JP3760019B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿を有する上皿部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられると共に、前記上皿に賞球を払い出す賞球払出装置を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿を有する上皿部とは、それぞれ独立した開閉扉状に形成されて枠基体(一般的に前面枠と言われている)に開閉自在に設けられていた。しかしながら、透明板保持部には、遊技盤の遊技領域を視認するための比較的大きな透視窓を形成する必要があるので、透明板保持部を合成樹脂で形成する場合には、強度的に弱いという欠点があった。そこで、本出願人は、先に、透明板保持部と上皿部とを合成樹脂によって一体的に形成した前面開閉枠を提案することで、透明板保持部の強度向上及びコストダウンを招来した。なお、このような前面開閉枠640には、図13(A)に示すように、上皿部641の玉貯留部642と連通する賞球接続樋643が裏面側に設けられていた。そして、前面開閉枠640の閉塞状態で、賞球接続樋643が遊技盤650側に形成された上皿連通路651と連通することにより、賞球払出通路652からの賞球を上皿連通路651を介して玉貯留部642に送り込むようになっていた。また、上皿連通路651の前端側には、前面開閉枠640の開放時、言い換えれば賞球接続樋643と上皿連通路651との連通状態が解除されたとき、賞球払出通路652からの賞球を受け入れてこれを下皿(図示しない)に誘導(回収)する誘導ボックス部材653が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した玉貯留部642に玉が満杯に貯留されている場合には、上皿連通路651にも玉が溢れている。従って、この状態で前面開閉枠640を開放すると、上皿連通路651の玉は、勢いなく誘導ボックス部材653に落ち込み、確実に誘導ボックス部材653で回収される。しかしなが、前面開閉枠640の開放状態で賞球払出通路652から賞球が送り込まれるような場合には、上皿連通路651を玉が勢いよく通過するため、誘導ボックス部材653から外部に玉が飛び出す虞があり、確実に玉を回収することができないという不具合が生じる。なお、透明板保持部と上皿部とを別体に設けた構成であれば、障害釘に玉がひっかかる等の不具合を解消する際、遊技中に透明板保持部のみを開放することで賞球接続樋と上皿連通路との連通状態を解除する必要はないが、透明板保持部と上皿部とを一体に設けた構成(前面開閉枠640)では、透明板保持部の開放と同時に必然的に上皿部も開放されて賞球接続樋643と上皿連通路651との連通状態が解除されるので、遊技中での誘導ボックス部材653による玉の回収が必要になってくる。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、透明板保持開閉扉と上皿部とを一体形成した前面開閉枠を備えた弾球遊技機において、前面開閉枠の開放時に玉が外部に溢れ落ちる不具合を回避し得る弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明の請求項1が採用した解決手段を図面を参照して説明すると、図1、図2、図8、図11、及び図12に示すように、少なくとも遊技盤16の遊技領域22を透視し得る透視窓5に取り付けられる透明板としての複層ガラス板394を有する透明板保持部500と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿6を有する上皿部501と、が遊技盤16を装着する枠基体3に対して開閉自在に設けられると共に、前記上皿6に賞球を払い出す賞球払出装置58を備えた弾球遊技機1において、前記透明板保持部500と前記上皿部501とを前面開閉枠4として一体的に形成すると共に、前記前面開閉枠4とは別体をなして前記上皿6の余剰玉を受け入れる下皿7と、前記枠基体3に形成され、前記賞球払出装置58から払い出された賞球を導く上皿流出用開口109と、前記前面開閉枠4の閉塞時に前記上皿流出用開口109と連通する玉受口631を備え、前記賞球払出装置58からの賞球を前記上皿6に誘導する賞球接続樋630と、前記前面開閉枠4の閉塞時に前記賞球接続樋630が挿通される接続樋用開口(開口119b)が形成され、且つ前記前面開閉枠4の開放時に前記上皿流出用開口109から溢れ落ちる賞球を前記下皿7に誘導する誘導ボックス部材119と、前記前面開閉枠4の閉塞時に前記賞球接続樋630に押圧されて前記接続樋用開口(開口119b)を開放し、前面開閉枠4の開放時に弾性部材の付勢力により前記接続樋用開口(開口119b)を閉塞する流路切換部材634と、を備え、前記前面開閉枠4の開放時に遊技球が前記玉受口631から外部に溢れ落ちるのを防止するストッパー片632を前記玉受口631に突設形成し、前記前面開閉枠4の閉塞時においては、前記玉受口631と前記上皿流出用開口109とを連通させて賞球を前記上皿6に送り込む一方、前記前面開閉枠4の開放時においては、前記賞球接続樋630に溜まった遊技球が前記ストッパー片632によって外部に溢れ落ちないようにすると共に、前記流路切換部材634が前記接続樋用開口(開口119b)を閉塞させて前記上皿流出用開口109から溢れ落ちる賞球を誘導ボックス部材119に誘導して前記下皿7に送り込むようにしたことを特徴とする。このように構成することにより、大型の透視窓5が形成されていることによって強度的に弱い透明板保持部500に対して、上皿6が取り付けられることにより補強されている上皿部501が一体的に形成されることによって補強され、前面開閉枠4全体の強度を向上することができる。また、この構成において、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれるので、上皿6と枠基体3側の上皿連通口109との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避できる。
【0005】
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)弾球遊技機の全体の構造
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1の背面図である。
【0008】
弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2(図5参照)と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成されている。また、枠基体3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤16、上皿6、灰皿8を含む下皿7、操作ハンドル9、機構板40等がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置としてのカードユニット装置11が付設されている。なお、外枠2の下部前面には、当て板10が固着されており、閉成時に当て板10の上辺に枠基体3が載置するようになっている。したがって、外枠2に枠基体3を開閉自在に軸支するための軸支金具36(図5参照)のうち下部の軸支金具(図示しない)は、当て板10の一側上辺に固着されることとなる。
【0009】
前面開閉枠4は、後述する遊技盤16の遊技領域22をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設されると共に該円形透視窓5の裏面から透明板としての複層ガラス板394が装着される透明板保持部500と、発射すべき打球が貯留され且つ発射位置に供給するための上皿6が取り付けられる上皿部501とが合成樹脂によって一体的に形成されたものである。なお、透視窓5は、特に円形に限定するものではなく例えば方形等でもよいが、強度を考慮すると円形が望ましい。また、透明板として複層ガラス394に限定するものではなく、例えば、1枚の透明合成樹脂板でも良い。なお、前面開閉枠4についての詳細な構成については、後に詳述する。
【0010】
カードユニット装置11は、前記上皿6の上面に設けられる後述する操作部を操作することにより作動されるものである。しかして、カードユニット装置11は、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器12と、当該カードユニット装置11がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結台方向表示器13と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入口14とが設けられている。そして、このように構成されるカードユニット装置11は、独自の制御回路によって制御されるものであるが、後述する賞球払出制御基板73とカードユニット配線15を介して接続されている。なお、カードユニット装置11を弾球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装置としてカードユニット装置11を例示したが、例えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0011】
一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板40が設けられると共に、前記操作ハンドル9に対応する裏面には、ステッピングモータ196、ハンドル配線193が接続された発射装置制御回路基板197、及び打球槌(図示しない)を有する打球発射装置195が固着され、その打球発射装置195の側方には、機構板40の後述する余剰玉通路64を流下する賞球を前記下皿7に誘導する接続樋150(図4参照)が固着され、その接続樋150の側方に枠基体3に設けられる後述するランプ90や前面開閉枠4に設けられるスピーカ302等の表示制御あるいは効果音制御を行う装飾制御回路基板201を収納する装飾制御回路基板ボックス200が装着され、更に、外枠2に対する枠基体3の開放側裏面に外枠2の掛止片35に対する枠基体3の施錠、及び枠基体3に対する前面開閉枠4の施錠を行う施錠装置210が設けられている。なお、装飾制御基板ボックス200に収納される装飾制御基板201には、後述する機構板40の前面側に敷設された配線を接続するコネクタ202と枠基体3側から敷設された装飾用集合配線142を接続するコネクタ202とが設けられると共に、スピーカ302の音量の大小を切り換える音量切換スイッチ203が設けられている。
【0012】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、枠基体3に着脱自在に装着される遊技盤16と機構板40の詳細な構成について順次説明し、その後、枠基体3に固着又は開閉自在に装着される前面開閉枠4等について説明する。
【0013】
(2)遊技盤
図1、図2、及び図4を参照して遊技盤16について説明する。まず、遊技盤16の正面構造について説明する。遊技盤16は、枠基体3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納リブ135に収納固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール(外レールと内レール21とからなり、内レール21だけ図1に表示)が取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域22とされて発射された打玉が落下するものである。遊技領域22には、図示の場合、ドラム式可変表示装置17や可変入賞球装置18やドラム式可変表示装置17の可変表示を許容する始動入賞口19が設けられると共に、単に打玉を入賞とする入賞口(符号なし)、打玉の流下方向・速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域22の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込まれるアウト口20が設けられている。
