JP4041416B2 - 炒め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、やきそば、チャーハン等の炒め物を調理する炒め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
炒め物を調理する場合、従来は、フライパンや中華鍋で人手により何度も煽る作業を繰り返すという手作業で行っている。また、炒め物を大量に調理する場合には、炒め装置を利用して調理している。
【0003】
従来の炒め装置は、平鍋、回転鍋、巴型鍋等の鍋の中に入れられた炒め物の食材を、ゆっくりとした回転させながら加熱し、攪拌させることにより、フライパンの煽り効果を期待しながら調理する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
フライパンを人手により何度も煽る作業を繰り返すという手作業による調理により出来上がった料理は、食感、風味、見映え共に良好な炒め物を作ることが出来るが、一時に大量の炒め物を調理することは困難である。
【0005】
また、前記従来の炒め装置を利用すれば、一時に大量の炒め物を調理することが出来るが、近年の消費者の味に対する要望の高まりを満足させることはできなかった。
【0006】
前記従来の炒め装置においては、炒め物の食材が鍋の内面を転がるようにして移動しながら加熱されるため、だんご状になりやすい。そのため、加熱むらや味むら、更に米飯にあっては、割れが生じ、食感、風味、見映えが人手による調理に比べて劣っていた。
【0007】
また、炒め物の食材が加熱されて殺菌温度に到達することが調理完了の必須条件であるが、前記従来の炒め装置では、殺菌温度に到達するまでの時間がかかり過ぎるため、シャキッとした炒め感が損なわれ、蒸し焼きのような炒め物となってしまうことが多かった。
【0008】
本発明は、前記従来技術の問題点を考慮し、人手で少量ずつフライパンを煽って調理したような食感、風味、見映えが損なわれることのない美味しい炒め物を、一度に大量に調理することができる炒め装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の炒め装置は、ベースと、
前記ベースに下端を固定された支柱と、
前記支柱の上端に回転可能に軸支された炒め鍋と、
前記炒め鍋の下方に固定され、スイベルジョイントを用いたガス配管がなされたガスバーナーと、
前記炒め鍋と共に前記ガスバーナーを前記支柱に軸支された回転軸を中心に回動可能とし、前記ベースに取り付けられた煽り装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の他の炒め装置は、ベースと、
前記ベースに下端を回転可能に軸支された支柱と、
前記支柱の上端に回転可能に軸支された炒め鍋と、
前記炒め鍋の下方に固定され、スイベルジョイントを用いたガス配管がなされたガスバーナーと、
前記炒め鍋と共に前記ガスバーナーを前記支柱に軸支された回転軸を中心に回動可能とし、前記ベースに取り付けられた煽り装置と、
前記支柱を前記ベースに軸支された支点を中心に回動可能とし、前記ベースに取り付けられた回動装置とを備えたことを特徴とする。
【0011】
ここで、上記の炒め装置において、前記煽り装置は、
シリンダチューブが前記ベースに回動可能に取り付けられた第一エアシリンダと、
下端を前記第一エアシリンダのピストンロッドに連結されるとともに、上端を前記炒め鍋の端部に回転可能に連結された第一アームとを備えるものであることが好ましい。また、前記第一エアシリンダに代えて、油圧シリンダを用いて第一油圧シリンダとしてもよく、前記第一エアシリンダは単数であってもよいし、複数のものを同期させて使用してもよい。さらに、前記第一アームを省略して、前記ピストンロッドの先端を直接、前記炒め鍋の端部に回転可能に連結してもよい。
【0012】
また、前記回動装置は、
