JP4040379B2 - 電磁ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、特にエレベータ巻上装置に使用するのに好適な電磁ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術に於ける電磁ブレーキ装置としては、例えば、図9に示すように特開2000−337407号公報に開示されたものがある。これについて説明すれば、ブレーキドラム1と、同ブレーキドラム1の径方向外側に対向するように配置され、開閉可能とされた一対のブレーキアーム2、3と、それぞれのブレーキアーム2、3にブレーキシュー4を介して取付けられたライニング5を備え、ブレーキアーム2、3を図9の矢印A方向に閉じるとライニング5が外方からブレーキドラム1に押付けられて接触し、同ドラム1の回転が摩擦力によって制動され、ブレーキアーム2、3を矢印B方向に開くとライニング5がブレーキドラム1から離れて制動が解除されるようにしたものである。
【0003】
前記ブレーキドラム1は鋳鉄製の円盤であり、また、前記ライニング5は図9に示すように略ブロック状であり、前記ブレーキアーム2、3は具体的には次のようにして図9の矢印A、B方向に開閉可能としてある。同図に示すように当該ブレーキアーム2、3は側面形状が略円弧状であり、図9に示すように長手方向下端をアームピン6によってフレーム(図示せず)に取付けることによって図中の矢印A、B方向に回動可能とすると共に、上部を復帰スプリング7によって常時に矢印C方向に付勢し、操作アーム8を図中の矢印D方向に回動させると、当該ブレーキアーム2、3の上端が前記復帰スプリング7に抗して図中の矢印E方向に押され同ブレーキアーム2、3が前記アームピン6を支点として矢印B方向に開き、操作アーム8による押圧を解除すると復帰スプリング7の復元力によって同ブレーキアーム2、3が矢印A方向へ閉じるようにしてある。右側のブレーキアーム3には復帰スプリング7を図示していないが、実際には左側のブレーキアーム2と同様に復帰スプリング7を取付けている。
【0004】
前記操作アーム8は、ブレーキアーム2、3を図9の矢印A、B方向に開閉するようにしてある。当該操作アーム8は図9に示すように、一端が支持ピン9によって回動自在とされており、電磁石10に電圧を印加してこれを磁化すると押しピン11が下方に下がって操作アーム8を矢印D方向に開き、ブレーキアーム2、3の上端に当該操作アーム8に向けて突設されている当てピン12が操作アーム8によって矢印E方向に押されることによって、ブレーキアーム2、3が前記復帰スプリング7に抗して図中のB方向に開くようにしてある。電磁石10への電圧印加を停止すると押しピン11による操作アーム8の押しが解除されるため、ブレーキアーム2、3は前記復帰スプリング7の復元力によって矢印A方向に閉じ、これに伴って当該操作アーム8も矢印F方向に閉じて元の位置に復帰する。
【0005】
尚、前記ブレーキシュー4は、ブレーキアーム2、3の長手方向にほぼ中央にシューピン13によって回動可能に取付けられ、前記シューピン13より前記ブレーキアーム2、3を矢印A方向に閉じてライニング5をブレーキドラム1に押付けて、ライニング5の接触面をブレーキドラム1の接触面に接触させ、ブレーキ動作を行うものである。そして、当該従来の技術は、制動力を付与する部材つまりブレーキアーム2、3が被制動体としてのブレーキドラム1の全周に渉り配置されている構造である。
【0006】
また、他の従来の技術としては、例えば特開昭61−52430号に開示された電磁ブレーキ装置が存在する。当該従来の技術は、断面コ字状のブレーキドラムの内周を制動面として機能させ、アーマチュアの先端部外周面にねじ止めされたブレーキシューが内方からつまりブレーキドラムの内周面に圧接させ制動動作させる構造である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術は叙上の構成及び動作を特徴としているので、次の課題が存在した。
すなわち、特開2000−337407号に開示された従来の技術に於ける電磁ブレーキ装置は、叙上したように、制動力を付与する部材としてのブレーキアームが被制動体としてのブレーキドラム外周全体に渉って配置しており、当該電磁ブレーキ装置が大規模化かつ大型化し、更に、複雑化するうえ設備コストの上昇を伴うものであった。そして、例えばエレベータ等の巻上装置に当該電磁ブレーキ装置を配置しようとする場合、配置スペースを広く取る必要があり、配置スペースに限定されるときは、レイアウトに制約される問題点があった。
【0008】
また、他の従来の技術に於ける電磁ブレーキ装置では、ブレーキドラム内にアーマチュアやブレーキシュー等の制動手段や電磁石等を備えた構成であるので、当該電磁ブレーキ装置が当該ブレーキドラムの内部スペースに収容される設計基準内のものに限定されることとなり、当該電磁ブレーキ装置の用途も制約される等の問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ブレーキドラム等の被制動体に接合する摩擦部材の制動力を増強させる力増幅機構を備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置であって、エレベータ巻上装置等に使用する場合にも当該装置全体を小型化するうえに、電磁ブレーキ装置自体もコンパクトにすることができる新規な電磁ブレーキ装置を提供することを目的としたものであり、次の構成、手段から成立する。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材に連結して上下動させかつ上側直線リンク、略L字状リンク及び下側直線リンクの連結体でなる力増幅機構と、該力増幅機構に連動して上下動するアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記力増幅機構及び前記アーマチュアを配置すると共に前記摩擦部材の反対側面が下動で衝当する上面を形成した外枠部材と、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルと、で構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置である。而して、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記力増幅機構及び前記アーマチュアを配置した外枠部材を設けたので電磁ブレーキを小型であってコンパクト化することができる作用がある。