【0014】
一方、遊技盤16の裏面には、図2に示すように、前記ドラム式可変表示装置17の回転ドラムを収納するドラム収納ボックス23が突出して設けられている。このドラム収納ボックス23には、回転ドラムと該回転ドラムを回転駆動するステッピングモータと回転ドラムの絵柄を後方から照明する照明ランプとからなるドラムユニットが複数個収納固定され、また、ドラム収納ボックス23の裏面には、内部で発生した熱を外部に放熱する放熱板24が止着されている。この放熱板24には、その下部一側にボックス掛止部材25が取り付けられている。ボックス掛止部材25は、遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス33が上辺を軸支して垂直方向から水平方向に回動自在に設けられるものであるが、水平方向の回動位置にあるときに遊技制御基板ボックス33を水平状態に保持することができるようにしたものである。このように水平方向に保持した状態で遊技制御基板ボックス33によって覆われている後述する第2入賞玉集合カバー体27及び第3入賞玉集合カバー体28の状況を観察することができる。
【0015】
上記したドラム収納ボックス23の下部を除く周囲には、ドラム式可変表示装置17の上方に位置する入賞口に入賞した入賞玉を誘導する誘導通路がその前面に形成される第1入賞玉集合カバー体26が取り付けられ、この第1入賞玉集合カバー体26に連通するようにその下部に第2入賞玉集合カバー体27、及び第3入賞玉集合カバー体28が取り付けられている。
【0016】
第1入賞玉集合カバー体26には、その中央に前記ドラム収納ボックス23が貫通する窓孔29が形成されると共に、一側後面に中継基板30が取り付けられている。中継基板30は、前記ドラム式可変表示装置17以外の遊技盤16に設けられる電気部品(例えば、各種のスイッチやランプ、あるいはソレノイド等)からの配線と遊技制御基板ボックス33内に収納される回路基板からの配線とを中継するものである。
【0017】
また、第2入賞玉集合カバー体27の後面側には、その上部左右に基板ボックス取付部材31が取り付けられている。この基板ボックス取付部材31は、遊技動作を制御する回路基板を収納する遊技制御基板ボックス33の上端を回動自在に軸支するものである。上記した第2入賞玉集合カバー体27の下方に取り付けられる第3入賞玉集合カバー体28の前面側には、第2入賞玉集合カバー体27の前面側を流下する入賞玉を下流側に導く入賞玉誘導路が両端部に形成されると共に、遊技盤16のアウト口20の下流側に刻設されるアウト玉通路34の裏面開放部を覆うアウト玉通路被覆凹部が形成されている。アウト玉通路被覆凹部は、アウト口20の裏面下部にパチンコ玉の直径よりやや深い深さとなるように遊技盤16に刻設されたアウト玉通路34の裏面を閉塞するものであり、このアウト玉通路被覆凹部によって被覆されたアウト玉通路34を流下するアウト玉は、枠基体3の後述する支持板部108に形成されるアウト玉連通口125からアウト玉連絡通路147を通って機構板40の後述するアウト玉排出通路70に導かれるようになっている。また、第3入賞玉集合カバー体28の下部中央には、基板ボックス係止部材32が一体的に形成されている。この基板ボックス係止部材32は、前記した基板ボックス取付部材31に回動自在に支持される遊技制御基板ボックス33の下部を固定するものである。なお、この第3入賞玉集合カバー体28も第1・第2入賞玉集合カバー体26・27と同様に透過性合成樹脂で形成されており、外部から内部が視認できるようになっている。
【0018】
以上、遊技盤16の構成について詳細に説明してきたが、上記のように構成される遊技盤16は、枠基体3の裏面側に形成される遊技盤収納リブ135に収納固定されるようになっている。遊技盤収納リブ135は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤16を収納するように枠基体3の裏面に段差状に形成され、収納した遊技盤16の裏面を押圧固定するための遊技盤固定レバー140が遊技盤収納リブ135の適宜箇所に取り付けられている。遊技盤16を遊技盤固定レバー140によって収納固定した状態においては、その裏面から機構板40が被覆されることとなる。
【0019】
(3)機構板
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板40の構成について図2を参照して説明する。図において、機構板40は、主として賞球を貯留する玉タンク42と該玉タンク42に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール44とが設けられる上部構成部と、主として入賞に基づく賞球を払い出す賞球払出装置58が設けられる中間構成部と、主として遊技盤16に打ち込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けられる下部構成部と、が背面から見てコ字型開口窓41を構成するように一体的に形成されている。このため、機構板40を閉じた状態において遊技盤16の一側辺部が開放された状態となるため、遊技盤16の裏面構造が前述したように、ドラム収納ボックス23及び遊技制御基板ボックス33を有する複雑なものであっても、機構板40の開閉動作をスムーズに行うことができる。
【0020】
そこで、以下、機構板40の構成について、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多量の賞球を貯留する玉タンク42と、該玉タンク42から供給される賞球を複数列(本実施形態の場合には、2列)に整列して流下させる玉整列レール44と、該玉整列レール44によって誘導された賞球を後述する賞球払出装置58に向けて方向転換するカーブ樋46と、該カーブ樋46の上方に設けられたターミナルボックス49がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0021】
玉タンク42には、その底面下流側に玉整列レール44と連通する落下口が開設され、その落下口の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示しないバネにより上方向に付勢される玉欠乏検知レバーが設けられ、該玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠乏検出器が固定されている。この玉欠乏検出器は、玉タンク42内に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュータに玉切れ信号を導出するようになっている。なお、玉タンク42の前方上部には、内部に貯蔵される玉や図示しない補給パイプから補給された玉が外に飛び出ないようにするための玉溢れ防止部材43が着脱自在に取り付けられている。
【0022】
上記した玉タンク42の下流側に配置される玉整列レール44は、上部構成部の一端から他端に向けて傾斜状に取り付けられ、周知のようにその内部中央に仕切壁(図示しない)が立設されている。この仕切壁は、玉タンク42の落下口から流出した賞球を下流に向かうにしたがって確実に左右2列に整列させるために徐々に高く形成されている。また、玉整列レール44の下流側上部には、玉ならし揺動部材45が揺動自在に垂下され、玉整列レール44上を上下2段となって流下する賞球を玉ならし揺動部材45に埋設される重錘の作用によって1段とするようになっている。
【0023】
更に、上記した玉整列レール44の下流側には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋46が接続されている。このカーブ樋46は、玉整列レール44によって前後方向(機構板40の背面から見て)2列に流下される賞球を左右方向(同じく機構板40の背面から見て)2列に流下するように方向転換するものである。そして、カーブ樋46の屈曲部に玉抜き口が形成され、該玉抜き口を玉抜き弁47で開閉自在に閉塞するように構成されている。玉抜き弁47は、弾球遊技機1の前面の玉抜きピン挿入口353・145(図1及び図3参照)から図示しない玉抜きピンを差し込む操作によりこれに連結される玉抜き操作杆(図示しない)を上下方向に揺動させて玉抜き口を閉塞したり開放したりするものである。したがって、機構板40には、玉抜き口の下部には、玉抜き通路48が形成されている。この玉抜き通路48は、中間構成部及び下部構成部に連続して形成されている。
【0024】
また、ターミナルボックス49は、内部にターミナル基板を収納するものであり、そのターミナル基板には、外部からの電源線が接続される電源端子や、外部との信号線が接続される信号端子や、ヒューズ、ランプ等が設けられるものである。これについて詳細に説明すると、ターミナルボックス49に収納されるターミナル基板は、その前面側に外部電源供給線が接続される電源コネクタ55、電源スイッチ54、外部(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接続する玉切れ情報出力端子52と打止情報入力端子53と玉貸情報出力端子50と賞球情報出力端子51、打止情報入力端子53からの打止情報信号に基づいて作動するリレー(図示しない)、各制御回路基板に供給される電源線の途中に設けられるヒューズ(図示しない)が実装されたプリント配線基板によって構成されるものである。また、ターミナル基板からは、賞球払出制御基板73及び遊技制御基板ボックス33に収納される遊技制御回路基板に対して電源線や信号線(上記した玉貸情報信号や賞球情報信号がやり取りされる)が接続されると共に、玉タンク42に設けられる玉欠乏検出器も接続されている。
【0025】
上部構成部には、上記した構成以外に、前記枠基体3の遊技盤収納リブ135に植立される機構板固定用突起141を貫通させる貫通穴がその開放端部及びターミナルボックス49の上部に対応する位置に形成され、その貫通穴に対応して機構板係止レバー76が一端の支軸に支持されて回動自在に設けられている。機構板係止レバー76には、機構板固定用突起141の先端部と係合する溝が形成されており、この溝と機構板固定用突起141との係合を解除するように回動させることにより、機構板40の遊技盤収納リブ135への固定状態を解除することができる。なお、機構板係止レバー76は、図2に示すように、上部構成部の開放端部及び下部構成部の開放端部に設けられているため、機構板40の遊技盤収納リブ135への固定状態を堅固に安定化させることができるようになっている。
【0026】
次に、中間構成部の構成について説明する。中間構成部の側方に玉抜き通路48が形成されている。この玉抜き通路48は、前記玉抜き弁47によって玉抜きされた賞球を流下させるものである。また、中間構成部には、その上部に通路体56が止着され、該通路体56の下方に賞球払出装置58が装着される。より詳細に説明すると、通路体56は、前記カーブ樋46によって流下方向を左右に変換された2列の賞球を流下させる玉通路を有し、その各玉通路の上流側に玉検出センサ57が臨むようになっている。この玉検出センサ57は、玉通路内の賞球の有無を検出するもので、いずれか一方の玉検出センサ57が賞球を検出しなくなったときには、賞球払出装置58のステッピングモータの作動を停止して賞球の払出を不能動化させるようになっている。なお、玉検出センサ57は、賞球払出装置58から2列の玉通路内に27〜28個目の賞球を検出する位置に係止爪によって着脱自在に取り付けられている。これは、1回の玉貸又は賞球分を確保するためで、玉貸又は賞球途中に玉切れしても、当該1回分を払い出すことができるようにするためである。