シリンダチューブが前記ベースに固定されたブロックに前記ベースに略水平に取り付けられた第二エアシリンダと、
一端を前記第二エアシリンダのピストンロッドに連結されるとともに、他端を前記支柱に回転可能に連結された第二アームとを備えるものであることが好ましい。また、前記第二エアシリンダに代えて、油圧シリンダを用いて第二油圧シリンダとしてもよく、前記第二エアシリンダは単数であってもよいし、複数のものを同期させて使用してもよい。さらに、前記回動装置は、クランク機構など往復動が実現される機構を備えた装置であれば足りる。
【0013】
さらに、前記炒め鍋は、鍋本体と鍋保持枠とからなり、
前記鍋保持枠が前記支柱の上端に回転可能に軸支され、
前記第一アームが前記鍋保持枠の端部に回転可能に連結されたことを特徴とすることが好ましい。なお、鍋保持枠がない炒め鍋の場合は、鍋本体が前記支柱の上端に回転可能に軸支され、前記第一アームが鍋本体の端部に回転可能に連結される。
【0015】
そして、煽り装置と回動装置とを備えるタイプの炒め装置にあっては、前記炒め鍋が、前記回動装置により左右に往復動する炒め装置であって、
前記炒め鍋は、
左方向に移動する時には、前記煽り装置により左に傾斜した状態に保持され、
右方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされ、
右方向に移動する時には、前記煽り装置により右に傾斜した状態に保持され、
左方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされることを特徴とすることが好ましい。
【0016】
そしてまた、煽り装置と回動装置とを備える他のタイプの炒め装置にあっては、前記炒め鍋が、前記回動装置により左右に往復動する炒め装置であって、
前記炒め鍋は、
左方向に移動する時には、前記煽り装置により略水平な状態に保持され、
右方向に反転する直前に、前記煽り装置により左に傾斜させられ、
右方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされ、
右方向に移動する時には、前記煽り装置により略水平な状態に保持され、
左方向に反転する直前に、前記煽り装置により右に傾斜させられ、
左方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされることを特徴とすることが好ましい。
【0017】
また、前記炒め鍋は、内部にほぐし羽根を備えると共に、前記ほぐし羽根を回転させるほぐし羽根駆動手段を備えることが好ましく、前記ほぐし羽根は、前記炒め鍋に軸支された回転軸と、前記回転軸に固着された1又は複数の回転羽根から成ることが好ましい。さらに前記ほぐし羽根駆動手段にはギヤ、チェーン駆動等があり、これらの駆動手段は前記支柱の下方、上方、側方のいずれに設置しても良く、あるいは、ほぐし羽根が駆動手段を内蔵した自己回転式ほぐし羽根を用いても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1(A)は本発明の実施の形態における炒め装置の正面図、(B)はその平面図、図2は図1の炒め装置が煽り動作を行う状態を示す正面図である。
また、図3(A)は本発明の他の実施の形態における炒め装置の正面図、(B)はその平面図、図4は図3の炒め装置の炒め鍋が左方向に移動する状態を示す正面図、図5は図3炒め装置の炒め鍋が左方向の反転点に達した状態を示す正面図、図6は図3の炒め装置の炒め鍋が右方向に反転と同時又はやや遅れて煽り動作を行う状態を示す正面図、図7は図3の炒め装置の炒め鍋が右方向に移動する状態を示す正面図、図8は図3の炒め装置の炒め鍋が右方向の反転点に達した状態を示す正面図、図9は図3の炒め装置の炒め鍋が左方向に反転と同時又はやや遅れて煽り動作を行う状態を示す正面図である。
【0019】
図1において、1はベースであり、鉄骨を組み合わせたフレーム形状をなす。前記ベース1には、一対の支柱2の下端が固定される。前記支柱2は前記フレーム形状のベース1の対向する辺にそれぞれ固定される。前記支柱2は鉄製の板状棒で形成され、上端には軸受2aが取り付けられる。
