタン等)、フッ素変性芳香族炭化水素系溶剤(m−キシレンヘキサフロライド、ベンゾトリフロライド等)、フッ素変性エーテル系溶剤〔メチルパーフルオロブチルエーテル、パーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)等〕、炭化水素系溶剤(石油ベンジン、ミネラルスピリッツ、トルエン、キシレン等)、ケトン系溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)が挙げられ、中でも溶解性、濡れ性等の点で、フッ素変性された溶剤が望ましく、特に、m−キシレンヘキサフロライド、パーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)等が好適に用いられる。なお、これら溶剤は、単独で用いても2種以上を混合して使用してもよく、上記成分を均一に溶解させることが望ましい。
【0047】
上記表面処理剤を用いて各種基材の表面を処理する方法としては、公知の方法が採用でき、例えば、刷毛塗り、ディッピング、スプレー、蒸着処理等の方法を適用し得る。処理条件は適宜選択され、処理温度は処理方法によって最適な温度は異なるが、例えば刷毛塗りやディッピングの場合は、室温〜120℃の範囲が望ましい。また、処理湿度としては、加湿下で行うことが反応を促進する上で望ましい。なお、基材としては、紙、布、金属、ガラス、プラスチック、セラミック等、各種材質のものを用いることができる。
【0048】
また、本発明の表面処理剤は、上記の機能を利用して、例えば次のように応用される。こうして、基材表面に硬化皮膜が形成され、この皮膜は基材に密着し、かつ揆水揆油性などのパーフルオロエテール基本来の前述した優れた特性を有するものである。
(1)撥水撥油剤として、紙、布、金属、ガラス、プラスチック、セラミック等に適用。
(2)離型剤として、粘着テープ、樹脂成型用金型、ロール等に適用。
(3)防汚加工剤として、紙、布、金属、ガラス、プラスチック、セラミック等に適用。
【0049】
また、より具体的な応用例として下記のものが挙げられる。
・反射防止フィルム等の表面に防汚性に優れた被膜を形成する防汚コーティング剤。
・眼鏡レンズ、反射防止フィルター等光学部材の指紋、皮脂付着防止コーティング剤。
・浴槽、洗面台のようなサニタリー製品の撥水、防汚コーティング剤。
・一般産業用ガラス、自動車、電車、航空機等の窓ガラス、ヘッドランプカバー等の防汚コーティング剤。
・外壁用建材の撥水、防汚コーティング剤。
・台所用建材の油汚れ防止用コーティング剤。
・電話ボックスの撥水、防汚及び貼り紙防止コーティング剤。
・美術品等の撥水・撥油性、及び指紋付着防止付与のコーティング剤。
【0050】
[硬化被膜]
上記表面処理剤を各種基材又は物品の表面に適用し、上述の処理により該表面に密着した硬化被膜が形成される。各種基材あるいは物品の表面に形成される硬化被膜の膜厚は、基材あるいは物品の種類により適宜選択されるが、通常0.1〜5μm、特に0.1〜1μmであることが好ましい。
【0051】
[その他の用途]
本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランは、上記用途以外に、塗料添加剤、樹脂改質剤、無機充填材の流動性・分散性の改質、テープ・フィルム等の潤滑性の向上剤等に使用される。
【0052】
【実施例】
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0053】
実施例1
[パーフルオロポリエーテル変性シランの合成]
温度計、還流冷却器、攪拌機を取り付けた容量200mlの3つ口フラスコに、下記式:
【0054】
【化20】
Figure 0004041659
【0055】
で表わされるパーフルオロポリエーテル変性ヒドロシロキサン89.9gと、m−キシレンヘキサフロライド90.0g、塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液(以下触媒PTと記す)0.117g(Pt単体として2.40×10-6モルを含有)を入れて80℃に加熱攪拌した。ビニルトリメトキシシラン9.2gを滴下して85℃で3時間熟成し、ガスクロマトグラフィーにより原料のビニルトリメトキシシランが消失したのを確認した後、溶剤や過剰のビニルトリメトキシシランを減圧溜去して無色透明の液体96.8gを得た。得られた化合物の1H-NMRのデータを次に示す。また、図1にIRスペクトル図を示す
1H-NMR(TMS基準、ppm)
−SiCH3 0.1〜1.4
−SiCH2CH2Si− 0.7〜0.8
−NHCH2CH2CH2Si− 0.5〜0.9