【0027】
中間構成部の下方に取着される賞球払出装置58は、図7に示すように、直方体状のケースの内部に収納されて構成されるが、そのケース内は、前記通路体56の下方に着脱自在に取り付けられるものであり、また、内部に賞球と1個ずつ係合して回転する回転払出部材と、該回転払出部材を駆動するステッピングモータと、回転払出部材によって払い出された賞球を1個ずつ検出する払出検出センサーとが内蔵されている。また、上記した通路体56、玉検出センサ57、及び賞球払出装置58は、中間構成部の下側に開閉自在に軸支される開閉カバー59によって被覆されて保護されている。開閉カバー59は、縦長の筐体形状をなし、その下端両側には、機構板40裏面に形成された軸受部40aに回動自在に軸支される回動軸59aが突設されている。また、開閉カバー59の上端中央には、係合爪59bが突設されており、該係合爪59bは、機構板40裏面に形成された係止部40bとの係合によって開閉カバー59の閉塞状態を保持するようになっている。ところで、従来の開閉カバーは、機構板の裏面で横方向に開閉する構成となっていた。このため、開閉カバーは、その開閉動作において内部被覆する構成部材(賞球払出装置など)と干渉しないように、内部被覆する構成部材の横幅よりもかなり広めに横幅寸法を設定していた。従って、その分、機構板の裏面に穿設されるコ字型開口窓の横幅寸法を狭める必要があった。これに対して、本実施形態の開閉カバー59は、機構板40の裏面で縦方向に開閉する構成となっているので、内部被覆する構成部材の横幅に比べて若干広めに横幅寸法を設定するだけで、内部被覆する構成部材との干渉がないスムーズな開閉動作を可能にしている。このため、機構板40のコ字型開口窓41の横幅寸法、言い換えればコ字型開口窓41の開口面積を広げることができるので、コ字型開口窓41を貫通して配設する構成部材の点数を増大させることができ、ひいては設計の自由度を向上することができる。また、このように開閉カバー59を縦開きの構成とした場合には、開閉カバー59の開放時、その自重によって下側にぶら下がった状態に保持できるので、例えば、賞球払出装置58の交換などの際には、作業の邪魔にならない。
【0028】
以上で、機構板40の中間構成部についての説明を終了し、次に、機構板40の下部構成部について説明する。下部構成部の後面側には、その一側上部に賞球払出通路60が形成され、該賞球払出通路60の下端に上皿連通口61が形成されている。この上皿連通口61は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿6に賞球を導くものである。上皿連通口61の一側側方には、側壁62を介して連絡通路63が接続され、該連絡通路63の末端に余剰玉通路64が接続されている。しかして、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿6が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口61に到達してさらに賞球が払い出し続けられたときには、賞球(余剰玉)は連絡通路63を介して余剰玉通路64に導かれ、その後、図4に示す接続樋150の賞球受開口152を介して前記下皿7に排出される。なお、上皿連通口61と連絡通路63とを区画する側壁62の高さが従来の側壁の高さよりも低く形成されているので、上皿6に貯留された賞球が上皿連通口61の部分に到達すると、比較的早く連絡通路63に流れるようになっている。これは、上皿6に賞球が満杯となっている状態で前面開閉枠4を開放したときに、後述する賞球開口336から誘導ボックス部材119に溢れ落ちる賞球数を少なくするためである。また、上皿6が満杯となった状態でさらに賞球が払い出し続けられたときには、下皿7も満杯になるが、余剰玉通路64の一側側壁に設けられた満タン検知板(図示しない)部分にまで到達すると、満タン検知板が賞球に押圧されて上端の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、これによって満タンスイッチがONされて、賞球払出装置58のステッピングモータの駆動を停止して賞球の払出動作を不能動化すると共に、必要に応じて打球発射装置195のステッピングモータ196の駆動も停止される。なお、上記した賞球払出通路60、玉抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後面は、下部通路カバー体によって覆われている。
【0029】
一方、下部構成部の前面側(遊技盤16に当接する側)には、そのほぼ中程に入賞玉集合樋65が傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋65は、遊技盤16の可変入賞球装置18等に入賞した入賞玉であって前記第3入賞玉集合カバー体28によって導かれた入賞玉を受け入れ、その受け入れた入賞玉を集めて入賞玉処理装置に誘導するものである。
【0030】
ところで、上記した賞球払出通路60、玉抜き通路48、連絡通路63、及び余剰玉通路64の後面は、前述したように、下部通路カバー体によって覆われるが、本実施形態においては、配線接続の利便性を考慮して賞球払出制御基板73を収納する基板収納ボックスが枠基体3の軸支側及び機構板40の軸支側の前記上皿連通口61の下方であって玉抜き通路48と余剰玉通路64とによって形成される空間の上面部分に設けられる関係上、下部構成部の開放側寄りの隅角部に入賞玉処理装置が収納設置される入賞玉処理装置設置部とされ、その入賞玉処理装置設置部内に入賞玉処理装置が収納固定された後、入賞玉処理装置カバー71によって閉塞される。したがって、上述した入賞玉集合樋65は、従来の機構板に形成されるものと逆方向の機構板40の開放側に向かって下り傾斜するように構成されている。
【0031】
入賞玉処理装置設置部に収納される入賞玉処理装置は、入賞玉検出器66と、該入賞玉検出器66の前後で入賞玉を1個ずつ受け止めその後下方に流下せしめる玉止め部材67と、該玉止め部材67を駆動する入賞玉排出ソレノイド68と、がセット板に集約して構成され、そのセット板を入賞玉処理装置設置部内に着脱自在に取り付け得るようになっている。
【0032】
上記した入賞玉処理装置の作用について簡単に説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド68がOFFである通常の状態においては、入賞玉が入賞玉検出器66によって検出される状態で玉止め部材67の下部が入賞玉検出器66の下方に突出している。そのような状態で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉検出器66によって検出されると、その検出信号が後述する基板収納ボックス内に収納される賞球払出制御基板73に送られ、これにより前記賞球払出装置58が駆動制御されて所定個数の賞球の払出動作が行われる。そして、所定個数の賞球の払出をするための駆動信号が賞球払出装置58に賞球払出制御基板73から送られると同時に、賞球払出制御基板73から入賞玉排出ソレノイド68にも駆動信号が送られて入賞玉排出ソレノイド68を所定時間ONする。入賞玉排出ソレノイド68がONすると、玉止め部材67が次の入賞玉の入賞玉検出器66への侵入を阻止しながら入賞玉検出器66によって検出されていた入賞玉を下流側に開放する。そして、一定時間が経過して入賞玉排出ソレノイド68がOFFになると、玉止め部材67が再度元の状態に戻って次の入賞玉を入賞玉検出器66に受け入れてその入賞玉による賞球の払出動作が行われる。なお、賞球払出終了後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るようにしても良いが、上記に説明したように、賞球払出装置58への駆動信号が送られた直後に入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を送るようにすることにより、賞球の払出動作終了以前に入賞玉の処理が行われるので、賞球払出の一連の動作を速く行うことができるという利点がある。
【0033】
このように、本実施形態における入賞玉処理装置は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の賞球が払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するようにしたので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠玉として残留するため、遊技者との間でトラブルが生じることがない。なお、バックアップ機能がある場合には、このような入賞玉処理装置を使用することなく、発生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった入賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしても良い。また、入賞玉集合樋65の下方中央には、前述した枠基体3の裏面下部中央に形成されるアウト玉連絡通路147の末端に対応するアウト玉受部が形成され、該アウト玉受部の末端に前後に貫通する貫通誘導部が開設され、該貫通誘導部に連続してアウト玉を排出するアウト玉排出通路70が下部構成部の後面側に形成されている。アウト玉排出通路70の末端には、前記入賞玉処理装置で処理された入賞玉が流下する入賞玉排出通路69と合流して弾球遊技機1の外部に排出されるようになっている。また、本実施形態の場合、入賞玉及びアウト玉を排出する入賞玉排出通路69の出口と前記玉抜き通路48の出口とが、余剰玉通路64を挟んで左右に分離して形成されているので、計数装置を内蔵するアウト玉箱(図示しないが島台側に固定される)を入賞玉排出通路69側だけに臨むように配置すれば、打ち込み玉だけを正確に計数することができる。
【0034】
また、下部構成部には、入賞玉処理装置設置部の外側に延設された延設部の下部に打球発射装置用コネクタ72が止着されているが、このコネクタ72は、前記打球発射装置195に電源を供給するものである。また、上記した延設部の上部前面には、前記機構板係止レバー76と全く同じ機構板係止レバー76が回転自在に設けられており、上部構成部の開放端部に設けられる前記機構板係止レバー76と共に機構板40の開放端部で機構板40の閉止状態を保持しているので、機構板40の堅固な閉止状態を維持することができる。
【0035】
次に、入賞玉処理装置を被覆する入賞玉処理装置カバー71の側方に設けられる賞球払出制御基板73について説明する。賞球払出制御基板73には、賞球払出装置58や入賞玉処理装置、上皿6に設けられる操作スイッチや表示器、あるいはカードユニット装置11からの配線を接続するためのコネクタ端子や、例えば玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサの作動時に打球の発射動作を停止させるか否かを選択する打止モードスイッチ、故障の種類を数値で表示するエラー表示器、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセットスイッチ等が設けられている。
【0036】