【0020】
そして、一対の前記軸受2aに炒め鍋3が回転可能に軸支される。前記炒め鍋3は、鍋本体3aと該鍋本体3aの側面に固定された鍋保持枠3bとからなり、前記鍋保持枠3bに固着された回転軸3cが前記軸受2aに回転可能に軸支される。なお、鍋保持枠に軸受が取り付けられ、支柱の上端に固着された回転軸が前記軸受に回転可能に軸支される構成でもよい。
【0021】
前記ベース1には煽り装置4が取り付けられる。この煽り装置4は、前記支柱2に軸支された前記回転軸3cを中心に、前記炒め鍋3を回動可能とするものである。前記煽り装置4は、シリンダチューブ5aが前記ベース1に回動可能に取り付けられた第一エアシリンダ5と、下端を前記第一エアシリンダ5のピストンロッド5bに連結されるとともに、上端を前記鍋保持枠3bの端部に回転可能に連結された第一アーム6とを備える。
【0022】
前記第一アーム6の上端に取り付けられた軸受6aに、前記鍋保持枠3bに固着された回転軸3dが回転可能の軸支される。前記第一シリンダが図1に示すような中立の状態では、前記炒め鍋3は前記ベース1に対して水平な状態を保持するが、図2に示すように、制御装置(図示せず)により前記第一シリンダ5のピストンロッド5bを引き込むと、前記炒め鍋3は前記回転軸3cを中心に時計回りに回動させられ、右側に傾く。また、前記第一シリンダ5のピストンロッド5bを押し出すと、前記炒め鍋3は前記回転軸3cを中心に反時計回りに回動させられ、左側に傾く。
【0023】
図2に模式的に示すように、前記炒め鍋3の下方に加熱手段としてガスバーナー7が備えられる。ガスバーナー7は前記炒め鍋3に固定され、炒め鍋3と共に回動する。なお、図示しないが、前記ガスバーナー7は、スイベルジョイントを用いたガス配管がなされ、このガス配管を通してガスが供給され加熱が行われる。炒め鍋3と共にガスバーナー7が回動すると、前記ガス配管も回動させられるが、スイベルジョイントの部分を回動自在とすることで、固定ガス配管と可動ガス配管を接続することができる。
【0024】
図1に示された実施の形態に、ほぐし羽根を付加した実施の形態を図10〜図16を参照して説明する。図1及び図2に示された符号と同じ符号が付されているものは、同じ構成要素である。
【0025】
この炒め装置では、前記炒め鍋3は、内部にほぐし羽根110を備え、外部に前記ほぐし羽根110を回転させるほぐし羽根駆動手段120とを備える。前記ほぐし羽根110は、前記炒め鍋3に軸支された回転軸111と、前記回転軸111に固着された複数の羽根112から成る(羽根の具体的な形状については、図12〜図16を参照)。
【0026】
前記ほぐし羽根駆動手段120は、前記支柱2に取り付けられ、電動モーターが望ましい。電動モーター120の出力軸に所要の減速装置を介して連結される前記回転軸111は、中空軸である前記回転軸3c内に挿通される。したがって、前ほぐし羽根110は、前記電動モーター120から伝達される回転動力により回転させられる。
【0027】
図11に示すように、前記炒め鍋3の煽り動作は、図1の実施の形態と同様であり、前記第一シリンダ5のピストンロッド5bの作用にしたがって、前記回転軸3cを中心に回動させられることによって煽り動作が実現される。電動モーター120は前記支柱2の上端に取り付けられており、回動しない。
【0028】
次に、図12〜図16を参照して、ほぐし羽根の実施の形態について詳細に説明する。羽根の枚数は実用的には1枚でも複数枚でも良く、枚数に特に制限はない。また、各羽根相互の角度、間隔についても特に制限はなく、調理すべき食材の性質、形状により適宜設定すれば良い。なお、当該ほぐし羽根は、金属、プラスチック、木材などの材料を丸棒、角棒等に適宜加工して形成される。図12の実施の形態は、4枚の「コ」の字形状の長尺の羽根112aが、回転軸111aの円周方向に等角度間隔で固着される。