また、アーマチュアを付勢するコイルバネの反発力が小さくとも、力増幅機構によって摩擦部材を被制動体に大きな制動力を付勢することができる。この力増幅機構はリンク機構のレバー比を利用している。また、前記励磁コイル手段の吸引力が極めて小さい場合でも、この吸引力に基づき、前記アマチュアの下降移動を行わせ、前記下側直線リンクから略L字状リンクへ伝達作用力が増大し、更にこの伝達作用力が該略L字状リンクから前記上側直線リンクへ増大される作用が行われる。この作用力はいわゆるトグル効果力といわれ、これを利用することにより、前記アマチュアの大きい移動量に対して前記摩擦部材の移動量を小さくし、かつ励磁コイル手段を励磁または消磁したときアーマチュア、力増幅機構をガタ付きが無く動作し被制動体への制動力を大きくすることができる作用がある。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材に連結して上下動させかつ上側直線リンク、略L字状リンク及び下側直線リンクの連結体でなる力増幅機構と、該力増幅機構に連動して上下動するアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記力増幅機構及び前記アーマチュアを配置すると共に前記摩擦部材の反対側面が下動で衝当する上面を形成した外枠部材と、該外枠部材に回動自在に枢着される下端部、手動解放用ロープに連結された上端部及び該外枠部材に介 装されかつ前記アーマチュアに連結した可動セグメントを押圧して制動解除をする係止部とを有した手動解放用レバーと、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルとで構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置である。
而して、請求項1記載の発明の効果に加えて電磁ブレーキ装置の制動を手動により強制解除できる作用がある。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材の反対側面及び外枠部材の略中央上面に形成した凹溝または凹陥内に挿置した転動部材と、該転動部材を転動して移動する楔部材と、該楔部材に連結する直線リンクと、該直線リンクに連結したアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記楔部材及び前記アーマチュア配置した外枠部材と、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルと、で構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置である。
而して、力増幅機構としての楔部材の動作で摩擦部材を被制動体への制動力を強大にする作用を奏する。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材の反対側面及び外枠部材の略中央上面に形成した凹溝または凹陥内に挿置した転動部材と、該転動部材を転動して移動する楔部材と、該楔部材に連結する直線リンクと、該直線リンクに連結したアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記楔部材及び前記アーマチュア配置した外枠部材と、該外枠部材に回動自在に枢着される下端部、手動解放用ロープに連結された上端部及び該外枠部材に介装されかつ前記アーマチュアに連結した可動セグメントを押圧して制動解除をする係止部とを有した手動解放用レバーと、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルとで構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置である。
而して、請求項3記載の発明の効果に加えて電磁ブレーキ装置の制動を手動により強制解除できる作用がある。
【0014
【発明の実施の形態】
本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
【0015
【発明の実施の形態1】
図1は、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態1を示す平面図であり、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の図である。
【0016
14は、被制動体としての例えば鋳鉄製の略円盤形状に構成されたブレーキドラムである。該ブレーキドラム14の外側は本発明に係る電磁ブレーキ装置の本体装置Gが配置されている。該電磁ブレーキ装置の本体装置Gは、概ね板状等でなる摩擦部材15、例えば略コ字状に形成された外枠部材16、該摩擦部材15の背後に配置したアーマチュア17、該摩擦部材15と該アーマチュア17間に介設した力増幅機構18、該アーマチュア17を吸引して下降させる励磁コイル手段19で構成されている。
【0017
前記摩擦部材15の外縁部15aは接触面を形成しており、前記力増幅機構18の動作により該摩擦部材15の外縁部15aすなわち接触面が前記ブレーキドラム14に図1(a)に示す矢印H方向に押付けられて接触し、該ブレーキドラム14の回転が摩擦力によって制動され、該摩擦部材15を矢印I方向に離開すると制動が解除されるようにしている。
【0018
前記力増幅機構18は、本発明に係る実施の形態1では左右一対のリンク機構で構成され、その一方又は他方のリンク機構は上下に直線リンク18a、18bを配置し、その中間に略L字状リンク18cを配置してそれぞれを支点18dから18hで連結している。該支点18dは上側直線リンク18aと前記摩擦部材15を、該支点18eは該上側直線リンク18aと略L字状リンク18cの上端を、該支点18fは前記略L字状リンク18cの中間点と外枠部材16を、該支点18gは前記略L字状リンク18cの下端と前記下側直線リンク18bを、該支点18hは前記下側直線リンク18bと前記アマチュア17の頂部17aを、それぞれ接続している。
【0019
前記アーマチュア17は、例えばその上面が段差状に形成されており、頂部17aと基体部17bを有する。該頂部17aは、前記支点18hにより下側直線リンク18bを連結している。該基体部17bは、略中央下面には、複数段に形成した連結ボルト20の頂部を螺合等により固定している。また、該基体部17bの下面の左右周縁には付勢ばねを含むガイド部材21、21を配置している。該ガイド部材21は、例えばガイドピン21a及びコイルバネ21b等で構成され、前記励磁コイル手段19に通電を停止した際、ガイド部材21のコイルバネ21bの反発力により前記アーマチュア17を上昇させ、前記力増幅機構18の動作により摩擦部材15をブレーキドラム14に接触させて制動動作を行う。