しかして、賞球払出制御基板73は、前記入賞玉検出器66からの入賞玉信号を受けて賞球払出装置58のステッピングモータに駆動開始信号を導出し、賞球払出装置58内に設けられる払出検出センサからの信号を計数してその計数値が予め定めた賞球数となったときにステッピングモータに駆動停止信号を導出して賞球の払出動作を停止させる。また、ステッピングモータに駆動開始信号を導出すると共に、入賞玉処理装置の入賞玉排出ソレノイド68に駆動信号を与える。また、玉タンク42に設けられる玉切れ検出センサや余剰玉通路64に設けられる満タンスイッチからの信号があったときには、その入賞に対する払出動作が終了した時点又は直ちにステッピングモータに停止信号を導出するようになっている。また、賞球数が2種類(又は2種類以上)ある場合には、賞球数の少ない方の入賞玉数を記憶しておき、その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実行するようにすれば良い。このようにすれば、仮に停電等で記憶値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出賞球数で払い出すことができるからである。このことを考慮しなければ、いずれを記憶するように設計しても良い。また、同様にカードユニット装置11からの遊技玉の玉貸要求信号があったときにも上記と同様の動作により所定個数(例えば、25個/100円)の遊技玉を賞球払出装置58によって払い出す。
【0037】
上記のような制御を行う賞球払出制御基板73は、放熱穴を有する金属製の基板収納ボックスによって被覆されるが、上記したコネクタ、エラー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、基板収納ボックスに被覆されていない。即ち、コネクタ、エラー表示器、リセットスイッチ、及び打止モードスイッチは、賞球払出制御基板73の隅角部に設けられてその部分を切り欠いたL字状の基板収納ボックスの外側に位置するようになっている。
【0038】
しかして、基板収納ボックスに被覆された賞球払出制御基板73は、前記下部通路カバー体の表面であって下部構成部の軸支側に取り付けられる有底ボックス状の基板固定枠(図示しない)に収納されて基板カバー74によって被覆されるが、この基板カバー74は、基板固定枠に対して開閉自在に取り付けられるようになっている。なお、基板カバー74は、基板収納ボックスと同じようにコネクタ、リセットスイッチ、打止モードスイッチが外部に露出するように接続切欠部75がその隅角部に形成されている。また、基板カバー74は、エラー表示器を被覆するようになっているが、少なくともコネクタだけが外部に露出するように、例えば、リセットスイッチ、打止モードスイッチ等のスイッチ類を被覆するように接続切欠部75を形成しても良い。
【0039】
以上、機構板40について説明してきたが、その機構板40は、遊技盤収納リブ135の一側側面に固定される軸受金具78の上下に突設される軸ピン79に機構板40の一側に固定される軸支金具77の掛止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、また、遊技盤収納リブ135の適宜位置に植立される機構板固定用突起141と機構板40に設けられる機構板係止レバー76とを係合させることにより、機構板40を閉じた状態で保持することができるようになっている。
【0040】
(4)枠基体
次に、上述した遊技盤16、機構板40が着脱自在に装着される枠基体3の詳細な構造について図3乃至図5を参照して説明する。枠基体3は、合成樹脂によって一体成型されるものであり、上部の前記前面開閉枠4に対応する前面開閉枠対応板部80と、下皿7、灰皿8、及び操作ハンドル9に対応する下皿対応板部81とから構成されている。前面開閉枠対応部80と下皿対応板部81とは、僅かな段差をもって形成されており、また、前面開閉枠対応部80のほぼ中央には、遊技盤16の前記遊技領域22が臨む開口82が開設されている。開口82は、馬蹄形状に形成されるが、その下部一側には、遊技盤16の下部側方に貼付される各種団体の証明用の証紙が臨むための証紙用開口83となっている。
【0041】
また、前面開閉枠対応部80の前面側であって開口82の周辺は、ランプ基板89を取り付けるためにその外側周辺よりもやや低いランプ基板取付用段部86として形成されており、そのランプ基板取付用段部86の上部及び左右両側にランプ基板89が取り付けられている。より具体的には、ランプ基板取付用段部86から2つの平行なリブ状のランプ基板取付台87が突設され、そのランプ基板取付台87に形成される取付爪88でランプ基板89を係止することにより、極めて簡単にランプ基板89をランプ基盤取付用段部86に取り付けることができる。なお、ランプ基板取付台87にランプ基板89を取り付けた状態では、ランプ基板89に実装されるランプ90がランプ基板取付用段部86より前方に突出した状態、即ち、前面開閉枠4の光漏れ防止用リブ310内に収納されるような位置関係となっている。
【0042】
また、ランプ基板取付台87に取り付けられたランプ基板89には、それぞれ配線92が接続されるが、その配線の一方の先端部には、コネクタ94が設けられて、該コネクタ94がランプ基板取付用段部86の上部にビスで止着される中継基板93に接続されている。中継基板93には、ランプ基板89に接続される配線以外に前面開閉枠4の開放を検出するドアスイッチ96から伸びる配線97の先端に取り付けられるコネクタ95も接続されている。前面開閉枠4の開閉状態は、ドアスイッチ96のON・OFFによって検出されるようになっている。具体的に、前面開閉枠4の閉塞状態では、前面開閉枠4の裏側に突設されたスイッチ押圧凸部352(図6参照)がドアスイッチ96を押圧することで、ドアスイッチ96がONして前面開閉枠4の閉塞状態を検出する。一方、前面開閉枠4の開放状態では、スイッチ押圧凸部352がドアスイッチ96の押圧を解除することで、ドアスイッチ96がOFFして前面開閉枠4の開放状態を検出する。また、ドアスイッチ96は、賞球払出制御基板73を介して後述する切換ソレノイド605と電気的に接続されており、ドアスイッチ96による前面開閉枠4の開閉検出は、切換ソレノイド605の励磁・非励磁を制御するようになっている。なお、ランプ基板89と配線92との接続は、コネクタではなくハンダ付けにより行われているが、コネクタ接続で行っても良い。
【0043】
ところで、中継基板93とランプ基板89とを接続する配線は、ランプ基板取付用段部86に形成される配線係止爪91によって係止され、配線が開口82側に垂れ下らないように係止されている。同じく、中継基板93とドアスイッチ96とを接続する配線97も配線通し穴99を貫通させて枠基体3の裏側に形成される配線係止爪98に係止されるようになっている。なお、配線係止爪91・98は、枠基体3の成形時に一体成形されるものであるため、係止爪91・98が形成される部分に対応する裏側には、型の抜き開口が形成されている。このことは、後述する配線係止爪104の場合も同じである。
【0044】
更に、ランプ基板取付用段部86の上部左右には、後述するガラス取付ピン319の先端部を収納するためのガラス取付部用凹部84が形成されている。なお、一方のガラス取付部用凹部84は、前記中継基板93の下部に位置するため、ランプ基板89の配線92がガラス取付部用凹部84内に入る可能性があり、これを防止するため、ガラス取付部用凹部84の外周に沿って円弧状の突片84aが突設されている。また、開口82の中程左右に前面開閉枠4を閉じたときに複層ガラス板394のガラス枠393の外側と当接するガラス押え片85が突設されている。これは、外部からの衝撃があったときでもガラス枠393が振動しないようにして騒音を発生しないようにするためにあるものである。
【0045】
また、前面開閉枠対応板部80の一側上下には、連結蝶番101を収納固定する蝶番収納凹部100が形成されている。この蝶番収納凹部100にビスで止着される連結蝶番101は、前面開閉枠4を開閉自在に軸支するものであるが、従来の軸支構造と異なる点は、前面開閉枠4を開放する際に、前面開閉枠4が枠基体3から開放するにつれて徐々に離れて開放される点であり、その詳細な構造の説明は、本出願人が先に提出した特願平7−100021号の明細書に記載されている。しかして、連結蝶番101の前面には、連結片102が形成され、該連結片102に前面開閉枠4の裏面にビス351止めされる係止金具348の係止切欠部349を上方から掛け止めることにより、前面開閉枠4が連結蝶番101に着脱自在に装着されるようになっている。
【0046】
一方、前面開閉枠対応板部80の下辺を除く外周には、防犯溝103が刻設されている。この防犯溝103は、前面開閉枠4の後述する補強防犯金具323・324・325の防犯立片329が挿入されるものであり、前面開閉枠4を閉じたときに、防犯立片329を防犯溝103に侵入せしめることにより、前面開閉枠4と枠基体3との境目からピアノ線等の細い針金を差し込む不正を防止することができるものである。また、枠基体3の一側上下端には、枠基体3を外枠2に対して開閉自在に軸支するための軸受金具106がビスで止着されている。この軸受金具106は、図4に示すように、枠基体3の裏面にビスで止着されるものであるが、上面又は下面が前方に突出していてその突出部に軸受穴107が形成され、その軸受穴107に外枠2に固着される軸支金具36の軸支ピン(図示しない)が貫通して枠基体3が外枠2に開閉自在に軸支されるものである。更に、前面開閉枠対応板部80の軸支側の防犯溝103のやや内側には、前記中継基板93の裏面に接続される装飾用集合配線142を係止するための配線係止爪104が形成され、開放側の防犯溝103に隣接する上下部には、フック連通穴105が形成されている。配線係止爪104は、枠基体3の裏面側に形成されるものであり、正面側から見たときには、型抜き開口が視認できるものである。また、フック連通穴105は、施錠装置210の係合フック部248が貫通するものであり、フック連通穴105から前方に突出した係合フック部248が前面開閉枠4の後述する係合片330と係脱し得るものである。
【0047】
ところで、上記前面開閉枠対応板部80の下方部分も前記ランプ基板取付用段部86よりもさらに凹んだ状態の板状の支持板部108として形成されており、その支持板部108の一側上部に上皿流出用開口109が形成され、該上皿流出用開口109の下部前方に誘導ボックス部材119が取着されている。上皿流出用開口109の前端面の上部及び側部に沿って立壁110が立設され、該立壁110の上端から前方に防犯用水平リブ112が立設される。この立壁110及び防犯用水平リブ112によって形成される空間には、前面開閉枠4が閉じた状態で前面開閉枠4の賞球開口336の裏面に止着される賞球接続樋337(図6参照)の後端部が侵入し得るようになっており、賞球接続樋337の後端と上皿流出用開口109との間からピアノ線等の不正具を挿入させないようにしている。なお、本実施形態においては、上皿流出用開口109の側方が上部より幅寸法が大きな防犯用張り出し部111となっているが、その防犯用張り出し部111の上端にも前方に向かって防犯用水平リブ112が突設されている。また、上皿流出用開口109の後端上面には、後方に伸びる突出片部113(図5参照)が突設され、この突出片部113が機構板40の前記上皿連通口61内に侵入して、賞球開口336から侵入せしめられるピアノ線等の不正具が枠基体3と機構板40との隙間から侵入しないように防止している。
【0048】
