JP4037480B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板が装着される透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する貯留皿が取り付けられる貯留部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板が装着される透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿が取り付けられる貯留部とは、それぞれ独立した開閉扉状に形成されて枠基体(一般的に前面枠と言われている)に開閉自在に設けられている。そして、従来、木製又は金属板製で構成されていた透明板保持開閉扉及び上皿開閉扉をそれぞれ合成樹脂で形成して装飾効果を高めたり、あるいは複雑形状に加工できる利点を採用してインパクトのある正面形状にするという傾向がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に、正方形状に形成される透明板保持開閉扉は、遊技盤の遊技領域を視認するための比較的大きな透視窓が形成されているため、透明板保持開閉扉を合成樹脂で形成する場合には、従来の木製のものに比較して強度的に弱いという欠点があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、十分な強度を有する透明板保持部を有する開閉枠を有する弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明が採用した解決手段を図面を参照して説明すると、図1に示すように、少なくとも遊技盤16の遊技領域22を透視し得る透視窓5に取り付けられる透明板としての複層ガラス板394が装着される透明板保持部500と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する貯留部としての上皿部501と、が遊技盤16を装着する枠基体3に対して開閉自在に設けられる弾球遊技機1において、透視窓5が形 成された透明板保持部500と上皿部501とが合成樹脂によって一体的に形成された前面開閉枠4によって構成されると共に、その合成樹脂製の前面開閉枠4には、前方に向って突出した中空状の起伏部333を、透明板保持部500と上皿部501とに亘って縦方向に前記透視窓側に向けて湾曲する形状であって透明板保持部300側の先端部が先細状となるように一体成形したことを特徴とするものである。このように構成することにより、大型の透視窓5が形成されていることによって強度的に弱い透明板保持部500が、表面に上皿部501が一体的に形成されることによって補強されることに加えて、前方に向って突出した中空状の起伏部333によっても補強されるので、前面開閉枠4の全体の強度が向上し、破損しやすいという欠点がなくなる。
【0005】
また、図11に示すように、前面開閉枠4の裏側には、その左右両端辺に沿って金属製の補強部材322,323,325を設けることにより、更に、前面開閉枠4の強度を増し、同じく、図11に示すように、前面開閉枠4の裏側には、その上辺に沿って金属製の補強部材324を設けることにより、捩れ方向に対する強度も向上する。
【0006】
また、図4,図11,図16に示すように、前面開閉枠4には、その周縁に沿って後方に向かって突設される補強周枠リブ300を一体的に形成すると共に金属製の補強部材としての補強防犯金具323,324,325に前記補強周枠リブ300より高い防犯立片329を一体的に形成する一方、枠基体3の周辺に防犯立片329が挿入される防犯溝103を形成することにより、前面開閉枠4を閉じたときに、防犯立片329が防犯溝103に侵入するので、前面開閉枠4と枠基体3との境目からピアノ線等の細い針金を差し込む不正を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)弾球遊技機の全体の構造
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1の背面図である。
【0008】
弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2(図13参照)と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成されている。また、枠基体3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤16、上皿6、灰皿8を含む下皿7、操作ハンドル9、機構板40等がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置としてのカードユニット装置11が付設されている。なお、外枠2の下部前面には、当て板10が固着されており、閉成時に当て板10の上辺に枠基体3が載置するようになっている。したがって、外枠2に枠基体3を開閉自在に軸支するための軸支金具36(図13参照)のうち下部の軸支金具(図示しない)は、当て板10の一側上辺に固着されることとなる。
【0009】
前面開閉枠4は、後述する遊技盤16の遊技領域22をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設されると共に該円形透視窓5の裏面から透明板としての複層ガラス板394が装着される透明板保持部500と、発射すべき打球が貯留され且つ発射位置に供給するための上皿6が取り付けられる貯留部としての上皿部501とが合成樹脂によって一体的に形成されたものである。なお、透視窓5は、特に円形に限定するものではなく例えば方形等でもよいが、強度を考慮すると円形が望ましい。また、透明板として複層ガラス394に限定するものではなく、例えば、1枚の透明合成樹脂板でも良い。なお、前面開閉枠4についての詳細な構成については、後に詳述する。
【0010】
カードユニット装置11は、前記上皿6の上面に設けられる後述する操作部を操作することにより作動されるものである。しかして、カードユニット装置11は、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器12と、当該カードユニット装置11がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結台方向表示器13と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入口14とが設けられている。そして、このように構成されるカードユニット装置11は、独自の制御回路によって制御されるものであるが、後述する賞球払出制御基板73とカードユニット配線15を介して接続されている。なお、カードユニット装置11を弾球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置としてカードユニット装置11を例示したが、例えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0011】
一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板40が設けられると共に、前記操作ハンドル9に対応する裏面には、ステッピングモータ196及び打球槌(図示しない)を有する打球発射装置195が固着され、その打球発射装置195の側方には、機構板40の後述する余剰玉通路64を流下する賞球を前記下皿7に誘導する接続樋150(図5参照)が固着され、その接続樋150の側方に枠基体3に設けられる後述するランプ90や前面開閉枠4に設けられるスピーカ302等の表示制御あるいは効果音制御を行う装飾制御回路基板201を収納する装飾制御回路基板ボックス200が装着され、更に、外枠2に対する枠基体3の開放側裏面に外枠2の掛止片35に対する枠基体3の施錠、及び枠基体3に対する前面開閉枠4の施錠を行う施錠装置210が設けられている。なお、装飾制御基板ボックス200に収納される装飾制御基板201には、後述する機構板40の前面側に敷設された配線を接続するコネクタ202と枠基体3側から敷設された装飾用集合配線142を接続するコネクタ202とが設けられると共に、スピーカ302の音量の大小を切り換える音量切換スイッチ203が設けられている。
【0012】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、枠基体3に着脱自在に装着される遊技盤16と機構板40の詳細な構成について順次説明し、その後、枠基体3に固着又は開閉自在に装着される前面開閉枠4等について説明する。
【0013】
(2)遊技盤
図1,図2,及び図5を参照して遊技盤16について説明する。図5は、機構板40を開放して枠基体3から遊技盤16を取り外した状態の弾球遊技機1の斜視図である。まず、遊技盤16の正面構造について図1を参照して説明する。遊技盤16は、枠基体3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納リブ135に収納固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール(外レールと内レール21とからなり、内レール21だけ図1に表示)が取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域22とされて発射された打玉が落下するものである。遊技領域22には、図示の場合、ドラム式可変表示装置17や可変入賞球装置18やドラム式可変表示装置17の可変表示を許容する始動入賞口19が設けられると共に、単に打玉を入賞とする入賞口(符号なし)、打玉の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域22の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込まれるアウト口20が設けられている。
【0014】
一方、遊技盤16の裏面には、図2及び図5に示すように、前記ドラム式可変表示装置17の回転ドラムを収納するドラム収納ボックス23が突出して設けられている。このドラム収納ボックス23には、回転ドラムと該回転ドラムを回転駆動するステッピングモータと回転ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプとからなるドラムユニットが複数個収納固定され、また、ドラム収納ボックス23の裏面には、内部で発生した熱を外部に放熱する放熱板24が止着されている。この放熱板24には、その下部一側にボックス掛止部材25が取り付けられている。ボックス掛止部材25は、遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス33が上辺を軸支して垂直方向から水平方向に回動自在に設けられるものであるが、水平方向の回動位置にあるときに遊技制御基板ボックス33を水平状態に保持することができるようにしたものである。このように水平方向に保持した状態で遊技制御基板ボックス33によって覆われている後述する第2入賞玉集合カバー体27及び第3入賞玉集合カバー体28の状況を観察することができる。
【0015】
上記したドラム収納ボックス23の下部を除く周囲には、ドラム式可変表示装置17の上方に位置する入賞口に入賞した入賞玉を誘導する誘導通路がその前面に形成される第1入賞玉集合カバー体26が取り付けられ、この第1入賞玉集合カバー体26に連通するようにその下部に第2入賞玉集合カバー体27、及び第3入賞玉集合カバー体28が取り付けられている。
【0016】
第1入賞玉集合カバー体26には、その中央に前記ドラム収納ボックス23が貫通する窓孔29が形成されると共に、一側後面に中継基板30が取り付けられている。中継基板30は、前記ドラム式可変表示装置17以外の遊技盤16に設けられる電気部品(例えば、各種のスイッチやランプ、あるいはソレノイド等)からの配線と遊技制御基板ボックス33内に収納される回路基板からの配線とを中継するものである。
【0017】
また、第2入賞玉集合カバー体27の後面側には、その上部左右に基板ボックス取付部材31が取り付けられている。この基板ボックス取付部材31は、遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス33の上端を回動自在に軸支するものである。上記した第2入賞玉集合カバー体27の下方に取り付けられる第3入賞玉集合カバー体28の前面側には、第2入賞玉集合カバー体27の前面側を流下する入賞玉を下流側に導く入賞玉誘導路が両端部に形成されると共に、遊技盤16のアウト口20の下流側に刻設されるアウト玉通路34の裏面開放部を覆うアウト玉通路被覆凹部が形成されている。アウト玉通路被覆凹部は、アウト口20の裏面下部にパチンコ玉の直径よりやや深い深さとなるように遊技盤16に刻設されたアウト玉通路34の裏面を閉塞するものであり、このアウト玉通路被覆凹部によって被覆されたアウト玉通路34を流下するアウト玉は、枠基体3の後述する支持板部108に形成されるアウト玉連通口125からアウト玉連絡通路147を通って機構板40の後述するアウト玉排出通路70に導かれるようになっている。また、第3入賞玉集合カバー体28の下部中央には、基板ボックス係止部材32が一体的に形成されている。この基板ボックス係止部材32は、前記した基板ボックス取付部材31に回動自在に支持される遊技制御基板ボックス33の下部を固定するものである。なお、この第3入賞玉集合カバー体28も第1,第2入賞玉集合カバー体26,27と同様に透過性合成樹脂で形成されており、外部から内部が視認できるようになっている。