【0020
また、外枠部材16は、空間Jを形成しており、この空間J内に前記力増幅機構18を配置すると共に、この空間Jの底面すなわち該外枠部材16の内底面16aに前記アーマチュア17を配置した構成としている。また、前記励磁コイル手段19は、前記アーマチュア17の基体部17bに隣接した位置に於ける前記外枠部材16の部位に配置されている。而して、該励磁コイル手段19が励磁され又は消磁される毎、前記アーマチュア17が即応して動作し、当該電磁ブレーキ装置のブレーキ動作や解除動作が正確かつ円滑に行うようにしている。
【0021
図中、22は前記摩擦部材15の一方に配置した付勢手段であり、付勢ばね又はボルト等で構成されており、前記励磁コイル手段19が励磁動作しないとき、常に該摩擦部材15をブレーキドラム14側又は外枠部材16側への動作を司る機能を有する。そして、当該付勢手段22のバネ力は、前記ガイド部材21のバネ力よりも小さく設定しており、前記励磁コイル手段19を励磁又は消磁したとき、前記アーマチュア17の動作に基づき該力増幅機構18が動作する際に於ける該力増幅機構18のリンク機構と他部材とを連結した支点18d〜18hに発生するガタ付きを解消する。
また、図中、23は前記摩擦部材15の他方に配置したガイド部材であり、ボルト及び筒体で構成され、前記摩擦部材15の上下移動又は開放閉止の動作をガイドする機能を有している。
また、図中、24はボルト部材であり、複数個配置しており、前記外枠部材16を別置固定部材(図示せず)に固定するためのものである。
【0022
また、本発明に係る電磁ブレーキ装置は、上記のようにブレーキドラム14に単一の本体装置Gを配置した構成の他に、図2に示すように、当該ブレーキドラム14の周囲に2個ないし複数個配置する構成としてもよく、当該電磁ブレーキ装置の用途等に応じて配置設計変更可能である。ブレーキドラム14(被制動体)は、エレベータ巻上装置のロープが巻き掛けられるシーブに形成した又は固定した円板状部である。本発明に係る電磁ブレーキ装置は、エレベータ巻上装置のシーブに対して、ブレーキを付与したりブレーキ解除したりの作用を及ぼしている。被制動体が巻上装置のシーブであって、電磁ブレーキ装置がシーブに対して複数個配置されている電磁ブレーキ装置を備えた巻上装置用電磁ブレーキ装置となっている。而して、シーブが必要とする制動力を複数個の電磁ブレーキ装置で分散する構成であるので、個々の巻上装置用電磁ブレーキ装置が小型化され巻上装置のシーブ周辺のスペースが小さくできる。
【0023
次に、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態1に於ける動作を説明する。
本発明に係る電磁ブレーキ装置がエレベータ巻上装置に使用される場合、ロープに吊下げられかつ乗員を収容した篭を建物の所望階に停止するために、本発明に係る電磁ブレーキ装置による制動動作をさせる必要がある。
而して、当該篭を上昇又は下降させるべく、電源スイッチ(図示せず)をオンし、前記励磁コイル手段19が励磁される。そして、アーマチュア17が吸引され図1(a)に示すように、前記アーマチュア17の動きに応じて左右のガイド部材21、21を押圧しながら前記外枠部材16の内底面16aまで下降する。そして、前記力増幅機構18の下側直線リンク18b、18b、該下側直線リンク18b、18bに連結する略L字状リンク18c、18c、該略L字状リンク18c、18cに連結する該上側直線リンク18a、18aも前記アーマチュア17の動作に連動して下降する。従って、前記摩擦部材15の外縁部15a面と反対側面15bが前記力増幅機構18の下降動作に連動して図1(a)に示すように、矢印I方向に動作し外枠部材16の上面16bに衝当する。これにより、該摩擦部材15の外縁部15aが前記ブレーキドラム14から離開する。すなわち、電磁ブレーキ装置が制動解除し、前記ロープに吊下げられた篭を上昇又は下降させる。
【0024
ここで、前記力増幅機構18はリンク等の機構で構成され、前記励磁コイル手段19の吸引力が極めて小さい場合でも、この吸引力に基づき、前記アーマチュア17の下降移動を行わせ、前記下側直線リンク18b、18bから略L字状リンク18c、18cへ伝達作用力が増大し、更にこの伝達作用力が該略L字状リンク18c、18cから前記上側直線リンク18a、18aへ増大される作用が行われる。この作用力はいわゆるトグル効果力といわれ、これを利用することにより、前記アーマチュア17の大きい移動量に対して前記摩擦部材15の移動量を小さくし、ブレーキドラム14への接離する力を大きくすることができる。
【0025
そして、所望する各階に篭が来れば、電源スイッチがオフとなり、電磁ブレーキ装置や本体装置が前述と逆の動作により、前記摩擦部材15の外縁部15aがブレーキドラム14に接触し、制動動作が行われる。この場合にも、前記力増幅機構18のトグル効果力により該摩擦部材15の図1(a)に示す矢印H方向への小さい移動量で大きい接触力を生じさせる作用を行う。
【0026
前述した図1に示す前記本発明に係る実施の形態1は、前記励磁コイル手段19が電源スイッチのオン動作により前記アーマチュア17を吸引する実施例であるが、当該励磁コイル手段19やアーマチュア17の配置を設計変更することにより、電源スイッチのオン動作により前記アーマチュア17や前記摩擦部材15を前記ブレーキドラムの外縁部15aに接触する構成つまり電磁ブレーキ装置を制動させる構成としてもよい。
【0027
次に、前記本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態1に於いて、エレベータ巻上装置が停電等の原因で前記電源スイッチの操作による以外に前記摩擦部材15をブレーキドラム14から手動でもって強制的に接離する場合について、図1(b)に基づき構成及び動作を説明する。
【0028
