JP4998723B2 - 含フッ素コーティング剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、潤滑性、撥水性、撥油性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性に優れ、常温又は加熱により硬化することができる、パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランを主成分とする撥水撥油コーティング組成物に関する。
一般に、パーフルオロポリエーテル基含有化合物は、耐薬品性、潤滑性、離型性、撥水撥油性などを有する。その性質を利用して、磁気記録媒体の滑剤、精密機器の防油剤、離型剤、紙・繊維などの撥水撥油防汚剤、化粧料、保護膜など、幅広く利用されている。
一方、ガラスや布などの基材表面と有機化合物とを結合させるものとしては、シランカップリング剤が良く知られている。シランカップリング剤は、1分子中に有機官能基と反応性シリル基(一般にはアルコキシシリル基)を有する。アルコキシシリル基は、空気中の水分などによって加水分解し、自己縮合反応をおこしてシロキサンとなり被膜を形成する。それと同時に、ガラスや金属などの表面と化学的・物理的に結合することによって、耐久性を有する強固な被膜となる。シランカップリング剤はこの性質を利用して各種基材表面のコーティング剤として幅広く利用されている。
これらの特徴を生かしたものとして、下記式で示されるフルオロアミノシラン化合物が開示されている(特許文献1参照)。
Figure 0004998723

(式中、R、Rは炭素数1〜4のアルキル基、QはCHCHCH又はCHCHNHCHCHCH、hは1〜4の整数、iは2又は3である。)
しかしながら、この化合物は、パーフルオロポリエーテル基の部分が、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)の2〜5量体と短いため、上記パーフルオロポリエーテル基の持つ特徴を十分に出すことができなかった
従来、耐汚染性の向上等を目的とした反射防止膜としては、PVD法により形成した二酸化ケイ素を主成分とする表面層を有する単層又は多層の無機物層からなる反射防止層の表面に、有機ポリシロキサン系重合物又はパーフルオロアルキル基含有重合物からなる硬化層を有するものが知られていた(特許文献2参照)。
しかしながら、手垢や指紋等の人体的汚染が付着した場合に、ティッシュペーパーなどで拭き取ることが困難で、汚染が薄膜に押し拡げられ、強く擦ると反射防止膜が傷付くため、満足できる除去を達成できないという問題点があった。
一般に、パーフルオロポリエーテル基含有化合物は、前述の特徴を有するもので、これらの特徴を生かしたものとして、下記式で示されるパーフルオロポリエーテル変性アミノシランを防汚層に用いた反射防止膜が開示されている(特許文献3及び4参照)。しかし、この反射防止膜は、撥水撥油性、防汚性、耐薬品性、潤滑性、離型性等に優れているものの、防汚層に用いたパーフルオロポリエーテル変性アミノシランの分子中に水との親和性の高いアミド基等の極性基を含有しており、また、1分子中の加水分解性基の割合(重量%)が少ないため、硬化までに時間を要することや、基材への密着性の点などの問題点を有し、表面処理剤として利用する上で更に十分な性能を与えることが望まれた。
Figure 0004998723

(式中、Xは加水分解性基、Rは低級アルキル基、Rは水素原子又は低級アルキル基、QはCHCHCH又はCHCHNHCHCHCH、eは6〜50の整数、fは2又は3、c及びdはそれぞれ1〜3の整数。)
特に最近では、視認装置等の表面に設けられることが一般的な反射防止膜にあっては、手垢や指紋、汗や唾液、整髪料等の汚染物が付着し易く、その付着で表面反射率が変化したり、付着物が白く浮き出て見えて表示内容が不鮮明になるなど、単なる透明板等の場合に比べて汚染が目立ち易いという難点があるため、かかる汚染物の付着防止性や付着汚染の除去性に優れかつ長期に防汚性能を保つ反射防止膜の提供が久しい課題となっている。
そこで、パーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤の末端に加水分解性基を有する処理剤が汚れにくく、その汚れを拭き取り易い表面処理剤として有効であるとしている(特許文献5及び6参照)。また、下記式で示されるパーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤は両末端に加水分解性基を2または3個有し、基材との密着性に優れ、汚れにくく、その汚れを拭き取り易く、表面の滑り性が良好で傷付きにくく、それらの性能を持続するなどの特徴を有しているパーフルオロポリエーテル変性シランが開示されている(特許文献7参照)。
Figure 0004998723