一方、上皿流出用開口109の反対側の支持板部108の上部にも防犯用立壁114が立設され、該防犯用立壁114の上部にも防犯用水平リブ115が前方に向かって延設されている。この防犯用水平リブ115も前面開閉枠4と枠基体3の側部からの不正具の侵入を阻止するためのものである。また、防犯用立壁114の裏面には、遊技盤16を載置したときに遊技盤16に形成される位置決め穴と係合する位置決め突起116が突設されている。
【0049】
また、支持板部108の前面には、誘導ボックス部材119及び発射レール117が取り付けられている。発射レール117は、前記上皿6から供給された打玉であって後述する玉送り部材372から1個ずつ供給される打玉をその下流端の発射位置に載置し、打球発射装置195の図示しない打球槌によって打ち出された打玉を遊技盤16の誘導レールに導くものである。なお、支持板部108の段部を構成する底面であって発射レール117の下流側の対応する部位には、上記した打球槌が臨む打球槌用開口118が形成されている。また、発射レール117の上流端と遊技盤16の誘導レールの下流端との間は、ファール玉口121となっており、遊技領域22に到達することなく誘導レールを逆走した打玉が誘導ボックス部材119に導かれるようになっている。
【0050】
また、誘導ボックス部材119は、前面開閉枠4を開放したときに前記上皿流出用開口109から溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ玉入口120と、前記ファール玉口121と、上皿6から玉抜きされた玉を受け入れる玉抜き入口122と、を有し、それぞれの入口から流入してきた玉を支持板部108に形成される排出口123に取り込み、枠基体3の裏面下部に止着される接続樋150の誘導樋部151を介して下皿7に誘導するものである。なお、誘導ボックス部材119の上辺一側には、三角形状の発射玉誘導板124が突設され、遊技盤16の誘導レール下流端を走行する打玉が複層ガラス板394に衝突しないように案内している。
【0051】
また、支持板部108には、上記した誘導ボックス部材119の側方に前記連結蝶番101を収納する下部の蝶番収納凹部100が形成されているが、その蝶番収納凹部100の上方に配線通し開口134が開設されている。この配線通し開口134には、上皿6内に設けられる後述する表示部基板363に実装される電気部品等からの配線、及び前面開閉枠4に設けられる電気部品(スピーカ302)からの配線をまとめて枠基体3の裏側に導くものである。そして、この配線通し開口134は、前面開閉枠4の軸支側であって機構板40の前記賞球払出制御基板73及び前記装飾制御基板ボックス200に収納される装飾制御基板201に近い位置に開設されるものである。なお、支持板部108の開放側に対応する位置には、枠基体3の前面側で最も前方に突出した錠用凸部132となっており、この錠用凸部132に施錠装置210のシリンダー錠216が臨む錠穴133が穿設されている。
【0052】
また、支持板部108の上端辺は、遊技盤16を載置し得るように遊技盤16とほぼ同じ幅を有するように形成されるが、そのほぼ中央には、図4に示すように、押え部材取付凹部126とアウト玉連通口125とが形成されている。押え部材取付凹部126には、遊技盤16の裏面下部を遊技盤収納リブ135に収納して支持板部108の上辺に載置した際に押圧固定するための遊技盤固定レバー部材(図示しない)を取り付ける取付ボス127が突設形成されている。また、アウト玉連通口125は、図4に示すように、その下流にアウト玉連絡通路147が連通され、そのアウト玉連絡通路147の下流端に遊技盤16に形成されるアウト口20に取り込まれたアウト玉を機構板40のアウト玉排出通路70にスムーズに導くためのアウト玉誘導リブ149が形成されている。なお、支持板部108の裏面は、ビスによって止着される閉塞板146によって閉塞されており、前記アウト玉誘導リブ149が形成される部分に対応する閉塞板146には、アウト玉出口148が形成されている。また、図示しないが、支持板部108と閉塞板146との間は、前記アウト玉連絡通路147が形成されるように中空状になっているが、その中空部には、前記発射レール117、誘導ボックス部材119、閉塞板146をビスで止着するための取付ボスが多数突設されている。
【0053】
枠基体3の前面開閉枠対応板部80の正面構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部81においては、そのほぼ中央に余剰玉排出口128が開設され、軸支側に灰皿用凹部129が形成され、開放側に配線通し穴130が形成されている。余剰玉排出口128は、下皿7に余剰の賞球を払い出すための開口であり、灰皿用凹部129は、灰皿8の回動動作が行えるようにするためのものであり、配線通し穴130は、操作ハンドル9の内部に設けられる各種スイッチ類の配線を枠基体3の裏側に通すための開口である。なお、下皿対応板部81には、後述する下皿セット板160を取り付けるための装飾板取付穴131も多数形成されている。
【0054】
一方、枠基体3の裏面構造においては、図3及び図4に示すように、遊技盤収納リブ135が合成樹脂によって一体的に成型されている。しかして、遊技盤収納リブ135は、遊技盤16を内側に収納支持し且つ固定するものであるため、遊技盤16を支持する構造及び遊技盤16を正確に固定するための部品を有する。また、遊技盤収納リブ135は、遊技盤16の裏面に設けられて所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構が設けられる機構板40を正確に取り付けるための部品も有する。
【0055】
具体的には、遊技盤16を収納支持する構造として遊技盤16の左右前面と当接する内側当接段部137と、複数(2個)の位置決め突起116・136とがある。2つの位置決め突起116・136のうち、一方の位置決め突起116は、前記したように防犯用立壁114の裏面側に突設されるが、他方の位置決め突起136は、枠基体3の上部中央に突設される。
【0056】
上記のような遊技盤収納構造においては、遊技盤16の下部は、前記支持板部108の上面に載置されると共に位置決め突起116によって位置決めされ、左右を遊技盤収納リブ135及び内側当接段部137とによって規制され、更に、上部を位置決め突起136と内側当接段部137と同じ高さ位置に形成されるリブとによって当接位置決めすることにより遊技盤16を正確な位置に収納されるようになっている。なお、上部位置には、外枠当接リブ138が突設されているが、この外側当接リブ138は、外枠2と枠基体3の内側との間隔を狭くして、枠基体3の上動範囲を小さくするものであり、これによって枠基体3を外枠2に対して閉じたときにガタ付きのないようになさしめている。
【0057】
また、遊技盤16を固定するための部品として遊技盤固定レバー140がある。この遊技盤固定レバー140は、遊技盤16を遊技盤収納リブ135に隣接した位置に形成される遊技盤固定レバー取付穴139に正確に装着した状態で回動することにより遊技盤16の裏面から押圧して遊技盤16を遊技盤収納リブ135に堅固に収納支持固定するものである。
【0058】
また、機構板40を取り付けるための部品として複数(3個)の機構板固定用突起141がある。しかして、1つの機構板固定用突起141は、前記支持板部108の裏面を被覆する閉塞板146の裏面であって開放側に取り付けられるものである。また、他の2つの機構板固定用突起141は、開放側の上部と軸支側の上辺とに設けられる。また、遊技盤収納リブ135の一側上下には、機構板40を開閉自在に軸支するための軸受金具78がビスで強固に止着されている。
【0059】
枠基体3の裏面構造において、上記した以外の構成として軸支側の上部から側方にかけて形成される前記配線係止爪104に前記中継基板93の裏面にハンダ接続(コネクタ接続でも良い)される装飾用集合配線142が係止されると共に、開放側の裏面に施錠装置210が固着され、下皿対応板部81の裏面に接続樋150、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス200が固着又は装着され、軸支側上下に軸受金具106が固着されている。中継基板93の裏面に接続される装飾用集合配線142は、接続開口143から裏面に引き出されて配線係止爪104に係止されるが、途中の玉抜きピン挿入口145及び遊技盤固定レバー取付穴139の部分には、装飾用集合配線142が玉抜き操作レバー(図示しない)や遊技盤固定レバー140に絡まないように配線押え片144が突設されている。なお、玉抜きピン挿入口145の上下にビス止め穴が形成されているが、このビス止め穴に玉抜き操作レバーが止着されるようになっている。また、施錠装置210、接続樋150、打球発射装置195、装飾制御回路基板ボックス200については、後に詳細に説明する。
【0060】
以上、枠基体3の詳細な構造について説明してきたが、次に枠基体3に装着又は固着される部品のうち、下皿対応板部81の前後面に取り付けられる下皿セット板160、打球発射装置195、及び前面開閉枠4について順次説明する。
【0061】
(5)下皿セット板
枠基体3の下皿対応板部81の前面側には、そのほぼ全域を被覆する下皿セット板160が取り付けられる。下皿セット板160は、そのほぼ中央に賞球出口(図示しない)が形成され、その賞球出口の前方に下皿7を構成する下皿主体162が組み付けられている。この下皿主体162は、その軸支側に灰皿8を回動自在に取り付ける灰皿取付部164が形成され、その開放側に操作ハンドル9を取り付けるハンドル取付穴(図示しない)が一体的に形成されると共に、下皿7の正面に玉抜きレバー163が内蔵されている。玉抜きレバー163は、下皿7の底面を開放して下皿7に貯留される玉を玉抜きするものである。そして、灰皿8及び操作ハンドル9が取り付けられた下皿セット板160は、その裏面に突設される取付ボス(図示しない)を前記装飾板取付穴131に嵌合した後、枠基体3の裏面からビスで止着することにより、下皿対応板部81の前面に固着されるものである。
【0062】
(6)打球発射装置
上記のように操作ハンドル9が操作されたときには、打球発射装置195が駆動されるが、その打球発射装置195は、図2に示すように、ステッピングモータ196と、該ステッピングモータ196のモータ軸に固着される打球槌(図示しない)と、ステッピングモータ196を駆動制御する発射装置制御回路基板197(図示ではボックス内に収納されている)と、がセット板に集約されて枠基体3の下皿対応板部81の裏面一側にビスで止着されている。なお、打球槌には、その往復動作に対応して玉送り部材372(図6参照)の揺動部材374を揺動させるための作動部材を回動させる係合針金部材が固着されていると共に、発射装置制御回路基板197には、ハンドル配線193と賞球払出制御基板73からの配線とターミナルボックス49からの電源線とがそれぞれ接続されている。
【0063】
(7)前面開閉枠
次に、枠基体3の前面側に開閉自在に設けられる前面開閉枠4について、図1、図3乃至図6を参照して説明する。前面開閉枠4は、少なくとも前記遊技盤16の遊技領域22を透視し得る円形透視窓5に取り付けられる透明板としての複層ガラス板394を有する透明板保持部500と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿6を有する上皿部501と、が一体的に形成された縦長な長方形状の合成樹脂で構成されている。また、前面開閉枠4の周縁には、後方に向かって補強周枠リブ300が立設され、前面開閉枠4の強度の向上を図っている。
【0064】