【0018】
以上、遊技盤16の構成について詳細に説明してきたが、上記のように構成される遊技盤16は、枠基体3の裏面側に形成される遊技盤収納リブ135に収納固定されるようになっている。遊技盤収納リブ135は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤16を収納するように枠基体3の裏面に段差状に形成され、収納した遊技盤16の裏面を押圧固定するための遊技盤固定レバー140が遊技盤収納リブ135の適宜箇所に取り付けられている。遊技盤16を遊技盤固定レバー140によって収納固定した状態においては、その裏面から機構板40が被覆されることとなる。
【0019】
(3)機構板
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板40の構成について図2を参照して説明する。図において、機構板40は、主として賞球を貯留する玉タンク42と該玉タンク42に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール44とが設けられる上部構成部と、主として入賞に基づく賞球を払い出す賞球払出装置58が設けられる中間構成部と、主として遊技盤16に打ち込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けられる下部構成部と、が背面から見てコ字型開口窓41を構成するように一体的に形成されている。このため、機構板40を閉じた状態において遊技盤16の一側辺部が開放された状態となるため、遊技盤16の裏面構造が前述したように、ドラム収納ボックス23及び遊技制御基板ボックス33を有する複雑なものであっても、機構板40の開閉動作をスムーズに行うことができる。
【0020】
そこで、以下、機構板40の構成について、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多量の賞球を貯留する玉タンク42と、該玉タンク42から供給される賞球を複数列(本実施形態の場合には、2列)に整列して流下させる玉整列レール44と、該玉整列レール44によって誘導された賞球を後述する賞球払出装置58に向けて方向転換するカーブ樋46と、該カーブ樋46の上方に設けられたターミナルボックス49がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0021】
玉タンク42には、その底面下流側に玉整列レール44と連通する落下口が開設され、その落下口の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示しないバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レバーが設けられ、該玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠乏検出器が固定されている。この玉欠乏検出器は、玉タンク42内に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュータに玉切れ信号を導出するようになっている。なお、玉タンク42の前方上部には、内部に貯蔵される玉や図示しない補給パイプから補給された玉が外に飛び出ないようにするための玉溢れ防止部材43が着脱自在に取り付けられている。
【0022】
上記した玉タンク42の下流側に配置される玉整列レール44は、上部構成部の一端から他端に向けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央に仕切壁(図示しない)が立設されている。この仕切壁は、玉タンク42の落下口から流出した賞球を下流に向かうにしたがって確実に左右2列に整列させるために徐々に高く形成されている。また、玉整列レール44の下流側上部には、玉ならし揺動部材45が揺動自在に垂下され、玉整列レール44上を上下2段となって流下する賞球を玉ならし揺動部材45に埋設される重錘の作用によって1段とするようになっている。
【0023】
更に、上記した玉整列レール44の下流側には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋46が接続されている。このカーブ樋46は、玉整列レール44によって前後方向(機構板40の背面から見て)2列に流下される賞球を左右方向(同じく機構板40の背面から見て)2列に流下するように方向転換するものである。そして、カーブ樋46の屈曲部に玉抜き口が形成され、該玉抜き口を玉抜き弁47で開閉自在に閉塞するように構成されている。玉抜き弁47は、弾球遊技機1の前面の玉抜きピン挿入口353,145(図1,図6参照)から図示しない玉抜きピンを差し込む操作によりこれに連結される玉抜き操作杆(図示しない)を上下方向に揺動させて玉抜き口を閉塞したり開放したりするものである。したがって、機構板40には、玉抜き口の下部には、玉抜き通路48が形成されている。この玉抜き通路48は、中間構成部及び下部構成部に連続して形成されている。
【0024】
また、ターミナルボックス49は、内部にターミナル基板を収納するものであり、そのターミナル基板には、外部からの電源線が接続される電源端子や、外部との信号線が接続される信号端子や、ヒューズ、ランプ等が設けられるものである。これについて詳細に説明すると、ターミナルボックス49に収納されるターミナル基板は、その前面側に外部電源供給線が接続される電源コネクタ55、電源スイッチ54、外部(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接続する玉切れ情報出力端子52と打止情報入力端子53と玉貸情報出力端子50と賞球情報出力端子51、打止情報入力端子53からの打止情報信号に基づいて作動するリレー(図示しない)、各制御回路基板に供給される電源線の途中に設けられるヒューズ(図示しない)が実装されたプリント配線基板によって構成されるものである。また、ターミナル基板からは、賞球払出制御基板73及び遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共に、玉タンク42に設けられる玉欠乏検出器も接続されている。
【0025】
上部構成部には、上記した構成以外に、前記枠基体3の遊技盤収納リブ135に植立される機構板固定用突起141を貫通させる貫通穴がその開放端部及びターミナルボックス49の上部に対応する位置に形成され、その貫通穴に対応して機構板係止レバー76が一端の支軸に支持されて回動自在に設けられている。機構板係止レバー76には、機構板固定用突起141の先端部と係合する溝が形成されており、この溝と機構板固定用突起141との係合を解除するように回動させることにより、機構板40の遊技盤収納リブ135への固定状態を解除することができる。なお、機構板係止レバー76は、図2に示すように、上部構成部の開放端部及び下部構成部の開放端部に設けられているため、機構板40の遊技盤収納リブ135への固定状態を堅固に安定化させることができるようになっている。
【0026】
次に、中間構成部の構成について説明する。中間構成部の側方に玉抜き通路48が形成されている。この玉抜き通路48は、前記玉抜き弁47によって玉抜きされた賞球を流下させるものである。また、中間構成部には、その上部に通路体56が止着され、該通路体56の下方に賞球払出装置58が装着される。より詳細に説明すると、通路体56は、前記カーブ樋46によって流下方向を左右に変換された2列の賞球を流下させる玉通路を有し、その各玉通路の上流側に玉検出センサ57が臨むようになっている。この玉検出センサ57は、玉通路内の賞球の有無を検出するもので、いずれか一方の玉検出センサ57が賞球を検出しなくなったときには、賞球払出装置58のステッピングモータの作動を停止して賞球の払出を不能動化させるようになっている。なお、玉検出センサ57は、賞球払出装置58から2列の玉通路内に27〜28個目の賞球を検出する位置に係止爪によって着脱自在に取り付けられている。これは、1回の玉貸又は賞球分を確保するためで、玉貸又は賞球途中に玉切れしても、当該1回分を払い出すことができるようにするためである。
【0027】
中間構成部の下方に取着される賞球払出装置58は、詳細に図示しないが直方体状のケースの内部に収納されて構成されるが、そのケース内は、前記通路体56の下方に着脱自在に取り付けられるものであり、また、内部に賞球と1個ずつ係合して回転する回転払出部材と、該回転払出部材を駆動するステッピングモータと、回転払出部材によって払い出された賞球を1個ずつ検出する払出検出センサーとが内蔵されている。また、上記した通路体56及び賞球払出装置58は、中間構成部の一側に開閉自在に軸支される開閉カバー59によって被覆されて保護されている。
【0028】
以上で、機構板40の中間構成部についての説明を終了し、次に、機構板40の下部構成部について説明する。下部構成部の後面側には、その一側上部に賞球払出通路60が形成され、該賞球払出通路60の下端に上皿連通口61が形成されている。この上皿連通口61は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿6に賞球を導くものである。上皿連通口61の一側側方には、側壁62を介して連絡通路63が接続され、該連絡通路63の末端に余剰玉通路64が接続されている。しかして、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿6が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口61に到達してさらに賞球が払い出し続けられたときには、賞球は連絡通路63を介して余剰玉通路64に導かれ、その後、図5に示す接続樋150の賞球受開口152を介して前記下皿7に排出される。なお、上皿連通口61と連絡通路63とを区画する側壁62の高さが従来の側壁の高さよりも低く形成されているので、上皿6に貯留された賞球が上皿連通口61の部分に到達すると、比較的早く連絡通路63に流れるようになっている。これは、上皿6に賞球が満杯となっている状態で前面開閉枠4を開放したときに、後述する賞球開口336から誘導ボックス部材119に溢れ落ちる賞球数を少なくするためである。また、上皿6が満杯となった状態でさらに賞球が払い出し続けられたときには、下皿7も満杯になるが、余剰玉通路64の一側側壁に設けられた満タン検知板(図示しない)部分にまで到達すると、満タン検知板が賞球に押圧されて上端の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、これによって満タンスイッチがONされて、賞球払出装置58のステッピングモータの駆動を停止して賞球の払出動作を不能動化すると共に、必要に応じて打球発射装置195のステッピングモータ196の駆動も停止される。なお、上記した賞球払出通路60、玉抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後面は、下部通路カバー体によって覆われている。
【0029】
一方、下部構成部の前面側(遊技盤16に当接する側)には、そのほぼ中程に入賞玉集合樋65が傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋65は、遊技盤16の可変入賞球装置18等に入賞した入賞玉であって前記第3入賞玉集合カバー体28によって導かれた入賞玉を受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて入賞玉処理装置に誘導するものである。
【0030】
ところで、上記した賞球払出通路60、玉抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後面は、前述したように、下部通路カバー体によって覆われるが、本実施形態においては、配線接続の利便性を考慮して賞球払出制御基板73を収納する基板収納ボックスが枠基体3の軸支側及び機構板40の軸支側の前記上皿連通口61の下方であって玉抜き通路48と余剰玉通路64とによって形成される空間の上面部分に設けられる関係上、下部構成部の開放側寄りの隅角部に入賞玉処理装置が収納設置される入賞玉処理装置設置部とされ、その入賞玉処理装置設置部内に入賞玉処理装置が収納固定された後、入賞玉処理装置カバー71によって閉塞される。したがって、上述した入賞玉集合樋65は、従来の機構板に形成されるものと逆方向の機構板40の開放側に向かって下り傾斜するように構成されている。
【0031】
入賞玉処理装置設置部に収納される入賞玉処理装置は、入賞玉検出器66と、該入賞玉検出器66の前後で入賞玉を1個ずつ受け止めその後下方に流下せしめる玉止め部材67と、該玉止め部材67を駆動する入賞玉排出ソレノイド68と、がセット板に集約して構成され、そのセット板を入賞玉処理装置設置部内に着脱自在に取り付け得るようになっている。
【0032】