【0029】
図13の実施の形態は、L字形状の短尺の羽根112bが回転軸111bの円周方向に等角度間隔(図13の場合は90°間隔)かつ軸方向に等間隔というサイクルで固着される。
【0030】
図14の実施の形態は、「コ」の字形状の短尺の羽根112cが回転軸111cの円周方向に等角度間隔(図13の場合は90°間隔)かつ軸方向に等間隔というサイクルで固着される。
【0031】
図15の実施の形態は、「コ」の字形状の短尺の羽根112dが回転軸111dの円周方向の0°と180°の位置において軸方向に等間隔で固着されるとともに、0°の位置に固着された羽根112dはブリッジ112d’により連結され、また180°の位置に固着された羽根112dはブリッジ112d’により連結される。そして、回転軸111dの円周方向の90°と270°の位置においては、前記ブリッジ112d’の位置に羽根112dが位置するように軸方向に等間隔で固着されるとともに、90°の位置に固着された羽根112dはブリッジ112d’により連結され、また270°の位置に固着された羽根112dはブリッジ112d’により連結される。
【0032】
図16の実施の形態は、羽根が曲線を有する場合の例として、コイルばね状の羽根を示している。コイルばね状の羽根112eは、回転軸111eの円周方向に等角度間隔(図16の場合は90°間隔)かつ軸方向に等間隔というサイクルで固着される支持棒112e’に支持される。
【0033】
次に、図3〜図9を参照して、本発明の他の実施の形態における炒め装置について詳細に説明する。
図3において、31はベースであり、鉄骨を組み合わせたフレーム形状をなす。前記ベース31には、一対の支柱32の下端が回転可能に軸支される。前記支柱32は前記フレーム形状のベース31の対向する辺にそれぞれ回転可能に軸支される。前記支柱32は鉄製の板状棒で形成され、上端には軸受32aが取り付けられる。
【0034】
そして、一対の前記軸受32aに炒め鍋33が回転可能に軸支される。前記炒め鍋33は、鍋本体33aと該鍋本体33aの側面に固定された鍋保持枠33bとからなり、前記鍋保持枠33bに固着された回転軸33cが前記軸受32aに回転可能に軸支される。なお、鍋保持枠に軸受が取り付けられ、支柱の上端に固着された回転軸が前記軸受に回転可能に軸支される構成でもよい。
【0035】
前記ベース31には煽り装置34が取り付けられる。この煽り装置34は、前記支柱32に軸支された前記回転軸33cを中心に、前記炒め鍋33を回動可能とするものである。前記煽り装置34は、シリンダチューブ35aが前記ベース31に回動可能に取り付けられた第一エアシリンダ35と、下端を前記第一エアシリンダ35のピストンロッド35bに連結されるとともに、上端を前記鍋保持枠33bの端部に回転可能に連結された第一アーム36とを備える。
【0036】
また、前記ベース31には回動装置38が取り付けられる。この回動装置38は、前記ベース31に軸支された前記支柱32の回転軸32cを中心に、前記支柱32を回動可能とするものである。この回動装置38は、シリンダチューブ39aが前記ベース31に固定されたブロック40に前記ベース31に略水平に取り付けられた第二エアシリンダ39と、一端を前記第二エアシリンダ39のピストンロッド39bに連結されるとともに、他端を前記支柱32の下部に回転可能に連結された第二アーム41とを備える。
【0037】
前記第一アーム36の上端に取り付けられた軸受36aに、前記鍋保持枠33bに固着された回転軸33dが回転可能に軸支される。前記第一エアシリンダ35が図3に示すような中立の状態では、前記炒め鍋33は前記ベース31に対して水平な状態を保持するが、図4に示すように、制御装置(図示せず)により前記第一エアシリンダ35のピストンロッド35bを押し出すと、前記炒め鍋33は左に傾斜し、この状態を保持しながら、前記制御装置により前記第二エアシリンダ39のピストンロッド39bを押し出していくと、前記炒め鍋33は前記回転軸32cを中心として左方向に移動(回動)する。