−NHCH2CH2CH2Si− 1.5〜1.9
−NHCH2CH2CH2Si− 3.2〜3.7
−SiOCH3 3.5〜3.8
−CONHCH2− 6.3〜6.6
・IR(KBr板、液膜法、cm-1、図1にチャート添付)
3050-2800(C-H)
1730(CON)
1315-1050(C-F)
以上の結果から、得られた化合物の構造式は
【0056】
【化21】
Figure 0004041659
であることがわかった。
【0057】
[パーフルオロポリエーテル変性シランの評価]
前記のようにして合成したパーフルオロポリエーテル変性シラン3.0gをノナフロロブチルエチルエーテル(商品名HFE-7200:3M社製)97.0gに溶解し、ガラス板(2.5×10×0.5cm)に刷毛塗りで塗布した。25℃、湿度70%の雰囲気下で1時間放置し、硬化被膜を形成させた。この試料片を用いて、下記(1)〜(3)の評価を行った。
【0058】
(1)撥水撥油性の評価
接触角計(協和界面科学社製A3型)を用いて、硬化被膜の水及びn−ヘキサデカンに対する接触角を測定し、撥水撥油性の評価とした。
(2)離型性の評価
硬化被膜表面にセロハン粘着テープ(幅25mm)を貼り、その剥離力を測定して離型性の評価とした。測定は引張試験機を用いて硬化被膜表面とセロハン粘着テープの粘着面とが180°となるように剥離速度300mm/minで引張って行った。
【0059】
(3)被膜の耐久性の評価
セルロース製不織布によって硬化被膜表面を一定の荷重で30往復拭いたのち、評価(1)で示した方法で水に対する接触角を測定して耐久性の評価とした。
(4)加水分解性(被膜形成性)の評価
合成したパーフルオロポリエーテル変性シラン3.0gをノナフロロブチルエチルエーテル97.0gに溶解させ、ガラス板(2.5×10×0.5cm)に刷毛塗りで塗布し、25℃、湿度70%の雰囲気下で10分間放置したのち、表面の未硬化分をセルロース製不織布で拭き取ってから、ガラス表面の水に対する接触角を測定して加水分解性(被膜形成性)の評価とした。
これら(1)〜(4)の評価結果を表1に示す。
【0060】
実施例2
実施例1の合成で用いたパーフルオロポリエーテル変性ヒドロシロキサンの代わりに、下記式:
【0061】
【化22】
Figure 0004041659
【0062】
に示されるパーフルオロポリエーテル変性ヒドロシロキサン90.1gを用いた以外は、実施例1と同様の方法で下記式に示す化合物を得た。
【0063】
【化23】
Figure 0004041659
【0064】
合成したパーフルオロポリエーテル変性シランについて実施例1と同様にして評価を行い、その結果を表1に示す。
【0065】
比較例1
実施例1で用いたパーフルオロポリエーテル変性ヒドロシロキサン代わりに下記式:
【0066】
【化24】
Figure 0004041659
【0067】
で示される化合物を用いた以外は、実施例1と同様の方法で下記式に示す化合物を得た。
【0068】
【化25】
Figure 0004041659
【0069】
合成したパーフルオロポリエーテル変性シランについて実施例1と同様にして評価を行い、その結果を表1に示す。
【0070】
比較例2
実施例1におけるパーフルオロポリエーテル変性シランの代わりに下記式に示す化合物について実施例と同様の方法で評価した。評価結果を表1に示す。
【0071】
【化26】
Figure 0004041659
【0072】
【表1】
Figure 0004041659
【0073】
実施例1及び実施例2のパーフルオロポリエーテル変性シランは、加水分解性(被膜形成性)に優れており、得られる硬化被膜は、いずれも従来品(比較例2)と同等もしくはそれ以上の撥水撥油性及び離型性を有し、かつ、耐久性に優れている。また、比較例1では、実施例と比べて撥水撥油性、離型性に劣っており実用に供し得ない。したがって、実施例1及び実施例2のパーフルオロポリエーテル変性シランは、表面処理剤として有効に利用可能である。
【0074】
実施例3〜4
粘着偏光フィルタ(N社製)に付設したきらめき防止機能付のハードコート層の上にスパッタリング方式で、SiO2層、TiO2層、SiO2層、TiO2層、SiO2層の5層をそれぞれλ/4光学膜厚で順次積層して反射防止層を付設した。
【0075】
次に、実施例1〜2で合成したパーフルオロポリエーテル変性シランをノナフロロブチルエチルエーテルで0.3重量%濃度となるように希釈して、コーティング溶液を調製した。この処理液を前記の反射防止フイルムにスピンコート法で塗工し、室温下に一昼夜放置してコーティング層を硬化させて汚染防止層を形成し、反射防止膜を有する光学素材を得た。