図1(b)に於いて、25は手動解放用ロープであり手動解放用レバー26の上端部26aを連結し、また該手動解放用レバー26の下端部26cの右側は前記外枠部材16に支点26bで回動自在に枢着されている。該下端部26cの左側つまり反対側には係止部26dを形成している。そして、前記手動解放用ロープ25を例えば矢印L方向つまり左側方向に引張すれば、該手動解放用レバー26が反転し、該係止部26dがアーマチュア17又は励磁コイル手段19の下部に於ける前記外枠部材16内に介装された可動セグメントの上面を押圧する。該可動セグメントを傾斜させ、該連結ボルト20を下降してこれに伴い前記アーマチュア17の基体部17bも下降し、前記外枠部材16の内底面16aに当接する。
そして、前記力増幅機構18が下降し、前記摩擦部材15の外縁部15aがブレーキドラム14から離開し、電磁ブレーキ装置の制動が強制解除される。また、前記手動解放用ロープ25を放せば例えば図1(b)の矢印R方向つまり右方向にコイルバネ21bによって逆操作され、該電磁ブレーキ装置が前述と逆動作を行い、電磁ブレーキ装置の手動制動を行うことができる。
尚、上記手動制動に於ける電磁ブレーキ装置の細部の動作は、前述した励磁コイル手段19への通電を停止した場合と同一であるので説明を省略する。
【0029
【発明の実施の形態2】
図4は、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2を示す平面図であり、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の図である。
【0030
当該本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2は、特に、図4(a)、(b)に示すように、力増幅機構28が左右一対のリンク機構で構成され、その一方又は他方のリンク機構は単一の略L字状リンク28cを配置し、その上下に軸28d、28eで回転ローラ28a、28bを軸支している。また、該略L字状リンク機構28cは、支点28fにより外枠部材16に回転自在に枢着している。
前記回転ローラ28b、28bは前記アーマチュア17の頂部17aに常時当接して構成されている。また、前記回転ローラ28aは植込みボルトや進退自在ボルト等でなる位置調整手段29に当接した構成となっている。該位置調整手段29はブレーキドラム14と摩擦部材15との隙間を調整する。該位置調整手段29は回転ローラ28aの数に応じて所望数配置されており、例えば進退自在ボルト29aの頭部が前記回転ローラ28aに接触するように調整された後、植込みボルト29bで該進退自在ボルト29aを前記摩擦部材15に固定する。而して、前記回転ローラ28a及び28bがいずれも前記位置調整手段29及びアーマチュア17に常に接触状態を保持しているので、該力増幅機構28の動作が円滑かつ正確に連動しガタ付くことなく前記アーマチュア17の動作を摩擦部材15に連動させ、該摩擦部材15をブレーキドラム14に接離させる。
【0031
本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2は、他の特徴としては力増幅機構28がその上下に直線リンクを配置することなく前記本発明の実施の形態1に比較し、更に小型かつコンパクト化を実施するものである。
【0032
本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2の他の構成部分は、前記本発明の実施の形態1と略同一であり、その説明を省略する。
【0033
次に、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2に於ける動作を説明する。
前記乗員を収容した篭を上昇又は下降させるべく電源スイッチ(図示せず)をオンし、前記励磁コイル手段19が励磁される。そして、アーマチュア17が吸引され、図4(a)に示すように、前記アーマチュア17の動きに応じて左右のガイド部材21、21を押圧しながら前記外枠部材16の内底面16aまで下降する。そして、支点28fを基点として前記力増幅機構28の回転ローラ28b及び28b、該回転ローラ28b及び28bに連結する略L字状リンク28c、該略L字状リンク28cに連結する該回転ローラ28a及び28aも前記アーマチュア17の動作に連動して下降する。そして、前記位置調整手段29の頂部も下降して前記本発明の実施の形態1と同様の動作で電磁ブレーキ装置が制動解除される。
【0034
このように、本発明の実施の形態2に於いて、前記力増幅機構28は前記励磁コイル手段19の吸引力が極めて小さい場合でも前記摩擦部材15への制動又は解除の作用力を増大させるトグル効果力を生じ、これを利用することにより、前記アーマチュア17の大きい移動量に対して前記摩擦部材15の移動量を小さくし、ブレーキドラム14への接離する力を大きくすることができる。
【0035
尚、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2に於ける他の電磁ブレーキの動作は、前述した本発明の実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0036
次に、前記本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2に於いて、エレベータ巻上装置が停電等の原因で前記電源スイッチの操作による以外に前記摩擦部材15をブレーキドラム14に手動でもって強制的に接離する場合について、図4(b)及び図3に基づき構成及び動作を説明する。
【0037
図3は図4(a)の矢視K―K方向の断面図であり、特に、手動解放機構によりその動作機能を示している。
図4(b)に於いて、25は手動解放用ロープであり手動解放用レバー26の上端部26aを連結し、また該手動解放用レバー26の下端部26cの右側は前記外枠部材16に支点26bで回動自在に枢着されている。該下端部26cの左側つまり反対側には係止部26dを形成している。そして、前記手動解放用ロープ25を例えば矢印L方向つまり左側方向に引張すれば、該手動解放用レバー26が反転し、該係止部26dが図3に示すようにアーマチュア17又は励磁コイル手段19の下部に於ける前記外枠部材16内に介装された可動セグメント27の上面27aを押圧する。該可動セグメント27が図3に示すように傾斜すると、該可動セグメント27の上縁27bが連結ボルト20の段差状周縁部20aを押圧する。従って、該連結ボルト20が下降してこれに伴い前記アーマチュア17の基体部17bも下降し、前記外枠部材16の内底面16aに当接する。
そして、前記力増幅機構18が下降し、前記摩擦部材15の外縁部15aがブレーキドラム14から離開し、電磁ブレーキ装置の制動が強制解除される。また、前記手動解放用ロープ25を放せば例えば図4(b)の矢印R方向つまり右方向にコイルバネ21bによって逆操作され、該電磁ブレーキ装置が前述と逆動作を行い、電磁ブレーキ装置の手動制動を行うことができる。