【0038】
前記ピストンロッド39bを押し出していくと、図5に示すように、前記炒め鍋33は左方向の反転点に達する。図6に示すように、前記炒め鍋33が右方向に反転と同時又はやや遅れて、前記制御装置により前記第一エアシリンダ35のピストンロッド35bを素早く引き込むと、前記炒め鍋33は前記回転軸33cを中心に時計回りに回動させられ、右側に傾き煽り動作がなされる。
【0039】
図7に示すように、前記炒め鍋33の姿勢を保持しながら、前記制御装置により前記第二エアシリンダ39のピストンロッド39bを引き込んでいくと、前記炒め鍋33は前記回転軸32cを中心として右方向に移動(回動)する。
【0040】
前記ピストンロッド39bを引き込んでいくと、図8に示すように、前記炒め鍋33は右方向の反転点に達する。図9に示すように、前記炒め鍋33が左方向に反転と同時又はやや遅れて、前記制御装置により前記第一エアシリンダ35のピストンロッド35bを素早く押し出すと、前記炒め鍋33は前記回転軸33cを中心に反時計回りに回動させられ、右側に傾き煽り動作がなされる。
【0041】
そして、図5に示すように、前記炒め鍋33の姿勢を保持しながら、前記制御装置により前記第二エアシリンダ39のピストンロッド39bを押し出していくと、前記炒め鍋33は前記回転軸32cを中心として左方向に移動(回動)する。
このようにして、前記炒め鍋33は前記回動装置38により左右に往復動しながら、反転点近傍で煽り装置34により煽り動作がなされる運動が前記制御装置にの制御により繰り返し行われる。
【0042】
図4〜図9に模式的に示すように、前記炒め鍋33の下方に加熱手段としてガスバーナー37が備えられる。ガスバーナー37は前記炒め鍋33に固定され、炒め鍋33と共に回動する。なお、図示しないが、前記ガスバーナー37は、スイベルジョイントを用いたガス配管がなされ、このガス配管を通してガスが供給され加熱が行われる。炒め鍋33と共にガスバーナー7が回動すると、前記ガス配管も回動させられるが、スイベルジョイントの部分を回動自在とすることで、固定ガス配管と可動ガス配管を接続することができる。
【0043】
【比較例】
図3〜図9で説明した本発明の実施の形態における炒め装置と、比較例として市販されている回転鍋(株式会社ホーネンコーポレーション製 クックマスターKM−3)を有する炒め装置を用いて調理性を比較した。両装置の時間当たりの熱量は一定とした。
【0044】
まず、チャーハンの調理性を比較した。チャーハンの調理手順は、次のとおりとした。
(1)炒め鍋の鍋表面温度が220℃になるまで予熱する。
(2)油を60g投入し、炒め鍋全体になじませる。
(3)ねぎを30g投入し、1分間炒める。
(4)米飯を1600g及び液卵を300g投入し、4分間炒める。
(5)野菜として、ミックスベジタブルを100g、調味料を適量投入し、1分間炒める。
(6)炒め鍋から出来上がったチャーハンを取り出す。
【0045】
チャーハンの調理性の評価は表1のとおり、本発明の実施の形態における炒め装置が、すべての評価項目について優れていた。
【0046】
【表1】
Figure 0004041416
【0047】
次に、野菜炒めの調理性を比較した。野菜炒めの調理手順は、次のとおりとした。
(1)炒め鍋の鍋表面温度が220℃になるまで予熱する。
(2)油を80g投入し、炒め鍋全体になじませる。
(3)豚肉を250g及び人参を200g投入し、1分間炒める。
(4)キャベツを1600g、タマネギを300g及びピーマンを300g投入し、4分間炒める。
(5)調味料を適量投入し、1分間炒める。
(6)炒め鍋から出来上がった野菜炒めを取り出す。
【0048】
野菜炒めの調理性の評価も表2のとおり、本発明の実施の形態における炒め装置が、すべての評価項目について優れていた。
【0049】
【表2】
Figure 0004041416