上記した入賞玉処理装置の作用について簡単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド68がOFFである通常の状態においては、入賞玉が入賞玉検出器66によって検出される状態で玉止め部材67の下部が入賞玉検出器66の下方に突出している。そのような状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉検出器66によって検出されると、その検出信号が後述する基板収納ボックス内に収納される賞球払出制御基板73に送られ、これにより前記賞球払出装置58が駆動制御されて所定個数の賞球の払出動作が行われる。そして、所定個数の賞球の払出をするための駆動信号が賞球払出装置58に賞球払出制御基板73から送られると同時に、賞球払出制御基板73から入賞玉排出ソレノイド68にも駆動信号が送られて入賞玉排出ソレノイド68を所定時間ONする。入賞玉排出ソレノイド68がONすると、玉止め部材67が次の入賞玉の入賞玉検出器66への侵入を阻止しながら入賞玉検出器66によって検出されていた入賞玉を下流側に開放する。そして、一定時間が経過して入賞玉排出ソレノイド68がOFFになると、玉止め部材67が再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出器66に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が行われる。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説明したように、賞球払出装置58への駆動信号が送られた直後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るようにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉の処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速く行うことができるという利点がある。
【0033】
このように、本実施形態における入賞玉処理装置は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の賞球が払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するようにしたので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠玉として残留するため、遊技者との間でトラブルが生じることがない。なお、バックアップ機能がある場合には、このような入賞玉処理装置を使用することなく、発生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった入賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしても良い。また、入賞玉集合樋65の下方中央には、前述した枠基体3の裏面下部中央に形成されるアウト玉連絡通路147の末端に対応するアウト玉受部が形成され、該アウト玉受部の末端に前後に貫通する貫通誘導部が開設され、該貫通誘導部に連続してアウト玉を排出するアウト玉排出通路70が下部構成部の後面側に形成されている。アウト玉排出通路70の末端には、前記入賞玉処理装置で処理された入賞玉が流下する入賞玉排出通路69と合流して弾球遊技機1の外部に排出されるようになっている。また、本実施形態の場合、入賞玉及びアウト玉を排出する入賞玉排出通路69の出口と前記玉抜き通路48の出口とが、余剰玉通路64を挟んで左右に分離して形成されているので、計数装置を内蔵するアウト玉箱(図示しないが島台側に固定される)を入賞玉排出通路69側だけに臨むように配置すれば、打ち込み玉だけを正確に計数することができる。
【0034】
また、下部構成部には、入賞玉処理装置設置部の外側に延設された延設部の下部に打球発射装置用コネクタ72が止着されているが、このコネクタ72は、前記打球発射装置195に電源を供給するものである。また、上記した延設部の上部前面には、前記機構板係止レバー76と全く同じ機構板係止レバー76が回転自在に設けられており、上部構成部の開放端部に設けられる前記機構板係止レバー76と共に機構板40の開放端部で機構板40の閉止状態を保持しているので、機構板40の堅固な閉止状態を維持することができる。
【0035】
次に、入賞玉処理装置を被覆する入賞玉処理装置カバー71の側方に設けられる賞球払出制御基板73について説明する。賞球払出制御基板73には、賞球払出装置58や入賞玉処理装置、上皿6に設けられる操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置11からの配線を接続するためのコネクタ端子や、例えば玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサの作動時に打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止モードスイッチ、故障の種類を数値で表示するエラー表示器、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセットスイッチ等が設けられている。
【0036】
しかして、賞球払出制御基板73は、前記入賞玉検出器66からの入賞玉信号を受けて賞球払出装置58のステッピングモータに駆動開始信号を導出し、賞球払出装置58内に設けられる払出検出センサからの信号を計数してその計数値が予め定めた賞球数となったときにステッピングモータに駆動停止信号を導出して賞球の払出動作を停止させる。また、ステッピングモータに駆動開始信号を導出すると共に、入賞玉処理装置の入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を与える。また、玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサや余剰玉通路64に設けられる満タンスイッチからの信号があったときには、その入賞に対する払出動作が終了した時点又は直ちにステッピングモータに停止信号を導出するようになっている。また、賞球数が2種類(又は2種類以上)ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数を記憶しておき、その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実行するようにすれば良い。このようにすれば、仮に停電等で記憶値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出賞球数で払い出すことができるからである。このことを考慮しなければ、いずれを記憶するように設計しても良い。また、同様にカードユニット装置11からの遊技玉の玉貸要求信号があったときにも上記と同様の動作により所定個数(例えば、25個/100円)の遊技玉を賞球払出装置58によって払い出す。
【0037】
上記のような制御を行う賞球払出制御基板73は、放熱穴を有する金属製の基板収納ボックスによって被覆されるが、上記したコネクタ、エラー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、基板収納ボックスに被覆されていない。即ち、コネクタ、エラー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、賞球払出制御基板73の隅角部に設けられてその部分を切り欠いたL字状の基板収納ボックスの外側に位置するようになっている。
【0038】
しかして、基板収納ボックスに被覆された賞球払出制御基板73は、前記下部通路カバー体の表面であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底ボックス状の基板固定枠(図示しない)に収納されて基板カバー74によって被覆されるが、この基板カバー74は、基板固定枠に対して開閉自在に取り付けられるようになっている。なお、基板カバー74は、基板収納ボックスと同じようにコネクタ、リセットスイッチ、打止モードスイッチが外部に露出するように接続切欠部75がその隅角部に形成されている。また、基板カバー74は、エラー表示器を被覆するようになっているが、少なくともコネクタだけが外部に露出するように、例えば、リセットスイッチ、打止モードスイッチ等のスイッチ類を被覆するように接続切欠部75を形成しても良い。
【0039】
以上、機構板40について説明してきたが、その機構板40は、遊技盤収納リブ135の一側側面に固定される軸受金具78の上下に突設される軸ピン79に機構板40の一側に固定される軸支金具77の掛止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、また、遊技盤収納リブ135の適宜位置に植立される機構板固定用突起141と機構板40に設けられる機構板係止レバー76とを係合させることにより、機構板40を閉じた状態で保持することができるようになっている。
【0040】
(4)枠基体
次に、上述した遊技盤16、機構板40が着脱自在に装着される枠基体3の詳細な構造について図4乃至図7を参照して説明する。図4は、枠基体3の前方に装着される前面開閉板4と下皿7と枠基体3との関係を示す分解斜視図であり、図5は、前述した通りであり、図6は、枠基体3の正面図であり、図7は、枠基体3の背面図である。
【0041】
図において、枠基体3は、合成樹脂によって一体成型されるものであり、図6に示すように、上部の前記前面開閉枠4に対応する前面開閉枠対応板部80と、下皿7、灰皿8、及び操作ハンドル9に対応する下皿対応板部81とから構成されている。前面開閉枠対応部80と下皿対応板部81とは、図4に示すように僅かな段差をもって形成されており、また、前面開閉枠対応部80のほぼ中央には、遊技盤16の前記遊技領域22が臨む開口82が開設されている。開口82は、馬蹄形状に形成されるが、その下部一側には、遊技盤16の下部側方に貼付される各種団体の証明用の証紙が臨むための証紙用開口83となっている。
【0042】
また、前面開閉枠対応部80の前面側であって開口82の周辺は、ランプ基板89を取り付けるためにその外側周辺よりもやや低いランプ基板取付用段部86として形成されており、そのランプ基板取付用段部86の上部及び左右両側にランプ基板89が取り付けられている。より具体的には、ランプ基板取付用段部86から2つの平行なリブ状のランプ基板取付台87が突設され、そのランプ基板取付台87に形成される取付爪88でランプ基板89を係止することにより、極めて簡単にランプ基板89をランプ基盤取付用段部86に取り付けることができる。なお、ランプ基板取付台87にランプ基板89を取り付けた状態では、ランプ基板89に実装されるランプ90がランプ基板取付用段部86より前方に突出した状態、即ち、後述する前面開閉枠4の光漏れ防止用リブ310内に収納されるような位置関係となっている。
【0043】
また、ランプ基板取付台87に取り付けられたランプ基板89には、それぞれ配線92が接続されるが、その配線の一方の先端部には、コネクタ94が設けられて、該コネクタ94がランプ基板取付用段部86の上部にビスで止着される中継基板93に接続されている。中継基板93には、ランプ基板89に接続される配線以外に前面開閉枠4の開放を検出するドアスイッチ96から伸びる配線97の先端に取り付けられるコネクタ95も接続されている。なお、ランプ基板89と配線92との接続は、コネクタではなくハンダ付けにより行われているが、コネクタ接続で行っても良い。
【0044】
ところで、中継基板93とランプ基板89とを接続する配線は、ランプ基板取付用段部86に形成される配線係止爪91によって係止され、配線が開口82側に垂れ下らないように係止されている。同じく、中継基板93とドアスイッチ96とを接続する配線97も配線通し穴99を貫通させて枠基体3の裏側に形成される配線係止爪98に係止されるようになっている。なお、配線係止爪91,98は、枠基体3の成形時に一体成形されるものであるため、係止爪91,98が形成される部分に対応する裏側には、型の抜き開口が形成されている。このことは、後述する配線係止爪104の場合も同じである。
【0045】
更に、ランプ基板取付用段部86の上部左右には、後述するガラス取付ピン319の先端部を収納するためのガラス取付部用凹部84が形成されている。なお、一方のガラス取付部用凹部84は、前記中継基板93の下部に位置するため、ランプ基板89の配線92がガラス取付部用凹部84内に入る可能性があり、これを防止するため、ガラス取付部用凹部84の外周に沿って円弧状の突片84aが突設されている。また、開口82の中程左右に前面開閉枠4を閉じたときに複層ガラス板394のガラス枠393の外側と当接するガラス押え片85が突設されている。これは、外部からの衝撃があったときでもガラス枠393が振動しないようにして騒音を発生しないようにするためにあるものである。
【0046】