(式中、Rfは二価の直鎖型パーフルオロポリエーテル基、Rは炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基、Xは加水分解性基、pは0〜2、qは1〜5の整数、aは2又は3である。)
しかし、これらの表面処理剤を用いても、汚れが付着しないということはなく、頻繁に汚れを拭き取る必要があり、ティッシュペーパー等での汚れの拭き取り時の、傷付防止や、拭き取りやすさの持続性には問題がある。
汚れ拭き取り時の拭き取りやすさは、表面が撥油性であり、表面が滑りやすければ、拭き取りやすいと感じる。従来の表面処理剤は、撥水撥油性の耐久性は向上されたものの、表面滑り性は、水や有機溶剤の超音波洗浄で容易に悪くなる。
十分な滑り性を発揮させるためには、数分子層の膜厚が必要であるが、従来の処理剤では、基材と1層目との密着性は良いものの、1層目と2層目やそれ以降の密着性が不十分であった。したがって、従来より滑り性の持続性が改良された表面処理剤の開発が待たれている。
特開昭58−167597号公報 特開昭62−148902号公報 特開平11−29585号公報 特開2000−143991号公報 特開平9−157582号公報 特開2004−145283号公報 特開2003−238577号公報
従って、本発明は、パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランを主成分とする、滑り性の持続が可能なコーティング組成物を提供することを目的とする。
発明者は、上記要望に応えるために鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)で示される2種以上のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランの混合物からなる組成物を用いて2酸化ケイ素等の無機酸化物が被覆されたフイルムやガラスに処理すると、水及びフッ素系溶剤の超音波洗浄に対する滑り性の耐久性が大幅に良くなることを知見し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、下記平均組成式(1)
Figure 0004998723
(式中、Rfは2価のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体含有基、Qはアミド、エーテル、エステル、アルキレン結合を含む基から選ばれる2価の連結基、Zは下記式(8)又は(9)で示されるポリシロキサンを含む2価の基、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基、Xは加水分解性基である。aは2又は3、bは1〜10の整数、yは1〜5の整数である。)で表されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランであって、Rfが下記平均組成式(2)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランとRfが下記平均組成式(3)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランとの比率が1:9〜9:1で同時に含有することを特徴とする含フッ素コーティング剤組成物を提供する
Figure 0004998723
(式中、gは1〜200の整数である。R は同一または異なってもよい炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基である。)
Figure 0004998723
(式中、yは1〜5の整数、hおよびiは1〜200の同じ又は異なっても良い整数である。R は上記と同じ。)
−(Z−Q)p−Rf1−(Q−Z)p− (2)
−Rf1−(Q−Z−Q−Rf1q− (3)
(式中、Rf1は、2価のパーフルオロポリエーテル基、Z及びQは上記と同様の基であり、それぞれ同じでも異なってもよい。pは0又は1、qは1〜3の整数である。)
本発明の表面処理剤の主成分である式(1)のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランには分子の両末端に加水分解性シリル基を多数有しており、Rfが上記平均組成式(2)、(3)で示される含フッ素有機ケイ素化合物の両方を同時に含有し、また、複数の多官能化合物と混合して硬化させた場合、両末端が基材に強固に密着し、処理剤同士が強固に密着するため、長期に渡って撥水撥油性、低動摩擦な表面を持続できる。
以下、本発明について更に詳しく説明する。本発明のコーティング剤に含まれるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランは、下記平均組成式(1)
Figure 0004998723

(式中、Rfは2価のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体含有基、Qは2価の連結基、Zはシロキサン結合を有する少なくとも2価の基、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基、Xは加水分解性基である。aは2又は3、bは1〜10の整数、yは1〜5の整数である。)で表されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランであって、Rfが下記平均組成式(2)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランである。
式(1)において、Rfが下記平均組成式(2)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランとRfが下記平均組成式(3)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランとの比率が1:9〜9:1、好ましくは2:8〜8:2、さらに好ましくは4:6〜6:4の比率で同時に含有することを特徴とする含フッ素コーティング剤組成物である。
−(Z−Q)−Rf−(Q−Z)− (2)
−Rf−(Q−Z−Q−Rf− (3)