【0050】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の炒め装置によれば、ベースと、前記ベースに下端を固定された支柱と、前記支柱の上端に回転可能に軸支された炒め鍋と、前記ベースに取り付けられ、前記炒め鍋を前記支柱に軸支された回転軸を中心に回動可能とする煽り装置とを備えたので、炒め鍋は煽り装置により跳ね上げられ、炒め鍋の中の炒め物は、空間に放り投げられるようにして煽られる。これは、フライパンを人手で煽るような効果が得られ、人手で調理したものと同程度の品質の高い炒め物が一度に大量に調理することができる。
【0051】
また、本発明の他の炒め装置は、ベースと、前記ベースに下端を回転可能に軸支された支柱と、前記支柱の上端に回転可能に軸支された炒め鍋と、前記ベースに取り付けられ、前記炒め鍋を前記支柱に軸支された回転軸を中心に回動可能とする煽り装置と、前記ベースに取り付けられ、前記支柱を前記ベースに軸支された回転軸を中心に回動可能とする回動装置とを備えたので、炒め物が炒め鍋の左側(又は右側)に寄り集まってきたところで煽り装置により炒め物は、空間に放り投げられるようにして煽られる。この連続した炒め鍋の動きの軌跡は∞状となる。
これはフライパンを人手で煽るような動きを一往復で二回実現させたことになるが、一往復で左方向の反転点近傍又は右方向の反転点近傍の何れかで一回の煽り動作をさせても、調理結果は略同様であり、調理した炒め物は、炒め鍋の∞運動により、炒め物調理で最も重要といわれている、シャキッとした炒め感を与える調理が実現出来た。その結果、攪拌と余分な水分の蒸散が短時間で行われ、人手で少量ずつフライパンを煽って調理したような、出来映え、食感(具体的には、野菜炒めはシャキッと、チャーハンは、ふっくら、ぱらぱらとした食感)、風味ともに良好で高品質な炒め物を、大量に調理することが出来た。
【0052】
また、本発明のさらに他の炒め装置は、前記炒め鍋の内部にほぐし羽根を備えると共に、前記ほぐし羽根を回転させるほぐし羽根駆動手段を備えるので、煽り動作に加えてほぐし動作も加わるため、とくにチャーハンを炒めるような場合には、固まりになった米飯を容易にほぐすことでき、むらなく加熱することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施の形態における炒め装置の正面図、(B)はその平面図である。
【図2】図1の炒め装置が煽り動作を行う状態を示す正面図である。
【図3】(A)は本発明の他の実施の形態における炒め装置の正面図、(B)はその平面図である。
【図4】図3の炒め装置の炒め鍋が左方向に移動する状態を示す正面図である。
【図5】図3の炒め装置の炒め鍋が左方向の反転点に達した状態を示す正面図である。
【図6】図3の炒め装置の炒め鍋が右方向に反転と同時又はやや遅れて煽り動作を行う状態を示す正面図である。
【図7】図3の炒め装置の炒め鍋が右方向に移動する状態を示す正面図
【図8】図3の炒め装置の炒め鍋が右方向の反転点に達した状態を示す正面図である。
【図9】図3の炒め装置の炒め鍋が左方向に反転と同時又はやや遅れて煽り動作を行う状態を示す正面図である。
【図10】(A)は本発明の他の実施の形態における炒め装置の正面図、(B)はその平面図である。
【図11】図10の炒め装置の煽り動作を行う状態を示す正面図である。
【図12】ほぐし羽根の実施の形態を示す正面図である。
【図13】ほぐし羽根の他の実施の形態を示す正面図である。
【図14】ほぐし羽根の他の実施の形態を示す正面図である。
【図15】ほぐし羽根の他の実施の形態を示す正面図である。
【図16】ほぐし羽根の他の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,31 ベース 2,32 支柱
3,33 炒め鍋 4,34 煽り装置
5,35 第一エアシリンダ 6,36 第一アーム
7,37 ガスバーナー 38 回動装置
39 第二エアシリンダ 40 ブロック