【0076】
比較例3
汚染防止層を付設しない以外は実施例に準じて光学素材を得た。
比較例4
比較例1で合成したフルオロシランを用いてコーティング溶液を調製し、これを用いる以外は、実施例3に準じて光学素材を得た。
【0077】
実施例3、4及び比較例3、4で得た光学素材を用いて、以下のような評価を行った。
(1)撥水性の評価
接触角計(協和界面科学社製A3型)を用いて、硬化被膜の水に対する接触角を測定し、撥水性の評価とした。評価結果を表2に示す。
【0078】
(2)防汚性に対する評価
フイルム表面に人差し指を5秒間押し当てて指紋を付着させてそのつきにくさを目視で評価した。またその指紋を乾いた布で拭き取ったときの汚れの拭き取りやすさについても評価した。評価基準は以下のとおりであり、被験者5人の平均の評価をその表面の評価とした。評価結果を表2に示す。
(指紋のつきにくさ)
○:指紋がほとんどつかない
×:はっきりと指紋がつく
(指紋の拭き取りやすさ)
○:指紋を軽く拭き取ることができる
△:指紋は拭き取りにくいが跡は残らない
×:指紋が拭き取りにくく跡も残る
【0079】
【表2】
Figure 0004041659
【0080】
以上のことから本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランを含有するコーティング剤は、撥水撥油性、防汚性に優れた硬化被膜を形成する。したがって、本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランは表面処理剤として各種の用途へ応用することができるものである。
【0081】
【発明の効果】
本発明のパーフルオロポリエーテル変性シランは、被膜形成性(加水分解性)が良好で、基材表面に強固に密着した硬化被膜を形成し、この硬化被膜は、撥水撥油性、防汚性、耐薬品性、潤滑性及び離型性等に優れており、その効果を長期間持続する。したがって、このパーフルオロポリエーテル変性シランを利用した表面処理剤(パーフルオロポリエーテル変性シラン及びその部分加水分解縮合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する表面処理剤)は、各種用途に利用が可能であり、たとえば、コーティング剤等として各種基材又は物品に有効に適用される。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成したパーフルオロポリエーテル変性シランのIRスペクトル図である。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1):
    F(Cx2xO)my2y−Q−Z (1)
    〔式中、Qは
    −CH CH OCH CH CH −,
    −CH OCH CH CH −,
    −CH CH SCH CH CH −,
    Figure 0004041659
    Figure 0004041659
    Figure 0004041659
    Figure 0004041659
    (上記式中、 Me はメチル基である。)
    から選ばれる2価の有機基であり、Zは下記一般式(2):
    Figure 0004041659
    (式中、Aは加水分解性基であり、R1及びR2置換若しくは非置換の1価炭化水素基、又は下記式:
    Figure 0004041659
    で表わされる1価の基であり、a及びbはそれぞれ2又は3の整数である。)
    で表わされる1価の基であり、mは6〜50の整数であり、x及びyはそれぞれ1〜3の整数である。〕
    で表されるパーフルオロポリエーテル変性シラン。
  2. 一般式(1)において、F(Cx2xO)my2y−で表わされる基が、下記式(3):
    Figure 0004041659
    (式中、mは請求項1と同様である。)
    で示される基である請求項1記載のパーフルオロポリエーテル変性シラン。
  3. 一般式(2)におけるAがアルコキシ基である請求項1記載のパーフルオロポリエーテル変性シラン。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のパーフルオロポリエーテル変性シラン及びその加水分解縮合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する表面処理剤。
  5. 請求項に記載の表面処理剤から得られる硬化被膜。
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