尚、上記手動制動に於ける電磁ブレーキ装置の細部の動作は、前述した励磁コイル手段19への通電を停止した場合と同一であるので説明を省略する。
【0038
【発明の実施の形態3】
図5は、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態3を示す平面図であり、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の図である。
【0039
当該本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態3は、特に、図5(a)、(b)に示すように、力増幅機構30が左右一対のリンク機構で構成され、その一方又は他方のリンク機構は単一の直線リンク30aを配置し、その自由端及びその中間位置に軸30b及び30cで回転ローラ30d及び30eを軸支している。また、該直線リンク30aは、支点30fにより外枠部材16に回動自在に枢着している。
前記回転ローラ30d、30dは前記アーマチュア17の頂部17aに常時当接して構成されている。
尚、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態3の他の構成部分は、前記本発明の実施の形態2と略同一であり、その説明を省略する。
【0040
次に、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態3に於ける動作を説明する。
前記乗員を収容した篭を上昇又は下降させるための電源スイッチ(図示せず)をオンし、前記励磁コイル手段19が励磁される。そして、アーマチュア17が吸引され、図5(a)に示すように、前記ガイド部材21、21を押圧しながら前記外枠部材16の内底面16aまで下降する。そして、支点30fを基点として前記力増幅機構30の回転ローラ30d及び30d、該回転ローラ30d、30dに連結する直線リンク30a、30a、該直線リンク30a、30aに連結する回転ローラ30e、30eも該アーマチュア17の動作に連動して下降する。そして、前記位置調整手段29の頂部も下降して前記本発明の実施の形態2と同様の動作で電磁ブレーキ装置が制動解除される。
【0041
このように、本発明の実施の形態3に於いて、前記力増幅機構30は前記励磁コイル手段19の吸引力が極めて小さい場合でも前記摩擦部材15への制動又は解除の作用力を増大させるリンク効果力を生じ、これを利用することにより、前記アーマチュア17の大きい移動量に対して前記摩擦部材15の移動量を小さくし、ブレーキドラム14への接離する力を大きくすることができる。
【0042
尚、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態3に於ける他の電磁ブレーキの動作及び手動による強制ブレーキ解除や制動動作は、前述した本発明の実施の形態2と同一であるので、その説明を省略する。
【0043
【発明の実施の形態4】
図6は、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態4を示す平面図であり、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の図である。
【0044
当該本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態4は、特に、図6(a)、(b)に示すように、力増幅機構31が前記した本発明の実施の形態1ないし3に於ける摩擦部材15を兼備した構成である。そして、該力増幅機構31の自由端であって右端若しくは及び中間部位に前記付勢手段22及び前記位置調整手段29を配置している。また、該位置調整手段29の進退自在ボルト29aが、前記アーマチュア17の頂部17aの突子17cに軸着した回転ローラ17dに常に当接した構成となっている。
また、前記力増幅機構31若しくは摩擦部材の他端は支点31aにより外枠部材16に回動自在に枢着している。そして、該力増幅機構31は摩擦部材としての略扇形状のリベット32の他方面を軸支ピン32aで固定している。該リベット32の一方面は前記ブレーキドラム14と接触して制動作用を行う接触面32bを形成している。また、図中、33a、33bは前記リベット32に於ける前記ブレーキドラム14との傾度調整を行う調整機構であって、調整ボルトやナットの部品で構成されかつ互いに並置されている。
尚、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態4の他の構成部分は、前記本発明の実施の形態1ないし3と略同一であり、その説明を省略する。
【0045
次に、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態4に於ける動作を説明する。
前記乗員を収容した篭を上昇又は下降させるための電源スイッチ(図示せず)をオンし、前記励磁コイル手段19が励磁される。そして、アーマチュア17が吸引され、図6(a)に示すように、ガイド部材21、21を押圧しながら前記外枠部材16の内底面16aまで下降する。そして、回転ローラ17dも下降し、位置調整手段29も該回転ローラ17dと接触したまま下降し、併せて前記力増幅機構31が支点31aを基点として中心ラインO位置から中心ラインO位置まで回動移動し、前記リベット32の接触面32bがブレーキドラム14から離開し、電磁ブレーキ装置が制動解除される。
【0046
このように、本発明の実施の形態4に於いて、前記力増幅機構31は前記励磁コイル手段19の吸引力が極めて小さい場合でも前記摩擦部材としてのリベット32への制動又は解除の作用力を増大させるトグル効果力を生じ、これを利用することにより、前記アーマチュア17の大きい移動量に対して前記リベット32の移動量を小さくし、ブレーキドラム14への接離する力を大きくすることができる。
【0047
尚、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態4に於ける他の電磁ブレーキの動作及び手動による強制ブレーキ解除や制動動作は、前述した本発明の実施の形態2と同一であるので、その説明を省略する。
【0048
【発明の実施の形態5】