また、前面開閉枠対応板部80の一側上下には、連結蝶番101を収納固定する蝶番収納凹部100が形成されている。この蝶番収納凹部100にビスで止着される連結蝶番101は、前面開閉枠4を開閉自在に軸支するものであるが、従来の軸支構造と異なる点は、前面開閉枠4を開放する際に、前面開閉枠4が枠基体3から開放するにつれて徐々に離れて開放される点であり、その詳細な構造の説明は、本出願人が先に提出した特願平7−100021号の明細書に記載されている。しかして、連結蝶番101の前面には、連結片102が形成され、該連結片102に前面開閉枠4の裏面に止着される係止金具348の係止切欠部349を上方から掛け止めることにより、前面開閉枠4が連結蝶番101に着脱自在に装着されるようになっている。
【0047】
一方、前面開閉枠対応板部80の下辺を除く外周には、防犯溝103が刻設されている。この防犯溝103は、前面開閉枠4の後述する補強防犯金具323,324,325の防犯立片329が挿入されるものであり、前面開閉枠4を閉じたときに、防犯立片329を防犯溝103に侵入せしめることにより、前面開閉枠4と枠基体3との境目からピアノ線等の細い針金を差し込む不正を防止することができるものである。また、枠基体3の一側上下端には、枠基体3を外枠2に対して開閉自在に軸支するための軸受金具106がビスで止着されている。この軸受金具106は、図7に示すように、枠基体3の裏面にビスで止着されるものであるが、上面又は下面が前方に突出していてその突出部に軸受穴107が形成され、その軸受穴107に外枠2に固着される軸支金具36の軸支ピン36a(図8参照)が貫通して枠基体3が外枠2に開閉自在に軸支されるものである。更に、前面開閉枠対応板部80の軸支側の防犯溝103のやや内側には、前記中継基板93の裏面に接続される装飾用集合配線142を係止するための配線係止爪104が形成され、開放側の防犯溝103に隣接する上下部には、フック連通穴105が形成されている。配線係止爪104は、枠基体3の裏面側に形成されるものであり、正面側から見たときには、型抜き開口が視認できるものである。また、フック連通穴105は、後述する施錠装置210の係合フック部248が貫通するものであり、フック連通穴105から前方に突出した係合フック部248が前面開閉枠4の後述する係合片330と係脱し得るものである。
【0048】
ところで、上記前面開閉枠対応板部80の下方部分も前記ランプ基板取付用段部86よりもさらに凹んだ状態の板状の支持板部108として形成されており、その支持板部108の一側上部に上皿流出用開口109が形成され、該上皿流出用開口109の下部前方に誘導ボックス部材119が取着されている。上皿流出用開口109の前端面の上部及び側部に沿って立壁110が立設され、該立壁110の上端から前方に防犯用水平リブ112が立設される。この立壁110及び防犯用水平リブ112によって形成される空間には、前面開閉枠4が閉じた状態で前面開閉枠4の賞球開口336の裏面に止着される賞球接続樋337の後端部が侵入し得るようになっており、賞球接続樋337の後端と上皿流出用開口109との間からピアノ線等の不正具を挿入させないようにしている。なお、本実施形態においては、上皿流出用開口109の側方が上部より幅寸法が大きな防犯用張り出し部111となっているが、その防犯用張り出し部111の上端にも前方に向かって防犯用水平リブ112が突設されている。また、上皿流出用開口109の後端上面には、後方に伸びる突出片部113(図4参照)が突設され、この突出片部113が機構板40の前記上皿連通口61内に侵入して、賞球開口336から侵入せしめられるピアノ線等の不正具が枠基体3と機構板40との隙間から侵入しないように防止している。
【0049】
一方、上皿流出用開口109の反対側の支持板部108の上部にも防犯用立壁114が立設され、該防犯用立壁114の上部にも防犯用水平リブ115が前方に向かって延設されている。この防犯用水平リブ115も前面開閉枠4と枠基体3の側部からの不正具の侵入を阻止するためのものである。また、防犯用立壁114の裏面には、遊技盤16を載置したときに遊技盤16に形成される位置決め穴と係合する位置決め突起116が突設されている。
【0050】
また、支持板部108の前面には、誘導ボックス部材119及び発射レール117が取り付けられている。発射レール117は、前記上皿6から供給された打玉であって後述する玉送り部材372から1個ずつ供給される打玉をその下流端の発射位置に載置し、打球発射装置195の図示しない打球槌によって打ち出された打玉を遊技盤16の誘導レールに導くものである。なお、支持板部108の段部を構成する底面であって発射レール117の下流側の対応する部位には、上記した打球槌が臨む打球槌用開口118が形成されている。また、発射レール117の上流端と遊技盤16の誘導レールの下流端との間は、ファール玉口121となっており、遊技領域22に到達することなく誘導レールを逆走した打玉が誘導ボックス部材119に導かれるようになっている。
【0051】
また、誘導ボックス部材119は、前面開閉枠4を開放したときに前記上皿流出用開口109から溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ玉入口120と、前記ファール玉口121と、上皿6から玉抜きされた玉を受け入れる玉抜き入口122と、を有し、それぞれの入口から流入してきた玉を支持板部8に形成される排出口123に取り込み、枠基体3の裏面下部に止着される接続樋150の誘導樋部151を介して下皿7に誘導するものである。なお、誘導ボックス部材119の上辺一側には、三角形状の発射玉誘導板124が突設され、遊技盤16の誘導レール下流端を走行する打玉が複層ガラス板394に衝突しないように案内している。
【0052】
また、支持板部108には、上記した誘導ボックス部材119の側方に前記連結蝶番101を収納する下部の蝶番収納凹部100が形成されているが、その蝶番収納凹部100の上方に配線通し開口134が開設されている。この配線通し開口134には、上皿6内に設けられる後述する表示部基板363に実装される電気部品等からの配線、及び前面開閉枠4に設けられる電気部品(スピーカ302)からの配線をまとめて枠基体3の裏側に導くものである。そして、この配線通し開口134は、前面開閉枠4の軸支側であって機構板40の前記賞球払出制御基板73及び前記装飾制御基板ボックス200に収納される装飾制御基板201に近い位置に開設されるものである。なお、支持板部108の開放側に対応する位置には、枠基体3の前面側で最も前方に突出した錠用凸部132となっており、この錠用凸部132に後述する施錠装置210のシリンダー錠216が臨む錠穴133が穿設されている。
【0053】
また、支持板部108の上端辺は、遊技盤16を載置し得るように遊技盤16とほぼ同じ幅を有するように形成されるが、そのほぼ中央には、図4に示すように、押え部材取付凹部126とアウト玉連通口125とが形成されている。押え部材取付凹部126には、遊技盤16の裏面下部を遊技盤収納リブ135に収納して支持板部108の上辺に載置した際に押圧固定するための遊技盤固定レバー部材140a(図5参照)を取り付ける取付ボス127が突設形成されている。また、アウト玉連通口125は、図7に示すように、その下流にアウト玉連絡通路147が連通され、そのアウト玉連絡通路147の下流端に遊技盤16に形成されるアウト口20に取り込まれたアウト玉を機構板40のアウト玉排出通路70にスムーズに導くためのアウト玉誘導リブ149が形成されている。なお、支持板部108の裏面は、図7に示すように、ビスによって止着される閉塞板146によって閉塞されており、前記アウト玉誘導リブ149が形成される部分に対応する閉塞板146には、アウト玉出口148が形成されている。また、図示しないが、支持板部108と閉塞板146との間は、前記アウト玉連絡通路147が形成されるように中空状になっているが、その中空部には、前記発射レール117、誘導ボックス部材119、閉塞板146をビスで止着するための取付ボスが多数突設されている。
【0054】
枠基体3の前面開閉枠対応板部80の正面構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部81においては、そのほぼ中央に余剰玉排出口128が開設され、軸支側に灰皿用凹部129が形成され、開放側に配線通し穴130が形成されている。余剰玉排出口128は、下皿7に余剰の賞球を払い出すための開口であり、灰皿用凹部129は、灰皿8の回動動作が行えるようにするためのものであり、配線通し穴130は、操作ハンドル9の内部に設けられる各種スイッチ類の配線を枠基体3の裏側に通すための開口である。なお、下皿対応板部81には、後述する下皿セット板160を取り付けるための装飾板取付穴131も多数形成されている。
【0055】
一方、枠基体3の裏面構造においては、図5及び図7に示すように、遊技盤収納リブ135が合成樹脂によって一体的に成型されている。しかして、遊技盤収納リブ135は、遊技盤16を内側に収納支持し且つ固定するものであるため、遊技盤16を支持する構造及び遊技盤16を正確に固定するための部品を有する。また、遊技盤収納リブ135は、遊技盤16の裏面に設けられて所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構が設けられる機構板40を正確に取り付けるための部品も有する。
【0056】
具体的には、遊技盤16を収納支持する構造として遊技盤16の左右前面と当接する内側当接段部137と、複数(2個)の位置決め突起116,136とがある。2つの位置決め突起116,136のうち、一方の位置決め突起116は、前記したように防犯用立壁114の裏面側に突設されるが、他方の位置決め突起136は、枠基体3の上部中央に突設される。
【0057】
上記のような遊技盤収納構造においては、遊技盤16の下部は、前記支持板部108の上面に載置されると共に位置決め突起116によって位置決めされ、左右を遊技盤収納リブ135及び内側当接段部137とによって規制され、更に、上部を位置決め突起136と内側当接段部137と同じ高さ位置に形成されるリブとによって当接位置決めすることにより遊技盤16を正確な位置に収納されるようになっている。なお、上部位置には、外枠当接リブ138が突設されているが、この外側当接リブ138は、外枠2と枠基体3の内側との間隔を狭くして、枠基体3の上動範囲を小さくするものであり、これによって枠基体3を外枠2に対して閉じたときにガタ付きのないようになさしめている。
【0058】
また、遊技盤16を固定するための部品として複数(4個)の遊技盤固定レバー140,140aとがある。遊技盤固定レバー140は、遊技盤16を遊技盤収納リブ135に隣接した位置に形成される遊技盤固定レバー取付穴139に正確に装着した状態で回動することにより遊技盤16の裏面から押圧して遊技盤16を遊技盤収納リブ135に堅固に収納支持固定するものである。なお、固定レバー140aは、前記支持板部108の押え部材取付凹部126に突設される取付ボス127に固着されるものである。
【0059】
また、機構板40を取り付けるための部品として複数(3個)の機構板固定用突起141がある。しかして、1つの機構板固定用突起141は、前記支持板部108の裏面を被覆する閉塞板146の裏面であって開放側に取り付けられるものである。また、他の2つの機構板固定用突起141は、開放側の上部と軸支側の上辺とに設けられる。また、遊技盤収納リブ135の一側上下には、機構板40を開閉自在に軸支するための軸受金具78がビスで強固に止着されている。
【0060】
枠基体3の裏面構造において、上記した以外の構成として軸支側の上部から側方にかけて形成される前記配線係止爪104に前記中継基板93の裏面にハンダ接続(コネクタ接続でも良い)される装飾用集合配線142が係止されると共に、開放側の裏面に施錠装置210が固着され、下皿対応板部81の裏面に接続樋150、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス200が固着又は装着され、軸支側上下に軸受金具106が固着されている。中継基板93の裏面に接続される装飾用集合配線142は、接続開口143から裏面に引き出されて配線係止爪104に係止されるが、途中の玉抜きピン挿入口145及び遊技盤固定レバー取付穴139の部分には、装飾用集合配線142が玉抜き操作レバー(図示しない)や遊技盤固定レバー140に絡まないように配線押え片144が突設されている。なお、玉抜きピン挿入口145の上下にビス止め穴が形成されているが、このビス止め穴に玉抜き操作レバーが止着されるようになっている。また、施錠装置210、接続樋150、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス200については、後に詳細に説明する。
【0061】
以上、枠基体3の詳細な構造について説明してきたが、次に枠基体3に装着又は固着される部品のうち、下皿対応板部81の前後面に取り付けられる下皿セット板160、打球発射装置195、接続樋150、装飾制御回路基板ボックス200に収納される装飾制御回路基板201について説明し、次いで、施錠装置210、前面開閉枠4について順次説明する。
【0062】
(5)下皿セット板、打球発射装置、接続樋、装飾制御回路基板について
下皿セット板