まず、透明板保持部500の構成について説明すると、その上部左右にスピーカ302を収納するスピーカ収納凹部301が形成されている。このスピーカ収納凹部301に収納されるスピーカ302は、スピーカ取付カバー303に取り付けられ、そのスピーカ取付カバー303の外周の複数個所から外側に突設される取付片304の取付穴をスピーカ収納凹部301及びその近傍に突設されるスピーカ取付ボス(図示しない)に対応させてビス308を螺着することにより、取付固定されるものである。なお、スピーカ収納凹部301の前面中央は、開口状に形成されており、その開口を閉塞するように網目状ネット307(図1参照)が取り付けられてスピーカ302から発生される音声を通すようになっている。また、前記係止金具348が背面側に配されたスピーカ302は、ビス308を取り外すことで、係止金具348を取り外すことなくその係止金具348の下方から抜き取れるものである。
【0065】
また、透明板保持部500の円形透視窓5の外周に沿って前記ランプ基板89に対応する位置に開口309が開設され、その開口309の周囲を覆うように光漏れ防止用リブ310が裏面側に突設されている。この光漏れ防止用リブ310は、前面開閉枠4を閉じたときに、前記ランプ基板89が完全に収納されるように周設されるものであり、ランプ基板89に設けられるランプ90から発せられる光をすべて前方に向かってのみ放出するものである。もちろん、この光漏れ防止リブ310が前面開閉枠4の強度を高めているという効果もある。また、開口309は、ランプ用レンズ311によって閉塞されるようになっているが、その取り付けは、ランプ用レンズ311に外周の適宜箇所に突設される係止爪312を開口309の開口縁に係止することにより簡単に行うことができるようになっている。また、遊技盤16の前面下部に貼付される前述した証紙の貼付箇所に対応する位置にも証紙透視開口313が開設され、その開口313の周囲を覆うようにリブ314が裏面側に突設される一方、開口313を閉塞するように透視レンズ315が係止爪316を介して取り付けられている。
【0066】
なお、ランプ用レンズ311は、光を透視し得る着色した合成樹脂で形成されると共にその内周にダイヤカット加工等を施して光を散乱させるようになっているが、透視レンズ315は、単に光が透視して証紙が視認できるようになっているものである。また、上記で説明した光漏れ防止用リブ310及びリブ314は、前面開閉枠4の強度を向上させるものであるが、これらのリブのうち最も大きく強度の向上に寄与するのは、前記補強周枠リブ300と円形透視窓5の開口縁に沿って後方に向かって僅かに突設される透視窓リブ5aである。
【0067】
また、円形透視窓5の外周の外側であってその上下左右の4か所には、複層ガラス板394を取り付けるためのガラス取付ピン台318が取り付けられている。このガラス取付ピン台318は、その中心にガラス取付ピン319を有すると共にその左右両端を前面開閉枠4の裏面に一体的に突設形成されるピン台取付部317にビス320で止着されている。しかして、そのように取り付けられるガラス取付ピン台318に対しては、2枚のガラス板394を前後に接着したガラス枠393の取付片395に穿設された取付穴396をガラス取付ピン319に貫通させ、取付片395の基部に回動自在に軸支される止め金具397を回動して止め金具397の凹部をガラス取付ピン319の先端部よりに刻設される係止溝(図示しない)に係止することにより、複層ガラス板394が円形透視窓5を閉塞するように着脱自在に取り付けられるものである。なお、止め金具397は、取付片395の基部に形成される止め穴398にビス399で回動自在に止着されるものである。
【0068】
更に、前面開閉枠4の裏面には、下辺を除く上辺及び左右辺の前記補強周枠リブ300の内側には、補強防犯金具322・323・324・325が前面開閉枠4の裏面に突設される取付ボス(図示しない)に補強防犯金具322・323・324・325の水平面に穿設される取付穴326を対応させてビス328で止着されている。より具体的には、開放側に取着される補強防犯金具322・323のうち、下部の補強防犯金具322は、断面コ字型であって、上皿部501から透明板保持部500の下部位置に差し渡されて止着されており、また、開放側上部の補強防犯金具323は、断面L字状であって、その垂直面が前記補強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形成されると共にその防犯立片329の上下2か所から水平方向に係合片330が突設されている。この係合片330は、前記した施錠装置210の係合フック部248と係合するものである。
【0069】
また、上辺に止着される補強防犯金具324も、断面L字状であって、その垂直面は、前記補強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形成される。同様に軸支側に取着される補強防犯金具325も、断面L字状であって、その垂直面は、前記補強周枠リブ300の外側に突出する防犯立片329として形成される。ただし、補強防犯金具324・325の水平面には、配線押え片(図示しない)が適宜間隔で突設されており、この配線押え片が前面開閉枠4の裏面に適宜間隔で突設される配線押え突起332と協働して前面開閉枠4に設けられる電気部品(本実施形態の場合には、スピーカ302)から伸びるスピーカ配線346を整列させるようになっている。なお、このスピーカ配線346は、後述する配線押え部材341にまとめられた後、枠基体3の裏側に導かれるようになっている。
【0070】
次に、上皿部501について説明する。上皿部501の前面側には、前述したように上皿6が取り付けられるが、この上皿6及びこれに関連する構成について説明する。上皿6は、上皿部501の表面に複数の合成樹脂製部材を組合せた上皿本体360を固着することにより構成されている。上皿部501には、その開放側の上部に玉抜きレバー用開口377が開設され、その玉抜きレバー用開口377に玉抜きレバー379の操作部381が臨むようになっている。しかして、遊技者が操作部381を図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿本体360の貯留部361に貯留されていた玉を整列部362から上皿本体360の内部に形成される玉抜き路(図示しない)を流下させ、上皿部501の下部中央に穿設される玉抜き穴388から前記誘導ボックス部材119の玉抜き入口122に導き、排出口123から接続樋150の誘導樋部151を介して下皿7に誘導するものである。なお、上記した玉抜きレバー379の裏面側は、玉抜き用カバー389によって覆われている。ところで、上皿本体360は、その上流側に形成される賞球開口336とその下流側に形成される玉送り部材用開口(図示しない)とを連絡するように貯留部361と整列部362とを有して形成されており、その整列部362の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、整列部362に残留する打玉を検出するものである。この上皿玉検出器の作用については、後に詳述する。
【0071】
上記した賞球開口336の裏面には、賞球接続樋337が取り付けられている。この賞球接続樋337は、賞球開口336の左右外側に突設される取付ボスに左右の取付片(共に図示しない)に対応させてビス340で止着するものであり、また、後面開口の下部に突出するように落下防止部材338が揺動自在に設けられている。この落下防止部材338は、前面開閉枠4を枠基体3に対して閉じているときには、前記上皿流出用開口109の前面側周囲と当接して賞球接続樋337の下部位置にくるように揺動して上皿流出用開口109から賞球接続樋337への賞球の流下をスムーズならしめるものであるが、前面開閉枠4を枠基体3に対して開放したときに図示しないバネの付勢力で賞球接続樋337の後面開口の下部に突出して賞球接続樋337部分に貯留される賞球が後面側から溢れ落ちないように防止するものである。
【0072】
また、前記玉送り部材用開口には、揺動部材374を有する玉送り部材372が臨むようになっている。この玉送り部材372は、玉送り部材用開口の近傍に突設される取付ボス(図示しない)にビスによって揺動自在に止着される止め金375によってその背面が押圧されて脱落しないように取り付けられるものである。しかして、上記のように取り付けられる玉送り部材372は、整列部362から供給される打玉を受け入れ、前記打球発射装置195の打球槌の往復動作に連動して揺動する揺動部材374の動作に応じて打玉を1個ずつ発射レール117の発射位置に供給するものである。
【0073】
また、上皿本体360には、その内部に表示部基板363とブザー400が内蔵されている。この圧電ブザー400は、貯留部361の下部空間の前面に形成される複数の透音孔401に臨んで配置されるものであり、前記カードユニット装置11に基づく遊技玉の貸出異常が生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨を報知する報知音が発生されるものである。一方、表示部基板363には、図示しない玉貸スイッチ、返却スイッチ、及び自動玉貸スイッチが実装されている。これらの各スイッチは、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置11を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作部を構成するものである。
【0074】
また、前面開閉枠4は、透明板保持部500と上皿部501とが合成樹脂で一体的に成形されたことに関連して透明板保持部500に設けられる電気部品であるスピーカ302のスピーカ配線346と上皿取付部501に設けられる電気部品である上皿配線347とを1つの纏めた後に枠基体3の裏面側に導くようにしている。即ち、前記下部の係止金具348のやや上部の前面開閉枠4の裏面に突設される取付ボス(図示しない)には、配線押え部材341の上下に突設される取付片343を対応させてビス344を止着することにより、配線押え部材341が止着されている。配線押え部材341は、ほぼ長方形状に形成されており、その側面及び後面に配線を引っかける配線係止片342が突設されている。しかして、補強防犯金具324・325の内部に敷設されたスピーカ配線346は、配線押え部材341の上部に導き出されて側面の配線係止片342に掛け止められ、その後、後面に突設される配線係止片342に掛け止められている。また、上皿配線347は、配線貫通穴392から引き出された後、前記賞球接続樋337の下側から側面に沿って敷設されて側面の配線係止片342に掛け止められ、その後、後面に突設される配線係止片342に掛け止められている。配線押え部材341の配線係止片342に掛け止められたスピーカ配線346及び上皿配線347は、1つに纏められて枠基体3に開設される配線通し開口134から枠基体3の後面側に導かれ、スピーカ配線346は、前記装飾制御回路基板201のコネクタ202に接続され、上皿配線347は、前記賞球払出制御基板73のコネクタに接続される。なお、配線押え部材341の側面に突設される配線係止片342は、鍵型の突片が上下から突設されて相互の隙間から配線346・347を挿入し得るようになっているが、簡単にはずれないような構造であればどのようなものであってもよい。
【0075】