図7は、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態5を示す平面図であり、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の図である。
【0049
当該本発明に係る電動ブレーキ装置の実施の形態5は特に、図7(a)、(b)に示すように、力増幅機構34が楔部材35と、該楔部材35の上側面35a及び下側面35bに一連に隣接配置した複数個の例えばローラ等でなる転動部材36とで構成されている。前記楔部材35の上側面35a上に配置した前記転動部材36は摩擦部材15の反対側面15bに形成した凹溝又は凹陥15cに挿置しており、その表面は前記楔部材35の上側面35aに接触し、かつ転動する構成となっている。また、前記楔部材35の下側面35b上に配置した前記転動部材36は前記外枠部材16に於ける段差状に形成した略中央上面16cに形成した凹溝又は凹陥16dに挿置しており、その表面は前記楔部材35の下側面35bに接触し、かつ転動する構成となっている。
尚、ガイド部材23はそのボルト23aの下端が前記楔部材35の上側面35aに常に接触した構成となっている。前記力増幅機構34、すなわち、楔部材35の基端は、直線リンク18iを介して、支点18jにより、前記アーマチュア17に連結している。
【0050
また、外枠部材16は、空間J及びMを形成しており、該空間J内にはアーマチュア17を、該空間M内には前記力増幅機構34それぞれに配置している。空間Jの側面すなわち該外枠部材16の内底面16fに前記アーマチュア17を配置した構成としている。また、前記励磁コイル手段19は、前記アーマチュア17の基体部17bに隣接した位置に於ける前記外枠部材16の部位に配置されている。而して、該励磁コイル手段19が励磁され又は消磁される毎、前記アーマチュア17が即応して動作し、当該電磁ブレーキ装置のブレーキ動作や解除動作が正確かつ円滑に行うようにしている。
【0051
本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態5の他の構成部分は、前記本発明の実施の形態1と略同一であり、同一番号及び符号を付してその説明を省略する。
【0052
次に、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施形態5に於ける動作を説明する。
前記乗員を収容した篭を上昇又は下降させるべく、電源スイッチ(図示せず)をオンし、前記励磁コイル手段19が励磁される。そして、アーマチュア17が吸引され図7(a)に示すように、前記アーマチュア17の動きに応じて左右のガイド部材21、21を押圧しながら前記外枠部材16の内側面16fまでアーマチュアを下降する。(図7(a)では左側に移動する)。そして、直線リンク18iの移動に伴い前記力増幅機構34としての楔部材35が後退すると共に前記ガイド部23のボルト23aを下降させ、転動部材36を転動させながら、前記摩擦部材15の外縁部15a面と反対側面15bが前記力増幅機構34の移動に連動して図7(a)に示すように、矢印I方向に動作し外枠部材16の上面16eに衝当する。これにより、該摩擦部材15の外縁部15aが前記ブレーキドラム14から離開する。すなわち、電磁ブレーキ装置が制動解除し、前記ロープに吊下げられた篭を上昇又は下降させる。
【0053
ここで、前記力増幅機構34は、前記励磁コイル手段19の吸引力が極めて小さい場合でも、この吸引力に基づき、前記アーマチュア17の下降移動を行わせ、直線リンク18iへの伝達作用力を増大し、楔部材35の退出動作を大きくする作用を行う。この楔力を利用することにより、前記アーマチュア17の大きい移動量に対して前記摩擦部材15の移動量を小さくし、ブレーキドラム14への接離する力を大きくすることができる。
【0054
そして、所望する各階に篭が来れば、電源スイッチがオフとなり、電磁ブレーキ装置や本体装置が前述と逆の動作により、つまり力増幅機構34の楔部材35を進出すると共にガイド部材23のボルト23aを上昇させ、転動部材36を転動させながら前記摩擦部材15の外縁部15aがブレーキドラム14に接触し、制動動作が行われる。この場合にも、前記力増幅機構34の楔力により該摩擦部材15の図7(a)に示す矢印H方向への小さい移動量で大きい接触力を生じさせる作用を行う。
【0055
次に、前記本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態5に於いて、エレベータ巻上装置が停電等の原因で前記電源スイッチの操作による以外に前記摩擦部材15をブレーキドラム14を手動でもって強制的に接離する場合について、図7(b)に基づき構成及び動作を説明する。
尚、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態5に於ける他の動作は、前述した本発明の実施の形態1と略同一であるので、その説明を省略する。
【0056
図17(b)に於いて手動解放用ロープ25を例えば矢印L方向つまり図7(b)で下側方向に引張すれば、該手動解放用レバー26が反転し、係止部26dがアーマチュア17又は励磁コイル手段19の下部に於ける前記外枠部材16内に介装された可動セグメントの上面を押圧する。該可動セグメントを傾斜させ、該連結ボルト20を下降してこれに伴い前記アーマチュア17の基体部17bも下降し、前記外枠部材16の内側面16fに当接する。
そして、前記力増幅機構34、つまり楔部材35が後退し、前記摩擦部材15の外縁部15aがブレーキドラム14から離開し、電磁ブレーキ装置の制動が強制解除される。また、前記手動解放用ロープ25を放せば例えば図7(b)の矢印R方向つまり上側方向にコイルバネ21bによって逆操作され、該電磁ブレーキ装置が逆動作を行い、電磁ブレーキ装置の手動制動を行うことができる。
尚、上記手動制動に於ける電磁ブレーキ装置の細部の動作は、前述した励磁コイル手段19への通電を停止した場合と同一であるのでその説明を省略する。
【0057
【発明の実施の形態6】
図8は、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態6を示す平面図であり、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の図である。
【0058