枠基体3の下皿対応板部81の前面側には、図4に示すように、そのほぼ全域を被覆する下皿セット板160が取り付けられる。下皿セット板160は、そのほぼ中央に賞球出口161が形成され、その賞球出口161の前方に下皿7を構成する下皿主体162が組み付けられている。この下皿主体162は、その軸支側に灰皿8を回動自在に取り付ける灰皿取付部164が形成され、その開放側に操作ハンドル9を取り付けるハンドル取付穴165が一体的に形成されると共に、下皿7の正面に玉抜きレバー163が内蔵されている。玉抜きレバー163は、下皿7の底面を開放して下皿7に貯留される玉を玉抜きするものである。そして、灰皿8及び操作ハンドル9が取り付けられた下皿セット板160は、その裏面に突設される取付ボス166を前記装飾板取付穴131に嵌合した後、枠基体3の裏面からビスで止着することにより、下皿対応板部81の前面に固着されるものである。
【0063】
上記した下皿セット板160の灰皿取付部164に装着される灰皿8は、図8に示すように、灰皿8を構成する灰皿主体167と該灰皿主体167の下部を覆う灰皿カバー168とを上下から重ね合わせることにより構成されている。即ち、灰皿主体167の裏面から下方に伸びる取付ボス169を灰皿カバー168に形成される取付穴170に対応させて図示しないビスを螺着することにより、灰皿8を構成することができる。ただし、灰皿主体167と灰皿カバー168とを重ね合わせる際に、それぞれから上下に伸びる軸受リブ172,171によって回転軸173を挟持し、その挟持した回転軸173の灰皿8から外側に突出した部分を下皿主体162の内部に挿入して下皿主体162の内部空間に設けられる軸取付部材174に差し込んでEリング175で固定する。これによって灰皿8が回転軸173を中心として灰皿取付部164内で回転自在に設けられ、灰皿8の内部に溜った吸い殻を回転させることにより、簡単に取り除くことができる。また、従来の両持ち支持に比べて、灰皿8の回転軸173を片側のみで支持する構造なので、取り付け易く且つ灰皿8の配置をできるかぎり外側にすることができるので、下皿の幅を大きくできて灰皿を利用しやすい位置に取り付けることができる。
【0064】
また、前記ハンドル取付穴165に装着される操作ハンドル9は、図9に示すように、ハンドル取付穴165に固着される後握持部材180と、該後握持部材180の前面側に突設される固定ボス198に前方からビスで止着され且つその外周にタッチリング182が周設固定されるタッチリング周設部材181と、同じく後握持部材180の前方に突設される連結ボス186に前方からビス187で止着される挟持部材184と、タッチリング周設部材181と挟持部材184とに挟持されて回転自在に設けられる回動操作部材183と、挟持部材184の前方に下から螺着される取付ネジ188によって固着される前握持部材185と、から構成されている。また、後握持部材180の前方には、メインスイッチ189を取り付けるためのスイッチ取付ボス199も突設され、更に、その後部筒部の内部にボリューム191(可変抵抗器)が取り付けられている。ボリューム191の前方には、ボリューム軸192が突設され、そのボリューム軸192に回動操作部材183の中心に後方に向かって突設される回転軸190が係合している。その係合状態は、図9(B)に示すように、ボリューム軸192の中心に形成された係合溝に回転軸190の両端面を切り欠いた先端を係合させた状態であるので、片面だけを切り欠いたいわゆるDカット係合に比べ、回転モーメントが作用しているときに偏った負荷がかからないだけ、耐久性が向上するものである。なお、ボリューム191には、ハンドル配線193が接続され、そのハンドル配線193が前記ハンドル取付穴165及び配線通し穴130を通って枠基体3の裏面に導かれ、ハンドル配線193の一端に止着されるコネクタ194(図4参照)が後述する打球発射装置195の発射装置制御回路基板197に接続されるようになっている。上記したハンドル配線193は、ボリューム191に接続される配線だけでなく、前記メインスイッチ189、タッチリング182に接続される配線を含んで構成されるものである。
【0065】
上記のように構成される操作ハンドル9においては、回動操作部材183を回動操作することにより、メインスイッチ189がONすると共に、回転軸190及びボリューム軸192を介してボリューム191の抵抗値が変化する。また、遊技者が回動操作部材183を操作しているときには、遊技者の指がタッチリング182に接触するので、その接触信号も導出される。なお、回動操作部材183の回動範囲は、回動操作部材183の内周板部に形成される図示しない円弧状長孔と該円弧状長孔を貫通する連結ボス186との係合によって決められ、また、メインスイッチ189のON状態においては、図示しない単発ボタン(回動操作部材183とタッチリング周設部材181との間に揺動自在に設けられる)を揺動操作させることにより、メインスイッチ189をON・OFFさせて単発打ちを行うことができるようになっている。
【0066】
打球発射装置
上記のように操作ハンドル9が操作されたときには、打球発射装置195が駆動されるが、その打球発射装置195は、図2に示すように、ステッピングモータ196と、該ステッピングモータ196のモータ軸に固着される打球槌(図示しない)と、ステッピングモータ196を駆動制御する発射装置制御回路基板197(図示ではボックス内に収納されている)と、がセット板に集約されて枠基体3の下皿対応板部81の裏面一側にビスで止着されている。なお、打球槌には、その往復動作に対応して後述する玉送り部材372の揺動部材374を揺動させるための作動部材を回動させる係合針金部材が固着されていると共に、発射装置制御回路基板197には、前記ハンドル配線193と賞球払出制御基板73からの配線とターミナルボックス49からの電源線とがそれぞれ接続されている。しかして、発射装置制御回路基板197による制御は、遊技者が操作ハンドル9を操作してタッチリング182が触手されていること、メインスイッチ189がONされていることを検出したときには、ボリュームの抵抗値に応じた強さで所定時間だけ一方向にステッピングモータ196が回転された後、所定時間だけ逆方向の回転信号が送られて元の位置(発射位置)に戻るサイクルが実行され、このようなサイクルが1分間当たり所定回数(例えば、100回前後)行われるように制御されている。なお、賞球払出制御基板73からの信号(満タンスイッチ又は玉検出センサ57からの信号)が導出されたときには、発射位置に戻った時点で停止するように制御される。
【0067】
接続樋
枠基体3の下皿対応板部81の裏面であって上記した打球発射装置195の側方には、接続樋150がビスで止着されている。接続樋150は、図5に示すように、機構板40の余剰玉通路64の下流端に臨む賞球受開口152と前記誘導ボックス部材119に誘導された玉が排出される排出口123の裏側を覆う誘導樋部151とが前後方向に重複状に設けられて枠基体3下部中央の余剰玉排出口128の裏面に取り付けられるものである。そして、余剰玉通路64に流出した余剰の賞球、及び誘導ボックス部材119に受け入れられた溢れ玉,ファール玉,玉抜き玉を下皿7に誘導するものである。
【0068】
装飾制御回路基板
枠基体3の下皿対応板部81の裏面であって上記した接続樋150を挟んで打球発射装置195と反対側の位置には、装飾制御回路基板201を収納する装飾制御回路基板ボックス200がビスで止着されている。装飾制御回路基板201は、枠基体3の前面側に設けられる前記ランプ基板89からの装飾用集合配線142(ただし、ドアスイッチ96の配線は、賞球払出制御基板73に接続される)、及び前面開閉枠4の裏面側に設けられるスピーカ302からのスピーカ配線346のコネクタ202が接続されて、遊技制御基板ボックス33に収納される回路基板からの信号を受けて、装飾制御回路基板201内に設けられるプログラムにしたがってランプ90やスピーカ302を駆動制御するものであると共に、賞球払出制御基板73とも接続されて該基板73からの玉切れ信号、賞球信号、開閉枠開放信号を受けてランプ90やスピーカ302を駆動制御するものである。なお、ドアスイッチ96は、開放報知するための検出器でもあり、開放報知することで防犯効果を奏するものである。
【0069】
(6)施錠装置
次に、枠基体3の開放側裏面に止着される施錠装置210について、図10を参照して説明する。図10は、施錠装置210の分解斜視図である。なお、この施錠装置210は、前面開閉枠4の施錠ばかりでなく、枠基体3の外枠2に対する施錠をも行うことができる、いわゆるW錠となっている。
【0070】
まず、施錠装置210の構造について図10を中心にして説明する。施錠装置210は、断面L字型に形成される取付基板211に集約して形成される。即ち、取付基板211の一方辺は、枠基体3の裏面に突設される取付ボスに止着される取付面212であり、該取付面212に直角状となっている他方辺は、第1可動部材224が摺接する摺接面213となっている。しかして、取付面212上端から下端にかけて取付ボスに止着するための取付穴259が適宜間隔をおいて穿設されると共に、取付面212の下方寄りには、錠挿入口214が開設されている。この錠挿入口214には、シリンダー錠216が取り付けられるようになっているが、この取付は、錠挿入口214の上下に形成される錠取付穴215にシリンダー錠216の取付穴217を合致させてビス215aで止着することにより行われる。また、シリンダー錠216後端には、第1作動突起222と第2作動突起223とが二股状に設けられる作動部材219が固着されている。第1作動突起222は、後述する第1可動部材224の係合凹部232と係合して第1可動部材224を上昇せしめ、第2作動突起223は、後述する第2可動部材238の係合部255と係合して第2可動部材238を下降せしめる。なお、作動部材219のシリンダー錠216への固着は、作動部材219に穿設された支点穴221をシリンダー錠216の後端中心軸の作動部材取付穴218に対応させてビス220で止着することにより行われる。更に、取付面212には、その上端部と中央よりやや下方に長方形状のフック貫通開口257が開設されている。このフック貫通開口257には、第2可動部材238の上下に前方に向かって突設される係合フック部248が貫通するものである。
【0071】
一方、摺接面213の中央よりやや上部には、操作開口246が開設されている。この操作開口246には、第2可動部材238の中程の取付穴247にリベットで固着されて側縁から後方に向かって突設される操作レバー242が引き出されるものであり、引き出された操作レバー242の基部内側面の当接摺動面244と摺接面213の一部を延設した外側の当接摺動面245とが摺動するようになっている。更に、摺接面213の上下には、楕円形状の規制長穴235が開設されている。この規制長穴235は、第1可動部材224の上下の係止部材225を連結するリベット(図示しない)が貫通して第1可動部材224の上下方向のスライド量を規制するようになっている。
【0072】
上記した取付基板211の摺接面213の内側面には、第1可動部材224が当接しながら上下動可能に設けられるが、この第1可動部材224は、その上下にフック部226を有する係止部材225が設けられる。この係止部材225は、杆状の第1可動部材224の本体と締着穴229を介してリベットで連結されるようになっているが、そのリベットによる連結は、第1可動部材224の本体と係止部材225との締着穴229を規制長穴235に合致させた状態で取付基板211の摺接面213の外側面方向からリベットを差し込んでかしめることにより行い、リベットの頭部が規制長穴235の外側に位置するようにして第1可動部材224が取付基板211に対して上下動可能なように取り付けられている。また、係止部材225の先端は、係止部材225に向けて傾斜する誘導傾斜部227となっているが、これは、枠基体3を押して閉じるときに外枠2の内側上下に固定される掛止片35と当接案内しながら最終的に係止部材225のフック部226と掛止片35とを係合させるためのものである。なお、下方の誘導傾斜部227には、側方に突出する操作突片部228が突設されており、手の操作で第1可動部材224を上昇せしめるときに使用するものである。
【0073】
また、第1可動部材224を取付基板211の摺接面213の内側面に取り付けたときには、上部の係止部材225に形成されたスプリング取付部230と第2可動部材238に設けられたスプリング取付部237との間に上部のスプリング231が差し渡され、下部の係止部材225に形成されたスプリング取付部230と取付基板211の取付面212の最下端に形成されたスプリング取付部236との間に下部のスプリング231が差し渡され、それによって常に第1可動部材224を下方に付勢している。更に、第1可動部材224を取付基板211に取り付けた状態では、下方の係止部材225のやや上方に形成される係合凹部232の上端縁の下方に前記第1作動突起222が位置していると共に、L字状に形成される係止部材225の水平部の基部が摺接面213の上下端に形成される案内切欠233に係合し、また、係止部材225の垂直部が取付面212の上下に突設される案内突起234と摺接面213との間に挟持されるように取り付けられている。
【0074】