41 第二アーム 110 ほぐし羽根
111 回転軸 112 羽根
120 ほぐし羽根駆動手段

Claims (10)

  1. ベースと、
    前記ベースに下端を固定された支柱と、
    前記支柱の上端に回転可能に軸支された炒め鍋と、
    前記炒め鍋の下方に固定され、スイベルジョイントを用いたガス配管がなされたガスバーナーと、
    前記炒め鍋と共に前記ガスバーナーを前記支柱に軸支された回転軸を中心に回動可能とし、前記ベースに取り付けられた煽り装置とを備えたことを特徴とする炒め装置。
  2. ベースと、
    前記ベースに下端を回転可能に軸支された支柱と、
    前記支柱の上端に回転可能に軸支された炒め鍋と、
    前記炒め鍋の下方に固定され、スイベルジョイントを用いたガス配管がなされたガスバーナーと、
    前記炒め鍋と共に前記ガスバーナーを前記支柱に軸支された回転軸を中心に回動可能とし、前記ベースに取り付けられた煽り装置と、
    前記支柱を前記ベースに軸支された回転軸を中心に回動可能とし、前記ベースに取り付けられた回動装置とを備えたことを特徴とする炒め装置。
  3. 前記煽り装置は、
    シリンダチューブが前記ベースに回動可能に取り付けられた第一エアシリンダと、
    下端を前記第一エアシリンダのピストンロッドに連結されるとともに、上端を前記炒め鍋の端部に回転可能に連結された第一アームとを備える請求項1又は2記載の炒め装置。
  4. 前記回動装置は、
    シリンダチューブが前記ベースに固定されたブロックに前記ベースに略水平に取り付けられた第二エアシリンダと、
    一端を前記第二エアシリンダのピストンロッドに連結されるとともに、他端を前記支柱に回転可能に連結された第二アームとを備える請求項2記載の炒め装置。
  5. 前記炒め鍋は、鍋本体と鍋保持枠とからなり、
    前記鍋保持枠が前記支柱の上端に回転可能に軸支され、
    前記第一アームが前記鍋保持枠の端部に回転可能に連結されたことを特徴とする請求項3記載の炒め装置。
  6. 前記炒め鍋が、前記回動装置により左右に往復動する炒め装置であって、
    前記炒め鍋は、
    左方向に移動する時には、前記煽り装置により左に傾斜した状態に保持され、
    右方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされ、
    右方向に移動する時には、前記煽り装置により右に傾斜した状態に保持され、
    左方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされることを特徴とする請求項2記載の炒め装置。
  7. 前記炒め鍋が、前記回動装置により左右に往復動する炒め装置であって、
    前記炒め鍋は、
    左方向に移動する時には、前記煽り装置により略水平な状態に保持され、
    右方向に反転する直前に、前記煽り装置により左に傾斜させられ、
    右方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされ、
    右方向に移動する時には、前記煽り装置により略水平な状態に保持され、
    左方向に反転する直前に、前記煽り装置により右に傾斜させられ、
    左方向に反転と同時又はやや遅れて、前記煽り装置により煽り動作がなされることを特徴とする請求項2記載の炒め装置。
  8. 前記炒め鍋は、内部にほぐし羽根を備えると共に、前記ほぐし羽根を回転させるほぐし羽根駆動手段を備える請求項1又は2記載の炒め装置。
  9. 前記ほぐし羽根は、前記炒め鍋に軸支された回転軸と、前記回転軸に固着された1又は複数の羽根から成る請求項記載の炒め装置。
  10. 前記ほぐし羽根駆動手段は、前記支柱の上端に取り付けられることを特徴とする請求項記載の炒め装置。
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