当該本発明に係わる電動ブレーキ装置の実施の形態6は前記本発明の実施の形態5の変形例であって、特に図8(a)(b)に示すように、前記外枠部材16の段差状に形成した略中央上面16cの上方及び前記力増幅機構34に於ける楔部材35の上方に配置した摩擦部材15の一方と前記外枠部材16を支点18k、18l及び支点18m、18nにより直線リンク18p、18qで連結している。そして前記本発明の実施の形態5に於けるガイド部23を省略すると共に、前記付勢手段22を前記直線リンク18p、18qの反対側に位置する前記楔部材35に配備した構成を特徴としている。
尚、本発明に係わる電磁ブレーキ装置の実施の形態6の他の構成部分は、前記本発明の実施の形態5と略同一であり、その説明を省略する。
【0059
次に、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態6に於ける動作を説明する。
前記乗員を収容した篭を上昇又は下降させるための電源スイッチ(図示せず)をオンし、前記励磁コイル手段19が励磁される。そして、アーマチュア17が吸引され図8(a)に示すように、前記ガイド部材21、21を押圧しながら前記外枠部材16の内側面16fまでアーマチュア17を下降する。そして、力増幅機構34の楔部材35が後退し、前記直線リンク18p、18qが支点18m、18nを基点として下方向に回動する。これにより、前記摩擦部材15の外縁部15aが前記ブレーキドラム14から離開する。而して、前記本発明の実施の形態6と同様の動作で電磁ブレーキ装置が制動解除される。
【0060
また、所望する各階に篭が来れば、電源スイッチがオフとなり、電磁ブレーキ装置や本体装置が前述と逆の動作つまり、力増幅機構34の楔部材35を進出させて前記直線リンク18p、18qを上方向に回動する。これにより前記摩擦部材15の外縁部15aが前記ブレーキドラム14に接触し制動動作が行われる。また、本発明に係る実施の形態6では、前記直線リンク18p、18qが2個であるが、本発明はこれに限定されず、単一又は複数個を設置してもよい。
尚、本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態6に於ける他の動作は前述した実施の形態5と略同一であるので、その説明と省略する。
【0061
次に、前記本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態6に於いて、エレベータ巻上装置が停電等の原因で前記電源スイッチの操作による以外に前記摩擦部材15をブレーキドラム14から手動でもって強制的に接離する場合について、図8(b)に基づき構成及び動作を説明する。
【0062
図8(b)に於いて、手動解放用ロープ25を例えば、矢印L方向つまり図8(b)で下側方向に引張すれば、力増幅機構34の楔部材35が後退すると共に前述
した所定の動作を経て電磁ブレーキ装置の制動が強制解除される。また、前記手動解放用ロープ25を放せば例えば矢印R方向つまり図5(b)では下側方向にコイルバネ21bによって逆操作され、該電磁ブレーキ装置が逆動作を行い、電磁ブレーキ装置の手動制動を行うことができる。
尚、上記手動強制解除及び制動に於ける電磁ブレーキ装置の細部の動作は、前述した励磁コイル手段19への通電を停止した場合と同一であるのでその説明を省略する。
【0063
本発明に係わる電動ブレーキ装置の前記実施の形態1,2,3,4及び5において、コイルバネ21bの反発力が小さいものであっても制動力は力増幅機構によって大きくなる。また、コイルバネ21bの反発力が小さくても良いので、コイルバネ21bに対抗するための励磁コイル手段19が小さくできる。従って、ブレーキ装置を小型にできる。さらに、摩擦部材への伝達力を増幅させる力増幅機構を備えているので、アーマチュア17の移動速度に対して摩擦部材の移動速度が遅くなるため制動動作音が小さくなる。
【0064
【発明の効果】
本発明に係る電磁ブレーキ装置は叙上した構成及び動作を有するので次の効果がある。
すなわち、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記力増幅機構及び前記アーマチュアを配置した外枠部材を設けたので、電磁ブレーキを小型であってコンパクト化することができる効果がある。更に、前記下側直線リンクから略L字状リンクへ伝達作用力が増 大するトグル効果力を利用することによって、小型で大きな制動力を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態1を示す平面図であって、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の平面図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の平面図である。
【図2】本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態1を示す平面図であって、ブレーキドラムに2個の本体装置Gを対向位置に配置した平面図である。
【図3】図4(a)の矢視K−K方向の断面図である。
【図4】本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態2を示す平面図であって、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の平面図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の平面図である。
【図5】本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態3を示す平面図であって、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の平面図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の平面図である。
【図6】本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態4を示す平面図であって、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の平面図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の平面図である。
【図7】本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態5を示す平面図であって、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の平面図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の平面図である。