また、取付基板211の取付面212の内側面には、第2可動部材238が当接しながら上下動可能に設けられるが、この第2可動部材238は、第2可動部材238の上部及び下部に穿設された規制長穴239の外側からリベット240を差し込んで該リベット240の先端を取付面212に形成された取付穴241に嵌着することにより、取付基板211に対して規制長穴239の範囲内で上下方向に移動可能に取り付けられるものである。また、第2可動部材238には、前記フック貫通開口257に対応する位置に上下両面に傾斜面部249a,249bを有する係合フック部248が前方に向かって突設されている。この係合フック部248は、前面開閉枠4に設けられる後述する係合片330との係脱を行うものである。更に、前述したように第2可動部材238の中程には、操作レバー242が後方に向けて突設され、また、下端に摺接面213と当接する方向に取り付けられる係合片部260が連結されている。係合片部260の下端には、前記第2作動突起223と係合する係合部255が形成されている。
【0075】
このように構成された第2可動部材238をリベット240で取付基板211に取り付けた状態では、第2可動部材238に形成されたスプリング取付部250と取付面212に形成されたスプリング取付部252との間にスプリング251が差し渡されて常に第2可動部材238を上方に付勢していると共に、係合片部260の最下端に設けられる係合部255の上部に前記第2作動突起223が位置した状態となっている。なお、第2可動部材238には、前記スプリング取付部252に対応する位置に逃げ穴253が、前記取付穴259に取り付けられるビスに対応する位置に逃げ穴254が、第1可動部材224の本体と下部の係止部材225とを連結する締着穴229にかしめられるリベットに対応する位置に逃げ穴256が、それぞれ形成され、また、取付基板211の摺接面213の下部には、回動し得る第1作動突起222の回動範囲に対応する位置に逃げ開口258が開設されている。
【0076】
上記のように構成される施錠装置210の作用について簡単に説明する。まず、外枠2に対する枠基体3の解錠及び施錠について説明すると、遊技場の店員がシリンダー錠216に図示しない所定の鍵を差し込んで時計回転方向に回すと、作動部材219も時計回転方向に回動する。すると、第1作動突起222と係合凹部232とが係合してスプリング231の付勢力に抗して第1可動部材224を上昇させるので、係止部材225も上昇する。このため、係止部材225のフック部226と外枠2の掛止片35とが係合位置関係となっていないので、その状態でシリンダー錠216に差し込んだままの鍵を引っ張ることにより枠基体3全体を回動させて開放することができる。
【0077】
一方、開放した枠基体3を閉じるときには、そのまま枠基体3を押し込むことにより係止部材225の誘導傾斜部227と掛止片35との当接により第1可動部材224がスプリング231の付勢力に抗して上昇し、遂には、係止部材225のフック部226が掛止片35と係合する位置でスプリング231の付勢力により第1可動部材224が下降して係止部材225のフック部226と掛止片35とが完全に施錠された状態となる。
【0078】
次に、枠基体3に対する前面開閉枠4の解錠及び施錠について説明すると、遊技場の店員がシリンダー錠216に図示しない所定の鍵を差し込んで反時計回転方向に回すと、作動部材219も反時計回転方向に回動する。すると、第2作動突起223と係合片部260の係合部255とが係合してスプリング251の付勢力に抗して第2可動部材238を下降させるので、係合フック部248も下降する。このため、係合フック部248と係合片330が解除されると同時に下部の傾斜面部249bと切欠部330aの下端縁とが当接して前面開閉枠4を手前側に押し出すので、自然に前面開閉枠4が前方に飛び出す。これにより前面開閉枠4を開放することができる(図15(B)参照)。
【0079】
一方、開放した前面開閉枠4を閉じるときには、そのまま前面開閉枠4を押し込むことにより係合片330が枠基体3に形成されたフック連通穴105内に入って係合片330の下端と係合フック部248の上部の傾斜面部249aとが当接する。その状態でさらに押し込むことにより係合片330の下端が係合フック部248の上部の傾斜面部249aと当接しながら第2可動部材238をスプリング251の付勢力に抗して下降せしめ、遂には、係合フック部248が係合片330と係合する位置でスプリング251の付勢力により第2可動部材238が上昇して係合片330と係合フック部248とが完全に施錠された状態となる。なお、前面開閉枠4を解錠する場合には、枠基体3を開放した状態で操作レバー242を押し下げることによっても行うことができる(図15(A)参照)。
【0080】
(7)前面開閉枠
次に、枠基体3の前面側に開閉自在に設けられる前面開閉枠4について、図1,図3,図4,図11乃至図20を参照して説明する。図1及び図4は、前述した通りであり、図3は、前面開閉枠4を備えた枠基体3の前方から見た斜視図であり、図11は、前面開閉枠4の背面から見た分解斜視図であり、図12は、前面開閉枠4の背面図であり、図13は、外枠2に対して枠基体3及び前面開閉枠4を開放した状態の弾球遊技機1の斜視図であり、図14は、枠基体3に対して前面開閉枠4を開放したときの配線の状態を示す部分斜視図であり、図15は、枠基体3に対する前面開閉枠4の施錠を説明するための断面図であり、図16は、枠基体3に対して前面開閉枠4を閉じたときのドアスイッチ96の作用を説明するための断面図であり、図17は、前面開閉枠4の枠基体3に対する軸支構造を説明するための平面断面図であり、図18は、前面開閉枠4に対して取り付けられる複層ガラス板の取付構造を説明するための断面図であり、図19は、前面開閉枠4の裏面に敷設される配線の処理構造を説明するための部分背面図であり、図20は、前面開閉枠4を開放動作と賞球払出装置58の動作との関係を説明するためのフロー図である。
【0081】
まず、主として図11及び図12を参照して前面開閉枠4の構造について説明する。前面開閉枠4は、少なくとも前記遊技盤16の遊技領域22を透視し得る円形透視窓5に取り付けられる透明板としての複層ガラス板394を有する透明板保持部500と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿6を有する上皿部501と、が一体的に形成された縦長な長方形状の合成樹脂で構成されている。また、前面開閉枠4の周縁には、後方に向かって補強周枠リブ300が立設され、前面開閉枠4の強度の向上を図っている。
【0082】
まず、透明板保持部500の構成について説明すると、その上部左右にスピーカ302を収納するスピーカ収納凹部301が形成されている。このスピーカ収納凹部301に収納されるスピーカ302は、スピーカ取付カバー303に取り付けられ、そのスピーカ取付カバー303の外周の複数個所から外側に突設される取付片304の取付穴をスピーカ収納凹部301及びその近傍に突設されるスピーカ取付ボス306に対応させてビス308を螺着することにより、取付固定されるものである。なお、スピーカ収納凹部301の前面中央は、開口状に形成されており、その開口を閉塞するように網目状ネット307が取り付けられてスピーカ302から発生される音声を通すようになっている。
【0083】
また、透明板保持部500の円形透視窓5の外周に沿って前記ランプ基板89に対応する位置に開口309が開設され、その開口309の周囲を覆うように光漏れ防止用リブ310が裏面側に突設されている。この光漏れ防止用リブ309は、前面開閉枠4を閉じたときに、前記ランプ基板89が完全に収納されるように周設されるものであり、ランプ基板89に設けられるランプ90から発せられる光をすべて前方に向かってのみ放出するものである。もちろん、この光漏れ防止リブ310が前面開閉枠4の強度を高めているという効果もある。また、開口309は、ランプ用レンズ311によって閉塞されるようになっているが、その取り付けは、ランプ用レンズ311に外周の適宜箇所に突設される係止爪312を開口309の開口縁に係止することにより簡単に行うことができるようになっている。また、遊技盤16の前面下部に貼付される前述した証紙の貼付箇所に対応する位置にも証紙透視開口313が開設され、その開口313の周囲を覆うようにリブ314が裏面側に突設される一方、開口313を閉塞するように透視レンズ315が係止爪316を介して取り付けられている。
【0084】
なお、ランプ用レンズ311は、光を透視し得る着色した合成樹脂で形成されると共にその内周にダイヤカット加工等を施して光を散乱させるようになっているが、透視レンズ315は、単に光が透視して証紙が視認できるようになっているものである。また、上記で説明した光漏れ防止用リブ310及びリブ314は、前面開閉枠4の強度を向上させるものであるが、これらのリブのうち最も大きく強度の向上に寄与するのは、前記補強周枠リブ300と円形透視窓5の開口縁に沿って後方に向かって僅かに突設される透視窓リブ5aである。
【0085】
また、円形透視窓5の外周の外側であってその上下左右の4か所には、複層ガラス板394を取り付けるためのガラス取付ピン台318が取り付けられている。このガラス取付ピン台318は、図11,図13,図18に示すように、その中心にガラス取付ピン319を有すると共にその左右両端を前面開閉枠4の裏面に一体的に突設形成されるピン台取付部317にビス320で止着されている。しかして、そのように取り付けられるガラス取付ピン台318に対しては、図13,図18に示すように、2枚のガラス板394を前後に接着したガラス枠393の取付片395に穿設された取付穴396をガラス取付ピン319に貫通させ、取付片395の基部に回動自在に軸支される止め金具397を回動して止め金具397の凹部をガラス取付ピン319の先端部よりに刻設される係止溝321に係止することにより、複層ガラス板394が円形透視窓5を閉塞するように着脱自在に取り付けられるものである。なお、止め金具397は、取付片395の基部に形成される止め穴398にビス399で回動自在に止着されるものである。
【0086】
更に、前面開閉枠4の裏面には、下辺を除く上辺及び左右辺の前記補強周枠リブ300の内側には、補強防犯金具322,323,324,325が前面開閉枠4の裏面に突設される取付ボス327に補強防犯金具322,323,324,325の水平面に穿設される取付穴326を対応させてビス328で止着されている。より具体的には、図11,図12に示すように、開放側に取着される補強防犯金具322,323のうち、下部の補強防犯金具322は、断面コ字型であって、前記錠用凸部132に対応して切り欠けられている上皿部501から透明板保持部500の下部位置に差し渡されて止着されており、また、開放側上部の補強防犯金具323は、断面L字状であって、その水平面が前記取付ボス327に取り付けられる一方、その垂直面が前記補強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形成されると共にその防犯立片329の上下2か所から水平方向に係合片330が突設されている。この係合片330は、前記した施錠装置210の係合フック部248と係合するものである。なお、補強防犯金具323の係合片330に対応する水平面のやや下部には、図15に示すように切欠部330aが形成されている。
【0087】
また、上辺に止着される補強防犯金具324も、断面L字状であって、その水平面が前記取付ボス327に取り付けられる一方、その垂直面は、前記補強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形成される。同様に軸支側に取着される補強防犯金具325も、断面L字状であって、その水平面が前記取付ボス327に取り付けられる一方、その垂直面は、前記補強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形成される。ただし、補強防犯金具324,325の水平面には、配線押え片331が適宜間隔(取付穴326と同間隔)で突設されており、この配線押え片331が前面開閉枠4の裏面に適宜間隔で突設される配線押え突起332と協働して前面開閉枠4に設けられる電気部品(本実施形態の場合には、スピーカ302)から伸びるスピーカ配線346を整列させるようになっている。即ち、図19に示すように、スピーカ302から伸びる配線346を予め取付ボス327と配線押え突起332との間に嵌入して敷設し、その状態で補強防犯金具324,325をビス328で取付ボス327に止着することにより、スピーカ配線346が補強防犯金具324,325の下部の空間の外側に飛び出すことなく整然と敷設されて導かれる。なお、上記のように敷設されたスピーカ配線346は、後述する配線押え部材341にまとめられた後、枠基体3の裏側に導かれるようになっている。
【0088】
次に、上皿部501について説明する。上皿部501の前面側には、前述したように上皿6が取り付けられるが、この上皿6及びこれに関連する構成について図1,図3,図11乃至図13を参照して説明する。上皿6は、上皿部501の表面に複数の合成樹脂製部材を組合せた上皿本体360を固着することにより構成されている。上皿部501には、その開放側の上部に玉抜きレバー用開口377が開設され、その玉抜きレバー用開口377に玉抜きレバー379の操作部381が臨むようになっている。この玉抜きレバー379は、スプリング380と共に玉抜きレバー収納部材378に収納されて上皿部501の裏面に取り付けられるものであるが、その取付構造は、玉抜きレバー用開口377の左右に突設される取付ボス383に玉抜き収納部材378の左右に突設される取付片382を対応させてビス384で止着されるものである。また、玉抜きレバー379の裏面には、連結部材385がビス385aで止着されている。この連結部材385は、玉抜き収納部材378の外側に位置するもので、その先端が直角に曲折された連結片386となっている。この連結片386は、玉抜き弁用開口387を貫通する玉抜き弁(図示しない)の挟持片(図示しない)と係合するものである。図示しない玉抜き弁は、上皿本体360の後述する整列部362の流下端底面を開閉自在に閉塞するもので、上皿本体360内に設けられるものである。