しかして、透明板保持部500に設けられる電気部品としてのスピーカ302からのスピーカ配線346と上皿部501に設けられる電気部品としての表示部基板363からの上皿配線347とを配線押え部材341で1か所に纏めた後、1つの配線通し開口134から枠基体3の裏面側に導くようにしたので、従来のようにそれぞれの配線を別々の配線通し開口を介して裏面に導く場合に比べて、前面開閉枠4を枠基体3に組み付けたときの配線接続作業を迅速且つ簡潔に行うことができる。特に、本実施形態の場合には、配線通し開口134を前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線346・347を纏める配線押え部材341を配線通し開口134の近傍に配置し、更に配線346・347の接続先の装飾制御回路基板201及び賞球払出制御基板73を同じく前面開閉枠4の軸支側に設けると共に配線通し開口134の近傍に配置したので、配線346・347の開閉に伴う余裕部(配線の弛み)を最小限に抑えることができると共に、配線の敷設作業を他の部品に煩わされることなく簡単に行うことができる。なお、上記した実施形態においては、透明板保持部500に設けられる電気部品としてスピーカ302だけとしたが、ランプやLEDを設けてもよい。
【0076】
次に、本発明の要部をなす賞球払出通路60下流側の詳細な構成について図8及び図9を参照して説明する。図8(A)(B)に示すように、賞球払出通路60の下流側に穿設された上皿連通口61の一側には、前述したように上皿6の余剰玉を連絡通路63を介して余剰玉通路64に誘導する側壁62が設けられている。一方、上皿連通口61の他側には、玉抜き通路48の外壁との間で切換通路600を形成する側壁601が設けられ、該側壁601の上方には、賞球払出装置58から送られてくる賞球の流路を前面開閉枠4の開閉状態に応じて連絡通路63側と切換通路600側とに切り換える流路切換部材602が設けられている。流路切換部材602は、回動軸603を中心として回動自在に取り付けられ、その回動軸603には、連結部材604を介して切換ソレノイド605のプランジャー606が接続されている。これにより、流路切換部材602は、プランジャー606の進出移動に伴って回動軸603を中心として時計回り方向に回動する一方、プランジャー606の退行移動に伴って回動軸603を中心として反時計回り方向に回動するようになっている。また、プランジャー606は、スプリング607の付勢力によって常時進出方向に付勢されている。また、賞球払出通路60の下流側には、流路切換部材602の時計回り方向及び反時計回り方向への回動を規制するストッパー部608・609が設けられている。なお、切換ソレノイド605は、賞球払出通路60の前面側に配された構成となっているが、これに限らず賞球払出通路60の後面側に配設してもよい。また、流路切換部材602を弾性部材で構成したり、ストッパー部608・609を弾性部材で構成して流路切換部材602を振動するようにして、賞球払出通路60内での玉詰りを防止するようにしてもよい。また、流路切換部材602及び切換ソレノイド605を着脱自在に設けて、交換作業を容易にすることが望ましい。
【0077】
しかして、前面開閉枠4の閉塞状態では、図8(A)に示す切換ソレノイド605の非励磁(OFF)状態となり、スプリング607の付勢力によってプランジャー606が進出移動する。これにより、流路切換部材602は、ストッパー部608と当接する位置まで時計回り方向に回動して、賞球の流路を連絡通路63側に切り換えた状態となる。従って、賞球払出装置58からの賞球は、上皿連通口61から上皿6に送り込まれる。また、この状態で、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿6が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口61に到達してさらに賞球が払い出し続けられた場合、余剰玉は、側壁62から連絡通路63を介して余剰玉通路64に導かれ、その後下皿7に排出される。一方、前面開閉枠4の開放状態では、図8(B)に示す切換ソレノイド605の励磁(ON)状態となり、スプリング607の付勢力に抗してプランジャー606が退行移動する。これにより、流路切換部材602は、ストッパー部609と当接する位置まで反時計回り方向に回動して、賞球の流路を切換通路600側に切り換えた状態となる。従って、賞球払出装置58からの賞球は、上皿連通口61に入り込むことなく、切換通路600を通って直接的に余剰玉通路64に導かれて下皿7に排出される。
【0078】
次に、上記した流路切換部材602による流路の切換制御について図9を参照して説明する。図9において、先ず、切換ソレノイド605のON・OFFを判別する(S1)。S1で切換ソレノイド605がOFFであると判別した場合、言い換えれば賞球の流路が連絡通路63側に切り換わっていると判別した場合には、ドアスイッチ96がOFFであるか否かを判別することで、前面開閉枠4が開放状態にあるか否かを判別する(S2)。S2でドアスイッチ96がONとなって前面開閉枠4の閉塞を検出した場合は、そのままメインフローに復帰する一方、ドアスイッチ96がOFFとなって前面開閉枠4の開放を検出した場合は、賞球の払い出し動作中であるか否かを判別する(S3)。S3で賞球の払い出し動作中でないときは、そのままメインフローに復帰する。一方、S3で賞球の払い出し動作中のときは、切換ソレノイド605をONすることで賞球の流路を切換通路600側に切り換える(S4)。これにより、払い出し中の賞球は、上皿連通口61には送り込まれずに下皿7側に送り込まれる。従って、前面開閉枠4の開放によって上皿6と上皿連通口61との連通状態が断たれた状態でも賞球が外部に溢れ落ちることが回避できる。
【0079】
また、上記したS1で切換ソレノイド605がONであると判別した場合、言い換えれば賞球の流路が切換通路600側に切り換わっていると判別した場合には、ドアスイッチ96がONであるか否かを判別することで、前面開閉枠4が閉塞状態にあるか否かを判別する(S5)。S5でドアスイッチ96がONとなって前面開閉枠4の閉塞を検出した場合は、直接的に後述のS7に移行する一方、ドアスイッチ96がOFFとなって前面開閉枠4の開放を検出した場合は、賞球の払い出し動作が終了したか否かを判別する(S6)。S6で賞球の払い出し動作が終了していないときは、そのままメインフローに復帰する。一方、S6で賞球の払い出し動作が終了したときは、切換ソレノイド605をOFFすることで賞球の流路を連絡通路63側に切り換える(S7)。これにより、前面開閉枠4の開放状態で賞球の払い出し動作が終了すると、切換通路600側に切り換わっている賞球の流路をその時点で連絡通路63側に切り換える。従って、前面開閉枠4の閉鎖時には、賞球を上皿6側に送り込む正常の払い出し動作が迅速に行える。なお、図9に示す切換制御において、賞球の払い出し動作を監視する方法としては、例えば、入賞玉の有無を検出することで可能である。また、図9のフローチャートでは、切換ソレノイド605のON・OFFに対して賞球の払い出し動作も制御要因として設定しているが、この構成に限定するものではない。例えば、賞球の払い出し動作に拘らず、ドアスイッチ96がON(前面開閉枠4が閉塞状態)のときは、切換ソレノイド605をOFFにして賞球の流路を連絡通路63側に切り換え、ドアスイッチ96がOFF(前面開閉枠4が開放状態)のときは、切換ソレノイド605をONにして賞球の流路を切換通路600側に切り換えるようにしてもよい。
【0080】
以上のように、本実施形態に係る弾球遊技機1は、透明板保持部500と上皿部501とが合成樹脂によって一体的に形成された前面開閉枠4によって構成されると共に、上皿6の余剰玉を貯留する下皿7が前面開閉枠4とは別体に設けられ、前面開閉枠4の閉塞時には、賞球払出装置58からの賞球を上皿6に誘導する一方、前面開閉枠4の開放時には、賞球払出装置58からの賞球を下皿7に誘導することを特徴とする。このように構成することにより、大型の透視窓5が形成されていることによって強度的に弱い透明板保持部500を表面に上皿6が取り付けられることにより補強されている上皿部501が一体的に形成されることによって補強され、前面開閉枠4全体の強度を向上することができる。また、この構成において、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれるので、上皿部501と枠基体3側の上皿連通口109との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避できる。また、流路切換部材602を電気的に切り換えることで迅速に対応することができる。つまり、払い出される寸前の玉まで上皿6に誘導せずに下皿7へ誘導できる。
【0081】
なお、上記した実施形態では、前面開閉枠4の閉塞時、全ての賞球を連絡通路63側に送り込む構成となっているが、これに限らず、連絡通路63側と切換通路600側とに賞球を送り込む構成としてもよい。また、流路切換部材602の駆動源をなす切換ソレノイド605はラッチ式のものでもよく、さらにはモータを流路切換部材602の駆動源としてもよい。また、前面開閉枠4の開放状態で賞球が外部に溢れ落ちる不具合を回避する構成は、上記実施形態(第一実施形態)に限定するものではない。以下、その他の実施形態を第二乃至第四の実施形態として説明する。先ず、第二実施形態では、図10(A)(B)に示すように、上皿6の貯留部361と連通する賞球接続樋610を前面開閉枠4の裏面側に設ける。この賞球接続樋610は、前面開閉枠4の閉塞状態(図10(A)に示す状態)で上皿流出用開口109を挿通して、後端部分が機構板40の賞球払出通路60内に配される一方、前面開閉枠4の開放状態(図10(B)に示す状態)で遊技盤16の前方に引き出されるようになっている。賞球接続樋610の後端側には、前面開閉枠4の閉塞状態で賞球払出通路60を落下する玉を受け入れる玉受口611が形成され、該玉受口611の下方には、受け入れた玉を前側(上皿6側)に誘導する誘導片612が形成されている。なお、この誘導片612は、前面開閉枠4を開放した状態で賞球接続樋610に溜った玉が玉受口611から外部に溢れ落ちるのを防止する作用もある。しかして、第二実施形態の構成では、前面開閉枠4の閉塞時、賞球払出通路60を落下する玉を玉受口611から受け入れ、これを賞球接続樋610で上皿6側に送り込むようになっている。一方、前面開閉枠4の開放時には、賞球払出通路60からの玉をそのまま賞球払出通路60下端の連絡通路613に落下させることで、その連絡通路613を介して玉を下皿7側に送り込むようになっている。このため、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれるので、上皿6と上皿連通口109との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避できる。
【0082】
次に、第三実施形態では、図11(A)(B)に示すように、上皿6の貯留部361と連通する賞球接続樋620を前面開閉枠4の裏面側に設ける。この賞球接続樋620は、前面開閉枠4の閉塞状態(図11(A)に示す状態)で上皿流出用開口109内に挿入して、後端部分が上皿連通口61に配される一方、前面開閉枠4の開放状態(図11(B)に示す状態)で遊技盤16の前方に引き出されるようになっている。賞球接続樋620の後端面は、前面開閉枠4の閉塞状態で賞球払出通路60からの玉を受け入れる玉受口621として形成されている。また、上皿連通口61の上端部分には、流路切換部材622が回動軸623を中心として回動自在に取り付けられている。この流路切換部材622は、図示しない弾性部材によって常時時計回り方向に回動が付勢されている。そして、流路切換部材622は、前面開閉枠4の閉塞状態で賞球接続樋620の後端部に押圧されることにより、弾性部材の付勢力に抗して反時計回り方向に回動して賞球払出通路60と賞球接続樋620とを連通する一方、前面開閉枠4の開放状態では弾性部材の付勢力によって時計回り方向に回動して上皿連通口61を閉塞するようになっている。しかして、第三実施形態の構成では、前面開閉枠4の閉塞時、賞球払出通路60を落下する玉を玉受口621から受け入れ、これを賞球接続樋620で上皿6側に送り込むようになっている。一方、前面開閉枠4の開放時には、流路切換部材622によって上皿連通口61を閉塞することで、賞球払出通路60を落下する玉をその下端部分で貯留し、側壁62からはみ出した余剰玉を連絡通路63を通して下皿7側に送り込むようになっている。このため、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれるので、上皿6と上皿連通口109との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避できる。