【図8】本発明に係る電磁ブレーキ装置の実施の形態6を示す平面図であって、(a)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示しない場合の平面図、(b)は電磁ブレーキの手動解放機構を図示した場合の平面図である。
【図9】従来の技術に於ける電磁ブレーキ装置の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム
2、3 ブレーキアーム
4 ブレーキシュー
5 ライニング
6 アームピン
7 復帰スプリング
8 操作アーム
9 支持ピン
10 電磁石
11 押しピン
12 当てピン
13 シューピン
14 被制動体(ブレーキドラム、シーブ)
15 摩擦部材
15a 摩擦部材の外縁部
15b 摩擦部材の反対側面
15c 摩擦部材の凹溝(凹陥)
16 外枠部材
16a 外枠部材の内底面
16b 外枠部材の上面
16c 外枠部材の略中央上面
16d 外枠部材の凹溝(凹陥)
16e 外枠部材の上面
16f 外枠部材の内側面
17 アーマチュア
17a アーマチュアの頂部
17b アーマチュアの基体部
17c アーマチュアの突子
17d 回転ローラ
18 力増幅機構
18a 上側直線リンク
18b 下側直線リンク
18c 略L字状リンク
18d〜18h 支点
18i 直線リンク
18j 支点
18d〜18n 支点
18p、18q 直線リンク
19 励磁コイル手段
20 連結ボルト
20a 段差状周縁部
21 ガイド部材
21a ガイドピン
21b コイルバネ
22 付勢手段
23 ガイド部材
23a ガイド部材のボルト
24 ボルト部材
25 手動解放用ロープ
26 手動解放用レバー
26a 手動解放用レバーの上端部
26b 手動解放用レバーの支点
26c 手動解放用レバーの下端部
26d 手動解放用レバーの係止部
27 可動セグメント
27a 可動セグメントの上面
27b 可動セグメントの上縁
28 力増幅機構
28a、28b 回転ローラ
28c 略L字状リンク
28d、28e 回転ローラ
28f 支点
29 位置調整手段
29a 進退自在ボルト
29b 植込みボルト
30 力増幅機構
30a 直線リンク
30b、30c 軸
30d、30e 回転ローラ
30f 支点
31 力増幅機構
31a 支点
32 リベット
32a 軸支ピン
32b 接触面
33a、33b 調整機構
34 力増幅機構
35 楔部材
35a 楔部材の上側面
35b 楔部材の下側面
36 転動部材
G 本体装置
J、M 空間

Claims (4)

  1. 被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材に連結して上下動させかつ上側直線リンク、略L字状リンク及び下側直線リンクの連結体でなる力増幅機構と、該力増幅機構に連動して上下動するアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記力増幅機構及び前記アーマチュアを配置すると共に前記摩擦部材の反対側面が下動で衝当する上面を形成した外枠部材と、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルと、で構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置。
  2. 被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材に連結して上下動させかつ上側直線リンク、略L字状リンク及び下側直線リンクの連結体でなる力増幅機構と、該力増幅機構に連動して上下動するアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記力増幅機構及び前記アーマチュアを配置すると共に前記摩擦部材の反対側面が下動で衝当する上面を形成した外枠部材と、該外枠部材に回動自在に枢着される下端部、手動解放用ロープに連結された上端部及び該外枠部材に介装されかつ前記アーマチュアに連結した可動セグメントを押圧して制動解除をする係止部とを有した手動解放用レバーと、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルとで構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置。
  3. 被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材の反対側面及び外枠部材の略中央上面に形成した凹溝または凹陥内に挿置した転動部材と、該転動部材を転動して移動する楔部材と、該楔部材に連結する直線リンクと、該直線リンクに連結したアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記楔部材及び前記アーマチュア配置した外枠部材と、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルと、で構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置。
  4. 被制動体に接離する外縁部面を形成した摩擦部材と、該摩擦部材の反対側面及び外枠部材の略中央上面に形成した凹溝または凹陥内に挿置した転動部材と、該転動部材を転動して移動する楔部材と、該楔部材に連結する直線リンクと、該直線リンクに連結したアーマチュアと、内底面を有した空間を形成しかつ該空間内に前記楔部材及び前記アーマチュア配置した外枠部材と、該外枠部材に回動自在に枢着される下端部、手動解放用ロープに連結された上端部及び該外枠部材に介装されかつ前記アーマチュアに連結した可動セグメントを押圧して制動解除をする係止部とを有した手動解放用レバーと、前記アーマチュアを上下動する励磁コイルとで構成されてなり、前記摩擦部材の一方に配置しかつバネ力を小さく設定した付勢手段と、前記摩擦部材の他方に配置しかつその上下動又は開放動作をガイドするガイド部材と、前記アーマチュアの下面に配置しかつ前記付勢手段のバネ力より大きく設定したバネ力を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする電磁ブレーキ装置。
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