(式中、Rfは、2価のパーフルオロポリエーテル基、Z及びQは上記と同様の基であり、それぞれ同じでも異なってもよい。pは0又は1、qは1〜3の整数である。)
Rfが上記平均組成式(2)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランに対するRfが上記平均組成式(3)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランの比率が90%を超える場合には、ポリシロキサン基近傍の加水分解性基の割合が全体の10%を下回るため、処理剤同士の密着性が悪くなる。一方、10%を下回る場合には、パーフルオロポリエーテル基の近傍の加水分解性基の割合が全体の10%を下回るため、同様に処理剤同士の密着性が悪いため好ましくない。
ここで、Rfは2価のパーフルオポリロエーテル含有基であり直鎖型、分岐型であるかは問わない。該パーフルオロポリエーテル構造としては、−C2jO−(式中、各単位のhは独立に1〜6の整数である。)の繰り返し単位を含むもので、例えば一般式(C2jO)で示されるものなどが挙げられる。ここで、kは1〜500、好ましくは2〜400、より好ましくは10〜200の整数である。
上記式で示される繰り返し単位−C2jO−としては、例えば下記の単位等が挙げられる。なお、上記パーフルオロアルキルエーテル構造は、これらの繰り返し単位の1種単独で構成されていてもよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。
−CFO−
−CFCFO−
−CFCFCFO−
−CF(CF)CFO−
−CFCFCFCFO−
−CFCFCFCFCFCFO−
−C(CFO−
パーフルオロポリエーテル基の場合、各種鎖長のパーフルオロエーテル基が含まれるが、これらの中では、特に下記単位で示される炭素数1〜4程度のパーフルオロエーテル基を繰返し単位とするパーフルオロポリエーテルである。
−CFO−
−CFCFO−
−CFCFCFO−
−CF(CF)CFO−
また、上記式(1)において、2価のパーフルオロエーテル含有基Rfとしては、下記一般式(4)、(5)、(6)で示される基から選ばれるものが好ましい。
Figure 0004998723

(式中、Yはそれぞれ独立にF又はCF基、rは2〜6の整数、dは1〜3の整数、m、nはそれぞれ0〜200の整数で、m+n=2〜200、sは0〜6の整数である。該一般式中の繰り返し単位の配列はランダムである。)
Figure 0004998723

(式中、lは1〜200の整数、dは1〜3の整数である。)
Figure 0004998723

(式中、YはF又はCF基、dは1〜3の整数、m、nはそれぞれ0〜200の整数で、m+n=2〜200である。該一般式中の繰り返し単位の配列はランダムである。)
上記したパーフルオロポリエーテル含有基の場合、各種鎖長のパーフルオロエーテル基が含まれるが、好ましくは炭素数1〜4程度のパーフルオロエーテル基を繰返し単位とするパーフルオロポリエーテル含有基である。上記化学構造式中の繰り返し単位の合計は、1〜60、より好ましくは10〜50の範囲が好ましい。また、なお、パーフルオロポリエーテルの分子構造は、これら例示したものに限定されるものではない。
さらに式(2)において、Rfが下記一般式(7)で示されるパーフルオロポリエーテル含有基であることが、動摩擦係数の点で好ましい。
−CF(OC(OCFOCF− (7)

(式中、e=0〜50、f=1〜50及びe+f=2〜60の整数である。)
式中、QはRf基とZ基、RfとZ、RfとRfとを連結する2価の基であり、アミド、エーテル、エステル、アルキレン結合を含む基などが挙げられる。
具体的には下記のものがあげられる。
Figure 0004998723
Figure 0004998723
上記式中、Zは酸素原子、窒素原子、ケイ素原子及び硫黄原子から選ばれる1種または2種以上を含有しても良いが、好ましくはケイ素官能基でありシロキサン結合を有する少なくとも2価の基であることが好ましい。Z基は基材との反応性の点で有した方が良いが、Q基とC2y基とが直接結合していても良い。
具体的には下記のものがあげられる。
Figure 0004998723
Figure 0004998723
式(2)、(3)において、Zはポリシロキサンを含む2価の基であることが好ましく、直鎖型、分岐型であるかは問わない。該ポリシロキサン構造としては、下記式(8)又は(9)で示され、例えばポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。ここで、Rは同一または異なってもよい炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基である。
Figure 0004998723

ここで、gは1〜200、好ましくは1〜100、より好ましくは10〜60の整数である。
Figure 0004998723

ここで、yは1〜5の整数、hおよびiは1〜200、好ましくは1〜100、より好ましくは10〜60の同じ又は異なっても良い整数である。
具体的には下記のものがあげられる。
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723
Figure 0004998723