【0083】
次に、第四実施形態では、図12(A)(B)に示すように、上皿6の貯留部361と連通する賞球接続樋630を前面開閉枠4の裏面側に設ける。この賞球接続樋630は、前面開閉枠4の閉塞状態(図12(A)に示す状態)で後端部分が上皿流出用開口109の前端部と当接して配される一方、前面開閉枠4の開放状態(図12(B)に示す状態)で遊技盤16の前方に引き出されるようになっている。賞球接続樋630の後端面は、前面開閉枠4の閉塞状態で上皿流出用開口109と連通し、賞球払出通路60からの玉を受け入れる玉受口631として形成されている。玉受口631の内部下端には、前面開閉枠4を開放した状態で賞球接続樋610に溜った玉が玉受口631から外部に溢れ落ちるのを防止するストッパー片632が形成されている。玉受口631の外部上端には、前面開閉枠4の閉塞状態で後述する流路切換部材634の反時計回り方向への回動状態を保持する回動保持片633が形成されている。また、上皿流出用開口109の前端側に配された誘導ボックス部材119の上端部分には、流路切換部材634が回動軸635を中心として回動自在に取り付けられている。この流路切換部材634は、図示しない弾性部材によって常時時計回り方向に回動が付勢されている。そして、流路切換部材634は、前面開閉枠4の閉塞状態で賞球接続樋630の後端部に押圧されることにより、弾性部材の付勢力に抗して反時計回り方向に回動して上皿流出用開口109と賞球接続樋630とを連通する一方、前面開閉枠4の開放状態では弾性部材の付勢力によって時計回り方向に回動して誘導ボックス部材119の前面壁119aに穿設された開口119bを閉塞するようになっている。なお、流路切換部材634の時計回り方向への回動は、流路切換部材634が前面壁119aと当接することで規制される。しかして、第三実施形態の構成では、前面開閉枠4の閉塞時、賞球払出通路60を落下する玉を玉受口631から受け入れ、これを賞球接続樋630で上皿6側に送り込むようになっている。一方、前面開閉枠4の開放時には、流路切換部材634によって誘導ボックス部材119の開口119bを閉塞することで、賞球払出通路60を落下する玉を閉塞状態にある誘導ボックス部材119に誘導し、該誘導ボックス部材119から下皿7側に送り込むようになっている。このため、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠4を開放した場合、賞球は、上皿6側に送られることなく下皿7側に送り込まれるので、上皿6と上皿連通口109との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避できる。また、従来からある誘導ボックス部材を流路切換部材が設けられた誘導ボックス部材とするだけでよいので構造を簡略化することができる。また、以上説明した第二乃至第四の実施形態の構成は、第一実施形態のような電気的制御によって賞球の流路を切り換える構成とは違うので、電気部品を設ける必要がなくコストを大幅に低減することができる。また、第三及び第四の実施形態における流路切換部材623・634を電気的に回動制御してもよい。また、賞球払出装置は、電気的駆動源がなくともよい。また、弾性部材の代わりに錘などで付勢してもよい。また、誘導ボックス部材は、ファール玉を誘導する役目があるが、例えば溢れ玉のみを下皿に誘導するものであってもよく、又は溢れ玉と上皿の玉抜き口から玉を下皿に誘導するものであってもよい。また、前面開閉枠は、金属板をベースにして(透明板保持枠と上皿取付板を金属板で一体化)合成樹脂で装飾したものでもよい。
【0084】
なお、以上説明した実施形態から把握できる発明として以下のものがある。
(1)賞球の流路を前記下皿誘導路に切り換える方向に前記流路切換部材を常時付勢する弾性部材を備え、前記上皿誘導路は、前記上皿の裏面に連通して設けられ、前記前面開閉枠の閉塞時には、弾性部材の付勢力に抗して流路切換部材を押圧して賞球の流路を上皿誘導路に切り換えることを特徴とする。このように構成することにより、流路切換部材によって賞球の流路を切り換える構成においても、流路切換部材の駆動源としてソレノイド等の電気部品を設ける必要がないので、コストを大幅に低減することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明の請求項1においては、少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿を有する上皿部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられると共に、前記上皿に賞球を払い出す賞球払出装置を備えた弾球遊技機において、前記透明板保持部と前記上皿部とを前面開閉枠として一体的に形成すると共に、前記前面開閉枠とは別体をなして前記上皿の余剰玉を受け入れる下皿と、前記枠基体に形成され、前記賞球払出装置から払い出された賞球を導く上皿流出用開口と、前記前面開閉枠の閉塞時に前記上皿流出用開口と連通する玉受口を備え、前記賞球払出装置からの賞球を前記上皿に誘導する賞球接続樋と、前記前面開閉枠の閉塞時に前記賞球接続樋が挿通される接続樋用開口が形成され、且つ前記前面開閉枠の開放時に前記上皿流出用開口から溢れ落ちる賞球を前記下皿に誘導する誘導ボックス部材と、前記前面開閉枠の閉塞時に前記賞球接続樋に押圧されて前記接続樋用開口を開放し、前面開閉枠の開放時に弾性部材の付勢力により前記接続樋用開口を閉塞する流路切換部材と、を備え、前記前面開閉枠の開放時に遊技球が前記玉受口から外部に溢れ落ちるのを防止するストッパー片を前記玉受口に突設形成し、前記前面開閉枠の閉塞時においては、前記玉受口と前記上皿流出用開口とを連通させて賞球を前記上皿に送り込む一方、前記前面開閉枠の開放時においては、前記賞球接続樋に溜まった遊技球が前記ストッパー片によって外部に溢れ落ちないようにすると共に、前記流路切換部材が前記接続樋用開口を閉塞させて前記上皿流出用開口から溢れ落ちる賞球を誘導ボックス部材に誘導して前記下皿に送り込むようにしたことを特徴とする。このように構成することにより、大型の透視窓が形成されていることによって強度的に弱い透明板保持部に対して、上皿が取り付けられることにより補強されている上皿部が一体的に形成されることによって補強され、前面開閉枠全体の強度を向上することができる。また、この構成において、賞球の払い出し動作中に前面開閉枠を開放した場合、賞球は、上皿側に送られることなく下皿側に送り込まれるので、上皿と枠基体側の上皿連通口との連通状態が断たれた状態でも外部に溢れ落ちるという不具合が回避できる。
【0086】
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す正面図である。
【図2】 弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】 枠基体を示す正面図である。
【図4】 枠基体を示す背面図である。
【図5】 外枠に対して枠基体及び前面開閉枠を開放した状態の弾球遊技機を示す斜視図である。
【図6】 前面開閉枠を示す背面図である。
【図7】 開閉カバーの開放状態を示す斜視図である。
【図8】 同図(A)は流路切換部材によって賞球の流路を連絡通路側に切り換えた状態を示す部分断面図であり、同図(B)は流路切換部材によって賞球の流路を切換通路側に切り換えた状態を示す部分断面図である。
【図9】 賞球流路の切換制御を示すフローチャートである。
【図10】 同図(A)(B)は第二実施形態における流路の切換構成を示す部分断面図である。
【図11】 同図(A)(B)は第三実施形態における流路の切換構成を示す部分断面図である。
【図12】 同図(A)(B)は第四実施形態における流路の切換構成を示す部分断面図である。
【図13】 同図(A)(B)は従来技術における流路の切換構成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
2 外枠
3 枠基体
4 前面開閉枠
5 円形透視窓(透視窓)
6 上皿
16 遊技盤
22 遊技領域
40 機構板
58 賞球払出装置
59 開閉カバー
60 賞球払出通路(賞球誘導路)
61 上皿連通口(上皿誘導路)
62 側壁
63 連絡通路(下皿誘導路)
64 余剰玉通路
73 賞球払出制御基板(切換制御手段)
96 ドアスイッチ(開閉検出手段)
119 誘導ボックス部材(下皿誘導路)
500 透明板保持部
501 上皿部
600 切換通路(下皿誘導路)
601 側壁
602 流路切換部材
603 回動軸
604 連結部材
605 切換ソレノイド
606 プランジャー
607 スプリング
608・609 ストッパー部
610 賞球接続樋(上皿誘導路)
611 玉受口
613 連絡通路(下皿誘導路)
620 賞球接続樋(上皿誘導路)
621 玉受口
622 流路切換部材
630 賞球接続樋(上皿誘導路)
631 玉受口
634 流路切換部材

Claims (1)

  1. 少なくとも遊技盤の遊技領域を透視し得る透視窓に取り付けられる透明板を有する透明板保持部と、発射すべき打玉を貯留して発射位置に誘導する上皿を有する上皿部と、が前記遊技盤を装着する枠基体に対して開閉自在に設けられると共に、前記上皿に賞球を払い出す賞球払出装置を備えた弾球遊技機において、
    前記透明板保持部と前記上皿部とを前面開閉枠として一体的に形成すると共に、
    前記前面開閉枠とは別体をなして前記上皿の余剰玉を受け入れる下皿と、
    前記枠基体に形成され、前記賞球払出装置から払い出された賞球を導く上皿流出用開口と、
    前記前面開閉枠の閉塞時に前記上皿流出用開口と連通する玉受口を備え、前記賞球払出装置からの賞球を前記上皿に誘導する賞球接続樋と、
    前記前面開閉枠の閉塞時に前記賞球接続樋が挿通される接続樋用開口が形成され、且つ前記前面開閉枠の開放時に前記上皿流出用開口から溢れ落ちる賞球を前記下皿に誘導する誘導ボックス部材と、
    前記前面開閉枠の閉塞時に前記賞球接続樋に押圧されて前記接続樋用開口を開放し、前面開閉枠の開放時に弾性部材の付勢力により前記接続樋用開口を閉塞する流路切換部材と、を備え
    前記前面開閉枠の開放時に遊技球が前記玉受口から外部に溢れ落ちるのを防止するストッパー片を前記玉受口に突設形成し、
    前記前面開閉枠の閉塞時においては、前記玉受口と前記上皿流出用開口とを連通させて賞球を前記上皿に送り込む一方、
    前記前面開閉枠の開放時においては、前記賞球接続樋に溜まった遊技球が前記ストッパー片によって外部に溢れ落ちないようにすると共に、前記流路切換部材が前記接続樋用開口を閉塞させて前記上皿流出用開口から溢れ落ちる賞球を誘導ボックス部材に誘導して前記下皿に送り込むようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
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