【0089】
しかして、遊技者が操作部381をスプリング380の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、玉抜きレバー379、連結部材385及び図示しない玉抜き弁が移動して上皿本体360の貯留部361に貯留されていた玉を整列部362から上皿本体360の内部に形成される玉抜き路(図示しない)を流下させ、上皿部501の下部中央に穿設される玉抜き穴388から前記誘導ボックス部材119の玉抜き入口122に導き、排出口123から接続樋150の誘導樋部151を介して下皿7に誘導するものである。なお、上記した玉抜きレバー収納部材378および連結部材385は、玉抜き用カバー389によって覆われているが、その玉抜き用カバー389は、上皿部501の裏面に突設される取付ボス390にビス391で止着されるようになっている。
【0090】
ところで、上皿本体360は、図3に示すように、その上流側に形成される賞球開口336とその下流側に形成される玉送り部材用開口371(図11参照)とを連絡するように貯留部361と整列部362とを有して形成されており、その整列部362の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、整列部362に残留する打玉を検出するものである。この上皿玉検出器の作用については、後に詳述する。
【0091】
上記した賞球開口336の裏面には、図11に示すように賞球接続樋337が取り付けられている。この賞球接続樋337は、賞球開口336の左右外側に突設される取付ボス339に左右の取付片(符号なし)に対応させてビス340で止着するものであり、また、後面開口の下部に突出するように落下防止部材338が揺動自在に設けられている。この落下防止部材338は、前面開閉枠4を枠基体3に対して閉じているときには、前記上皿流出用開口109の前面側周囲と当接して賞球接続樋337の下部位置にくるように揺動して上皿流出用開口109から賞球接続樋337への賞球の流下をスムーズならしめるものであるが、前面開閉枠4を枠基体3に対して開放したときに図示しないバネの付勢力で賞球接続樋337の後面開口の下部に突出して賞球接続樋337部分に貯留される賞球が後面側から溢れ落ちないように防止するものである。
【0092】
また、上記した玉送り部材用開口371には、揺動部材374を有する玉送り部材372が臨むようになっている。この玉送り部材372は、図11に示すように、その左右部に一体的に形成される嵌合取付ボス373を上皿本体360の下流端に形成される取付ボス(図示しない)に嵌合させて取り付け、玉送り部材用開口371の近傍に突設される取付ボス376にビス375aによって揺動自在に止着される止め金375によってその背面が押圧されて脱落しないように取り付けられるものである。しかして、上記のように取り付けられる玉送り部材372は、整列部362から供給される打玉を受け入れ、前記打球発射装置195の打球槌の往復動作に連動して揺動する揺動部材374の動作に応じて打玉を1個ずつ発射レール117の発射位置に供給するものである。
【0093】
また、上皿本体360には、その内部に表示部基板363とブザー400が内蔵されている。この圧電ブザー400は、図1に示すように、貯留部361の下部空間の前面に形成される複数の透音孔401に臨んで配置されるものであり、前記カードユニット装置11に基づく遊技玉の貸出異常が生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨を報知する報知音が発生されるものである。
【0094】
一方、表示部基板363は、上皿本体360の整列部362の前方部を被覆するように取り付けられる半透明合成樹脂(スモーク)で形成される透視レンズ部370の内部に設けられ、その透視レンズ部370に3つのボタンが臨んでいる。この3つのボタンは、表示部基板363に実装される玉貸スイッチ364、返却スイッチ365、自動玉貸スイッチ366に対応している。そして、これらの各スイッチ364〜366は、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置11を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作部を構成するものである。また、表示部基板363には、度数表示LED367、玉貸可表示LED368、及び自動玉貸表示LED369が実装されている。
【0095】
玉貸スイッチ364は、玉貸可表示LED368が点灯しているときにカードユニット装置11によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであり、返却スイッチ365は、遊技終了の際にカードユニット装置11のカード挿入口33に差し込まれたカードを返却するためのものである。また、度数表示LED367は、カードユニット装置11のカード挿入口14に差し込まれたカードの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイッチ366は、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチ364を操作して行うマニュアルモードと、上皿6の打玉の残量が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかのモードに設定するものであり、自動モードが選択設定されているときには、自動玉貸表示LED369が点灯している。なお、上皿本体360に設けられる上記した玉貸スイッチ364、返却スイッチ365、度数表示LED367、自動玉貸スイッチ366、自動玉貸表示LED369、上皿玉検出器、及びブザー400から延びる上皿配線347は、図12に示すように前記玉抜き穴388のやや上部に開設された配線貫通穴392を通って前面開閉枠4の裏面側に導き出され、その後、配線押え部材341に纏められて前記配線通し開口134から枠基体3の裏面に引き出されて前記賞球払出制御基板73に設けられるコネクタに接続されている。
【0096】
なお、上述した自動モードを選択している場合の利点について説明すると、前述した遊技盤16の遊技内容において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、上皿6の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて打玉を可変入賞球装置18の特定入賞領域に入賞させる必要があるにも拘らず、打玉が上皿6に残存しないので、慌てて玉貸スイッチ364を操作して遊技玉を借り受けなければならない。しかし、玉貸スイッチ364を操作してから遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入賞球装置18の特定入賞領域に到達するまでに多少の時間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、自動玉貸スイッチ366を自動モードに設定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した時点で自動的に遊技玉を上皿6に払い出すので、上記したような不都合は生じない。なお、上皿6として上記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉貸スイッチ366を省略したものでも良い。
【0097】
上記のように構成される上皿本体360は、図4に示すように、上皿本体360の裏面の適宜箇所に後方に向かって突設される取付ボス402を前面開閉枠4の上皿部501に穿設される嵌合穴403に嵌合して裏面から図示しないネジで螺着することにより、前面開閉枠4の下部前面に強固に取り付けられている。なお、上皿本体部360の上流側と次に詳述する起伏部333の***した部分が当接してしまうので、起伏部333には、上皿本体部360の上流側が嵌合するような嵌合切欠部404が形成されている。更に、上皿本体360を取り付けた状態で前記整列部361に対応する部分には、流下する打玉によって前面開閉枠4の前面側が摩耗しないように摩耗防止金属板405が取り付けられるようになっている。
【0098】
以上で透明板保持部500及び上皿部501の細かい構成部分について説明したが、次には、出願人が本実施形態に係る前面開閉枠4の特徴と考える部分について説明する。
【0099】
第1の特徴としては、軸支側の下部から中程にかけて上皿部501と透明板保持部500とに亘って縦方向に起伏部333が形成されている点である。起伏部333は、後面が中空となるように前方に向かって波状に形成される。また、本実施形態のように透明板保持部500と上皿部501とが合成樹脂によって一体的に形成されているので、上皿部501の表面に上皿6が取り付けられることにより大型の透視窓5が形成されていることによって強度的に弱い透明板保持部500を補強しているが、さらに起伏部333によっても補強されるので、前面開閉枠4の全体の強度が向上し、前面開閉枠4が破損しやすいという欠点がなくなる。なお、起伏部333には、イヤホーンジャック334とイヤホーンジャック334から聞こえる音楽を選択するための選択スイッチ335が設けられるようになっているが、仮にこれらが設けられた場合には、後述する配線押え部材341でそれらの配線を1つに纏めるようにすれば良い。
【0100】
第2の特徴としては、前面開閉枠4を枠基体3に対して開閉自在に軸支する構造である。即ち、図11に示すように、前面開閉枠4の上下には、長方形状の係止金具348をビス351で止着するための複数(4つ)の取付ボス350がそれぞれ突設されている。上部の係止金具348は、図12に示すように、前記スピーカ取付カバー303の上面を覆うように取り付けられている。また、上下の係止金具348には、それぞれ長方形状に切り欠けられた係止切欠部349が形成され、この係止切欠部349に枠基体3の上下に取り付けられる連結蝶番101の連結片102が係合されるようになっている。即ち、図17(A)(B)に示すように、前面開閉枠4を枠基体3の前方やや上部から当接させながら、下方に降ろすことにより、連結蝶番101の連結片102と係止金具348の係止切欠部349とを極めて簡単に係合させることができる。そして、そのように係合させるだけで前面開閉枠4が枠基体3に対して開閉自在に軸支されるものである。逆に取り外す時には、施錠装置210による施錠を解いた状態で前面開閉枠4を持ち上げるだけで極めて簡単に枠基体3から前面開閉枠4を取り外すことができる。
【0101】
このように前面開閉枠4と枠基体3とが極めて簡単に取り付けたり取り外したりすることができるので、従来のように透明板保持枠及び上皿取付枠をヒンジ機構で開閉自在に設けたものに比べて、大掛かりな修理(例えば、遊技盤16の遊技装置を交換する場合等)や点検時に前面開閉枠4が邪魔となることはなく、それらの作業が行いやすいという優れた効果を奏することができる。なお、前面開閉枠4の取付・取り外しの際には、連結蝶番101を手前側に引き出した状態で行うことにより、連結部を見ながら行うことができるので、さらに簡単に行うことができる。
【0102】
第3の特徴としては、透明板保持部500と上皿部501とが合成樹脂で一体的に成形されたことに関連して透明板保持部500に設けられる電気部品であるスピーカ302のスピーカ配線346と上皿取付部501に設けられる電気部品である上皿配線347とを1つの纏めた後に枠基体3の裏面側に導くようにしたことである。即ち、図11及び図12に示すように、前記下部の係止金具348のやや上部の前面開閉枠4の裏面に突設される取付ボス345には、配線押え部材341の上下に突設される取付片343を対応させてビス344を止着することにより、配線押え部材341が止着されている。配線押え部材341は、ほぼ長方形状に形成されており、その側面及び後面に配線を引っかける配線係止片342が突設されている。しかして、前述したように配線押え片331と配線押え突起332とによって補強防犯金具324,325の内部に敷設されたスピーカ配線346は、図14に示すように、側方最下部の配線押え片331と配線押え突起332から配線押え部材341の上部に導き出されて側面の配線係止片342に掛け止められ、その後、後面に突設される配線係止片342に掛け止められている。一方、上皿配線347は、前記配線貫通穴392から引き出された後、前記賞球接続樋337の下側から側面に沿って敷設されて側面の配線係止片342に掛け止められ、その後、後面に突設される配線係止片342に掛け止められている。配線押え部材341の配線係止片342に掛け止められたスピーカ配線346及び上皿配線347は、1つに纏められて枠基体3に開設される配線通し開口134から枠基体3の後面側に導かれ、スピーカ配線346は、前記装飾制御回路基板201のコネクタ202に接続され、上皿配線347は、前記賞球払出制御基板73のコネクタに接続される。なお、配線押え部材341の側面に突設される配線係止片342は、図12に示すように、鍵型の突片が上下から突設されて相互の隙間から配線346,347を挿入し得るようになっているが、簡単にはずれないような構造であればどのようなものであってもよい。