ここで、Meはメチル基、Etはエチル基、Phはフェニル基を示す。
式中、Xは加水分解性基を表し、末端に1個以上有するがそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。その具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの炭素数1〜10のアルコキシ基、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基などの炭素数2〜10のオキシアルコキシ基、アセトキシ基などの炭素数1〜10のアシロキシ基、イソプロペノキシ基などの炭素数2〜10のアルケニルオキシ基、クロル基、ブロモ基、ヨード基などのハロゲン基などが挙げられる。中でもメトキシ基、エトキシ基、イソプロペノキシ基、クロル基が好適である。
Rは、炭素数1〜4の低級アルキル基又はフェニル基で、具体的にはメチル基、エチル基、フェニル基などであり、中でもメチル基が好適である。aは2又は3であり、反応性、基材に対する密着性の観点から、3が好ましい。bは1〜10であり、基材への密着性と防汚性能との両立から1〜5が好ましいがこれに限定されるものではない。
上記パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランは、基材上に硬化被膜を形成するが、ミクロ相分離構造を形成する。パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シラン単体だと、パーフルオロエーテル相または、ポリシロキサン相のいずれかにしか官能基が存在せず、両相を化学結合で固定することは困難である。したがって、基材が処理剤と強固に密着するものの、処理剤同士の密着性が弱いために、数分子層の形成はできても、超音波洗浄で容易に洗い流される。
そこで、本発明は、二種のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランを混合することにより、パーフルオロエーテル相及びポリシロキサン相を化学結合で固定することが可能となる。
本発明は、2種以上の上記パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シラン又はその部分加水分解縮合物を用いた、硬化被膜形成用の原料や表面処理剤を提供する。
2種以上の上記パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランとは、少なくとも(2)及び(3)で示される含フッ素有機ケイ素化合物を両方含有することが必要であり、(2)と(3)の混合比はモル比で1:9〜9:1が好ましく、2:8〜8:2がさらに好ましい。
混合するパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランの分子量は同等の方が好ましい。
上記パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランは、基材上に硬化被膜を形成するが、ミクロ相分離構造を形成する。パーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シラン担体だと、パーフルオロエーテル相または、ポリシロキサン相のいずれかにしか官能基が存在せず、いずれかの相を化学結合で固定することは困難である。しかし、本発明のように、二種のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランを混合することにより、パーフルオロエーテル相及びポリシロキサン相を化学結合で固定することが可能となる。
上記コーティング剤組成物は、必要に応じて従来から知られている硬化触媒を添加することがのぞましい。有機チタン酸エステル、有機チタンキレート化合物、有機アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、有機スズ化合物、有機カルボン酸の金属塩、アミン化合物、及びその塩、4級アンモニウム化合物、アルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジアルキルヒドロキシアミン、グアジニル基含有有機ケイ素化合物、無機酸、パーフロロカルボン酸、パーフロロアルコールなどが挙げられる。
本発明のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランを用いたパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン組成物は、種々の用途に利用することができる。低表面エネルギーを有するため、離型性、撥水性に優れており、防湿用シール部品、燃料電池用シール剤、表面処理剤として利用でき、例えば下記のものに応用することができる。浴槽、洗面台のようなサニタリー製品、電気カミソリ、化粧道具、台所用建材、自動車・電車・航空機などの窓ガラス、ヘッドランプカバー、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイカーナビ、携帯電話、反射防止フィルター・偏光板などの光学部材、眼鏡レンズ、電話ボックスの撥水、貼り紙・落書き防止塗料、美術品などの撥水撥油剤、コンパクトディスク、DVD、その他、塗料添加剤、樹脂改質剤、無機質充填剤の流動性、分散性を改質、テープ、フィルムなどの潤滑性の向上などに応用することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。また、下記例において、表中の物性は、下記の試験法により測定されたものである。
[実施例1〜7]
化合物1〜5をHFE−7200(住友3M社製)に溶解させ、0.2wt%溶液を調整し、それぞれを指定の比率で混合し、有効成分に対して0.8wt%のパーフロロカルボン酸を添加し、処理剤とした。スライドガラスを処理剤に30秒間浸漬後150mm/minの速度で引き上げ、25℃、湿度40%の雰囲気下で24時間放置し、硬化被膜を形成させた。表1にそれぞれの処理剤の混合比をまとめた。
[感触の評価]
感触は、ベンコット(旭化成社製)でスライドガラスの表面を擦った際の感触を、ブラインドテストにより実施した。評価基準は以下の通りである。サンプルは初期及び2000往復回(ベンコットン、0.5kg荷重)摩耗後のものを用いた。
◎ :感触が特に優れている。
○ :感触がよい。
△ :普通。
× :感触が悪い。
[動摩擦係数の評価]
ベンコット(旭化成社製)に対する動摩擦係数を、新東科学社製の表面性試験機を用いて測定した。
[皮膜の密着性の評価]
フッソ系溶剤AK225(旭硝子社製)による超音波洗浄前後の動摩擦係数及び感触を評価した。
[化合物1]
Figure 0004998723
[化合物2]
Figure 0004998723
[化合物3]
Figure 0004998723
[化合物4]
Figure 0004998723
[化合物5]
Figure 0004998723
[化合物6]
Figure 0004998723
Figure 0004998723