【0103】
しかして、透明板保持部500に設けられる電気部品としてのスピーカ302からのスピーカ配線346と上皿部501に設けられる電気部品としての表示部基板363からの上皿配線347とを配線押え部材341で1か所に纏めた後、1つの配線通し開口134から枠基体3の裏面側に導くようにしたので、従来のようにそれぞれの配線を別々の配線通し開口を介して裏面に導く場合に比べて、前面開閉枠4を枠基体3に組み付けたときの配線接続作業を迅速且つ簡潔に行うことができる。特に、本実施形態の場合には、配線通し開口134を前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線346,347を纏める配線押え部材341を配線通し開口134の近傍に配置し、更に配線346,347の接続先の装飾制御回路基板201及び賞球払出制御基板73を同じく前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線通し開口134の近傍に配置したので、配線346,347の開閉に伴う余裕部(配線の弛み)を最小限に抑えることができると共に、配線の敷設作業を他の部品に煩わされることなく簡単に行うことができる。なお、上記した実施形態においては、透明板保持部500に設けられる電気部品としてスピーカ302だけとしたが、ランプやLEDを設けてもよい。
【0104】
第4の特徴としては、前面開閉枠4を開放したことを検出するドアスイッチ96を設け、そのドアスイッチ96が前面開閉枠4の開放を検出したときに賞球払出装置58の払出動作が停止される点である。この動作について図20のフロー図を参照して説明する。なお、動作説明する前にドアスイッチ96のON・OFFの検出は、図12及び図13に示すように、ドアスイッチ96の取付位置に対応する前面開閉枠4の裏側にスイッチ押圧凸部352が突設され、これが図16(A)(B)に示すように、前面開閉枠4の開閉に伴ってドアスイッチ96をON・OFFさせるものである。
【0105】
図20において、ステップS1で玉切れか否かが判別され、ステップS2で開放中か否かが判別され、ステップS3で入賞球が有りか否かが判別される。玉切れは、前記通路体56の玉検出センサ57によって判別され、開放中は、ドアスイッチ96によって判別され、入賞球の有無は、入賞玉検出器66によって判別される。しかして、玉切れである、開放中である、入賞球が無いと判別されたときには、以下のステップS4〜ステップS10の処理を実行することなく賞球払出制御が終了するので、賞球払出動作が行われることはない。
【0106】
一方、玉切れでなく開放中でもないときに入賞球があると判別されたときには、ステップS4で賞球個数信号を賞球払出制御基板73から遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御基板に要求し、ステップS5で要求した賞球個数信号を受信したと判別されたときにステップS6で賞球払出装置58に賞球払出要求信号を出力し、それと同時にステップS7で入賞玉処理装置の入賞玉排出ソレノイド68に入賞球排出要求信号を出力する。その後、ステップS8で賞球払出装置58の払出検出センサーからの信号を受信し、その受信信号が払出要求分の個数に達したとステップS9で判別されたときに、ステップS10で賞球払出停止要求信号を出力して賞球払出装置58のステッピングモータを停止させて賞球の払出動作を停止する。なお、上記したフロー図においては、賞球の払出動作の途中で玉切れが検出されたとき又は前面開閉枠4の開放が検出されたときには、当該賞球払出動作が終了した後、次の入賞球による払出動作を停止するようになっているが、玉切れが検出されたとき又は前面開閉枠4の開放が検出されたときに直ちに賞球の払出動作を停止するようにしてもよい。また、図20に示す動作説明では、ステップS2の段階で開放による賞球払出制御を終了しているようにしているが、遊技者側に賞球が排出されないのであれば、どの段階のステップで賞球払出制御を終了させるようにしてもよい。
【0107】
上記したように、本実施形態で前面開閉枠4を開放したときに賞球払出動作を停止するようにした理由は、以下の通りである。即ち、本実施形態においては、合成樹脂製の前面開閉枠4の強度を増すために、従来分離されて独立して開閉自在に設けられていた透明板保持部500と上皿部501とを一体化したため、透明板保持部500だけを開放するということはできず、透明板保持部500を開放したときには、上皿部501も開放されてしまうという構造になった。このため、例えば、遊技盤16における遊技が大当り遊技状態となって短時間に多量の入賞玉が発生している最中に、遊技盤16の盤面上で玉詰まり等のトラブルが生じたときに、その玉詰まりを解消するために前面開閉枠4を開放しなければならないが、多量に発生した入賞玉によって賞球が払い出され続けるので、前面開閉枠4を開放したときに、上皿流出用開口109から勢いよく賞球が飛び出して弾球遊技機1から外に溢れ出してしまうという虞れがある。このような事態を招かないためには、発生した入賞玉による賞球の払出動作が終了するまで待った後に前面開閉枠4を開放する必要があるが、その待っている間に大当り遊技状態が中断してしまうこともあり得るので、そのような待ってから前面開閉枠4を開放するということも得策ではない。しかして、上記のような欠点を解消するために、上記した動作のように、前面開閉枠4を開放したときに賞球の払出動作を中断させることにより、上皿流出用開口109から溢れ出る賞球の数を少なくして、短時間のうちに前面開閉枠4を開放して必要な処置を施すことができるようにしたものである。
【0108】
特に、本実施形態のように、ドアスイッチ96が前面開閉枠4の開放側辺に位置し、しかも上皿6の賞球接続樋337に連通する上皿流出用開口109が前面開閉枠4の軸支側にある場合には、前面開閉枠4を僅かに開放した時点でドアスイッチ96を働かせて賞球の払出動作を停止させ、そのドアスイッチ96を働かせたとき、上皿流出用開口109と賞球接続樋337の後端との隙間は、賞球が溢れ落ちるほどの間隔もないので賞球が溢れ落ちることはない。そして、その後、前面開閉枠4をさらに少し開放して上皿流出用開口109と賞球接続樋337との隙間から賞球を下方に向けて落下せしめて誘導ボックス部材119の溢れ玉入口120に導き、その状態を僅かな時間保つことにより、上皿連通口61の側壁62部分から前方の下流側に貯留された賞球をすべて誘導ボックス部材119に落下せしめることができ、その後、前面開閉枠4を開放させて上記した処置を施すことができ、1つの賞球をも外にこぼすことなく前面開閉枠4の開放動作を行うことができるという著しい効果を奏するものである。
【0109】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板が装着される透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する貯留皿が取り付けられる貯留部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられる弾球遊技機において、前記透視窓が形成された前記透明板保持部と前記貯留部とが合成樹脂によって一体的に形成された前面開閉枠によって構成されると共に、その合成樹脂製の前面開閉枠には、前方に向って突出した中空状の起伏部を、前記透明板保持部と前記貯留部とに亘って縦方向に前記透視窓側に向けて湾曲する形状であって前記透明板保持部側の先端部が先細状となるように一体成形したので、大型の透視窓が形成されていることによって強度的に弱い透明板保持部が、表面に貯留部が一体的に形成されることによって補強されることに加えて、前方に向って突出した中空状の起伏部によっても補強されるので、前面開閉枠の全体の強度が向上し、破損しやすいという欠点がなくなる。
【0110】
また、前面開閉枠の裏側には、その左右両端辺に沿って金属製の補強部材を設けることにより、更に、前面開閉枠の強度を増し、前面開閉枠の裏側には、その上辺に沿って金属製の補強部材を設けることにより、捩れ方向に対する強度も向上する。
【0111】
また、前面開閉枠には、その周縁に沿って後方に向かって突設される補強周枠リブを一体的に形成すると共に金属製の補強部材としての補強防犯金具に前記補強周枠リブより高い防犯立片を一体的に形成する一方、枠基体の周辺に防犯立片が挿入される防犯溝を形成することにより、前面開閉枠を閉じたときに、防犯立片が防犯溝に侵入するので、前面開閉枠と枠基体との境目からピアノ線等の細い針金を差し込む不正を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】 弾球遊技機の背面図である。
【図3】 前面開閉枠を備えた枠基体の前方から見た斜視図である。
【図4】 枠基体の前方に装着される前面開閉板と下皿と枠基体との関係を示す分解斜視図である。
【図5】 機構板を開放して枠基体から遊技盤を取り外した状態の弾球遊技機の斜視図である。
【図6】 枠基体の正面図である。
【図7】 枠基体の背面図である。
【図8】 下皿セット板の灰皿の取り付け構造を示す断面図である。
【図9】 下皿セット板の操作ハンドル部分の断面図である。
【図10】 施錠装置の分解斜視図である。
【図11】 前面開閉枠の背面から見た分解斜視図である。
【図12】 前面開閉枠の背面図である。
【図13】 外枠に対して枠基体及び前面開閉枠を開放した状態の弾球遊技機の斜視図である。
【図14】 枠基体に対して前面開閉枠を開放したときの配線の状態を示す部分斜視図である。
【図15】 枠基体に対する前面開閉枠の施錠を説明するための断面図である。
【図16】 枠基体に対して前面開閉枠を閉じたときのドアスイッチの作用を説明するための断面図である。
【図17】 前面開閉枠の枠基体に対する軸支構造を説明するための平面断面図である。
【図18】 前面開閉枠に対して取り付けられる複層ガラス板の取付構造を説明するための断面図である。
【図19】 前面開閉枠の裏面に敷設される配線の処理構造を説明するための部分背面図である。
【図20】 前面開閉枠を開放動作と賞球払出装置の動作との関係を説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
2 外枠
3 枠基体
4 前面開閉枠
5 円形透視窓(透視窓)
6 上皿
16 遊技盤
22 遊技領域
40 機構板
58 賞球払出装置
73 賞球払出制御基板(回路基板)
96 ドアスイッチ(検出手段)
103 防犯溝
109 上皿流出用開口
117 発射レール
134 配線通し開口
200 装飾制御回路基板ボックス
201 装飾制御回路基板(回路基板)
300 補強周枠リブ
302 スピーカ(電気部品)
322,323,324,325 補強防犯金具(補強部材)
329 防犯立片
333 起伏部
337 賞球接続樋
341 配線押え部材
342 配線係止片
346 スピーカ配線
347 上皿配線
363 表示部基板(電気部品)
364 玉貸スイッチ
365 返却スイッチ
366 自動玉貸スイッチ
367 度数表示LED
368 玉貸可表示LED
369 自動玉貸表示LED
394 複層ガラス板
400 ブザー
500 透明板保持部
501 上皿部(貯留部)

Claims (4)

  1. 少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板が装着される透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する貯留皿が取り付けられる貯留部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられる弾球遊技機において、
    前記透視窓が形成された前記透明板保持部と前記貯留部とが合成樹脂によって一体的に形成された前面開閉枠によって構成されると共に、その合成樹脂製の前面開閉枠には、前方に向って突出した中空状の起伏部を、前記透明板保持部と前記貯留部とに亘って縦方向に前記透視窓側に向けて湾曲する形状であって前記透明板保持部側の先端部が先細状となるように一体成形したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記前面開閉枠の裏側には、その左右両端辺に沿って金属製の補強部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記前面開閉枠の裏側には、その上辺に沿って金属製の補強部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記前面開閉枠には、その周縁に沿って後方に向かって突設される補強周枠リブを一体的に形成すると共に前記金属製の補強部材に前記補強周枠リブより高い防犯立片を一体的に形成する一方、前記枠基体の周辺に前記防犯立片が挿入される防犯溝を形成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の弾球遊技機。
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