(p/q=0.9 Mw≒4000〜6000)
評価結果を表1に示す。
Figure 0004998723
実施例1〜8及び比較例1〜4は、何れもパーフルオロポリエーテル(PFE)基とポリシロキサン基を含み、PFE基のみの処理剤を用いた場合(化合物5)と比較して、初期の感触に優れていた。また、シロキサン単位が長くなった場合には、より、感触に優れていた。
フッ素系溶剤による超音波洗浄後には、実施例では、動摩擦係数が低く、感触に優れていた。二種のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランを混合することにより、PFE基及びポリシロキサンの近傍に加水分解性基があるため、パーフルオロポリエーテル相及びポリシロキサン相を化学結合で固定することが可能となり、低動摩擦係数を達成するために十分な膜厚を保持できるためと考えられる。
また、混合する化合物の分子量が同程度の実施例1〜6は、分子量が大きく異なる実施例7及び8と比較して、動摩擦係数の耐久性が良かった。
一方、比較例では、水接触角の低下はないものの、動摩擦係数が上昇し、感触が悪くなった。処理剤同士の密着性が悪いために、フッ素系溶剤による超音波洗浄で容易に洗い流され、単分子層だけ残り、十分な膜厚を保持できなくなったものと考えられる。
以上の点から、本発明に示すパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランを用いたコーティング剤組成物は、基材表面に強固な皮膜を形成し、処理剤同士の密着性に優れるため、撥水撥油性で、低動摩擦な表面を持続できる。

Claims (5)

  1. 下記平均組成式(1)
    Figure 0004998723
    (式中、Rfは2価のパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体含有基、Qはアミド、エーテル、エステル、アルキレン結合を含む基から選ばれる2価の連結基、Zは下記式(8)又は(9)で示されるポリシロキサンを含む2価の基、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基、Xは加水分解性基である。aは2又は3、bは1〜10の整数、yは1〜5の整数である。)で表されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランであって、Rfが下記平均組成式(2)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランとRfが下記平均組成式(3)で示されるパーフルオロポリエーテル−ポリシロキサン共重合体変性シランとの比率が1:9〜9:1で同時に含有することを特徴とする含フッ素コーティング剤組成物。
    Figure 0004998723
    (式中、gは1〜200の整数である。R は同一または異なってもよい炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基である。)
    Figure 0004998723
    (式中、yは1〜5の整数、hおよびiは1〜200の同じ又は異なっても良い整数である。R は上記と同じ。)
    −(Z−Q)p−Rf1−(Q−Z)p− (2)
    −Rf1−(Q−Z−Q−Rf1q− (3)
    (式中、Rf1は、2価のパーフルオロポリエーテル基、Z及びQは上記と同様の基であり、それぞれ同じでも異なってもよい。pは0又は1、qは1〜3の整数である。)
  2. 式(2)、(3)において、Rf1が下記一般式(4)、(5)、(6)で示されるパーフルオロポリエーテル基を含む基から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の含フッ素コーティング剤組成物。
    Figure 0004998723
    (式中、Yはそれぞれ独立にF又はCF3基、rは2〜6の整数、dは1〜3の整数、m、nはそれぞれ0〜200の整数で、m+nは2〜200、sは0〜6の整数である。該一般式中の繰り返し単位の配列はランダムである。)
    Figure 0004998723
    (式中、lは1〜200の整数、dは1〜3の整数である。)
    Figure 0004998723
    (式中、YはF又はCF3基、dは1〜3の整数、m、nはそれぞれ0〜200の整数で、m+nは2〜200である。該一般式中の繰り返し単位の配列はランダムである。)
  3. 式(2)、(3)において、Rf1が下記一般式(7)で示される基から選ばれるパーフルオロポリエーテル基を含む基であることを特徴とする請求項1に記載の含フッ素コーティング剤組成物。
    −CF2(OC24e(OCF2fOCF2− (7)
    (式中、e=0〜50、f=1〜50及びe+f=2〜60の整数である。)
  4. Qが、下記式で示される基から選ばれるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の含フッ素コーティング剤組成物。
    Figure 0004998723
  5. 分子量が100以上であり、分子中におけるフッ素含有率が25重量%以上であるカルボン酸、またはその誘導体であって使用時にカルボン酸を発生しうるものを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の含フッ素コーティング剤組成物。
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